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ごあいさつ

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Academic year: 2021

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3 No.22|にいくら

ごあいさつ

 花蹊記念資料館[平成7(1995)年11月開館]は、埼玉県教育委員会の指定を受けた博物館相 当施設として、すでに23年の歴史を刻んでいます。相当施設とはいえ、博物館法第2条に規定さ れた、資料を①収集②保管③展示④調査研究する博物館であることは言うまでもありません。

 ①資料の収集は博物館にとって重要な機能であり、収蔵された博物館の骨格をなすものです。

花蹊記念資料館について言えば、学祖跡見花蹊ゆかりの資料を継続的に収集しているところであ り、今後とも、その方針に変わりはありません。②この収集とならんで博物館の重要な使命とされ るのが保管です。優れた文化遺産や貴重な歴史資料を適切な環境のなかで保存し、未来に伝え てゆくことです。花蹊記念資料館の保管設備が万全かと問われれば、必ずしもそうとはいいきれず、

いわゆる経年劣化の改善が今後の課題であるとだけ記しておきたいと思います。

 ③展示は「博物館の顔」であると言われます。来場者が博物館を訪れた際に、最初に目にする のが展示された資料であり、来館者が博物館と接する場は展示以外にないからです。したがってど のような資料をどのように展示するかに多くの知恵と工夫が求められるわけですし、花蹊記念資料 館でも学芸スタッフが創意を凝らして年間の展示計画を立案しているところです。平成28年度の展 示内容については、本誌掲載の平成28年度活動報告をご覧いただければと存じます。

 ④博物館は資料を収集して保管、展示するだけでなく、それらの資料を学問的に調査研究する という役割を担っています。「美術館とは本来高度な専門的、学術的な調査研究を基礎とした施設 あるいは機関である」(大島清次『美術館とは何か』)とされますが、これはそのまま博物館にも当 てはまることにちがいありません。花蹊記念資料館にあっても、さまざまな業務や制約のあるなかで、

スタッフによる資料の調査研究が地道に行われていることを明記しておきたいと思います。

 本年度の『にいくら』22号には、二編の論考が掲載されています。武者小路千家家元教授 の木津宗詮氏による「跡見花蹊と木津得浅斎」と資料館館長の村田宏による「アメリカのアール・

デコ再考──(上)映画との関連から」です。前者は、若き日の学祖跡見花蹊が木津得浅斎と いかに親しく接し、また茶の湯を学んだかが『跡見花蹊日記』を手がかりに丹念に跡づけられてい ます。大変興味深く貴重な論考です。木津宗詮氏にはご多忙のなか玉稿をお寄せいただいたこと に感謝申し上げます。後者の論考は、アメリカにおけるアール・デコ研究のいわば導入にあたる部 分で、映画とのかかわりが論じられています。また学芸員課程の「28年度博物館実習について」

が掲載されています。あわせてご高覧いただければ幸いです。

 最後になりましたが、本誌完成のためにご尽力いただいた関係各位にあらためて御礼を申しあげ たいと存じます。

 平成29年3月吉日

跡見学園女子大学花蹊記念資料館  跡見学園女子大学学芸員課程   

参照

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