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第67回近畿大学医学会学術講演会 特別講演抄録

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Academic year: 2021

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(1)特. 別. 講. 演. 抄. 録.

(2) 近畿大医誌(M ed J Kinki Univ)第35巻1号. 9A. 2010. 9A. 負荷心エコー法による冠動脈疾患の診断 平 野. 豊. 近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部・内科学教室(循環器内科部門). って,その時の心臓の挙動を心エコーで観察して評. してきた.以前は負荷前後の動画像を side by side に同時再生して,左室の各部位の壁運動の程度を,. 価する検査法である.通常は心筋虚血の評価のため. 5段階のスコアリングを実施して評価していたが,. に行なわれる.以前から心筋虚血の評価のために,. 近年は,ストレイン法や 3D エコー法等を用い,定量. 運動負荷心電図が用いられていたが,感度はそれほ. 的に壁運動が評価出来るようになってきている.運. ど高くない(メタアナリシスでは感度66%,特異度. 動負荷では,負荷終了直後に観察される収縮異常は. 77%).また安静時から心電図異常がみられる症例. 2∼3. 負荷心エコー法は何らかの負荷を加えることによ. (左脚ブロック,WPW 症候群等) では心電図を用い て虚血評価ができない.そのような症例では,is-. で消失するが,局所心筋の拡張期における. 変化を評価することによって,負荷終了5 後の画像 からでも心筋虚血の診断が可能になってきている.. chemic cascade(虚血の滝)の上流でみられる壁運 動異常から心筋虚血を評価した方が診断精度は高. さらには非薬物負荷である過換気負荷(6. い.負荷心エコーには,運動負荷,ドブタミン負荷,. 攣縮性狭心症の診断に有用である事が明らかになっ. ジピリダモール負荷,ATP 負荷,あるいは非薬物負 荷である過換気+寒冷昇圧負荷等がある.当施設で. てきた.一方,負荷心エコーは虚血の診断のみなら. は実際に数多くの症例に,種々の負荷エコーを施行. 有用な検査である.. 昇圧負荷(2. )+寒冷. 間)を組み合わせた負荷エコーが冠. ず予後評価にも有効といわれており,今後も臨床に. 気管支喘息治療∼今後の展望∼ 東 田 有 智 近畿大学医学部内科学教室(呼吸器・アレルギー内科部門). 本邦の喘息治療管理ガイドラインが2009年10月改 訂になった.大きく変. に至ったところは①ステッ. 長時間作用性 β 刺激薬の配合剤が登場してきた. その中でもブデソニド/ホルモテロール配合剤(シ. プ1∼4と表記されていたものが治療ステップ1. ムビコート )が近々. ∼4になった②治療の目標が症状が全く認めないこ. ルは短時間に気管支を拡張させる薬理作用と長時間. とと明記された③治療ステップ1でも吸入ステロイ. 持続的に気管支を拡張させる作用を併せ持っている. ド薬 ICS が第1選択薬であることが明記された.こ の3点が大きく変わった点である.. ため,維持療法としてだけではなく発作治療薬とし. 次に気管支喘息は気道の慢性炎症疾患であり,抗. 持・発作治療法(SMART)は喘息増悪発作を抑制 することが海外の大規模試験にて証明されている.. 炎症療法が治療の中心となる.ICS は効率よく気道 炎症を抑制し副作用も少ないため,治療薬の第1選 択薬であるが,薬剤の特性から喘息の病態全てを解 決し得ない.その際に,ICS を補い治療効果を高め, さらにアドヒアランスを向上させる目的で ICS と. 用可能になる.ホルモテロー. て用いることも可能である.このシムビコート 維. SMART は,ICS 未 用および重篤な増悪を繰り返 す喘息患者に対し,増悪回数を減らすことが期待さ れており,今後の喘息治療法が大きく変わる可能性 がある..

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