2011 年 11 月 23 日
KCLS コース用のシナリオ集です。
シナリオの設定は、受講生の職種、職場環境により、リアルな設定に変更して使用し てください。例えば、使うシナリオが救急外来の設定なのに、受講生が病棟看護師だ った場合は、入院中の患者さんが病棟で急変した設定に変更したり、今までの経験 談を聞き出し、それに近いような設定にしたりと工夫してみましょう。
各シナリオにポイントを記載しています。ブースの流れや受講生によってポイントを選 んで教えてください。
MEGA Code のシナリオは受講生のレベルに合わせて選択してください。
難しいようなら、VF/VT や PEA/Asystole のシナリオを使っていただいても構いませ
ん。
- 2 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ① >
想定
急性心筋梗塞からの VF。 目の前でVFになった場合、ほとんどが 1 回の除細動で戻る。
状況設定
外来待合室を通りかかったとき、60 代の男性が胸を押さえて目の前で倒れた。
背景(聞かれたら答える):糖尿病・高血圧で通院中
シナリオ オペレーター
目の前で倒れる ↓
「苦悶」をクリック
実行調律: VF (除細動有効)
待機調律:
Sinus(QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg) 緊急コール・救急カート・除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「VF」
↓ 除細動 360J ↓
Sinus(QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg)
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
(2 分間の CPR の途中で)体動出現 「呼吸音」「苦悶」をクリック
【この症例のポイント】
● まずは、リーダーの役割を理解しましょう。
チームメンバーが来たら、役割を振る(すばやく胸骨圧迫を交代!!)
ハッキリ声だし、しっかり指示を!
● 迅速で安全に除細動をかける
● 絶え間ない胸骨圧迫と換気
- 3 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ② >
想定
心原性疾患からの pulseless VT。目の前でVT になった場合、ほとんどが 1 回の除細動で戻る。
状況設定
50 歳の男性が動悸を主訴に、救急外来を受診。診察のため、ベッドに横になっているときにうめ き声をあげて意識を失った。
背景(聞かれたら答える):高血圧・狭心症
シナリオ オペレーター
うめき声をあげて意識消失 ↓
「苦悶」をクリック
実行調律:VT(QRS:C,HR180/分,電気収縮解離 チェック) (除細動有効)
待機調律:Idiov.(HR30/分) 緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼
ぶ)、救急カート、除細動器 ↓
CPR 開始し、モニター装着「pulseless VT」
↓ 除細動 360J ↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック) 待機調律:
Sinus(QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg) CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備
↓ 情報収集
状況をみて実行(交換)クリック 電気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus(QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg)
「呼吸音」「苦悶」をクリック
【この症例のポイント】
● リーダーの役割を理解しましょう。
チームメンバーが来たら、役割を振る(すばやく胸骨圧迫を交代!!)
ハッキリ声だし、しっかり指示を!
● 迅速で安全に除細動をかける
● 絶え間ない胸骨圧迫と換気
● Pulseless VT の確認には、パルスチェックを!!
- 4 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ③ >
想定
院外心停止で AED を使うパターン。
状況設定
イオン倉敷でショッピングをしていたところ、目の前で 60 歳の男性が胸をおさえて倒れた。
シナリオ オペレーター
目の前で倒れる ↓
「苦悶」をクリック 実行調律:VF 待機調律:
Sinus(QRS:A,HR80/分,BP120/80mmHg) 119 番通報、AED
↓
「あえぎ呼吸」
CPR 開始し、AED 装着「VF」
↓
AED でショック!!!
↓
実行(交換)クリック
Sinus(QRS:A,HR80/分,BP120/80mmHg) CPR 再開
↓
状況をみて
電気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック 救急隊到着し、搬送
「呼吸音」「苦悶」をクリック
【この症例のポイント】
● AED の基本的な操作ができる
● ショック後すぐに CPR を再開し、2 分毎にリズムチェックを行う。
- 5 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ④ >
想定
心原性疾患からの VF。2 回の除細動後に回復する設定。
シナリオに入る前に、2 分間の CPR の間にすること、薬剤投与や挿管のタイミングを解説。
状況設定
病棟回診中、302 号室の○○さんの反応がありません。
背景(聞かれたら答える): 50 歳の男性、狭心症で入院中
シナリオ オペレーター
呼びかけに反応なし ↓
実行調律:VF(除細動無効)
待機調律:Idiov.(HR30/分) 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「VF」
↓
除細動 360J(1 回目)
↓
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
次の除細動までの間に「除細動有効」にしてお く
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「VF」
↓
除細動 360J(2 回目)
↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック) 待機調律:
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg) CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管
↓ 抗不整脈薬準備
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg)
【この症例のポイント】
● SecondaryABCD の理解
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
時間があればサマライズを
- 6 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ⑤ >
想定
心原性疾患からの VF。2 回の除細動後に回復する設定。
状況設定
52 歳男性。主訴は胸痛。救急車で搬送されてきたが、病院到着直前に反応がなくなった。
背景(聞かれたら答える):狭心症の既往あり
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:VF(除細動無効)
待機調律:Idiov.(HR30/分) 緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼
ぶ)、救急カート、除細動器 ↓
CPR 開始し、モニター装着「VF」
↓
除細動 360J(1 回目)
↓
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
次の除細動までの間に「除細動有効」にしてお く
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「VF」
↓
除細動 360J(2 回目)
↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック) 待機調律:
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg) CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管
↓ 抗不整脈薬準備
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg)
【この症例のポイント】
● SecondaryABCD の理解
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
時間があればサマライズを
● 救急隊から引き継ぐとき、状況把握、反応の確認から開始する
- 7 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ⑥ >
想定
心原性疾患からの pulseless VT。2 回の除細動後に回復する設定 状況設定
70 歳男性。気分が悪いとナースコールあり。病室へかけつけたところ、反応なし。
背景(聞かれたら答える):胸痛発作続くため心臓カテーテル検査目的で入院
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:VT(QRS:C,HR180/分,電気収縮解離 チェック) (除細動無効)
待機調律:Idiov.(心拍数 30/分) 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「pulseless VT」
↓
除細動 360J(1 回目)
↓
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
次の除細動までの間に「除細動有効」にしてお く
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「pulseles VT」
↓
除細動 360J(2 回目)
↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック) 待機調律:
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg) CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管
↓ 抗不整脈薬準備
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP120/80mmHg)
【この症例のポイント】
● SecondaryABCD の理解
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
時間があればサマライズを
- 8 -
< VF / pulseless VT のシナリオ ⑦ >
想定
動悸を主訴に来院した患者さんが、目の前で急変するパターン。1 回の除細動で回復するが、
すぐに VF になり、迅速な除細動で回復する設定。
状況設定
動悸を主訴に来院した 42 歳の男性。「胸がドキドキするんです。息苦しい。先生なんとかしてくだ さい。」と訴えている。
シナリオ オペレーター
SPO2 88%にて酸素投与し、モニター装着、静 脈路確保(OMI)、バイタル測定
↓
実行調律:VT(HR140/分,BP90/40mmHg)(除 細動有効)
待機調律:
Sinus(QRS:C,HR80/分,BP90/40mmHg) うめき声をあげて、突然意識消失
↓ pulseless VT
電気収縮解離チェック、HR を 180/分に上げ る。
「苦悶」をクリック 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、準備でき次第除細動 360J ↓
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
電気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus(QRS:C,HR80/分,BP90/40mmHg)
「呼吸」「苦悶」をクリック
【この症例のポイント】
● 意識のある患者さんへの対応は、O-M-I(酸素・モニター・点滴)が基本
● 迅速で安全に除細動をかける
- 9 -
< PEA / Asystole のシナリオ ① >
想定
呼吸不全からの急変(PEA)。低酸素血症に対し、効果的な CPR が行えれば、心拍再開する可 能性が高い。
状況設定
74 歳 男性。発熱、呼吸困難で救急外来を受診。待合室で意識消失した。
背景(聞かれたら答える):COPDにて通院中
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:Sinus (QRS:A,HR40/分,電気収縮解 離チェック)
待機調律:
Sinus(QRS:C,HR 80/分,BP 120/80mmHg) 緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼
ぶ)、救急カート、除細動器 ↓
CPR 開始し、モニター装着「PEA」
↓
CPR 継続、ルート確保、アドレナリン投与、挿管準 備、情報収集(聞かれたら答える)
↓
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「PEA」
↓
CPR 継続、必要なら挿管、2 回目のアドレナリン(3
~5 分後)
↓
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:C,HR80/分,BP120/80mmHg)
「呼吸」をクリック
【この症例のポイント】
● PEAの診断:必ずパルスチェックをする
● SecondaryABCD の理解
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
時間があればサマライズを
- 10 -
< PEA / Asystole のシナリオ ② >
想定
消化管出血からの急変(PEA)。循環血液量減少に対してすばやく対応することで救命できる。
状況設定
病棟の廊下を歩いていると、60 歳の男性がトイレの前で倒れていた。
背景(聞かれたら答える):心筋梗塞でバイアスピリン内服中。トイレに大量のタール便あり
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:Sinus (QRS:A,HR120/分,電気収縮 解離チェック)
待機調律:
Sinus(QRS:A,HR 70/分,BP 120/80mmHg) 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「PEA」
↓
CPR 継続、ルート確保、アドレナリン投与、挿管準 備、情報収集(聞かれたら答える)
↓
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「PEA」
↓
CPR 継続、大量輸液、輸血準備、必要なら挿 管、2 回目のアドレナリン(3~5 分後)
↓
原因検索し、大量輸液や輸血ができたら、実行
(交換)クリック、電気収縮解離のチェックをは ずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:A,HR70/分,BP120/80mmHg)
「呼吸」をクリック
【この症例のポイント】
● PEAの診断:必ずパルスチェックをする
● SecondaryABCD の理解
● 原因検索について(カラダ・カルテ・カゾク)
● 循環血液量減少と低酸素血症はPEAの原因として最も一般的であり、容易に治療可能であ る。
- 11 -
< PEA / Asystole のシナリオ ③ >
想定
DNAR の意思表示のある末期癌患者が運ばれてきた時の対応。DNAR の意思表示がはっきりし ない間は、CPR を開始し、その間に原因検索を行う。
状況設定
心肺停止状態の患者さん(82 歳、男性)が CPR をされながら運び込まれてきた。家族はまだ不 在のため詳細不明。
背景(聞かれたら答える):末期癌で BSC の患者
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:Asystole
緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼 ぶ)、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「Asystole」
↓ (リード・感度・誘導の確認)
CPR 継続、ルート確保、アドレナリン投与、挿管準 備、情報収集(聞かれたら答える)
↓
カルテにて DNAR 確認 (末期癌。DNAR という ことで、ご本人・ご家族・主治医の合意、署名あ り)
到着したご家族に状況説明し再確認 ↓
CPR 中止、死亡確認
【この症例のポイント】
● Asystole? と思ったら、リード、感度、誘導
● DNAR:Asystole は「死の波形」と言われている。DNAR の宣言や死体現象の出現など、蘇生 行為を中止するものはないかを確認する。
- 12 -
< PEA / Asystole のシナリオ ④ >
想定
高 K 血症からの急変(Asystole)
状況設定
救急外来に心肺停止状態の 73 歳の男性が運ばれてきた。救急隊が CPR をしている。
背景(聞かれたら答える):糖尿病、慢性腎不全あり、週 3 回透析を行っている。コンプライアン ス不良で、昨日果物をたくさん食べた。
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:Asystole
緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼 ぶ)、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「Asystole」
↓ (リード・感度・誘導の確認)
CPR 継続、ルート確保、アドレナリン投与、挿管準 備、情報収集(聞かれたら答える)
↓
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「Asystole」
↓
CPR 継続、高 K 血症の治療(カルチコール、メ イロン、GI など)、必要なら挿管、2 回目のアドレ ナリン(3~5 分後)
↓
30 分蘇生努力するも心拍再開せず 蘇生中止の判断、家族への説明
【この症例のポイント】
● Asystole? と思ったら、リード、感度、誘導
● 蘇生中止の判断 テキスト P29
心肺蘇生開始 15~20 分前後で蘇生中止を検討し始めます。
例外:溺水、低体温、薬物中毒
● 高 K 血症の治療 テキスト P31 カルチコール、メイロン、GI 療法
- 13 -
< PEA / Asystole のシナリオ ⑤ >
想定
挿管患者の急変(PEA)
状況設定
ICU で挿管中の患者さんの人工呼吸器のアラームが鳴り始め、SpO2低下し、血圧も低下してき たとコールあり。
シナリオ オペレーター
鎮静中で反応の確認は困難 ↓
実行調律:Sinus(QRS:D,HR30/分,電気収縮解 離チェック)
気道は挿管で左右気道閉塞 待機調律:
Sinus(QRS:A,HR70/分,BP70/40mmHg) 緊急コール、救急カート、除細動器(ICU なので
すぐそこにある)、脈触れず「PEA」
↓
ただちに CPR 開始、アドレナリン投与、
人工呼吸器アラーム続くので BVM 換気に変更 ↓ 情報収集、リズムチェック 2 分毎 気道トラブルに気づく
↓
CPR 継続しつつトラブルの解決(気管チューブ 抜いてマスク換気、可能であれば再挿管)
↓
問題解決できたら実行(交換)クリック、電気収 縮解離チェックをはずす、気道閉塞解除
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェック、検査指示
Sinus(QRS:A,HR70/分,BP70/40mmHg)
【この症例のポイント】
● 挿管中は呼吸の評価を継続する。
Displaced tube:チューブの逸脱 Obstructed tube:チューブの閉塞 Pneumothorax:気胸
Equipment failure:機器の故障
- 14 -
< PEA / Asystole のシナリオ ⑥ >
想定
心筋梗塞からの急変(PEA)
状況設定
外来待合室で、イスに座っていた 70 歳の男性がうめき声をあげて目の前で倒れた。
背景(聞かれたら答える):糖尿病、高血圧、高脂血症で通院中。最近、胸を痛がることが時々 あった。今朝より胸部不快感あり、受診にきたところであった。
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:Sinus (QRS:C,HR40/分,電気収縮解 離チェック)
待機調律:
Sinus(QRS:C,HR 70/分,BP 70/40mmHg) 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「PEA」
↓
CPR 継続、ルート確保、アドレナリン投与、挿管準 備、情報収集(聞かれたら答える)
↓
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「PEA」
↓
CPR 継続、必要なら挿管、2 回目のアドレナリン(3
~5 分後)
↓
原因検索ができたら、実行(交換)クリック、電 気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:C,HR70/分,BP70/40mmHg)
「呼吸」をクリック
【この症例のポイント】
● SecondaryABCD の理解
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索(カラダ・カルテ・カゾク)
時間があればサマライズを
- 15 -
< MEGA Code のシナリオ ① > (基本)
想定
急性心筋梗塞。目の前で VT 発症→1 回の除細動で戻る可能性大。ぜひ、救命したいケース。
状況設定
60 代の男性が、胸をおさえて苦しみながら、家族に連れられて救急外来を受診した。ベッドに横 になって診察しようとしたときに、急に意識がなくなった。
背景(聞かれたら答える):心筋梗塞の既往あり
シナリオ オペレーター
意識消失 ↓
「苦悶」をクリック
実行調律:VT(QRS:C,HR220/分,電気収縮解離 チェック) (除細動有効)
待機調律:Idiov.(HR30/分) 緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼
ぶ)、救急カート、除細動器 ↓
CPR 開始し、モニター装着「pulseless VT」
↓ 除細動 360J ↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック) 待機調律:
Sinus(QRS:C,HR60/分,BP120/80mmHg) CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備
↓ 情報収集
状況をみて実行(交換)クリック 電気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、緊急 PCI 、ICU へ
Sinus(QRS:C,HR60/分,BP120/80mmHg)
「呼吸音」「苦悶」をクリック
【この症例のポイント】
● 迅速で安全に除細動をかける
● Pulseless VT の確認には、パルスチェックを!!
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
- 16 -
< MEGA Code のシナリオ ② > (基本)
想定
急性心筋梗塞からの VF(発見までに少し時間がたっている)
状況設定
305 号室の 50 代の男性。回診で部屋を訪室した時に、意識がないのを発見した。
背景(聞かれたら答える):狭心症で入院中
シナリオ オペレーター
呼びかけに反応なし ↓
実行調律:VF(除細動無効)
待機調律:Idiov.(HR30/分) 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「VF」
↓
除細動 360J(1 回目)
↓
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
次の除細動までの間に「除細動有効」にしてお く
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「VF」
↓
除細動 360J(2 回目)
↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック) 待機調律:
Sinus (QRS:C,HR60/分,BP120/80mmHg) CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管
↓ 抗不整脈薬準備
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:C,HR60/分,BP120/80mmHg)
【この症例のポイント】
● 迅速で安全に除細動をかける
● SecondaryABCD の理解(薬剤投与のタイミングなど)
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
- 17 -
< MEGA Code のシナリオ ③ > (基本)
想定
心原性疾患からの VF。AED を使うパターン。
状況設定
歓送迎会に行こうと思い、病院のロビーの椅子に座って同僚と 2 人でタクシーを待っていた。す ぐ横に座っていた 70 代くらいの男性が胸を押さえながら、うめき声とともに意識消失し、倒れた。
シナリオ オペレーター
目の前で倒れる ↓
AED を「シナリオ 6」に設定しておく
「苦悶」をクリック
実行調律:VF(除細動有効)
待機調律:
Sinus(QRS:A,HR80/分,BP120/80mmHg) 緊急コール、AED
↓
「あえぎ呼吸」 CPR 開始し、AED 装着「VF」
↓
AED でショック!!!
↓
CPR 再開ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「VF」
↓
除細動 360J(もしくは、AED でショック)
↓
Sinus(QRS:A,HR80/分,BP120/80mmHg)
CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管 ↓ 抗不整脈薬準備
状況をみて
電気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
「呼吸音」をクリック
【この症例のポイント】
● AED の基本的な操作ができる
● ショック後すぐに CPR を再開し、2 分毎にリズムチェックを行う。
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
- 18 -
< MEGA Code のシナリオ ④ > (基本~やや難)
想定
心臓弁膜症(さらにいえば高齢者の大動脈弁狭窄症)からの突然の VF。肺気腫もあり、非常に 厳しい状況
状況設定
210 号室を訪室したところ、88 歳の女性の反応がない。
背景(聞かれたら答える):心臓弁膜症に加えて肺気腫もあったが、ADL は自立していた。
シナリオ オペレーター
呼びかけに反応なし ↓
実行調律:VF(除細動有効)
待機調律:Asystole 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「VF」
↓ 除細動 360J ↓
Asystole
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
待機調律:Idiov. (HR60/分,BP90/60mmHg)
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「Asystole」
↓ (リード・感度・誘導の確認)
CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管 ↓
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Idiov. (HR60/分,BP90/60mmHg)
【この症例のポイント】
● 波形が変わったときに、波形を宣言する。
● Asystole? と思ったら、リード、感度、誘導
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索
★受講者のレベルによっては、ルートが取れないときの対応を取り入れる。(G2005 は骨髄内投与 が先ですが、日本での現状を考慮し、気管内投与でも可。もちろん、受講者が骨髄内投与を選 択すれば、それで OK です。)
- 19 -
< MEGA Code のシナリオ ⑤ > (やや難)
想定
交通事故による左緊張性気胸 状況設定
20 代男性が交通事故に遭い、救急隊により搬送。救急外来到着直前に反応がなくなり、心肺蘇 生をされながら、到着。
背景(聞かれたら答える):乗用車運転中、誤って電信柱に激突。シートベルトをしておらず、左 胸部をハンドルで打った。
シナリオ オペレーター
反応なし ↓
実行調律:Idiov. (HR30/分,電気収縮解離チェッ ク)
「左気道閉塞」
待機調律:
Sinus(QRS:A,HR 100/分,BP 90/60mmHg) 緊急コール(救急外来なので周りの人をすぐ呼
ぶ)、救急カート、除細動器 ↓
CPR 開始し、モニター装着「PEA」
↓
CPR 継続、ルート確保、アドレナリン投与、挿管準 備
↓ 情報収集
2 分間の CPR 後、リズムチェックで「PEA」
↓
CPR 継続、挿管、2 回目のアドレナリン(3~5 分 後)
↓ 胸腔穿刺
原因検索ができたら、実行(交換)クリック、電 気収縮解離のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus(QRS:A,HR 100/分,BP 90/60mmHg)
「呼吸」をクリック
【この症例のポイント】
● 救急隊から引き継ぐとき、状況把握、反応の確認から開始する
● PEAの診断:必ずパルスチェックをする
● SecondaryABCD の理解
● 原因検索について(カラダ・カルテ・カゾク)
- 20 -
<MEGA Code のシナリオ ⑥ > (やや難)
想定
整形外科術後に発症した肺塞栓症 状況設定
407 号室の 70 代男性がベッドサイドで倒れていた。呼びかけるが、反応はない。
背景(聞かれたら答える):大腿頸部骨折の術後。昨日から歩行練習を開始したところ。心電図、
心エコーでは右心負荷の所見あり。
シナリオ オペレーター
呼びかけに反応なし ↓
実行調律:VF(除細動有効)
待機調律:Idiov.(HR30/分) 緊急コール、救急カート、除細動器
↓
CPR 開始し、モニター装着「VF」
↓ 除細動 360J ↓
Idiov.(HR30/分,電気収縮解離チェック)
CPR 再開、ルート確保、薬剤・挿管準備 ↓ 情報収集
待機調律:
Sinus (QRS:A,HR70/分,BP70/40mmHg) 2 分間の CPR 後、リズムチェックで「PEA」
↓
CPR 再開、アドレナリン投与、気管挿管 ↓
状況をみて実行(交換)クリック、電気収縮解離 のチェックをはずす
(2 分間の CPR 後)リズムチェック バイタルチェックの後、ICU へ
Sinus (QRS:A,HR70/分,BP70/40mmHg)
【この症例のポイント】
● 波形が変わったときに、波形を宣言する。
● 2 分間の CPR の間にリーダーがすること
絶えず効果的な CPR ができているかチェックする 原因検索