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論文内容要旨 論 文 題 名

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論 文 題 名

Analysis of expression of YAP1 and TAZ by immunohistochemical staining in malignant mesothelioma and reactive mesothelial cells.

(悪性中皮腫と反応性中皮細胞における YAP1 と TAZ の免疫組織化学的染色 の解析)

掲載雑誌名

Oncology Letters 2017 年 掲載予定

大学院医学研究科 病理系 臨床病理診断学 専攻 竹原 雄介

内容要旨

悪性中皮腫において NF2 遺伝子異常は腫瘍性増殖に関連する重要な要素 と考えられている。また、YAP1 と TAZ は細胞増殖に関与する因子であり、

NF2 遺伝子の下流に位置する Hippo pathway によっても制御されている。

本研究では、悪性中皮腫および反応性中皮細胞における YAP1 と TAZ の発 現を免疫組織化学的に検討・解析し、悪性中皮腫と反応性中皮細胞の鑑別 に応用した。

2004 年から 2014 年に昭和大学病院で診断された悪性中皮腫 31 例および 反応性中皮細胞 33 例を対象とした。一次抗体に抗 YAP1 抗体 (clone, EP1674Y)および抗 TAZ 抗体(clone, Polyclonal)を用い、代表的な組織 切片を用いてそれぞれの発現を評価した。細胞の染色強度および陽性細胞 の組織標本での面積上の占有率の積をスコア化し、ROC 曲線を用いて適切 なカットオフ値を算出した。

その結果、YAP1 の陽性率は悪性中皮腫では 26/31,反応性中皮細胞では 7/33 であり、TAZ の陽性率は悪性中皮腫では 27/31,反応性中皮細胞では 13/33 であった。YAP1 および TAZ がともに陽性の症例は悪性中皮腫では 23/31,反応性中皮細胞では 2/33 であり、感度は 74%、特異度は 94%であっ た。悪性中皮腫の組織型別の陽性率では、上皮型や 2 相型では YAP1、TAZ ともに陽性率は高かったが、肉腫型において YAP1 は従来の免疫組織化学 的染色と同様に陽性率が低下していたが、TAZ では比較的高い陽性率を保 っていた。

悪性中皮腫において YAP1 および TAZ の陽性率は反応性中皮細胞に比べて 有意に高く、中皮細胞の腫瘍化や組織型に関与している可能性が示唆され た。

(2)

本論文は、悪性中皮腫の発生における YAP1 や TAZ の関与および病理組織 診断における有用性において新しい知見を得ており、学術上価値のあるも のと考えられ学位論文に値すると判断した。

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