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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2021

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モルモット抗原吸入即時型気管支収縮反応後のプロ プラノロール誘発気管支収縮モデルの作製とトロン ボキサンA[2]および5‑リポキシゲナーゼ代謝産物の 関与

著者 水橋 啓一

著者別名 Mizuhashi, Keiichi

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成7年7月

発行年 1995‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15228

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博甲第1140号 平成6年4月30日 水橋啓一

モルモット抗原吸入即時型気管支収縮反応後のプロプラノロール誘発気管支収縮

モデルの作製とトロンポキサンA2および5-リポキシゲナーゼ代謝産物の関与

論文審査委員 主査 副査

教授 教授 教授

松小吉 田保

林健一 本谷博

内容の要旨及び審査の結果の要旨

喘息患者にβ交感神経遮断薬(β遮断薬)を投与すると,重篤な喘息発作を生ずることはよく知られて

いる。しかし,健常者ではβ遮断薬投与によって気管支収縮は起こらず,この現象は喘息患者に特異的で あり,喘息の病態解明に重要な役割を果すものと考えられている。しかしその機序はまだ完全には解明さ れていない。本研究は,β遮断薬誘発気管支収縮の機序を解明するため,モルモットの抗原吸入誘発喘息 モデルを用いて,プロプラノロール誘発気管支収縮(propranolol-inducedbronchoconstriction,

PIB)モデルを作製し,この反応における自律神経系および化学伝達物質の関与を検討した。あらかじめ

受身感作したモルモットに,腹腔内麻酔を行い,人工換気下に抗原を吸入すると,即時型気管支収縮が惹 起された。抗原吸入20分後さらに濃度10mg/mlのプロプラノロールを吸入すると,著明な気管支収縮反

応を生ずることを見い出した。一方無感作モルモットに抗原吸入後プロプラノロールを吸入した場合や,

感作モルモットに抗原の代りに生理食塩水を吸入した後にプロプラノロールを吸入しても,気管支収縮は

生じなかった。抗原吸入15分後にアトロピン5mg/kgを静脈内投与したが,PIBは抑制されなかった。

ヒスタミン惹起気管支収縮を約50%抑制する量のサルプタモール1ノug/kgまたはアミノフィリン25mg

/kgを抗原吸入15分後に静脈内投与すると,サルプタモール投与ではPIBは抑制されず,アミノフィリン 投与ではPIBは完全に抑制された。化学伝達物質に関する検討では,抗原吸入15分後に,トロンポキサン A2(thromboxaneA2,TXA2)の特異的受容体拮抗薬であるS-1452の001および01mg/kgを静脈内 投与すると,PIBは用量依存的に有意に抑制された。また同じくTXA2の特異的受容体拮抗薬であるoNO- NT-126の10および10匹g/kgを静脈内投与すると,PIBは用量依存的に有意に抑制された。また同様に,

抗原吸入15分後に,特異的5-リポキシゲナーゼ阻害薬であるAL-3264の0.01および01mg/kgを静脈内投 与すると,PIBは用量依存的に有意に抑制された。以上の結果は,TXA2や5-リポキシゲナーゼ代謝産物 などの化学伝達物質が,喘息の特異的病態であるPIBの発現機序に重要な役割を果していることを示唆す

る。

以上,本研究は喘息病態の機序解明に寄与する価値ある労作と考えられた。

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参照

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