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細胞質のNF κBp65強発現はトリプルネガティブ乳癌において予後良好な因子である

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Academic year: 2018

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( 様 式 17)

学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 馬場 基

主査 教授 櫻木 範明 審査担当者 副査 教授 山下 啓子 副査 教授 荒戸 照世 副査 教授 野口 昌幸

学 位 論 文 題 名

細胞質のNF-κB/p65強発現はトリプルネガティブ乳癌において予後良好な因子である

(Strong cytoplasmic expression of NF-κB/p65 correlates with good prognosis in triple negative breast cancer)

NF-κB/p65 細胞質染色強度が、治療前時点で強く染色された場合に予後良好である

ことを示し、これがトリプルネガティブ乳癌の新たな治療の手がかりになり得ること を示した。

審査に当たり、野口教授から、統計学的検定結果の解釈、実験に用いた薬剤の濃度 設定方法、Western blot解析のinternal controlが不均一であること、薬剤添加後に核内

NF-kappa Bに2本のバンドが現れることについての質問があり、また文献の引用法な

ど論文記載方法について指摘があった。荒戸教授から、研究の背景への追加記載の必 要性、細胞株を用いた基礎研究の臨床研究・解析に対する位置づけの明確化、臨床解 析で検討した抗がん剤について基礎実験では検討されていない理由、Ki67 labeling index と予後との相関など結果の解釈と考察への追加記載の必要性が指摘された。山下教授

から、これまでNF-kappa Bの細胞質局在とトリプルネガティブ乳癌に対する抗がん剤

の効果や生存期間との関連が検討されておらず、本研究でその点に着眼したことに意 義があるとの指摘があり、今後の研究の展開について質問があった。櫻木教授から、 基礎検討における添加薬剤について抗がん剤を用いずTNFαを用いた理由、術前のバ イオプシー検体の免疫染色態度と手術で血流遮断などのストレス要因が加わった後に 取られた検体の免疫染色態度を比較することの注意点について、4群間でt-検定比較を 行う多重比較の問題について質問があった。

申請者はこれらの質問に対し、自身の実験結果や既報の研究結果をもとに概ね適切 に回答した。

この論文は、予後不良で治療選択幅の少ないトリプルネガティブ乳癌に対する新た な治療への手がかりとして高く評価され、今後の更なる乳癌の薬剤反応性メカニズム 解明につながる成果として期待される。

参照

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