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ブレオマイシン含有ポリ乳酸マイクロスフェアーの単回注射による皮膚線維化モデルマウスの作製(第56回北関東医学会総会抄録 北関東医学会奨励賞受賞講演)

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Academic year: 2021

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ブレオマイシン含有ポリ乳酸マイクロスフェアーの単回注射による

皮膚線維化モデルマウスの作製

老年病研究所附属病院皮膚科 渋 沢 弥 生 【背 景】 全身性強皮症は炎症に続いて引き起こる皮膚 および内臓諸臓器の線維化, 血管障害, 免疫異常などを 特徴とする膠原病の 1つである. コラーゲン代謝異常, 血管障害, 自己免疫などの異常が複雑に絡み合って病態 が形成されると えられているが, 真の発症原因は未だ 不明である. 疾患の病態解明や治療法の確立の上で動物 モデルは大変重要な役割を果たしてきた. 全身性強皮症 のモデルマウスとしては, ブレオマイシン (以下, BLM と略) 皮下投与による皮膚線維化マウスが知られている. このモデルマウスは BLM 溶液を連日または隔日, 3− 4 週間に亘ってマウス背部に皮下注射をすることで皮膚線 維化が誘導される. 今回, ブレオマイシン含有ポリ乳酸 マイクロスフェアー (以下,BLM-PLA-MSとする)を作 製し, これを一回注射することで皮膚線維化を誘導する 方法を確立した. 【方 法】 BLM-PLA-MSは溶媒蒸 発法で作製し,BLM 含有量を測定後,in vitroでの徐放試 験を行った. 次に, 0.5mg のマイクロスフェアーを PBS で懸濁し, これを剃毛した C3H マウスの背部皮下に注 射した. コントロールとして, BLM を含有しないマイク ロスフェアーを同量, 同様に注射した. 注射後 7日目と 21日 目 に 皮 膚 を 採 取 し 検 討 し た. 【結 果】 BLM -PLA-MS注射皮膚では, 組織学的に 7日目で真皮肥厚 と膠原線維の膨化, 21日目でさらなる真皮の肥厚があ り,皮膚可溶性コラーゲン量も増加していた.タイプ I コ ラーゲンの mRNA 発現レベルも上昇していた. また MCP-1mRNA 発 現 レ ベ ル は 7日 目 で 顕 著 に 上 昇 し, TGF-β mRNA 発現レベルが 7日目, CTGF mRNA 発 現レベルが 21日目で上昇していた. 【 察】 ポリ乳 酸は, 生体内 解性, 生体適合性, 生体内吸収性という特 徴を持つため薬物徐放などの放出制御を目的とした薬物 担体として幅広く研究や臨床応用されている. この徐放 技術の応用により, BLM-PLA-MSは注射部位に BLM の有効濃度を効果的かつ持続的に保つことができ, 単回 注射で皮膚線維化を誘導することができたと えてい る. また, 全身性強皮症の病態形成に関連すると えら れるサイトカイン異常もこのモデルにおいて確認でき た. BLM-PLA-MS注射は皮膚線維化モデルマウス作製 のために, 簡単で有効な方法となりうる.

外来通院をしている血液疾患患者の自己効力感

血液腫瘍患者と非血液腫瘍患者の比較 杏林大学保 学部看護学科 吉 田 久美子 血液腫瘍患者 (以下, 腫瘍患者と称す) は寛解後, 寛解 後療法や治療を待つ間, 腫瘍患者がいかに自己効力感を もち疾患と共存できるかが課題である. また, 再生不良 性 血などの非血液腫瘍患者 (以下, 非腫瘍患者と称す) は 血などの症状を軽減できるようセルフケアの継続が 課題であり自己効力感が不可欠と えた. そこで腫瘍患 者群と非腫瘍患者群の 2群の自己効力感を比較し, 自己 効力感を高める看護を検討した. 2つの大学病院の血液 外来で承諾が得られた腫瘍患者 110名と非腫瘍患者 90 名の計 200名について 析した. 2群の自己効力感得点 には有意差は認められなかった. 項目における 2群の自 己効力感得点を比較した結果, 性別で 互作用があり腫 瘍患者の女性がもっとも低かった. また全身状態のレベ ルで有意差が認められ, 状態が悪く活動範囲が狭い対象 者ほど低く, 医学診断では急性白血病患者の自己効力感 得点がもっとも低かった. さらに情緒的支援ネットワー クの比較では家族内・家族以外ともに腫瘍患者の方が低 く有意差が認められた. 2群の間に家族内・家族以外に有意差が認められた.腫 瘍患者の方がそれぞれ平 点が低かったことから, ネッ トワーが乏しく孤独感を生じやすいことが明らかになっ た. 看護師は患者と家族の関係性についてもアセスメン トしセルフヘルプグループの情報を提供し, 孤独感の軽 減に努める必要があると える. 血時の対処方法と予 防の実施において, 非腫瘍患者は鉄欠乏性 血など患者 自身の対処の実行が行われていたことが推測できる. 一 方, 腫瘍患者は治療の場が外来へと移行してきているた め, 患者自身が 血時の対処のみならず, 抗がん剤の副 作用を緩和できるよう, 症状マネジメント能力を身につ けておくことが必要であり, 看護師の介入が重要と え 317

参照

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