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学位論文審査委員長:教授岡部正隆

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Academic year: 2021

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(1)

学位授与番号:甲1053号

名:隅山昌洋

学位の種類:博士(医学)

学位授与日付:平成29年12月27日

学位論文名:

Forcedexpressionofvascularendothelialgrowthfactor‑Ainpodocytes decreasesmesangial cell numbers and attenuates endothelial cell difrentiationinthemouseglomerulus.

(マウス糸球体上皮細胞におけるVEGF‑A強制発現がメサンギウム細胞及び糸 球体内皮細胞の発生に及ぼす影響の検討)

学位論文審査委員長:教授岡部正隆

学位論文審査委員:教授大橋十也教授大野岩男

東京慈恵会 医科大学

電子署名者 : 東京慈恵会医科 大学 DN : cn=東京慈恵会医科大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2019.07.06 14:51:33 +09'00'

(2)

論文要旨

氏名

隅山昌洋

指導教授名 横尾隆

主論文

Forcedexpressionofvascularendothelialgrowthfactor‑Ainpodocytesdecreases

meSangl 9

alcelln''mbersandattenuatesendothelialcelldifbrentiationinthemouse lomerulus.

(マウス糸球体上皮細胞におけるVEGF‑A強制発現がメサンギウム細胞及び糸球体内 皮細胞の発生に及ぼす影響の検討)

SuyamaMasahiro,MiyazakiYbuichi,MatsusakaThjiri,SuganoNaoki, UedaHiroyuki,Kawamura'Ibtsuya,OguraMakoto,YbkooTakashi.

ChmcalandExperimentalNephrology、 2017; [E

doi:10.1007/s10157‑017・1450・5 要旨

【背景】

pubaheadofprln

t]

糸球体上皮細胞由来のVEGFは内皮細胞の遊走と増殖に不可欠である。一方で糸球

体上皮細胞における過剰なVEGFは糸球体係蹄の虚脱を招くことが報告されているが、

その機序の詳細は解明されていなかった。

【方法】

過剰VEGFが糸球体細胞に与える影響を評価するため、糸球体上皮細胞でのVEGF 発現を誘導可能な遺伝子改変マウスを'1℃t‑‑onシステムを用いて作成した(Podocm‑

rtTA/TbtO‑Vegfl64マウス)。

【結果】

VEGF発現を誘導したPodocin・rtTA/TbtO・Vegfl64マウスの糸球体の肉眼的および

顕微鏡的な観察ではボウマン嚢と尿細管内に著明な出血を認め、内皮下腔の開大を伴っ

た糸球体内皮細胞の増加を認めた。さらに、内皮細胞の小孔形成不全とPV1異常発現 も認めた。メサンギウム細胞数はVEGF誘導によって明らかに減少しており、そのた めに糸球体係蹄の陥入不全が生じていた。糸球体におけるPDGFR‑B発現は、野生型と 比較してPodocin‑rtTH/TbtO・Vegfl64マウスで変化が認められなかったが、メサンギ

ウム細胞のリン酸化PDGFR‑6の染色性は有意に低下していた。

【結論】

糸球体上皮細胞でのVEGF発現冗進は、メサンギウム細胞におけるPDGFRBシグナ

リングの阻害を介したメサンギウム細胞の減少を引き起こし、結果として糸球体係蹄の

虚脱を招いていることが明らかになった。

(3)

学位論文審査結果の要旨

平成29年12月6日、大橋十也教授、大野岩男教授のご臨席のもと、公開学位 審査会を開催し、隅山氏による研究概要の発表に続いて、口頭試験を行いまし

た。席上、

・VEGFを過剰発現した意図は何か?

メサンジウム細胞にVEGF受容体は発現しているのか?

・VEGFの発現量にばらつきはないのか、あるのであればPhenotypeに違い

はないのか?

・糖尿病性網膜症におけるVEGFの過剰との類似性は見られたか?病態に類

似性はあるか?

・VEGFのノックアウトマウスと今回の過剰発現のマウスの表現型の比較か ら、糸球体形成におけるVEGFの役割をどう考えているのか?

リン酸化PDGF受容体とPDGF受容体の免疫染色に染色される細胞に違い

があるが、何をコントロールにして評価したのか?

・糸球体基底膜の構成タンパク質に変化は見られなかったが、分布のパター

ンが異なる原因は何か?

・VEGFの過剰発現により内皮細胞が未熟なままのようであるが、小孔の形 成との関係はどう考えるか?

・表現型としての血管透過性の変化と小孔の有無の関係はどう考えるか?

・糸球体係蹄の引き込みの異常は内皮細胞が未熟だからではないのか?

・VEGFがメサンジウム細胞の分化に寄与しているかどうかを証明するため にどのような追加実験が必要と考えるか?

など多くの質問がありましたが、隅山氏はいずれの質問に対しても、主論文に 記載しなかった観察結果や過去の文献での記載を引用しながら回答いたしまし た。

その後、大橋十也教授、大野岩男教授と慎重に審議した結果、本論文は、腎

糸球体の正常発生と維持におけるVEGFの役割解明とこれを標的とする分子標

的薬の副作用対策に有益な情報を齋らし、学位論文として十分価値があるもの と認めた次第です。尚、Thesisに誤字と修正すべき文言があったため修正を依 頼し、後日審査委員長が修正を確認しました。

参照

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