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中学生の友人関係に関する研究 : 活動的側面と感情的側面からの一考察

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Academic year: 2021

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(1)Title. 中学生の友人関係に関する研究 : 活動的側面と感情的側面からの一考察. Author(s). 小野, 智希; 戸田, 須恵子. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 53(1): 1-12. Issue Date. 2002-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/270. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第5 3巻 第1ー 号 lo fHokka i do Un i i fEduca i i I tyo t I Journa t ver s on (Educa on) VO .53 ,No .. 平 成 14 年 9 月 Sept ember ,2002. 中学生の友人関係に関する研究 - 活動的側面と感情的側面からの-考察 小野. 智希. 戸田須恵子. 北海道教育大学釧路校教育心理学研究室. は じめに 中学時代は, 青年前期にあたり心身とも に変化の著しい時期であり, それまでの縦のつながりである親子 関係から, 対等な横のつながりである友人関係へと移行する変換期として位置付けられている. 友達との関 係 がう まく い っ て いる か どう か によ っ て, 日々 の 充 実感 が決 定付 け ら れる と 言 っ ても 過 言 で はな い しか し . ,. 近年中学生の友人関係の希薄化と言う言葉をよく耳にする. 松井 ( 1990 ) は, 青少年の対人関係の質的変化 を指摘し, 友人との全人格的な融合を避け疎隔的部分的な志向性や功利主義的な態度が見られることを報告 して いる‐ 住 田 ( 1993 ) は, 現代 社 会 が子 ども の 人 間 関係 に影響 を与 えてい る と し 友 人 関係 につ いて 浅薄 ,. 化, 縮小化, 喪失化, 断片化 (手段化) の4つの傾向を挙げ, それらを総じて友人関係の希薄化現象と指摘 した. ま た野 田 ( 1999 ) は, 少子 化や 子 ども 達 の多 忙 化 の 影響 か ら, 児 童期 にお いて 既 に 自 然 発生 的 で共 ,. 同的な交友経験の機会が減少し, 選択的で断片的, 個別的な交友経験が大きな位置を占めるよう になってい る こ と を指摘 して いる. こ のよ う に, 中学 生 の友 人 関係 につ いて は 友 人 関係 の希 薄 化 と いう 問 題と社 会の ,. 変化が複雑に絡んできていることが分かる. 青年期における友人関係の発達については落合・佐藤の研究がある ( 199 6 ) . 彼等は, 中学生から大学生 までの友達とのつきあい方の発達的変化を検討した. その結果, つきあい方では 中学生の浅く広くから大 , 学生の狭く深くと発達的変化が見られ, 中学生のつきあい方の特徴は同調的であると述べている 即ち 自 . , 分と友達との間に心理的な距離をおき, 友達に自分を見せようとせず, 自分の本音が問われるようなことを 避け自分を守ろう とする. そのために, まわりに同調しようとする傾向が強い. 特にまわりの友達から好か れた いと は思 わず, 友 達 と のつ きあ い の 中 で 自 分が 変 わ っ て いく こ と は期 待 せ ず む しろ 自 分の 地 を 出 して , 仲 間外 れ になる こ と を恐 れて いる と い っ た傾 向 が見 ら れる‐ しか し 大 学 生 で はこ のよう な 同調 行動 は見 ら ,. れず, むしろ積極的に理解しあおうとする友人関係が見られ, 高校生は個人差が大きいことから つき合い , 方 で は高 校 時代 がそ の 転換 期 で はない かと推 測 して いる (落合 ・佐 藤 1996 ). , こ のよう な 友 人 関係 のつ き あ い 方 に は性 差 が見 られる こ と が 分か っ て いる 男 子 はつ き あ い方 の 発達 的変 .. 化があまり見られないのに対し女子は顕著に見られ, この傾向は特に中学生, 高校性において顕著で 大学 , 生 で は見 ら れ な い こ と か ら, 性差 は年 齢 が増 す につ れて なく な っ て いく よ う で ある (落 合 ・佐 藤 1996 ). ,. また, 榎本 ( 1999 ) は, 実際の友人関係とその行動の背景に潜んでいる感情にも着目し 活動的側面と感情 , 的側面の双方から友人関係を捉えている. 彼女は, 青年期の友人関係で 男子は活動を共有することが中心 , で, 女子は親密的な関係を作ることが中心であること, 男女は異なっ た交友活動を形成しながら最終的には 相互の相違点を理解し友人を尊重した関係 へと変化することを明らかにしている さらに 女子の友人関係 . , は, 手紙や電話, プリクラやポケベルなどを利用 した対面的でない閉鎖性と排他性を内在したコミュニケ‐ ション形態をとる一方で, 仲間とおしゃべりをしながら商店街や繁華街などで消費するといっ た傾向も見ら.

(3) . 小野 智希. 戸田須恵子. ). こ の よう な 行 動 特 徴 は, お 互 い の 個 別 性 につ い て の 自覚 が薄く, れる (長 沼 ・ 落合, 1998; 坂 口, 1997. 孤立することの不安を持ちつつ友人との関係を維持し続けようとする同調行動として捉えることができる (野田,19 99 ). 上記に述べたように, 青年期の行動や感情における性差についての研究は多く見られるが, 学年差についてはあまり研究されていない. 理由としては, 青年期全般で研究され, 中学生, 高校生, 大学 199 6 ) は, 学年が上がるにつれて少数の友 生間の比較検討で終わっているためではないかと考える. 松井 ( 人との親密な関係を求めるようになり, その傾向は, 女子は中学1年から2年にかけて, 男子は中学3年生 19 96 ) は, 中学生の友 から高校1年にかけて顕著に見られることを報告している. 又, 藤田・伊藤・坂口 ( 人関係の特徴として男子は行動的傾向を示し, 女子は会話活動を挙げ, 男女で交友形態が異なることを報告 しており, 友人関係の構造を明らかにするためには, 中学生に焦点をあてた研究も必要ではなかろうか. 変わりゆく不安定な社会の中, 子ども達の友人関係の形式もまた, 変化の一途を辿っていることが推測で きる‐ 近年, 問題視されている中学生の友人関係とは, 一体どのようなものであり, 友人関係は本来の機能 を果たしているのだろうか. 従来, 友人関係に関する研究は青年期全体に焦点を当てた研究が多く, 対象を 中学生のみに限定したものはほとんど見られない. そこで本研究では, 今日の中学生が形成している友人関 1 999 ) と同様の視点から, 実際に友人と日常的に どのような関わりを持っているか, と 係について, 榎本 ( 言っ た活動的な側面と, 中学生が現在友人に対して抱いている感情的な側面とに分け, 両側面間の関係を明 らかにすることを目的とする‐ 本研究においても, 中学生の友人関係は性別や学年別で先行研究と同様の特 徴が見られ, 中学2年生が転換期として質的変化を示すだろう事が予測される.. 方. 法. 1. 予備調査1 中学生の現状にあっ た友人関係質問紙を作成するためインタビュー形式で調査を行った. 対象者は, 市内 の市立A中学校の生徒29名 (1年生‐男子4名, 女子5名, 2年生‐男子5名, 女子5名, 3年生-男子5 名, 女子 5名) で, 2001年 8月31日~ 9月14日 に か けて実 施 した. こ れらの 生徒 の抽 出 に 際 して は,.日常生. 活を通じて, 最も学級の様子を把握している学級担任に抽出を一任した. インタビューの所要時間は約20分 ~30分 であ っ た.イ ンタ ビ ュ ー は,「日常 生 活 にお い て, 友 人と どのよう に接 し, どのよう に過 ごし て いる か」 ,. 「友人に対して どのような感情を抱いているか, また友人とはどのような存在であると考えるか」 の点に関 して行い, 生徒にはなるべく自分が感じているありのままを話してもらった. 回答を基にして項目を作成し 0以上にも上ったため, それぞれK‐J法により分類を試みた. たが, 活動的側面, 感情的側面を合わせて30 分類に際して, 現職の中学校教員3名, 大学生6名の協力 を得て作成した. その結果, 活動的側面22項目, 7項目を精選した. 感情的側面6 2. 予備調査1 予備調査1の結果で活動的側面22項目, 感情的側面67項目が挙がったが, 感情的側面に関しては項目が多 く中学生にとって負担が大きいと考え, さらに項目数を精選するために感情的側面について質問紙による予 5名 (1年生-男子13名, 女子15名, 計29名, 2年生 備調査を行っ た. 対象者は, 市内の市立B中学校生徒9 ‐男 子14名, 女子17名, 計31名, 3 年 生-男 子19名, 女子16名, 計35名) で, 2001年11月22日~12月12日 に か けて実 施 した. 回 答 は, 1 ‐ そう 思 わな い か ら6 -そう思うの6段階評定であった. 項目は主因子法, バ. リマックス回転による因子分析を行い, その結果, 感情的側面39項目が得られた.. 2.

(4) . . . 中学生の友人関係に関する研究. 3. 本. 調. 査. 対 象 者:市 内 の市 立 A 中学 校の 生徒 で,428名 (1年 生 -男 子64名, 女子71名, 計135名, 2 年生 -男 子87名, 女子66名, 計153名, 3 年生 ‐男 子75名, 女 子65名, 計140名) か ら 回答 が得 ら れた. 手続 き :調 査 は2001年12月15日~12月21日 にか けて, 学級 ごと に担任 教 師 によ っ て 実 施さ れた. 所要 時 間 は, 10分 ~20分程 度 であ っ た. 材. 料: 質問 紙 は, 活動 的側 面22項 目, 感情 的側 面39項 目 か らなる. 回答 は, 活動 的側 面 で は, 1 - しない. から6 -よく する の6 段 階評 定 で, 感情 的側 面 は1 -そう 思 わない か ら 6 ーそう思うの6段階評定 である.. 結果と考察 活 動 的側 面 に関する22項 目 につ いて, 主 因子 法, バ リ マ ッ クス 回転 による 因子 分析 を行 っ た結 果, 6 因子 「 「 「 「 が抽 出さ れた. 項 目 の 内容 か ら, 各 因子 は 「親密確 認 行動」 , 同調 行 動」 , 語 り 合 い」 , 居場 所」, 余 暇」 , 「登 下 校」 と 命名 した (Tab l ). 信 頼 度係 数 は,親密確 認行動 α=‐82 el ,同調 行動 α=‐77 ,語 り 合 い α=‐70 , Tab le l 活動的側面」の因子分析結果. 親密石 噸 行 友達と一緒にプリク ラを撮る.. .87. プリク ラを交換する. 一緒 にテ レビゲーム をする.. 友達と長電話をする-. 同調行動 語り合い 居場所 余 暇 登下校. .29. .14. -‐20. .19. ‐10. ‐85. ‐23. ‐20. .02. -12. .12. --65. -.16. -16. .11 ‐. ‐25. .13. .40. .25. .28. .24. .24. ‐08. .12. .09. ‐09. .14. .13. ‐08. .19. ‐18. ・友達が当番でなくても 付き合ってもらう. 自分が給食当番の時には, ,. .16. .13. -.01. .09. 放課後, 下校前にみんなで集ま っ てお しゃ べり している. いつも何となく友達と一緒にいる-. .18. .32. .20. .10. -23. -.03. -21. .10. .04. -04. .00. .13. .16. -‐02. ‐17. .18. .05. .02. ‐23. .01. 別な友達のことで話をする.. -.04. ‐12. .01. .15. ‐31. .35. .09. ‐24. 4 4. お互いの性格について話す. 将来の夢や, 高校について語り合う. 恋愛相談をする.. .40. 3 1 9 7 5 4. トイ レに行きたい時は, 誰かを誘っ て行く‐ 仲が良い友達と朝 からず っ と一緒 にいる‐. 学校帰りに, 友達の家 に寄っ て遊んでいく‐ 特に用事がなくても, 友達の家 に プラー ッ と行っ て しまう‐. - . 8 g. ¥ ≦. { 1剛. 友達と休みの日に一 緒に遊ぶ.. . . . -‐07. ‐20. ‐oo. .16. 131 . . 67コ ‐ . .10. .09. ‐.01. ‐03. ‐00 . .53 . 固有値. 5.34. . 2.02. .1.00. .78. .52. -47. 寄与率. 25‐5. 9.6. 4‐8. 3.7. 2‐5. 2‐2. 累計寄与率. 25.5. 35.1. 39.9. 43‐6. 46.0. 48.3. 友達と街やSATYなどに遊びに行く 友達と一緒に下校す る ために待ち 合わせをする‐ 朝 は 友達と一緒 校 す る. に登 . ・. g ; る ≧ ‐16. 3.

(5) . . 小野 智希. 戸田須恵 、子. 居 場 所 α=‐72 , 登 下 校 α=.56で あ っ た. 感 情 的側 面 に 関 す る39項 目 につ い て, 活 動 的側 面 , 余 暇 α=‐65. と同様に主因子法, バリマックス回転による因子分析を行うたが, 多因子が抽出されたため, 項目間の関連 「 「 「 「 を考慮 し7 因子 を抽 出 した. 項 目の 内容 か ら各 因子 は 「相互 理解」 , 受容 欲 , 自立」 , 関係不 安」 , 依存」 「 「 ). 信 頼 度係 数 は, 相 互 理解 α=‐87 求」 e2 , 関係不 安 α=‐73 , 依存 , 同調」 , 無 関心」 と 命名 した (Tabl α=‐61 , 無 関心 α=‐34であ っ た‐ 特 に同調 因子, 無 関心 因 , 同調 α=‐39 , 自立 α=‐47 , 受 容 欲 求 α=‐65. 子の α係数が非常に低いがこのまま分析をすることにした.. Table 2 感情的側面の因子分析結果 相互理解. 友達とはお互いに信頼し合っているという自信がある‐ 友達は言わなくても自分の気持ちを分かっ てくれる. 友達には何でも相談できるので, 隠し事は何もない. 友達とはお互いに影響 し合って, お互い成長していると思う. 友達と一緒にいると安心できる‐. 友達とは気が合う. 友達は, ただ私の意 見に合わせるのではなく , 素直に自分の考えを話してくれる‐ 友達は自分のわがままを受け止めてくれる‐ 友達と会えなかった日でも, 電話で話せると安心する‐ 友達には頼られたい. 自分 の悩みは, 誰かに相談せずに, だいたい自分で解決する‐ 友達には時には厳しく怒っ て欲しい‐ 友達と自分の間には, 他の友達には話せないような秘密がある.. 8 綿 3 8 4 瑠 娠 3 3 3 9 5 だ 鱒 紙 5 4 3 4 4 3 7 7 5 ー. 友達とは, つらい時にお互い助け合える. 友達とはお互いの喜び・悲 しみを分かち合える.. 関係不安. - 3 .1 - ‐02 -. 21 -.1 0 -. 20 .01 2 .0 -. 21 - 5 .0 .11 28 . 2 .1. 依 存. 4 .1 .27 3 .1 .05 .12 .27 4 .5 .32 .06 .04 .30 .21. 自. 立. 受容欲求. .00 - 0 .0 - 0 .6 - .20 - .26 .22 .02 .07 .26 3 -.0 - 8 .0 5 .0 .28. 8 .0 S .O. -.14 .13. 6 .1. .16. .19 9 .0. 2 .1 0 .1 .OS. 調. 無関心. 01 . 04 .. 2 .0 1 .1. 02 . 20 . -. 07. .08 0 .1 9 .0. - .15 - .09 - 3 ‐1. 一 .02 7 .1. 0 .1 0 .1 .21. 9 ‐1 5 .1 4 .1 09 . 36 . 一 .01 3 .0. 同. - 5 .0 .08 - .21 一.10 .32. 5 .0 - 9 .1 - 1 .1 .04 6 ‐0 .06 .08 .06 3 .0 5 .0 -.17 .31. 3 .1. - .17 - .19. ‐06 .07 - .11. .10 - .11 - 2 .0. 3 .1 .01 5 .1. 3 .0 - 2 .1. .08 3 .0. -.1 6 -. 07. .17. .10. 01 .. 3 .0 .09. .02 .02. 達に嫌なところがあっ ても, 嫌われたら困るので言えない‐ 意見が分かれると. 自分の意見を引っ 込めてしまうことが多い.. 一 .10 一 5 .0. 2 .6 .57. 自分がやりたくないことでも, 友達に誘われると断れない‐ 友達から人の悪口を聞くと. 自分も陰で言われていないか不安になる. ふ ざけていても叩かれると仲が良いのか不安になる‐ 大切な友達の悪口を聞いても, 注意出来ずに聞き流して しまうことがある.. .20 .10 3 - .1. 2 .5 5 .1 .48. - 3 .1. .47. .27 一 3 .1 一. 05. 一‐01. :40. - 7 .0. - .02. .35. … .01. - 3 .0. ‐.10. 9 .3. - 6 .1. .24. 16 .. 一 .07. .10. .44 .21. - 3 .1 3 .0. .22 9 .0. -‐06 - 2 .0. 友達と一緒にいると疲れる‐ 友達とは一緒に遊ぶことが大事なので, 別のことをしていても同 じ部屋にいれ ば楽 しい‐. ‐ .22. .07. - 1 .0. 一 3 .0 .27 .01. .28. 一. 03. -‐00. 2 .1. .25. 友達と考え方が違うのは当然だと思う. ・分以外の友達がいるから, 会いたい時に都合が合わない 友達にも, それぞれ目 ことがあっても仕方がない‐ 普段仲が良い友達でも相談できることと出来ないことがある.. 00 ・. 2 .0. 57 .. .00. .02. 6 .0. 2 ‐1. .08. みんなが悪口を言っていると,自分の友達のことでも,つい合わせて自分も言っ てしまうと思う‐ 友達のことを 「自分勝手だ」 と思うことがある. 友達とは, 特にやることがなくても, いつも一緒にいたい‐ 何をしていても, みんなでいればおもしろい‐. 友達とは何もかも同じでなくてはならない‐. - .10 - .13. .16.

(6) . 中学生の友人関係に関する研究. 1. 友人関係の活動的側面について 活動的側面に関して各因子の因子得点を算出し性差・学年差を明らかにするため 2(性別)x3(学年)の , 二 要 因 分 散 分 析 を 行 っ た. 有 意 差 が 認 め ら れ た 場 合 に は LSD 法 に よ る 多 重 比 較 を 行 た (T bl 3 っ a e ). Table 3に見 ら れる よう に 「親密 確 認 行 動」 は 性 の 主 効 果 (F( 1,414 )=833‐01,p<‐001 ) 及 び学 年 の 主 効 , 果 (F( 2,414 )=6.11,p<.01 ) が認 め ら れた‐ しか し, 多 重 比 較 の 結 果 学 年 で の 有 意 差 は 認 め ら れず 又 , ,. 交互作用も有意差は認められなかっ た. 性別では女子の得点が男子より高かっ た 「親密確認行動 の因子 」 . 得点を見ると, どの学年の男子も得点が非常に低く 男子は親密確認行動をあまり行わないと言える 因子 , . 内の項目を見ると, 一緒にプリクラを撮って交換するといっ た女子に多い行動特徴であるので男子の得点が 低く, 逆 に女 子 の 得 点 が高く な り そ の 差 が大 きく な っ た の で は な かろう か 「同調 行 動 にお い て も 性 の , 」 . 主 効 果 (F( 1,419 )=81.44,p<.001 ) 及 び 学 年 の 主 効 果 (F( 2,419 )=11.27,p<‐001 ) が 認 め ら れ た. 女 子. の得点が高いのは, 項目がトイ レに行く時は誰かを誘うといった女子の行動特徴が含まれているためではな かろう か. 女 子 は, 男 子よ りお 互 い の個 別 性 につ い ての 自覚 が薄く グルー プと して行動 する 同調 行 動 お , , し ゃ べ り を通 じて 共 感や 相 互 理解 を 図る とい っ た先 行研 究 (長沼 ・落 合 1998; 坂 口 1997 1999 ) と一致 , , , した 結 果 を示 した. 学年 につ い て は 多 重比 較 の結 果 1年 生 の得 点 は2 3 年生 の得 点よ り低 か た こ , っ . , ,. の結果は, 友人関係における同調行動の変化が1年生から2年生にかけて大きく変化するという事ではなか ろ う か. 「語 り 合 い」 に お い て も 性 の 主 効 果 (F( 1,416 )=20‐81,p<‐001 ) と 学 年 の 主 効 果 (F( 2,416 )= 14.14,p<‐001 ) が 認 め ら れた. や はり 女 子 の 方 が男 子 よ り 有 意 に得 点 は高 く 又 1年 生 は2 3 年 生 , , , , ・ よ り得 点 が低 か っ た この 「語 り 合 い」 因子 にお い ても 1年 生 と 2年 生 の 間 で変化 が見 ら れる こ と がわ かる. .. これらの3因子については有意な交互作用は認められなかっ た 「居場所 では学年の主効果が認められた 」 . (F( 2,420 )=21‐31,p<.001 ). 多 重 比 較 の 結 果, 1 年 生 の 得 点 は2 3 年 生 の 得 点 より 低 か っ た や は り , . ,. 「居場所」 因子も1年生と2年生間の得点差が大きい 学年があが るに従っ て家庭からの拘束力 が低下する . 傾向にあり, 友人関係を深めるための居場所探しが重要になることを示しており その時期が1年生から2 , 年生にかけてであると言える. 交互作用は有意ではなかっ た 「余暇」 に関しては 性の主効果が認められ . , た (F( 1,415 )=9‐77,p<.001 ). 女子 の 方 が男 子 よ り 得 点 は有 意 に高 か っ た と いう 結 果 は 休 日な どに商 店 , 街や 繁 華 街 に一 緒 に行く と い っ た 行動 は女子 に多 い とい う 坂 口の研 究結 果 ( 1997 ) と 一 致 して いる. 又, 学. 年別では10%レベルの有意傾向を示したので多重比較を行った その結果 1 年生と3年生間で有意差が 認 ‐ , Table 3 活動的側面 における性別・学年別の因子得点 因. 子. 名. 1. 年. 生. 2. 年. 生. 男 子. 女 子. 男 子. 親密確 認行動. 1‐70 ( ‐77 ). 4.10 (1.08 ). 同調行動. 3.14 ( 1.11 ). 4‐31 ( .95 ). 1‐84 . 4‐55 ( .72) (1‐02 ) 3.66 4.61. 2‐78 (1.14 ). 3.16. ( 1 ) .01 1.79. 語り合 い. 居場所. 余暇. 登下校. 女 子. 3. 年. 男 子. 生 女 子. 1.93. 4‐61. (-68 ). (1‐14 ) 4.71. ( 1 ) ‐26. 3.96 ( .99 ). 3.28. 3.56. 3‐27. ( 1 ) .20. ( 1.0 2 ). ( 1‐07 ). 4.05 (.91 ). 2‐24. 2.74. 2‐81. ( 1 33 ) ‐. ( 1 ) .51. ( 1 5 ) .1. 1‐71 (1.09 ). ( 1 4 ) .0. 2.66 ( 1.42 ). 3.88. 4‐45. 4・09. 4‐48. 4・40. (1‐39 ) 4.05. ( 1 ) .38. ( 1 ) ‐30. ( 1 ) ‐27. ( 1 ) ‐26. 4.50. 3‐84. 3.77. 3.98. (L60). 1 ( ) .61. ( 1 ) .47. ( 1 ) .68. ( 1 ) .70. ′. F ( 3,414 ). S igE I比 LSD. 279.55. ***. s *** G **. 33‐18. ***. S *** G ***. 15.47. ***. s ***G ***. 14.58. ***. G ***. **. S **. ***. S ** G**SxG*. ( .94 ) /. ( 1 ) .37 .4・64. 4・84. 1 ( ) .18 4.86 . 6.27. ( 1 ) ‐64 S性別. G学 年. * < o5** *** p . p<‐ol p<.ool.

(7) . 小野 智希. 戸田須恵子. ) めら れ, 1年 生 の 得 点 は3 年生 よ り低 か っ た.「登 下 校」 に関 して は, 性 の 主効 果 (F(1,417)=6‐81,p<‐01 ) が 認 め ら れ た. 又, 交 互 作 用 に お い て も 有 意 差 が 認 め ら れ た 2,417 と 学 年 の 主 効 果 (F( )=5‐61,p<.01 ). 多 重比 較の 結 果, 2年 生女子 の得 点 は1, 3 年生 女 子の 得 点 より 有 意 に低 か っ 2,417 (F( )=3.05,p<‐05 た. 友 人と の 登下 校 に関 して も, 2 年 生 にお い て何 らか の変 化 が生 じて いる こ と が推測 でき る だろう. この. ように活動的側面では多くの因子で性別, 学年別の主効果が認められ, その変化は予測したように1年生か ら2年生にかけて, あるいは2年生期を友人関係の発達的変化の移行期として捉えることができよう. 2. 友人関係の感情的側面について l e 感情的側面において性差及 び学年差を見る ため, 2(性別)x3(学年)の二要因分散分析を行っ た (Tab ). )=22.09,p<.001 1,408 l 4 ). Tab e 4に示 す よう に 「相 互 理 解」 にお い て 性 の 主 効 果 が 認 め ら れ た (F(. 女子の得点は男子より有意に高かった. 女子は男子より友人とは相互に理解しあえるものだと考えている事 ). 因子 内の項 目を見 る と, )=4.16,p<.05 1,407 が わ かる. 「関係 不 安」 で は, 性 の 主効 果 が 認め ら れた (F(. 友人関係を維持するために, 我慢してつき合うといっ た項目から成り立っており, 友人と言ってもまだ本当 「 に信 頼 しあ っ た 関係 で はな い こ と が わ かる. そ れ故 に対 人 関係 に不 安 を持つ の であ ろう. 又, 依 存」 にお ). どち らの 因子 も 女 子 の 得 点 が男 子 の 得 点 よ り )=6.31,p<‐05 1,413 い て も 性 の 主効 果 が 認 め ら れ た (F(. 有意に高く, 女子の友人への 依存性が高い事がわかる. 「受容欲求」 においても, 性の主効果が認められ ), 女 子 の 得 点 は男 子 の 得 点 よ り 有 意 に高 か っ た. 又, 交 互 作 用 で は10% レ ベ ル )=5‐77,p<‐05 1,416 (F( ) 多 重 比 較 を 行 っ た. そ の 結 果, 1 年 女 子 の得 点は 1 2,416 )=2‐50,p<‐10 で 有 意傾 向 が 見 ら れた の で (F(. 年男子よりも有意に高かっ た. 1年女子は, 友人関係を成立させる第一歩として自分を受け入れて欲しい, 好まれたいという -方向的な自己欲求 感情が働くのではない かと思われる‐ 「同調」 においても性の主効果 ). こ の 因子 は男 子 の 得 点 が 女 子 よ り 有 意 に 高く, 男 子 の 友 人 関係 1,415 )=9‐83,p<‐01 が 認 め ら れ た (F(. 6 ) 1 ,41 は積極的ではなく, 消極的な関係のように思われる.「無関心」 においても性の主効果が認められ (F( ), 男 子 の 得 点 が女 子 よ り 有 意 に高 か っ た. 因 子 を 構 成 して い る 項 目 を見 る と, 周 り で何 が =6.19,p<.05. 起こっても我関せずといった項目が含まれ, 男子は女子よりこのよう な態度をとっているように思われる. Tabl e 4 感情的側面における性別・学年別の因子得点 因. 子. 相 互理解. 関係不 安. 依存. 自立. 受容欲求. 同調. 無関心. 名. 1. 年. 男 子. 生 女 子. 2. 年. 男 子. 生 女 子. 3. 年. 男 子. 生 女 子. F ) ( 3,414 7‐76. s i gn辻 .LSD b ***. S***. 3‐63. 4.09. 3‐86. 4.15. 3.74. 4.21. ) (.91. (‐87 ). ) (.89. ) (‐80. ) (.82. ) (.89. 3‐04. 3.38. 3‐09. 3.28. 3.36. 3‐40. ) ( 1 .01. ) (‐88. ) (.88. (‐99 ). ) (.94. 8 (.9 ). 4‐22. 4.53. 4.50. 4.22. 4‐45. ) ( 1 .10. ) (.85. ( 1 ) .00. 7 ) (.9. 6 ( 1 ) .0. 4 ) ( 1 .1. 4.86. 5.〇O. 4.78. 5.1O. 5.OO. .67. 1.05 ) (. 0 ) (‐8. ) (.89. ) (.82. ) (.74. 4‐9O ) ( .79. 5.11. 4‐54. 4.67. 4.82. 4‐90. 3.01. *. S*. ) ( 1 ‐05. ( 1 ) .30. ) ( 1 .47. ) ( 1 .11. 4.48. **. S **. 3.49. *. S*. 4.41 ) (1.42. ・ 4 27 ‐. S*. 2.18. S*. 3 ( 1 ) .2 13.25. 3.75 ) (1‐13. 3‐66. 3.68. 3‐21. 3.71. ) ( 1 .07. ) ( 1 .09. 4 ) ( 1 .0. 1 ) ( ‐04. ( ) 1.22. ・2.95 ) (1.16. 2.46 ) (1.00. 3.08. 2‐82. 2.98. 2.86. ) 1 ( .28. 6 ) ( 1 .1. ) ( 1 .24. 3 ) ( 1 .2. S性別. 2‐53. G学年. * < o5 ** < 01 ***p< 001 p . . p ..

(8) . 中学生の友人関係に関する研究. 「 「 感情的側面を全体的に見る と, 「相互理解」 , 依存」 「受容欲求」 においては, 女子の得点が男 , 関係不安」 「 子 よ り 有 意 に 高く, 逆 に, 「同調」 , 無 関 心」 は, 男 子 の 得 点 が女 子 よ り 有 意 に 高 か っ た. こ れ らの男 女 間. の差はそれぞれの感情的側面の特徴を示していることが分かる. 即ち, 女子は男子よりもお互いに自己開示 し, 相 互 依存す る こ とを 友 人 に求 め, グルー プ内 で展 開 して いる 人 間関係 がう まく い っ ている か どう か不 安. を持ちながら友人に気を配りつつ積極的に関係を持とうとしていることが推測される. それだけに些細な事 柄 も 不 安 や 不 信 の 種 に な り, トラ ブル やス ト レス が生 じや す い と 言 える だ ろ う (坂 口 1999 ). 「同調」 「無 ,. 関心」に関して男子の得点が女子より高かっ たということは,男子の友人関係の特徴を示していると言える. 、男子はありのままの自分をあまり出さず , 友人を励ましたり, 傷ついても本音でつきあおうとする態度が見 ら れず, 男 子 のつ きあ い 方 は親密 と 言う よ り 内面 を 隠 した 分離 したつ き あ い い わ ば防衛 的 なつ き あい を , , して いる と いう 長 沼 ・ 落 合 ( 1998 ) の 研 究 結 果 と も 一 致 して いる. しか し, 他 の 研 究 で は 「無 関 も」 因 子 , 「無 関 も」 因子は 本研究の は見 ら れてい な い の で (榎 本,1999; 長沼 ・ 落合, 1998; 落 合・ 佐 藤 1996 ) ) , ,. ,. サ ン プル の特 徴 を示 して いる の では な い かと思 わ れる. 今後 さ ら に 検討 して いく こ と が必 要 であ る , .. 3. 活動的側面と感情的側面との関係 活動 的側 面 と感 情 的側 面 との 関係 を 見る た め Tab l e5一 に, 両側 面 間の相 関係 数 を求 め たと こ ろ, 多 く. 性別及び学年別における親密確認行動因子に影響 を及 ぼす感情因子. の 因子 間 にお い て有 意 な 関係 が見 ら れた‐ そ こ. 学年・性別. で友 人 関係 は活動 的側 面 の 背後 に感 情 的側 面 が. 1年男子. 無関心. 影響 している の で はない か と 考 え 活動 的側 面 ,. 2年男子. 自立. 因子 を従属 変 数, 感 情 的側 面 因子 を説 明変 数 と. 1年女子. し て 重 回 帰 分 析 (ス テ ッ プ ワ イ ズ 法) を 行 っ た.. 又, そ の 影響 度 を詳 しく 見る た め に, 学 年別 お. 2年女子. よ び性 別 で重 回帰 分析 を 行 っ た. Tab l e 5‐1に は親密 確 認行動 因 子 に影響 する 感」情因子 が示 し て あ る‐ 表 を 見 る と, 1 年 男 子 は 「無 関 心」 ,. 3年女子. 説明変数. Be t a. Rsqua r e. F. s i gロば . 6.84 *** 1. .49. .24. -.32. .11. 相互理解. ‐45. ‐20. *** 16 .70. 自立. .23. .25. 11.01. ***. 相互理解. ‐51. ‐26. 19 3 ‐9. ***. 受容欲求. ‐26. .32. 13‐18. ***. 受容欲求. .50. ‐25. 1 8‐75 ***. 8‐50. **. * < o5 ** < 0 *** < o p . p ‐1 p .o1. 2年男 子 は 「自立」 の 影響 が見 ら れる. 3 年男 子 で は影響 を及 ぼ して いる 感」情因子 は見 ら れな か っ た. ま た1 年 女子 は 「相 互 理解」 「自立」 2年 女 子 は 「相 , ,. 「 互理解」 , 受容欲求」 , 3年女子は 「受容欲求」 の影響が見られた. 「親密確認行動」 に影響する 因子は, 男 女 で 異 なる こ と がわ かる. 因子 を 構 成 して いる 項 目 を見 る と 「プリ ク ラ」 や 「長 電 話」 と 言 っ た比 較 的男 ,. 子には見られない行為が挙げられていた. 1年男子において関連の見られた 「無関心」 因子の影響は そう , いっ た友人関係にはあまり関心がなく, このような行動を通しての関わりを避ける印象すら感じ取れる ま . た, 2年男子では 「自立」 が親密確認行動への負の影響因子である 即ち 個別性を尊重した対人関係を望 . , む者 は, プリ ク ラ な どの行 動 で は親密 な 友 人 関係 は成 立 しにく い と 言 える 女 子 にお い て は 1 年生 と 2年 . ,. 生で, 影響する因子は 「相互理解」 である. さらに 2年生と3年生では 「受容欲求」 因子が親密確認行動 , に影響していることが明らかになった. この学年の流れから見て, 2年生が親密な友人関係を持つための要 因が相互理解から受容欲求要因へと変化しており, 2年生がその変換期であることが分かる このことは . , 友 人 関係 の 質 的変 化 と して捉 える こ と が できる の で はない か と思 わ れる . 「同調 行 動」 に 影響 して いる 感 情 因子 は Tab l ‐ 5 2に示 し て ある、 1年 男 子 で 「相 互 理解」, 2 年男 子 は 「依 e 「 「 「 存」 , 受 容 欲 求」 , 自 立」 , 3年男 子 は 相 互 理 解」 が影響 してい た. 1年男 子 と3 年男 子 に は共通 して 「相. 互理解」 の影響が見られたのに対し, 2年男子においては別の感情因子が多く影響を及ぼしており 2年生 ,. 7.

(9) . 小野 智希. 戸田須恵子. ‐2 性別及 び学年別における同調行動因子に影響を及 l e5 の感情 はいろ いろ な感情 が混 在 し複雑 である こ Tab ぼす 感情因子 と がわかる. こ のよう に同調 行動 に対 して1 年 s F i 学年・性別 説明変数 Be t r e a Rsqua gn迂. 生 と2 年生 で影響 因子 が異 なる という 結 果 は, * 6.73 相互理解 1年男子 .11 友 人関係 の質 的変換期 は2年 生 である こ と が推 .34 依存. .61. .37. 41.78. ***. 的変化は, 多から個へと言う交友形態の発達的. 受容欲求. 2 9 .. ‐43. 26.70. ***. 変 化の 現 れである と考 える な ら ば, 1年 生 と3. 自立. -.22. .48. 21‐33. ** *. 測 さ れる. 「同調 行 動」 に 影 響 す る 感 情 の 発 達. 2年男子. 年 生 の 「相 互 理解」 の 内容 は異 なる の で はな い. 3年男子. 相互理解. .44. .20. 16.26. ***. かと思 わ れる. しか し, 推測 の域 を でな い の で. 1年女子. 受容欲求. .41. .i7. 13.44. ***. さ らに 検討 を して いく こ と が必 要 であろう. 女. 2年女子. 受容欲求. ‐62. ‐38. 34‐35. ***. 子 につ い て見る と, 1, 2, 3 年生 は共 に 「受. 3年女子. 受容欲求. .67. .45. 45.05. ***. 相互理解. .34. .54. 31.88. ***. 容 欲求」 の影 響 が見 ら れ, 3 年 女子 にお い ての. * < o5 ** < 01 ** p . p .. み 「相 互 理 解」 の 影 響 も 見 ら れ た. 女 子 が 同 調. <.001. 行動をする時,その背後に受容欲求感情,即ち, 自己を受け入れてほしいという感情が働いていると言える. 又, 受容欲求因子が全学年で見られる というこ と は, 女 子 の グルー プ化傾 向 の 強 さ が影 響 して いる と 考 え ら れる. 3 年女 子 は, 「受 容 欲求」 の ほか に 「相. 互理解」 との関連も見られ, 相手から受け入れて欲しいといっ た一方通行的欲求から相互の理解に基づいた 関係へと変化しているのではないかと思われる. 即ち, 同調行動に影響する感情の変化期は男女共に2年生 であ,る こと が推測 できる. 「 「語 り 合い」 に有 意 に影響 してい る 感情 因子 は Tab l e5‐3に示 してあ る. 1年男 子 は 「相 互理解」 , , 同調」 「関係 不 安」 「自立」 2 年男 子 は 「相 互理 解」 , , , Tabl ‐3 性別及 び学年別における語り合い因子に影響 を及 e5 「受 容 欲 求」 3 年 男 子 は 「相 互 理 解」 「関 係 , , ぼす感情因子 「 た と3 年男 子 不 安」 , 同調」 であ っ . 1 年男 子. で関連する感情的側面の影響度は異なるがほぼ 一 致 した因 子 である という 結 果 は, 先の 「同調. 行動」 の結果にも見られた点であり, 交友形態 の発達的変化の観点から見て, 「相互理解」 因 子の異質さを言及することが出来ると考える. ま た, 1年 生 で は, 3 年生 にはな い 「自立」 が. 加わっており, 友人との会話で相互の意見の相 違は当たり前であるといった感情が影響してい. 学年・性別. 説明変数. 1 年男 子. 相 互 理解. . 3年男 子. る よう である. こ れは, 一 見 友 人 とのつ き あい 1年 女子. 段階に見られる感情とも解釈できる. 多くの友 人との交際から一人の友人と深くつきあうよう. 2年 女子. になる変化自体は男子においては中学2年から 3 年 にか けて生 じて いる こと を 報告 している松. 6 )からも推測できる.また楠見・ 199 井の研究( ) は, 青年期の友人関係において, 1 986 狩野 (. 8. 3年女子. F. sigl lば‐. .29. 20.37. ***. -.36. .41. 17.25. ***. 関係 不安. ‐28. .49. 15.55. ***. 自立. .22. .53. 13.72. ***. 相 互理解. .58. .34. 36.41. ***. 受容欲求. .26. .39. 21‐88. ***. 相 互理解. ‐32. .10. 7‐73. **. 関係不安. .32. ‐19. 7‐74. ***. -.26. .25. 7.38. ***. 相 互 理解. .50. .25. 22.10. ***. 関係不安. .23. .31. 14.30. ***. 相互 理解. ‐61. .37. 34‐15. ***. 自立. ‐28. ‐45. 22‐97. ***. 相 互 理解. .42. .17. 11.51. **. -.38. .24. 8.35. 同調. 方で,- 3年生よりも発達した考え方を持っ てい るように思われるが, 親密な友人関係を築く前. Rsquare. .53. 同調. 2 年男 子. Beta. 依存. ***. * < o5 ** < ol *** < ool p . p . p ..

(10) . 中学生の友人関係に関する研究. 最初は相手から自分への援助に過ぎなかっ たものが, 年齢と共に相互の互恵的関係を重視するようになり, 自分と相手の双方が価値を発揮出来る関係こそ友人関係と考えるようになるという意識の発達的変化を報告 している. これらの報告から, 中学生は, これまでの共同的な仲 間遊びを介した比較的規模の大きい関係か ら, まさしく 「語り合い」 を通じて形成される, ごく少数の相互理解に基づいた親密な友人関係に移行しつ つ あ る 時期 であ る こ と が示 唆さ れる. ま た女 子 につ い て見 る と, 1 年 生 は 「相 互 理解」 「関 係 不 安」 2 年 , , 「 「 「 「 生 は 「相 互 理解」 , 自 立」, 3 年 生 は, 相 互 理解」 , 依存」 の 影響 が見 ら れた. 語 り 合 い」 は, 会 話 を 通. じて相互に自己開示し合い, より親密な関係を築く側 面を持っており, 男女とも1年から3年まで全てにお いて 「相互理解」 との関連が見られ, 語り合い行動によっ てお互いに理解しあえるという 意識が働いている の で はな かろう か. しか し, 「語 り 合 い」 に 影響 す る 感情 と して 一 見 反す る と 思 わ れる 「関係 不 安」 も 含 , ま れて いる. 馬 場 ( 1987 ) は, 中学生 頃に, 相 手 の 意 向 を素 早く 察 知 して そ れに合 わせ よう と した り 他 人 ,. の期待にうまく応えようとばかり考えているといっ た対人強迫的傾向が出現してくることを報告しており , 本研究において関係不安因子が語り合いに影響する-要因として出現したことは理解できよう‐ 「居 場 所」 に 影 響 を 及 ぼ して い る 感情 因子 は Tab l e5‐4に示 して ある. 1 年男 子 で は 影響 を及 ぼ して いる. 「 「 感情因子は見られなかっ た. 2年男子では 「相互理解」 , 3年男子では 相互理解」 , 無関心」 が有意であっ た. また1年女子は影響を及ぼしている感情因 子 は見 ら れな か っ た. 2 年女 子 は 「相 互 理解」 , 3 年女 子 は,「相 互 理解」が有 意 な 影響 を示 した‐. Tab - e 5‐4 性別及 び学年別 における居場所因子に影響を及 ぼ す 感情因子. 1 年 生 は男 女 共, 「居 場 所」 因 子 に 影 響 す る 感. 学年・性別. 説明変数. 情 因子 は見 ら れず, 2, 3 年 生 で有 意 に影響 し. 2年男子. 相互理解. .41. .16. 14 8 *** ‐1. ている 因子 が見 ら れる と いう 結 果 は, 友 人 関係. 3年男子. 相互理解. ‐37. 3 .1. 10 .27. **. 無関心. .25. .19. 7.78. ***. を維 持 する た めの 居場 所 が2 年 生 以 降重 要 とな. Be t a. Rsqua r e. F. s i l証. g. り, そ の背 後 に友 人 間の 相互 理解 意 識 が働 い て. 2年女子. 相互理解. .35. .12. 7.80. **. い る の で は な か ろ う か. 「居 場 所」 の 項 目 を 見. 3年女子. 相 互 理解. ‐40. .16. 10‐65. **. * < 05 ** < 0 01 p . p .1 ***p<.0. る と, 友 達 の 家 で 一 緒 に 過 ご す 行 動 が 含 ま れ て. いる. 学年が上がるに従っ て, 自分が求めてい た心 地 よ い居場 所 を見 出 して 友 達と 何 と なく 一. Tab - e 5‐5 性別及 び学年別にお ける余暇因子に影響を及 ぼす 感情因子 緒 にい た い と い っ た 親和 欲求 感情 の増 加 と あ い. ま っ て, 友 達 の家 で共 に過 ごす 時 間 が増加 する. 学年・性別. 傾 向 に あ る こ と が わ か る. 野 田 (1999) は 中 ・ ,. 1年男 子. 依存. .38. .15. 高 生 の 友 人 関 係 に お い て, 「友 人 と の 経 験 の 共. 2年男子. 受容欲求. 2 .5. .27. 26.38 ***. 相互 理解. ‐30. .33. 17‐39. ***. 相互理解. .45. .20. 1 6.1 3. ***. 無 関心. .33. .30. 13‐71. ***. 有 よ り も, 時 間 の 共 有 を 重 視」 し て い る と 報 告. してお り, ま さ しく そ れは居場 所 の 重 要性 を示. 3年男子. 唆 し て い る. 又, 3 年 男 子 に の み 無 関 心 因 子 が. 説明変数. Be t a. Rsqua r e. F 8.96. S i gn正 **. 居 場 所 因 子 に 影 響 して い る が, 「相 互 理 解」 と. 1年女子. 相互理解. .41. ‐17. そ の逆 とも いえる 「無 関心」 因子 がな ぜ 影響 し. 2年女子. 相互理解. 3 .4. 8 .1. 3.80 *** 1 *** 12 .59. て い る か は 今 後 さ ら に 検 討 して い く 必 要 が あ. 受容欲求. ‐31. .27. 10‐15. る.. 無関心. ‐29. -34. -.35. ‐41. .49. .24. 「余暇 「 余 暇」 に 影 響 を 及 ぼしている感情因 ぼ し て い る 感 情 因 子は 子は 」 に影響を及 5に 示 して し て あ る. 1 年 男 子 は 「依 存」 Tabl e5‐5に示 , 2 年 男 子 は 「受 容 欲 求」, 「相 互 理 解」 3 年 男 ,. 依存 3年女子. 受容欲求. ***. 9.34 *** 9.30▲ *** 17.32. ***. * < o5 ** < ol *** < oo p . p ‐ p ‐ ・.

(11) . 小野. 智希. 戸 田 須 恵子. 「 と 子 は 「相 互 理解」 , 無 関心」 の感情 因子 が 影響 してい た. 1年男 子 にお いて は, 何 をする にも 一緒 いう 意 識 がこ の 余暇 因子 に影響 して いる よう である. 2年男 子 で は, 休みの 日な どに友 人と一 緒 にで か ける と い っ た 行 動 をす る 時, そ こ に 「受 容 欲求」 「相 互 理解」 と い っ た 感情 が働 い て いる. 又, 3 年男 子 に お い て は,. 2年男子と比較すると, 2番目に来ていた 「相互理解」 が, 3年生になると最も影響力のある 感情的側面と な っ て いる. 2 年 生 か ら3年生になるにつれて, 「余暇」 行動は, 親密な関係を持っ た友人と行う行動にな る こと がわ かる. ま た, 3 年男 子 の 「無 関心」 は, 友 人と一 緒 に過 ごす こ と に重 点 を 置く の で はなく, 消 費. 行動に重点を置き, 友人には自分の用足しにつき合わせているようなマイ ペースな側面とも考えられ, 友人 関係が深くなるにつれてこのような感情が働くようになるのではなかろうか. 一方, 女子に関しては, 男子 と は逆 に, 1 年 生, 2 年生 で見 ら れた 「相 互理解」 が3 年 生 にお い て見 られ なく な っ ている. 1年女子 の 「相. 互理解」 は, 友人と余暇を過ごそうとする′ふ情の背後に, 余暇を一緒に過 ごすことで相手を理解したいとい う感情が存在しているということが考えられる. 2年女子においても 「相互理解」 の影響も見られるが,「受 「 「 「 と 事 は, 余 容 欲 求」 , 無 関 心」 , 依存」 の 影響 が見 ら れる. 相 互 理 解」 以 外 の 因 子 の 影響 も 見 ら れる いう. 暇の過 ごし方に変化が見られるのではないかと考える. 1年女子においては, 「特別仲が良いから街に一緒 に行く」 という理屈は成立するが, 発達に伴い徐々に 「余暇」 の行為は, 特別な友人である象徴的行為では なくなってしまうのではないか. そして2年生で影響要因としての 「受容欲求」 が出現し, 学年が上がるに つ れて 影響 度 は 強く な り, 3 年生 で 「受容 欲 求」 の みの 影響 と ‐な っ て いる とも 考 え ら れる. 「余 暇」 因子 に. おいても中学2年生が男女共に質的変換期にあたると言える. 「登 下 校」 に 影 響 を 及 ぼ し て い る 感・情 は Tabl e5‐6に示 してあ る. 1 年 男 子 は 「依 存」 , 「 「 2年男 子 は「相 互 理解」 , 自立」 , 3 年男 子 は 相 ふ」此 、の 柵 rー 加 、 爪慰 ド彫 細 十′ い L た こ 、 肩 解 F 」 .抑E関′し 一 力~景夕署 し てt ,. .. 因子 の 変化 は, 1年 時の登下 校 はいつも 一緒 と. ー6 性別及 び学年別における登下校因子に影響 を及ぼ Tab l e5 す感情因子 学年・性別. 因子 と して 挙 が っ てき たの で はな かろう か. 3 年 生 の 「相 互 理 解」 は 2 年 生 か ら 引 き 続 い て 影. 響 因子 と して あ げら れている.しか し,「無 関 も」 は, 一 緒 に 「登 下 校」 し て い る か ら と 言 っ て, 特 別 親 密 な 間 柄 で も な い こ と を 示 唆 して い る の で は な い か と 考 え る. 即 ち, 家 が 近 い か ら 一 緒. Beta. Rsquare. F. i f sign .. 1年男子. 依存. .34. .11. 6 .58. *. 2年男 子. 相互 理解. .4o. .15. 13.26. ***. 自立. .32. .26. ・2.o7. ***. 相互理解. .4I. 6 ・1. 12 .99. ***. 無関心. .24. .22. 9.・7. ***. 関係不 安. .40. ・16. 12.54. ***. 受容欲求. .31. .24. 10.69. ***. 受容欲求. .30. ‐09. 5.52. い っ た 感 覚 か ら, や が て, 友 人 関 係 に つ い て 考 え る 意 識 が 高 ま り, 相 互 理 解, 自 立 因 子 が 影 響. 説明 変 数. 3年男子. 1年 女子. 2年女子. *. *** < o ** < o * <0 p .ol p .l p .5. に登下 校 して いる が, ク ラス に入 れ ば別々 に行 動 す る とい っ たこ と が 考 え ら れる. 女子 につ い て 見る と, 1. 「 「 年女子は「関係不安」 , 2年女子は 受容欲求」 が見られ, 3年女子では影響因子は見られなかっ , 受容欲求」 た. 「登 下 校」 に 関 して も, 誰 か と 共 にあ り た い と いう, 友 人 関係 にお ける グルー プ化 の 強 い 影響 を 垣 間見 る こ と が出 来る. ま た, 1年 女子 にお い て 「関係 不 安」 因子 も見 ら れる こと か ら, グルー プ化 が比 較 的未成. 立である1年女子において, 一緒に登下校することが友人である証であり, 一緒に登下校しないともう友人 で はなく なる の で はない かとい っ た 不安 感情 が存 在 して いる の で はない か と思 わ れる. 2.年 女子 にお いて は. 「受容欲求」 因子が有意に影響してい’ るが1年生の時よりその影響は弱くなっており, 3年生では影響する 因子 は存 在 しなく な っ て いる. こ れ らの 結 果 か ら, 友 人 関係 を成立さ せ る 一 要 因 と して 挙 が っ た 「登下 校」. という行為は, 学年が進むに従って友人関係の成立要因から外れていくのではなかろうか. この事は又, 友 人関係のあり方が2年生から3 年 生 にか けて 変化 している こ と を示 して いる とも 言 える.. 10.

(12) . 中学生の友人関係に関する研究. 全体的考察 本研究は, 中学生に焦点をあて, 活動的側面及び感情的側面の両面から友人関係のあり方を見ることを目 的とした. 友人関係のあり方には性差や学年差が見られること, 2年生が友人関係の質的な転換期であるこ とを予測し, それを支持する結果が得られた. 結果は次のようにまとめられる. 1) 友人関係の活動的側面 では, 親密確認行動, 同調行動, 語り合い, 居場所, 余暇, 登下校の6活動が得られ, 中学生は, 友人と- 緒にこれらの行動をすることで友達を位置づけていると言える. 又, 活動的側面に影響すると考えられる感 情的側面では, 相互理解, 関係不安, 依存, 自立, 受容欲求, 同調, 無関心の7因子が得られた. これらの 感情的側面の因子は, 活動的側面の多くの因子との相関が認められた. 2) 友人関係に関する感情的な側面 では, 学年差は見られなかっ たが, 性差は活動的側面及 び感情的側面ともに有意差が見られ, 友人関係のあ り方には男女間で質的な差異があることが明らかになっ た‐ 3) また, 活動的側面への感情的側面の影響に は, 性差, 学年差が見られ, 学年及び性別で特徴づけられる因子が明らかになっ た. これまで多くの研究で, 友人関係のあり方には性差は生じているものの, 学年差に関しては, 友人関係の情緒面における発達的な変 化 が少 な い と 指 摘 さ れ て い た (遠 矢, 1996 ). 本 研 究 にお い て も 感情 的 な側 面 にお い て 学 年 差 は見 ら れず,. 先行研究を裏付ける結果であった. 4) さらに, 友人関係の発達的変化が男女とも2年生を境にし顕著に見 られ, 友人関係の質的な変換期は中学2年生であることを明らかにした. 本研究は, 友人関係のつきあい方においてその活動が男女間で大きく異なり, どのような行動をとるかで それに影響する感情も異なっ ていることを明らかにした. 即ち, 女子の友人関係のあり方は, 親密確認行動, 同調 行 動, 語り 合い と い っ た行動 を特 徴 と してい た. 又, そ のよう な友 人 との行動 に影響 する 感情 は どの ,. ような行動をするかで異なっ ていた. しかし,殆 どの活動因子に影響していたのは相互理解,受容欲求といっ た感情 が 影響 して い た こと が分 か っ た‐ こ のこと は, 中 学生 が 友 人関係 を築 く に は 自 己を受 け入 れて ほ , ,. しい, 一緒にいたいといった感情を持ち, お互いに相手を理解することが友人関係を成立させる基本である と考 え て いる こ と が推 測 で きる. 一 方, 男 子 の友 人関係 は 主 に余 暇を一 緒 に過 ご したり 登 下 校 を一緒 に , ,. するといった行動を特徴としていた. 又, そのような行動に影響する感情因子として, 1年生では依存的感 情, 2年生では相互理解, 3年生では, 相互理解に加えて, 無関心といった感情が影響しており, 友人関係 における男子の感情が学年で変化していることがわかる‐ 友人関係の発達に伴っ て, 感情がどのような発達 的変化をしていくのか, 本研究では因子の変化によっ て明らかにした. 本研究で得られた結果が 高校 大 , , 学へと進むにつれてどのよう に変化していくのかは, 今後の研究課題である. 又, 男女とも, 2年生を質的変化の時期とし, 3年生に至って親密な関係を築いているという共通性が見 られた. 男子は, 遊びを介して一緒にいる比較的薄い関係から始まり, 親密な友人関係を模索する期間を経 て, 親密な関係に至るという, 1年生と3年生の友人関係は質的に異なり, それらをつなぎ合わせる任を請 け負 っ て いる の が2 年 生 の 時期 である よう に思 わ れる. 変換期 を担う 同 じ2 年 生 であ っ ても男 女 で は かな ,. り質的に違うことも明らかになった. また, 女性と男性の友人関係は, 交流の深さや親密さが異なるのでは なく, 親密さを表す行動の内容が異なっ ていると言う指摘もされており, 女子はやはり会話を通じて親密な つながりを持とうとするが, 男子は余暇や登下校を通 してどれだけ一緒にいるかがその友人との関係を成立 さ せる 一 つ の 基準 にな っ て いる の では ない だろう か. 近年 一 緒 に何 かをす る こ と に伴う 達 成 感 を通 して相 ,. 互の存在承認を図るというよりも, 一緒にいることに伴う充足感を通して自己の帰属の確認を図るといった 性格が強いことが指摘されており, 本研究の結果は, この点と一致するものと考える. 今後 青年期全般を , 通じて友人関係の重要性を見つめ直し, 友人関係の役割として挙げられている 「社会化の促進」 「アイ デン , ティ テ ィ の確 立」 と の 検 討 な ど更なる 研 究 が必 要 である.. 11.

(13) . 小野 智希. 戸田須恵子. 最後に, 中学生を対象とした本研究の結果は, 中学校教師の生徒指導に役にたつのではないかと思う. 教 師 が生 徒 と どのよう なつ き 合い 方 をす れ ばよ いの か, ある い は, 相 談 で どの よう な助 言 をす れ ばい い のか と. いっ た点を考える時, 現代中学生の友人関係のあり方についての理解を深めることが必要であり, そのため に本研究結果を活用することも可能である.. 引用文献 ) 児童心理9月号 ( pp.18‐23 榎本淳子 1999 青年期 にお ける 友人との活動と 友人に対する 感情の 発達的変化 馬場謙一 1987 友 人関係と子 どものス トレス. 教育心理学研究, 47 , 180‐190. 藤田英典 伊藤茂樹 坂口里佳 1 9 9 6 小・中学生の友人関係とアイデンティティに関する研究 東京大学大学院教育学研究 科紀要, 36 , 105‐127 楠見幸子・狩野素朗 1986 青年期 にお ける 友人概 念の発達の因子 分析的研究. 九州 大学教育学部紀要31( 2 ) , 97‐104. 社会化の心理 学ハ ン ドブッ ク. 松井. 豊 1990 友人関係の 機能. 松井. 豊 1996 親離れから異性 と の親密な関係 の成立ま で. ) 川 島書店 (pp‐283-296 斎 藤 誠一編 青年期 の 人間関係. 長沼恭子・落合良行 1998 同姓の友人とのつきあい方 から見た青年期 の友人関係. ) (pp.19‐54 青年 心理学研究, 10 , 35-47 培風館. 1 ), 36‐41 青 少年問題 46( 5 ‐ 6 5 5 教育心理学研究, 44 , 坂口里佳 1997 子 ども たちの友達関係 -個 別 化する男 の子, 親密化する女の子 子 ども学16号 ベネ ッ セ教育研 究所 ), 16-21 1 坂口里佳 1999 「グルー プ化」 とそ の行 方-小中学生の友 人関係の特 質と問題点- 青少年問題 46(. 野田陽子 1999 青少年の友 人関係 とその変化-非行原因に関する 総合的研究調 査から② 落合良行. 佐藤有耕 1996 青年期 にお ける 友達とのつき あい方の発達的変化. 住田正樹 1993 現代 社 会は子 ども の 人間関係 に どう 影響 を与 え ている か 「人間関係」 がわかる 本 (pp 10‐17 ) . 遠矢幸子 1996 友人関係の特性と展 開. 大坊郁夫. 奥田秀宇 (編). 児童心理臨時増刊610 教師と 親が読 む子 どもの. ) 親密 な対 人関係の科学 ( pp.89‐116 、. (小野 智希. 誠信書房. 釧路校大学院生). (戸田須恵子 釧路校教授). 12.

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参照

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