ドイツ語オラトリオのレチタティーヴォ歌唱法
著者 ショホ, クヌート, 加藤 拓未
雑誌名 明治学院大学キリスト教研究所紀要 = The
bulletin of Institute For Christian studies Meiji Gakuin University
巻 49
ページ 347‑378
発行年 2017‑02‑09
その他のタイトル How to sing German Oratorio Recitative?
URL http://hdl.handle.net/10723/3083
347
ート
加 藤 拓 未 訳 How o sin erman ra orio e i a i e
本稿は,本学研究所のキリスト教 術研究プロ ト 研究会と して 201 年 4 月 4 日(月)に本学白金校 ート ールにて行 た ート n ho h による発表を翻訳した ので る。
は イ を代表するテ ール で, ン ル 院教授。 ヘン ルの 教 ラトリ を ートリーと し,特に の ン リスト( 史 ) として の を している。
の研究会で, には ロ 代の イ ラトリ に お る タテ ー に いてお しいた いた。 タテ ー
は,17 紀 の イ の 教 を する えで,
て る とのでき い 要 の と で る。特に では,
の大 は タテ ー で ており, としての 要 は論を た い , に タテ ー は 読 の 格
いた , イ を とする で , の本 に る と しいの で る。
の イ タテ ー を の を て第一
で している , の を のよ にと え, の に にに を ているの の発表は,い プロの
の 台 を するよ 内容で るた , を翻訳し,
に したいと えた 第で る(加藤拓未 )。
の ーでは,特に 1 紀の ト リート イ ンリ テル ル( o ried Heinri h e 1 90 1749)の 論書『 タテ ー 論 A hand n om e i a i 』(1739)
を 資料とし, を とに イ ラトリ にお る タ テ ー の および に いて したいと います。
, テル ルの 論書は, タテ ー に をし た の書 た です。 と に,当 の の 資料
とで, の えを明 にしたいと ています。
当 は タテ ー の ,い の 論的
イ と び いました。 のた ,当 の として
いていた とい のは, 研究 のい の 見
て ,基本的に した内容でした。です , の ーで,
イ ラトリ の タテ ー の を 明するた に する 資料 ,研究者 論 による のでは , 研究
の3 の に している によ て書 た ので る とに し, 要は いのです。
講 の では, のテー を いた た に, の イ の紹介に たいと います。 して, の を とした
えで,講 の では タテ ー の 的 に いて,
お ししたいと います。
349
タテ ー の は,1 00 年 にイタリ で た リ の 興とい イ に基 いています。 の リ
には, 台での ま ていたのです。 第一に , に rima e aro e oi a m si a とい スロー ンは,1 00 年 の しい書 の を し, し, するた のヘ ライン のよ のでした。
タテ ー の で るイタリ の ター re i are
は, と に を する とい で , 台
で をする とい りました。 しての には に を大 き で 読する ,または に を る とい よ に ります。
の しい に する 17 紀 のイタリ ラ によ る文書の 文には, の り re i ar an ando タテ ー
で an ar in s i o re i a i o または し
an ar ar ando とい た を見 ます。 は,テキストを 的に表 する の で, まし する の とを え よ としているのです。 まり, の は, とを して おり, る の とです。の には で タテ ー
で in s i o re i a i o と るよ に る ので, 読とい の の とです。
に に て, タテ ー は ンルの で,
容 名 に て, 日 た する での タテ ー と たのです。
と で, に タテ ー の定 とは でし
17 紀 19 紀を て,す ての資料で タテ ー は,
由 発 した ので るとし, を て る の と しています。す ての資料 で るとい とは, タ テ ー の は では , と の でし でき
たとい とです。い 資料を紹介しまし 。
1 インリ リス ス (1 4)印刷 の 文 的 は, 史 に い明るいテ ールの を び,
とを ている 。 の によ て, と は( によるテン を に),は きりと える の とテン で る 。
2 ン ト リート ルター(170 )
タテ ー は,テキストに の り し いとき, て
る で る。
3 ン ー ト イ ン(1711)
( ) タテ ー は, し ,ま た 特 で る
( 中 ) の は,ま し 正当 に する のに い。
は, 文に して 由 し で り, 律で 限 た で る。
4 ン ー ス(172 )
タテ ー の は, 的 りとして, で表 た
のに い。とい の , た 者 の内容にした て
えるよ に, トを表 するた に, に を したり,
したり, に を したり, たりするとい とを, 者は 行 。 テキストの内容にした て, を行 ては い。
3 1
ン ト リート ルター(1732)
タテ ー は( 中 )ま に と 読によ てい る で る。たとえ 読をして ている , ていて 読
をしている。 , た にした て とより ,
トを し出す とに ている 。 を し, で
はり の を正 で書き る者 を た , た
を し, の を 一にするとい 由を所有している のよ
で る。 え, タテ ー 部は の に る と,
者は タテ ー を 者に できる と 大 で る。
17 0 年 , の 代に する 程において, タテ ー の 学は, まり てい いセン ンタリズ の と しました。 の を い。
ール リ プ ル の『 ラ ー 』
(17 2)
1 の とでは い , タテ ー は て 決
の り, には 名 的 でい しり ま ていた。大 は
の 由 しに, のよ 的 に特別 し ,
行は, タテ ー には 調す ると え たので た。し し 日では,有 い とには 的 のお で, した は
にの ,し を て タテ ー に い るよ に ている。 で, した 日 の タテ ー を に た て 者は, て程には を て よ に た。し し で お,
たとえ 部 スの えに ていよ と ,正 は 非と 要で る。(東川 一訳)(1)
学は します。し し タテ ー の 本的 イ は,
の の 代に て まり りま 。19 紀の A ル スの資料を い。
7 ル ルン ルト ル ス(1 2 )
した て, 読する との いは, の 的要 を いて,
由 り りを いで, りを る とで る。
たとえ タテ ー で て , は の
で る とを 限り, に す きで る ( ラー,17 0 年)
のです。
17 1 紀の文 を読 でお りのよ に, 要と てい たのは の と に 由 発 をする とでした。す
ての文 で, タテ ー は常に 4 の 4 で すると 明 ています(た し, ランス タテ ー は ) , で 律の は して え いよ に する きで ると 調しています。 した一 的 で るに , 文 で り し にしますので,当 , の とはま 明の では
たのでは い と てしまいます( 日のよ に)。
の有名 インリ (Heinri h h 1 1 72)
は 1 19 年に sa men a ids を出 する , し た しい を イ に た した の は と 明してい ます。また の リス ス eihna h shis orie (1 4)
の 文では, の しい の を,非常に し 明しており,
の と ,い に当 の イ の た , の に い
て たの , を と できます。 の 100
年 , 代で 名の ている一部の て,
3 3
大 り り タテ ー に して を しています , の と は一 的 に いてです。
の タテ ー の 書で る テル ルの『
タテ ー 論』は ラーの 学術協会 o ie der m si a is hen issens ha en に 会するた ,1739 年に書 ました。 の の で, テル ルは, タテ ー の 論的 に をし ています。 した 論的 は,
までの文 で てきており, テル ル の とに い ては の を行 ています。 の 論的 で興 いのは,
タテ ー を したとい ン の ラータ 140
年 ているに , 的 基 ,特に に いて,
ま している とです。
の
テル ルの 論書を し 見る に,ま と ーラ
( ra )の原 に いて明 にしまし 。 を 明する とで, 論と の に る を したいと います。
トリ , とい は す 術 とい で, 論(ス ー )のた には の 4 のステ プによる と発 ります。
In en io イン ン ( 要 ト ) is osi io ra ora io ス ズ ラボラ
e ora io ラ
o io A io ロ 発表 日では一 に の 2 のステ プ( , と )は,
と の で り,3 のステ プ( )は, と と に り る の, して のステ プ( と発表)は,
の において る のです。当 の の ( の 加の と) 発表 ( )を で できるよ にす るた には, ラボラ ( )とい の に る えを
する 要 ります。
当 , 学の に している とは, 日より 要 とで,
17 紀,1 紀, して 19 紀において え , た にと ての でした。たとえ , は 1700 年 1702 年まで,リ ー
ル の学校に ていた に, 2 , の と を 授 を ていました。
の原 , の 学と に りました。 まり,
の , の に き え るよ に たのです。 の の を ーラ ra ( )と い, イ の ロ 代に お る 要 的原 でした。
的 として ス ana asis ( 行), タ ス a a asis( 行),キル ラ ir a io( )を まし 。
ス の , に し 行する内容 , 行 する で するとい のです。 タ ス は の で, に
たり, たりするよ に, 行する内容のときは, 行の ます。また キル ラ は,し し イタリ の ラトリ でよ 見 ます , に し している内容ときに
を する, の り しの表 を して います。
のよ に,テキストの に のルールと し
表 るたびに, は に し 的 を の
の 見 る 要 るのです。
に 的 の を まし 。たとえ , r hen ( ),
3
ei en ( ),s ehen ( ),h en ( ),ni h s ( に い), an ( い), r ( い), です。 の ,
的に する のを び しますので, を す 要 ります。
して第 3 の は, の による表 です。 は, との を の 者の の に見出す のです。 1 1
を い。 は ラ ンテ ル ( a dio
on e erdi 1 7 1 43)の リ の es ro de a ea a
er ine (1 10)より二 二 のセラ o era him
の 部 です。
譜例 1–1 モンテヴェルディ《聖母マリアの晩課》より
“Duo Seraphim”,1 ~ 7 小節
の は二 の の です 二 と ています。 34 の 一 に いて 3 res s n に ると で に ります。 の1 2を い。 は ンテ ル
的 発 え出した とです。
の は, タテ ー の ,テン ,調 , に, るいは 画に た のでは い とを する えで
に るでし 。した て, によ て する には,
ン ターンに, 的に して てしま てはい ま 。 日,
す ての 的 ーラを に する とはでき いでし 。 です , のた の として要 しま 。し し, 代の
として た ,い の の ターン 的に
た イ で る とは, と てお き と と います。
に ン ステ ン ( ohann e as ian a h 1 17 0) した ンタータ第 21 に いは I h ha e ie e mmernis 21 の第 4 の タテ ー
を い( 2)。
譜例 1–2 モンテヴェルディ《聖母マリアの晩課》より
“Tres sunt”,34 ~ 36 小節
3 7
本当に えていた と のす てを り る と は りま , ン ーの の にした て の を見て きますと,い 興 い 的表 を見 る と できると い ます(2)。 と に A h とい きの ーラ
ス ラ ama io 2 見 ます。 して 4 と 9 では ス ン ー を た 文の 的表 見 ま す。 ewand erwand のと です 。 の に
を き, , するとい の を して
を表 しています。 た い a en の には リス (1 に し の を当てる表 ) , 1 です ま す。 の とは, の を 要 していた とを します。
特に の タテ ー で興 いのは, ン ー してい 譜例 2 J.S. バッハ《わがうちに憂いは満ちぬ》
BWV21,第 4 曲,1 ~ 9 小節
るよ に, 4 の を 2 り して を して いる です。 る 1 2 の 1 の は,7 で ま た で り ,2 の 2 の は に 程を えて しています。3 4 の 3 の 文の は, 9
の はり 文のと で り ています ,4 の ま た an とい と い ので, の の 程を する とで 調 ている においての ります。 4 の は, A h の 1 を で, 行 で しています。
の , したテキストの 的 は,当 の びとにと て, 当たり の のでした , 代の た にと ては し 遠 い ので る とを できるでし 。テキストと にお る,
的 ルの いを 的に明 にするた に, 行研究では,
の タ ーを います( 1)(3)。 の 的表 , 的表 の と ています。
一 い は, で できる ので,文 的 ーラと ます。 で できるとい 中 の では, の を ー
図 1 三角形のメタファー
3 9
ラ り, には て する, ト ります。
ト a e とは の とで,テキストの内容
た トを, のよ 的 を て, 的に き
に える ,当 の は を していました。
した を,い の を いて 明したいと います。 ラ トリ の の タテ ー では, 常, 史 とは別に,
の します。 は,特定の と を た
り,キ ラ ターを びたりして, る特定の トを た します。
イ ス テロ ラト, とい た 的 の に,
ロ 代には, リー的 いる と ています。
たとえ , i e ee e ( る ), n i e ee e ( を た い ), wei e nde ee e ( いを ) です。
の 代に 行していた ロ ス ro es assion には ンの o h er ion とい 出てき
ます 。 は の の のです。
としては, の のよ に え, のよ に行 する を き明 し, を の と び , いたい トを決定し ては りま 。 ーター で る 史 の は, る部 を文 で び , の を, 的 と と に紹介したり,評 したりします。 を,中 の で行 と, を て す との で, い ランスを見 る は,
の い の , いし 的 によ て ます。 3
を い。 は の ohannes assion
24 より第 2 の タテ ー です。
の タテ ー は, 書の 1 1 の部 で,ま 1 4 ではイ ス た とと にキ ロン川を たと に
り, に一行 と ま たとい , の 明 ます。
と に ると, ている ト します。の に りを das する です。 史 は,
の とい を紹介し てはい いのです , の は,い い と え ます。たとえ , えて の の名を大き で, ルテで て す え るでし 。はたまた, え て の しい で紹介する ります。
し し, た に して ている ントは と し ,
は の に ります。 の の と に た
は,1 4 までで ていた と た きをしてい ますので, で に を表 し ては い とは るのです。
のとおり, の表 の には 択 り,中 の で客 的 に を紹介するの , るいは特別 を て を紹 介するの , は 史 を の に る です。
と に ります , する では, と
譜例 3 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》BWV245 より第 2 曲 a,1 ~ 5 小節
3 1
1 し ていま 。 をよ てい い
いますと 律の 部を 調して das a er der ihn errie と,
部 を明 に い, で してしまいます。し し, 由 ス ー とい え を , のよ い には りま 。 ,
した い はしま 。 の 調は , に に る よ に え いいのです。
て, の に りまし 。 の の ルの
ーラは,常に トに と いた,明 で,論 的で, き き とした で る きです。 の2 の ルの ーラ, まり 的 的 ーラは, トを明 にし, 調し,一定の を えます。 として, の の は, で とい より
, し 的,または 論的 です。 の
24 の Hohen ries er の で 明しまし ( 4)。第 2 a の 10 で, 史 は Hohen ries er を い A の によ て紹介します。 は, の い とを,
の を て しているのです。
譜例 4 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 2 曲 a,9 ~ 11 小節
の として, の第 3 では hera (
), する e ra en (1 17 ), ra (20,24 )
の と い で , の ています。
はま に の タ ス の ーラです( 1, 2 )。
譜例 5–1 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 38 曲,7 ~ 8 小節
譜例 5–2 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 38 曲,15 ~ 25 小節
3 3
で, に 紹介したい ーラ い ります。第 21 の 所の hinein in das i h ha s の のと は,全 中において ,非常に しい ていま す。 は, の 律 , の 律より 程 り,
部 しているのです。 の 92 を い。お は ラトにと て, 常 た とを していて,
所の に る とい とを, 部 の に
る とで,表 したのでは いでし 。 の の には,
した 的 るよ に います。
譜例 6 バッハ《ヨハネ受難曲》より第 21 曲 g,91 ~ 93 小節
譜例 7 J.S. バッハ《クリスマス・オラトリオ》
BWV248,第 16 曲,1 ~ 4 小節
譜例 8 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 12 曲,29 ~ 38 小節
に . . の リ ス ス ラ ト リ eihna h s ra ori m 24 の を見まし ( 7)。
第 1 の 史 の タテ ー では,3 の して に ている nd in einer ri e ie end と で, の ーラ スス リ ス ルス ass s d ri s s
ています。 in einer とい に る F♮ の は,
に です。当 所の に の りま ,
に いに い です。 の いに は, す しい に る の の を表 していると えるでし 。また, にと て しい の の の , て る を していると います。 , の タ ーの一 い の 的表 です。
3
いて,中 の で り, で できる ーラ, 的 ーラに いて 明しまし 。 は 画 on a erei と
ます。 の 第 12 の して, し
いた nd weine e i er i h の タテ ー では, 的 リス とい 的 ーラ 明 に えます( )。
は き た ーズで, テロの し ,
を見て ります , で いて 的に できます。たび
たび を表す た のよ ます。 して,3
の で る A と 37 の で る の で ている 程 , 7 の ース , はりとて いに い 所です。
常 を しており, の と テロの きの を表 しています。
に 的 的表 の 2 の で,
の第 33 して見よ, の nd siehe da der orhan im
譜例 9–1 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 33 曲,1 ~ 7 小節
譜例 9–2 J.S. バッハ《マタイ受難曲》
BWV244 より第 63 曲,1 ~ 10 小節
em e erriss の セー です( 9 1)。 では, の ビリビリと る え るのです , は明 に の テキストと の 的表 を,とて でいたと います。
書には, の は し いに , タイ 書 し, している です。
の タイ a h s assion 244 の
3 7
譜例 10–1 J.S. バッハ《マタイ受難曲》
BWV244 より第 38 曲 c,29 ~ 33 小節
で る第 3 a と して ると, は する要 ,とて 興 いです( 9 2)。ま は して見よ nd siehe da の 所です , と 4 の 行 と ています。
の 2 に た der orhan im em e erri in wei の 所では, と 律 い 程 は まり, 行 して 行する と ています。また まで on o en an is n en a s のテキストでは, と o en に い
程, n en a s に い 程を当てて,大き 行 で い ています。 して と , 史 の を するよ に
と大き 行 を き, に の を える ト ロの表 きます。
いでに の タイ の テロの否 の ,第
3 の して 行き nd in hera s の セー 見てお きまし ( 10 1)。30 31 で, hera s の に
史 にと て全 中で の H を た 行 で表 していま
す。 の は を い。た し,
は hina s です 。また の第 21 ,1
19 と 23 で hera s の 的 ーラ でき ます( 10 2,3)。い , 行する 程を ていて,1
19 の は ラト ,23 ではイ ス て行
ています 。 ーズの のよ に で る
タテ ー は,とて しいと えます。
まで見てきたよ に, による は, の す 3 の ルにおいて るのです。3 の の 1 は, 論的 を て, 的にの る のです。 た にと て,
要 部 は, 行 イ です。 の , た は の にでき る り で りたいと います。した て,
の の に と 要 ので て, 的 を
る とでは りま 。
す ての タテ ー は,4 の 4 で,4 を基本として,
ラビ に, とに る き のです。 行 行は,
譜例 10–3 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 21 曲 c,23 小節 譜例 10–2 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 より第 21 曲 c,18 ~ 19 小節
3 9
の基本に して行 , 的 と 律の は ン ロしてい りま 。す てのリズ 的に の , リス の ー
ズは, トの の表 で て, の ,特別
要 所 のです。
1
て, で テル ルの『 タテ ー 論』に を しま し 。 の 論書は 2 部 ています。第 1 部は タテ ー
の 律 h mo oeia i i e i a i i ,第 2 部は タテ ー の 律的 e o oeia i i e i a i i と て います。第 1 部では, 的 に して,い 特定の特 に いてし ていま 。 の と , テル ルは明 に を一 常 と えていた とは です。また, の第 1 部で 興 いのは, テル ルはテキストの に り , と のた で , に いて している とです。
テル ルは で り , 書き, の ンター
タの を書いています , には のた に 準 た を て しいと ていたのでし 。
テル ルは 書で, の 3 を り , に, して に書いています。
ersmass 律( の の ,リズ )
He n nd en n ( hesis e Arsis) 部( )と 部( )
の 律 の
テル ルは,テキストの を しており,ま た
的 イ の い, ま い に しては していま す。
テル ルにと て特に 要 たのは, 限り を に た のとするた , 要 ラ ル( )に, い
セントを とでした。 の 要の ラ ルとい のは,
の 1 とい では ,テキストの で 要 所とい です。また テル ルの 論書を読 でい えで しいのは,
リ 代 の の hesis と Arsis の の , しい評 によ て, ています。した て, Arsis
部( )と り, hesis 部( )と ているの です , テル ルは, の の を 文 で た ,
は です。
の と の において, い を の , を し
まし 。 11 を い。 の の第 2
稿(172 )と第 4 稿(1749)の の第 の です。
は タテ ー を するとき, で
, の を する で ,たいていは の を える とは りま 。たとえ , を い。第 2 稿では 1
と り, 第 4 稿では ています , Hoher ries er の の は ていま 。 ries er の
セントは,い の稿で 7 の 1 に ります。た し,
り Hoher ries er の Ho の 程は,第 2 稿では い A です , 第 4 稿では に ていて, い 印 ります。
の は で,第 2 稿に は りま ,第 4 稿には り ます。第 4 稿では を て, の で ーズを たた ,der den den rie は 1 を て第 2 稿より い ーズに ています。 に の有 の は,9 4 で ています。
371
して, 大き は 10 で, りリズ の
ます。特に す きは 10 の 3 です。第 2 稿では す m ra h とい と で る 3 に ています ,
は す とい と を 調するた の です。と ,第 4 稿では す m ra h で る 2 の に て います。し m ra h は, で の , m ra h と 3 の表 をまた た で た ,3 の表 に は の と の セント ま 。 の代り 3 の表 のと
譜例 11–1 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 第 2 稿(1725)より第 6 曲,5 ~ 11 小節
譜例 11–2 J.S. バッハ《ヨハネ受難曲》
BWV245 第 4 稿(1749)より第 6 曲,6 ~ 11 小節
で, の きを見 ています。 まり,第 4 稿では えて にリズ を ま る とで, は す m ra h とい と を 調した たの と います。 の 10 で た 第 2 稿と第 4 稿の は, と の を した のと える でし 。
の論 は, の で に 学者 た にと て興 い と と います , には まり りま ので,
の にしておきます。
2
第 2 部の タテ ー の 律的 では, 律的 と の に いて論 ています。 にと て,非常に興 いのは,
タテ ー に して テル ル 掲載した です(
12)。 リ の とは る 協 を したり, タテ ー の で, 協 を を したりと,特
譜例 12 シュテルツェル『レチタティーヴォ論』掲載の譜例
373 を している です。
す ての とい のは,常に た り出したい ト の です。 で は, の は,す て す き の
, るいは,部 的に採 す き の の ,とい です。
テル ルは, いの , るいは の を るの , の とに いて明 してい いた ,は きりとした え
いのです。
テル ルは,3 の に いて しています。 と は, ーズの りで する で, は の で 見
る一 的 のと えます。 た は トリ ロ ri o と でいる ので, はイタリ の です。 12 の 1 に
る 号は トリ ロ と います ,た し は非常に
り と います。 テル ルは, と 代の
です , 提 する は, の で して る
は るとは います 。 して3 は ル ンテ ordan e(
ル ント)と でいる ので, ト ーラと と えてい ます。
まで 資料 , を見てきました。 で りの
, までに した イ をまと て たいと います。
りの とは 歴史的 資料に と とい
の です。
タテ ー を する えで基本の とは トを する と。
由で ス ー の原 を る と。
規定の 律の を 調する と いよ に。
しておきたい とは
ーズの大 は, に すときのリズ を え て
, タ とはまるとい と。 要 のは 律の を,
る をす て明 に す とで, 調し い と。 , に す ーズの で,す ての セントは の
ている 。
し, に 律を り とき, い は に, を 担当する 者と イ を 有する とを てはい い。 者た , いス ー のよ に, で を えて
る を る と。 のた には, り ( ) るよ に と。
タテ ー に り でいる , す き特 は リ ー の部 。 は,より 律的で, し リズ の
る。
リス 。 は 1 の ラ ルに し,2 の で書 ている の。
。 い と い (たとえ 4 と 1 )。
特 の ーズ。
と する 所
にしては, い きの (4 ) る 所
行による の る 所 タテ ー の とは
によ テキストを読 と。 ト , の 格
37 の に と る と。
に すときのよ に,テキストを に出して読 と。
由に すときと よ で, している部 を する と。
律のリズ によ て る,す てのスト ス( )は す る と。テキストのスト ス( ) 限に す と(たと え ,1 ーズにおよ 1スト ス程 に)。 の は,
の に る。
の イ ( と)より , の トとキ ラ ター の表 を する と。た し, 要 で, ると で
,正しい 術的 基本の と, の イ を,より き きとした表 として てよい。
タテ ー を しているときに, にを えている き テキストは, より 要。
は常に 4 の 4 ,し し するときは, に すと きのよ に 由でよい。
ーズの 要 の 調は, のす ての 律の 的 より 要で る。
テキストの 読 は, を すた に る。
的 ( )は,し し ス ー( )の を していたり, 的 い ま ていたりする。した て, でし りの たり, ーズを えて しま たりしてはい い。
テン の は, 読の トに している。
は,当 一 的に ていた のを と。
者との は,明 を す とで と。
的に , 的(文 的)に イン トの る 所では,
と 表 に す きで る。
的特 と 的特 の に を る と。
に の を して りにしたいと います。 の リ ス ス ラトリ 第 11 の タテ ー です( 13)。
譜例 13 J.S. バッハ《クリスマス・オラトリオ》BWV248 より第 11 曲
の 4 に い。9 で書 ていま
す ,4 に 2 所 ります。 見 ていた h e en と a h s の のと です 。 a h s は の い で,お
の の い で の を表 しているの と いま す。 h e en の のリズ で表 ているのは, と と
h e en とい イ の に のリズ 内 ている
, と たの と います 。
377
の の 4 を, 程を に て 読して
まし 。すると,まるで にし ているよ に る と でき ます。 は, にし ているよ に えるよ , している と えます。 を, 律のリズ を し, nd es waren Hir en in derse en e end と 部 をす て 調して読
, は とす に でし 。
は, の 2 の に しますと,1 の 3 は sein の waren , して 2 の 1 は の in です ,い 文の えると 要 とは えま 。 し 要 の
は, リ と セ している ヘ と で る
とを す derse en でし 。し し, は で る 2 に ています。 まり, 要 に 定 てい いのです。
また, の 4 , nd es waren Hir en を のよ イ に , の 3 nd es waren は し
に り, した の より ると います。
の イ は,す ての を ス ー で発 する とは り ま 。
では, , のテキストの の 1 文を, の で,
で中 する と , した た で したの を えます と, は 書の を に いていた と います。 の
ヘ と は田 ですし, です。 で,ま
に てい い です。 した 常 の で る
とを すた に, は特に の い , に 特別 い で したのです。
の は, の に , る とで一 し
ます。 の で, いた は非常に ます。 の の 9 の の しい きに ているのです。
の 13 の ース りますよ に, タテ ー の を する とは,容 では りま 。 テル ルは,
の 論書の で の リ は る , タテ ー
と た た い と ています。 まり リ
より タテ ー の のに しい とい です。
タテ ー は して リ の では りま 。 タ
テ ー は, してよ えて り ま い,非
常に 要 のです。
, り と いました。
(1) ール リ プ ル 『正しい ラ ー 』東川 一訳,全 2 部,第二部(全 出 社,2003 年),3 4 。
(2) Hans Heinri h n er
ie e ieh n en wis hen si nd he ori im 1 . 1 . ahrh nder
( r r onrad ri s h er a 1941 re rin ed edi ion Hi desheim ms 19 9) 132 133.(3) n er 9 .
(4) erner e er . H. e s A hand n om e i a i ( h. . diss. ni ersi Heide er 19 2) 277.