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<図書紹介>『論理学の初歩』大貫義久、白根裕里枝

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Academic year: 2021

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<図書紹介>『論理学の初歩』大貫義久、白根裕里枝

、菅沢龍文、中釜浩一著 梓出版社 二〇一〇年

著者 安東 祐希

出版者 法政哲学会

雑誌名 法政哲学

巻 7

ページ 79‑79

発行年 2011‑06

URL http://doi.org/10.15002/00008029

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大学一年生・二年生を主な対象とした、論理学の教科書である。実際に論理学の講義を担当してきた四人の著者によるもので、授業で用いられることを想定して編まれている。教室における経験を生かしてのことであろう、具体例や練習問題が多く含まれている。全体の構成としては、あとがきにある通り、「伝統的論理学から現代論理学まで」を扱っていることが大きな特徴であるといえる。伝統的論理学すなわち論理学史を概観した後、十九世紀後半以降に数理的手法を用いて発展した現代論理学に触れている。まず第一部「伝統的形式論理学の基礎」においては、六つの章を立てて、西洋哲学が論理をいかに分析してきたかを解説している。第一章「思考の根本原理」および第二章「概念」では、アリストテレス論理学などに言及しつつ、言語表現に関する考察が展開される。続く第三章「命題」、第四章「推理二)演緯推理(直接推理)」および第五章「推理(二)演鐸推理(間接推理)」では、言明および推論の、伝 【図書紹介】『論理学の初歩』大貫義久、白根裕里枝、菅沢龍文、中釜浩一著梓出版社二○一○年安東祐希 統的論理学における記法を用いた分類がなされている。さらに第六章「伝統的論理学にベン図を適用する方法」に至り、前章までに扱われた分類方法と集合表記との関係が示される。第二部「近代以降の論理学」に進むと、初めに第一章「帰納法の論理学」でベーコンとミルの帰納法を説明した後、吹章より現代論理学となる。第二章「命題論理学」および第三章「述語論理学」において、論理記号を用いた命題の形式化を行い、命題論理に関しては意味論としての真理関数が扱われる。合わせて第三章では、命題論理と述語論理の証明体系の一つであるタブロー法が紹介されている。なお、あとがきによれば、四人の著者の分担は、第一部第五章までが白根・大貫両氏、第一部第六章から第二部第二章までが菅沢氏、第二部第三章が中釜氏となっている。また、企画の段階さらに原稿をまとめる際に検討会を繰り返したとのことである。各章とも、自習に役立つ練習問題が、平易な日常語による例文を用いながら配置されている。一般に論理学の授業では演習が重視されることを意識して、執筆の方針について討議された結果かと思われる。論理学の授業をもつ際、教科書あるいは参考書の候補として手に取ってみてはいかがであろうか。

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Hosei University Repository

参照

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