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枚方市上下水道事業 平成 25(2013)年度

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(1)資料1. 枚方市上下水道事業 平成 25(2013)年度 事. 業. 報. 告. 書. ■中宮浄水場高度浄水施設. ■水面廻廊. 枚方市上下水道局 Hirakata City Waterworks And Sewerage Bureau.

(2) 目. 次 ページ. 1. トピックス ...................................................................... 1. ■枚方の水道 80 年 ............................................................................ 1 ■公益社団法人日本水道協会関西地方支部総会の開催地に ......................................... 1 ■水道施設の耐震補強と応急給水拠点の整備 ..................................................... 2 ■水道料金・下水道使用料を改定 ............................................................... 2 ■汚水整備事業の主な取り組み ................................................................. 3 ■雨水整備事業の主な取り組み ................................................................. 4 ■下水道浸水被害軽減総合計画の策定 ........................................................... 5 ■出前講座を行いました ....................................................................... 5. 2. 水道事業経営状況等について ...................................................... 6. 1. 給水人口及び有収水量 ..................................................................... 6. 2. 将来水需要の試算(平成 22 年 10 月策定)との比較・検証 ....................................... 7. (1)比較(平成 25 年度実績値) ................................................................... 7 (2)検証 ...................................................................................... 7 3. 決算状況 ................................................................................. 7. (1)収益的収支(税抜き) ........................................................................ 8 (2)資本的収支(税込み) ........................................................................ 9 4. 水道事業経営評価について ................................................................. 9. (1)経営評価 ................................................................................. 10 (2)基本施策評価 ............................................................................. 12. 3. 下水道事業経営状況等について ................................................... 13. 1. 本市下水道事業の現状と課題 .............................................................. 13. 2. 決算状況 ................................................................................ 13. (1)収益的収支(税抜き) ..................................................................... 14 (2)資本的収支(税込み) ..................................................................... 14 3. 下水道事業経営評価について .............................................................. 15.

(3) 1. トピックス. ■枚方の水道80年 平成 25 年 8 月、枚方の水道は、昭和 8 年 8 月の給水開始から 80 年を迎えました。 昭和 7 年、当時の枚方町は、井戸水の衛生上の問題などに対応するため、水道の創設工事に着手 しました。 翌昭和 8 年 10 月に、天野川の伏流水を水源とする「岡新町浄水場」 (現在のメセナひらかた会館 周辺)が完成しました。 上水道竣工式には、町民 1500 人が提灯行列で練り歩くなど、町をあげて盛大に祝う中、枚方の 水道事業が始まりました。 現在では、計画給水人口約 41 万人の水道施設が整備され、日々私たちの生活に欠かすことがで きない安全な水道水を供給しています。 水道 80 周年を記念して、80 年のあゆみを整理し、職員の手引きとしても活用できる「枚方の水 道 80 年」を平成 25 年 7 月に発行しました。. 岡新町浄水場. 中宮浄水場 高度浄水施設(平成 10 年 8 月開設). ■公益社団法人 日本水道協会 関西地方支部総会の開催地に 平成 25 年 7 月 25 日、第 82 回日本水道協会関西地 方支部総会を本市で開催しました。 総会と合わせて実施する「ウォーターワークスセ ッション」では、政治評論家の森田実氏を講師に迎 え、 「水の時代を生きる~国土強靭化と最近の政治状 況~」をテーマに講演を行いました。 枚方市市民会館の会場に、約 500 人の参加があり ました。 また、本市水道の 80 周年を記念し、平成 24 年度 までは、高度浄水施設で開催していた上下水道局の イベント「水とふれあいデー」も同時開催しました。. 1.

(4) ■水道施設の耐震補強と応急給水拠点の整備 本市の水道事業は、給水開始から 80 年が経過したことに伴い、施設の老朽化が進み、多く の既存施設は、耐震性を有していません。 このため、水道部では、 「枚方市水道施設整備基本計画」に基づき、順次、水道施設の更新 改良と合わせて耐震化に取り組んでいます。 平成 23 年度から耐震化工事を進めている春日受水場は、枚方市の中宮浄水場で製造した水 と大阪広域水道企業団(旧大阪府営水道)の村野浄水場から受水した水を合わせて、日量最大 70,000 ㎥(枚方市全給水量の 50%以上)もの水道水を、本市の東部から南部の地域に供給す るための重要な水道施設です。 春日受水場の受水池、ポンプ設備の耐震化を図り、大地震にも対応できる施設として更新し ます。さらに、停電時の備えとして自家発電設備を整備し、大地震発生時には、水道水の不要 な流出を防ぎ、受水場内の水を確保するため、地震の強度により流出弁が自動的に閉じる緊急 遮断弁を設置します。 受水池に緊急遮断弁を設置することで、地震等で水道管が大きく破損し給水が行えなくなっ た場合でも、応急給水拠点としても利用できるようになります。 工事完了は、平成 26 年度末の予定です。. 新たに設置した送水ポンプ 受水池更新・耐震化工事の様子. ■水道料金・下水道使用料を改定 平成 25 年 4 月に策定した「上下水道ビジョン」 「中期経営計画」に基づき、下水道事業の経営健全化を 図るため、平成 25 年 10 月に下水道使用料の改定と水道料金の区分及び料金の改定を実施しました。 下水道使用料は、使用料で賄うべき汚水事業経費が使用料で賄えていない状況が続いているため、約 10%の増額となる改定を行いました。 水道料金は、料金区分を 5 区分(一般用・業務用・家事共用・浴場用・臨時用)から 3 区分(一般用・ 浴場用・臨時用)に見直すとともに、市民負担の軽減のため、平均約 5%の減額となる改定を行いました。. 2.

(5) ■汚水整備事業の主な取り組み 下水道整備室(汚水整備担当)では、 「枚方市上下水道ビジョン」及び「枚方市下水道事業経営計画」 に基づき、平成 30 年度の住居系地域での概成を目指し、着実に整備を進めています。. ① 汚水整備工事 平成 25 年度における公共下水道の汚水整備 事業の主な整備地区は、長尾地区、田口山地区、 津田地区、杉地区、穂谷地区で、工事発注件数 21 件、整備延長 5.7km を実施し、人口普及率 94.6%となりました。. ② 耐震化工事 枚方市下水道地震対策緊急整備計画に基づ き、大規模な災害時における最重要拠点である 「地域防災センター」の下流路線について耐震 診断を行い、耐震化が必要な施設(管路・人孔) について年次的に工事を行っています。 平成 25 年度は、黄金野 1・2 丁目、小倉町に おいて耐震化工事を行いました。 工事の内容は、管渠更生工φ200~450mm 約 367m、及び、人孔耐震化工を行いました。. 施工前. 施工後. 3.

(6) ■雨水整備事業の主な取り組み. 下水道整備室(雨水整備担当)では、 「枚方市上下水道ビジョン」及び「枚方市下水道事業経営計画」 に基づき浸水対策とした雨水幹線・管渠・水路やバイパス管などの整備を計画的に進めています。 平成 25 年度は 3 地区で幹線管渠の整備を進めました。. ① 利根川雨水支線整備工事 楠葉地域における浸水対策として、楠葉 並木~西船橋の地下約 12mの深さに直径 1.8m、延長約 344mの雨水管整備工事を平 成 24 年 6 月から着手し、平成 26 年 2 月に完 成しました。. ② 久保川雨水支線整備工事 中振地区における浸水対策として、南中 振~北中振の地下約 13mの深さに直径 2m、 延長約 196mの雨水管整備工事を平成 24 年 11 月から着手し、平成 26 年 2 月に完成しま した。. ③ 内野雨水支線築造工事 磯島、渚地区の浸水対策として、磯島北 町において、幅 3.3m、高さ 3.0m、延長約 40mの雨水函渠(ボックスカルバート)整 備工事を平成 25 年 2 月から着手し、平成 25 年 8 月に完成しました。 4.

(7) ■下水道浸水被害軽減総合計画の策定. 近年、計画降雨を上回る集中豪雨が発生してお り、浸水被害の軽減を目的とした国の制度を活用 し、その採択基準を満たしている南部地区の蹉跎 排水区において、平成 25 年度に下水道浸水被害 軽減総合計画の策定を行いました。 この計画ではハード対策として 4 箇所の雨水貯 留施設の整備、ソフト対策としての土のうステー ション設置などの計画を定めました。. ■出前講座を行いました 下水道施設維持課では、近年の集中豪雨に備え るため、地域防災訓練等のイベントで浸水対策訓 練(土のう作り体験)の出前講座の要請に応じて います。 昨年度は、殿一校区(11 月 17 日)・交北校区(11 月 24 日)・平野校区(2 月 2 日)の自治会の方々の 積極的な参加のもとで、土のう作りを体験して頂 きました。. また、平成 25 年 7 月に放送されたケイ・オプ ティコムの市政情報番組「ここが知りたい枚方 市」の特集「豪雨に備えよう!」で、土のうの作 り方を教えながら、浸水被害の軽減に対する取り 組みをわかりやすく説明しました。. 下水道整備室(総務計画担当)でも、下水道をはじめ水環境保全について「下水道ばなし」の出 前講座を行っています。 この「下水道ばなし」は、小学校の授業(総合学習)の一環として、「水」という観点から下水 道や水質保全について学べる内容としています。 また、広く市民の方々にも、普段あまり意識する事のない下水道や環境問題に関心を持ってもら えるように、地域の集会でも出前講座を行っています。平成 25 年 8 月に香陽小学校、平成 25 年 12 月に印田会館で行いました。 他にも、3 月には社会教育課主催の「社会教育基礎講座」において、危機管理室と協同で、枚方 の過去の水害や土のうなどによる浸水の防ぎ方などについての講座を行いました。 5.

(8) 2. 水道事業経営状況等について. 1.給水人口及び有収水量 本市の有収水量は、平成 8 年度に 50,618,428 ㎥に達しましたが、それ以降、平成 21 年度までは、 給水人口の増加にも関わらず漸減傾向が継続していました。こうした水需要減尐は全国的にも同様 の傾向にあります。平成 22 年度以降は、本市においても、全国的にみられる人口減尐の影響を受け、 給水人口も減尐傾向にあり、一段と有収水量の減尐が懸念されます。 平成 25 年度の給水人口は 407,450 人(前年度比 0.34%減:△1,408 人)となり、有収水量は 44,508,887 ㎥まで減尐しています(前年度比 0.51%減:△23 万㎥) 。〔表1-1〕 漸減傾向を昨年度までと比較するため、平成 25 年 10 月の料金区分変更前の生活用水の用途別「一 般用」「業務用」の使用水量でみると、全体の約 8 割を占める一般用は、平成 10 年度以降、漸減傾 向が継続しています。また、業務用についても、平成 25 年度は、前年度比 0.65%減(△55 千㎥) とわずかに減尐しており、平成 8 年度をピークに漸減傾向が継続しています。〔表1-2〕なお、従来の 業務用の 201 ㎥以上の大口使用者の平成 25 年度の給水栓数は、前年度比 1.47%減(△84 栓)とな り、漸減傾向が継続しています。〔表1-3〕. 〔表 1-1〕. 給水人口と有収水量の推移 412,000 給 411,000 水 人 410,000 口 ( 409,000 人 ) 408,000. 47,199. 47,072. 410,289. 409,804. 46,243. 410,825. 410,818 410,034. 45,951. 45,927. 408,810. 408,858. 45,216. 44,509. 44,737. 407,450. 407,000 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 47,500 47,000 46,500 46,000 45,500 45,000 44,500 44,000 43,500 43,000. ( 有 千収 ㎥水 ) 量. 25. 年度 給水人口. 有収水量. 〔表 1-2〕 水量推移(千㎥). 40,000 35,000 39,605 39,735 30,000 25,000 20,000 10,556 10,184 15,000 10,000 5,000 8 10. 一般用. 37,355. 9,309. 37,309. 9,250. 36,894. 36,880. 8,922. 8,631. 36,796. 36,324. 35,827. 8,692. 8,475. 8,498. 35,658. 8,443 業務用. 18. 19. 20. 21. 6. 22. 23. 24. 25.

(9) 〔表 1-3〕. 大口使用者 201㎥以上(給水栓数) 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0. 6,937. 6,576. 6,193. 6,130. 6,038. 5,847. 10. 18. 19. 20. 21. 8. 〔水量ランク別調定集計表より〕. 5,628. 5,906. 5,779. 22. 23. 5,712. 24. 25. 2.将来水需要の試算(平成 22 年 10 月策定)との比較・検証 (1)比較(平成 25 年度実績値) 25 年度実績(A) 給水人口(人). 将来水需要の試算(B). 差 A-B. 407,450. 408,496. △1,046. 44,509. 45,379. △870. 35,658. 36,679. △1,021. 8,851. 8,700. 151. 有収水量(千㎥) 一般用 業務用(浴場用・臨時用・家事共用含む). ※平成 25 年 10 月以降、料金区分における「業務用」は廃止していますが、比較のため、従来の使用 用途「一般用」 「業務用」で区分し、実績数値を表しています。. (2)検証 ①給水人口 「将来水需要の試算」では、平成 23 年度をピーク(推計値:410,086 人)に給水人口が減尐に転 じるものとしていましたが、既に平成 22 年度から減尐に転じており、平成 25 年度実績においては、 将来水需要の平成 25 年度試算数値と比較すると、1,046 人の減尐となりました。また、平成 25 年度 実績を前年度実績値である 408,858 人と比較すると、1,408 人の減尐に転じ、人口減尐の影響が表れ ています。 ②有収水量 平成 25 年度実績値において、将来水需要の平成 25 年度試算数値と比較すると、用途別の一般用で は、1,021 千㎥の減尐となりました。浴場用・臨時用・家事共用を含む業務用では、151 千㎥の増加と なっていますが、有収水量全体では、870 千㎥の減尐となりました。. 3.決算状況 水道事業会計の平成 25 年度決算状況について、前年度と比較すると、まず、収益的収支の収入面で、 営業収益のうち給水収益が 182 百万円(△2.7%)減尐しました。これは、平成 25 年 10 月からの平均 約 5%減となる料金改定のほか、節水型機器の普及等による使用水量の減尐、社会的な人口減尐に伴う 給水人口の減尐によるもので、今後も給水収益の減尐傾向は続くものと見込まれます。〔表2〕 営業外収益の増加は、長期前受金戻入 544 百万円(皆増) 、分担金 73 百万円(37.8%)の増加によ るものです。長期前受金戻入は、新会計基準の適用に伴い設けられたもので、補助金等により取得した 7.

(10) 償却資産の減価償却見合い分を順次収益化するもので、非現金収益となります。分担金の増加は、大規 模開発物件、共同住宅並びに高齢者向け住宅の申し込み申請が増加したことによるものです。 収入全体では、7,587 百万円となり、554 百万円(7.9%)の増加となりました。 次に、収益的収支の支出面で、職員給与費が 246 百万円(△21.4%)減尐しました。これは、正職員 の退職不補充による職員数の減尐、 退職給付費の減尐によるものです。減価償却費は、 155 百万円 (6.7%) 増加しました。これは、新会計基準の適用に伴うみなし償却の廃止、リース会計の導入によるもの、ま た、前年度工事完成による前年度取得資産の増加によるものです。 また、新会計基準の適用に伴い、各種引当金への計上が義務付けられたことから、総額 484 百万円の 繰入れを行いました。 支出全体では、6,412 百万円となり、56 百万円(△0.9%)の減尐となりました。 結果、収支差引額で 1,175 百万円の純利益を計上することとなりました。 なお、資本的収支については、中宮浄水場~田口山配水場間の送水管布設事業が前年度に完了したこ となどにより、建設改良費の減尐とともに企業債が減尐しました。 支出その他の減尐は、投資の減尐で、前年度の下水道事業会計への長期貸付金の皆減によるものです。 今後も業務執行体制の見直しによる諸経費の節減に取組んでいきますが、施設の老朽化による維持管 理経費の増加や施設の更新、耐震化事業に係る投資的経費の増加が見込まれます。 〔表2〕給水収益の推移. 8,000 百 7,500 万 7,000 円 6,500 6,000. 7,799 7,222. 8. 17. 7,207. 18. 7,144. 19. 6,945. 6,831. 6,833. 6,683. 6,622. 6,440. 21. 22. 23. 24. 25. 20 年度. 1). 収益的収支(税抜き). (単位:百万円). H25 決算 営業収益. 入. 6,692. 6,659. 6,440. 6,424. 6,622. 1,014. 441. 372. 544. -. -. 1. 0. 2. 7,587. 7,133. 7,033. 5,763. 6,050. 5,483. うち職員給与費. 907. 1,122. 1,153. うち減価償却費. 2,479. 2,444. 2,323. (46). (-). (-). 営業外費用. 504. 525. 546. 特別損失. 145. 16. 439. 6,412. 6,591. 6,468. 営業外収益 うち長期前受金戻入 特別利益 収入計 営業費用. 支 出. H24 決算. 6,572. うち給水収益. 収. H25 中期経営計画値. (みなし償却廃止による増加分). 支出計. 8.

(11) 当年度純利益. 1,175. 542. (2)資本的収支(税込み). (単位:百万円). H25 決算 企業債. 入. 1,300. 243. 270. 174. 他会計負担金. 0. 30. 27. 国庫(府)補助金. 0. 0. 0. 198. 103. 254. 1,546. 1,703. 1,755. 建設改良費. 2,545. 3,652. 3,541. 企業債等償還金. 1,474. 1,424. 1,491. 17. 63. 1,197. 4,036. 5,139. 6,229. △2,490. △3,436. △4,474. 収入計. 出. H24 決算. 1,300. その他(工事負担金等). 支. H25 中期経営計画値 1,105. 他会計補助金等. 収. 565. その他 支出計 単年度収支. ※単年度収支不足額は、当年度消費税資本的収支調整額 111 百万円、減債積立金 116 百万円、建設改良積 立金 200 百万円、当年度損益勘定留保資金 2,063 百万円で補填しました。. 4.水道事業経営評価について 水道事業の経営・業務分析に水道事業ガイドライン業務指標(PI※)が活用されており、事業の進 捗管理、事業効果の点検・改善を図るため、平成 20 年度に、枚方市水道ビジョン、施設整備基本計画 及び中期経営計画の進捗管理等を目的に、PIと中期経営計画主要施策に焦点をあてた「水道事業経 営評価システム」を構築しました。 平成 25 年度に策定した新たな計画についても、その進捗管理等のため、この経営評価システムを引 き続き適用することとしました。※PI(Performance Indicator)〔資料4参照〕. 水道事業ガイドラインは、水道事業のサービス内容を共通指標によって数値化する国内規格とし て、平成 17 年1月に日本水道協会の規格として制定され、国際規格である ISO/TC224「水道サービ スに関する規格」にも登録されています。 水道サービスの目標となる6項目(安心、安定、持続、環境、管理、国際)を柱として全部で137 項目の業務指標(PI)が示され、本市の水道事業の「強み」と「弱み」を把握するため、この指 標を用い類似団体と比較することが有効であり、その取り組みを進めています。 区. 分. 概. 安. 心. 22. すべての国民が安心しておいしく飲める水道水の供給. 安. 定. 33. いつでもどこでも安定的に生活用水を確保. 持. 続. 49. いつまでも安心できる水を安定して供給. 環. 境. 7. 環境保全への貢献. 管. 理. 24. 水道システムの適正な実行・業務運営及び維持管理. 項目数. 9. 要.

(12) 国. 際. 2. 我が国の経験の海外移転による国際貢献. 枚方市水道事業経営評価システムの概要. 内部評価 (1)経営評価 上下水道ビジョン. (2)基本施策評価. (水道編) 基本方向(6件). 外部評価. 上下水道ビジョン (水道編). 上下水道事業経営委員会. 基本施策(17件) 水道事業中期経営計画 計画主要施策(27件). 上下水道ビジョン基本方向 の達成状況確認 枚方市事務事業実績評価(平成 25 年度実績 27) 件). (1)経営評価 水道事業の経営環境は、その置かれている地理的条件等により様々であり、健全経営のための基 準を一律に設定することは困難です。しかし、個々の水道事業を給水人口規模、水源、給水区域面 積1ha 当たりの年間有収水量等で分類・類型化することにより、類似した経営状況の事業体との比 較が可能となり、自らの事業体の特徴・問題点を把握することが可能となります。〔表 3-1〕 総務省の地方公営企業決算状況調査を基礎に取りまとめられた公益社団法人日本水道協会の「水道 事業経営指標」による類型区分によると、枚方市は、「水源別区分:表流水、給水人口規模別区分: 30 万人以上、有収水量密度別区分:全国平均以上」のC1区分に分類されます。そこで、 「都及び指 定都市を除く給水人口 30 万人以上でかつ、水源別区分がダム、表流水区分」に分類される団体で平 〔表 3-2〕 成 25 年度実績値の回答を得られた 12 団体を類似団体としています。. しかし、平成 26 年度から義務付けされている新会計基準について、本市は、平成 25 年度から早期 に適用していますが、今回類似団体としている 12 市については、平成 25 年度は未適用となっていま す。このため、水道事業ガイドライン業務指標(PI)のうち、新会計基準の適用により影響を受ける 経営関係の指標〔表 3-1〕は、類似団体と同じ基準での比較ができないため、平成 25 年度実績値につ いては、参考としてください。 10.

(13) 〔表 3-1〕 水道事業ガイドライン業務指標(PI)実績. (単位:%). 評価. 枚方市. 類似団体平均. 【参考】全国平均. 指標. (25 年度実績). (25 年度実績). (24 年度実績). 経常収支比率. 121.0. 112.85. 112.56. 0.10. 0.09. 0.11. 243.3. 647.6. 492.0. 自己資本構成比率. 49.8. 66.1. 68.3. 給水収益に対する職員給与費の割合. 14.1. 14.4. 14.0. 給水収益に対する減価償却費の割合. 38.5. 41.1. 30.5. 固定資産回転率 200%以上 を維持. 流動比率. ※評価指標. 高い方が良い. 全国平均:「水道事業経営指標(平成 24 年度)総務省・公益社団法人 日本水道協会」より. 低い方が良い. 財務比率に関する項目について、「流動比率」は、流動負債に対する流動資産の割合で短期債務に 対する支払能力を表しています。この比率が 100%を下回っていれば不良債務が発生していることに なります。本市の実績値は、100%を大きく上回っている状況であり、資金的には安定しているとい えます。 費用に関する項目について、 「給水収益に対する職員給与費の割合」は、前年度と比べて 3.3 ポイン トの減尐となっています。これは、職員数の削減、退職給付費の減尐により職員給与費が減尐したた めです。 また、「給水収益に対する減価償却費の割合」は、前年度と比べて 3.4 ポイント増加しています。 これは、新会計基準の適用に伴うみなし償却の廃止やリース会計導入、前年度工事完成に伴う資産 取得により、減価償却費が増加したためです。. 今後、給水収益の減尐傾向が継続することにより、これらの指標値の大幅な改善は見込めない状況 ですが、平成 25 年 4 月に策定した水道事業中期経営計画に基づき、着実に経営改革を進めます。. 〔表 3-2〕類似団体一覧表. 水源区分. 団体名. ダム. 旭川市、宇都宮市、奈良市、和歌山市、松山市、長崎市(6 団体). 表流水. 八戸圏域水道企業団、秋田市、郡山市、いわき市、富山市、大津市(6 団体). ※各団体類型区分は、「水道事業経営指標(平成 24 年度)総務省編. 11. 公益社団法人 日本水道協会発行」. より.

(14) 〔表 3-3〕指標の推移 500. 455.6. 450.4 450. 463.9. 421.5 384.2. 400 350. 328.0 経常収支比率 固定資産回転率. 300 % 250. 243.3. 流動比率 自己資本構成比率 職員給与費比率 減価償却費比率. 200 150 111.7. 112.2. 112.0. 111.1. 109.2. 57.4. 60.2. 60.9. 61.9. 63.0. 116.62. 121. 100 50 0 19. 38.6 18.1 0.11. 37.7 18.0 0.12. 35.8 18.2 0.12 20. 21. 38.9 17.7 0.11 22 年度. 63.3. 40.5. 49.8 38.5. 35.1 17.4. 18.1 0.11 23. 24. 0.11. 14.1 25. 0.1. (2)基本施策評価 枚方市上下水道ビジョンに基づく、平成 25 年度から平成 30 年度までの6年間における具体的な実 施計画である「枚方市水道事業中期経営計画」計画主要施策 27 件の取り組み状況等確認のため、SS、 S、A、B、Cの5段階評価により、 「計画主要施策」評価を実施し、「計画主要施策」評価の平均値 により、「上下水道ビジョン(水道事業)基本施策評価」を行うものです。〔表 3-4〕 また、あわせて「上下水道ビジョン(水道事業)基本施策評価」の結果(資料3「平成 25 年度実績 水道事業基本施策評価表」 )を基に、枚方市上下水道ビジョン基本方向の達成状況の確認を行います。. 〔表 3-4〕5段階評価達成度. 評価. 評価点. 説. 明. SS. 5. (優). 目標を大幅に上回る達成. S. 4. (良). 目標を上回る達成. A. 3. (可). 目標どおりの達成. B. 2. (不良). 目標をわずかに下回った(局内検討のみに留まったものを含む). C. 1. (不可). 目標を著しく下回った. 12.

(15) 3. 下水道事業経営状況等について. 1.本市下水道事業の現状と課題 平成 25 年度の業務量は、整備人口普及率が 0.5 ポイント上昇(増減は前年度比較。以下同じ)し、 94.6%となり、水洗化率は 96.8%となりました。また、年間有収水量は 38,873,178 ㎥で、5,080 ㎥ 増加しました。 事業面では、汚水整備事業において、普及率向上に向けて長尾地区、津田地区、田口山地区など で汚水管布設工事を実施しました。 雨水整備事業においても、浸水対策事業として、浸水被害軽減に向けて、久保川や利根川などの 雨水支線整備工事を実施したほか、溝谷川ポンプ場整備事業を進め、安居川ポンプ場他 2 箇所の 初期自動化に着手しました。 一方、経営面では、建設財源として発行してきた企業債償還金の増加等により悪化を続け、執行 体制の見直しによる職員数の削減や経費の削減、補償金免除繰上償還制度の活用など経営健全化 に取り組んできました。 しかし、本来、下水道使用料で賄うのが原則である汚水処理の経費については、税金で補ってい る状況が続いています。また、下水道施設の老朽化に伴う更新など維持管理経費の増加も見込まれ ることから、平成 25 年 10 月、下水道使用料の約 10%の増額改定を行いました。 今後も、安定した企業経営に向けた取り組みを強化するとともに、優先順位を踏まえた計画的な 事業展開を図り、事業・経営の両立に努めます。. 2.決算状況 下水道事業会計の平成 25 年度決算状況について、前年度と比較すると、まず、収益的収支の収 入面で、営業収益のうち下水道使用料は、平成 25 年 10 月からの約 10%増となる料金改定により、 222 百万円(4.2%)増加しました。 営業外収益の増加は、新会計基準の適用に伴い、長期前受金戻入が 3,130 百万円皆増したことな どによるものです。 収入全体では 12,738 百万円となり、3,315 百万円(35.2%)の増加となりました。 次に、収益的収支の支出面で、職員給与費が 257 百万円(△29.7%)減尐しました。これは、退職 給付費の減尐によるものです。減価償却費は、1,328 百万円(30.1%)増加しました。これは、新会 計基準に伴うみなし償却の廃止、リース会計の導入によるものです。 営業外費用の減尐は、支払利息及び企業債取扱費が 145 百万円(△6.6%)減尐したことなどに よるものです。 また、新会計基準の適用に伴い、各種引当金への計上が義務付けられたことから、総額 225 百万 円の繰入れを行いました。 支出全体では 10,646 百万円となり、1,276 百万円(13.6%) の増加となりました。 結果、収支差引額で 2,092 百万円の純利益を計上することとなりました。 13.

(16) ●. 財政収支状況. 1)収益的収支(税抜き). (単位:百万円). H25 決算. H24決算. 営業収益. 8,682. 8,344. 5,478. 5,256. 3,807. 989. 3,130. -. 248. 90. 12,738. 9,423. 8,349. 7,082. うち職員給与費. 607. 864. うち減価償却費. 5,747. 4,419. うち下水道使用料. 収 入. 営業外収益 うち長期前受金戻入 特別利益 収入計 営業費用. 支 出. (みなし償却廃止による増加分). (1,238). 営業外費用. 2,273. 167. 15. 支出計. 10,646. 9,370. 当年度純利益. 2,092. 53. (2)資本的収支(税込み). (単位:百万円). H25 決算 企業債. 入. 1,851. 他会計補助金. 542. 936. 他会計負担金. 1,104. 728. 683. 645. 他会計出資金. 0. 0. 他会計借入金. 0. 332. 31. 37. 4,480. 4,529. 2,782. 2,404. 317. 202. 6,074. 6,242. 345. 198. 0. 0. 9,518. 9,046. △5,038. △4,517. 国庫(府)補助金. 収入計 整備事業費 建設改良事業費. 出. H24 決算 2,120. その他(工事負担金等). 支. -). 2,130. 特別損失. 収. (. 企業債等償還金等 固定資産購入費 その他 支出計 単年度収支. ※資本的収入額が資本的支出額に不足する額 5,038 百万円は、 当年度消費税資本的収支調整額 75 百万円、 減債積立金 12 百万円、過年度損益勘定留保資金 902 百万円、当年度損益勘定留保資金 4,026 百万円及び繰 越工事資金 23 百万円で補てんした。. 14.

(17) 3.下水道事業経営評価について 下水道事業は、水道事業とあわせて、平成 26 年度から強制適用となる公営企業会計に係る新会計基 準を平成 25 年度より早期適用をしました。早期適用により、減価償却のみなし償却の廃止、退職給付 引当金、賞与等引当金や貸倒引当金の計上が絶対条件となり、また、剰余金に整理されていた資本剰 余金のうち、償却資産取得の財源となった資本剰余金については、繰延収益の長期前受金として整理 しなおし、取得資産の減価償却費に合わせ毎年度収益化させるほか、決算時において翌年度償還予定 の償還元金については、流動負債に計上するなど、損益計算書、貸借対照表などに大きく影響を与え るものです。 平成 25 年度決算においては、他の事業体で新会計基準を適用した団体は、限られておりまた、新会 計基準に沿った経営指標なども示されておらず、正確な他の事業体との比較、分析が困難な状況です。 よって、昨年度、お示ししました財務指標については、他事業体も新会計基準による決算となる平成 26 年度決算において、再度、適切な経営指標を提示させていただきたいと考えています。. (参考) 枚方市下水道事業. 貸借対照表(前年度対比) (単位:百万円). 区分. 資産. 負債. 資本. 有形固定資産 無形固定資産 固定資産 投資 計 現金預金 未収金 貸倒引当金 流動資産 前払金 貯蔵品 計 資産合計 企業債 他会計借入金 リース債務 固定負債 引当金 その他固定負債 計 企業債 その他償還金 リース債務 未払金 流動負債 建設改良未払金 引当金 その他流動債務 計 長期前受金 長期前受金収益 繰延収益 化累計額 計 合計 資本金 資本金 借入資本金 計 資本剰余金 剰余金 利益剰余金 計 合計 負債資本合計. 平成25年度 (新会計基準) 203,838 13,634 19 217,491 1,146 684 △53 0 9 1,786 219,277 74,367 1,490 7 444 243 76,551 5,830 48 16 138 644 14 26 6,716 95,084. 平成24年度 (旧会計基準) 207,624 13,750 19 221,393 1,506 639 0 785 9 2,939 224,332 1,912 1,179 0 328 586 4,005 0 0 0 1,188 498 0 11 1,697 0. △7,818 87,266 170,533 27,438 0 27,438 16,969 4,337 21,306 48,744 219,277. 15. 増減. 備考. △3,786 △116 0 △3,902 △360 45 △53 △785 0 △1,153 △5055 72,455 311 7 116 △343 72,546 5,830 48 16 △1,050 146 14 15 5,019 95,084. 新基準. 0. △7,818. 新基準. 0 5,702 26,941 82,452 109,393 109,225 12 109,237 218,630 224,332. 87,266 164,831 497 △82,452 △81955 △92256 4,325 △87,931 △169,886 △5,055. 新基準. 新基準 新基準. 新基準 新基準 新基準 新基準 新基準. 新基準 新基準 新基準.

(18) ●. 事業別状況. 1)収益的収支(税抜き). (単位:百万円). 汚水事業. 雨水事業. 営業収益. 7,079. 1,604. 5,479. -. 2,455. 1,352. 1,860. 1,270. 249. 0. 9,782. 2,956. 5,715. 2,634. うち職員給与費. 139. 469. うち減価償却費. 3,959. 1,788. ( 0). (1,238). 1,808. 322. 167. 0. 支出計. 7,690. 2,956. 当年度純利益. 2,092. 0. うち下水道使用料. 収 入. 営業外収益 うち長期前受金戻入 特別利益 収入計 営業費用. 支 出. (みなし償却廃止による増加分). 営業外費用 特別損失. (2)資本的収支(税込み). (単位:百万円). 汚水事業 企業債. 収 入. 1,228. 892. 他会計補助金. 542. 0. 他会計負担金. 349. 755. 国庫(府)補助金. 412. 271. 他会計出資金. 0. 0. 他会計借入金. 0. 0. 31. 0. 2,562. 1,918. 1,425. 1,357. 228. 89. 企業債等償還金等. 5,059. 1,015. 固定資産購入費. 3,345. 0. 0. 0. 7,057. 2,461. ▲4,495. ▲543. その他(工事負担金等) 収入計 整備事業費 建設改良事業費. 支 出. 雨水事業. その他 支出計 単年度収支. 16.

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