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ス ウ ェ ー デ ン に お け る 裁 判 官 任 命 制 度

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(1)

論 説

ス ウ ェ ー デ ン に お け る 裁 判 官 任 命 制 度

目次

はじめに

第一章高裁代理判事

一序

四 三

章 四 三 二

任命

職務

問題点と評価

正規の裁判官職ー高裁判事

および地裁判事を中心として‑

任命手続の概観

任命の実態

待遇︑昇進︑生活環境等

結語

萩 原 金 美

X85

Cool)

(2)

まじめに々

本稿は内容的には・拙稿﹁スウ丘アソにおける司法霧蟻と判事補の護警﹂(神奈川法学二+巻二号所収)

(以下﹁前稿﹂という)を承客スウェーデンにおける裁判官の任命.護制度の問題をさらに検討しようとするも

のである・前稿の記詮判轟の護警が終了し︑判事蘂嚢代理判事に任命されると.︑ろで終っているので︑

本稿ではまず・代理判事への任命の問題をより詳しくみる.﹂とから始めよう︒

*墾上の都合から︑本稿所収の号が一足先に刊行されることになった︒

第 一 章 高 裁 代 理 判 事

0402)

X86

野 藻 馨 段讐 σ ぼ嚢 懇 縫 繰 帥鹸鞭 蕪

の翻なのである・そして・この待期の期間のほとんどを︑代理判事の多くは︑主として裁判所外の公的職務に従事

して過ごすのであって・とりわけ政府薯︑各種の政府責会や国会の霧部門は袋判事なしには機能する.︑,どが

不可能といっても過言ではない︒

奎では・この代理判事への任命とその職楚ついて紹介し検討する︒

 

高 難 理 判 事 へ の 任 命 の 要 件 と し て は ・ 原 則 と し て ・ 地 葵 い 葦 間 判 篇 難 判 皇 し て 執 務 し た .︺ と ︑

(3)

ス ウ ェ ー デ ン に お け る 裁 判 官 任 命 制 度

嚢 に お い 三 年 三 月 判 事 補 な い し 員 外 裁 判 官 と し て 霧 し た こ と (震 九 月 は 員 外 裁 判 官 と し て ) が 要 求 さ れ て い る ⁝瑚 至 条 )︒ 実 際 に は 判 事 補 候 塑 と な っ て か ら 五 ← 年 後 に 所 定 の 裁 判 官 馨 を 終 え て 任 命 さ れ る こ と は 前 述 し

代理判事への任命は酎同裁の提案に磐叢府が行な三規哩一知鴨ごあ提羅袋議で決定される(規三四奎項四号)︒但し︑袋会議は案件を全体会議(覧Φ遷臼)に回付することができる(同塞一項)・全体会議の構成員は・書以下高裁の正規の裁判官︑代理判事︑執務期間六月以上の員外裁判宴よび霧局長・以上の全員である(規三〇条一項)︒なお︑代理判事の職は公募されない(規四三条)︒

前述のように判嘉補の養成教育を終えた者は︑一般に代理判事への任命を期待できる︒

代 理 判 事 の 蛋 は 判 嘉 と 同 選 選 さ れ て い 鎧 . 代 理 判 募 数 は ・ 定 隻 に お い て 高 替 体 の 必 要 に 基 づ 薮 が 記 載 さ れ .⇔ が ︑ 政 府 は 国 会 の 授 楚 よ そ 嚢 の 霧 以 外 の 糞 謹 よ り 必 要 と 認 め る と き は 右 の 数 姦 え た 代 理 判 事 の ポ ス ト を 設 け る .﹂ と が で き る ︒ し か も こ れ は 広 範 囲 に 利 用 さ れ て い る ︒ 例 え ば 一 九 七 三 ← 四 予 算 年 度 に お い 賑 鞍 鞍 謙 蘇 霊 ペ レ 就 馨 喫 日 当 時 に お け る 代 理 判 事 総 数 は 二 ︒ 五 へ し 奮 そ

なお︑任命時の平均年齢ξいては最近の統計資料は見当らないようであるが︑充二五年から一九五八年までの期間をみると︑一九二五⊥充年の平均年齢が三叫一・蔑︑その後響て徐々箋くなる傾向にあり・充五八年のそれは三七.二歳と塞て塩.元五八年に任命された童九人のうち︑僅かに天が三三⊥云歳であるほかはすぺて三五歳以上である︒

三職務

(44,3)

藍87

(4)

代 理 判 謹 任 命 さ れ た 後 の 霧 は さ ま ざ ま で あ る ︒ も ち ろ ん ︑ 期 間 の 長 短 は 別 と し て そ の ま ま 嚢 に と ど ま る 者 も

い る ・ 一 部 の 者 は 地 馨 養 借 等 紛 争 処 理 貧 磐 執 務 す る ︒ 最 高 裁 の 圭 ・ 調 査 官 の 霧 も 代 理 判 事 の 段 階 で 通 常 行

な う べ き も の と さ れ て い 蘂 か つ て は 地 裁 所 長 判 事 に 任 命 さ れ る た め に は 原 則 と し て 蚕 上 走 ︒ 調 査 官 の 霧 を 合

格点をもって終えたこ奈漿彊(もっとも失格と鍵された事例はきわめて少ない).しかし︑現在では上出.調査官

の執務経験がない者でも所長判事に任命される事例が多い︒

法 令 上 代 理 判 謹 上 告 調 奢 ・ 地 裁 の 裁 判 官 ︑ 震 高 裁 以 外 の 高 裁 の 構 成 員 と し て 雷 ︑ 賃 貸 借 等 紛 争 処 理 委

員会の審判官として六月内の執務を引き受ける義務を有する(規五四条)︒

実 際 に 崔 倒 的 薮 の 代 理 判 事 が 裁 判 所 外 で 公 的 職 楚 蟻 し て い る . そ の 大 部 分 は 政 府 各 省 の 葎 轟 撃 政 府

の 妾 関 係 養 会 の 撃 墜 し て 働 い て い る . こ の よ う 義 判 庭 対 す る 裁 判 所 外 に お け る 公 的 霧 か ら の 霧 は 伝

統的なものてあるが︑近年は益々甚だし毒っ(助)ある.並削述の一九七三年一︒月一日当時における右同裁外で執務す

る代理判事の職務の内訳をみると次のとおりである︒

上告調査官

地裁判事(職務代行)

賃貸借等紛争処理委員会審判官

裁判所外の公職(若干名は私的職務)のため休職中の者 一五(人)

三五

一四〇

(404)

実に約四分の三は裁判所外における職務に従事しているのである︒

 例えば・政府各芝おいて実質的に法案作成の任にあたるのは代理判事であるし︑かれの仕妻籍する責任者の

法制局長(糞.・蓮‑薯に必ず存在するーはやはり裁判寵身者(多くは休撃の山尚裁判事)であり︑そのボス

(5)

ス ウェ ーデ ソに お け る裁判 官 任 命 制 度

トは政務資(.︒酔伽齢器.パ..一..偶.︒)︑霧姿(.麟唱曙︒瓢・,.げ.州)と並ぶ省の三要職の;なので為.スウrデンの妾

はその精細さ︑水準の高さにおいて有名であるが(すべての蒙には繕蓮由漿付されている)・それを可能ならしめている決定的糞因は︑すべての立案に高度の法的知識・経験を有する裁判富身の葎家が関与することにある魎﹂とは明らかであろう︒

(その反面として︑スゥ(毬アンの裁判霧および法律学においては妾理由選法解釈上決定的蜜要性が量られていることに注意しなければならない︒)

㍗︑のように多様な︑そして重要な霧を経験しながら代理判謹正規の裁判官職ー一磐嚢判妻たは地裁判事ーへ(動任命を待つ︒だが︑それまでの期間はすこぶる長い︒正規の裁判轟に任命される平均年齢は四三歳ともいわれるが︑ポストや鵡所の別によっても暴る︒五・歳前後になることも珍しくなく︑例えばマルメ嚢の響は大体五〇歳になるという︒

も っ と も ︑ 現 在 の 職 場 姦 適 と し て 裁 判 所 覆 帰 す る 慈 の な い 者 も あ る ︒ か れ に と そ は そ の 職 芝 お け る 輝 か

しい将来が一般に期待できるからである︒

アンダーソン"メルボウ†スコ歩(ωぎぎ山・羅詫 毒貫一馨曇豊は伝統的なス三iデンの高級官僚のキャリアを次のように描いている︒

﹁古典的な公務員の︑古典的な教育は︑スウ︑塁ンにおいては葎学である・もちろん梱あことは・行政の伝統的執行および法懇用としての任禁広薩に裁判官の活動と藪しているということに関連しているのである・裁判官と行政纂の経歴は蓋して進むのが慣例であった︒通常の経歴は法学警を終了して司法霧修習に入ることで開始される︒それから︑まず高裁︑ついでその整後に政府各省での霧が続く・じ後の鯖は・政府の各馨員

189

(405)

(6)

会茜会の奮会における幹事職を勤めた上︑(腱らに政府各省における上級のポスト︑一員裁判事としての裁判所への㎜

復帰または中央行政庁への転出ということになる︒L

この記述はや喬約化されすぎている嫌いはあるがおおむね的確である︒このようなスウ.Lアソにおける公務員圃

のキャリアは・行政機能の拡大と港法漿‑裁判官の独占がくずれつつあること筆実であるが︑含もなお程度

の差こそあれ妥当しているの鼠翻・このことは後述のように︑裁判所外に出向する裁判官の数が益々増加しつつあ

ること・代理判事のみならず判篶の段階でもそれが多くなっていることによっても例証されよう︒

ロ       と    

これまでの記述によって代理判事が裁判所外の公楚おい垂的にも質的に董覆役割を芒ている.︺とが智

れた・それでは・このような代理判募在り方は無条件唇定されているのであろうか︒必ずしもそうではない︒あ

まりに姦の代理判豪存芒・かつ裁判所外に転出していることは︑窺の裁判轟の定数とのびフソスを失し︑

その箪窺の裁判官職への昇進が遅くなり︑裁判官職志署を減ずるおそれがある.﹂と︑部外絵出した鐘判事

の代りに・より未熟な判事蘂高裁の舞裁判官となることは︑嚢の弱体化を招くことがかねて膿とされてきた︒

代理判事の裁判所外への転出の問題は︑すでに一九四三年の裁判官製調嚢(HΦ癖︑陣.・.α︒臼︑藁.暗..)に対する法

務大臣の指示において取り上げ艶︑その後もひき続き政府の馨委員会の馨の対象とされている︒

しかし事獲逆に霧し・一九六三年から一九七三年までの間に︑裁判所外で執務する代理判事の数は七天から

一四三人指加しているのである(窺の裁判官および判事謹ついても同様で︑姑削者は三八人から六天に︑後者は=ハ人から三三人に増加している)︒

こ の 妻 は 裁 判 所 外 に お け る 裁 判 官 と 乏 代 理 判 謹 対 す る 霧 が い か に 深 刻 か っ 強 大 か を 物 語 る も の で あ り ︑ 司

(7)

ス ウ ェー デ ンに おけ る裁判 官 任命 制 度

法部にとってある意味で播しい悩みとでもいうことがでぎようが︑前述した膿鑓の有黎を欠くことになる..﹂の点ξいては︑スウ︑歩ン型蕎=藷を論ずる別楚おいて改めて取り上げることにしよう.と.﹂ろで︑外国とくにわ歯の観響の見地からは︑右のような裁判宴乏袋判事の在募は〃司法の行政化"の危険をもξすのではないか︑という蒙的糞問が提起されるかも知れないご﹂の膿についても・スウェ去アン司法の特質を一ア←とする別稿において誓詳論する予定な讐︑三﹂で繁ウ皿置デンではこの点をどう考えているのかについて;︑して㌍にとどめる.言でい羨そのような疑問は舎みられないのである・行政薯

譲 欝 繕 灘 欝 謬 講 韓 蝋灘 攣

のようにして︑﹂とは︑スウェ去アン(人ことっては"司法の行政化"では楚〃行政の司法化"とよんだほうが適切だといえよう.スウ︑去アンにおいては︑法の支配の撰は奢政叢を覆ぞいるといわれる融・決して単なる修飾的表現ではなく︑深い真実を物語っているのである︒

(1)稿

(2)稿

(3)稿

(4)︒︒O8︒・

(5).・g(§)

(6)ωOq8g. ・,.

(407) X91

(8)

 凹編 蕪 蕪 鞍 葡 灘 叢 纈 離 辮 雛 睡 耀 蟻 雛 懸 隷 羅 礁

(藝ξ..(由.)

(9 )べ 輪 欝 謡 雛 繍 雛 難 鶴 馨 畿 ザ ー 乏 お け る 上 告 調 葺   ・  H・ー ・) の 紹 介 を 中 心

()

(10)ωOdO噛︒

(11)ωOdOω

鎗 狸 藁 藩 雛 妾 窪 つ い て は 拙 警 ー 乏 お け る 妾 麗 (導 紳) と 新 し い 妾 顧 問 院 法 ﹂ 神 嫁︑ 川 法 学 ニ ハ 巻 (皿)﹄胆 鶴 脚購 繋 灘雛 購 欝 鍵 難 婁 群 嚢 難 熱蕪 "

(同10)

(15)"幽蚕一Φ一国§)︒︒.

(16)ε9梓︒一㎝9穿︒︒冨(︒︒件a)

(71)稿(6)

(18)︒り8>p>・︒・§9け①ω7=§︒︒)

(19)rr凶︒・﹁<・︒一言9pψ圃︒︒8(︒︒)

(20)︒60do"⁝霧1↓︒・α一5{﹃︿ωけp

(21>ωOO1QoQo

 ㎜)a).続︑建工搬の司法1その讐と難1﹂神奈川大学法学研究所饗報二九八四年)所収︑がそれである.

(408 192

(9)

ス ウ 轟一 デ ンに お け る裁 判 官 任 命制 度

  ぢ ぼぎきき (42)灘,,..・qω悼.αヨ7・qp一躍一瓢①‑ω&)r一ア

第 二 章 正 規 の 裁 判 官 職 i ー 高 裁 判 事 お よ び 地 裁 判 事 を 中 心 と し て ー i

コ     ギ   の    

窺 の 裁 判 簸 へ の 任 命 手 続 簑 誇 に は 公 務 量 般 の そ れ と 撰 で あ る ・ ス ウ ェ ー デ ン に お け る 公 欝 の 任 命 手 続 の 醤 に つ い て は ︑ す で に 拙 璋 ス ウ ︑ 歩 ン に お け る 法 学 馨 と 法 学 教 師 ﹂ (神 鳶軍 川 蒙 天 糞 茎 九 八 三 年 ︺

所収)において大学教授の任命手続に関連して述べたことが襲︒華轟す藁いはあるが・三﹂で改めてそれを紹介しつつ裁判官の任命手続を概観しよう︒

紮 製 驚 離 難 ビM縫 賢 葦 雛 饗 "麹 擁 雛

判所で護嚢判事︑嚢書︑山簡裁翼判事︑ストックホルム︑イ・⊥アずくマルメ三奄裁の所長判事︺や臨時的な職)

に つ い て 空 席 は 盆 口 さ れ ︑ 応 馨 格 を 備 ︑季 べ て の 者 が 任 命 を 申 請 す る 籍 を 享 る ・ 任 命 に 関 す 至 般 的 な 手 続 的 法 規 整 は ︑ ﹁ 官 公 職 へ の 雇 用 に 関 す る 葎 誉 ・・ 事 鱒 § ・ : 中 ・忌 ー 婁 & お よ び 同 政 令 (四 塁 蓄

栴ひ.︒.伽⇔駒.・,.コ︹μ潔㎝輔⑰︒同︺)が定めている.この法令は国家公欝のみならず・公企業の讐や努霧員にも適用さ

嚢 判 舞 よ び 地 裁 判 事 の 任 命 に つ い て も 右 の 法 規 警 従 う . 前 記 政 全 ○ 条 に よ る 空 席 の 公 告 は 司 法 行 政 庁 に よ

193 (40の

(10)

り行なわれる・また・その内縷同庁の所管の範囲内にあるすべての機関に農をもって出口知される︒申請人は申請

書を同庁に欝する(高裁規則四二条二項︑地裁規則三九条二項)︒ちなみに︑同庁の所管の範禺にある機関とは︑最

高裁判所・高等裁判所・地方裁判所︑住宅裁判所︑賃貸借霧争処理養会︑行政最高裁判所︑行政高等裁判所︑行

政地方裁判所である︒

任命にあたっては・裁判轟推せん委員会(替︒・暮蕗署習巳①=ひこ︒艮g・︒毒・︒①ロ山①肯)の墾がまず行なわれる︒

この委員会は一九七葦七月百から発足したもので︑それ以前には︑地裁所長判妻よび部長判芝っ(伽ては香

会議(蓬婁.辱け)・高裁判妻よび地裁判謹ついては当董尚裁の全体会藁同様の霧藁していた︒.﹂の推

せん委員会の饒は委異副責長および蓄六人で︑委員長以外の構成員には補充員がいる︒すべての構賢お

よび補充員は政庭より任命され・任翠ハ年である(呈︑裁判官推せん委員会規則︹粘ひ.︒.山コ一ロ・︒ヨ.島ゆロ.,欝押臥︒コ{ひ.

書憂琶ぎ昏コ窪・豊.・馨邑一垂︒一九△年現在の構成員をみるレ}︑委員長は司法行政庁長官︑副委

員長は最嚢幕判事糞は地裁所長判事二人︑高裁部長判事天︑行政最高裁瀟判事︑行政高贅宣人︑高

裁長官天となぞおり・墾暑(調査官)として嚢代理判竺人が麗されている︒なお︑委員会は司蓉政庁

と同一場所に所在し(右規則九条参照)︑庶務は司法行政庁が行なう(同四条)︒

委 員 会 の 定 足 数 は 五 人 で あ る が 萎 員 髪 潅 副 委 員 長 が 必 ず 在 席 し な け れ ば な ら な い ︒ 偏 的 性 質 の ま た 簑 要

な 案 件 を 処 理 す る と き は ・ で き る 限 皇 饒 員 が 出 席 す べ き で あ る (同 五 奎 項 )︒ 決 定 は 姦 決 に ょ る が ︑ 可 否 同 数

のときは委員長の決するところによる(同条二項)︒

案件がその処理のために会議を開く時間的蓄がないほど緊急のものであると荏︑委員長叢低四人のその他の

畿員との連縫より決定することができる︒この方式による決霧︑次の会謹おいて墾口されなければならない

(410) i94

(11)

ス ウxデ ソに おけ る裁 判 官 任 命 制度

(同六垂蓼︒,右の蕎が存在しない場合でも全構成員が決定に関与し︑かつ︑その彙について意見の薮をみるときは︑構成員間の連絡により決定することができる(同条二項)︒

実 鐙 は 正 式 の 会 謹 年 八 ⊥ ○ 回 程 度 で ︑ そ れ 以 外 篭 話 連 絡 で 決 定 す る と い う ・ こ れ は す ﹂ ぶ る 有 効 だ と の こ

とである︒

醗員には行撃続法による除斥.忌遅の規定が適用される︒また︑推せん決定謹公文書であるから当然公開される(後述参照)︒

委員会の決定は︑調査官による墾︒塞づきなされる(同七圭項)︒司法行政庁の長宴よび同庁の人事翼は・右の報告のさい同席することができる(同条三項)︒

委員会の推せん決定に対して不服のある申請人は︑決定の告知の日から三週間内に政府に対して抗告することができる︒埜閏審としての政府は︑墓口のなかった分も含めすべての申請について審査する・したがって・抗告に対する特別の決定はせず︑任命決定自体が抗告に対する応答をなすことにな(疑︒

三 大 地 裁 以 外 の 地 裁 質 判 糞 よ び 嚢 部 長 判 事 の 任 命 手 続 も 右 と 同 様 で あ る ・ し か し ・ 三 大 地 裁 の 所 長 判 妻 よ び 高 裁 部 長 判 事 以 上 の そ れ 箋 な る ︒ ま ず ︑ 嚢 翼 判 事 は 嚢 の 申 請 に 基 づ き ・ 政 府 が 任 命 す る (嚢 規 則 璽 条 二 項 ) ︒ 三 大 嚢 の 嚢 判 謹 司 法 行 政 庁 の 史 硝 に 基 づ 姦 府 が 任 命 す る (地 裁 規 則 三 八 条 )・ 嚢 書 お よ び 最 嚢 判 事 は 直 接 に 政 府 が 任 命 す る ︒ .︑ れ ら の 墜 つ い て は 公 募 お よ び 推 ぜ ん 委 員 会 に よ る 手 続 は 行 な わ れ な い ・ 天 〇 九 年 の 統 治 組 織 法 (憲 法 ) 以 来 ︑ 婁 上 ︑ 官 職 へ の 任 命 に つ い て は ﹁ 霧 成 績 お よ び 有 能 さ ﹂ (豊 婁 § 蕪 脇 ははう 露 鑓 編 繍膜 嚢 縫 獄 (繹 韓 鯵 羅 建 畿

195

(411)

(12)

クラスの正規の裁判官職の器にあたぞは・現奮で年功序列義蓬要な役割を果している.しかし︑地裁嚢

判事や高裁部長判事ラスの器にあたっては︑これがや議和され︑幽削述のトップレベルの官職の場合は年功序列

は 鰻 薦 麩 訟 い 鮮 .・. ︺ .⁝   ー ・俳 ー   ) の 施 行 に 窪 命 に 関 す る 問 鷺 使 の 共 同 騰 難 簾 羅 日躾 舗難 難 難 雛 鷺 蜘糟 難

命に関する契約三条)︒

二 代 舗 轡 豊 る 窺 の 裁 判 官 職 は 甦 高 藝 ま た は 地 塾 の ポ { で あ る . し か し ︑ 直 接 よ り 上 雑 難 難 鋒 擁 餐 烈 簸 轍 馨 羅 局羅 難 驚

墜公募に応じて転任先におけるポ条への任命を申請する.乏なる︒後謬照)︒

器時の年齢・候補生採用時からの在職期間等をみると次のとおりである︒

高裁判事

予算年度総数平均年齢平均勤務期間

一九七〇1七一=二四四一五.九

一九七一・1七二九四四一五.二

一九七ニー七三六四七一七三

(412)

196

(13)

ス ゥェー デ ソに お け る裁 判 官 任 命制 度

右期間における最年萎は五四歳︑最長霧期間は充・五年であった・地裁判事

予算年度総数平均年齢平均勤務期間

一九七〇i七一三三四三一五・○}九七一‑七二四二四二唱二・七噌九七二ー七三一九三九一〇・九

右期間における撃長者は五九歳︑最長勤務期間は二九.五年であつ(畑・

ωOd"・︒駆︒(ロσ︒qω)

次に︑ある推せん委員会の決霧(公蕎であるから翁される.その藷となる鐸文芝ついても同様である・)を通

灘 欝 鞍 纏 . 見 し て み ょ う . い ず れ も 一 九 八 一 年 三 月 九 日 に 電 話 に よ 義 で 糞 た も の で ︑ 関 与

第一例

イヨータ(Oα岳)高等裁判所判事職(F︒二五ー二七)について

申請人

.(目・・).(=ζ︑︒)一フ.(霞ζσq)(申)(︒

.(ピ.︑z).

X97

(413)

(14)

翌鴇 琶冨)および高裁代理判事ペールーイヨーフン.オイエヘイム

推 せ ん 順 位

12

43  

5

(℃︒る︒§O善︒亘

0414) i98  

鎗 幾 舗 韓 懸糠 鞭 一襟

第 二 例

マルメ地方裁判所判事職(俸賛二五⊥一七)(二人)ξいて

申 請 人

(15)

ス ウ ェーデ ンに お け る裁 判官 任 命 制度

(国§8)(8齢)(ピ"oa)(申)Q..陸ミ.(篇︒Z一8)(ゆqoOζ8).レード(野樽・q二師瓢︒.︒畠)︑および萎借等紛争処理委員会審判官ζラ・セッテルベリィ(︒巨㎞ゆN.量置

2

3

4

工ークステド︑タンクレト︑すルソンおよびセッテルベリィは︑その他の申請人よりも早く裁判官歴に入っており︑まず本件の官職ξいて問題とされるべきである︒テクステドは研究者警のための休騨可を受けて肇博士号を取得したため︑タンクレ爵︑すルソンおよびセ・テルずイよりも執務期間がやや短い・しかし当責会は︑エークステドは霧期間の長さの関楚おいては研究者馨のための期間を右の三人よりも上位緩かれるべき程度に算入されるべきだと認める︒

反対意見紛@ボーリ︑ソンおよびオルヴィス奏早萩墨は︑四首の順位について反対贅を次のとおり述ぺる・セ.一アルベーイは裁判墓に入る前に華の期間県中央行政庁に霧している・しかし・この霧は裁判塞にお髄

(16)

けるそれと同視すべき難のものではない.この見地からみると︑セヅ一アルずイ璽ソソンよりも霧翻におい

て約百長いとみられる・他方・ハソソソは休職翻中要ウ・妻ソ和携会本部で霧したが︑.あ潤が笑

されるべきである・ハンソンは長年高度の公的職務を委警れそれ藁してきている︒.﹂の.﹂とを通じてかれが獲得

200

 

した経験は・霧期間の関係においてセ2アルずイの僅かなより長い霧期間にまさるというべきである.それゆ

えわれわれは︑ハンソンを第四順位に挙げるものである︒

第 三 例

ウメオ(dヨ$)地方裁判所判事職(俸給軋二五i二七)(二人)について

申 請 人

(↓§・・).(ピ.凶.パ︑︒.)

(Go︿︑甲Oa).

(.nω)7..)}.,

︒q)()(.)

2

3!

4

(17)

ス ウニー デ ソに お け る裁 判 官 任命 制 度

理 由

〒リクソンはその他の申請人よりも早く裁判官歴に入っている︒嚢における判事補としての執務の後かれは裁

判所を去り︑長年有能な弁護士として活動を行なった︒その後再び裁判所覆帰し︑四年近く前から嚢判事代行として執務している︒当養会は︑干リクソンを本件の官職のために最適と認め︑推せん順位の篁に置く次第であ

その他の申請人の勤務期間の長さをみると︑ビョルリング︑ヴ汗ネルおよびすケソンの順に裁判官歴に入って

いる︒したがって︑かれらはこの順序で本件の官職について問題とされるべきである︒

反対意見

ボーリェソン︑ヴィースランデルおよびオークヴィストは反対意見を次のとおり述べる︒

ピョルリングに関して︑本件において知りえたところによれば︑彼女は高裁における現職に最もよく適していると

考えられる︒したがって︑われわれは彼女を推せん順位のなかに取り上げることをしない︒

なお︑添付書類として不服申立の教示が記載されている︒その文面は次のとおりである︒

裁判官職推せん委員会の提案に関する不服申立事件は︑政府目法務省ストックホルム一〇三三三︹郵便番号ー萩原注︺に対して蓬口によりなされる︒塾口状撞くとも一九八二隻月一三日までに政府に到達しなければならない・

また︑同日は決定が延期され奈︑ストックホルム地裁部長判事職についての意見(資料)が寄せられているので・それを摘記してみる︒行政的能力が問題とされていることが注目を惹く︒

(417)

211

(18)

高裁長官スカールステド(鉾墜.3(一二月八日)

グレンヴァル((16)Oaロ奉=)はすぐれた{尚裁判事である︒かれは霧期間の長さのゆ︑乏嚢の副部長判謹する.︺と

が問題とされている・グレンヴァルは嚢ではなんら行政の経験をもっていないが︑地裁部長判事職に適任である.﹂

(ぐO一ヨ㎝㎝O)(同)

グレンヴァルは私の部に約二年半執務している︒かれは有態法簑である︒き帳面で︑協調的で︑ユーモアに富

む人柄だ・仕至の能力はすぐれている・かれは行政的能力を発琴る機会を.﹂れまでもっていないが︑それを疑わ

せる器は全くない・私は・グレソヴァルは仕事の指薯として部の仕事がうまく籠するよ乏配慮できると凌

る・過重な労働轟が告たとしても︑かれはおそらくそれを克服できるであろう︒私に判断できるかぎりでは︑カ

れは地裁部長判事職への適格者である︒

行政高裁長官モントゴメリィ(ζ︒艮︒般o日①躇)(同月七日)

グレンヴァルは霧的な学問においてきわめて価値ある寄与芒ており︑これはかれの明らかなメリットとして考

慮されるべきである︒

0418)

202

ちなみに・この地裁部長判轟への申請人は︑右のグレソヴァルのほか七人いたようである︒

待遇︑昇進︑生活環境等三

 右の推せん決定のなかに籍のランクがら一五⊥毛と表示されていたが︑Fは通常の霧員の給与の力一アゴリー

を示し・︒は信任状等をもって任命される正規の官職の意である︒瑞二五は行政官の局︑部長の給与霜当するとい

(19)

ス ウ ェーデ ンに お け る裁 判官 任命 制 度

^磁

すでに述べたように︑正規の裁判官職鏡在ではすぺて終局的なものと考えられており・原則として昇涯予定されていない︒地裁部長判事︑三大地蟄外の地裁所長判事および嚢副部長判事の職は公募されるので・重する者は.﹂れに応じて申請する.﹂とになる︒嚢副部長判凄大体年功序列でなれるようである・他の裁判所の同格の簸(地裁判事と嚢判事は同格である)に転任を重する場合も公募に応ずるしかない・右の推せん決定にもそのような事例がみられたとおりである︒

概して終身里の裁判所に在任することが多いのではないかと思われる(北辺の任地は別とし穂・萎のスウ託一アン法の蕩な概説書Ωぐ鵠℃・︒︒&魔含・︒尋二共著者であり︑またスウェタン訴訟手続法の羨者として国際的にも名を智れる︒フルツ置ウス(︾・α ・︒塁亘聾は︑話奉以降ルンド地裁(当時はルンド都市裁判所)に在任し︑地裁判事︑嚢所長判妻昇進し︑充七七年に誉するまで同地裁にとどまった・きわめてすぐ

れ た 裁 判 官 で あ り ︑ 長 セ ル ン ド 大 学 法 学 部 の 藷 も 勤 め ︑ 同 大 学 名 与 肇 博 毒 を 挙 ス ウ ェ ー デ 話 の 法 律 学

に関する著作も相叢ある.その能力.聲からして求めればより上級の裁判籔に就くことができたのではないかと想像されるが︑もの静かな中世的雰囲気を漂わ芸大学都市ルンドで霧と学問を両妾せる道を選んだのかも知

れない︒いずれにせよ︑.あ︒フルッ﹂ウスの例は︑正規の裁判官は自ら欲しなければ生涯同じ裁判所に在任できる(あるいはしなければならない).﹂とを袈に示しているといえよう.三タンの暴訴訟は完全な筆した贔弁論主義を採っているが︑それ窺実に可態らしめている要因としてこのような裁判官の在り方があると考えられる・働塙剛述したよ乏︑三大地裁の地裁所長判事呈の職は公募されない.そして・上級の讐なればなる磐徹底した能力主義に従って任命される︒蹴

(20)

最 高 裁 判 謹 は キ 享 裁 判 官 の ほ か ︑ 法 学 贅 ︑ 検 察 官 (と ‑ に 検 事 総 長 ) ︑ 弁 護 士 か ら も 任 命 さ 嬬 慣 例 で あ る ︒ 脳

と り わ け 法 学 贅 か ら 任 命 さ れ る 隻 は 多 い . 最 近 で は 霧 麓 か ら 最 嚢 判 事 に 任 命 さ れ た 例 も あ る . 任 命 に あ

た っ て は 事 前 に 最 高 裁 の 意 見 を 徴 す る の が 確 芒 た 慣 行 と い わ れ る ︒ ち な み に ︑ 法 務 査 か ら 嚢 暑 に 任 命 さ れ た

(23)例もある︒

これらの妻は・この国における窺の裁判官墜対する高い評価tもっとも.﹂れは裁判甚限られず高級公務

員墜盤ついて妥当することであるが(大臣から行政庁の書に就任する例は芒くないTを例芒ているとい︑蛋

なお・姦の嚢代理判奪判事禦政府各省その他裁判所外で活動している妻は前述したが︑正規の裁判官に

ついても休職して裁判所外の職楚就いている毒決して少なくない.一九八一年の官公馨の名簿をみると︑政府

ζ(・=酔..︒.・,・,.)

公共苦情処理委員会(§書・・器犀ぎユ・馨伽邑魯)の委員長は高裁判事である︒

いささか古い資料だが・冗七三年δ月百現在における高︑地裁の正規の裁判官の霧を調べると次のように

(24)

な る ︒

官 職

高 裁 長 官

同 部 長 判 事

同 副 部 長 判 事

同 判 事

数*

二四

二八

七三(一)

裁 判 所 勤 務 六

二 三

二 八

四 九

裁判所外休暇中

○○

〇一

〇一

二一三

(21)

地裁所長判事一〇一(二)九三二一四

同部長判事四六(一)三六二八

同判事三二一(八)二九一一〇二二

*かっこ内は空席を示す︒

**賃貸借等紛争処理委員会の執務は裁判所に算入した︒

***休暇中には病欠︑セメスター︑兵役等を含む︒

なお︑官職者の数と裁判所霧らん以下の数字の合計とが合わないが︑それは休暇中であるのに職務を行なっている者のなかに算入されている者が一部あるからである︒

ス ウx一 デ ンに お け る裁判 官 任命 制 度

組錨 髪 薄 難 鞍 髪 叫瀕A 腰 R幾 縫 鍵 鞭 矯 労脳

に裁判宮の私的団体としてスウェ歩ン裁判傷会(ω︿・奮匙・量α註①酔)が存在麸・ちなみに・検替や萎長も右の﹄qω国内の構成員である︒

に讐 鵜 纏 鰻 翫 慈 雑 会塘 .韓 靴 礎 藁 農 難 顯

無名の存在だといってよい︒スウ︑ーデンの裁判官竺鐘おいても少驚見を表示できる点はより顕名的であ麺・政治的︑社会的量大な関心をよぶ事件が裁判所に登場することは比較的少ない・したがって・裁判官の判決贅が蔑談の注目をあびる饗もとぼしい︒最嚢判事は蕪名の最蓉職L(暴暫§醤豊・﹃芝評されているほどである︒

(471)

205

(22)

だ が ・ こ の よ う に 無 名 の 高 讐 整 あ る と は い こ ウ ︑ 当 の 裁 判 官 は わ 歯 な ど の 裁 判 官 と 比 較 す れ ば ︑ 社

会ないし喪とはるかに密難叢をもつ生活を営んでいるのである.この点について︑すでにδ年以鋪のもの

であるが・地方裁判所判事協会(ω<巴'・Φ・・憂餅喜疑ひ増・量が行なった興味深いアソケート嚢の董があるの

で 蒲 錘 " ピ ニ 年 に な 嚢 四 ≡ ハ人 の 裁 判 享 ソ ヶ ー 紙 が 貰 た . 皇 八 五 人 が 回 管 回 収 率

は九︒三%の高率であった・質問は過去δ簡に︑篁グ牛プ目国もしくは地方自治体の議員またはその議会

撫 謎 曝鱗 轟翫 蜘蟻 灘 懇 構灘

箆よれば・全く関芒たことがないという者犠かに三天︑その余の三五四人の答えの内訳は次のとおりである

(もちろん複数回答がある)︒

第一グループ回答者数一三八二国会

県参事会=

地方自治体参事会三九

地方自治体理事会等三三

地方自治体委員会一〇九

教会会議等一九

(422) cos

(23)

ス ウ邑一 デ ンに お け る裁 判 官 任 命 制度

第ニグループ回答者数

保護観察委員会

精神病者退院許可委員会等

賃貸借等紛争処理委員会等

道路委員会等

大聖堂参事会

第三グループ回答者数

銀行

労働組合︑賃借人組合︑

スボrツ団体

芸術団体

博愛団体

P.T・A

第四グループ回答者数

居 住 権 者 組 合

二二六

一二九

八五

一〇五

三七

三二九

四八

一°‑

‑ti五 六 五 八

̲四 九 四 九

ニニ 

環 境 羅 団 体 ︑ 禁 酒 団 体 ︑ 在 響 人 会 そ の 他 多 蓼 様 盗 攣 団 体 劣 挙 さ れ て い る ︒

  鍵 ほ議 鱗 瀬鞠鱗 羅 雛 錨備繕 塁

207

(423)

(24)

継 灘 離

蕪 雛 響 姦 犠 灘 圃諜 撫 蕪 纏

工Lアンにおける法篁元論というテーマを検討す蚤しとにしょう︒

参照