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専攻名 内科系 小児科学   内容要旨  

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Academic year: 2021

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論文内容要旨  

論文題名 小児喘息児らに対する指導介入によるアドヒアランス指標の  

評価  

掲載雑誌名 昭和学士会雑誌 第78巻 第2号(平成30年)  

専攻名 内科系 小児科学   内容要旨  

【緒言】小児気管支喘息の管理は、吸入ステロイド薬などの抗炎症療法が   普及した結果、劇的に改善した。これは小児の喘息発作による入院や噛息   死の著明な減少をみれば明白である。しかし、アドヒアランスの悪化が原   因でコントロール不良となっている患者は多く、喘息コントロールの悪化   は発作入院、救急外来受診など医療費増加に拍車をかけるだけでなく、保   護者の看病による社会活動の制限をもたらし社会生産性に悪影響を与え  

る。このため喘息治療において、薬物療法におけるアドヒアランスの向上   は、新たな重要な臨床課題となっている。今回我々は喘息指導を通してア   ドヒアランスの向上を目指し、その評価に新規客観的アドヒアランス評価   質問票Pediatric Asthma Adherence Questionnaire(以後PAAQ)を用いて   喘息指導のアドヒアランスに与える効果の検証を行った。  

【研究方法】対象は2016年に品川区または江戸川区主催の喘息健康教室   に参加した児と保護者とし、喘息指導介入を行った。教室参加条件は医師   に喘息の診断をされている児であった。健康教室および介入対象および方   法、回数は、保護者介入群(品川区水泳教室)は保護者を対象に講義形式   で40分×1回の喘息指導、患児介入群(品川区夏季健康教室)は患児を対   象に講義形式で40分×5回の喘息指導、介入なし群(江戸川区水泳教室)  

は喘息指導を行わなかった。PAAQを含めアンケート調査は初回指導前と1   か月彼の2回を行い、比較検討を行った。解析は主要評価項目として、指   導の前後のPAAQの変化とし、ほか合計12項目のアドヒアランス調査項目   を用いた。  

【結果】解析対象は保護者介入群9名、患児介入群14名、介入なし群  

15名であり、各群の患者背景に有意差は認めなかった。  PAAQは3群に   おいて介入前後の有意な変化は認めなかった。また他の質問項目にお  

いては患児介入群で1個、介入なし群では2個、有意に悪化傾向を示   

(2)

すものがあった。  

【考察】今回の調査で喘息指導にてPAAQ含め他質問項目において、有   意な変化が得られなかった原因としては3つ考えられる。1つ目に喘息   指導の内容や方法がアドヒアランス向上に変化を与えるインパクトに   欠けていた可能性がある。2つ目にPAAQは横断的なアドヒアランス評   価には有用であるが、喘息指導の効果判定や縦断的な短期のアドヒア  

ランス評価には適当ではなかった可能性がある。3つ目に選択バイアス   が影響した可能性がある。3群間では有意差はつかなかったものの介入   前のPAAQの値は患児介入群では0.858と高値であり、介入なし群では   0.617と低値であった。介入なし群に指導介入を行えば効果があった可   能性がある。  

【結論】喘息指導介入がアドヒアランス向上に関与しなければ、その  

喘息指導は指導側の自己満足であって、本来の目的を達成していると  

はいいがたい。今後効率的にアドヒアランスを向上に導く指導方法の  

開発が期待される。   

参照

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