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海上浮体設備位置管理システム運用による排砂管の沈設

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Academic year: 2022

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(1)

海上浮体設備位置管理システム運用による排砂管の沈設

みらい建設工業(株) ○正会員 関谷 桃子 みらい建設工業(株) 正会員 中田 崇晴

みらい建設工業(株) 吉江 真一 みらい建設工業(株) 西山 真彦 みらい建設工業(株) 正会員 石原慎太郎 みらい建設工業(株) 正会員 泉 誠司郎

1.はじめに

ポンプ浚渫工事で海底に排砂管等を航路を横断して 沈設する場合には、一般航行船舶への影響を少なくす るために安全かつ迅速に作業を行わなければならない。

国土交通省東北地方整備局発注、「八戸港八太郎・

河原木地区航路泊地(埋没)浚渫工事」(以下、本工 事という)においては、タブレット PC とスマートフ ォンを活用した海上浮体設備位置管理システム(以下、

本システムという)を開発運用して、海底に排砂管の 沈設を行った。本稿は、本システム運用の実施事例に ついて報告するものである。

2.海上浮体設備位置管理システムの概要

航路や泊地に排砂管等を設置する場合、従来の作業 は、設備設置前日に設備延長の変化点に旗入れを行い、

これを目印として設備を設置していた。

本システムでは、GPS 位置情報を発信するスマー トフォンを浮体設備の数か所に設置して、ノート PC に設備の現在位置と計画ラインを同時に表示させる。

各作業船には、この PC と同じ画面を表示するタブレ ット端末を搭載して、リアルタイムな位置情報を得て、

設備を移動させる。図-1 に本システムの概要を示す。

3.本システム作業手順

作業手順は以下の通りである(図-1、写真-1参照)。

(1)本システムをインストールしたノート PC に排 砂管沈設ライン変化点座標を入力して計画線を描く。

(2)排砂管上の変化点付近に浮力のある防水ケース に入れたスマートフォンを設置する。

キーワード:GPS、スマートフォン、タブレットPC、リアルタイム、海上浮体、位置管理 連絡先:住所 東京都港区芝4-8-2、電話03-6436-3719、FAX03-6436-3737

図-1 海上浮体設備位置管理システム概要

VI-43

土木学会東北支部技術研究発表会(平成27年度)

(2)

(3)ノート PC を作業指揮船にセットする。

(4)ノート PC と同じ画面を表示するタブレット端末 を作業船全船に搭載する。

(5)排砂管の引き出しを開始する。各作業船はタブ レット画面を見て、計画線に向かって排砂管が移動し ていることを確認する。各作業船は、作業指示に従い 計画位置まで排砂管を移動させる。

(6)作業指揮者は、計画位置まで排砂管が移動した ことを確認して、移動完了を各作業船に通知する。

(7)排砂管端部のバルブ栓を開けて海水を入れ排砂 管を海底に沈設する。スマートフォンは浮力のある容 器にいれてある。浮上後、回収する。

4.本システムの有効性(従来施工方法との比較)

(1)旗入れ作業(写真-2 参照)がなくなり作業日が 1 日短縮でき、一般航行船舶への影響が低減できた。

(2)リアルタイムな位置情報を得て作業するため、

作業の迅速性が向上した(写真-3 参照)。

(3)位置情報の共有化により、作業の手戻りや伝達 不備がなくなり安全性が向上した。

(4)視界が悪い条件でも位置情報が得られる(フロ ーター管等の管理に有効)。

5.課題と今後の対応

(課題⇒対応)①スマートフォンを海上に設置する場 合、期間が長くなるとバッテリー充電の問題が生じる。

⇒消費電力の少ない GPS トラッカーか太陽光を利用し た充電器の利用。②排砂管を海底に沈設した後は位置 情報を得られない。⇒海中位置情報技術の開発状況を みて技術更新を目指す。③海上浮体設備が影響を与え る一般航行船舶の安全確保。⇒大型船舶の動向を把握 するための AIS 情報の画面表示。

6.おわりに

港湾施設等の海上工事は、常時気象海象の変化を把 握しながら迅速で安全な作業を行い、かつ高精度の成 果を求められる。GPS 利用による情報化施工は、これ らの要請に対して有用な技術である。技術の発展と港 湾施設整備工事の内容に着目しながら、本システムの さらなる更新を目指していきたい。本システムの運用 にあたり、八戸港湾・空港整備事務所の皆様には多大 な協力を頂きました。ここに、謝意を表します。

写真-2 従来の旗入れによる作業状況

写真-3 タブレットPCによる作業状況 写真-1 位置管理システム運用状況 土木学会東北支部技術研究発表会(平成27年度)

参照

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