• 検索結果がありません。

FEM 解析を利用した放射音による衝撃位置と衝撃力の同定

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "FEM 解析を利用した放射音による衝撃位置と衝撃力の同定 "

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

FEM 解析を利用した放射音による衝撃位置と衝撃力の同定

An Identification Method of the Impact Position and the Time Dependence of Impact Force by Using Acoustic Response and FEM Analysis

精密工学専攻 19 号 栗本 貴文

Takafumi Kurimoto

1. 緒言

衝撃問題を考慮するうえで,物体の破損に関係する衝撃力 を測定することは重要であり,これまでに衝撃力を同定する 研究が多数報告されている.例えば井上らは,衝撃力を加え られた弾性体に生じるひずみ応答を用いて衝撃力の同定を 行っている(1)(3).この方法は衝撃力と被衝撃体のひずみ応答 との関係が畳み込み積分で表されることを利用し,衝撃力と ひずみ応答との伝達関数を用いて,ひずみゲージより測定し たひずみ応答から衝撃力の同定を行っている.そのため,予 め実験により衝撃力とひずみ応答との伝達関数を求める必 要がある.しかし,衝撃力の正確な測定には困難を伴う事が 多い.またひずみゲージによる測定には,衝撃力を直接測定 できない,衝突による破損の恐れ,測定対象への貼り付けの 手間がかかる,などの欠点がある.

一方,衝撃力により放射される衝撃音には,その衝撃力の 情報が含まれているはずである.放射音の測定による衝撃力 の同定が出来れば,衝撃体や被衝撃体から離れた位置に置い た測定素子による非接触測定が可能である.筆者らにより,

衝撃力と放射音との伝達関数を用いて,測定した放射音より 衝撃力を同定する研究が報告されている(4).この方法の場合,

衝撃力と放射音との伝達関数を予め実験により求める必要 がある.しかし,先に記述したように衝撃力の正確な測定に は困難を伴う事が多い.そこで筆者らにより,有限要素法解 析より求めた衝撃力と放射音との関連性を利用して,測定し た放射音より衝撃力を同定する研究が報告されている(5).こ の方法ではFEM解析により求めた任意の衝撃力に対する音 圧のシミュレーション値を基に,未知係数を用いて未知の衝 撃力と音圧を級数表示する.この未知の音圧と測定した音圧 を用いて,最小二乗法より未知係数を決定し,衝撃力を同定 している.そのため衝撃力と放射音との伝達関数を求める予 備実験を行う必要がない.しかし,

FEM

解析により衝撃力と 放射音との関連性を求める際に正確な衝突した位置の情報 が必要であるが,実際の現場では正確な衝撃位置を特定する のは非常に困難である.

一方,測定した放射音には衝撃位置の情報も含まれている はずである.したがって,放射音の測定位置を増やせば,衝 撃位置を特定することも可能だと考えられる.そこで本研究 では,測定した放射音より衝撃位置と衝撃力を同定する手法 を提案する.

2. 同定原理

シミュレーションで加える任意の衝撃力の時間変化を

P

sim

(t)

,衝突した位置だと予想される任意の衝撃位置を

X

sim し,シミュレーションにおいて衝撃位置Xsim にPsim

(t)を加え

る.そのとき

FEM

解析で求められる異なる位置

x

1

x

2での二 つの音圧の時間変化のシミュレーション値をそれぞれpsim1

(t)

p

sim2

(t)

とする.これらの関数を用いて未知の衝撃力

P(t)

とそ れに対する音圧の時間変化p1

(t)とp

2

(t)を以下のように級数表

示する.

=

+

=

N

n

A

n

P

sim

t t

n

t P

1

) ( )

( (1)

=

+

=

N

n

A

n

p

sim

t t

n

t p

1 1

1

( ) ( ) (2)

=

+

=

N

n

A

n

p

sim

t t

n

t p

1 2

2

( ) ( ) (3)

ここで,

t

n

= Δt

×

(n-1)

×

N

max

/N

Δt

は時間刻み,

A

nは未知係数,

Nは任意の重ね合わせ回数である.位置x

1とx2において測定し

た二つの音圧の時間変化をそれぞれ

p

exp1

(t)

p

exp2

(t)

とすれば,

測定値pexp1

(t)と式(2)の計算値p

1

(t)の二乗誤差E

error1は,以下の ように表される.

2 1 exp 1

max

1 1

1

{

sim

(

i n

) (

i

)}

N i

N

n n

error

A p t t p t

E = ∑ ∑ + −

= =

(4)

ここで,

t

i

(i = 1, 2, …N

max

)

は測定値から得られた時刻,

N

max 測定点の数である.最小二乗法より,

E

error1が最小となる未 知係数

A

nは以下の連立一次方程式の解として求められる.

) , 2 , 1 ( ) ( ) (

) ( ) (

max 1

1 1 exp

1 1

max

1 1

N m

t t p t p

t t p t t p A

N

i i sim i m

m i sim n i sim N

i N n

n

= K +

=

+ +

∑ ∑

=

= =

(5)

式(5)から

A

nが求まれば,式(3)から

p

2

(t)を求めることができ

る.ここで,シミュレーションの衝撃位置が実際の衝撃位 置と同じであれば,

p

2

(t)と p

exp2

(t)は限りなく等しくなると考

えられる.しかし,シミュレーションの衝撃位置が実際の 衝撃位置と異なる位置ならば,その位置ずれの分だけ

p

2

(t)

に違いが表れる.したがって,測定値pexp2

(t)と式(3)のp

2

(t)

の二乗誤差

E

error2が最小となるときのシミュレーションの衝 撃位置Xsimが実際の衝撃位置だと考えられる.

2 2 exp 2

max

1 1

2

{

sim

(

i n

) (

i

)}

N i

N

n n

error

A p t t p t

E = ∑ ∑ + −

= =

(6)

式(6)より求めたXsimのときのpsim1

(t)を用いてA

nを求めれば,

(1)

より測定値

p

exp1

(t)

に対する衝撃力の時間変化

P(t)

同定出来る.

3. 実験方法

3.1 実験装置の概略

Fig.1

に,測定システムの概略を示す.衝撃による,被衝撃

体からの放射音圧はマイクロフォンで測定し,デジタルオシ ロスコープで記録にする.また,衝撃棒側面に貼付けたひず みゲージより,ひずみデータも同時に記録する.記録された データは PCにより処理を行う.

Fig.2

に,衝撃体および被衝撃体の詳細形状を示す.衝撃体

として,アルミニウム丸棒(φ30mm×300mm)を,被衝撃 体としてアルミニウム平板(500mm×200mm×10mm)を用

(2)

いている.丸棒の先端側面は丸めてあり,先端は直径

10mm

の円型平面になっている.板の四隅の下に厚さ

5mm,一辺 20mm

の正方形のシリコンラバーシートを設置し支持してい る.これは,板に外乱の力を作用させず,なるべく自由に振 動させるためである.また,これにより板を支持している実 験装置からの影響も無視できると考える.

丸棒を高さ

H

から自由落下させることにより衝撃実験を行 なっている.板上方に内径

31mmのプラスチックの円筒を設

置し,円筒内に丸棒を通過させることにより板に落下するよ うにしてある.衝撃位置はFig.2 のように,板中心を原点,

板の長手方向を

X

方向とし,中心から

X

exp移動させて,実験を 行う.丸棒の先端から

20mmの所にひずみゲージを貼り,衝

撃棒に生じるひずみ変化から衝撃力を測定する.この測定値 は衝撃力の同定の精度の確認のために用いる.

3.2 放射音の測定

測定に使用したマイクロフォンは,Bruel&Kjaer 社製の

Type4190(直径 12.7mm,長さ 17.6mm)で,測定可能な音圧

変化の周波数帯域は

3〜20kHz

であり,各周波数に対して更 正された音圧値が電圧として出力される.マイクロフォンは,

前面がキャップで保護された構造となっているため,実際の 音圧の測定素子はマイクロフォンの表面から若干奥に入っ た所にある.別途行った実験より,マイク表面から

5mm

側に入っていると推定した.以後,マイクロフォンの測定位 置は,この位置を実際の位置としている.

衝突の際の放射音圧を二つのマイクロフォンで測定する.

これらの二つのマイクを便宜上,マイク

1

とマイク

2

に区別 し,Fig.2 のように設置する.板裏面からマイクの音圧測定 部までの距離を

h

,板中心からの

X

方向の距離をそれぞれ

x

1

x

2とする.今回の実験では,マイクの測定位置はh

= 10mm,

x

1

= -30mm

x

2

= 30mm

に固定して測定を行った.

Fig.1 The Measuring System of the sound and the strain.

Fig.2 The configuration of the impact bar and the aluminum plate.

3.3 衝撃力の測定

衝撃棒の断面内の応力分布が一様であると仮定すれば,衝 撃棒断面に加わる力の時間変化

P

exp

(t)

は,衝撃棒に貼付け た半導体ゲージより得られたひずみの時間変化

ε

bar

(t)

より 次のように与えられる.

2 exp

( t ) E

bar bar

( t ) 4 d

bar

P = ε π (7)

ここで,Ebar

d

bar はそれぞれ,衝撃棒の縦弾弾性係数と直 径である.本研究では,この値が板上面に加わる衝撃力の時 間変化とほぼ等しいと考え,衝撃力の直接測定値として用い ている.

4. シミュレーション

4.1 シミュレーションモデルの概要

Fig.3

にシミュレーションモデルを,Table 1

2

に板と空

気のそれぞれの機械的性質等を示す.モデルは対称性より板

1/2

の領域を考え,板の奥行方向に

80mm,下方に 100mm

の空気層を置いて,構造と流体の三次元連性解析を行う.空 気層側面および下面において音波は反射されるので,この部 分の境界条件は実際と異なる条件となっている.しかし,測 定時間 0.5ms のときの音波の到達距離は 173mm であり,

この距離は,板から放射された音波が境界に反射して戻る距 離より短いため,測定時間

0.5msにおいては,音圧の計測位

置における反射音の影響は無いと考えられる.また,板の境 界条件はシリコンラバーシートの上に設置しているので非 常に複雑であるが,板の境界条件の影響が表れるのは

0.35ms

以降であることが確認されている (5).よって,衝突が非常に 短い時間内で行われているため,板の境界条件の影響が無視 できると考えられる.したがって,板には拘束条件を与えな いものとする.

4.2 シミュレーション結果

Fig.4

FEM

モデル

(

衝撃位置

X

sim

= 0mm)

の要素分割の様子 を示す.衝撃位置の直径d = 10mm の部分に一様に圧力を加 える事により衝撃力を加えた.

Fig.5

に,板に与えた圧力の 時間変化を示す.Fig.5 に示すように,この圧力は滑らかに 立ち上がる単位ステップ状の関数であり,立ち上がり時間は

0.1ms,最大圧力は 1MPaである.シミュレーションの衝撃力

はこの圧力に直径

d

の面積を乗じて求めている.

Fig.6

に板中心(Xsim

= 0mm)に圧力を加えたときの,解析に

より得られた

h = 10mm

x

1

= -30mm

x

2

30mm

の位置にお けるそれぞれの音圧の時間変化psim1

(t)とp

sim2

(t)を示す. p

sim1

(t)

p

sim2

(t)

は衝撃開始時間より若干遅れて立ち上がり,その後 上昇した後に緩やかに振動している.また,psim1

(t)とp

sim2

(t)

の測定位置の中心に圧力を加えたので,

p

sim1

(t)

p

sim2

(t)

は完 全に一致している.

Fig.3 The configuration of the simulation model of the plate and

the air.

(3)

Table 1 The mechanical properties of the aluminum plate for the FEM analysis.

material Aluminum configuration 100×500×10 mm

Young’s modulus 70 GPa Poisson's ratio 0.34

density 2700 kg/m

3

N. of element 3705

Table 2 The mechanical properties of air for the FEM analysis.

material air configuration 180 × 500 × 110 mm

acoustic velocity 346 m/s

density 1.3 kg/m

3

N. of element 24020

Fig.4 FEM mesh for the plate and the air environment.

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 Time ms

P re ssur e   MP a

Fig.5 The time dependence of the pressure as the input for the FEMsimulation (T = 0.1ms).

5. 同定結果

5.1 X

exp

=0mm での衝撃位置と衝撃力の同定

板中心(衝撃位置Xexp

= 0mm)に,高さH = 30mmから衝撃棒

を落下させ,衝撃実験を行う.その際に測定した放射音圧の 時間変化pexp1

(t)をFig.7

に示す.t = 0~1msを

200

分割,すな

わち

N

max

= 200, Δt = 0.005ms

とし,式

(5)

の最小二乗法によ

り未知係数

A

n を求めた.式(2) から求めた音圧の時間変化

p

1

(t)

もグレーの線を用いて同時に示してある.

p

1

(t)

は,

N = 20,

30, 40

と変化させてある.N = 40以上では測定値とほとんど

一致したので,以下の計算では

N = 40

として行っている.

Fig.8

に,衝撃位置Xexp

= 0mmのときのマイク 2

の測定値

p

exp2

(t)

とシミュレーションの衝撃位置

X

sim

= -20, 0, 20mm

のと きの式(3)のp2

(t)との比較を示す.なお,X

expは未知として扱 う.

Fig.8

より,

X

sim

= 0mm

のときの計算値

p

2

(t)

が測定値

p

exp2

(t)

に一致するので,実際の衝撃位置Xexp

= 0mmでないかと考え

られる.

より詳細に調べるために,式(6)の測定値pexp2

(t)と計算値 p

2

(t)との二乗誤差E

error2の平方根をFig.9 に示す.ここで,シ ミュレーションの衝撃位置Xsimは-100~100mmの範囲で,

5mm刻みにp

2

(t)の計算を行う.また,板の境界条件の影響が

0.35ms以降表れるので,0~0.35msの範囲でE

error2の計算を行 う.Fig.9より,シミュレーションの衝撃位置Xsimが実際の衝 撃位置Xexp

= 0mmに近付くにつれE

error2が小さくなっていき,

X

sim

= 0mmでは E

error2は最小値をとる.したがって,実際の衝 撃位置はXexp

= 0mmと特定することは十分可能である.

Fig.10

に,衝撃位置

X

exp

= 0mmのときの衝撃力の測定値

P

exp

(t)とシミュレーションの衝撃位置X

sim

= -20, 0, 20mmのと

きの式(1)の

P(t)との比較を示す.Fig.10

より,

X

sim

= 0mmのと

きの計算値P(t)が測定値Pexp

(t)に最も一致することが確認で

きる.この

P(t)の方が測定値 P

exp

(t)に比べて若干大きいが,波

形の立ち上がりは完全に一致し,

0.35msまでは測定値とはほ

ぼ一致しているので,本手法により衝撃力を同定することは 十分可能だと考える.0.35ms以降,P(t)が測定値に比べて大 きく振動しているのは板の境界条件の影響である.

-2 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 Time ms

S o und pr es su re   Pa mike1(x1 = -30mm) mike2(x2 = 30mm)

Fig.6 The time dependence of the sound pressure by FEM simulation at the mike 1 and mike 2.

-100 -50 0 50 100 150 200

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 Time ms

Sound pressure Pa

measured calculated(N = 20) calculated(N = 30) calculated(N = 40)

Fig.7 The comparison between the measured and the calculated with various values of N.

-150 -100 -50 0 50 100 150 200 250 300

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 Time ms

S o un d pr es su re   Pa

measured (Xexp = 0mm) calculated(Xsim = -20mm) calculated(Xsim = 0mm) calculated(Xsim = 20mm)

Fig.8 The comparison between the measured and the calculated at

the microphone 2 with the values of X

sim

= -20, 0, 20mm.

(4)

5.2 さまざまな衝撃位置での衝撃位置と衝撃力の同定

それぞれ衝撃位置Xexp

= 0, -5, -10, -20, -30, -40, -60, -80mmに,

高さH = 30mmから衝撃棒を落下させ,放射音を測定する.

Fig.11

に,衝撃位置Xexp

= 0, -5, -10, -20, -30, -40, -60, -80mmの

ときの,式(6)の二乗誤差

E

rror2の平方根を示す.ここで,シミ ュレーションの衝撃位置Xsimは-100~20mmの範囲で,

5mm刻

みに

p

2

(t)の計算を行う.Fig.12

より,

X

exp

= 0, -5, -10, -20, -60, -80mmのときは, X

simが実際の衝撃位置XexpにおいてError2が最 小値をとる.しかし

X

exp

= -30, -40mmでは, X

sim

= -35, -45mm

のときにError2が最小値をとり,実際の位置Xexpとはずれてい る.これは,衝撃位置がマイク

1

の測定位置から距離が離れ るにつれ,シミュレーションの衝撃位置と実際の衝撃位置と のずれが音圧に与える影響が減少し,

E

rror2の最小値を判断す るのが難しくなるからだと考える.また実験で半径

30mmの

衝撃棒を内径

31mmの円筒を通して落下させているので,衝

撃棒と円筒の

1mmの隙間によって衝撃位置にずれが生じて

いる可能性も考えられる.

X

exp

= -20mm以降は衝撃位置を正

確に判断するのは難しいが,±5mmの範囲で衝撃位置を求め ることは十分可能である.したがって,衝撃位置を板中心か らX方向に移動させても衝撃位置を同定することは十分可能 である.

Fig.12

に,衝撃位置Xexp

= 0, -5, -10, -20, -30, -40, -60, -80mm

での衝撃力の測定値

P

exp

(t)と計算値 P(t)との二乗誤差の平方

根を示す.P(t)は衝撃位置Xexpと同じ位置でのXsimのpsim1

(t)を

用いて,式

(5)

から

A

nを決定し,式

(1)

より求めている.

Fig.13

から,誤差の値はXexpごとにかなりばらつきがある.しかし 一定の誤差内にあるので,衝撃位置を板中心から

X

方向に移 動させても衝撃力を同定することは十分可能である.

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

-100 -80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 100 X

sim 

mm

Square error of sound pressure Pa

Fig.9 The relationship between the expected impact position X

sim

and the square error of the sound presser by the mike 2.

-500 0 500 1000 1500 2000

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 Time   ms

Imp act fo rce   N

measured (Xexp = 0mm) calculated(Xsim = -20mm) calculated(Xsim = 0mm) calculated(Xsim = 20mm)

Fig.10 The comparison between the measured and the calculated of the impact force with the values of X

sim

= -20, 0, 20mm.

6. 結論

本研究では,

FEM

解析により求めた衝撃力と放射音との関 連性を利用して,測定した放射音より非接触に衝撃位置と衝 撃力を同定する方法を提案した.実験より,本手法による衝 撃位置と衝撃力の同定が十分可能であることを確認した.以 下に,本研究により得られた結果を示す.

1.

本手法による衝撃位置と衝撃力の時間変化の同定が十分 可能であることを確認した.

2.

放射音の測定位置から離れた位置においても,±5mm 誤差範囲で衝撃位置を特定することができた.

3.

放射音の測定位置から離れた位置においても,衝撃力の 時間変化の同定が十分可能であることを確認した.

参考文献

(1)

井上 裕嗣,岸本 喜久雄,渋谷 寿一,小泉 尭,逆解析による 衝撃荷重の推定,逆解析のための最適伝達関数, 日本機械学会論 文集.A編,57-543

(1991) pp.2727-2734.

(2)

井上 裕嗣,石田 宏之,岸本 喜久雄,渋谷 寿一,逆解析手法 を用いた衝撃荷重の測定,伝達関数の推定法の比較検討と計装 化シャルピー衝撃試験への応用,日本機械学会論文集.A編,

57-534

(1991) pp.424-429.

(3)

井上 裕嗣,池田 直人,岸本 喜久雄,渋谷 寿一,小泉 尭,衝 撃力の大きさと方向の逆問題解析,日本機械学会論文集.A編,

59-559

(1993) pp.572-579.

(4)

知章,川田 祐嗣,鈴木 喜浩,山口 友康, 野田 直剛, 被衝 撃体からの放射音による衝撃力の同定,逆問題解析を用いた非 接触測定による同定実験

,

日本機械学会論文集

.A

編,65-632

(1999) pp.701-707.

(5)

知章,栗本 貴文,渋谷 寿一,FEM解析を併用した放射音圧 測定による平板の衝撃力の同定,日本機械学会論文集

.A

編,

74-742

(2008) pp.858-863.

0 20 40 60 80 100 120 140

-100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 Xsim mm

Square error of sound pressure Pa

Xexp = 0mm Xexp = -5mm Xexp = -10mm Xexp = -20mm Xexp = -30mm Xexp = -40mm Xexp = -60mm Xexp = -80mm

Fig.11 The relationship between the expected impact position X

sim

and the square error of the sound presser by the mike 2, when the impact position is X

exp

= 0, -5, -10, -20, -30, -40, -60, -80mm.

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

-80 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 Xexp mm

Square error of impact force N

Fig.12 The relationship between the impact position X

exp

and the square error of the impact force, when the impact position is X

exp

=

0, -5, -10, -15, -20, -30, -40, -50, -60, -80mm.

Table 2 The mechanical properties of air for the FEM analysis.

参照

関連したドキュメント

本稿では,流体と物体の相対速度から求められる抗力 を流体力として用い,建物の地震応答・流体力作用・漂

まず, 2 次元 DEM で得られた底面の各メッシュ応 力をブーシネスクの理論解に基づき点載荷で得られ

そこで,本研究(その 1)では,緩衝材厚さを決定する ための設計式を作成することを最終目標とし,そのた

7 6×1 02 S1 の初期 ひず み速度範 囲で圧縮試験 を行 った。応力‑ ひずみ曲線の形状を検 討す るとともに,得 られた応力‑ ひずみ曲線か ら定常 変形応力( 応力‑ ひずみ曲線で変形応力 が

図8 衝突力解析モデルとモデルのイメージ 非線形時刻歴応答解析実施時の解析モデルを示す. 3.2

高田 庸(Isao Takada) 杉江 英司(Eiji Sugie) 蓮野 貞夫(Sadao Hasuno) 要旨 :

さて,衝撃波型重力による散乱過程の研究の多くは,局所場に対応する入射粒子を想定

古 賀 正 臣* MasaomiKoga 内 容 梗 概 現用各瞳エナメル線の耐熱衝撃性を比較検討し,熱衝撃に及ぼす各種周子の影響について調べた結果