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ライソゾームシステムの制御機構

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Academic year: 2022

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(1)人間科学研究 Ⅵ)1.20,Supplement(2007) 修士論文要旨. β−アミロイド誘発性神経細胞死におけるオートファジー・ ライソゾームシステムの制御機構 Regulatorymechanismsofautophagy−lysosomesystemon 6−amyloid・inducedneuronalcelldeath. 佐々木 世佳(Seika Sasaki). 指導:木村 一郎. <序論・目的>. ころ、Aβ1−42のみが濃度、時間依存的に神経細胞死を誘. 神経細胞は一部を除いて再生しないためこれら神経変性. 導した。この細胞死は3−methyadenineやBe clinlの発現. 疾患における神経細胞死の機序解明とその防禦が中枢神経. 阻害によって抑制され、rapamyCinにより克進されたが、. 疾患研究の急務であると考えられている。神経変性疾患に. Z−VADでは抑制されずむしろ克進された。. 認められる神経細胞死は、当初アポトーシスであるという. Aβ1−42による細胞死におけるライソゾームの形態を観. 報告が散見されたが、近年『プログラムされた細胞死』の. 察したところ、通常均一かつびまん性に染色されるライソ. 一つであるautophagic celldeathの関与が注目を集めてい. ゾームが巨大顆粒状に変化していた。3−methylad.enineを. る。Autophagiccelldeathは細胞内蛋白質分解系のうち、. 暴露した場合にはこれらの所見は見られないことから、巨. 特にオートファジー・−ライソゾーム系と深く関連している−. 大な顆粒状に染色されるのはオートライソゾームであると. と考えられ、オートフアゴソームが細胞質に多量に出現し、 死に至るものである。. 推測された。. β一アミロイドは神経変性疾患の一つであるアルツハイ マー病において特徴的形態変化である老人斑への蓄積が見. の蛍光免疫細胞化学染色の結果から、Aβ1・42はエンドゾ. られ、アミロイド前駆蛋白質の遺伝子変異は家族性アルツ. トフアゴゾーム・ライソゾームとの局在の一致が見られた。. Aβ1・42およびエンドゾーム・ライソゾーム関連蛋白質 ーム系細胞内小器官に存在せず、時間の経過に伴ってオー. ハイマー病の原因遺伝子のひとつとして特定されているた. ウェスタンブロッテイングの結果Aβ1−42暴露細胞では. め、その神経毒性が注目されてきた。. Aβ1・42の経時的な凝集体の増加が認められ、この反応は. 本研究では、特に蛋白質分解を受けにくくオートファジ. 3・methyladenineによって抑制された。またAβ1−42暴露 によりオートファジー関連蛋白質である LC3のオートフ. ー・ライソゾーム系を介した神経毒性が示唆されるβ−アミ ロイドの変異体Aβ1・42を用いてライソゾームを介する神 経細胞死の分子制御機構を検討した。. アゴソームの形成を示すLC3−Ⅱのバンドが認められた他 ライソゾーム膜蛋白質IJAMPl、LAMP2、ライソゾーム由 来加水分解酵素であるcathepsinDの発現も上昇しており、. <実験方法と材料>. これらオートファジー・ライソゾーム経路の克進とAβ 1・42の凝集、細胞死への関与が示唆された。. 胎生14日目のC57BL/6Jマウスの大脳皮質を用いて初 代神経細胞培養を行い、Aβ1−40、Aβ1−42、 3−methyladenine(オートフアゴソームの形成阻害剤)、. ァジー依存的でありcaspase非依存的であることや、ライ. Z−VAb(テポトージスの実行因子であるcaspaseの由害剤)、. ソゾームの形態変化、オートフアゴソームの蓄積を伴い、. rapamycin(オートファジー克進剤)暴露およびsiRNAに. オートファジー・ライソゾーム系関連蛋白質の発現も増加. よるAtg7,Beclinl(オートフアゴゾーム形成因子)の発現抑. していることから、autOPhagiccelldeathの特徴を多く有. 制を施し、その効果を検討するためLDH!ATPアツセイに. していた。それと同時にcaspase活性の克進やZ・VADに. 以上の結果より、Aβ1−42による神経細胞死はオートフ. よる細胞死亡率の測定、bsoTrackerによるライソゾーム. よる細胞死の代償的な増加等アポトーシス経路との密接な. の形態変化観察、蛍光免疫細胞化学染色によるエンドゾー. 関係が示唆され、autOPhagiccelldeathとアポトーシスの. ム・ライソゾーム関連蛋白質の発現と局在の観察、ウェス. 問に分子レベルでのクロストークがある可能性が考えられ. タンブロッテイングによる関連蛋白質の発現量の測定を行 った。. た。また暴露されたAβ1−42はエンドゾーム系小胞輸送経 路を介さず細胞内に取り込まれ、オートフアゴゾームに補 足されライ. <結果・考察>. ソゾームへ輸送されるこ. と、また. 3・methyladenineによるAβ1・42の凝集阻害効果などライ ソゾーム系による代謝経路とその神経毒性の相関性が窺わ. 初代培養神経細胞をAβ1・40およびAβ1−42に5,10,20 〃Mでそれぞれ0,24,48時間暴露し、死亡率を測定したと −. れた。 35. −.

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