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「創業者のキャリアと経営資源確保に関する調査」 報告

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「創業者のキャリアと経営資源確保に関する調査」

報告

著者 堀内 映志, 浦坂 純子

雑誌名 評論・社会科学

号 74

ページ 1‑28

発行年 2004‑12‑20

権利 同志社大学人文学会

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000004681

(2)

〔研究ノート〕

「創業者のキャリアと

経営資源確保に関する調査」報告

(1)

堀 内 映 志

(総合政策科学研究科博士前期課程)

浦 坂 純 子

蠢 はじめに:調査概要

従来のような大企業主導の経済成長が果たせなくなった昨今,創業の増加は,雇用創 出や地域経済の活性化を招くものとして多大な期待が寄せられている。折しも派遣労働 やテレワーク,NPOなどに代表されるように,働き方の多様化が急速に進む中,自営

業もself-employed(自己雇用者)という就業形態の選択肢の一つとして,にわかに注

目を集め出した。その意味では,日本経済を牽引するような先端技術を駆使するベンチ ャー企業だけでなく,地域の特色を最大限活かしながら,日常生活に密着したニーズを 汲み取ることで事業化を試みる企業の創業にまで,きめ細かく目を向ける必要があるだ ろう。

このように,創業の裾野は広がりつつあるものの,実際の創業に至るまでに,「ヒト」

「モノ」「カネ」「情報」といった経営資源が確保できるか否かが大きな壁となっている のは周知の事実である。多くの場合は,創業を決意した段階で必要な経営資源をすべて 保有できているわけではなく,それは長年にわたって就業経験を持つ創業希望者であっ ても例外ではない。ましてや,就業経験が少ない創業希望者にとって,その確保に著し い困難を伴うことを想像するのは容易である。創業時までに確保できなかった経営資源 は,何らかの手段を講じて,速やかに調達する必要性に迫られるだろうが,単に就業経 験の多寡だけでなく,関連する事業分野における経験の有無などが,創業時,あるいは それ以降の経営資源の確保に,無視できない影響を与えていることは十分に考えられよ う。

以上のような問題意識から,「就業経験に代表される創業者のキャリアの違いが,創 業に必要な経営資源を確保するための情報収集経路やその状況に格差を生み,創業時の 障壁となっている。」と想定し,実証分析を試みたい。もし,創業者のキャリアの違い

― 1 ―

(3)

が経営資源確保の状況に格差を生み,創業時,あるいはそれ以降の経営にも影響を与え ているのであれば,その実態を前提とする創業支援施策を整備する必要がある。ここで は,過去の就業経験やその他の社会経験などの創業に役立ったとされる経験を創業者の キャリアとし,それらと創業時の情報収集経路との関係を中心に明らかにするべく調査 票調査を実施した。

本稿では,その「創業者のキャリアと経営資源確保に関する調査」の結果を,単純集 計を中心に概観することを目的としている。以下調査票の構成にしたがい,「蠡 基本 属性について」「蠱 創業者のキャリアについて」「蠶 創業時の状況について」「蠹 創業後の状況について」「蠧 現在の正規従業員の採用方針について」という順で考察 する。最後に,「蠻 おわりに:今後の研究課題」では,計量分析に向けての指針およ び検定仮説を提示する。調査の概要は表1の通りであり,末尾に「衄 調査結果」とし て全設問の単純集計表を掲載している。

蠡 基本属性について

サンプル企業の創業年は(F 1),サンプリングの期間の関係で,8月以前の創業者が 含まれていない1992年と,9月以降の創業者が含まれていない2002年を除き,概ね均 等に分布していた。なお,調査対象外であるはずの1991年以前に創業した企業が43サ ンプル(9.0%)含まれているが,これは個人企業として創業した後,改めて法人格を 取得した際に,調査対象の選定に利用したデータベースに登録されたことが原因と考え られる。本稿では,これらのサンプルをあえて除外せず,神戸市における創業の実態の 把握に努めたい。

主な業種としては(F 2),「建設業」「卸売業」「小売業」「情報サービス業(コンサル タント業を含む)」と回答したサンプルが,それぞれ1〜2割を占めている。主な事業内

1 調査概要

調査対象

神戸市商工会議所の企業情報データベースに登録され,以下の条件を満た す企業の創業者。

・本社所在地が神戸市。

・1992年9月〜2002年8月に創業。

・資本金2000万円以下かつ従業員数100人以下(個人企業も含む)。

・医師・弁護士・公認会計士・税理士・個人タクシーなど特別な資格を必 要とする一部業種を除く(データベースに記載があったものに限定)。 調査母数 3298サンプル

調査方法 郵送による自記入式調査票調査

調査期間 2003年10月〜12月。原則として10月1日現在の状況で回答。

回収状況

3298サンプル中,転居先不明者などが57(調査票不達50・その他7)サ ンプルあったため,これらを差し引いた3241サンプルに対して,478サ ンプルが回収された(回収率14.8%)。なお,今回の分析には,そのうち の476サンプルを利用している。

― 2 ―

(4)

容を具体的に尋ねたところ,「卸売業」において貿易関連と回答した企業が一定数存在 するなど,神戸市の地域的特徴もうかがえた。

共同経営者数と従業員数について尋ねたところ(F 4),創業時には,ほぼ半数に相当 する235サンプルが1名以上の共同経営者と創業していた。現在でも223サンプルに共 同経営者が存在しており,創業時からの状況は継続的であるといえる。一方,創業時で 378サンプル(79.4%),現在では401サンプル(84.2%)が,1人以上の従業員を雇用 しているが(F 4),特に,6人以上雇用しているサンプルが,創業時の92サンプル

(19.3%)から現在の180サンプル(37.8%)へ,また,平均従業員数も,創業時の4.0 人から現在の8.9人へと増加しており(2),全般的に雇用の拡大傾向が見てとれる。

資本金(出資金)と年商については(F 5),やはり有限会社の最低資本金額である300 万円,株式会社の最低資本金額である1000万円に回答が集中している。前者は,創業 時183サンプル(38.4%),現在163サンプル(34.2%),後者は,創業時125サンプル

(26.3%),現在154サンプル(32.3%)であった。創業時と現在の資本金(出資金)の 変化を見ると,422サンプルの平均で213.1万円である(3)。そのうち,創業時から資本 金(出資金)が減少したサンプルは10,変化していないサンプルは294であり,7割近 くは資本金に変化がない。年商については,事業内容による格差が大きく,比較が難し い。しかし,現在では,1億円以上のサンプルが3割を超えており,概ね良好な成長を 示している。創業時と現在の年商の変化は,平均で6623.0万円,創業時から年商が減 少したサンプルは86(18.1%)であった。

経営形態は(F 6),創業時では,「株式会社」「有限会社」に加えて,「個人企業」が 約3割を占めていたものの,現在では,「株式会社」「有限会社」で8割強を占めてお り,「個人企業」は減少している。特に,創業時に「個人企業」であった146サンプル 中,20サンプル(13.7%)が「株式会社」,50サンプル(34.2%)が「有限会社」とな っており,半数弱のサンプルが現在までに何らかの形で法人格を取得している。

蠱 創業者のキャリアについて

創業者は,大部分が男性であり,女性は1割程度にとどまっていた(問1)。したが って,近年注目を集める女性の創業動向に関しては,今後の追加調査などと合わせて分 析する必要がある。現在の年齢を見ると,「45〜49歳」「50〜54歳」「55〜49歳」が15

%以上と比較的多い。なお,この年齢と創業年より,創業時の年齢を求めたものが表2 である。創業時に「40〜44歳」であったサンプルが最も多く(17.4%),分布は山型で あり,34歳以下の若年創業も2割程度存在している。

最終学歴については(問2),「大学」「大学院」卒のサンプルが5割を超えている。

世代間の違いは見出せず,創業時の年齢にかかわらず「大学」卒が多い。なお,社会人 大学生の1サンプルのみ,現在も在学中であった。

― 3 ―

(5)

創業するまでに何らかの形で企業経営へ携わったこと(例:経営者・役員など)があ るかを尋ねたところ(問3),4割以上のサンプルが「ある」と回答している。特に,創 業時「55〜59歳」「60〜64歳」の年齢層では6割を超えており,「65歳以上」では,7 サンプル中6サンプル(85.7%)が該当する。長期の就業経験を通じて経営感覚が培わ れた可能性は高い。ただし,「29歳以下」「30〜34歳」「35〜39歳」の年齢層でも,3割 程度は企業経営に携わった経験を持っている。

現在の事業内容に役立っている仕事に従事したことがあるかを尋ねたところ(問 4),8割以上のサンプルが「ある」と回答している。これらの仕事への従事期間は,平 均15.4年であり,20年を超えるサンプルが102(26.0%)と最も多い一方で,5年以下 も77サンプル(19.6%)と少なくない。その主な業種については(問5),特段の傾向 は見出せないものの,同業種での創業に結びついているサンプルが目立っている。主な 職種としては(問6),「営業職(販売職を含む)」の116サンプル(29.6%)に次いで,

「管理職」の71サンプル(18.1%),「専門職」の46サンプル(11.7%)となっており,

その他は1割に満たない。営業職ならではの顧客ネットワークなどが活用されたとも考 えられる。

仕事以外で現在の事業内容に役立っている経験について,「ある」と回答したサンプ ルは半数を超えた(問7)。そのうち最も役立った経験について,その経験をどこでし たかを尋ねたところ(問8),「職場」が115サンプル(44.6%)とやはり優勢であった が,「地域社会」「学校・教育現場」「海外」という回答も1〜2割程度見られた。具体的 な内容としては(問9),「職場」と回答したサンプルの場合,同僚や取引先との人脈な どの対人関係,「地域社会」と回答したサンプルの場合,地域でのボランティア活動や 町内会活動などが挙げられていた。本稿では,これらの活動内容そのものが創業に役立 ったのか,これらの活動を通じた人的な繋がりが創業に役立ったのかを識別できていな いが,今後の論点の一つとして注目したい。

創業する直前の主な活動については(問10),「正規職員・従業員として勤務」が332 サンプル(69.8%),「非正規職員・従業員として勤務」が21サンプル(4.4%),「家族 従業員として勤務」が12サンプル(2.5%),「会社・団体役員」が10サンプル(2.1%)

2 創業時の年齢

Freq. % Freq. %

29歳以下 34 7.14 50〜54歳 72 15.13

30〜34歳 63 13.24 55〜59歳 42 8.82

35〜39歳 74 15.55 60〜64歳 20 4.20

40〜44歳 83 17.44 65歳以上 7 1.47

45〜49歳 74 15.55 N. A. 7 1.47

Total 476 100.00

― 4 ―

(6)

と,8割近い375サンプルが,何らかの形で企業・団体などに勤務していた。「学業・

学習活動」や「家事(育児・介護を含む)」という回答はごく少数であり,後者は7サ ンプルすべてが女性であった。このようなサンプルは,現在の事業内容に役立っている 仕事に従事したことがない例が多く,本稿においては特殊な事例である。しかし,創業 希望者の多様化への対応を検討するためには,このようなサンプルが創業に至った経緯 にも注意を払わねばならないだろう。

創業する直前の主な活動を辞めた(退職した)時期をもとに(問11),創業後に辞め たサンプル,および現在も辞めていないサンプルを除いて,辞めて(退職して)から創 業するまでの平均期間を算出したところ,13.9ヶ月となった。さらに,創業に向けて具 体的な準備(例:事業計画の作成など)を始めた時期から創業するまでの期間は(問 12),0〜12ヶ月が337サンプル(70.8%),13ヶ月以上が84サンプル(17.6%)とな り,創業までの準備期間は,約1年が目処となっていることがうかがえた。

蠶 創業時の状況について

創業に至った経緯については(問13),「キャリア(仕事の経験)を積むうちに創業 を意識した」「やむをえない事情で創業することにした」が,それぞれ162サンプル,151 サンプルと3割強を占める一方で,「創業を目的にキャリア(仕事の経験)を積んだ」

は58サンプル(12.2%)に過ぎず,創業に必要な経営資源や知識の確保を,事前に積 極的に意識していたサンプルは少ないといえる。

創業に向けての準備を始めたあと,必要な経営資源や知識を新たに獲得するための各 種情報(漓〜澀)の入手状況については(問14「A:評価」),いずれの情報に関しても

「十分入手できた」「ある程度入手できた」と回答したサンプルが比較的多い。「潺人材 確保に関する情報」「潸技術開発に関する情報」については,「情報を必要としなかっ た」サンプルが3割強存在している。「潸技術開発に関する情報」については,その業 種別の内訳に「卸売業」(24.1%),「情報サービス業」(18.8%),「小売業」(15.3%)と いうサービス業中心の偏りが見られた。また,「潺人材確保に関する情報」について は,情報を必要とした286サンプルの創業時の平均従業員数が5.0人であったのに対 し,情報を必要としなかった166サンプルでは2.3人であった。様々な条件下で少人数 による創業を選択した場合,外部から人材を確保する必要に迫られなかったということ はあるだろう。

一方,各種情報(漓〜澀)の入手に最も役に立った手段については(問14「B:手 段」)(4),バラツキが大きく,5.0% を超えて選択されている手段が存外に少ない。その 中でも「家族・親戚・友人」「他の企業経営者」といった私的な手段の利用が,いずれ の情報に関しても目立っている。加えて,「滷マーケティング・営業に関する情報」「澆 経理・会計・税務に関する情報」「潸技術開発に関する情報」「澀許認可に関する情報」

― 5 ―

(7)

については,「出版物(書籍・インターネットなど)」の活用も見られた。近年の創業に 関する出版物の充実や,インターネットを利用した販売経路や技術シーズのマッチング に向けた情報発信などの取り組みが与えている影響は無視できない。

全体的に私的な手段の利用が優先されている中で,専門的な手段の利用が明確にあら われていたのが「澆経理・会計・税務に関する情報」における「税理士・公認会計士・

行政書士」であり,171サンプル(35.9%)が選択していた。また「澁資金調達に関す る情報」については,「政府系金融機関」「民間金融機関」に加えて「公的機関の創業支 援施設・窓口」「商工会議所・商工会・商工会連合会」に5.0% を超えるサンプルの利 用が見られた。

創業に必要な情報を新たに集めるために,利用を希望していたにもかかわらず,利用 できなかった手段については(問15),107サンプル(22.5%)が「ある」と回答して いる。具体的には,「政府系金融機関」(23.4%),「民間金融機関」(15.9%),「ベンチャ ーキャピタル」(10.3%)など,資金調達に関する手段が上位に並ぶ。さらに「公的機 関の創業支援施設・窓口」(19.6%)も挙げられており,公的機関による創業支援施策 を,利用希望者が享受できていない恐れが示唆されている。このような事態が発生して いる要因が,実際の創業支援施策の内容不足によるものなのか,創業希望者の支援に対 する過度の期待によるものなのかは,さらに慎重に検討を深める必要がある。なお,入 手しようとした情報の内容については,やはり「澁資金調達に関する情報」が38サン プル(35.5%)と最も多く,次いで「滷マーケティング・営業に関する情報」の13サ ンプル(12.2%)であった。

創業時の主な資金調達方法については(問16)は,「自己資金」と回答したサンプル が約半数あり,「家族・親戚・友人」などを含めると,約8割が私的な手段による身近 な資金調達を実施していた。本稿のサンプルが,比較的豊富な就業経験を持つことか ら,その間に蓄積した自己の保有資産を充てることで創業資金を賄えた可能性は否めな い。したがって,創業時のフランチャイズチェーンへの加盟についても(問17)(5)

「加盟した」と回答したサンプルは5.0% 程度にとどまっている。

蠹 創業後の状況について

収支状況は(問18),「黒字基調である」「収支同程度」を合わせると354サンプル

(74.4%)となり,概ね堅調な経営を行っている。「黒字基調である」と回答したサンプ ルのうち,約6割に相当する113サンプルが創業から1年目で黒字基調を達成し,その 割合は3年目で160サンプルと8割以上に到達していることから,黒字基調を達成して いる企業の多くは,創業後,比較的早期に黒字基調を達成したと判断できる。他方,約 1/4に相当する118サンプルが「赤字基調である」と回答していた。

各種情報の入手状況(問14「A:評価」)との関係で見ると,「漓事業計画の作成に関

― 6 ―

(8)

する情報」「滷マーケティング・営業に関する情報」については,これらの情報を入手 できたと回答したサンプルのほうが「黒字基調である」「収支同程度」と回答する傾向 にあり,統計的にも有意な差を示している。この点については,今後より詳細な計量モ デルを通じて,収支状況に影響を与える要因としての経営資源確保状況,あるいはその ための情報収集経路という視角から,包括的に分析する必要があるだろう。

現在,事業を経営する上で不足している情報を尋ねたところ(問19),「特になし」

は96サンプル(20.2%)にとどまり,残りの約8割が何らかの情報不足を認識し,経 営課題を抱えていることが分かった。最も回答が多かったのが,「滷マーケティング・

営業に関する情報」の226サンプル(47.5%)であり,「澁資金調達に関する情報」の163 サンプル(34.2%),「潺人材確保に関する情報」の148サンプル(31.1%)の順に挙げ られている。収支状況(問18)との関係で見ると,「滷マーケティング・営業に関する 情報」については,「黒字基調である」サンプルの39.8%,「収支同程度」であるサンプ

ルの47.2%,「赤字基調である」サンプルの59.3% が選択しており,この種の情報不足

が収支状況にも少なからず反映されている実態が見受けられる。

今後の事業展開については(問20),約半数のサンプルが「事業を拡大したい」と回 答しており,長引く不況にもかかわらず拡大意欲は旺盛であるといえよう。また,「事 業内容の転換・多角化をしたい」と回答しているサンプルも17.9% あり,第二創業に 対する支援施策の充実も視野に入れる必要性をうかがわせる。

蠧 現在の正規従業員の採用方針について

どのような種類の採用を実施しているのか,過去の実績を踏まえた上で,現在の採用 方針を尋ねたところ(問21),170サンプル(35.7%)が「採用実績がない」と回答し ている。また,「新規学卒採用のみ」「新規学学卒採用が中心」とする採用方針は,わず か15サンプル(3.2%)に過ぎず,ほとんどの企業が中途採用を中心に正規従業員を確 保している。したがって,以下で調査票の構成にしたがって中途採用の状況に絞った記 述を行なうことは,採用の全体像を把握するという点においても,その目的を大きく損 なうものではないということを指摘しておきたい。

中途採用した正規従業員の年齢層については(問22),「25〜29歳」が107サンプル

(35.1%)と最も多く,次いで「30〜34歳」の50サンプル(16.4%),「20〜24歳」の41 サンプル(13.4%)であった。これらを合わせた35歳未満で198サンプルと6割強を 占め,専門的な知識や豊かな経験,即戦力となり得る人材を求めて,中高年層が中途採 用されているのではないかという予測に反する結果となった。

どのような職種で採用することが最も多いかを尋ねたところ(問23),「営業職(販 売職を含む)」の97サンプル(31.8%)に続いて,「専門職」の69サンプル(22.6%),

「生産・技能職」の55サンプル(18.0%)が挙げられており,このような傾向に,業種

― 7 ―

(9)

による顕著な格差は観察されなかった。また,「管理職」や「経営職」を中心に中途採 用しているサンプルは,いずれも1.0% に満たず,経営に関するプロフェッショナルを 外部から登用する例は,いまだ稀である。

利用している方法や媒体については(問24),「個人的な紹介(家族や親類・友人・

自社の従業員・他企業からの紹介など)」が243サンプル(79.7%),「公的紹介機関

(ハローワークなど)」が159サンプル(52.1%)と,共に半数以上で選択されている。

そのうち,最も頻繁に利用しているものを尋ねたところ(問25),やはり「個人的な紹 介(家 族 や 親 類・友 人・自 社 の 従 業 員・他 企 業 か ら の 紹 介 な ど)」が129サ ン プ ル

(42.3%)と最も多く挙げられており,創業時の各種情報の入手に最も役に立った手段 と同様,私的な繋がりを重視する傾向にある。「公共職業紹介機関(ハローワーク)」と 回答したサンプルが約1/4,「求人情報誌」「新聞・チラシ」と回答したサンプルが1割 前後見られるが,「その他の民間職業紹介機関」「ヘッドハンティング・スカウト会社」

の利用は,ごく一部に限定されていた。

その最も頻繁に利用している方法・媒体において,「基本的な採用条件(例:給与・

待遇・簡単な仕事内容など)」以外に提示している採用条件・情報を尋ねたところ(問 26),「仕事内容の詳細」「適した態度・性格」「必要な専門知識・技能」が,それぞれ4 割程度を占めた。次いで「必要な業務経験の有無」「必要な資格・免許」「必要な基礎能 力(論理的思考力など)」が,それぞれ2割前後を占めているが,いずれも企業側が求 職者に望む要件が中心であり,例えば「採用後の社内でのキャリア」「教育訓練制度」

など,採用後の状況を伝える情報の提供は不十分である。

最も頻繁に利用している方法・媒体を利用することで,詳細に把握できる求職者の情 報については(問27),多い順に「業務経験」「仕事への意欲」「態度・性格」となり,

それぞれ5割近くを占めている。これらは,「基礎能力(論理的思考力など)」「専門知 識・技能」などと比べて,個人的な紹介でも把握しやすい情報であると考えられる。ま た,その方法・媒体を最も頻繁に利用する理由については(問28),「費用があまりか からない」が173サンプル(56.7%),「時間や手間があまりかからない」が140サンプ ル(45.9%)と,5割前後が採用費用の抑制を重視していることが分かる。特に,「公共 職業紹介機関(ハローワーク)」を最も頻繁に利用していると回答した81サンプル中,

74サンプルが「費用があまりかからない」という理由を回答しているのが目についた。

その方法・媒体からの求職者に対して,実施している選抜方法は(問29),「面接」

が263サンプル(86.2%),「書類審査」が157サンプル(51.5%)と抜きん出て多かっ た。「個人的な紹介(家族や親類・友人・自社の従業員・他企業からの紹介など)」を最 も頻繁に利用していると回答したサンプルでは,129サンプル中12サンプル(9.3%)

が「何も行っていない」と回答しており,「公的職業紹介機関(ハローワークなど)」

「求人情報誌」などでは望めない,紹介者を通じて求職者の質が保証されるという私的

― 8 ―

(10)

な繋がりへの信頼感がある。なお,面接を行なっている場合の1人あたりの平均的な実 施回数は,回数を回答した200サンプル中,1回が127サンプル,2回以下の累計で192 サンプルに達した。200サンプルの平均を算出すると1.4回となり,方法・媒体による 格差は観察されていない。

求職者に関して,特に重視している項目を尋ねたところ(問30),「仕事への意欲」

に回答が集中し,244サンプル(80.0%)に及んでいる。その244サンプル中,求職者 に関して,必要ではあるが,現状では十分に把握できていないと思われる項目として

「仕事への意欲」を挙げたのは38サンプルであった(問31)。十分に把握できていない 項目には,他に「企画力・想像力」「課題発見・解決能力」の86サンプル(28.2%),

「柔軟性・協調性」の63サンプル(20.7%)が挙げられており,これらの能力を1〜2 回の面接などを通じて短時間で見極めることは難しいという実状が露呈している。

中途採用した正規従業員の働きぶりに対する評価については(問32),6割を超える サンプルが「満足している」「ある程度満足している」と回答している。「どちらともい えない」が2割存在するため,「あまり満足していない」「満足していない」サンプルは 合わせて1割程度に抑えられており,概ね良好な傾向にあるといえよう。

蠻 おわりに:今後の研究課題

本稿では,神戸市における「創業者のキャリアと経営資源確保に関する調査」の単純 集計を中心に,調査対象企業の基本属性,創業者のキャリア,創業前後の状況,正規従 業員の採用方針を概観した。以下,得られた知見を踏まえて,今後の研究課題を検討す る。

創業時の経営資源確保に関して,創業者のキャリアの違いが大きく作用し,それ以外 の要因も複合的に作用している可能性が見出された。例えば,共同経営者の存在が創業 者のキャリア不足を補っているかなど,複数の要因を同時に考慮できるよう計量モデル を構築し,分析を進めることが求められよう。

本稿で見られた標準的な創業のあり方は,創業直前まで正規職員・従業員として勤務 し,数ヶ月から1年程度の準備期間を経て,私的な手段を中心に必要な経営資源に関す る情報を入手し,確保を図るというものである。創業時の専門的な手段の利用が,経理

・会計・税務や資金調達などの分野に限られていたのが特徴的であった。創業に必要な 情報を新たに集めるために,利用を希望していたにもかかわらず,かなわなかった手段 として,金融機関と公的機関の創業支援施設・窓口が挙げられたのも,現行の創業支援 施策を見直す上で極めて示唆的である。

したがって,モデル構築の際は,創業者のキャリア,現在の事業内容に役立っている 仕事の業種,職種などの具体的なキャリアに加えて,企業属性の差異なども考慮し,創 業に必要な経営資源や知識を新たに獲得するための各種情報の入手手段と,その利用に

― 9 ―

(11)

よって導かれる入手状況,さらには創業後の収支状況に至るまでの一連の関係を明確に 組み込むことで,より包括的な分析に耐え得る工夫を施すことが課題となる。その結果 をもとに,円滑な創業のみならず,創業後も良好なパフォーマンスを得られるようなき め細かい創業支援施策の整備に向けて,創業の裾野が急速に広がりつつある現状に即し た実効性のある政策的提言を行なうことを目指したい。

また,今後事業を継続,拡大していく上で要諦となる正規従業員の採用方針について は,採用費用の抑制を念頭におきながら,個人的な紹介やハローワークなどの公的職業 紹介機関などを通じて,身近な繋がりの中で中途採用を実施していることが明らかにな った。しかしながら,企業側が求職者に望む要件が情報提供の中心であり,現行の選抜 方法では,見極めるべき主要な能力が十分に把握できていない事実が明らかになるな ど,雇用のミスマッチが懸念される。どのような方法・媒体の利用による採用が,どの 程度のミスマッチを生じさせ,収支状況などのパフォーマンスに影響を与えるのかにつ いても,同地域の転職経験者に対する別途調査の結果(6)なども参考にしながら検討 し,創業者に対するフィードバックを図りたい。

衄 調査結果

F 1 貴社の創業年(西暦)

Freq. % Freq. %

1991年以前 43 9.03 1998年 52 10.92

1992年 7 1.47 1999年 55 11.55

1993年 37 7.77 2000年 50 10.50

1994年 28 5.88 2001年 49 10.29

1995年 38 7.98 2002年 23 4.83

1996年 37 7.77 2003年 4 0.84

1997年 53 11.13 Total 476 100.00

―10 ―

(12)

従業員数

(正規・非正規・家族従業員の合計)

創 業 時 現 在

Freq. % Freq. %

0人 95 19.96 66 13.87

1〜5人 286 60.08 221 46.43

6〜10人 57 11.97 83 17.44

11〜15人 20 4.20 32 6.72

16〜20人 6 1.26 22 4.62

21〜30人 5 1.05 19 3.99

31人以上 4 0.84 24 5.04

N. A. 3 0.63 9 1.89

Total 476 100.00 476 100.00

F 4 貴社の共同経営者数と従業員数(創業時と現在)

共同経営者数 創 業 時 現 在

Freq. % Freq. %

0人 238 50.00 244 51.26

1人 121 25.42 116 24.37

2人 51 10.71 52 10.92

3人 40 8.40 32 6.72

4人 17 3.57 9 1.89

5人 3 0.63 6 1.26

6人以上 3 0.63 8 1.68

N. A. 3 0.63 9 1.89

Total 476 100.00 476 100.00

F 2 貴社の主な業種

Freq. %

製造業 32 6.72

建設業 79 16.60

卸売業 78 16.39

小売業 69 14.50

飲食業 31 6.51

金融・保険業 9 1.89

運輸業 14 2.94

不動産業 21 4.41

医療・福祉業 18 3.78

教育業 12 2.52

情報サービス業(コンサルタント業を含む) 94 19.75 その他(複数回答を含む) 19 3.99

Total 476 100.00

―11 ―

(13)

F 5 貴社の資本金(出資金)と年商(創業時と現在)

資本金(出資金) 創 業 時 現 在

Freq. % Freq. %

0〜99万円 31 6.51 16 3.36

100〜299万円 27 5.67 6 1.26

300〜499万円 198 41.60 176 36.97

500〜999万円 38 7.98 36 7.56

1000〜1499万円 137 28.78 167 35.08

1500〜1999万円 4 0.84 7 1.47

2000万円以上 9 1.89 24 5.04

N. A. 32 6.72 44 9.24

Total 476 100.00 476 100.00

年 商 創 業 時 現 在

Freq. % Freq. %

0〜499万円 40 8.40 17 3.57

500〜999万円 49 10.29 18 3.78

1000〜1499万円 42 8.82 32 6.72

1500〜1999万円 31 6.51 16 3.36

2000〜2999万円 60 12.61 52 10.92

3000〜3999万円 48 10.08 48 10.08

4000〜5999万円 45 9.45 48 10.08

6000〜7999万円 24 5.04 33 6.93

8000〜9999万円 25 5.25 15 3.15

1億円以上 74 15.55 162 34.03

N. A. 38 7.98 35 7.35

Total 476 100.00 476 100.00

F 6 貴社の経営形態(創業時と現在)

創 業 時 現 在

Freq. % Freq. %

株式会社 128 26.89 179 37.61

有限会社 174 36.55 213 44.75

合名会社 2 0.42 2 0.42

合資会社 2 0.42 2 0.42

個人事業 146 30.67 80 16.81

N. A. 24 5.04 0 0.00

Total 476 100.00 476 100.00

―12 ―

(14)

1 性別と年齢をお答えください。

性別 Freq. % Freq. %

男性 422 88.66 N. A. 5 1.05

女性 49 10.29 Total 476 100.00

年齢 Freq. % Freq. %

29歳以下 2 0.42 50〜54歳 74 15.55

30〜34歳 18 3.78 55〜59歳 82 17.23

35〜39歳 55 11.55 60〜64歳 62 13.03

40〜44歳 67 14.08 65歳以上 32 6.72

45〜49歳 77 16.18 N. A. 7 1.47

Total 476 100.00

2 最終学歴をお答えください。在学中の方は,在学中の欄に○をつけてください。

Freq. % Freq. %

中学校 21 4.41 大学 227 47.69

高等学校 148 31.09 大学院 17 3.57

短大・高専 26 5.46 N. A. 5 1.05

専門学校 32 6.72 Total 476 100.00

3 創業するまでに何らかの形で企業経営に携わったこと(例:経営者・役員な ど)がありますか。「企業経営」には,家業や自営業における経営も含みます。

Freq. % Freq. %

ある 196 41.18 N. A. 5 1.05

ない 275 57.77 Total 476 100.00

4 現在の事業内容に役立っている仕事に従事したことがありますか。ある場合 は,最も役立っている仕事について,その従事期間もお答えください。「仕 事」には,インターンシップなどの一時的な就業体験は含みません。

仕事の有無 Freq. % Freq. %

ある 392 82.35 N. A. 5 1.05

ない 79 16.60 Total 476 100.00

従事期間 Freq. % Freq. %

12ヶ月以下 7 1.79 121〜180ヶ月 58 14.80

13〜36ヶ月 31 7.91 181〜240ヶ月 70 17.86

37〜60ヶ月 39 9.95 241ヶ月以上 102 26.02

61〜120ヶ月 78 19.90 N. A. 7 1.79

Total 392 100.00

―13 ―

(15)

5 その仕事の主な業種をお答えください。

Freq. %

製造業 49 12.50

建設業 63 16.07

卸売業 56 14.29

小売業 41 10.46

飲食業 18 4.59

金融・保険業 8 2.04

運輸業 20 5.10

不動産業 16 4.08

医療・福祉業 13 3.32

教育業 7 1.79

情報サービス業(コンサルタント業を含む) 57 14.54

官公庁 7 1.79

その他 17 4.34

N. A. 20 5.10

Total 392 100.00

6 その仕事の主な職種をお答えください。

Freq. %

生産・技能職 32 8.16

事務職 14 3.57

管理職 71 18.11

技術・研究開発 37 9.44

営業職(販売職を含む) 116 29.59

専門職 46 11.73

経営職 34 8.67

その他 20 5.11

N. A. 22 5.61

Total 392 100.00

7 仕事以外で,現在の事業内容に役立っている経験はありますか。

Freq. % Freq. %

ある 258 54.20 N. A. 20 4.20

ない 198 41.60 Total 476 100.00

8 その経験をどこでしましたか。最も役立った経験についてお答えください。

Freq. % Freq. %

職場 115 44.57 海外 39 15.12

家庭 18 6.98 その他 7 2.71

地域社会 41 15.89 N. A. 5 1.94

学校・教育現場 33 12.79 Total 258 100.00

―14 ―

(16)

10 創業する直前の主な活動をお答えください。

Freq. %

正規職員・従業員として勤務 332 69.75 非正規職員・従業員として勤務 21 4.41

自営 56 11.76

家族従業員として勤務 12 2.52

学業・学習活動 9 1.89

家事(育児・介護を含む) 7 1.47

特に何もしていない 15 3.15

その他 6 1.26

会社・団体役員 10 2.10

N. A. 8 1.68

Total 476 100.00

13 創業に至った経緯をお答えください。

Freq. %

創業を目的にキャリア(仕事の経験)を積んだ 58 12.18 キャリア(仕事の経験)を積むうちに創業を意識した 162 34.03 思いがけないチャンスで創業することになった 82 17.23 やむをえない事情で創業することにした 151 31.72

その他 18 3.78

N. A. 5 1.05

Total 476 100.00

14 創業に向けての準備を始めたあと,必要な経営資源や知識を新たに獲得す るために,次の漓〜澀の情報を十分に集めることができましたか(A:評 価)。また,それらの情報を集める際に最も役に立った手段をお答えくださ い(B:手 段)。回 答 は,漓〜澀そ れ ぞ れ に つ い て,以 下 の「A:評 価」

「B:手段」の選択肢よりお選びください。

漓事業計画の作成に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 68 14.29

ある程度入手できた 187 39.29 どちらともいえない 58 12.18 あまり入手できなかった 64 13.45 ほとんど入手できなかった 25 5.25 情報を必要としなかった 56 11.76

N. A. 18 3.78

Total 476 100.00

―15 ―

(17)

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 3 0.63

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 5 1.05

民間金融機関 9 1.89

公的機関の創業支援施設・窓口 15 3.15 フランチャイズチェーン・親会社 10 2.10 経営コンサルタント・中小企業診断士 13 2.73 税理士・公認会計士・行政書士 16 3.36 商工会議所・商工会・商工会連合会 18 3.78

NPO(非営利組織) 0 0.00

教育・研究機関(大学・専門学校など) 2 0.42 家族・親戚・友人 68 14.29 出版物(書籍・インターネットなど) 41 8.61

他の企業経営者 92 19.33

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 1 0.21

特になし 138 28.99

その他 4 0.84

取引先・提携先・前会社 4 0.84

自分自身が保有・前職経験 12 2.52

N. A. 25 5.25

Total 476 100.00

滷マーケティング・営業に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 57 11.97

ある程度入手できた 168 35.29 どちらともいえない 59 12.39 あまり入手できなかった 65 13.66 ほとんど入手できなかった 38 7.98 情報を必要としなかった 70 14.71

N. A. 19 3.99

Total 476 100.00

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 0 0.00

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 3 0.63

民間金融機関 3 0.63

公的機関の創業支援施設・窓口 7 1.47 フランチャイズチェーン・親会社 12 2.52 経営コンサルタント・中小企業診断士 11 2.31 税理士・公認会計士・行政書士 3 0.63 商工会議所・商工会・商工会連合会 15 3.15

NPO(非営利組織) 1 0.21

教育・研究機関(大学・専門学校など) 3 0.63

―16 ―

(18)

家族・親戚・友人 54 11.34 出版物(書籍・インターネットなど) 33 6.93 他の企業経営者 119 25.00 交流会(創業希望者同士の集まりなど) 6 1.26

特になし 151 31.72

その他 6 1.26

取引先・提携先・前会社 6 1.26

自分自身が保有・前職経験 14 2.94

N. A. 29 6.09

Total 476 100.00

澆経理・会計・税務に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 66 13.87

ある程度入手できた 151 31.72 どちらともいえない 54 11.34 あまり入手できなかった 60 12.61 ほとんど入手できなかった 77 16.18 情報を必要としなかった 52 10.92

N. A. 16 3.36

Total 476 100.00

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 4 0.84

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 1 0.21

民間金融機関 5 1.05

公的機関の創業支援施設・窓口 7 1.47 フランチャイズチェーン・親会社 2 0.42 経営コンサルタント・中小企業診断士 8 1.68 税理士・公認会計士・行政書士 171 35.92 商工会議所・商工会・商工会連合会 25 5.25

NPO(非営利組織) 0 0.00

教育・研究機関(大学・専門学校など) 6 1.26

家族・親戚・友人 45 9.45

出版物(書籍・インターネットなど) 34 7.14

他の企業経営者 35 7.35

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 0 0.00

特になし 100 21.01

その他 0 0.00

取引先・提携先・前会社 1 0.21

自分自身が保有・前職経験 7 1.47

N. A. 25 5.25

Total 476 100.00

―17 ―

(19)

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 2 0.42

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 1 0.21

民間金融機関 1 0.21

公的機関の創業支援施設・窓口 18 3.78 フランチャイズチェーン・親会社 7 1.47 経営コンサルタント・中小企業診断士 3 0.63 税理士・公認会計士・行政書士 1 0.21 商工会議所・商工会・商工会連合会 4 0.84

NPO(非営利組織) 0 0.00

教育・研究機関(大学・専門学校など) 3 0.63 家族・親戚・友人 93 19.54 出版物(書籍・インターネットなど) 13 2.73

他の企業経営者 39 8.19

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 7 1.47

特になし 226 47.48

その他 12 2.52

取引先・提携先・前会社 6 1.26

自分自身が保有・前職経験 5 1.05

N. A. 35 7.35

Total 476 100.00

潺人材確保に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 46 9.66

ある程度入手できた 106 22.27

どちらともいえない 47 9.87

あまり入手できなかった 45 9.45 ほとんど入手できなかった 44 9.24 情報を必要としなかった 166 34.87

N. A. 22 4.62

Total 476 100.00

潸技術開発に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 41 8.61

ある程度入手できた 117 24.58 どちらともいえない 67 14.08 あまり入手できなかった 37 7.77 ほとんど入手できなかった 20 4.20 情報を必要としなかった 170 35.71

N. A. 24 5.04

Total 476 100.00

―18 ―

(20)

澁資金調達に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 72 15.13

ある程度入手できた 154 32.35 どちらともいえない 54 11.34 あまり入手できなかった 65 13.66 ほとんど入手できなかった 33 6.93 情報を必要としなかった 80 16.81

N. A. 18 3.78

Total 476 100.00

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 0 0.00

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 0 0.00

民間金融機関 2 0.42

公的機関の創業支援施設・窓口 5 1.05 フランチャイズチェーン・親会社 9 1.89 経営コンサルタント・中小企業診断士 3 0.63 税理士・公認会計士・行政書士 0 0.00 商工会議所・商工会・商工会連合会 1 0.21

NPO(非営利組織) 0 0.00

教育・研究機関(大学・専門学校など) 6 1.26

家族・親戚・友人 34 7.14

出版物(書籍・インターネットなど) 37 7.77

他の企業経営者 82 17.23

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 11 2.31

特になし 232 48.74

その他 5 1.05

取引先・提携先・前会社 9 1.89

自分自身が保有・前職経験 5 1.05

N. A. 35 7.35

Total 476 100.00

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 75 15.76

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 3 0.63

民間金融機関 72 15.13

公的機関の創業支援施設・窓口 26 5.46 フランチャイズチェーン・親会社 4 0.84 経営コンサルタント・中小企業診断士 4 0.84 税理士・公認会計士・行政書士 12 2.52 商工会議所・商工会・商工会連合会 31 6.51

NPO(非営利組織) 0 0.00

教育・研究機関(大学・専門学校など) 1 0.21

―19 ―

(21)

家族・親戚・友人 75 15.76 出版物(書籍・インターネットなど) 11 2.31

他の企業経営者 22 4.62

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 0 0.00

特になし 108 22.69

その他 0 0.00

取引先・提携先・前会社 2 0.42

自分自身が保有・前職経験 4 0.84

N. A. 26 5.46

Total 476 100.00

澀許認可に関する情報

A:評価 Freq. %

十分入手できた 85 17.86

ある程度入手できた 136 28.57

どちらともいえない 33 6.93

あまり入手できなかった 26 5.46 ほとんど入手できなかった 17 3.57 情報を必要としなかった 156 32.77

N. A. 23 4.83

Total 476 100.00

B:手段 Freq. %

政府系金融機関 4 0.84

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 3 0.63

民間金融機関 4 0.84

公的機関の創業支援施設・窓口 20 4.20 フランチャイズチェーン・親会社 5 1.05 経営コンサルタント・中小企業診断士 10 2.10 税理士・公認会計士・行政書士 29 6.09 商工会議所・商工会・商工会連合会 9 1.89

NPO(非営利組織) 2 0.42

教育・研究機関(大学・専門学校など) 1 0.21

家族・親戚・友人 35 7.35

出版物(書籍・インターネットなど) 25 5.25

他の企業経営者 63 13.24

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 3 0.63

特になし 216 45.38

その他 7 1.47

取引先・提携先・前会社 2 0.42

自分自身が保有・前職経験 5 1.05

N. A. 33 6.93

Total 476 100.00

―20 ―

(22)

15 創業に必要な情報を新たに集めるために,利用を希望していたにもかかわ らず,利用できなかった手段はありましたか。ある場合は,最も利用を希 望していたものを問14の「B:手段」の選択肢からお答えください。ま た,そこで収集しようとした情報の内容を問14の漓〜澀からお答えくださ い。

Freq. % Freq. %

ある 107 22.48 N. A. 51 10.71

ない 318 66.81 Total 476 100.00

利用できなかった手段 Freq. %

政府系金融機関 25 23.36

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 11 10.28

民間金融機関 17 15.89

公的機関の創業支援施設・窓口 21 19.63 フランチャイズチェーン・親会社 2 1.87 経営コンサルタント・中小企業診断士 6 5.61 税理士・公認会計士・行政書士 2 1.87 商工会議所・商工会・商工会連合会 7 6.54

NPO(非営利組織) 0 0.00

教育・研究機関(大学・専門学校など) 3 2.80

家族・親戚・友人 2 1.87

出版物(書籍・インターネットなど) 0 0.00

他の企業経営者 3 2.80

交流会(創業希望者同士の集まりなど) 1 0.93

特になし 0 0.00

その他 1 0.93

取引先・提携先・前会社 0 0.00

自分自身が保有・前職経験 0 0.00

N. A. 6 5.61

Total 107 100.00

情報の内容 Freq. %

事業計画の作成に関する情報 5 4.67 マーケティング・営業に関する情報 13 12.15 経理・会計・税務に関する情報 8 7.48

人材確保に関する情報 6 5.61

技術開発に関する情報 9 8.41

資金調達に関する情報 38 35.51

許認可に関する情報 4 3.74

N. A. 24 22.43

Total 107 100.00

―21 ―

(23)

16 創業時の主な資金調達方法をお答えください。

主な資金調達方法 Freq. %

政府系金融機関 69 14.50

ベンチャーキャピタル・投資育成会社 5 1.05

民間金融機関 50 10.50

家族・親戚・友人 93 19.54

自己資金 235 49.37

その他 3 0.63

親会社・他企業・フランチャイズチェーンなど 9 1.89

N. A. 12 2.52

Total 476 100.00

17 創業時にフランチャイズチェーンに加盟しましたか(親会社を含む)。

Freq. % Freq. %

した 24 5.04 N. A. 9 1.89

しなかった 443 93.07 Total 476 100.00

18 収支状況はいかがですか。黒字基調の場合は,その達成時期もお答えくだ さい。

Freq. % Freq. %

黒字基調 191 40.13 赤字基調 118 24.79

収支同程度 163 34.24 N. A. 4 0.84

Total 476 100.00

19 現在,事業を経営する上で不足している情報を3つまでお答えください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

事業計画の作成に関する情報 358 75.21 110 23.11 マーケティング・営業に関する情報 242 50.84 226 47.48 経理・会計・税務に関する情報 393 82.56 75 15.76 人材確保に関する情報 320 67.23 148 31.09 技術開発に関する情報 382 80.25 86 18.07 資金調達に関する情報 305 64.08 163 34.24 許認可に関する情報 421 88.45 47 9.87

特になし 372 78.15 96 20.17

その他 464 97.48 4 0.84

N. A. 8(1.68%)

―22 ―

(24)

20 今後の事業展開をどのように考えていますか。

Freq. %

事業を拡大したい 234 49.16 現状程度でよい 127 26.68

事業を縮小したい 11 2.31

事業内容の転換・多角化をしたい 85 17.86

わからない 16 3.36

N. A. 3 0.63

Total 476 100.00

21 どのような種類の採用を実施していますか。過去の実績を踏まえた上で,

現在の採用方針をお答えください。

Freq. %

採用実績がない 170 35.71

新規学学卒採用のみ 1 0.21

新規学学卒採用が中心 14 2.94 新規学学卒採用と中途採用が同程度 34 7.14 中途採用が中心 156 32.77

中途採用のみ 88 18.49

N. A. 13 2.73

Total 476 100.00

22 中途採用した正規従業員は,どのような年齢層が最も多いですか。

Freq. % Freq. %

20歳未満 4 1.31 50〜54歳 8 2.62

20〜24歳 41 13.44 55〜59歳 4 1.31

25〜29歳 107 35.08 60〜64歳 5 1.64

30〜34歳 50 16.39 65歳以上 0 0.00

35〜39歳 24 7.87 その他 3 0.98

40〜44歳 27 8.85 N. A. 16 5.25

45〜49歳 16 5.25 Total 305 100.00

23 正規従業員を中途採用する場合,どのような職種で採用することが最も多 いですか。

Freq. %

生産・技能職 55 18.03

事務職 22 7.21

管理職 3 0.98

技術・研究開発職 31 10.16

―23 ―

(25)

24 正規従業員を中途採用する場合,利用している方法や媒体をすべてお答え ください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

個人的な紹介(家族や親類・友人・自社の

従業員・他企業などからの紹介など) 49 16.07 243 79.67 公的職業紹介機関(ハローワークなど) 133 43.61 159 52.13 ヘッドハンティング・スカウト会社 261 85.57 31 10.16 その他の民間職業紹介機関 253 82.95 39 12.79 自社のホームページ 254 83.28 38 12.46 新聞・チラシ 224 73.44 68 22.30 求人情報誌 189 61.97 103 33.77

その他 287 94.10 5 1.64

N. A. 13(4.26%)

2524で回答した方法・媒体のうち,最も頻繁に利用しているものをお答え ください。

Freq. %

個人的な紹介(家族や親類・友人・自社の

従業員・他企業などからの紹介など) 129 42.30 公的職業紹介機関(ハローワークなど) 81 26.56 ヘッドハンティング・スカウト会社 4 1.31 その他の民間職業紹介機関 6 1.97

自社のホームページ 2 0.66

新聞・チラシ 24 7.87

求人情報誌 38 12.46

その他 1 0.32

N. A. 20 6.56

Total 305 100.00

営業職(販売職を含む) 97 31.80

専門職 69 22.62

経営職 2 0.66

その他 3 0.98

N. A. 23 7.54

Total 305 100.00

―24 ―

(26)

2725で回答した方法・媒体を利用することで、詳細に把握できる求職者の 情報をすべてお答えください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

基礎能力(論理的思考力など) 192 62.95 82 26.89 専門知識・技能 159 52.13 115 37.70 態度・性格 127 41.64 147 48.20 仕事への意欲 125 40.98 149 48.85

業務経験 122 40.00 152 49.84

自社への適性 165 54.10 109 35.74

特になし 245 80.33 29 9.51

その他 273 89.51 1 0.33

N. A. 31(10.16%)

2625で回答した方法・媒体において,「基本的な採用条件」(例:給与・待 遇・簡単な仕事内容など)以外に提示している採用条件・情報を3つまで お答えください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

仕事内容の詳細 159 52.13 125 40.98 必要な基礎能力(論理的思考力など) 224 73.44 60 19.67 必要な専門知識・技能 169 55.41 115 37.70 適した態度・性格 162 53.11 122 40.00 必要な業務経験の有無 209 68.52 75 24.59 必要な資格・免許 212 69.51 72 23.61 採用後の社内でのキャリア 274 89.84 10 3.28 教育訓練制度 279 91.48 5 1.64

経営理念 247 80.98 37 12.13

創業者からのメッセージ 260 85.25 24 7.87 従業員からのメッセージ 278 91.15 6 1.97 基本的な採用条件以外は提示していない 263 86.23 21 6.89

その他 284 93.11 0 0.00

N. A. 21(6.89%)

2825で回答した方法・媒体を最も頻繁に利用する理由をすべてお答えくだ さい。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

仕事内容を詳しく伝えることができる 175 57.38 100 32.79 費用があまりかからない 102 33.44 173 56.72 時間や手間があまりかからない 135 44.26 140 45.90

―25 ―

(27)

30 求職者に関して,特に重視している項目を3つまでお答えください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

仕事への意欲 51 16.72 244 80.00 論理的思考能力 269 88.20 26 8.52 リーダーシップ 288 94.43 7 2.30 コミュニケーション能力 233 76.39 62 20.33 企画力・想像力 243 79.67 52 17.05 課題発見・解決能力 270 88.52 25 8.20 柔軟性・協調性 215 70.49 80 26.23 専門的知識・技能 204 66.89 91 29.84 自社への適性 240 78.69 55 18.03

業務経験 232 76.07 63 20.66

社会活動経験 291 95.41 4 1.31 資格・免許 264 86.56 31 10.16

学歴 292 95.74 3 0.98

人間関係(人脈) 268 87.87 27 8.85 態度・性格 219 71.80 76 24.92

特になし 294 96.39 1 0.33

その他 295 96.72 0 0.00

N. A. 10(3.28%)

2925で回答した方法・媒体からの求職者に対して,実施している選抜方法 をすべてお答えください。面接を行っている場合は,その1人あたりの平 均的な実施回数もお答えください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

書類審査 126 41.31 157 51.48

学力試験 270 88.52 13 4.26

適性検査 253 82.95 30 9.84

面接 20 6.56 263 86.23

何も行っていない 267 87.54 16 5.25

その他 277 90.82 6 1.97

N. A. 22(7.21%)

広く募集できる 166 54.43 109 35.74 仲介先からの情報が信頼できる 202 66.23 73 23.93 仲介先の助言で必要な人材が明確になる 215 70.49 60 19.67

特になし 263 86.23 12 3.93

その他 272 89.18 3 0.98

N. A. 30(9.84%)

―26 ―

(28)

「創業者のキャリアと経営資源確保に関する調査」は,2003年度神戸ブレイン研究支援事業

(神戸市産業振興財団)の助成を受けて実施いたしました。太田進一同志社大学教授,若林直 樹京都大学助教授,小野晶子独立行政法人労働政策研究・研修機構研究員,八木匡同志社大 学教授をはじめとする同志社大学「多様化する就業とキャリア」研究会メンバーには,調査 票設計に関して貴重なご意見をいただきました。記して感謝の意を表します。

32 中途採用した正規従業員の働きぶりに対する評価をお答えください。

中途採用した正規従業員の働きぶり Freq. %

満足している 47 15.41

ある程度満足している 143 46.89 どちらともいえない 64 20.98 あまり満足していない 25 8.20

満足していない 11 3.61

N. A. 15 4.92

Total 305 100.00

31 求職者に関して,必要ではあるが,現状では十分に把握できていないと思 われる項目を問30の選択肢から3つまでお答えください。

非 選 択 選 択

Freq. % Freq. %

仕事への意欲 211 69.18 50 16.39 論理的思考能力 204 66.89 57 18.69 リーダーシップ 220 72.13 41 13.44 コミュニケーション能力 218 71.48 43 14.10 企画力・想像力 175 57.38 86 28.20 課題発見・解決能力 175 57.38 86 28.20 柔軟性・協調性 198 64.92 63 20.66 専門的知識・技能 226 74.10 35 11.48 自社への適性 209 68.52 52 17.05

業務経験 249 81.64 12 3.93

社会活動経験 240 78.69 21 6.89 資格・免許 256 83.93 5 1.64

学歴 258 84.59 3 0.98

人間関係(人脈) 217 71.15 44 14.43 態度・性格 218 71.48 43 14.10

特になし 242 79.34 19 6.23

その他 261 85.57 0 0.00

N. A. 44(14.43%)

―27 ―

(29)

従業員数0人のサンプルを除いた場合の平均従業員数は,創業時5.0人,現在10.4人。

創業時から資本金(出資金)が増加したサンプルの平均は,806.8万円であった。

「その他」で複数挙げられていた具体的記述から,「取引先・提携先・前会社」「自分自身が保 有・前職経験」という項目を新たに設定し,該当サンプルを集計した。

17ではフランチャイズチェーンへの加盟のみを尋ねていたが,問14「B:手段」で「その 他」を選択し,具体的に「親会社」と回答したサンプル,および「フランチャイズチェーン」

を選択したサンプルは,いずれも創業時にフランチャイズチェーンへ「加盟した」と見なし ている。

森山智彦・浦坂純子[2004]「阪神地区公立高等学校出身者のキャリア形成に関する調査」

報告」,評論・社会科学(同志社大学人文学会),第73号,pp. 1−30.

―28 ―

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