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JAIST Repository: 研究業績評価への引用度分析の適用

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

研究業績評価への引用度分析の適用

Author(s)

大野, 博教

Citation

年次学術大会講演要旨集, 12: 242-246

Issue Date

1997-09-26

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/5630

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2C3

研究業績評価への

引用度分析の 適用

0

大野博教 ( 電力中央研究が ) 1 . はじめに 研究者集団の 学術業績に対する 評価は、

その集団の学術論文が

学術界にどれだ け 寄与したかで

測定することが

望ましい。 学術論文に関する 最も基本的な 指標は 論文の総数であ るが、 論文の生産 数 だけでは十分でなく、 質的な把握も 不可欠で あ る。 このための指標として、 論文の被引用回数がよく 用いられる。 ただし、 論 文の被引用回数は、 学術分野へのインパク トを示すものであ っても、 必ずしも論 文の質を示すとは 限らない、 との批判も多い。

本調査においては、 Science Citation Index (SCI) をデータベースとして、 研

究 ・技術論文教と 被 引用回数とから、 筆者の所属する 雪中研の過去 30 年間の研究 業績の動向の 分析を試みた。 2 .

全般的傾向

学術論文の被引用回数を

Cited-year について整理すると、 当然のことながら、 被 引用回数は図 1 に示すよ う に経年的に減少する。 また、 論文発表後の 経過年数 と 被 引用回数との 関係を求めると、 図 2 のようになる。 被

引用回数は論文発表後

6 年でピークに 達し、 以後急速に減少するが、 発表後 20 年を経てもなお 引用され ることがあ る。 このデータから、 論文発表後の 経過年数について、 披 引用回数の 累積百分率を 求めると図 3 のようになり、 95 パーセンタイルに 相当する経過年数 として約 21

年という値が

得られた。 さらに論文が

初めて引用されるまでの

経過年 数を調べると、 発表後 3 。 4

年の間に引用

ぎれ始める場合が 多いことが判った。 120 / Ⅱ 100 5 一

ⅠⅠ 皮Ⅰ Ⅰ一 3・ 2 一

Ⅴ、

仏神Ⅰ

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尭 去 年 図 l 碑文 1 耳当りの按司 m 回蚊 の 届 年立礼 回放 経過 "

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"' 経迂 致 。 " 。 発ま後の " "" 文発

(3)

図 2 の結果と併せると、

研究者または 研究クル

沖 一プの

学術的研究業績の

事後評価および

追跡 評 ㏄ 価 にはかなりの 経過年数を考慮に 入れる必要が あ ると思われる。 3 .

研究業績の動向

コ .

S

C I

収録論文数の

経年変化は図

4

のように

八つ・ @

ナ ・ り

かなりの変動はあ

るものの、 1987 年以降 婁 ロ Ⅱ に

明らかな上昇傾向が

見られる。

これまでのデータに 示されるよ

う に、 論文教 " および 披 引用回数とも、

母集団の数が 少ないた

,。 めに、

年毎の変動が

大きい。 そこで、 経年的 動 " 向の把握の便宜上、

以後のデータは

5 年間短 め

集計数としてまとめることとする

0

。 文史 表 " 。 t 。 " 。 故 ( 。 ) SCI に収録されている 資料類の中、 研究・ 技 術

論文以外のものには 次の区分が付けられてい

図 ' 牡又 発表後の笛 碑 なに対する ぬ slf 可決 以 HS 分 $ る。

A

: 公刊 初めア ブストラク @ C 訂正等、 D

M

: 討議等、 L : 書簡等、

: 会議の ア ブストラク @ N : 技術 ノー ト、 R : レビュー。 50 一 内容の性格上、 A 、 C 、 D および M 。 0 に

属す資料額の

引用回数は零かまた

" は 極めて少ない。 また、 R に属するも は 30- ⅩⅠ

のは概ねオリジナリティは

薄いが、 被 $

引用回数が極めて 多いことが

帝る 。 30

研究・技術論文、 L および N 究 去 年 88. 0% " 。 ' 。 '" " 文扶 の 届年 変化 A 、 C 、 D および M 11. 5% R 0 . 5 Ⅸ さらに、

全論文を

2 群、 すな ね ち、 研究・技術論文、 L および N と、 A 、 C 、 D 、 M および R の 2 群に分けて集計すると、 至近 5

年間の論文数はそれ

以前の各

5

年間のいずれよりも

際立って多い。 また、 至近 5 年間では第 2 群に属するもの 0 編 救

および第

1

群の論文数に 対する比のいずれも

過去において

最も少ない。 論文 1

編当たりの

引用回数は図

5

のようになり

図 1

と同様に経年的減少を

示す。 図中、 1975 ∼ 79 年のくびれは、

同じ期間中で

第 2

群の資料数の

第 1 群に属

する研究・技術論文数に 対する比が最大になっていることに

対応する。

(4)

発表後の経過年数が

少ない、 新しい論文ほど、 平 , - 均 的には 被 引用回数が少ないので、 図 3 を用いて、 千田柄 正 Ⅰ G@ - 文 杖 Ⅰ

十分な年数が 経過した後の 被引用回数の 予測

を求

めると、 図 5 中の点線のようになる。 年の ' ニ、 , 論文 1 編あ たりの 被 引用回数予測 値は 、 過去 30 年間

最も高い値となることが

期待される 0 したがって

学術面における 電中 研の研究業績は 量および

質 とも か 3 一

着実に上昇しているといえる。

4 ,

各研究分野の

動向

亀甲所における 研究活動は、 研究管理上、 原子力、

l ㏄ 5-69 70-74 75-79 8% Ⅱ ㏄ -89 ㏄ 円 4

省エネルギー、 環境、 電力輸送、 建設・運用、

図 5 1% 当り被引用回数の 補正億 および経営の 6 分野に分けられている。 そこで、 こ れら 6 分野の研究業績の 比較を試みると 図 6 のようになる。 ここで最も顕著な 傾向は 、 電

6 ︵ 次 ︶ ト Ⅱ ふ擬 口軽石お

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他機関との業績上

ヒ較

他機関との業績比較を

行お う とす る場合、 研究機関の規模、 性格およ び主としてカバーする 研究分野を考 慮する必要があ る。 図 8

はわが国の研究分野別の

論文 枝引用度を示す。 , ・ " この図から 判るように、 論文 1 編あ たりの 披 引

用回数は研究分野によって

著しく 異 なり、 特に物理学、 生化学等に比べ て工学ではこの 値はかなり低い。 ま た、 表 1 に Science

諸等が取りまと

めたわが国の

主要大学・研究機関の

業績順位を示す。

この表におい

ても、

業績比較は研究分野と

研究機

関とによってグループ

分けの上で行 われている。 なお、 異分野間で研究 業績比較のための 論文板引用度の 比 較は ついて、 これの規格化方法は 計 量

文献学においても

確立きれて い な い。 したがって、 雪中研の業績を 他

の大学・研究機関のそれと

比較する

ことは必ずしも

容易ではないが、 そ の

比較を試みる

次のようになる。

表 l "" 投 " 。 " 億顛 " 。 ' 。 " 。 ' 。 。 " 生 命 科 学 部 門 大学 研究 枝関

一ド 大学

北 海 逆 大 学

古 尾 大 学

技 引用 ノ桶 全集金 ぬ四 G.078 % ㏄ 綴 ・ 抑 4 l0. ㏄ & ㏄ 5 乱 ㏄ 9. 邨 9. 百 l0. 鯛 Ⅰ㏄ 4.l 出 8,[7 6. 韓 7.9@ 45 ㏄ & ㏄ 5. 弾 カリフォルニア 工千斗大 24.49 13.80 国立がん セ、 ノタ一 はあ 自治医科大学 9. 卯 東京工 乗 大学 9. ㏄ 理化学研究所 吐 10 史応接二大学 8.74 8.47 国立毎晩生物柄 ㏄. 74 612 がん研究甘口 20 .㏄ 弼 日立生命科学研 l6.74 % 9 俺 医科大学 11. ⅠⅠ 7 ㏄ 国立 近伝 研究所 Ⅱ.㏄ 5 ㏄ 偉 同薬料大学 Ⅱ. l8 5 ㏄ 物理学・化学・ 地球科学部門 大学・研究 チ 沖 合 官も

ド 大学 1 ニ 7 Ⅰ 7. ㏄ 9 東 京 大 学 l0 . 蛇 京 都 大 学 出 鯛 大 坂 大 学 7. 鱗 9 東京工 案 大学 田 0 町 名 古 屋 大 学 4. ㏄Ⅰ 東 北 大 学 6.7% 九 州 大 学 4.100 北 海 迫 大 学・ 3413 "

" り " 。 " " " " ㏄ 分子神学研立所 9 ㏄ 1,471 & ㏄ ム 4 ㏄ 理化学研究所 億 ㏄ 1. 徹 & ㏄ え 7% 広 島 大 き 荻田 ぇ冊 % 打 1.112 岡 山 大 年 巨兜 1, 邪 早 ほ 田 大 学 正 ㏄ Ⅱ 棚 N E C l0 ・㏄ 鰍 日立合材技研 9. 仏 40l 日立無技村市 住田 搬 栢仮 化学研究 ty ク - 技 ㌍ お l Ⅰ手技術 % 台所 7. ㏄ 鱒 吉士 迂 研究所 7.w 卸

(6)

まず、 規模についてみると、 電中 研の論文数は 1981 ∼ 91 年 : 297 編 年 : 343 編 であ り、 表 1 におけるように、 規模としては 電 甲所 は 辛うじて小規模の 区分に入 る 。 また、 科技庁が集計した 1990 ∼ 92 年のわが国の 論文の研究分野別 被 引用固

数から、

(

物理学・化学・ 地球科学

3

部門

コ と (

工学部門

コ との 披

引用回数Ⅰ

編 の 比を求めると、 2. 72 という値が得られる。 電中

研の主な研究部門は

工学であ り、 1981 ∼ 91

年の論文の被引用回数Ⅰ

編 2. 42

に上記の値を

乗じると、 6. 53 となる。 この値は表 1 における小規模 6

研究機関のそれには

及ばないが、 研究活動の約

半分を電力各社からの 依頼研究等に 割かざるを得ないという 特殊性を考慮すると、

この値は今後に 希望のもてるものと

思 、 われる。 さらに、 年に SCI の収録対象となった 論文の 55% は発表後の 5 年間に

一度も引用されなかったとの

報告があ る。 そこで、 これと同じ期間における 電中 研の対応する 数字を攻めると 44% となり、 この値は平均以上の 成績となっている。 のこ

析方

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7

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法 参考文献 1) 科学技術庁、 「科学技術指標、 1991 年版」 (1992) 2) 科学技術庁、 「科学技術指標、 1994 年版」 (1995) 3) 香川靖雄、 「大学の伝統と 大学評価」 学士会報、 No 803, p. 72 ∼ 77 (1994) 4) 米国科学財団、 「特集, 日本の科学」 Science, 258, p. 565 (1992)

図  2  の結果と併せると、  研究者または 研究クル  沖  一プの  学術的研究業績の  事後評価および  追跡 評  ㏄  価 にはかなりの 経過年数を考慮に  入れる必要が     あ  ると思われる。           3  .  研究業績の動向  ㏄ コ .    S  C  I  収録論文数の 経年変化は図 4 のように   八つ・ @  よ ナ ・ り  かなりの変動はあ  るものの、  1987  年以降  婁  ロ  Ⅱ  に  明らかな上昇傾向が  見られる。        これま

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