扇形分析をめぐる諸問題
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(2) . 扇形分析をめぐる諸問題. 金. 谷. 茂. 1 l i torAna 0) RobertL,AI ) に つ い て, そ の 分 析の 基 本 的 仮 説, en の 提 唱 す る 扇 形 分 析 (Sec s ys ‘Wo ‘ )で既に述べてきた 最近 ‘ 言語学的特徴を含め,概略を拙論1 Pro l rd” 誌上に発表された ‘ ego ‐ . )の 中 で AI ist Theo menato a Neo‐Structural ryofLanguagご2 en は 彼 独 特 の 言 語 観 の 展 開 を 試 , 1. みているが, そこには老練な英語学者の躍動が感ぜられる. しかも扇形分析について,”To mybest. h 1 fl i i i l is which doestrulyins istuponthesearch f of my knowledge or ,t eon ytypeo ngu stcana ys ” 3 ) the constructions of maximtmlrelevancei l i t 述べ と いる よ て う に, 今 尚そ の分 ssec oranayss .. 析に強い確信をいだいていることがうかがわれる. しかし, 自信にみちた論法の陰に, その分 析手 法が大方の支持を受けているとは必ずしも言えない現状に対する苛立ちをみることができる。 こ の ・論 では, 扇形分析をめ ぐる諸問題について, 今までの拙論で充分述べること ができなかっ. た 点を中心に, 私見の幾つかをまとめてみたいと思う 。. 1) ある言語の構造について考察する場合, これを構成素に還元し, 全体としての綜合的な言語 の機能を分析的に解明しようとする試みがある一方, 又逆に全体としての綜合から下っ て, 全体と してのそれぞれの要素の機能を見ようとするものもある。 又, 地表における分布から見ようとする 立場もあれば, もっ ぱら内的機能の究明に力点をおくものもあ る。 これを上昇, 下降という方向性 1 で概括するならば,AI enの 手法は, 後者即ち下降という過程の中で構造 が扇形となって表われるこ. とを第一に確認しておく必要がある. このように始発点を 「単語」 に求めずに文に求めようとする 最大の理由は, 文が並列された単語の総和以上のもの であり, まずその情報を総体的に把握しなけ ればならないという前提があるから である。 確かに単語という単位の概念が与えられて, はじめて 文は1語文あるいは多語文として固定することが できるが, 話者および聴者にとって, 文は本来単. 一の文という単位 であって, 意識的な分割は特別な目的意識をもっ た時にのみ有意味 であるという. ことができる。 更には又, 最小の統語単位をそれぞれ分節してから大きな構造へ進む方式において は, 文法単位の形式を強調しがちであり, 文中のすべての単位を同一レベ ルにあるように取り扱う. ので, 単位とその環境との関係や, 階層的構造を解き明かすには至らない。 文を始発記号として, 分析以前に統一体としての言語的事実を把握しようとする試みは,“phonemi l i cana smustcome ys ’ ’ 4 ) f i t というアメリカ構造主義の命題とはまさに逆の r s , 扇形分析における大きな特徴の一つと言え. ‘Reduc i l iarcountry-total t る. そ れ は, ‘ veanalysishasarrivedf romthestart:itlooksatfami. )と い う ingui ic map.”5 tto al meaning utterances- and reducesi st. Haasの論評に象徴されるよう. に, 全体の意味構造を重視することに他ならない, 従っ て, 文の分析にあたっては, より大きな構造の中におけ る機能位置が調べられたのちに, そ れより低い位置での充当群が確認されるが, その過程が既に述べたように扇形となっ て表われる。 59.
(3) . 金. 谷. 茂. 即ち, 一連の分析において, 機能と形態という順序がくりかえされるわけで, その分 析の過程は試 ive i i ) が 上 昇 分 析 (expans t s 行錯誤のそれである. この背景には, もし下降分析 ( r educ veanalys l i )よりも 一層生産的 であり, 又文の諸位置が充当されれば基本的位置の固定化された連続体 ana s ys として文が定義されるものとするならば, その基本的位置を決定するために文 を検討することが必 要になるという基本的仮説があることを銘記しなければならない. 言語分析において, その単位や関係の パタンに主眼点をおく時, 一般にその記述は形態的である iono fany unit- 1en に お い て は, “funct と と も に, 当然構造的になるが, 特 に そ の 単 位 の 機 能 は AI. i l l i ionthattheun i im i l tf thin ion-i t bei t t ta wordoracons swi ー ar sdetermi nedpr ruc ybythepos ’ ’ 6 ) l ion truc ture と 述 べ ら れ て い る よ う に, 構 造 形 t another ruct , arger cons ,ona higherlayerofs. ものである. 即ち単位の分布は, それがどういう前後関係の中にあらわ の位置によって決定される, れるか, 又同じ前後関係の中で他のいかなる単位と交替できるかという統合的及び選択的関係の中. lat ion imate-corre i tyoffunct vi で規定されるのである. それは, まさ しく Longacre が示 し た”int. ’ ’ 7 )を明 示 す る こ と に 他 な ら ず 更 に は 又 従 来 andsetandthe mutualdependence ofeachother , ,. の英語に関する記述分 析の問題点はより 大きなパタンを確認 できず,品詞という範噂に構文を無理に. おしこめようとした 点を強く指摘している Nida の“… …to study thelarger patterns and classi‐. )を 目 ざす 分 析 手 法 と あ る 意 味 f i ionofstructure andfunction astheyf i tintothepat terns“8 cat ,. ではいわば相似的関係にあるといえよう.. ly pos i ions atthesentence t i 2) A1 en の 目 ざす“approachthat emphasizes positions,especial. ’ 9 )は level ,. 同時に「 cannot a≦望ee with B1ock and. Tragert hat a lan罫lagei s made up of only. ’ ’ 1 0 )と い う AI ing を そ れ ぞれ pr imary i 1 t l en の 論 評 に み ら れ る よ う に, speech と wr vocal symbo s , .. ‘ ions”を も っ た相 補 的 なも の と み な convent secondary と はせ ず に 同 等 の も の, あ る い は そ れ ぞれ の‘ ing へ 傾 斜 していると 言 っ て よ い. そ れ t す立場であ て その分 析の結果そのものは総じてむしろ wri. っ ,. ” s writer doesnotbe i l l i i ten Engl t 1 shi s mere evethat wr y a palereflectionsand は, AI en力ゞ Thi ‘ ’ ’ 1 1 ) ight と 述 べ て い る こ と か ら も明 白 であ り, ‘ tudi t imary“と speechi spr edini sownr shouldbes. する構造文法とは一線を画していると言える. 少なくとも 「書く者」 , 「読む者」 の立場をその指向 i 1 ter’は 構 造 形 の あ る 中 と して 考 慮 して い る こ と は 明 ら か であ る。 AI en に よ れ ば, お よ そ”good wr. からある限定された数のものを使用 しているのであっ て, 書き手によ って扇形核の表れ方に差異が l i dを殆んど使わずに, それを0扇形核で使うということもあろうし, 又S扇 ある. F扇形核にc aus. lus ter あ る い は pro 形核に おいて c ‐nominal 以 外の も の は 表 現 し な い と い う こ と も 起 り 得 る わ け で. ある. このような構造形の使い方を検証することによっ て, 扇形分析は文体の考察に有力な手がか 1 りを与えるという AI enの主張は, 仮説として充分理解できるもの である. to )を示すために, 最も典型的な分析を試み, それについて苦 そこで, 英語における扇形核( r s e c. l ready 干 の 考 察 を 加 え た い. ま ず 一 つ の例 文 と して,“Butbecausebytheendofthewartheyhada. ledi l igent A mericansenrol hads tudi ntheuniversities edJapaneseforabouta year,thesevery di. ” lks i l i i in the northern states wantedthe governmnentto use thei t r ab esinthepeaceta . の分 析. は次のようになる.. 60.
(4) . 扇形分析をめぐる諸問題 A:. 文レベ ル. PunC cap U丁 : SENTn Butbecause byt heendofthe warthey … … … … … … … i l ks nthe peaceta .=Sn L U, Ur : Bu t because bytheendofthe warthey … … … … … … … i l ks=Ut十 nthe peaceta. U. 証. き』 蹴 蜘 C m匂 .覗r ) . ・ ・ ・遁 . y&細 雌 晦W 〒鵬b U 畢. F,. .. U. :. F2. : < by三theend。fthe war』 > -Ph r. po. :. H. for abouta year … ….--. ・ .… --, , ] = C,. by 賠 &dm 晦 wめ 搬y - , . . .』, . . . , , , .加 如 廊 y釧 (茅 Ut. < the end。 r fthe wa r >- = nK. → * ←. S2. .. P2 Y2. Ut ,. 1 i 区 可 hada tud r 帯 y hads edJ 最 nesefo raboutayear-T. T2 Pオ. because bytheendofthe &arthey [. :. P2 had a l i ready had S tud edJapanesef rabout a year;Pt 斉 o. Y2 ×2 i tud .had S had /… … …, ed Japanese for about a year=Pt2 H D ョ キhad s d i dJapanese forabouta year幸 =C t t u e , , o. v. fhads d id J 等 e i aPanesei} =Pd. :. auX. hads i tud ed =V工. V. :. D. :. PO. :. about a y ea r=KK. *. :. < a year>i;nK 1 → *. P. PO. bou <f ta year」 > =phr or la. 一. 一*-. S.. T,. h㈱ V i l i tAmenc heumv鶏i i henmhe lt e r t an semon edi nt yd gen e si nt r n繊 『 P, he govern工nentt。 usethe i i l i i t Wantedt l ks;=TKI rab esi nthe peaceta. S.. :. H. :. D. <thoseveryd i i l i - t A1ner 1 l i i i therns t ta tes> cansem。 edi ntheun gen ve r s e sinthenor -= nK ※ ー <very d i l i 1 gent> → * H D i iesin the nor 毛enro l l t thern s ta t nthe un・vers edi es幸 =Ct. I , feよo ed} 一pd <in. P0,. :. ←. :. P02. :. po,. i i t es m the nonhern states 巳h eunivers. ー Phr ,. i t <theunlversi 1 esi n thenorthern States>‘=nK, →. *. p 2. P02. <I nltheno therns t r atesl>. hr ,. <the northern s t tates> -=nK2 . 61.
(5) . 金. 谷. 茂 Y.. X.. l ks=Pt i l i i t nthePeaceta rabi esi 一d/ want 山e governmentt ousもthe ・. P・. l ks E i l i i i t nthepeaceta rab esi rnmentt ousethe {Want lthe gove. Y,. S. ニPd. Y. i i i l d t rabi esi nthe peacetalks チニC1 rnment】tousethe q the gove. 0 s. <the government> 1 - =nK. :. O. l. {to use. Y. i l i l i ks} =Pd the t a rabi esli n ,thepeacet. i l i i t ー <the I rabi es> - P0 →* kョ >=Phr l <i n ーthe peacet a. o. D. l k> Kthe peacet -=nK a * → →. PO. B:語レベ ル i l tud f:the: wa But :because…by…the:end:o ed…Japzmese ready…s r…they…had:a. …mi d‐adv… V … …det… n …preN…×‐wd …det… n … l n l i r e nc uder… nker…i p p prep :enr l l a: i i l i Amer i d h tI r n e e for : about : a .yea t v n c a n s o y e o s e… r … g … , … …prep i i … t t… n … det …mod n v r ‐mod…de ‐mod … ad prep : cons. i t…t the i i thern:s tates: wanted :the…gove t rmn en r the:univers o: use : es: ln :the: nor i :prep:det: ad l ks: i l i i t ab es: ln :the…peace…ta de t: n. n. :prep…det…. n. :. n. :. n. :. v. …det…. n. …i nf… v …det. :. r o; す - E 家雲量 審 童 i選ぶ i… i 。o , m o r m idd l d‐adv… …1 X‐wd… … ×-word e adverb, n , mi. ive V … …verb, ad t i… …ad j ec. i i i i i i f t ion mod i i f i truct nf n nf… …i ve ‐mod er ‐mod… …mod r const ‐mod… …cons er , i , mod. 以上に示さ れた分析例において, SENTn (sentence. 1 2 )=cap( l ion)十U十( i ta zat sentence capi. 1 3 )十puc( ), T, (Trunk) ion)で始 ま る 文 の 構 造 は, U, (単 位 文) が, F, (Front t ) end punctuat uni 1 4 ) t )であ る こ と がま ず明 示 さ れ て い 及 び E. (End) か ら 構 成 さ れ て い る Ut( ‐uni compoundsentence i ion)と P0(ob l F 1 i d U F t jectof C 1 l i d ) ら な る る. 更 に, ,は (ncu er と 2か (caus )であ り, は P(prepos. lus ter )であ る こ と が 表 わ さ i ion)か ら な る Phr(phrase t )であ り, PO は 構 造 上 nk(nounc theprepos P d i )へ と 進 む わ け であ る. れ て い る. 次 の 段 階 では, T2の 構 造 形 が分 解 さ れ, 更に (pre cate. 1en が l ) の抽出に他ならない, それは, AI r aye 3) この展開における最も 主要な目標は, 階層 (. ’one at at ide ki f the outs i rne , wor ng rom. … …thelayersin an onion,which can be‘pealed off. ’ ’ 1 5 )と 述 べ て い る よ う に 外側 か ら 内 部 へ び順次 と き ほ ぐす こ と の でき る も の であ る. layeri nwards. ” t i tj tjus <i evejus 確かに,”We can bel udge s gs . (正しい裁判官のみ信頼できる)において,i雪ti 62.
(6) . . 扇形分析をめ ぐる諸問題. iud尋es > t の階層関係が違うために上記のような意 味が合図さ れることは明 白で - は二つの jus ‘Thehatonthetabl ’ ’に お け る S あ る. こ の 階 層 抽 出 手 法 に よ れ ば, ‘ l lbe l eintheha ongstohim. “ ” h h l 構造即ち名詞構造形 である t eha l は 語 レ ベ ルに 至る ま で6 層 構 造 と し て tont etabeinthehal. 表わされることになる.. ‘ ‘Ha i ” “ ” i dnotdie l tdi i pplyhed ehapp y . と Hedidno . の意 味 構 造 の 間に お け る 機 能 の 分 担 の 相 違. についての説明力は, このような扇形として展開される階層の下降分 析の有力な支持理由になるも の と考 え る.. これと密接に関連しているものに重層化( i t )という構造形の考え方がある. それによれば ne s ng , 文とは連続的なよ り高い階層構造上の固定的位置におこる, 上位構造内部に重層化された語あるい. は 構 造 か ら 成 り 立 つ (asentence maybesa idtocons i tofahi s truct ions erarchyofwordsorcons. ted wi thin 1arger constructions occurring in f nes ixed sequences of posi ion on success t ive1y 1 6 ) h i h l f t t ) e r a e の であ っ て, 単に 数 珠 状 では な い 文 法 関 係 があ る と する 考 え 方 であ る g y ro sruc ure . ”は ③ Thebab i i これに従えば, “Thebabyisasleepini t b, l scr t eep y sas sini s . ⑩ Thebabyi ,. i b c r l l s boss ,の2文が 1文に重層化されたものと説明 でき, 又@ Ke y found hi. leep. as. l l ③ Ke y. ‘ ‘ l ” foundhi l sbossin hi l sbed sbossas eepin hi yfoundhi sbed .の 2 文 は, Ke . という 1文に重層. 化されたと解釈 できることになる. このことは, 当然扇形核の確認にあたって1個の文に複数の分 析が可能なことを示すもの である. 例えば, ”Henrylosthi sj ob yesterday’は, ”Henry is upset. ” ” Helos h t i sj ob yesterday. の 場 合 と, Henry did口t lose hisj t week. He lost hi ob las sj ob. terday yes .の 場 合 と で, A, B 二 つ の 分 析 が 可 能 であ る. A:. U T P Y. B:. T P Y H. He ylosthisjob(yesterday 璽 P. =Ut. 国 司 1『 s b j o. =TK. l i -d/ ose h siob. =Pt. v. l ove. o. . i h s ob . Y i -d/l terday oseh sjob yes H. i h si ob }. モモ terdayキ oSehi sjob yes ,. {I o為. =Pd. =Tk =Pt =Ct =Pd. 従って, 扇形分析は, 一定の文において充当詞の果す機能は その文中の次に高いレベル での構 , 成形におけるそれら充当詞が占める位置によって第一義 的に規定されると仮定しているのであり , その文において扇形核として定義できる機能的位置の階層体系を決めることが重要な目 的となる 4) 語と語との間におけ る文法的関係を重視する扇形分析においては 必然的にその関係を示す , 決定的役割として語順型に大きな関心が寄せられている 言うま でもなく 英語において屈析語尾 . , を失った代償として確立さ れた語順は, 結果的にいわゆる機能語の活動範 囲を著 しく 拡張するに 至ったが, それとともに多様になっ た表現構造が 英語の構造形を非常に複雑にしていることも疑 ,. いない. それ故, 文という概念そのも のが簡単に規定し難いが 扇形分析のよう に SENT:+cap十 , , 63.
(7) . 金. 谷. 茂. U十punc=Snに よって確認される方式は, 形式上比較的容易に抽出できる単位である. しかも, 文 を構成する要素の グループを, 主部, 述部にわけ, 更にその グルー プを主語ー(S) , 目 , 動詞 (V) 的語 (0) という配列順序を示す 以前に, U:十L±F)十T (±E=Utによ って語順の見通しを展望. することは, 他の自然語についても妥当な普遍性のあるものかどう かを別にすれば, 非常に ,わかり やすく, 特に英語構造の特性を知る上に便利 である. 問題は, 現実の発話において, 各要素のi順位 変更, 省略などが数多く 生ずることである. 換言すれば, 文法的規制の強い標準的語順と伝達を主 眼とする機能的語順とは必ずしも一致しないのであって, 扇形核の確認が 「文法的完全性」 とどこ i t onにおいてそれらを中心 s まで係りあうかが焦点と なる. 例えば主語を 「X‐wordが YesNOQue. inedastheuni taround whi chan X‐word thesub jectofasentencei sdef る 語 又は 語 群」 ( に 転 位 す,. 1. )と定義しているけれ ども この定義では文体上の倒置にみられる語順 i t )7 s on f t ‐No que sin Yes shi , imed t cannot be da 1 en は こ の こ と を 前 提 に”l 変 更 に 厳 密 に 対 応 す る こ と は でき な い. 勿 論, AI , l l f h a ows or certain E l i d d tences are i however t E l i h l I h ts i s o : n s h r e r e s e n o tt u n n s g n a e a g , , “ 1 8 )と 述 べ て い る の で あ る が “therei iono i fthebas s”構 文 に そ の 例 ionsandal terat corder variat . , i s c order という語順型に限定し, かつ をみる如く, 無理な分析結果がでることに なる. 結局, ba i i t ng に傾斜した分析法になっ たのは, 処理しきれない複雑化 した構造形を除か ざるを得なかっ wr たためと思われる.. i h f i t ) という概 l ionofthebas tera t ) に関連して転位 性 ( ne s s s co rde r こ の 基 本 語順 型 の 交 替 (a. 念が扇形分析では 重視されている. それは, 前述した主語の定義でも中心概念となっているが, こ 9 ) の転位性を最も中心的な扇形核について図式化すれば次のように なる1 .. X F . . . . . こ れに よ っ て 明 ら か に さ れ て い る の は, F, E, X, M, C, B に つ い て そ れ ぞれ 交 替 が可 能 であ. るということである. 例えば, s. v. で. O. i. ④. l The wi ndhasb own. ◎. l hedoo The windhasb ri. ownopen it. C. r open 1thedoo. において, と の位置に◎のように openが転 位されることがしばしばある. 又 ◎. im bef i h h i h h t ten h l i or e f h t t h i t per t e ad wr ew n othe re l e e erw c s cyt r. l. において, と は ○ の後方に位置すべき扇形核 であるが, 0 の配列型が長いため○の前方に転位し た ものと説明可能である. Cは, ……a positionforpredicators-- thatisforunitsthat make(non‐. ’ ’ 2 0 )と の 定 義 か ら す れ ば 学校 文 法 に お け る 目 的 格 l f ini s te )predications about preceding nomina , C C 2’ I , 1 l l eepinbed 補語と同類と考えられるが, 実際は”Ke yfoundhisb品sas . に み ら れる よ う に, C,は. 先行名詞(群)即ち0扇形核に最も密接な修飾関係を維持し, C2は前置詞 句(節)の位置として前者と は区別されているので, 在来の分類によるCとはか なり異なっ た構造形を含むものである. そこ で, 64.
(8) . 扇形分析をめぐる諸問題. C扇形核の転位 で最も典型的なものは, 次の例にみられるものである V. ④ Hegave ◎. O. ご. C. l i ーanapp eltoh steacher. lanapplel.. i He gave h steacher. この処理において問題になるのは, 前述の③, ⑩及び◎の場合と違って, 転位されたCの構造形が 1 変ってしまうという 点にあり, 本来的位置へのCの転位という AI enの説明には充分な説得力があ. るとは思われない。. l i l l ingl B に つ い て は, “… …re edby as e word を国lar yf. 2 1 )と いう 説明 が与 え ら れ て i l t a pa r c e”. おり, 以下の例にみられるものである. ① ⑥. V B S The s t rangerturned The s t rangerturned on. 1thelightlon. i hel t十 lt gh. ‘ ‘ ‘ 即 ち, 不 変 化 詞 が○ を 中 心 に 転 位 す る も の であ る。 上 記 の例 の 不 変 化 詞 on は‘ uptheladder” , on ‘ lごなどの前置詞とは異って, その後方に名詞 構造 形 をも た な い も の であ り, ‘ the t come on to ab. mざにみられるものである. 問題は,例①,⑫に示されているように, 0の後方を本来のB位置とし, ○の前方を転位置としていることである。 これは○が代名詞の他は, 比較的短かい構造形の場合を 除き,む しろ”tum o n 区 適画 面. 方が妥当であろう. 昭 司 “にみられる如く,前方位置の方が本来的位置と考える. 5) 実際の表現行動としては表われないが, 構造上潜在的位置を確認しておく方法として 構造上潜在的位置を , 扇形 t 分析 では 空表示 ( vacan) ということが基本的な考え方の中にある これは次のような分析例にみ られるもの である。 T s ↑ U T. S. i i t ndourhouse」ar ef r s ;TK rees Whi andbeh 呈thegr eent chS i i 〈thegreen t t ー 1 rees Wh nd ourhouse> chS andbeh → * → U I i i ] [wh ndourhouse ch △ stand beh F T ・ E ・ i tandbeh nd our house の)△ S S our house. l. d 国s痴 証 而言. ( 豆. =nK =CI. 一U t = TK. こ の例 に お い て は, U レベ ルで△によって表示さ れた位置は, T レベ ルで主語位置 であることが確 1en が “Anexa i t 認 さ れて い る. こ れは, AI sthatin most l ni nat onofalargerofsequencessugges ‘ “ ‘ ‘ ’ 2 2 ) l h i f fb i i i h i h t t i k i d t t t non‐ erary sen ences ere sa n o spec rum o asc pos ons , w c may be sector ‘ t と 述べ て い る‘ rum”に 他 な らず, い わ ば残 像 と して 表 示 されているもの である。 こ の よ う な 解 釈 spec “ tabl tabl か ら す れ ば, Vege e esare goodforyou号の よ う な例 文 に お い て, S 扇 形 核 は 名 詞”vege. によって充当されていると考えるのではなく, 名詞句構造によっ て潜在的に充当されていると分析 ‘ されることになる。 即ち, 随意的修飾語に対する機能孔が空であって, 結果として中心核の‘ vege. l l i tabl ‐ es”の み が 現 実 の 発 話 段 階 で表 現 さ れた と いう こ と に な っ て しま う。 こ の よ う な 考 え 方 は,Ha ‘ ‘ leaves s i f i l l i i li i tem i t day の 充 当 さ れ な い機 能 孔 の, … …ane we r e e c c ca s one whi ch a s p pt , , 65.
(9) . 金. 谷. 茂. 3 )と す る 立 場 と 類 似 点 が あ る け れども AI i l l l 1 structural slots to be f edf rom e sewherざ2 en では ,. Ha l l i dayよりも相当拡大された解釈をしており, 扇形分析の主要な前提, 即ち文とは固定された基. 本的位置の連なりであり, 同 じ順序性をもって起り得る位置が扇形核 であるとする考え方にいわば 規制するものがなくなっ てしまう結果となる. 結局, 構造形の種類は解明されても, 文型としての 構造パタンが明確に浮かびでてこないという問題が残る. id 潜 在 性 に 関 し て, Pd( )を 次 に 考 え て み た い. 扇 形 分 析 に お い て,-id 形 を も つ も の は, cat predi. laus id と predi i d が あ り,そ れ ぞれ C1( lause ) と Pr(predi ) と して の 潜 在 的 構 造 形 をも つ c cat c cate. もの である 元来 prは .. ③ Hei i ) spl easant .(Pr=ad dt h P ⑮ Hei a ( o o r s g eac e. r=nk). (Pr=prep h ◎ Hei ) sin hi s classroom. r. l lhi l lpass lause @ Hi ) s hopei sthata sstudents wi .(Pr=c ’ id tudent ◎ Hei ) scorrecting hi ss s papers cat .(Pr=predi. の例にみるように 多様な構造形をもつもの であるが, ◎に示された例からもわかるように, ”con ‐. ’ 2 4 )と 定 義 さ れ る 非 時 制 指 示 形 が中 心 で あ る Pd を ionsi f i teverbform’ struct nt roducedbynon‐ ni .. 構成する4個の扇形核のうち, V のみが義務的であり, あとの○, B, Cは任意的であるから, (十 V±○±B±C)=Pdの配列型となる. これは, 英語において最も多用的な構造 であり, 次例のよ うに広くみられ出るものである. ① ⑥ ⑰ ①. ・ Pd ー , Youl i t wr te yourname wi r lus i lletter th acap t a . Pd ー - lam Wri ing my na t th aCap i lletter, ta ーne wi Pd , ,- i Hi ten wi i lletter, el th a Cap ・ 1 s wrt s na1 ta Pd , - ioni i Hi te h i lletter. sintent th acapi sto wr ta sname wi. Base Fo rm Pd. lng Pd N pd To pd. 上例 で み る よ う に, Pd は ×‐word を 除 い た も の で, こ の 区分 は 工C 分 析と基本的に異なる点の一つ. bexおよ び verbid に わ である. この区分には, 動詞の形態は時制指示か非時制指示かによ って,ve r b F SF P F けられるとい う 考 え 方 が あ る.ver ex に は め orm, orm, ast orm が あ り,verbid に は, Base. Form,lng Form,N Form があ る の であ る が predi id は verbid の 3 構 造 に TO Form を加えた cat ,. もの である. そこ で, このような X‐wo rd を分離した区分は, 構造形の抽出方法として充分なる説得 i 力をもつか否かが問題である. このことを考察する前に, A1 i t )あるいは enが強調 している結合( e. l 結合価 ( )と呼ばれる構造的特性を考えてみる必要がある. 一般に, ある語, あるいは構造 ence va と, 他の語及び構造との間には, それが一定の有意味な配列 である限り, 何等かの結合関係 が存在 “ “ rdsf ” ‘ ‘ rd’と”f l es rdf i ly 1 i することは否定できない事実である. それは, “Ab ., Bi . に お け る bi ”の ように潜在的 の関係のように顕在的な場合もあろうし, “The man came.”, “The men came . 1 l l i day と同様, 従来のIC 分析における二分法に固執すると, 構造にとっ なものもある.AI enも Ha て重要な意味のある切 れ目とそう でないものとの区別が失われる恐れがあると考えているの であ ike mycof f る. このような結合にみられる段階性からすれば, “How are you?”や 「l ee good and. ” ” ” hot . に お け る goodandhot (=very) な どは, 最 も 結 合 度 の 高 い も の に な る. 又, 次 の分 析過 程,. 即ち,. 66.
(10) . 扇形分析をめ ぐる諸問題 S. T: s:. Ja玩三園. rygreent ーthosethr eeve rees. =TK = nK. <thosethree very greent - re泉s> f. =iK. <Very green> i 1. ‘ に お い て, S が名 詞 句 構 造 (nk) と して 示 さ れ て い る が, そ の 内 部 構 造 の 分 解 は‘ very greed’を i l d t terGk a jec vecus )として一機能とみるのも 結局結合度からすれば二分することは無意 味であ. , l るとする立場をとっているからである. これらの構造的特徴は, 関係( i t )という考え方とも r e a on. ‘ lat ionshi i bedasthere lat they( ionofsomethingtosomething 異 なる こ と は, ‘ tdesc )arebes re ps ’ ’ 2 5 ) l i t b h h l t t t d i l t el se n o a t s r e a o n r e we e n e o o n w o mo r ee me e n s g , . と 述べ ら れ て い る こ と か ら も. 明らか である. 即ち, 結合は位置あるいは配列上の問題と密接に係っているものである.IC分 析が 最小単位に還元されるま で構造の位置の一つ一つに対して2項切 断を続け, 切れ目の順序は実際上 単位として機能を果たさないものが表われてくる可能性を含み, 総じて非体系的であるという欠陥 を呈したが, これに対し結合度を重視する扇形分析は, 当然IC とは異なる結果を生み出すことにな. ‘ ’ ’ ‘ ‘ l 1 l wi l lbeready る. IC 分 析に お け る‘ l l be . は 既 に 述 べ た よ う に, 扇 形 分 析に お い て は l wi. ” i d を得ることになるが, この根拠と して主語核 が wi l 1と融合する 度合が強 r eady rb . のように ve ’ “と な る こ と が 一 つ の 理 由 に な て い る 確 か に sha 1 1 く, 実 際 の 発 話 で し ば し ば“1 l l っ , , 及 び be 動詞 。 の場 合 は そう であ る が, 他 の ×-word 即 ち may t , mus ,need ,dare 等 の 若 干 の用 例 を み れ ば, 主 語. 核との融合が一般的特性とは必ずしも言えないことは明白 である.結合度から言えば,X‐wo rd は助 he l i 動詞( )として, 即ち動詞に重要な意味を付与するものとして動詞の方に近いとみなす ngve rb p. べき であろう。 従っ て, X‐wo rdの分離はむしろ, 強力な表現力をもったその独自性にあると考えた id は, 時制 方が説得力をもつように 思わ れ る. い ず れに して も, X‐word か ら引 き 離 さ れた predicat. 指示については無色透明なる構造形 であるので,ある意味 ではきわめて融通性のある扇形核であり,. S, 0, Cいずれの位置をも充当できる潜在性をも つものと言える。. ‘ 6) ここで扇形分析における品詞について考えてみたい。 伝統文法における品詞分類が, ‘ ry ve , まさ しく意味規準への傾斜があっ たからに他 ならない, 構造形を重視する扇形分 析においては, 核を中心に配列が重視されているので, 語類の 判断は分析が最終段階に至って全てにわたってなさ れることになる。 この場合, 名詞, 代名詞, 形. 6 )という批判をあびてきたのは ionald f i i i t not e n oが2. 容詞, 動詞など, 内容語を中心とする基本語類の分類は, 用語から予想されるように在来の品詞分 類と類似性が高いとみてよい. 他方, X‐wo l i ) rdと助動詞の 区別 を初め, 結合詞 ( nke r , 包含詞 inc l ( ), uder. 構成形修飾語 (construction modifier),. f i ) な どが特 徴的な 複 修 飾 語 (modi ‐modi er. 語類である。 ×-wo rd は伝統文法の範噂では助動詞に分類されているが, 扇形分析においては“He N r o . p ’ ’のように区別している これは 現代英 語こおいて確認さ had already beenexpe i t c ngt n棚s 業 F , 。 Xーwd m b i d d a u x v e r ‐ a v れて い る 2 3個の ×-wo rd が機能上最も重要な特性を有すると考えられているため である。結合詞, 包含詞 は, 徒来接続詞として分類されていたものであるが, これを階層関係のない等質な構造形を 結合するものを結合詞, 階層関係があり, 依存構造をなしているものを包含詞としたものである。 ‘H ’ ’ ‘ ” ingfor almost an hour. ly hed t id notdi 構造修飾語は, ”Hehas been wai appi e , . に おける. “a ‘ ““ lmos i lr’の 例 で, そ れ ぞれ‘ t””happ anhour e”と いう 構 造 形 を 修 飾 して い る も の , hedidnotdi. ‘Herunsvery fast” “lt’s pretty である。 複修飾語は, 修飾語を更に修飾する二重構造修飾語 で,‘ . 67.
(11) . 金. 谷. 茂. ‘ ‘ r〆 ( t t ty’が こ の 語 類 の 例 であ る. こ れ は 従 来, 形 容 詞, 副 詞 を 修 飾 す る も の good. こお け る ve , pre. は副詞という包括的な分類を, それぞれ別個のものとして分けたものである. 中間副詞ははその構 成形の文法性およ び総体的意味内容を変えずに述部レベ ルのM位置からD位置, 又Tと ×‐wo rd の. l 中 間 位 置 へ 転 位 で き る 単 一 語 で あ る. そ の 語 順 型 は, S - × - M - V - C - E(He has a ready. ing ttent lways wi l ltake a wa lkin he paperinthe morn )及 びS - M - X - V - C - D(Hea wri .. hemo i t ) であり, 副詞の中でも最も中心的な機能を有する語群である. この中間副詞は, 扇形 rn ng . l 核の描出の過程において,従来の単一語即ち”a read ,”alsび,”alwayず,“eve ,”iusr,”neveゼ, “n t” “ f ‘ ‘ ‘ rhaps” “se ’ ‘ “ ’ ’ “t ” 等 の他 そ の 位置に 各種 ldom’ l l imes” i t o , o ten“ , pe , some , soon, s , ,. の副詞構造が充当され, しかもその構造形が長くなりつつあることが明らかにされており, 現代英 語の特徴の一つとして注目に価する.. これら結合詞, 包含詞を初めとする品詞分類は, 異なる種類の構造形を描出するためにより適切 に対応できるという意味では, 在来の分類よりもす ぐれている. ただ, 全ての構成形は, 又更に別 の構成形を擁しうる異なる一連の位置から成るとする扇形分 析の立場からすれば, 特に前置詞, 限 定詞の下位分類が必要であり, 品詞分 類の不統一の 批判はまぬがれ得ないと考える.. 7) 次に扇形核と日本語との関係について 考えてみたい. 比較的多くみられる日英両語対照比較 1 のなかで, AI enの分析をモデルとしたものは, Jacksonの 英語中間副詞と日本語相当詞の対照研 7 )の み で あ る こ の 研 究 に お い て 一 般 に 頻 度 の 副 詞 (adverboff requency) と 呼 ば れる 中 間 副 究2 , .. 詞について, その語義的内容を担う日本語の項目を見つけ, それに関する語順型の対照分析が試み ら れて い る. Jackson の分 析は, 扇形核の分 析が日本語と英語で全く別々に 行われているために,. 対比分析が簡単にできないという問題 点はあるが, 日英両語に確かに存在し, かつ正確には対応し ない形式類の類似性を認めることは可能である. 元来, 日本語と英語のようにかなり 異なっ た文体. どうかという 系をもっ ている二つの非同族言語の構造を, 逐一対照することが果して可 能であるか・ .るが, Jacksonは, 「構造を伴う体系」としての言語は, 機構の原理及びその下位体系 根本問題があ. に, 普遍的な構造形を内包しているであろうという仮 説を前提としている. 即ち, それぞれ異なる レベ ルをもって機能しているが, そのレベ ルにおける構造は記述 できるという 確信がその背景にあ. るわけである. jacksonは, まず扇形分析が, 英語を習得するにあたっ て日本人学習者が当然直面 するような問題の解明に有用かつ妥当なもの であることを示そうとしている. 彼によれば, 日本語 の扇形核は, R(連接部) , C(陳 , H(補部) , S (主語部) , F(副詞部) , Z(属部) , T (付加部) 述部) , X (助動詞部) である. その階層は, 最も高いレベ ルの 「(R) 文-T」 構造 , D (動詞部) から最低レベ ルの 「D-×」 レベ ルに至るま で, 相互依存関係があることを示している その語順 は, Z柵s-F-H-C-Di x-Tきいう 顔列型で争るとし下いるが’ 問題はそれ 外の型があ . ることである. 例えば, 「今日まで/太郎は/一度も/学校で/思う存分/野球を/したことがない」のよ. う に, S - C - Fあ る い は F - F な どの 語 順 型 も 可 能 な の で あ っ て, lackson が示 し て い る 転 位 可 8 )では こ の よ う な 語 順 型 に 対 応 でき な い こ と は 明 C )D X T2 Z )-S(可-H( 能な扇形核, 即ち (R)( ,. 白である. 又日米両語間の扇形核の対応の欠如を示すために, それぞれ異なった用語を用いている が, それが逆に 「共通の要素」 という対照比較の 基本認識を困難にしており, 外国語習得に際して これら要素が持ちこむ干渉度を解明しようとする当初の試みが著しくそこなわれていることを認め ざるを得ない.. 68.
(12) . 扇形分析をめ ぐる諸問題. 1 8) AI enは, 外国語教育に長くかかわってきたこともあって, その言語観は分析の応用性を常に. 念頭においていると言っても過言ではない。 ただし, それが果して外国語としての言語学習に直接. ldupon 1 tbui 応用 可能 か どう か は 充 分 検 討 さ れ な け れ ば な ら な い。AI en は,”… …thegrammarmus. i l h i l b f what students already know and feel , consc ous y orunconsc ousy, a out t e structure o. “ 2 9 ) Eng l i h s . と述べ, このような文法は言語の源泉たるべき諸相を帰納的に認識し身につけさせるに ‘ ’ ’とは 結局母国語話者としての立場を前提としてい t t 至らしめるとしているが, ここで言う‘ s uden ,. ingform へ 傾 斜 して い る の も そ の た め であ ろう こ の こ と は, i t る と 思 わ れる の であ っ て, 総 じて wr 。 AI 1 i en の 英 語 研 究 の 系 譜 を 辿 っ て み る と 一 層 明 白 で あ る。 彼 が コ ロ ン ビ ア 大 学 に お い て Fr es 教 授. 1 t と親密な関係にあっ た Ki chen教授に師事したことは, 当初大きな影響を AI enに与えたことは疑 1 いないが, 同時に学際的な分野として心理言語学に興味関心をもつに至っ たことが,その後の AI en. t ) の理論形成に大いに関与したものと思われる. その第一は, 場面あるいは状況を含む文脈( con ext にみられるもので, 少なくとも彼の心理言語学的傾斜を暗示するものであり, その延長線上におい. ‘… …context greater than that of sentence alone may very we l l て 理 解 でき る も の であ る。 ‘ ” 3 0 〉 determinet i l i A l i 1 hegram matca ty oracceptabi tyforagi en の 立 場 は, 究 極 venform. と す る I ’ ’ 3 1 ) tasi tasimportanttotheunderstandingofauni の と こ ろ, ”thecontexti stheunititself sjus. という構造単位重視に結びつく。 即ち個々の単位は, 文脈というマクロ単位によってまず状況設定 1 ing) と 表 示 ( ign i f i ion ) と を使 い わ け て い る の も, 言 される こ と に な る。 AI cat en が 意 味 (mean s ‘ ingui i t lrange ofpotential senses’of al t ta 語形式の潜在的意味の総体的範囲 ( s cform) と, あ o. i f i ion of る 特 定 の 状 況に お い て そ の 形 式 が表 わ す 意 味要 素 の 特 別 な 組 合 せ ( spec c combinat. ic components denoted orconnoted bytheform in aspeci f ics i i tuat semant on) と は 区別 さ れ な. 2 ) 前者を意味 後者を表示と呼んであるのであるが, それ ければならないと考えているためである3 , 。. ‘a given form hass i f i ion only when i ign ti は 結 局‘ s used in a meaningful or ‘significant’ cat 3 3 )と いう AI i i tuat 1 s on’ enの言葉に要約される立場 である この意味と表示に介在するものが注意. 。. focusofa i t t t の焦点化 ( ) という 一種の認識活動 であって, その焦点化と文脈の関係の顕在化 en on. が有意味な言語行動となるわけである。 この考え方に従えば, 焦点化対文脈関係を表わす最も典型 1 的単位は, 主語対述語構造を有する文になる。 このような論議の展開には, AI en自身が認めるよう iaget の 構 造 ( t ) に 関す る 仮 説 の 影 響 が 少 なく な いと 思われる。 にJ ructure s .P. 1 このような文脈についての考え方は, 文を越えた構造の仮説にもみられる。AI enによれば文内部 には勿論各種の階層があるが, 更に文を越えた構造にも階層を認め ざるを得ないというのである。 l i i i t ) と呼ばれるものである。 例えば一連 それが最も明確に表われるのは, 文体機構 (St s cdev ce y の文があって, その主語がそれに先立つ修飾構造を全くとらずに, 名詞あるいは代名詞による単 一 な語からなるものもあれば, 逆に主語に先立つ構造句があって, 前文との対照によって文脈中でき. わ立つ文もある. 即ち, 文と文の連なりによって生ずる力関係が文体機構を生み出すというもので. ‘ ini i f ferent ways to make up theinf larger syntactic units that combine in d te あ る. 中 でも‘. ters have f sentence ( numbers o and even units larger than sentences)that speakers and mi 4 )と の 考 え 方 は 文 を 越 え た i l lutter o t ten in the past i teinthefuturざ3 uttered or「 wri r「 wr ,or w ,. マクロ構造に関する扇形分 析の仮説を知る貴重な手がかりである。 しかし実際の分析例をみると, 包含詞, 連結詞等にそれに対応した分類がみられるが, 文レベ ル以上の総体像を我々は現在の とこ ろ知り得ない. 1en の 心 理 f i l i t 次に, 選択あるいは漉過機構 ( e r ngorselectionaldevice) と いう 考 え 方に も, AI. 言語学的傾斜の一面をみることができ る. 彼が, ”… … we are able to selectfrom the context- 69.
(13) . 金. 谷. 茂. i f ch chseem relevanttothe meaning-complex on wh rom theback淳round-thoseelements whi ” 3 5 ) ら な 重 か ら 他 な i に と 述 べ て い る の は, 言 語 行 動 に お け る 漉過 作 用 を 視 して い る ng weareforcus .. い, 我々 の周辺に展開される多様 な言語事実から適宜必要に応じて取捨選択できる能力が我々にそ なわっ ていると考えているのであり, この能力は文を越えたマクロ構 造から核語に至る各階層構造. 1 en が 引 用 し て い る Hebb 等 の“mads 全てに係 わる 一 般 的能力 であ る と 思 わ れ る. そ れ は, AI. ‘ latentlearning without reinforcementi ing”に 他 な ら ず, ‘ ty f s enormous capaci earn orlatentl 6 )に 結 びつ く ion”と いう 仮 説3 lconsequenceofpercept fthefactsofhmnanbehavior oneo ,norma. 1 ものである. AI en の英語教育に対する主張の中で行われている従来の 文型主導の機械的練習への 批判は, このことと大いに関係 があることは否定でき ない. 9) 扇形分析の最も大きな前提, 即ち構造を伴う体系としての言語は, それ自体の中にさま ざま な下位体系を内包しているとする立場は, 英語の具体的分析において, より大きな構造に重複構造. として組み込まれている構造及び語の 階層という図式となって扇形に表われてくることを既に述べ た. このように, 文構造を顕在的なものも潜在的なものも含めて, 固有の構造形を見出そうとする. 努力は, 構造言語学以後の言語分析において, 非常に特色ある 主張 であることは間違いない. しか し基本にかかわる問題点が幾つかあることも見逃し得ない. これらを結論としてまとめてみたい.. ined astheuni t around whi jecti ch sdef 第 一 に 定 義 に 関 して であ る. 主 語 の 定 義 即 ち“Thesub “ ”3 7 ) ined as lexemes i f t ts in Yes an X‐wo ‐No ques on rd shi . や 副 詞 の 定 義 即 ち Adverbs are def i t ly preceding nouns ii b l ront e endingin‐ ythat occurinf , H,orend post ons, ut notdrec , middl ’ ’ 3 8 )あ る い は 文 を Sn=cap十U 十pun i i ts of ( lus in noun c t s obl gatory) er . (Sentence (Sn) cons . )と し て い igatory)end punctuation.”39 izat ion p l igatory)sen tal tence-uni capi usan(obl t plus(obl る定義にみられるように 機能的手順の厳密性がある一方, ”a sentence is a lin≦mistic unit. ,. ing two components f whi thesub ) namessome entity about whi ject chthe ch ( compris , one o ”4 0 )の k i h i h i d i t t h d i t h t n t( t ) n o r a s sa u e s o e pre ca e sayssome ng or en essome g, q ot ercomponen .. 如く, 観念的意味依存の基準がみられることである. このことは構造形設定や品詞分類にも見られ るもので, 扇形分 析が結局構造的手法をとりながら, ある一面で伝統的文法範喝を大巾にとり 入れ ている混合体を呈しており, 学界から冷やかな眼でみられている 原因の一つに なっていると思われ る. laus id な どの 構 id ial i ty) を め ぐる 問 題 であ る. こ の 潜 在 性 は predi cat 第 二に 潜 在 性 (potent , c. 造形のみならず, 位置の連鎖からなる文も充されない位置があるとする 「空」 の考え方にも表われ l )のように削除可能性という規準で設定されたものも ているが, 一方 ではD扇形核(D=d roppab e. をもっという意味において使われている潜在性と相矛盾するもの ある. これは, 充され得る可能性, であって, その境界線が明確にならない限り, 扇形核設定に混乱をまねく ものと言わなければなら. ナ !し) .. l l l i 第三に類似性 ( ra e sm) についての考え方である. 2個以上の同じ語を含む同形構造を類似 pa 形と呼ん でいるが,それが純粋な統語関係によ っては示されないある種の違っ た関係を内包する時, i t 1 l know of no way of determining ofthe f rs 階層の相違という 処理しか対応 できず, AI enの”. i ind mice With any rea1 assurance that l am not be ike three b1 ng cut in a noun c1uster 1 ” 4 1 }と い う IC へのきびしい批判にもかかわらず 扇形核の連鎖としての結果は 同じ表層 trary arbi . , ,. に同じ構造形が描出される危険性があることを否定し難い. 第四に転位性をめ ぐる問題がある. 扇形分析においては, 基本的に機能孔と充当詞の方式に転位 70.
(14) . 扇形分析をめくる諸問題. 性という特性を付加したことが特 徴の一つと考えられ 典型的なものとして PP 扇形核があ げられ , る. PP( t )核は, 主語位置に起るもの で, 転倒文のように本来の位置に充当されていない pos poned 主語と して区別されている のであるが, LYFI文SMXMVと豆OBC,C2 D.D2PPE.E2E3PPZ に 示 さ 目 れる扇形核のうち, 文, 競, e , は転位したものとして扱われ, S については PP 核としている理 由が明確 でない. これは当然Sとして処理可能なものである . 第五に文型について である. 各自然語に ついて, そのタイ プ分類の主要な基準の一つとして そ , の言語における文中の各要素の標準的配列, 即ち語順をあげることができることは既に述べ た こ . の場合, 語順を説明するために主に行われてきた のは, 文法上の機能を中心にした考え方 である 。 これらの要素をS- Vにわけ, 更に細分割する結果として表われる語順型は いわば固定的位置の , 確認に他ならない, 扇形分析も同様機能的位置, 即ち扇形核によって語順解明を大きな目標として. おり, その点において, この分析は有意義である ただその結果は 扇形核の連鎖として示されて . , いるだけ で, 類型即ち文型が明示されていない 更に又 人為的 修辞的技巧が洗練の度を加えて . , , いる現代英語において, 転位あるいは空位置 ( i l f l i i t ) によって対応しようとす る扇形分 un edpos on 析は, 個々 の構造形の抽出において顕著な成果をあげながら, 文型分類が確立していないために , 当初の狙いの一つであっ た文体という, 文を越えた マクロ構造にも何ら具体的提言を していないと いう事実をあげておきたい. 以上, 扇形分析の主要な問題をめ ぐって, 私見を若干述べてきた 筆者は これによっ て 「遺漏 . , なき文法はあり得ない」 ことを確認するために, 特に議論を試みた積りはない ただ この分析と , . の出合いから十余年を経た 今日, 扇形分析がこれらの批判を越えた厳密な理論性を再構築し それ , を規定する客観的規準を設定して, より精撤な分析を示してくれることを心から望むもの である 。. 註 1) 金谷, 「言語分析の応用性-Sec l i t o rAna sの場合」函館英文学,I X ys 70 ) , (函館英語英文学会, 19 , および金 谷, 「扇形分析再考」 北海道教育大学紀要 (第一部A) 第2 4巻 第2号 ( 1 9 4 ) 7 その他 , , , , , ” l “ 1 l 2) R.L.AI i en t tura egomenatoa Neo tTheoryofLanguage ‐ s ruc l s 7d ) , Pro ,29 .1978 , 洲o , Vo , ,(Dec d p,252. 3) あげ 4) B1ock & Trager imore:Lingu i t i i t i 8qf 崩れ部臨海 A”αか雨,(Bal tyofAmer s cSoc e )p ca 1942 , の‘煽れ .53 .. , , ” ’ ’ i i 5) W, Haas t l tures s c St ruc t ) , Lingu ,16 , 財のゼ , Vo ,(Augus ,pp ,263-269 . ,1960 1 ’ 6) AI en 7 l s α”d E”g錠虎 Gm朔粥α (New York:Char i bner esscr ) sSons ,E”g碇虎 Gm粥粥α .p .198 . ,1972 7) R.L.Longacre, Cm伽粥αγ D禽のりβ汐 Pmcedz 1 9 6 4 1 ‘だ品 (The Hague: Mouton & Co 6 ) p . ,. . 8) E. Nida,A 励れoPSZ f E7 sq 2 g産物 励 筋解,(The Hague: Mouton & Co ) ,1966 .54 . ,p 1 d 9) AI 崩 隙 i w“ “ Z z en Zあれ l i 〃“ Co粥PO S g scαれ shLanguageintheSchooIProgram,1966 ) , れ ,(The Eng .p ,228 . ” t ” T 1 ing Throughthe Recogn 10 terRead ) AI en i ionofGrammat t i IRe l ion 脳 尺e ca at , Be α燐れg 滋の脳γ , 7 D .1964 XVI 工 1 ) .21 ,p , ( ec 1 T 縫 1 物燈 1 ) AI ね粥 qfp惚s 鋤 en s e粥』の A伽β“cα” Eれ郡ゐれ (The Hague: Mouton & Co.1966) , .99 . ,p 12 ) SENT は, その 文 があ る paragraph に お いて n 番 目の文 であ る こと を示す , . 1 ) 十は, その構造が拡大単位 ( 3 t t ) であるこ と を示 す. augumen eduni 14 ) こ の場 合, 中 によ っ て 空 であ る こ と が示さ れて いる . 1 至れg Z Z 15 ) AI 1972 en ) sあ G名のれ伽α〆 s r ,ヱ .207 , ,( ,P 〆 わ { 〆 16 )ヱ .p .165 ・. d pユ7 17 ) 妨Z 7 .. 71.
(15) . 金. 谷. 茂. Z d う 18 )ゑ . .pュ67 S s esg鰯ぼれαs 7 2α Vi e加の班g 2 Oれ げ 物BS云“‘”“陀 qf β7 19 ) D.T.Bmh,A Z宅間の隙c CのwpのI g魔ねα ,(The Hague: 1 1 5 5 Mouton 9 7 ) 参照 p .. , . 1972 ≠紬 Gm伽伽αお,( 1 ) 20 ) AI en 2 g/ , ,197 ,p ,E7 21 ) 必然 p,196 . 1 z ) 1脳 ”eγも Sy ) AI s e 7 切 1966 22 en .88 . .P ,7 初 E ) C 彰諺 l l i d H H & れg総力 asan 鯛 2 3 ) a ay . .143 ,P ,1976 ,(London:Logman , o 1972 1 ) 24 ) AI en . .183 ,p ,Eれ郡禽為 G惚伽粥α符.(. i iat i ) i t Z on c As soc 1 Z s ernat onaILingui O”s “g“本郷 肌β如膨れc 2 5 ) AI en 2 LZ .16 . ,p ,1971 ,(New York:lnt , 07. “ 尺e ” f i C S fonnat i 2 αd ”gi ” APメメメ E7 esFramework, g鷹兎 崩れg“煽ぎ 26 ) R.Lees on GrammarsandtheFr , , Trans l t ) 1 ton ‐Crof s ‐Century e ed en(New York:App . .137 ,p ,1964 . H.AI. 9 0 ) 7 2 ) ケネス L 7 , 田中春美訳 (大修館, 1 . .ジャクソン, 「日英語の対照研究 英語中間副詞と日本語相当詞」 〆 28 ) あす ・27 . .p 1 2,p 1 29 ) AI en .158 . ,Eれg偽れ G粥伽粥α鴛,(97) ‘ ‘Pro ” 2 4 1 9 8 1 7 l ) ( 30 ) AI en p e o m e n a g . ,. 2 , , d 31 ) 鳶Z . Zd p 32 ) nう . .248. すd 33 ) れう 1972 1 ) 34 ) AI en . .159 ,p ,Eれ郡禽た G如伽粥α鴛,( ’ ’ ” 2 l 1 9 7 8 5 A I 1 P ) ( a r o e o m e n en 35 ) g . 5 . , ,p , う緩.p 36 )ゑ ・241 . 1972 1 ) 37 ) AI 7 s( en .177 . ,p ,Eれg稔れ G粥伽伽α 1966 101 ” 霧 1 7 f 脳 ( ) T 励 38 ) AI s 勿 喝 en e P . . , ,. 1972 1 ) 39 ) AI en 2 g館兎 Gm粥伽α将 .172 . ,( ,p ,E7. 4O ) れ努d p ・ .168 ’ ’ “ l i 7 2〆 so 7 2Lα 7 2 lys i z カカ 純“e A I 1 sh g加増eα enceto MorPhemein Eng s;From Sent ) e n 41 . 秘めれog牝 , Sector Ana 0 P 1 6 1 6 U 9 7 D C G W h i t ) N 2 0 乙2 ( r e o w n n e o a s n g ヒ o P o g れg湯本Zたs . . . . , , . . , . , (本 学助 教 授 ・函 館 分校). 72.
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