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写真-1 摩擦ダンパー設置状況

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅰ‑206. (その 2:地震時挙動). 摩擦ダンパーを用いた橋梁模型の振動台実験について. 青木あすなろ建設(株)〇正会員 藤本和久 会員外 信岡靖久 小林健一郎 武藤諒 フェロー 牛島栄 首都高速道路(株) 正会員 和田新 右高裕二 1. はじめに 筆者らは,既設橋梁の支承部に“ダイス・ロッド式摩擦ダンパー(以下,摩擦ダンパー)”を設置することで 耐震性向上を図る工法の開発を進めており,本工法による制震効果の確認を目的とした振動台実験を行った. 本報では,レベル 1(以下,L1)およびレベル 2 (以下,L2)地震動の加振に対する実験結果および動的解析との 比較について示す. 2.振動台実験概要 2.1 実験模型. 実験模型を図-1 およ. び写真-1 に示す. 詳細はその 1 を参照. 2.2 上段フレーム支持条件. 実橋に. 写真-1 摩擦ダンパー設置状況. おいて橋軸直角方向は支承部がサイド. 図-1 実験模型. 表-1 上段フレーム支持条件 Case ① ② ③ ④. ブロックによって固定されるため,上段フレームと下段フレームを治具によ って固定した条件を含め,表-1 に示す条件で実験を実施した. 2.3 入力波. 入力波パラメータ一覧を表-2 に,入力波特性(加速度応答ス. 上段フレーム支持条件 固定(固定治具による上下部の接続) ゴム支承+200kNダンパー ゴム支承+100kNダンパー ゴム支承のみ. L1-Ⅲ種 Ⅰ-Ⅲ-3 Ⅱ-Ⅲ-3. 3). ペクトル)を図-2 に示す.入力地震波には,道示Ⅴ に示される L1 および 2000. Sa[cm/sec Sa[cm/sec22]]. L2 地震動を修正して用いる.本報では,L1 地震動(Ⅲ種地盤) ,Ⅰ-Ⅲ-3, Ⅱ-Ⅲ-3 の実験結果を一例として示す.なお,Ⅱ-Ⅲ-3 については予め実施 表-2 入力地震波. の場合の支承変位がゴム厚の 200%を超えることから加速度. 相似比に基づき時間補正. Ⅰ-Ⅲ-3. 691. 相似比に基づき時間補正. Ⅱ-Ⅲ-3. 495. 相似比に基づき時間補正し,0.8倍に低減. 波形名. レベル1 レベル2. 振幅を 80%に低減した.. Ⅲ種. 最大 加速度 [cm/sec 2 ] 140. 地震動 レベル. 備考. ※相似比は実験模型/実橋モデルでその1の設定による.. -5. L1 地震動で加振し「固定」と「ゴム支承+200kN -10. 10 5 0. -5 -10. 0 10 ダンパー」の各ケースの比較を行った. L1 地震. 020. 上段層間変位[mm]. 5. ンパーを固定部材として機能させる.そのため 0. No.72. 上段層間変位[mm]. 上段層間変位[mm]. 10 L1 地震動時には, 摩擦ダ. 時間[sec]. 400. 0. 0.5 1 1.5 周期[sec]. 2. 図-2 地震波の加速度応答スペクトル (減衰定数 3%) No.50 固定. No.72. No.50 No.72 ゴム支承+200kN. No.50 ダンパー. 10 5 0. -5 -10. 0 10 30. 10 20 40 時間[sec]. 20 30 時間[sec]. 30 40. 図-3 L1 地震動時刻歴応答波形. 動(Ⅲ種地盤)加振時の時刻歴応答を図-3 に,. No.50. 加振時の荷重-変位関係を図-4 に示す.上段層間変位が固定支承と同じく十分小 さいこと,荷重-変位関係が剛塑性の長方形の形状を示さないことから,摩擦ダ ンパーは摺動すなわち動いておらず,固定部材として機能していることが確認 できる.なお,図-4 でダンパー荷重の最大値が 140kN を示していることから, この値未満の摩擦力を設定した場合には,L1 地震動加振時に摩擦ダンパーが摺 動してしまい,固定部材として機能しないことがわかる. 3.2 L2 地震動加振. 800 0. 3.振動台実験結果 3.1 L1 地震動加振. 1200. ダンパー荷重(合計)[kN]. した解析によりゴム支承のみ. 1600. 200 140 100 0 -100 -130 -200 -10 -5 0 5 10 ダンパー変位(平均)[mm]. 図-4 L1 地震動時荷重-変位関係. L2 地震動時には,摩擦ダンパーが摺動することでエネルギー吸収を行い,制震効果を. 期待する. 「固定」と「ゴム支承+200kN ダンパー」の下段支承荷重の比較を時刻歴応答として図-5 に,上段層 間変位についても「ゴム支承のみ」と「ゴム支承+200kN ダンパー」の比較を図-6 に,時刻歴応答として示す. キーワード 摩擦ダンパー,ダイス・ロッド式,制震,橋梁,耐震補強,振動台実験 連絡先. 〒300-2622 茨城県つくば市要 36-1 青木あすなろ建設(株)技術研究所. ‑411‑. 耐震リニューアル研究室. TEL029-877-1112. 4.

(2) ゴム支承+200kN ダンパー ゴム支承+5tfダンパー. 500 0 -500 40. 60. (a)Ⅰ-Ⅲ-3. 上段層間変位[mm]. 固定 1000 500. 0 -500. -1000. -1000. ゴム支承. 80 時間[sec]. 100. 120. ゴム支承+200kN ダンパー ゴム支承+5tfダンパー. 固定. 60. (a)Ⅰ-Ⅲ-3. 80 時間[sec]. 20. 100. 120. ゴム支承 ゴム支承. 150 150 100 100 50 50 00 -50 -50 -100 -100 -150 -150 00. 10 10 時間[sec] 時間[sec]. 20 20. (b)Ⅱ-Ⅲ-3. 図-6 上段層間変位時刻歴応答波形. 表-3 摩擦ダンパーの低減効果. 摩擦ダンパー設置による最大応答値の低減効果を表-3 に示す.また,. 地震波. 各入力波に対する摩擦ダンパーの荷重-変位関係を図-7 に示す.摩擦. Ⅰ-Ⅲ-3 Ⅱ-Ⅲ-3. ダンパーは,安定した剛塑性の履歴形状を示しており優れたエネル. 下段支承荷重の 最大値(kN) 低減率 (②/①) ②ゴム支承+ ①固定 200kN摩擦ダンパー 692 504 0.73 697 484 0.69. 上段層間変位の 最大値(mm) 低減率 (②/④) ④ゴム支承 ②ゴム支承+ のみ 200kN摩擦ダンパー Ⅰ-Ⅲ-3 125 14 0.11 Ⅱ-Ⅲ-3 138 22 0.16 ゴム支承+5tfダン… ゴム支承+5tfダン… 400. ギー吸収性能を発揮することが確認できる.. 地震波. その摩擦力をどのように設定するべきかが大きな課題となる.既往 2). の文献 では下段支承荷重が摩擦ダンパーは,ある閾値(摩擦力)に おいて最も小さくなる最適値の存在を示唆している.本実験では摩 擦ダンパーの摩擦力として 100kN と 200kN の2通りを,摩擦ダンパ ーの摩擦力が 0 の場合(=ゴム支承のみの場合) ,固定の場合と合わ せて実施している.動的解析の結果と実験の結果により得られた値. ダンパー荷重(合計)[kN]. 実橋に摩擦ダンパーを適用する場合に, ダンパー荷重(合計)[kN]. 3.3 最大応答値の比較. 10 時間[sec]. (b)Ⅱ-Ⅲ-3. 150 100 50 0 -50 -100 -150 40. 0. 図-5 下段支承荷重時刻歴応答波形 上段層間変位[mm] 上段層間変位[mm]. 下段支承荷重[kN]. 固定 1000. 下段支承荷重[kN]. 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅰ‑206. 400 200 0 -200. -400. 200 0 -200. -400. -30 -20 -10 0 10 20 30 ダンパー変位(平均)[mm]. (a)Ⅰ-Ⅲ-3. -30 -20 -10 0 10 20 30 ダンパー変位(平均)[mm]. (b)Ⅱ-Ⅲ-3. 図-7 摩擦ダンパーの荷重-変位関係. る摩擦力では L1地震時に摺動してしまうこと から,本実験においては摩擦ダンパーの摩擦力 を 200kN として設定している.なお,上段層間. 摩擦ダンパー 摩擦力[kN] (a)下段支承荷重 Ⅰ-Ⅲ-3. 以上,振動台実験の概要および結果の一例を 示した.摩擦ダンパーは L1 地震動時には固定部 材として働き,L2 地震動時には摩擦力を適切に 設定することにより,摩擦ダンパーとして機能 することによって下段支承荷重や上段層間変位. 上段層間変位[mm]. 変位は摩擦力の増加と共に小さくなっている. 4.まとめ. 下段支承荷重[kN]. 確認される.ただし,下段支承荷重を最小とす. 摩擦ダンパー 摩擦力[kN] (b)下段支承荷重 Ⅱ-Ⅲ-3 上段層間変位[mm]. 支承荷重を最小とする最適値が存在することが. 下段支承荷重[kN]. を図-8 に示す.両結果はよく合致しており下段. 摩擦ダンパー 摩擦力[kN] (c)上段層間変位 Ⅰ-Ⅲ-3. を低減することができる.. 摩擦ダンパー 摩擦力[kN] (d)上段層間変位 Ⅱ-Ⅲ-3. 図-8 摩擦力別最大応答値. 【謝辞】本研究は,首都高速道路(株)と青木あすなろ建設(株)の共同研究「既設橋梁の耐震性向上技術に関する研究」に関する成果の一 部である.また,本実験の計画・遂行および結果のまとめに際して,関係各位には懇切丁寧に指導して頂いた.ここに,感謝の意を表す.. 【参考文献】1) 波田雅也ほか:橋梁の制震化に用いる摩擦ダンパーの実験的研究(その 1:ダンパー概要と基本特性,その 2:L2 地震時の 履歴特性),土木学会第 70 回年次学術講演会,I-019,I-020,pp.37-40,2015 2) 武田篤史ほか:摩擦型ダンパーを用いた橋梁系の振動台実 験,土木学会論文集 A1(構造・地震工学),Vol.67,No.3,pp.628-643,2011 3)日本道路協会:道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編,2012.3. ‑412‑.

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