Daiichi College of Pharmaceutical Sciences
22-1 Tamagawa-cho, Minami-ku,Fukuoka 815-8511, Japan
特別演習 基礎薬学
第2回 平成20年5月16日(金)
第2回 平成20年5月16日(金)
S21,S22教室
免疫学関連担当:荒牧弘範
問 121 免疫グロブリンに関する記述 問 121 免疫グロブリンに関する記述
のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 免疫グロブリン分子は、高分子のH鎖と低分子のL 鎖が2本ずつ1組となって形成される。
b 免疫グロブリン分子は、ペプシンで消化するとFab 断片とFc断片に分割される。
免疫グ ブリン分子の5種類のクラ は H鎖の違 c 免疫グロブリン分子の5種類のクラスは、H鎖の違
いにより分類される。
d 免疫グロブリン分子のFc部は抗原決定基と結合し d 免疫グロブリン分子のFc部は抗原決定基と結合し、
Fab部は好中球などのFab受容体と結合する。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 121. 正解 2
b
免疫グロブリン分子は、ペプシンで消化する と
Fab断片と 断片
Fc断片に分割される。 断片 分割 。
パパイン
問 121
d
免疫グロブリン分子の
Fc部は抗原決定基と
結合し
Fab部は好中球などの
Fab受容体と
結合し、
Fab部は好中球などの
Fab受容体と
結合する。
問 122 抗体に関する記述のうち 正 問 122 抗体に関する記述のうち、正 しいものの組合せはどれか。
a 抗体の遺伝子の組換えは、B細胞の分化の過程で 起こる。
b 抗体のH鎖の可変領域に対する受容体を介して、
食細胞は効率よく抗原を取り込むことができる。
I Mの特徴は 補体系を活性化する作用が強い c IgMの特徴は、補体系を活性化する作用が強いこ
とである。
d 血清型IgAは 粘膜面での微生物に対する防御反 d 血清型IgAは、粘膜面での微生物に対する防御反
応に重要な役割を果たしている。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 122. 正解 2
b
抗体の
H鎖の可変領域に対する受容体を介 して、食細胞は効率よく抗原を取り込むこと して、食細胞は効率よく抗原を取り込む と ができる。
定常領域
問 122
d
血清型
IgAは、粘膜面での微生物に対する防 御反応に重要な役割を果たしている。
御反 要な役割を果 。
分泌型
問 123 抗体に関する記述のうち 正 問 123 抗体に関する記述のうち、正 しいものの組合せはどれか。
a IgMは初回の免疫により分泌される主要な抗体である
。
健常 血液中 も濃度 低 抗体 あ
b IgEは健常人の血液中で最も濃度の低い抗体である。
c IgGとIgMは胎盤を通過できる。
d I Aを消化液中での分解から保護する分泌成分は 小 d IgAを消化液中での分解から保護する分泌成分は、小
腸上皮細胞のポリIg受容体に由来する。
e IgMからIgAへのクラススイッチにはインターロイキン-1 e IgMからIgAへのクラススイッチにはインタ ロイキン 1
が関与する。
1 (a、 b、 c) 2 (a、 b、 d) 3 (a、 b、 e)
4 (b、 c、 d) 5 (b、 c、 e) 6 (c、 d、 e)
問 123, 正解 2
c IgG
と
IgMは胎盤を通過できる。
IgG
のみ
問 58(92)
e IgM
から
IgAへのクラススイッチにはインター ロイキン
1が関与する
ロイキン
-1が関与する。
形質転換増殖因子
β(TGF-β)や
インターロイキン
5(IL 5)
インターロイキン
-5(IL-5)問 124 免疫担当細胞に関する記述の 問 124. 免疫担当細胞に関する記述の うち、正しいものの組合せはどれか。
a 白血球は、約60%が顆粒球、約25%がリンパ球で、
3~5%を単球が占める。
b マクロファージは抗原を摂取すると、各種のサイトカ インを放出し、特定のT細胞を活性化させる。
c 好中球は、I型アレルギーで増加し、ヒスタミンを不活 性化する。
d 好酸球は、強い貪食能力を持ち、細菌などの体内の 有害物を除去する役割がある。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
A 白血球の成分
顆粒球 (約60%)
好中球(病原体の食作用)
好中球(病原体の食作用)
好酸球(細菌を殺す)
好塩基球(損傷や感染への体の反応を強くする)
好塩基球(損傷や感染への体の反応を強くする)
無顆粒球
リ パ球 (約3 %)
リンパ球 (約35%)
単球( マクロファージ) (約5%)
問 124. 正解 1
c 好中球は、I型アレルギーで増加し、ヒスタミンを不活 性化する。
・好中球(neutrophil)
・好中球(好中球(neutrophilneutrophil))
食作用が強い、バクテリアなどを貪食する 好中球(neutrophil)
食作用が強い、バクテリアなどを貪食する
・好酸球(acidophil eosinophil)
・好酸球(好酸球(acidophil eosinophilacidophil, eosinophil))
大型の寄生生物を攻撃、アレルギー性炎症に関与 好酸球(acidophil, eosinophil)
大型の寄生生物を攻撃、アレルギー性炎症に関与
・好塩基球(basophil) ヒスタミンを放出
・好塩基球(basophil) ヒスタミンを放出
・好塩基球(basophil) ヒスタミンを放出
・好塩基球(basophil) ヒスタミンを放出
問 124
d 好酸球は、強い貪食能力を持ち、細菌などの体内の 有害物を除去する役割がある。役
・好中球(neutrophil)
食作用が強い バクテリアなどを貪食する
・好中球(neutrophil)
食作用が強い バクテリアなどを貪食する 食作用が強い、バクテリアなどを貪食する 食作用が強い、バクテリアなどを貪食する
・好酸球(acidophil, eosinophil)
大型の寄生生物を攻撃 アレルギ 性炎症に関与
・好酸球(acidophil, eosinophil)
大型の寄生生物を攻撃 アレルギ 性炎症に関与 大型の寄生生物を攻撃、アレルギー性炎症に関与 大型の寄生生物を攻撃、アレルギー性炎症に関与
・好塩基球(basophil) ヒスタミンを放出
・好塩基球(basophil) ヒスタミンを放出
問 125 自然免疫に関する記述のうち 問 125 自然免疫に関する記述のうち
、正しいものの組合せはどれか。
a 自然免疫は、マクロファージや好中球などの食細胞や NK細胞を中心とする免疫反応である。
b ヒトの皮膚表面にはケラチンを主とする角質層が存在 し、微生物の侵入を阻止している。
c ヒトの体液や血液中には特異的に異物排除に機能す る可溶性因子が多数存在する。
腸管や泌尿器 共生 る通常無害な常在細菌叢 d 腸管や泌尿器に共生している通常無害な常在細菌叢 は、ラクトフェリンと呼ばれる抗菌物質により病原微生 物の感染を阻止している
物の感染を阻止している。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 125. 正解 1
c
ヒトの体液や血液中には特異的に異物排除 に機能する可溶性因子が多数存在する
に機能する可溶性因子が多数存在する。
非特異的
非特異的
問 125
d
腸管や泌尿器に共生している通常無害な常 在細菌叢は ラクトフェリンと呼ばれる抗菌物 在細菌叢は、ラクトフェリンと呼ばれる抗菌物 質により病原微生物の感染を阻止している。
バクテリオシン
ラクトフェリンは母乳に多く含まれている物質で初乳に多く 存在し、赤ちゃんを病気から守っています。
問 126 マクロファージに関する記述の 問 126. マクロファ ジに関する記述の うち、正しいものの組合せはどれか。
a マクロファージは、細菌やウイルスを貪食したり、
抗原提示細胞として働いたりする。
抗原提示細胞として働いたりする。
b マクロファージは、T細胞活性化に必要である。
c クラスI MHC分子は マクロファージが活性化され c クラスI MHC分子は、マクロファ ジが活性化され
ると発現する。
d マクロファージは がん細胞に対して反応すること d マクロファ ジは、がん細胞に対して反応すること
はない。
e リポ多糖体などで刺激されたマクロファージは 主 e リポ多糖体などで刺激されたマクロファ ジは、主
に インターロイキン8(IL-8)を産生する。
1(a、b、 c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)
1(a、b、 c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)
問 126. 正解2
問 126.
c クラスI MHC分子は、マクロファージが活性化され ると発現する。
ると発現する。
クラスII
問 126.
d マクロファージは、がん細胞に対して反応すること はない。
はない。
マクロファージの処理の対象として認識されるもの マクロファ ジの処理の対象として認識されるもの
非自己抗原をもつ外来異物
ウイルスや細胞内寄生性細菌によって感染細胞
ウイルスや細胞内寄生性細菌によって感染細胞
ガン細胞のような変異細胞の表面の抗原の変化 自己由来 抗原性をもたな 老廃物や過剰産生物
自己由来の抗原性をもたない老廃物や過剰産生物
問 127 T 細胞に関する記述のうち 正 問 127. T 細胞に関する記述のうち、正 しいものの組合せはどれか。
a T細胞は、おもに骨髄で免疫能を付与されるリンパ 球で T細胞受容体を持つ
球で、T細胞受容体を持つ。
b サプレッサーT細胞は、B細胞やT細胞の分化や活 性を抑制して 免疫機能を抑制する
性を抑制して、免疫機能を抑制する。
c ヘルパーT細胞(Th)は、細胞性免疫を促進する Th1と体液性免疫を促進するTh2がある
Th1と体液性免疫を促進するTh2がある。
d CD8+T(主にキラーT)細胞は、クラスⅡ主要組織 適合遺伝子複合体を介して標的細胞を認識する。
1(a、b)( 、 ) ( 、 ) ( 、 ) ( 、 ) ( 、 ) ( 、 )2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 127. 正解4
a T細胞は、おもに骨髄で免疫能を付与されるリンパ 球で T細胞受容体を持つ
球で、T細胞受容体を持つ。
胸腺
Tリンパ球
胸腺で特別な教育を受けたリンパ球で、末梢血リン パ球の70~80%を占める
パ球の70 80%を占める。
ウイルス感染をうけた細胞や腫瘍細胞などに作用 してそれを破壊するキラ T細胞
してそれを破壊するキラーT細胞。
B細胞の抗体産生細胞への分化を助けるヘルパー 細胞
T細胞。
逆にB細胞の分化を抑えるサプレッサーT細胞。
リンホカインを産生してマクロファージの殺菌能を高 めるエフェクターT細胞。る クタ 細胞。
問 127
d CD8+T(主にキラーT)細胞は、クラスⅡ主要組織 適合遺伝子複合体を介して標的細胞を認識する 適合遺伝子複合体を介して標的細胞を認識する。
クラスⅠ
4 x II = 8 x I
問
128体液性免疫と細胞性免疫に関する記 問
128体液性免疫と細胞性免疫に関する記 述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 体液性免疫は、抗血清を注射することにより他の個体 に免疫を移すことができる。
b B細胞はヘルパーT細胞(Th1)が分泌するIL-4、 IL-5、 IL-6の刺激を受けて抗体産生細胞へと分化・増殖する
。
c 細胞性免疫は、T細胞とT細胞が認識する抗原をもつ 細胞との直接的な相互作用に依存している
細胞との直接的な相互作用に依存している。
d 活性化マクロファージによる細胞内寄生虫や真菌の処 理に ヘルパーT細胞(Th2)の作用が影響している
理に、ヘルパーT細胞(Th2)の作用が影響している。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 128 正解2
b B
細胞はヘルパー
T細胞(
Th1)が分泌する
IL- 4 IL 5 IL 6の刺激を受けて抗体産生細胞へ
4、
IL-5、
IL-6の刺激を受けて抗体産生細胞へ と分化・増殖する。
Th2
IL-4, IL-5, IL-6, IL-13 IFN-γ, IL-2 細胞性免疫 体液性免疫
問 128
d
活性化マクロファージによる細胞内寄生虫や 真菌の処理に ヘルパ
T細胞(
Th2)の作用 真菌の処理に、ヘルパー
T細胞(
Th2)の作用 が影響している。
Th1 Th1
IL-4, IL-5, IL-6, IL-13 IFN-γ, IL-2
体液性免疫 細胞性免疫
•抗寄生虫免疫
•I型アレルギー
•全身性自己免疫病
•抗細胞内寄生体免疫
•遅延型過敏症
•臓器特異的自己免疫病 全身性自己免疫病 臓器特異的自己免疫病
•炎症性疾患(動脈硬化、肝障害)
問
129生体防御にかかわる細胞に関する記述 問
129.生体防御にかかわる細胞に関する記述 のうち、正しいものの組合せはどれか。
a マクロファージの細胞表面には、IgGを認識する受 容体が存在しない
容体が存在しない。
b キラーT細胞は、細胞傷害性T細胞(CTL)とも言わ れ 非自己細胞を直接破壊する
れ、非自己細胞を直接破壊する。
c 免疫応答に関与する主要組織適合遺伝子複合体(
MHC)の産物は B細胞表面にも存在している MHC)の産物は、B細胞表面にも存在している。
d CD4+T細胞(主にヘルパーT)は、MHCclassⅠを 介して抗原提示細胞を認識する。
1(a、b)( 、 ) ( 、 ) ( 、 ) ( 、 ) ( 、 ) ( 、 )2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 129. 正解4
a マクロファージの細胞表面には、IgGを認識する受 容体が存在しない
容体が存在しない。
Fc受容体
問 129
d CD4+T細胞(主にヘルパーT)は、MHCclassⅠを 介して抗原提示細胞を認識する
介して抗原提示細胞を認識する。
MHC l Ⅱ MHCclassⅡ
問130 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)に関する 記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a MHC遺伝子群はヒトでは第6染色体、マウスでは 第17染色体に局在する。
b クラスIはヒトの場合HLA-DP、HLA-DQ、HLA- DRの3種類の遺伝子座が存在する。
c クラスⅡはヒトの場合HLA-A、HLA-B、HLA-C の3種類の遺伝子座が存在する。
d ヒトでは クラスⅠとクラスⅡの6種類が対立遺伝 d ヒトでは、クラスⅠとクラスⅡの6種類が対立遺伝
子として存在する。
1( b) 2( ) 3( d) 4(b ) 5(b d) 6( 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(
c、d)
問 130 正解3
b
クラス
Iはヒトの場合
HLA-
DP、
HLA-DQ、
HLA DRの
3種類の遺伝子座が存在する
HLA-DRの
3種類の遺伝子座が存在する。
c
クラスⅡはヒトの場合
HLA-
A、
HLA-B、
HLA- Cの
3種類の遺伝子座が存在する。
問
131.主要組織適合遺伝子複合体(
MHC)に 関する記述のうち 正しいものの組合せはどれ 関する記述のうち、正しいものの組合せはどれ か。
a 抗原が認識される抗体産生機構では、B細胞と抗原提示細 胞間の認識にMHCが関与する。
b クラスⅠ MHC分子は,細胞傷害性T細胞による標的細胞の 認識に必要である。
c クラスⅡ MHC分子は,β2-ミクログロブリンと結合している。
d 抗原提示細胞によりプロセシングを受けた外来性抗原ペプ チドは,クラスⅡ MHC分子に結合し,細胞表面に発現され る。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
問 131. 正解5
a 抗原が認識される抗体産生機構では、B細胞と抗 原提示細胞間の認識にMHCが関与する
原提示細胞間の認識にMHCが関与する。
T細胞
問
131c クラスⅡ MHC分子は,β2-ミクログロブリンと結合 している
している。
クラスⅠ