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高分子ミクロスフェアの帯電特性に及ぼす表面形状の影響

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Academic year: 2021

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(1)

高分子ミクロスフェアの帯電特性に及ぼす表面形状

の影響

著者

幡手 泰雄, 肥後 信一, 上村 芳三, 河野 恵宣, 井

手 俊輔, 畑中 千秋, 原口 俊秀

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

35

ページ

39-45

別言語のタイトル

EFFECT OF SURFACE MORPHOLOGY ON ELECTROSTATIC

PROPERTY OF POLYMER MICROSPHERE

(2)

高分子ミクロスフェアの帯電特性に及ぼす表面形状

の影響

著者

幡手 泰雄, 肥後 信一, 上村 芳三, 河野 恵宣, 井

手 俊輔, 畑中 千秋, 原口 俊秀

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

35

ページ

39-45

別言語のタイトル

EFFECT OF SURFACE MORPHOLOGY ON ELECTROSTATIC

PROPERTY OF POLYMER MICROSPHERE

(3)

高分子ミクロスフェアの帯電特'性に及ぼす表面形状の影響

幡 手 泰 雄 ・ 肥 後 信 一 ・ 上 村 芳 三 ・ 河 野 恵 宣 *

井手俊輔**・畑中千秋**・原口俊秀**

(受理平成5年5月31日)

EFFECTOFSURFACEMORPHOLOGYONELECTROSTATICPROPERTYOF

POLYMERMICROSPHFRF YasuoHATATEShin-ichiHIGO,YoshimitsuUEMURA,YoshinobuKAWANO, ShunsukeIDEChiakiHATANAKAandToshinobuHARAGUCHI

Styrene-divinylbenzenecopolymermicrospheresofcalOO/αmindiameterwerepreparedby

suspensionpolymerizationinordertoinvestigatethedependenceofelectrostaticpropertiesonsur‐

facemorphology、Surfacemorphologywaschangedvaryingtheporedistributionandtheaverage

sizeofporesinmicrospheres、Thatis,thedifferenttypesofdiluent,tolueneandlz-dodecane,were

usedtochangethesurfacemorphology・

Theporesizeusing”dodecanebecomelargerthanthatusingtoluene、Theelectrostaticcapa‐

citiesobtainedinthe〃-dodecanesystemwereofhighervaluesthanthoseinthetoluenesystem・In

thecasewherethemixturesof〃-dodecaneandtoluenewereusedasthediluent,thehighestvalue

fbrtheelectrostaticcapacitywasobtainedwhenthesolution(”dodecane:toluene=l:lin

volumeratio)wasused. 緒 言 現在,高分子ミクロスフェアは工業用,医用を中心 に様々な分野に応用されている。これはミクロスフェ アの機能が多岐にわたり,応用範囲を広げているため

である2)。しかし,従来どおりの汎用材料では,機能

的に満足できないことが多くなってきている。近年の 急速な加工技術の進歩が,製品の種類,ニーズを多様 化し,高分子ミクロスフェアをさらに高度に機能化し たものを求めているのである。 高分子ミクロスフェアの機能化の一つに帯電特性の 制御が挙げられる。物質が接触,摩擦することにより 電荷が発生する現象であるが,この現象は表面層の性 質に依存するか或は,表面を含む物質の性質を反映し ているのか,いまだに解明されていない。しかし,伝 導’性のきわめて低い物質であれば,その電荷は表面か ら数浬、程度内部にわたる層に依存し,ごく表面が電

荷発生現象を左右するものと考えている3)。従って,

* 宮 崎 大 学 工 学 部 物 質 工 学 科 **北九州工業高等専門学校 表 面 の 組 成 や 構 造 を 変 化 さ せ る こ と で 帯 電 制 御 が 可 能 であると思われる。 本研究では,良溶媒としてトルエン,貧溶媒として "‐ドデカンを用いた懸濁重合により表面形状を変化 させた平均粒子径約lOO/4mの多孔質架橋ポリスチレ ンミクロスフェアを調製し,ミクロスフェアのマクロ 構造が帯電量に及ぼす影響について検討したい。 1 . 実 験 1.1実験操作および条件 Figurelに本実験で使用した反応装置図を示す。 反応器本体は容量約800mlの’恒温ジャケット付きガラ ス製セパラブルフラスコ(丸底)を用い,撹枠はスク リュー型2枚羽根を使用した。反応器内に400mlの蒸 留水中に,分散安定剤(第三リン酸カルシウム,Ca3 (PO4)2)49を加え,最初に塩酸でこれを溶かし,次 に水酸化ナトリウムを塩酸の2倍モル加えアルカリ'性 にして分散安定剤を析出させた。さらに界面活性剤(ド

(4)

〔〕一rinC 40 phd0tatOrl目 デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム,DBSNa)を 溶解し,連続相とした。分散相にはスチレンモノマー のほか,架橋剤(ジビニルベンゼン,DVB),希釈剤 としてトルエン(良溶媒),ガードデカン(貧溶媒)を 用い,重合開始剤として過酸化ラウロイル(LPO) を加えた。分散相の調整条件をTablelに示す。この 分散相を連続相に入れ,ホモジナイザーにより平均液 滴径約100〃mに調整した。その後O/Wエマルシヨ ンを反応器に移し撹枠を開始,窒素で反応器内を置換 後,反応温度まで昇温させ,重合を開始した。重合完 了後,室温まで冷却し,塩酸によりリン酸カルシウム を溶解,漉過により除去し,アセトン洗浄を数回繰り 返した後,真空乾燥器で乾燥させポリマービーズを得 た。基本条件は,分散相分率20vol%,リン酸カルシ ウム1.0wt%,DBSNaO、O05wt%(対連続相),撹枠 速度190rpmとし,液滴調整はホモジナイザー (1300rpm,20∼30sec)を用いて行った。反応温度 75℃,反応時間は5時間とした。得られたポリマービー ズを筋及びロータップシェーカーにより,標準粒径 106∼125解mに分級した。 1.2測定操作及び条件 粒子径分布測定は少量の採取液及び粒子を5wt% PVA水溶液上に落し,光学顕微鏡(xl25)により写真 撮影を行い,各サンプルにつき約300個の粒子径をデ ジタイザー(Logitec社製:MODELK-510mkZ)に より読み取り測定した。 アセトン洗浄で完全に溶媒を除去した後,かさ密度 は質量測定とメスシリンダーによるみかけ容積測定か ら算出された。また,真密度は次のような手順で測定 された。予め容積のわかっている比重瓶にエタノール をいれ,エタノールの密度を測定。その際,温度は恒 温槽により一定(30℃)に保った。その後,試料を精 秤して比重瓶の中にいれ,これにエタノールを加えて 質量を測定した。真密度は,Eq.(1)により算出した。 dt=vs/ws-(wm−ws)/(。e×ws)(1) 多孔質ポリスチレンの細孔径分布は水銀圧入方式に よるポロシメーター(CARLOERBA社製ポロシメー ター2000シリーズ)を使用して測定した。 帯電量測定のための試料として,サンプル2.09と 中心粒径約600〆、(24/28メツシユ)の球状鉄粉(日 本鉄粉㈱製LotNo、88-S1696,88-S2258)38.09を容 量lOOccのポリエチレン容器に入れ,ポールミルによ り混合し,摩擦帯電を行った。ボールミル回転数は 245rpmとした。この試料29を精秤し,ブローオフ N 2

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一 Fig.1Experlmentalapparatus● TablelOperationconditions

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(5)

Mc 幡手・肥後・上村・河野:高分子ミクロスフェアの;H寵特性に及ぼす表面形状の影響4] N2Gas

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Farad Electromctcrl O95ll雛U口u 託 鵡 . 【 雛mN8l5 Fig.3SEMpllotograghofpolymermicrosphere (RunNoP-7Monomer:lOOvo1%) 5 Cart

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Fig.2

帯電並測定装置により帯電量を測定した。Fig.2にブ ローオフ帝電測定装侭の概略を示す。ファラデーケー ジはステンレス製で,その下部には,目開き約300/4m のステンレス網が装着されている。このファラデー ケージは誘導ノイズ防止のため,シールドケース内に I制定されている。摩擦帯電後の混合試料をファラデー ケージの中にいれ,上端のノズルからN2ガスを吹き 付け,ポリマー粒子だけをケージの外に吹き飛ばす。 ケージ内に残った鉄粉にはポリマー粒子の持ち去った のと等並で逆符号の電荷が残り,これをデジタルエレ クトロメーター(TR8652ADVANTEST㈱製)によ り測定し,Eq.(2)によりその帯電量を求めた。 11/m=装世定数(0.927×103) ×エレクトロメーターの読み/トナー濃度(2) ブローオフ測定条件は,ノズル径2.0mm,N2ガス圧 1.0k9/Cl,if,ブロー時間20秒とした。 2.結果及び考察 2.1高分子ミクロスフィアの走査型電子顕微鏡写 真 分散相がスチレン50vol%とジビニルベンゼン 50vol%のモノマーのみの場合の走査型電子顕微鏡 (SEM)写真をFig.3に示す。粒子表面にはマクロ細 孔は見られず,表面は非常に平滑である。 分散州のモノマーと良溶媒トルエンの容積分率を変 えて調製した高分子ミクロスフェアのSEM写真を Figs、4∼7に示す。表面形状はモノマーが40vol%,ト ルエンが60vol%までは平滑で変わらないが,モノマー が20vol%,トルエンが80vol%で調整した高分子ミク ロスフィアは表面に小さな粒子が付着していたりする。 L ││IlIlI

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,' Fig.4SEMphotogragllofpolymermlcrosphere (RunNoP妄22Monomer:80vol%Toluene: 20vol%) Fig.5SEMpllotograghofpolymermicrosphere (RunNoP-23Monomer:60vol%Toluene: 40vol%)

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︲I1 H 10メ4m 審卿 Fig.11SEMphotograghofpolymermlcrosphere (RunNoP-29Monome砥33vol%n-Dodecane: 67Vo1%) SEMphotogragllofpolymermlcrosphere (RullNoP-25Monomer:20vol%Toluene: 80Vo1%) Fig.7 Fig.'2SEMphotograghofpolymermicrospherG surface (RunNoP-4Monome正40vol%Toluene: 60Vo1%)

Fig.8SEMpllotograghofpolymermicrosphere (RunNoP-26Monomer80vol%n-Dodecane: 20vol%)

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驚豊蕊 Figl3SEMphotograghofpolymermlcrosphere surface (RunNoP-5Monome瞳40vol%n-Dodecane: 60vol%) Fig.1OSEMphotograghofpolymermlcrosphere (RunNoP-28Monomer40vol%n-Dodecane: 60vol%)

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鐙 畷誘 分散州のモノマーと貧溶媒〃−ドデカンの容積分率 を変えて調製した高分子ミクロスフェアのSEM写真

をFigs、8∼11に示す。表im形状は〃‐ドデカンの容祇

分率によって左右され,その増加に伴い多孔質化され ていることがわかる。モノマーの容積分率が33vol%, 溶媒の容積分率が67vol%になると,粒子そのものが へこんでしまった。 分散1;Ⅱ中のモノマーの容秋分率が40vol%の高分-f ミクロスフェアの電子顕微鏡写真をFigs,12,13に示

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lIJnND調 Fig.9SEMpllotograghofpolymermlcrosphere (RunNoP-27Monomel常60vol%n-Dodecane: 40vol%) 醐鵬151<U

(7)

1.04 1.01 1.05 0.601 0.543 0.211 す。分散相中の溶媒がトルエンのみのものは比較的表 面が平滑であるが,〃−ドデカンのみのものは,表面 に細孔が数多く存在し,多孔質構造になっているのが わかる。 2 . 2 密 度 高分子ミクロスフィアの密度測定結果をTable2に 示す。測定したのは分散相中のモノマーの容積分率は 40vol%で,溶媒組成がトルエンのみ,トルエンと〃‐ ドデカンの容積が等量,〃‐ドデカンのみの3種類で ある。かさ密度は約3倍と大きく変わっているが,真 密度はそれほど変わらなかった。このことから,調製 された高分子ミクロスフェアは同じ物質であり,同じ 容積分率でも貧溶媒の〃‐ドデカンを使うことにより 多孔質度は増すことがわかった。 Table2Densityofpolymermicrospheres 兇 100 olwg

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20 0 OE125E225E325E425E525− Poreradius問 Fig.'4Poresizedistributionchart (RunNoP-30Monomer:40vol%Toluene: 60vol%) 四へ︻[屋。]吻切両日旨屋ヨ﹄⑲ロの[ロ。[。シ⑭隅。昌 守 PoreradiusIA] Fig・l5Poresizedistributionchart (RunNoP-l9Monomer:40vol%Toluene: 30vol%n-Dodecane:30vol%) P−30 P−l9 P−21 RunV TrueDensity c m BulkDensity c m ]ロ○ごU同隅隅 ● 79.7 124.3 8337 P−30 P−l9 P−21 幡手・肥後・上村・河野:高分子ミクロスフェアの帯電特'性に及ぼす表面形状の影響43 17.4 12.9 0.364 0.0693 0.0800 0.152 Poreradius【A】 Figl6Poresizedistributionchart (RunNoP-21Monome正40vol%n-Dodecane: 60vol%) 2.3細孔径分布 Table3に全細孔容積と総表面積及び平均細孔半径 を示す。測定したのは分散相中のモノマーの容積分率 は40vol%で,溶媒組成がトルエンのみ,トルエンと 〃‐ドデカンの容積が等量,〃‐ドデカンのみの3種類 である。サンプル量はそれぞれ2.90619,4.13009, 1.09469であった。また,N2加圧時(300kpa)には 3.3mm,6.3mm,4.7mmの水銀降下値を得た。溶媒をト ルエンから〃‐ドデカンに変えると,全細孔容積は約 2倍,相表面積は約1/50,そして平均細孔半径は約 100倍になった。また,Figs、14∼16に細孔径分布測定 結果を示す。分散相中の溶媒がトルエンのみの場合は ほとんどが500A以下の細孔半径であった。これに対 して分散相中の溶媒がトルエンと〃‐ドデカンの容積 分率が等しいと細孔半径は数十A∼数万Aまでと広く 分布していた。また,分散相中の溶媒が〃‐ドデカン のみになると細孔半径の分布はlOOOOA前後にあり, Table3Poresize

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(8)

on 44 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 5 号 ( 1 9 9 3 ) 狭かった。 これら実験結果からは調製された高分子ミクロス フェアに対して,トルエンが良溶媒として〃‐ドデカ ンが貧溶媒として確実に作用し,反応前に仕込んだ分 散相中の溶媒組成により,トルエンはミクロポアを 〃‐ドデカンはマクロポアをつくることが確認された。 また,両溶媒が容積組成において等量の場合は,均一 な細孔径分布になることもわかった。 2 . 4 帯 電 量 Figurel7に帯電量の経時変化を示す。〃‐ドデカン (貧溶媒)の容積分率が増すに従い,帯電過程は,は やく飽和帯電した。また,その飽和帯電量の絶対値も 大きかった。 Figurel8に帯電時間をほぼ飽和帯電する100分とし た分散相中の溶媒の容積分率の影響を示す。〃‐ドデ 0.0 0 . 0 0 . 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 . 0

Volumefractionofmonorner[-]

keylRunNo. ・OS 日01

O Q 1' ・1s 0 . 0 0 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 . 0 Volumefractionofmononler[-] Fig.19Effectofthesolventfi・actionontheelec‐ trostaticcapacityperunitvolume

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Figl8Effectofthesolventfractionontheelec‐ trostaticcapacityperunitmass 43 −5 0 5 0 I 0 0 Revolutiontime[minl Fig、17Effectofrollingtimeofaballmillonthe electrostaticcapacity Cユ 四O己昌一ワ

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一一一 ︾ ︾岬 ﹃い ﹃一 旦水 一一 一一 垂一 一一,、 Fig.20Effectofthesolventcompositiononthe electrostaticcapacityperunitvolume ・OB ・1⑭ O p O ユ 0 4 0 必 0 8 1 . 0 Volumefractionoftolueneindispersedphase[-] 0 -4 カンの容積分率が多いほど帯電量が大きいのは,単位 重量あたりの帯電量を算出しているので,かさ密度の 大きい多孔質ポリスチレンミクロスフィアは総表面積 が非常に大きくなってしまうからと思われる。そこで, 容積あたりに換算したのがFig.19である。溶媒が〃‐ ドデカンのみの場合にはモノマー分率を減らしていく と単位容積あたりの帯電量は直線的に減少するが,ト ルエンのみの場合には減少が始まるのはモノマー分率 が60vol%からであった。溶媒中,トルエンと〃−ドデ カンの容積が等量の場合はモノマー分率が40vol%の ときに他の高分子ミクロスフイアより帯電量は多かっ た。Fig.20に分散相中のモノマーの容積分率は40vol% −1

23

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(9)

幡 手 ・ 肥 後 ・ 上 村 ・ 河 野 : 高 分 子 ミ ク ロ ス フ ェ ア の 帯 電 特 性 に 及 ぼ す 表 面 形 状 の 影 響 4 5 で,溶媒組成がトルエンのみ,トルエンと〃‐ドデカ ンの容積が等量,〃‐ドデカンのみの3種類の帯電時 間100分の帯電量測定結果を示す。トルエンと〃‐ド デカンの容積が等量の場合が最大の帯電量を示した。 以上の結果からモノマーの容積分率が40vol%のと きには,トルエンと〃−ドデカンの容積が等量の場合 最も帯電し易いことがわかった。また,〃‐ドデカン の容積分率を変えることによって,表面の幾何学的形 状を変化させ帯電量を制御することはおおいに期待で きる技術と思われる。 結 言 多孔質ポリスチレンを良溶媒トルエンと貧溶媒〃‐ ドデカンで調製し,以下の結論が得られた。 1)高分子ミクロスフェアは良溶媒トルエンと貧溶 媒〃‐ドデカンを用いることにより調整され た。分散相中のモノマーの容積分率を序々に減 らしていくとトルエンの場合,粒子表面が平滑 であった。〃‐ドデカンの場合,粒子表面の多 孔質度が増した。 2)分散相中のモノマーの容積分率は40vol%で, 溶媒組成がトルエンのみ,トルエンと〃‐ドデ カンの容積が等量,〃‐ドデカンのみの3種類 の場合,かさ密度においては〃‐ドデカンが多 い方が小さかった。しかし,真密度は変わらな かった。 3)分散相中のモノマーの容積分率は40vol%で, 溶媒組成がトルエンのみの細孔径分布はほとん どが500A以下の細孔径であった。溶媒がトル エンと〃‐ドデカン等量の容積のものは,細孔 半径が数十∼数万Aと広く分布していた。溶媒 が〃‐ドデカンのみの場合,細孔径分布は半径 lOOOOA前後に集中した。 4)単位重量あたりの帯電量は調製した分散相の 〃‐ドデカンの量が多い方がはやく飽和帯電量 に達し,その値も高かった。 5)調製した分散相中のモノマーの容積分率が減少 すると,単位重量あたりの帯電量は,溶媒がト ルエンの場合は減少し,〃‐ドデカンの量を多 くすると減少し難くなり,〃‐ドデカンのみだ と増加した。 6)分散相中のモノマーの容積分率は40vol%で, 溶媒組成がトルエンのみ,トルエンと〃‐ドデ カンの容積が等量,〃‐ドデカンのみの3種類 の帯電時間100分の場合,トルエンと〃−ドデ カンの容積が等量の場合が最大の帯電量を示し た。 Nomenclature de=densityofethanol(30℃) 。t=truedensity m=sampleweight q=electrostaticcapacity Vs=volumeofapycnometer v=samplevolume Wm=valueofweightmeasurement Ws=sampleweight Literaturecited [9/cnf] [9/cnii] [9] [C] [9/cnf] [9/cni] [9] [9] 1)Hashimoto,T、:“SaishinKousokuEkitaiKuroma‐ togurafiRaiburari",3,p,42,MusashinoShobou (1978) 2)Koishi,M、:“Biryuusisekkei",p、32,Kougyouc‐ housakai(1987) 3)SeidennkiGakkai:“HANDBOOKOFELEC TROSTATICS",OumuCo.(1981)

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