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【近代4 主権国家体制の形成】

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(1)

【近代 4 主権国家体制の形成】

1.主権国家における絶対主義とは 2.ポルトガル,スペイン,オランダ 3.ドイツ三十年戦争と主権国家体制の確立

4.イギリスの絶対主義

5.フランスの宗教内乱と絶対王政への道

1.主権国家における絶対主義とは

主権国家 A) イタリア戦争 (1494~1559)…15C末,フランスがイタリアに侵入→スペイン・神聖ローマ帝 国が対抗し,開戦。

・16C以降,さらにオスマン帝国の圧力,ヨーロッパ諸国に加わる→ヨーロッパ諸国,領土・

宗教・海外進出をめぐり激しく争う緊張状態に入る

・ハプスブルク家vs.フランス王家 ヨーロッパにおける国際関係の重要な対立軸

B) 以後の戦争の長期化・大規模化・軍事革命=国内を強力にまとめあげる必要性→多くの兵員 や軍事費調達のために徴税機構を中心に行政機構を整備。国内の統一的支配へ

・この過程で多くの国は,自己の支配領域を明確な国境で囲い込み,外に対して君主のみが 国を代表する国内秩序を形成…主権国家(近代国家の原型)

絶対王政 A) 絶対主義…王にあらゆる権力が集中した体制

・16~18C,王権が最も強くなり国家の統一が進む。この主権国家の形成期にイギリス,フ

ランス,スペインでみられた強力な国内統治体制

B) 支えたしくみ…官僚制,常備軍をととのえ,重商主義政策により資金を調達。

① 官僚制…専門的な役人が政治を動かしていく制度

② 常備軍…平和な時でも維持され続ける軍隊。戦争が大規模になり,戦争が起こったとき だけ家臣や傭兵を集めていたのでは対処できないので,ふだんから充実させておくこと が強力な王権の必要条件。

↓支えるには財政を豊かにすることが必要

③ 重商主義政策…商業(貿易)をさかんにして資金を手に入れようとした政策

・重金主義:海外で金や銀の鉱山を開発し,採掘して国内に持ちこむ。銀の価格や産出領の 低下で長続きせず (初期のスペイン)

・貿易差額主義:輸出を増やし輸入を減らす→良い製品を作ることが必要なため,国内の工 業を保護・育成することが重要。→国家は,経済統制や補助金支給,特権を与えるなどの方 法で,国内の産業を保護し,貿易を進める。その一環として原料供給地・商品市場としての 植民地獲得を進めていった(英仏)

・人々に王権を認めさせるため,王権神授説が唱えられ,宗教が利用された。

時代背景 ・封建社会から市民社会への過渡期

封建領主は行政・裁判・軍事の権限を失い,宮廷貴族として王権に依存していくようになる。

貴族も新興市民も王権に抵抗できる力を備えていない時期だが,市民の力がさらに強くなるこ とで,王権が倒される国もでてくる

王権 > 貴族(領主)の力…低下の一途

> 新興市民(ブルジョワジー,商工業者)…向上中だがまだ弱い

(2)

貴族:特権を王権に守られながら,官僚や軍の指揮官として奉仕 市民:大商人は保護を与えられ,多額の寄付を納める。

一般市民は大商人に利益を得る機会を奪われ,王には納税

経 済 的 背 景

・特権商人が国王とつながって力を持つ

・16C 人々の交流が活発化→大量の製品が売れる→新しい生産方法が求められる

①問屋制家内工業

都市の商人,金融業者 →道具や原料→ 農村の農民,職人

← 製品 ←

②工場制手工業(マニュファクチュア)

資金を持った人々が工場を建て,労働者を集めて製品を作らせる方法。「分業と協業」によ り,作業が単純化し能率UP

作業を機械に置き換える道が見えた18C,産業革命の時代へ

2.ポルトガル,スペインとオランダ ポ ル ト ガ

・有利な地理的条件と早い時期の統一 →王権が強化され,新航路開拓へ

・国庫収入増大→貴族をおさえ,官僚機構・常備軍整備される。騎士団領も王室財産に スペイン ・スペイン・ハプスブルク家 16C のカルロス1世とフェリペ2世に黄金時代…太陽の沈まぬ

国。しかし,フェリペ2世の熱烈なカトリック主義が衰退の原因ともなった。

A) カルロス1世即位(1516)=神聖ローマ帝国カール5世(スペイン・ハプスブルク朝)

・新大陸からの富を背景に絶対主義的政策,しかし,度重なる戦争で財政破綻。安定した 国づくりに失敗→1556退位

息子のフェリペ:スペイン本国,新大陸,南イタリア,ネーデルラント 弟のフェルディナント :オーストリア…オーストリア・ハプスブルク家

B) フェリペ 2 世:絶対主義の黄金時代

新大陸からの銀…ポトシ銀山の採掘が本格的になり,経済が潤う。

レパントの海戦(1571)…オスマン帝国に勝利(無敵艦隊の名を唱える) ポルトガル併合(1580)(ポルトガル王位を兼ねる)…太陽の沈まぬ国

衰退へ

① オランダ (ネーデルラント北部)の独立…毛織物工業と中継貿易で繁栄していたこの地域に カトリックを強制したため,反乱を招いた。

② イギリスに敗北…オランダ独立を支援したイギリスと開戦→しかし,無敵艦隊が敗北(1588)

→新大陸から銀を運ぶ船隊を守る艦隊を失ったことになる。

(3)

オランダ の独立

A) 16C後半 ネーデルラントはスペイン領となる

・北部はカルヴァン派が多く,海上貿易発達。南部はカトリックが多く,毛織物工業発達

・スペイン王フェリペ2世…重税策,新教徒弾圧,東西両インド貿易からの排除

B) 独立戦争…激しい反乱(1568~81)…オラニエ公ウィレムのもと反抗運動 ネーデルラント南部10州はスペインに屈服(1579)。

北部7州(ホラント州中心)はユトレヒト同盟を結成し継続

・独立宣言 ネーデルラント連邦共和国(1581)

繁栄の中心アントワープが占領され,南部の毛織物業者・商人が北部に逃れた(1585)→ア ムステルダムが中心に。スペイン無敵艦隊,イギリスに敗北(1588)

・オランダの東インド会社設立(1602)…世界への進出。ジャワ島を中心に香料貿易を独占

発 展 ~ 衰 退

①17C前半 最盛期

スペインに代わり世界貿易の覇権を握る…「オランダの時代」。世界中に勢力拡大。

首都 アムステルダムの繁栄…国際金融の中心

休戦条約…事実上の独立(1609)。ウェストファリア条約で国際的に承認(1648)

・議会でも地域社会を代表し,16Cの諸改革では立法を通じて達成されたもの。

・社会自由な雰囲気のもと文化的にも発展(他の諸国が国内問題に忙殺,海外進出がなかった)。

・国際法の祖 グロティウスらを輩出

②17C後半 衰退

・産業:莫大な利益を上げていた商人・貴族層が政治を握り,毛織物業者らの利益を無視したた め国内産業が衰える。

・政治:連邦制をとり強力なまとまりには欠ける。

・対外的:イギリス毛織物業の発達と,1651年イギリスがオランダに打撃を与えるための航海 法を原因とする英蘭戦争に破れたこと。また,1672年にはフランスが侵攻

3.ドイツ三十年戦争と主権国家体制の確立

発端 ・ボヘミア(ベーメン:現チェコ)での宗教対立…新教派貴族の多い土地で,皇帝がベーメン王にカ トリック信者を任命し,信仰を強制しようとした。国王の顧問らに抗議している最中に彼らを窓か ら放り投げたことで,武力衝突。

→ドイツ三十年戦争 (1618~48) へ 「最後で最大の宗教戦争」

旧教勢力(神聖ローマ皇帝を中心とする) VS. 新教諸侯 の内戦 スペインは旧教側を応援

経過 ①デンマーク王クリスチャン4世 英蘭から資金援助

新教派を支援してドイツに侵入→皇帝側のヴァレンシュタインに敗北

②スウェーデン王グスタフ・アドルフ(新教派)の参戦,しかし戦死…北海,バルト海の覇権がねらい だとされる。

③フランス 旧教国でありながら,新教派に味方し1635から参戦(ルイ13世・宰相リシュリュ ー) …宗教戦争の性格から国家間の勢力争いへ

(4)

収束 ・膠着状態…1644から講和会議が開かれる。ドイツの国土は荒廃

・ウェストファリア条約(1648)…主権国家体制の確立へ

ドイツの諸侯は完全な主権を獲得…神聖ローマ帝国は名のみになる(ドイツの分裂,決定的と なる)

カトリック・ルター・カルヴァン派それぞれが平等(アウクスブルクの和議にカルヴァン派が 加わる形での再確認)

スイス,オランダ(ネーデルラント)の独立承認,

フランス…アルザス地方とライン川左岸を得る,

スウェーデン…北ドイツ沿岸を得たことで「バルト帝国」を成立

4.イギリスの絶対主義

成立 ・テューダー朝(1485~1603)期に成立…百年戦争やバラ戦争で大貴族らの衰退→宗教改革を経 る中で王権が強化。

・16C ヘンリー8世とエリザベス1世の時代が最盛期。

特色 ・官僚制や常備軍は未発達のまま

・地方の政治は官僚ではなく,ジェントリー (郷紳)が行う。

ヨーマン(独立自営農民)や下層貴族から向上した階層,また,豊かな商人が土地を買って地主 化。衰退した大貴族にかわり地方の政治や裁判を担当し実力者となる。

・議会でも地域社会を代表し,議員立法を通じ16Cの諸改革が成る…王権の強化には自発的協 力が必要だった。

新支配層 の形成

・エンクロージャー(囲い込み…第一次)

豊かな自営農民(ヨーマン),ジェントリら農地を牧羊地とする→工場制手工業の工場制手工業 (マニュファクチュア)を経営し,産業資本家となった(後の東インド会社に見られる海外発展の 背景)

土地を失った貧しい農民は賃金労働者となっていく=地代の金納化。

中産階級を形成(カルヴァン派であるピューリタンが多い)=議会(下院)に進出 ↓

・ジェントリとの協調 テューダー朝は彼らの支持を得て,安定した統治を実現していたが,エ リザベス女王期には新興産業が発展し,新たな要求に直面しはじめていく。

絶 対 主 義 の過程

・ヘンリー7 世(1485~)

星室庁で国王直属の裁判を行い,反抗する貴族を封じ,中央集権強化

・ヘンリー8 世 「首長令」でイギリス国教会を興す(1534)…外部勢力を排除 修道院を解散し財産没収→新興市民に払い下げ,財政を豊かに。

・メアリー スペインのフェリペ2世と結婚し,旧教復活をもくろむ 絶 対 主 義

の最盛期

・エリザベス 1 世(1558~1603)

①「統一令」で国教会確立(1559)…教会でも頂点

②国内政治:枢密院を中心に。 星室庁の他,特別高等法院。

ジェントリを治安判事として地方行政を担当させる。

(5)

③重商主義政策:王室財政豊かに

東インド会社設立(1600) 貿易独占権を与えた。

その他多くの特許会社の設立を助ける。

ウォーター・ローリーによってヴァージニア植民地

④スペインとの抗争に勝利

ドレークの私掠船にスペインの商船を攻撃させる。ネーデルラントの独立を支援→スペ インが報復行動にでるがその無敵艦隊を撃破(1588)→海上権を奪う

5.フランスの宗教内乱と絶対王政への道

・17Cのルイ14世の治世に絶対主義の絶頂期を迎えるが,その準備期となったのが16C後 半。

宗教の新旧対 立

・ユグノー戦争(1562~98) …ヴァロア朝治世…シャルル9世の母カトリーヌ・ド・メディ シスが実権。国内では新旧教徒の抗争が激化(外国勢力の干渉→フランスの国家統一が危機 に瀕する)。最終的にはユグノー派の中心人物,ブルボン家のアンリ4世,王位につく→

サン・バルテルミの虐殺(1572)…カトリーヌが旧教派と図り実行。

カトリック貴族とカルヴァン派貴族との宗教・政治上の対立。

アンリ2世の后・カトリーヌが両派をけしかける…王の死後,王位についたシャルル9 世を守るため。

シャルル9世の妹マルグリートとナヴァル王アンリ(新教)との結婚式の会場 多くの新教貴族が集まっていた中,カトリック側が襲撃

ブルボン朝へ ・カトリックのリーダー,ギーズ公の力強まる→国王アンリ3世(シャルル9世の弟)が危機 感をもち,彼を暗殺→さらに王も暗殺される→ヴァロワ家断絶

・ナヴァル王アンリが…アンリ4世として即位(1589) ブルボン朝の始まり

王はカトリックに改宗し,ナントの勅令(1598)で新教徒の進行の自由と政治的な平等を承 認。これにより,ユグノー戦争が終結…国家としてのまとまりは維持

・16C:ルイ13世,14世の治世にかけて王権強化

(6)

【近代④ 主権国家体制の形成】

1.主権国家における絶対主義とは 2.ポルトガル,スペイン,オランダ 3.ドイツ三十年戦争と主権国家体制の確立

4.イギリスの絶対主義

5.フランスの宗教内乱と絶対王政への道

1.主権国家における絶対主義とは

主権国家 C) [ ]戦争 (1494~1559)…15C末,フランスがイタリアに侵入→スペイン・神聖ロ ーマ帝国が対抗し,開戦。

・16C以降,さらにオスマン帝国の圧力,ヨーロッパ諸国に加わる→ヨーロッパ諸国,領土・

宗教・海外進出をめぐり激しく争う緊張状態に入る

・[ ]家vs.フランス王家 ヨーロッパにおける国際関係の重要な対立軸 D) 以後の戦争の長期化・大規模化・軍事革命=国内を強力にまとめあげる必要性→多くの兵員

や軍事費調達のために徴税機構を中心に行政機構を整備。国内の統一的支配へ

・この過程で多くの国は,自己の支配領域を明確な国境で囲い込み,外に対して君主のみが 国を代表する国内秩序を形成…[ ](近代国家の原型)

絶対王政 C) [ ]主義…王にあらゆる権力が集中した体制

・16~18C,王権が最も強くなり国家の統一が進む。この主権国家の形成期にイギリス,フ

ランス,スペインでみられた強力な国内統治体制

D) 支えたしくみ…官僚制,常備軍をととのえ,重商主義政策により資金を調達。

①[ ]制…専門的な役人が政治を動かしていく制度

②[ ]…平和な時でも維持され続ける軍隊。戦争が大規模になり,戦争が起こっ たときだけ家臣や傭兵を集めていたのでは対処できないので,ふだんから充実させておくこ とが強力な王権の必要条件。

↓支えるには財政を豊かにすることが必要

③[ ]政策…商業(貿易)をさかんにして資金を手に入れようとした政策

・重金主義:海外で金や銀の鉱山を開発し,採掘して国内に持ちこむ。銀の価格や産出領の 低下で長続きせず (初期のスペイン)

・貿易差額主義:輸出を増やし輸入を減らす→良い製品を作ることが必要なため,国内の工 業を保護・育成することが重要。→国家は,経済統制や補助金支給,特権を与えるなどの方 法で,国内の産業を保護し,貿易を進める。その一環として原料供給地・商品市場としての 植民地獲得を進めていった(英仏)

・人々に王権を認めさせるため,王権神授説が唱えられ,宗教が利用された。

時代背景 ・封建社会から市民社会への過渡期

封建領主は行政・裁判・軍事の権限を失い,宮廷貴族として王権に依存していくようになる。

貴族も新興市民も王権に抵抗できる力を備えていない時期だが,市民の力がさらに強くなるこ とで,王権が倒される国もでてくる

王権 > 貴族(領主)の力…低下の一途

> 新興市民(ブルジョワジー,商工業者)…向上中だがまだ弱い

(7)

貴族:特権を王権に守られながら,官僚や軍の指揮官として奉仕 市民:大商人は保護を与えられ,多額の寄付を納める。

一般市民は大商人に利益を得る機会を奪われ,王には納税

経 済 的 背 景

・特権商人が国王とつながって力を持つ

・16C 人々の交流が活発化→大量の製品が売れる→新しい生産方法が求められる

①問屋制家内工業

都市の商人,金融業者 →道具や原料→ 農村の農民,職人

← 製品 ←

②工場制手工業(マニュファクチュア)

資金を持った人々が工場を建て,労働者を集めて製品を作らせる方法。「分業と協業」によ り,作業が単純化し能率UP

作業を機械に置き換える道が見えた18C,産業革命の時代へ

2.ポルトガル,スペインとオランダ ポ ル ト ガ

・有利な地理的条件と早い時期の統一 →王権が強化され,新航路開拓へ

・国庫収入増大→貴族をおさえ,官僚機構・常備軍整備される。騎士団領も王室財産に スペイン ・スペイン・ハプスブルク家 16C のカルロス1世とフェリペ2世に黄金時代…太陽の沈まぬ

国。しかし,フェリペ2世の熱烈なカトリック主義が衰退の原因ともなった。

C) [ ]即位(1516)=神聖ローマ帝国カール5世(スペイン・ハプスブルク朝)

・新大陸からの富を背景に絶対主義的政策,しかし,度重なる戦争で財政破綻。安定した 国づくりに失敗→1556退位

息子のフェリペ:スペイン本国,新大陸,南イタリア,ネーデルラント 弟のフェルディナント :オーストリア…オーストリア・ハプスブルク家

D) フェリペ 2 世:絶対主義の黄金時代

新大陸からの銀…ポトシ銀山の採掘が本格的になり,経済が潤う。

[ ]の海戦(1571)…オスマン帝国に勝利(無敵艦隊の名を唱える)

ポルトガル併合(1580)(ポルトガル王位を兼ねる)…太陽の沈まぬ国

衰退へ

①[ ] (ネーデルラント北部)の独立…毛織物工業と中継貿易で繁栄していたこの地 域にカトリックを強制したため,反乱を招いた。

②イギリスに敗北…オランダ独立を支援したイギリスと開戦→しかし,[ ]敗北 (1588)→新大陸から銀を運ぶ船隊を守る艦隊を失ったことになる。

オランダ の独立

C) 16C後半 ネーデルラントはスペイン領となる

・北部はカルヴァン派が多く,海上貿易発達。南部はカトリックが多く,毛織物工業発達

・スペイン王フェリペ2世…重税策,新教徒弾圧,東西両インド貿易からの排除

D) 独立戦争…激しい反乱(1568~81)…オラニエ公[ ]のもと反抗運動 ネーデルラント南部10州はスペインに屈服(1579)。

北部7州(ホラント州中心)は[ ]同盟を結成し継続

・独立宣言 [ ]連邦共和国(1581)

繁栄の中心アントワープが占領され,南部の毛織物業者・商人が北部に逃れた(1585)→ア ムステルダムが中心に。スペイン無敵艦隊,イギリスに敗北(1588)

・オランダの[ ]設立(1602)…世界への進出。ジャワ島を中心に香料貿易を独占

(8)

発 展 ~ 衰 退

①17C前半 最盛期

スペインに代わり世界貿易の覇権を握る…「オランダの時代」。世界中に勢力拡大。

首都[ ]の繁栄…国際金融の中心

休戦条約…事実上の独立(1609)。ウェストファリア条約で国際的に承認(1648)

・議会でも地域社会を代表し,16Cの諸改革では立法を通じて達成されたもの。

・社会自由な雰囲気のもと文化的にも発展(他の諸国が国内問題に忙殺,海外進出がなかった)。

・国際法の祖[ ]らを輩出

②17C後半 衰退

・産業:莫大な利益を上げていた商人・貴族層が政治を握り,毛織物業者らの利益を無視したた め国内産業が衰える。

・政治:連邦制をとり強力なまとまりには欠ける。

・対外的:イギリス毛織物業の発達と,1651年イギリスがオランダに打撃を与えるための航海 法を原因とする英蘭戦争に破れたこと。また,1672年にはフランスが侵攻

3.ドイツ三十年戦争と主権国家体制の確立

発端 ・ボヘミア(ベーメン:現チェコ)での宗教対立…新教派貴族の多い土地で,皇帝がベーメン王にカ トリック信者を任命し,信仰を強制しようとした。国王の顧問らに抗議している最中に彼らを窓か ら放り投げたことで,武力衝突。

→[ ]戦争 (1618~48) へ 「最後で最大の宗教戦争」

旧教勢力(神聖ローマ皇帝を中心とする) VS. 新教諸侯 の内戦 スペインは旧教側を応援

経過 ①デンマーク王クリスチャン4世 英蘭から資金援助

新教派を支援してドイツに侵入→皇帝側の[ ]に敗北

②スウェーデン王[ ] (新教派)の参戦,しかし戦死…北海,バルト海の覇権 がねらいだとされる。

③フランス 旧教国でありながら,新教派に味方し1635から参戦(ルイ13世・宰相リシュリュ ー) …宗教戦争の性格から国家間の勢力争いへ

収束 ・膠着状態…1644から講和会議が開かれる。ドイツの国土は荒廃

・[ ]条約(1648)…主権国家体制の確立へ

ドイツの諸侯は完全な主権を獲得…神聖ローマ帝国は名のみになる(ドイツの分裂,決定的と なる)

カトリック・ルター・カルヴァン派それぞれが平等(アウクスブルクの和議にカルヴァン派が 加わる形での再確認)

スイス,オランダ(ネーデルラント)の独立承認,

フランス…アルザス地方とライン川左岸を得る,

スウェーデン…北ドイツ沿岸を得たことで「バルト帝国」を成立

(9)

4.イギリスの絶対主義

成立 ・テューダー朝(1485~1603)期に成立…百年戦争やバラ戦争で大貴族らの衰退→宗教改革を経 る中で王権が強化。

・16C ヘンリー8世とエリザベス1世の時代が最盛期。

特色 ・官僚制や常備軍は未発達のまま

・地方の政治は官僚ではなく,[ ] (郷紳)が行う。

ヨーマン(独立自営農民)や下層貴族から向上した階層,また,豊かな商人が土地を買って地主 化。衰退した大貴族にかわり地方の政治や裁判を担当し実力者となる。

・議会でも地域社会を代表し,議員立法を通じ16Cの諸改革が成る…王権の強化には自発的協 力が必要だった。

新支配層 の形成

・[ ] (囲い込み…第一次)

豊かな自営農民(ヨーマン),ジェントリら農地を牧羊地とする→[ ]工業の工場制 手工業(マニュファクチュア)を経営し,産業資本家となった(後の東インド会社に見られる海外 発展の背景)

土地を失った貧しい農民は賃金労働者となっていく=地代の金納化。

中産階級を形成(カルヴァン派であるピューリタンが多い)=議会(下院)に進出 ↓

・ジェントリとの協調 テューダー朝は彼らの支持を得て,安定した統治を実現していたが,エ リザベス女王期には新興産業が発展し,新たな要求に直面しはじめていく。

絶 対 主 義 の過程

・ヘンリー7 世(1485~)

星室庁で国王直属の裁判を行い,反抗する貴族を封じ,中央集権強化

・ヘンリー8 世 「首長令」でイギリス国教会を興す(1534)…外部勢力を排除 修道院を解散し財産没収→新興市民に払い下げ,財政を豊かに。

・メアリー スペインのフェリペ2世と結婚し,旧教復活をもくろむ 絶 対 主 義

の最盛期

・エリザベス 1 世(1558~1603)

①「統一令」で国教会確立(1559)…教会でも頂点

②国内政治:枢密院を中心に。 星室庁の他,特別高等法院。

ジェントリを治安判事として地方行政を担当させる。

③重商主義政策:王室財政豊かに

東インド会社設立(1600) 貿易独占権を与えた。

その他多くの特許会社の設立を助ける。

ウォーター・ローリーによってヴァージニア植民地

④スペインとの抗争に勝利

ドレークの私掠船にスペインの商船を攻撃させる。ネーデルラントの独立を支援→スペ インが報復行動にでるがその無敵艦隊を撃破(1588)→海上権を奪う

(10)

5.フランスの宗教内乱と絶対王政への道

・17Cのルイ14世の治世に絶対主義の絶頂期を迎えるが,その準備期となったのが16C後 半。

宗教の新旧対 立

・[ ]戦争(1562~98) …ヴァロア朝治世…シャルル9世の母カトリーヌ・ド・

メディシスが実権。国内では新旧教徒の抗争が激化(外国勢力の干渉→フランスの国家統一 が危機に瀕する)。最終的にはユグノー派の中心人物,ブルボン家のアンリ4世,王位につ く→

サン・バルテルミの虐殺(1572)…カトリーヌが旧教派と図り実行。

カトリック貴族とカルヴァン派貴族との宗教・政治上の対立。

アンリ2世の后・カトリーヌが両派をけしかける…王の死後,王位についたシャルル9 世を守るため。

シャルル9世の妹マルグリートとナヴァル王アンリ(新教)との結婚式の会場 多くの新教貴族が集まっていた中,カトリック側が襲撃

ブルボン朝へ ・カトリックのリーダー,ギーズ公の力強まる→国王アンリ3世(シャルル9世の弟)が危機 感をもち,彼を暗殺→さらに王も暗殺される→ヴァロワ家断絶

・ナヴァル王アンリが…[ ] として即位(1589) ブルボン朝の始まり

王はカトリックに改宗し,[ ]の勅令(1598)で新教徒の進行の自由と政治的な 平等を承認。これにより,ユグノー戦争が終結…国家としてのまとまりは維持

・16C:ルイ13世,14世の治世にかけて王権強化

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