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はじめに はじめに この回路図集は AT-100TG-4 型 (AMC3 仕様 ) の高所作業車を対象に 油圧 電気等の回路図をまとめたものです 作業にあたっては 本書と共に別冊の修理要領書 取扱説明書 およびパーツカタログも参照のうえ 適切な修理 整備を行ってください 本書が適用できるスペック番号

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(1)

01

高所作業車

AT-100TG-

4

適用号機

218279 ~

◯ c2006 PRINTED IN JAPAN 0610 P

型 式

(2)

は じ め に

この回路図集は、AT-100TG-4 型(AMC3 仕様)の高 所作業車を対象に、油圧・電気等の回路図をまとめた ものです。 作業にあたっては、本書と共に別冊の修理要領書、取 扱説明書、およびパーツカタログも参照のうえ、適切 な修理・整備を行ってください。 本書が適用できるスペック番号は、下表の通りです。 高所作業車に取り付けられているネームプレートのス ペック番号を確認したうえでご使用ください。 なお、部品交換が必要な場合は、先ずパーツカタログ により分解、部品販売単位を確認してください。 1. 適用スペック番号

SPEC. NO. SERIAL.

KAGAWA, JAPAN NO. MFG.DATE. ISA04-001601 スペック番号 適用製造番号 AT-100-4-xxx91 AT-100-4-xxx92 218279~ 銘板に打刻しているスペック番号の下2 桁の数字と、 上表の数字を照合してください。 改良等により、内容が若干変わる場合がありますの でご了承ください。

(3)

2. 仕様概要

ス ペ ッ ク 番 号 No. 項 目 AT-100-4-xxx91 AT-100-4-xxx92 1 ブーム 3 段同時伸縮式(油圧シリンダ+ワイヤロープ) 2 バケット(バスケット) 積載荷重 200kg 3 バケット(バスケット) 装置 鉄パイプ製バスケット FRP 製バケット 4 バケット(バスケット) スイング装置 電動式スイング装置 5 ブーム長さ検出器 – 6 AMC3(作動制御装置) 7 自己故障診断機能 8 ブーム・車両間干渉防止機能 9 ブーム自動格納機能 ブームレスト位置への旋回のみ 11 起伏・旋回速度制御装置 12 緩起動・緩停止装置 13 ジャッキ 自動張出/格納装置 14 ジャッキ各個操作装置 15 ジャッキインターロック 16 ブームインターロック 17 AC100V 電源取出装置 18 作業灯(バケット部) 19 タッチスイッチ [記号] :装着 – :不装着 :オプション

(4)

システム回路図

データ、調整、点検

B

C

D

E

F

G

H

I

J

K

L

M

N

O

P

Q

R

S

T

U

V

W

X

Y

Z

(5)

3. 目次

スペック番号 章 節 AT-100-4-xxx91 AT-100-4-xxx92 データ、調整、点検 サービスデータ Y-1 油圧関係 Y-2 調整要領 電気関係 Y-3 調整・機能確認 Y-4 点検 Y-5 Y システム回路図 油圧回路図 Z-1 バケット~旋回台、 フレーム Z-2 電気回路図 車両部 Z-3 ブーム、旋回台、 フレーム Z-4 油圧部品 配置図 油圧ポンプ部 Z-5 バケット~旋回台、 フレーム Z-6 車両部 Z-7 Z 電装部品 配置図 オプション Z-8

(6)

Y 章

デ ー タ 、 調 整 、 点 検

Y-1 サービスデータ... 1

1. 設定圧力 ... 1 2. 油量 ... 1 3. 油圧機器 ... 2 3.1 油圧ポンプ... 2 3.2 油圧モータ... 3 3.3 油圧シリンダ... 3 4. 旋回部 ... 3 5. ブーム部 ... 4 5.1 スライドプレート... 4 5.2 スライドプレートとブームの隙間 ... 4 5.3 ブームの曲がりと歪み ... 5 5.4 ブーム伸縮用ワイヤロープ ... 6 6. 平衡装置 ... 6 7. 総合テスト (高所作業装置の無負荷速度)... 7 8. 質量一覧表... 7

Y-2 調整要領(油圧関係) ... 8

1. リリーフ圧の調整 ... 8 1.1 メインリリーフバルブ ... 8 2. レベリング回路のエア抜き... 9 2.1 レベリングシリンダのエア抜き ... 9 2.2 レベリング回路のリーク試験 ...13 2.3 レベリングシリンダの ヒステリシス確認...14 3. ブーム操作バルブのエア抜き... 14

Y-3 調整要領(電気関係) ...15

1.ジャッキアップ検出スイッチの調整 ... 15 2. バケットスイング角度検出器の取付 ... 16 3. ブーム格納検出スイッチの調整 ... 17 4. ブーム操作バルブ中立位置検出 スイッチの調整... 17 5. タッチスイッチ(オプション) の調整... 18

Y-4 調整・機能確認...20

1. 機能確認 ... 20 1.1 ニュートラルインターロック機能の確認 .20 1.2 ニュートラル検出の確認 ...20 1.3 パーキングブレーキ警報確認 ...20 2. ポンプ回転数(アクセル)の調整... 21

Y

(7)

Y-5 点検・整備... 22

1. 点検・整備... 22 1.1 点検・整備時の注意 ... 22 1.2 点検・整備の間隔... 22 1.3 特定自主検査の実施に必要な資格 ... 22 2. 法定点検 ... 23 3. 定期交換部品 ... 23 4. グリース給脂図... 23 5. ギヤーオイル ... 23 6. 油圧システム ... 23 7. 旋回システム ... 23 8. 電気システム ... 23 9. 給油脂 ... 23 10. 消耗部品 ... 23

(8)

Y-1

サ ー ビ ス デ ー タ

【留意事項】 ◆設定圧力は、圧力確認および、調整圧力値です。 ◆基準値は ㈱タダノ出車時の値、限界値は調整あるいは部品交換が必要な限度です。 ◆作動油温度は40±5°C とします。

1. 設定圧力

設定圧力 項 目 記号 MPa kgf/cm2 備 考 メインリリーフバルブ - 17.2±0.5 175±5 アウトリガ操作バルブ 油 圧 レベリング用リリーフバルブ 13.7±1.0 140±10 レベリング回路用 フルフロー時 測定位置や測定方法については、「Y-2 調整要領(油圧関係)」を参照してください。

2. 油量

項 目 基準値(L) 備 考 容量 55 HIGH 42.8 作動油タンク LOW 41.3 タダノハイドロリック オイルLL (タダノ純正) 油 量 ギヤーオイル 旋回減速機 0.65 モービルギヤ632

(9)

3. 油圧機器

3.1 油圧ポンプ ポンプ キャリヤ 項 目 基準値 備考 対エンジン回転比 0.669 減速 1345±40 アクセルHi 910±30 アクセルLo エンジン回転数 (min-1) 700 以下 アイドリング 900±25 アクセルHi ポンプ回転数 (min-1 610±20 アクセルLo AMC への書込み値(V) 0.80 アイドリング 三菱 PA-FE73DB 【マニュアル車】 [PTO 直結タイプ] 押しのけ容積(cm3/rev) 33.2 対エンジン回転比 0.729 減速 1235±35 アクセルHi 835±30 アクセルLo エンジン回転数 (min-1 800 以下 アイドリング 900±25 アクセルHi ポンプ回転数 (min-1) 610±20 アクセルLo AMC への書込み値(V) 0.80 アイドリング 日野 PB-XZU301X 【マニュアル車】 [PTO 直結タイプ] 押しのけ容積(cm3/rev) 33.2 対エンジン回転比 0.684 減速 1315±35 アクセルHi 890±30 アクセルLo エンジン回転数 (min-1) 700 以下 アイドリング 900±25 アクセルHi ポンプ回転数 (min-1) 610±20 アクセルLo AMC への書込み値(V) 0.45 アイドリング PTO 用 いすゞ PB-NKR81AN 【マニュアル車】 [PTO 直結タイプ] 押しのけ容積(cm3/rev) 33.2 非常用 - 押しのけ容積(cm3/rev) 1.66 3.2 油圧モータ 項 目 基準値 備考 押しのけ容積(cm3/rev) 旋回 39.3

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3.3 油圧シリンダ 項 目 基準値 限界値 備 考 起伏 3 mm 以下/30 分 6 mm 以下/30 分 ブーム水平・全縮状態 伸縮 6 mm 以下/30 分 9 mm 以下/30 分 起伏角:最大 ブーム約10cm 伸長状態 レベリング 1 mm 以下/30 分 3 mm 以下/30 分 ブーム水平・全縮状態 バケットは前方 セレクトバルブは「開」 自然降下時の縮小量 1. バケット:無負荷 2. レバー位置 :伸び操作後、中立 3. エンジン:停止 ジャッキ 3 mm 以下/15 時間 6 mm 以下/15 時間 シリンダストロークエンドの手前停止

4. 旋回部

項 目 基準値 限界値 備 考 左右のガタ量 2.5 mm 以下 - (TES) 左右の揺れ回数 12 回以下 - (TES) 旋回のガタ量 上下のガタ量 1.2 mm 以下 - (TES)

(11)

5. ブーム部

5.1 スライドプレート 使用場所 基準寸法 (mm) 交換厚さ(mm) 上面 9 7 側面 11 9 ベースブーム 前 下面 12 10 上面 12 10 側面 30 28 前 下面 25 23 2 段目ブーム 後 上コーナー部 (下図A 参照) a×b 29×33 27×31 上面 12 10 上コーナー部 側面 10 8 トップブーム 後 下コーナー部 (下図B 参照) a×b×c 40×49×34 38×47×32 IWY01-097001 A a b A詳細 5.2 スライドプレートとブームの隙間 使用場所 基準寸法(mm) 備考 先端 2 隙間の合計 左右 後端 1~2.5 隙間の合計 2 段目ブーム先端 3~4 上下 上記以外の個所 1~2 隙間の合計

(12)

5.3 ブームの曲がりと歪み ※(社)日本建設機械工業会:移動式クレーン定期自主検査より抜粋 項 目 基準値(mm) 備 考 ブーム全体の曲がり (全伸長、ブーム起伏角度最大、定格負荷時) IWY01-001001 全長にわたって縦横ともに大きな 曲がりがないこと。 機体は水平状態 パッド適正に調整 上 下 ベースブーム 2 段目ブーム トップブーム B≦4.8 B≦4.7 B≦4.7 B≦1.5×L /1000 L:各ブーム長さ ブームの曲がり IWY01-001002 B ま た は C L 左 右 ベースブーム 2 段目ブーム トップブーム C≦3.2 C≦3.0 C≦3.1 C≦1.0×L /1000 L:各ブーム長さ ブームラップ部のへこみ (底板の湾曲)の有無 t D IWY01-001003 2 段目ブーム トップブーム D≦2.5 D≦2.0 D≦t/2 側面板の歪みの有無を調べる 特に圧縮側(下半面)では、大きな 歪みがないこと。 全伸長での長手方向のねじれの有無 E IWY01-001004 E≦5 打痕など局部的なへこみを調べる 1 G 深さF IWY01-001005 L F≦2 ただし、L1≧50 にて。 四隅の打痕G は一般に修理不可能。

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5.4 ブーム伸縮用ワイヤロープ 項 目 基準値 備 考 伸長用 φ8 mm ワイヤロープ径 縮小用 φ8 mm 伸長用 8.3 N・m {85 kgf・cm} 張力調整用ナットの 締付トルク 縮小用 8.3 N・m {85 kgf・cm} ワイヤロープ交換基準 1. ワイヤロープ 1 よりの間において、素線(フィラー線を除く)数の 10%以上の素線が切断しているもの。 2. 直径の減少が公称径の 7%を超えるもの。 3. キンクしたもの。 4. 著しい型崩れ・腐食があるもの。 5. 熱やスパークにより損傷を受けたもの。

6. 平衡装置

項 目 基準値 角度変位量の測定1 1. 起伏上げ操作で作業床の測定位置を決定する。 2. 作業床内の測定場所に水準器を置き、作業床基準値を測定する。 3. 起伏操作を行い、起伏上げストロークエンド~起伏下げストロー クエンドまでの間を10 往復する。 4. 手順 1.の測定位置へ起伏上げ操作で停止させる。 5. 作業床の角度変位量を測定する。 1° 以下 角度変位量の測定2 角度変位量の測定1 の手順 4.より開始する。 1. 測定位置より起伏上げ操作を行う。 2. 測定位置へ起伏下げ操作で停止させる。 3. 作業床の角度変位量を測定する。 2° 以下

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7. 総合テスト(高所作業装置の無負荷速度)

仕様 項目 基準値 (規定値±10%) 限界値 (規定値±20%) 備考 上げ 起伏 (秒/ストローク) 下げ 25 25 ブーム全縮 伸長 伸縮 (秒/ストローク) 縮小 20±2 20±4 ブーム起伏角度最大 右 ブーム旋回 (秒/回) 50±5 50±10 ブーム全縮 ブーム起伏角度最大 右 AT-100TG-4 バケットスイング (秒/ストローク) 30(参考値) 左104°~右 104°

8. 質量一覧表

主要部品の質量を表しています。 取り外し、取付け作業には、質量を考慮して、適切な吊り具を選定してください。 (kg) スペック番号 Assy 名称 AT-100-4-xxx91 AT-100-4-xxx92 バケットAssy (含む:ポスト、バケットスイング装置) 130 110 ブームAssy (含む:伸縮シリンダ、ブーム先端部レベリングシリンダ) (除く:バケットAssy) 400 旋回台Assy (含む:旋回駆動ユニット、ロータリジョイント、 旋回台部レベリングシリンダ) (除く:ブームAssy、起伏シリンダ、旋回ベアリング) 250 起伏シリンダ 60 旋回ベアリング 45 旋回駆動ユニット(含む:油圧モータ) 30 フロントアウトリガAssy(含む:ケース) 75 リヤアウトリガAssy 40(1 本) +3 –1 +6–2

(15)

Y-2

調 整 要 領 ( 油 圧 関 係 )

1. リリーフ圧の調整

【留意事項】 作動油温度40±5°C にて調圧します。 1.1 メインリリーフバルブ (アウトリガ操作バルブ) 1. 下部操作部のアクセルスイッチを「H」にします。 2. 非常スイッチを手前側に倒したまま、ブーム操作 バルブの伸縮レバーを操作し、ブームを縮み側に ストロークエンドさせます。 IWY02-050001 非常スイッチ: 手前側に倒す ブーム 操作バルブ 伸縮レバー 圧力取出:G1/4 車両左側から見る 3. この状態のままで、リリーフバルブを 17.2±0.5 MPa {175±5 kgf/cm2} に調圧します。 ・調整部ロックナット締付トルク: 27.5±2.45N•m {2.8±0.25 kgf•m} ・圧力測定箇所(圧力計接続位置)は下図参照。 IWY02-050002 圧力取出:G1/4 アウトリガ操作バルブ 旋回中心 メイン リリーフバルブ 車両前側から見る 4. このとき、ポンプ(エンジン)回転数が「アクセ ルHi」の基準値になっていることを確認します。 (ポンプ(エンジン)回転数の基準値はY-1「サー ビスデータ」の「油圧ポンプ」を参照) 【留意事項】 ◆ポンプ(エンジン)回転数が基準値になっていない ときは、Y-4「調整・機能確認」の「ポンプ回転数(ア クセル)の調整」を行ってください。 △0 424-058-90100

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2. レベリング回路のエア抜き

【留意事項】 ◆エア抜き作業は、フラッシング時の起伏操作の後、 またはフラッシング終了後2 時間以上経過してから 行ってください。 ◆エア抜き作業途中にブームが伸びすぎた場合、一旦 コックを全て閉じ、ブームを全縮した後で作業を再 開してください。 ◆「2.2 レベリング回路のリーク試験」と「2.3 レベリ ングシリンダのヒステリシス確認」は、油温が常温 程度まで下がってから行ってください。 2.1 レベリングシリンダのエア抜き 【留意事項】 ◆ここではバケットの付いた状態で示していますが、 バケットを取り外した状態でもエア抜き作業はでき ます。 (1)エア抜き作業前の準備 1. 高所作業車を下記に示す姿勢(エア抜き作業開始 姿勢)にします。 ・ブーム旋回角度: 右側方(90°)または左側方(270°) ・ブーム起伏角度:最小(-17.5°) ・上部レベリングシリンダ:全縮小 ・バケットスイング位置:格納位置 IWY02-027004 2. ポスト根元のレベリング調整用コックを 2 個とも 左いっぱいまで回し、バルブを全開にします。

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(2)エア抜き作業 【留意事項】 「コックA:開、コック B:閉」の時は、絶対にブーム伸び操作をしないでください。伸縮シリンダが破損す る恐れがあります(伸縮シリンダロッド側の圧力が、シリンダ耐圧以上に増圧されるため)。 作動油タンク内を目視にて確認し、作動油に気泡が含まれている場合は、気泡が無くなるまでエア抜き作業を 中断すること。 本作業時のブームの操作は、アクセルスイッチを L(低速)にして、以下のいずれかで行ってください。 (操作装置については次ページの図を参照) ・下部操作装置の起伏スイッチ・伸縮スイッチで操作 ・ブーム起伏・ブーム伸縮の非常操作(非常スイッチ+ブーム操作バルブの手動レバー) ただし半スプール操作のこと(半スプールでも作動速度は確保できる) エア抜き作業の内容を下表に示します。作業は下表の「No.」の順に行ってください。 表中◯、×の定義 ◯:コックを開く、または該当部を操作(同時操作する場合もあります) ×:コックを閉じる、または該当部は操作中立(操作しない) コックの 開閉 ブーム操作 エア抜き 作業細目 No. A B 伸 縮 起 伏 作業内容 作業の目的 1 ◯ ◯ × ◯ × × 上部レベリング:全縮→全伸 上部レベリングロッド側 エア抜き 2 ◯ ◯ × ◯ ◯ × ブーム起伏角度:最小→最大 起し自動停止後、非常操作にてスト ロークエンドまでブームを起こす こと 下部レベリングロッド側 エア抜き 3 ◯ ◯ ◯ × × × 上部レベリング:全伸→全縮 上部レベリングチューブ側 エア抜き 通常 エア抜き 4 ◯ ◯ ◯ × × ◯ ブーム起伏角度:最大→最小 下部レベリングチューブ側エア抜き 5 ◯ ◯ × ◯ ◯ × ブーム起伏角度:最小→水平近辺 6 ◯ ◯ ◯ × × × 上部レベリング:全伸→全縮 7 × ◯ × ◯ ◯ × ブーム起伏角度: 水平近辺→30° ~ 40° チューブ側リリーフ回路 エア抜き 詳細は次ページの図を参照 8 ◯ ◯ ◯ × × ◯ ブーム起伏角度: 30° ~ 40°→水平近辺 下部レベリングチューブ側 エア抜き 9 × ◯ × ◯ ◯ × ブーム起伏角度: 水平近辺→30° ~ 40° チューブ側リリーフ回路 エア抜き 詳細は次ページの図を参照 リリーフ 回路の エア抜き 10 ◯ ◯ ◯ × × ◯ ブーム起伏角度: 30° ~ 40°→最小 下部レベリングチューブ側 エア抜き 11 再度、本表No.1 ~ No.4 の作業を行う 通常エア抜き 12 ◯ ◯ 状況に 応じて 操作 × × ブーム伸、ブーム縮のいずれかを 操作する 詳細は後述の(3)を参照 レベリング水平調整 レベリング 水平調整 13 × × × × × × すべてのコックを閉じて、終了

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IWY02-050003 (本図は、コックA ,Bとも閉じた状態を示す) リリーフ圧力:13.7MPa {140kgf/cm }2 ロア レベリングシリンダ (旋回台部) 伸縮シリンダ コックA コックB  B2 (ブーム伸)  A2 (ブーム縮) アッパ レベリングシリンダ (ブーム部)  レベリング用 リリーフバルブ レベリング回路油圧系統図 PTO IWY02-050004 (レベリング伸側) (レベリング縮側) コックB コックA 起伏操作SW 伸縮操作SW 起伏操作レバー (非常操作) アクセルSW 非常SW 伸縮操作レバー (非常操作) 起 起 伸 伸 伏 伏 縮 縮 IWY02-050005 IWY02-050006 伸 縮 伏 起

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(3)エア抜き作業後のレベリング水平調整 1. 高所作業車を水平堅土上に設置します。 2. バケットがブーム線上に位置するよう、バケット スイング操作を行います。 バケットスイング操作後、作業者はブームを下げ てバケットから降りてください。バケットから降 りた後、ブーム角度を水平付近まで上げてくださ い。 3. レベリング調整用コックを 2 個とも左いっぱいま で回し、バルブを全開にします。 4. 伸縮スイッチを操作して、バケットを水平に調整 します。 バケットが前傾している場合は、伸縮スイッチを 「縮」側に操作して、バケットを上げます。 バケットが後傾している場合は、伸縮スイッチを 「伸」側に操作して、バケットを下げます。 5. バケットが水平になれば、レベリング調整用コッ クを2 個とも右いっぱいまで回し、バルブを閉じ ます。 6. ブーム起伏操作およびブーム伸縮操作を全ストロ ークに渡って数回繰り返し、バケットの平衡状態 を確認します。 調整が不十分な場合は、再調整してください。

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2.2 レベリング回路のリーク試験 1. ブーム起伏角度を約 0°にして、コック A, B を開き ます。 2. 「ブーム伸長」および「ブーム縮小」側に操作し て、上部レベリングシリンダをストロークエンド まで伸縮させます。 このとき、ブームが100 mm 以上伸縮しないこと を確認します。 【留意事項】 ◆ブームが100 mm 以上伸縮する場合、レベリング回 路の構成部品(バルブ、シリンダ、ホース等)の一 部が不良です。 不良部品を交換し、「2.1 レベリングシリンダのエ ア抜き」作業からやり直してください。 3. バケット水平調整を行った後、コック A, B を閉じ ます。 4. バケットに作業者 1 名を乗せます。 5. ブーム伸長操作を行い、伸縮シリンダを伸び側ス トロークエンド状態にしたまま、1 分間リリーフし ます。 このとき、バケットが傾かないことを確認します。 なお、ブーム角度が変化しないように注意してく ださい。 【留意事項】 ◆バケットが傾く場合は、レベリング回路の構成部品 (バルブ、シリンダ、ホース等)の一部が不良です。 不良部品を交換し、「2.1 レベリングシリンダのエ ア抜き」作業からやり直してください。 6. 同様に、ブーム縮小操作を行い、伸縮シリンダを 縮み側ストロークエンド状態にしたまま、1 分間リ リーフします。 このとき、バケットが傾かないことを確認します。 なお、ブーム角度が変化しないように注意してく ださい。 【留意事項】 ◆バケットが傾く場合は、レベリング回路の構成部品 (バルブ、シリンダ、ホース等)の一部が不良です。 不良部品を交換し、「2.1 レベリングシリンダのエ ア抜き」作業からやり直してください。 7. ブームを最大起伏角度まで上げます。 8. ブームを最大起伏角から約 0°まで下げます。 約0°時のバケットの傾き・θ1 を測定します。 IWY02-050007 起伏下げ θ1 9. ブームを約 0°から最小起伏角まで下げます。 10.次に、起伏の上げ、下げをストロークエンドまで 10 往復させます。 10 回目にブーム最大起伏角からブームを下げる時、 約0°の位置でブームを止めます。その時のバケッ トの傾き・θ1'を測定します。 11.θ1 とθ1'の差が 1°以内であれば、次項の「2.3 レベリングシリンダのヒステリシス確認」に進み ます。 【留意事項】 ◆θ1 とθ1'の差が 1°を超える場合、レベリング回路 の構成部品(バルブ、シリンダ、ホース等)の一部 が不良です。 不良部品を交換し、「2.1 レベリングシリンダのエ ア抜き」作業からやり直してください。

(21)

2.3 レベリングシリンダのヒステリシス確認 【留意事項】 ◆バケット荷重は、作業者1 名とします。 ◆コックA, B は、閉じた状態とします。 1. ブーム起伏角度を約 10°から約 0°まで下げます。 約0°時のバケットの傾き・θ2 を測定します。 IWY02-050008 起伏下げ θ2 2. その状態から約 -10°までブームを下げ、再び約 0° まで上げます。 約0°時のバケットの傾き・θ3 を測定します。 IWY02-050009 起伏上げ θ3 3. θ2 とθ3 の差が 2°未満であれば、レベリング回 路内のエア抜きは完了です。 【留意事項】 ◆θ2 とθ3 の差が 2°以上の場合は、レベリング回路 の構成部品(バルブ、シリンダ、ホース等)の一部 が不良です。 不良部品を交換し、「2.1 レベリングシリンダのエ ア抜き」作業からやり直してください。

3. ブーム操作バルブのエア抜き

ブーム操作バルブの各ブロック毎にエア抜きを行っ てください。 1. ブーム操作バルブにあるメータインコンペン部の エア抜きプラグ(下図参照)を緩めます。 IWY05-054016 メータインコンペン部 エア抜きプラグ 2. エア抜きプラグにビニールホースを接続します。 ホースの端を作動油受け用の容器に入れます。 3. 下部操作装置(車両左側)の操作スイッチで、各 ブロック毎に下表の「操作A」、「操作 B」を交互 に繰り返します。 スイッチ操作は、流出する作動油中から気泡が見 えなくなるまで、繰り返してください。 操作部 操作A 操作B 起伏 伏 起 伸縮 伸 縮 旋回 左 右 4. エア抜きプラグを締め込んだ後、ビニールホース を外します。 ・締付トルク:2.5~3.4 N・m {25~35 kgf・cm} △1 424-058-90300

(22)

Y-3

調 整 要 領 ( 電 気 関 係 )

1.ジャッキアップ検出スイッチの調整

1. ジャッキを全縮小します。 2. 検出スイッチの動作表示灯が点灯(オレンジ色) した状態で、スイッチを仮固定します。 3. 検出スイッチの動作表示灯が消灯するまで、検出 スイッチをジャッキまたはプレートに近づけます。 4. 動作表示灯が消灯した位置から、検出スイッチを 更に0.8mm、ジャッキまたはプレートに近づけま す。 その後ジャッキを伸縮させ、検出スイッチの動作 表示灯が、下表のように切り換わる事を確認して ください。 ジャッキフロートが浮いて いる状態 消灯 ジャッキアップ(ジャッキ 設置)状態 点灯 ・検出スイッチ:ノーマルクローズタイプ IWY04-076001 ジャッキ アップ ON(LEDオレンジ色点灯) OFF(消灯) 5. 調整が完了したら、検出スイッチをロックナット でロックします。 ・ 検出スイッチ固定ナット 締付トルク:15.7~19.6 N・m{160~200kgf・cm} 調整後、検出スイッチのネジ部にネジロック(ス リーボンド1401)を塗布します。 IWY04-076002 ジャッキシリンダ 検出スイッチ ・フロント側ジャッキ IWY04-076003 ・リヤ側ジャッキ プレート 検出スイッチ △4 426-140-00001

(23)

2. バケットスイング角度検出器の取付

1. 非常操作で、バケットスイング角度を 0°にします。 目安:バケットスイング角度検出器の軸穴に対し て、サポート取付ボルトの取付穴の位置が手順6. の状態になったら、バケットスイング角度は0°で す。 2. バケットスイング角度検出器に、サポートを取り 付けます。 3. ポスト先端にバケットスイング角度検出器を仮付 けし、下記の事項を確認します。 ・ 検出器の回転軸がポスト先端の軸穴の中心に付く こと ・ バケット可動範囲でサポートにねじれが発生しな いこと 4. ポスト先端の軸穴に、接着剤(スリーボンド 1377B 相当品)を塗布します。 軸穴の内側に塗料があるときは、ヤスリで除去す ること。 IWY04-076004 ポスト先端 バケットスイング角度 検出器の軸穴 5. バケットスイング角度検出器の回転軸を、軸穴に 差し込みます。(検出器の向きは、下図および手順 6.の図を参照) 軸穴から接着剤がはみ出したら、はみ出た接着剤 を拭き取ってください。 【留意事項】 下図の斜線部には接着剤を絶対つけないでください。 ついた場合は、すみやかに拭き取ってください。 接着剤の硬化には1~2 時間かかります。接着剤が硬 化するまでは、バケットスイング操作をしないでく ださい。 配線方向 接着剤を拭き取る 穴 斜線部 IWY04-076005 軸穴からはみ出した サポート ポスト先端 6. サポートをバケットフレームに固定します。 検出器の配線も接続します。 検出器配線 IWY04-076006 ポスト サポート ボルト バケットフレーム 7. 接着剤硬化後、バケットスイング操作を行って、 バケットを右スイングした時に配線白-黒間で出 力電圧が増加することを確認します。 【留意事項】 接着剤硬化後に検出器を外す場合、ドライヤーで接 着剤塗布部を熱してください。 接着剤が溶けたら、検出器を外せます。 △4 423-557-90000

(24)

3. ブーム格納検出スイッチの調整

1. ブーム格納検出スイッチは、下記の状態に調整し ます。 ・検出スイッチとサポート下端との隙間:2±1 mm ・検出スイッチ取付ナットの締付トルク :1.6~2.0 N・m {16~20 kgf・cm} 2 ± 1 IWY04-076007 検出スイッチ CN7 サポート 2. ブーム起伏操作を行い、CN7 検出スイッチの作動 確認を行います。 ・CN7 検出スイッチ:ノーマルオープンタイプ ブーム格納状態 LED 緑色点灯 上記以外 LED 消灯 3. 調整後、検出スイッチのネジ部に、ネジロック(ス リーボンド1401 相当品)を塗布します。

4. ブーム操作バルブ中立位置検出

スイッチの調整

下部操作装置(車両左側) IWY04-076008 A部詳細 伸縮バルブ中立 検出スイッチ カム CN170 1 mm +0.50 1. レバー中立状態にて、検出スイッチ先端とカムと の間の隙間を1~1.5 mm に調整します。 2. レバー操作を行い、検出スイッチが OFF 状態(LED 消灯)からON 状態(LED 点灯)になることを確 認します。 ・検出スイッチ:ノーマルクローズタイプ 3. 調整後、検出スイッチのネジ部に、ネジロック(ス リーボンド1401 相当品)を塗布します。 △5 423-557-80000 426-534-20000 △1

(25)

5. タッチスイッチ(オプション)の調整

・本調整は、タッチスイッチ(オプション)を搭載している車両に適用します。 タッチスイッチ全体図 1. ボルト A を使って、サポートにガイドを仮付けし ます。 2. ボルト B にロックナットをねじ込みます。 その後、ボルトB をガイドに仮付けします。 3. ガイドのフックと、バケットの反対側にあるフッ クにワイヤーを通します。 4. ワイヤーのたるみがなくなるまでボルト B を締め 込み、ロックナットでロックします。

(26)

5. ガイドに検出スイッチを取り付け、次の 1)と 2) の両方を満足するように、スイッチの位置を調整 します。 1) 図の X 寸法=0mm の状態で、検出スイッチの B-W 間が ON(スイッチ押込量 1.5mm 以上) 2) 図の X 寸法=25~40mm の状態で、検出スイッチ のB-R 間が ON(スイッチ押込量 1.5mm 未満) X 寸法図 検出スイッチ調整図 (ボルトB は省略しています) 【留意事項】 調整後、検出スイッチのネジ部にネジロック(スリ ーボンド1401)を塗布します。 検出スイッチ固定ナット締付トルク: 4.0~6.0 N・m{41~61kgf・cm} 6. 調整後、ワイヤーに荷重を加えて、フックにワイ ヤーをなじませます。 ・ ワイヤーに加える荷重:588~686N{60~70kgf} 【留意事項】 荷重を加えた結果、ワイヤーがたるんだら、再度手 順1.~4.の調整を行います。 △0 425-026-30000 △1 425-019-30000

(27)

Y-4

調 整 ・機 能 確 認

1. 機能確認

1.1 ニュートラルインターロック機能の確認 【留意事項】 表中の「-」は、キースイッチやPTO の状態が ON/OFF どちらでも良いことを示しています。 キースイッチ、PTO 等の条件 確認項目 エンジン始動の可否 仕様 車両キー スイッチ PTO シフトレバー 変速位置 車両キー 下部操作部 上部操作部 警報ブザー ニュートラル以外 ON OFF ニュートラル 可能 不可能 鳴らない ニュートラル以外 不可能 鳴る ON ON ニュートラル 可能 ニュートラル以外 STD 仕様 OFF - ニュートラル 不可能 鳴らない 1.2 ニュートラル検出の確認 1. PTO が「OFF」かつ排気ブレーキスイッチが「ON」の状態で、 排気ブレーキが作動することを確認します。 2. PTO が「ON」かつ排気ブレーキスイッチが「OFF」の状態では、 排気ブレーキが作動しないことを確認します。 1.3 パーキングブレーキ警報確認 キースイッチ、PTO 等の条件 確認項目 仕様 車両キー スイッチ PTO パーキング ブレーキ 警報ブザー ON OFF OFF 鳴らない ON ON OFF 鳴る STD 仕様 ON ON ON 鳴らない 車両が突然走り出すと危険であるため、アウト リガをジャッキアップ、パーキングブレーキを利 かせた状態で、確認作業を行ってください。 確認作業は、車両エンジン停止状態から始めて ください。

注意

車両が突然走り出すと危険であるため、確認作 業のときは、シフトレバー変速位置を「ニュート ラル」にしてください。

注意

△1 424-034-80020

(28)

2. ポンプ回転数(アクセル)の調整

調整時の条件: ・キャリヤ暖機運転終了後(水温計が安定している状態) ・作動油温度:40±5°C ・車両側のアイドリング調整ノブは左いっぱいまで回した状態(また はオートアイドリング状態)にする。 アイドリング電圧値の調整 ポンプ(エンジン)最高回転数(アクセル Hi)調整とメインリリーフ圧力の確認 開 始 完 了 IWY05-157002 スライドスイッチSSW1,SSW2をOFF、 表示選択スイッチRSW1,RSW2を0,0に戻す。 回転数が規定値になっている? YES PTOをON、ジャッキアップ、 ブーム全縮・水平状態とする。 NO ・エンジン回転を徐々に上げて、規定回転数に  合わせること。 [留意事項参照] メインリリーフ圧力が適正か確認する(圧力測 定箇所は「調整要領の補足」参照)。 圧力が適正でない場合、Y-2「調整要領(油圧 関係)」に従って再調整する。 調整完了後、書込スイッチを押す(1秒以上)。 →数値が点滅から点灯になれば書込み終了。 [「調整要領の補足」参照] 下部操作部のアクセルスイッチをHi側にする。 ブーム全縮から縮め操作を行った状態でエンジン 回転数を確認する。 AMCの にする。 SSW1 = ON, SSW2 = ON RSW1 = "7", RSW2 = "F" 下部操作部のアクセルスイッチをHiにする。 非常操作で、ブームを縮み側にストロークエン ドさせる(「調整要領の補足」参照)。 この状態で、エンジン回転が下記「表1」の 「アクセルHi」の規定回転数になるよう、 アップスイッチ・ダウンスイッチで調整する。 ポンプ(エンジン)アイドルアップ回転数 (アクセルLo)調整 完 了 スライドスイッチSSW1,SSW2 をOFF、 表示選択スイッチRSW1,RSW2 を 0,0 に戻す。 YES NO IWY05-157003 開 始 PTOをON、ジャッキアップ、 ブーム全縮・水平状態とする。 ・エンジン回転を徐々に上げて、規定回転数に  合わせること。 [留意事項参照] 調整完了後、書込スイッチを押す(1秒以上)。 →数値が点滅から点灯になれば書込み終了。 [「調整要領の補足」参照] 下部操作部のアクセルスイッチをLo側にする。 ブーム全縮から縮め操作を行った状態でエンジン 回転数を確認する。 AMCの にする。 SSW1 = ON, SSW2 = ON RSW1 = "5", RSW2 = "F" 下部操作部のアクセルスイッチをLoにする。 非常操作で、ブームを縮み側にストロークエン ドさせる(「調整要領の補足」参照)。 この状態で、エンジン回転が下記「表1」の 「アクセルLo」の規定回転数になるよう、 アップスイッチ・ダウンスイッチで調整する。 回転数が規定値になっている? 【留意事項】 ◆調整時、数値表示器には「アクセル出力の電圧値(単位:V)」が表示 される。ポンプ(エンジン)回転数は表示されない。 ◆アイドリング電圧値は、必ず「ポンプ(エンジン)規定回転数一覧表」 の値に調整すること。 AMC はアイドリング電圧値を基準にアクセルを制御しているため、ア イドリング電圧値が狂うと正しいアクセル制御ができなくなる。 ◆ポンプ(エンジン)回転数を調整する時は、必ずエンジン回転を上げる 方向で調整すること。 エンジン回転を下げる方向で調整すると、AMC のアクセル出力とエン ジン回転との間に誤差が生じて、正しいアクセル制御ができなくなる。 調整要領の補足 1. 数値表示器に表示される数値は、アップスイッチまたはダウンスイッ チを押した時に点灯から点滅に変わる。 2. 書込スイッチを押しても数値表示器の数値が点滅したままの場合は、 下記のように対処する。 1)いったん書込スイッチから手を離し、1 秒以上待つ。 2)再度、書込スイッチを 1 秒以上押す。 IW301-016048 モード2(ON) モード1(OFF) モニタモード(OFF) 調整モード(ON) SSW2 SSW1 RSW1 RSW2 フロントパネルを外した図 (SSW1 通常位置) (SSW2 通常位置) 3. メインリリーフ圧力測定箇所、ブーム伸縮レバー、非常スイッチの位 置は下図参照。 ・メインリリーフ設定圧力:17.2±0.5 MPa {175±5 kgf/cm2} ・表1 ポンプ(エンジン)規定回転数一覧 アイドリング アクセルHi アクセルLo キャリヤ形式 アイドリング時の電圧値 (AMC に書き込む値)(V) PTO ON 時のキャリヤ側 アイドルアップ エンジン規定回転数

(min-1) {rpm} エンジン規定回転数(min-1) {rpm} ポンプ規定回転数(min-1) {rpm} エンジン規定回転数(min-1) {rpm} ポンプ規定回転数(min-1) {rpm}

対エンジン 回転比 三菱 PA-FE73DB [PTO 直結タイプ] 0.80 なし 700 以下 1345±40 900±25 910±30 610±20 0.669 (減速) 日野 PB-XZU301X [PTO 直結タイプ] 0.80 あり 800 以下 1235±35 900±25 835±30 610±20 (減速)0.729 いすゞ PB-NKR81AN [PTO 直結タイプ] 0.45 なし 700 以下 1315±35 900±25 890±30 610±20 0.684 (減速) スイッチ配置図 IW301-011032 アップSW 書込SW ダウンSW △2 427-414-90000 △5 427-414-50000 △2 427-414-80000 車両左側から見る IWY02-050001 非常スイッチ: 手前側に倒す ブーム 操作バルブ 伸縮レバー 圧力測定箇所:G1/4 開 始 IWY05-157001 PTOをON、ジャッキアップ、 ブーム格納状態とする。 スライドスイッチSSW1, SSW2 をOFF、 表示選択スイッチRSW1, RSW2 を0,0 に戻す。 回転数が規定値になっている? YES 終 了 ブーム・ジャッキ操作をしていない状態で エンジン回転数を確認する。 AMCの にする。 SSW1 = ON, SSW2 = ON RSW1 = "4", RSW2 = "F" NO 調整完了後、書込スイッチを押す(1秒以上)。 →数値が点滅から点灯になれば書込み終了。 [「調整要領の補足」参照] YES NO 数値表示器の数値が下記「表1」のアイドリング の電圧値になるよう、アップスイッチ・ダウン スイッチで調整する。 [留意事項参照] 数値表示器の数値が下記「表1」のアイドリング 時の電圧値となっているか確認する。 [留意事項参照] エンジンのアイドリング回転数が下記 「表1」のアイドリングの規定回転数に なるよう、車両のアイドリング調整 ノブ等で調整する(AMCでアイドリング 調整をしないこと)。 [留意事項参照] 電圧値が規定値になっている?

(29)

Y-5

点 検 ・ 整 備

1. 点検・整備

適切な点検・整備は作業の安全性を確保し、高所作 業車の寿命を延ばすことにつながります。高所作業 車の性能を十分に発揮させるために、定められた時 期に点検・整備を実施して、故障の予防および早期 発見に努めてください。 特に下記の項目については、注意して点検・整備を 行ってください。 1. 操作装置や計器類の作動状態は正常であるか。 2. 作動油、燃料、冷却水、潤滑油等の量は適量であ るか、また漏れはないか。 3. 異音、発熱等の異常はないか。 4. 取付ボルトやナットの緩み、脱落はないか。 5. 構造物や部品の破損、変形、摩耗はないか。 6. 各部の動作は仕様通りか。 作業開始前点検、定期点検の項目については、該当 機種の取扱説明書、整備基準値、別冊のメンテナン スノート等を参照してください。 1.1 点検・整備時の注意 1. 安全には細心の注意を払ってください。 2. 使用条件や環境に適した保守計画を作成し、効果 的な点検・整備を行ってください。 3. 指定の燃料や油脂を使用してください。また、交 換部品は純正部品を使用してください。指定外の 燃料、油脂を使用した場合や、純正部品以外の部 品を使用した場合は保証の対象外となります。 4. エンジンのガバナや油圧機器の安全弁等は、調整 しないでください。 5. 洗浄時は、電気部品に水や蒸気をかけないでくだ さい。 6. 電子部品(過負荷防止装置等)は絶対に分解しな いでください。 7. 高所作業車の改造・変更はしないでください。 1.2 点検・整備の間隔 点検・整備の時期はアワーメータの時間または期間 のいずれか早い方で実施してください。 点検時期は、通常の運転状態の場合を示していま す。運転状態が過酷な場合は、間隔を短縮してく ださい。 1.3 特定自主検査の実施に必要な資格 特定自主検査を事業内で行うときは、次の資格を持 った事業内検査者が実施してください。 点検・整備をおろそかにすると、故障の早期発 見ができないために、事故をひき起こす原因にな ります。定期点検を励行し、異常が見つかった場 合は直ちに整備してください。

警告

特定自主検査資格取得研修修了

(30)

2. 法定点検

「作業開始前点検(始業点検)」については、該当機 種の取扱説明書を参照してください。 下記項目については、別冊のメンテナンスノート、 整備基準値などを参照してください。 ・定期自主検査(月例検査) ・特定自主検査(年次検査)

3. 定期交換部品

定期交換部品については、該当機種の取扱説明書を 参照してください。

4. グリース給脂図

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. 整備表 2. グリース給脂図

5. ギヤーオイル

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. 整備表 2. 旋回減速機の油量点検 3. 旋回減速機のオイル交換

6. 油圧システム

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. 整備表 2. 作動油タンクの油量点検 3. 作動油タンクのオイル交換 4. リターンフィルタの交換 5. エアブリーザエレメントの交換(作動油タンク)

7. 旋回システム

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. 整備表 2. 旋回ベアリング取付ボルトの点検

8. 電気システム

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. 整備表 2. ヒューズの交換

9. 給油脂

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. 給油脂表 2. 推奨油脂一覧表

10. 消耗部品

下記項目については、該当機種の取扱説明書を参照 してください。 1. フィルタ 2. ヒューズ

(31)

Z 章

シ ス テ ム 回 路 図

Z-1 油圧回路図... 1

Z-2 電気回路図

(バケット~旋回台、フレーム)

... 2

1. バケット~旋回台... 2 2. フレーム ... 3

Z-3 電気回路図(車両部) ... 4

1. イスズ PB-NKR81AN ... 4 2. 三菱 PA-FE73DB ... 4 2. 三菱 PA-FE73DB ... 5 3. 日野 PB-XZU301X... 6 3.1 218373 号機まで ... 6 3.2 218374 号機以降 ... 7

Z-4 油圧部品配置図

(ブーム、旋回台、フレーム)

... 8

1. ブーム ... 8 2. 旋回台 ... 9 3. フレーム ... 10

Z-5 油圧部品配置図(油圧ポンプ)... 11

1. イスズ PB-NKR81AN... 11 2. 三菱 PA-FE73DB、日野 PB-XZU301X .... 12

Z-6 電装部品配置図

(バケット~旋回台、フレーム)

...13

1. バケット ... 13 1.1 操作レバー ...13 1.2 フットスイッチ(バスケット用)...14 1.3 フットスイッチ(FRP 製バケット用)....15 1.4 バケットスイング角度検出器 ...16 2. ブーム ... 17 3. 旋回台 ... 18 4. フレーム ... 19 4.1 フレーム...19 4.2 リレーボックス...20 4.3 下部操作装置 ...21 4.4 伸縮操作検出スイッチ ...22

Z-7 電装部品配置図(車両部) ...23

1. イスズ PB-NKR81AN...23 2. 三菱 PA-FE73DB...24 3. 日野 PB-XZU301X ...25 4. アクセル用ハーネス...26 5. 非常用ポンプ...27

Z-8 電装部品配置図(オプション)...28

1. タッチスイッチ(バスケット用)... 28 2. タッチスイッチ(FRP 製バケット用)... 29

Z

(32)

Z-1

油 圧 回 路 図

△1

(33)

Z-2

電 気 回 路 図 ( バ ケ ッ ト ~ 旋 回 台 、 フ レ ー ム )

1. バケット~旋回台

△1

(34)

2. フレーム

△2

(35)

Z-3

電 気 回 路 図 ( 車 両 部 )

1. イスズ PB-NKR81AN

△2

(36)

2. 三菱 PA-FE73DB

△1

(37)

3. 日野 PB-XZU301X

3.1 218373 号機まで

△1

(38)

3.2 218374 号機以降

△2

(39)

Z-4

油 圧 部 品 配 置 図 ( ブ ー ム 、 旋 回 台 、 フ レ ー ム )

1. ブーム

△3

(40)

2. 旋回台

△9

(41)

3. フレーム

△5

(42)

Z-5

油 圧 部 品 配 置 図 ( 油 圧 ポ ン プ )

1. イスズ PB-NKR81AN

△1

(43)

2. 三菱 PA-FE73DB、日野 PB-XZU301X

△3

(44)

Z-6

電 装 部 品 配 置 図 ( バ ケ ッ ト ~ 旋 回 台 、 フ レ ー ム )

1. バケット

1.1 操作レバー

△4

(45)

1.2 フットスイッチ(バスケット用)

・本図はAT-100-4-xxx91 に適用します。

△0

(46)

1.3 フットスイッチ(FRP 製バケット用)

・本図はAT-100-4-xxx92 に適用します。

△0

(47)

1.4 バケットスイング角度検出器

△4

(48)

2. ブーム

△5

(49)

3. 旋回台

△5

(50)

4. フレーム

4.1 フレーム

△2

(51)

4.2 リレーボックス

△2

(52)

4.3 下部操作装置

△2

(53)

4.4 伸縮操作検出スイッチ

△1

(54)

Z-7

電 装 部 品 配 置 図 ( 車 両 部 )

1. イスズ PB-NKR81AN

△1

(55)

2. 三菱 PA-FE73DB

△2

(56)

3. 日野 PB-XZU301X

△3

(57)

4. アクセル用ハーネス

△0 427-153-90000 △0 427-154-40000 △0 427-154-50000

(58)

5. 非常用ポンプ

△1

(59)

Z-8

電 装 部 品 配 置 図 ( オ プ シ ョ ン )

1. タッチスイッチ(バスケット用)

△0

(60)

2. タッチスイッチ(FRP 製バケット用)

△1

(61)

本社 香川県高松市新田町甲 34 番地 改訂履歴 1 2 3 4 5

参照

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