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個別の相談事例の中に潜在している行政に対する市民ニーズについて(平成19年度)<平成20年2月4日>

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目 次

答申にあたって ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅰ 市の制度・運用の改善に向けて(答申) ・・・・・・・・・ 3

1 外国人市 民向けの市民生活ガイド(岡山市版)を作成し、相談窓口等の周

知を図られたい。

2 相談者が外国人の場合でも、相談員が適切に対応できるための体制を整備さ

れたい。なお、以下の2点には特に配慮されたい。 ①相談者の言語(外国語)への対応

②国際結婚や国際離婚、在留資格など、外国人に特有の法律問題への対応

3 相談者(外国人を含む)のニーズに応じた社会的リソースへ円滑に接続する

ために相談員用の手順書や支援プロセスの流れ図を整備されたい。

4 誰をも加害者・被害者にさせないために、暴力は人権侵害であるという視点

に立った、デートDVを含むDV予防のためのリーフレットの作成とともに、 DV予防のための学校教育の充実を図られたい。

5 性別に起因する問題を含むさまざまな心の悩みについて、男性が相談しやす

い窓口の設置及び周知を図られたい。

Ⅱ 附帯意見 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

相談員が問題解決 にあたって参考に できる相談事例について、インターネ ット上で閲覧及びデータ蓄積するための仕組みを構築されたい。

(4)

■ 凡 例

さんかく条例 = 岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例

新 さんか くプラ ン = 岡山市 男女共 同参画 社会の形 成の促 進に関 する基本 計画 さんかく岡山 = 岡山市男女共同参画社会推進センター

相談支援センター = 岡山市男女共同参画相談支援センター

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- 1 -答申にあたって

この答申は、平成19年3月に策定された「新さんかくプラン」に基づき、

個別・具体的な相談事例に潜在する市民ニーズを市の制度やその運用の改善に

反映させようと行うものです。

答申の取りまとめに当たっては過去5回にわたって調査・審議を重ねてまい

りました。その間には、DV防止法の2度目の改正が行われ、DV被害者への

支援がより充実したものとなるなど、男女共同参画社会の形成は着実にその歩

を進めています。

一方、事務局から示された相談事例からは、相談者の悩みや苦労の数々が伝

わり、問題の根本的な解決の一助になればと専門委員会の委員全員が真剣に審

議をしてまいりました。

男女共 同参 画社会 の形 成に対 する 市の取 り組 みの更 なる 拡充と 定着 を願い 、

性別にかかわらず市民一人一人の個性が輝く「住みよいまち、住みたいまち」

の実現に向け、本答申の趣旨が最大限生かされることを切に希望します。

平成20年 2 月

岡山市男女共同参画専門委員会

委 員 長 正 保 正 惠

副委員長 的 場 真 介

貝 原 己代子

谷 本 淑 恵

津 下 公 男

中 谷 文 美

中 塚 幹 也

延 原 正 浩

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4

-1 外 国 人 市 民 向 け の 市 民 生 活 ガ イ ド ( 岡 山 市 版 ) を 作

成 し 、 相 談 窓 口 等 の 周 知 を 図 ら れ た い 。

◆ 相 談 事 例 か ら 明 ら か に な っ た 問 題 点

岡 山 市 は、さ ん か く 条 例 に 基 づ き、相 談 支 援 セ ン タ ー(平

成 1 4 年 4 月 設 置 、 平 成 1 6 年 1 2 月 か ら は 配 偶 者 暴 力 相

談 支 援 セ ン タ ー ) に お い て 、 配 偶 者 か ら の 暴 力 ( 以 下、「 D

V 」 と い う。) を は じ め と す る 、 性 別 に 起 因 す る 問 題 に つ

い て の 相 談 業 務 を 行 っ て い る 。

平 成 1 7 年 に 岡 山 市 が 行 っ た 「 男 女 共 同 参 画 に 関 す る 市

民 意 識 ・ 実 態 調 査 」 に よ れ ば 、 D V の 専 門 的 な 相 談 機 関 と

し て の 相 談 支 援 セ ン タ ー の 認 知 度 は 1 8 % と 低 調 で あ る も

の の 、 相 談 件 数 は 年 々 増 加 し 、 平 成 1 8 年 度 の 相 談 件 数 は

2 , 4 7 4 件 ( う ち D V 関 係 相 談 件 数 は 3 7 . 4 % の 9 2

6 件 ) と な っ て い る 。 こ の う ち 、 平 成 1 8 年 度 の 外 国 人 か

ら の 相 談 件 数 は 3 件 で あ り 、 相 談 支 援 セ ン タ ー が 外 国 人 に

必 ず し も 周 知 さ れ て い る と は 言 え な い 。

ま た 、 相 談 支 援 セ ン タ ー を 外 国 語 で 紹 介 し た 市 発 行 の パ

ン フ レ ッ ト 等 が 作 成 さ れ て い な い こ と な ど に よ り 、 外 国 人

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5

-◆ 必 要 と さ れ る 市 の 制 度 等 の 改 善

相 談 支 援 セ ン タ ー を 外 国 人 に も 周 知 す る た め の 手 立 て を

講 じ る 必 要 が あ る 。

、 「 」

現 在 市 民 向 け の 生 活 ガ イ ド と し て は く ら し の 便 利 帳

や 「 く ら し の ダ イ ヤ ル 」 が 発 行 さ れ て い る が 、 外 国 人 市 民

向 け の 市 民 生 活 ガ イ ド に つ い て は 過 去 に 発 行 さ れ た 経 緯 が

あ る も の の 、 改 訂 版 が 出 さ れ て い な い こ と か ら 、 電 子 版 等

を 含 め て 作 成 さ れ た い 。

発 行 に 当 た っ て は 、 過 去 の 外 国 人 市 民 向 け 「 リ ビ ン グ ガ

イ ド 」 及 び ( 財 ) 岡 山 県 国 際 交 流 協 会 発 行 の 「 岡 山 生 活 情

報 ハ ン ド ブ ッ ク」、 岡 山 市 外 国 人 市 民 会 議 提 言 書 ( 第 1 期 )

等 を 参 考 に し つ つ 、 外 国 人 市 民 に と っ て 利 用 し や す い 適 切

な 内 容 と す る と と も に 、 D V を は じ め と し た あ ら ゆ る 暴 力

に 関 す る 事 項 に も 配 慮 さ れ た い 。

ま た 、 多 く の 外 国 人 市 民 に 活 用 さ れ る よ う 、 当 該 ガ イ ド

ブ ッ ク の 言 語 に つ い て は 、 英 語 は も と よ り 、 韓 国 語 、 中 国

語 な ど 可 能 な 限 り 多 言 語 で 作 成 す る と と も に 、 ホ ー ム ペ ー

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6

-2 相 談 者 が 外 国 人 の 場 合 で も 、 相 談 員 が 適 切 に 対 応 で

き る た め の 体 制 を 整 備 さ れ た い 。 な お 、 以 下 の 2 点 に

は 特 に 配 慮 さ れ た い 。

① 相 談 者 の 言 語 ( 外 国 語 ) へ の 対 応

② 国 際 結 婚 や 国 際 離 婚 、 在 留 資 格 な ど 、 外 国 人 に 特 有

の 法 律 問 題 へ の 対 応

◆ 相 談 事 例 か ら 明 ら か に な っ た 問 題 点

相 談 を 受 け る 上 で 、 ま ず は 相 談 員 が 相 談 者 の 置 か れ て い

る 状 況 に つ い て よ く 話 を 聞 き 、 そ れ を 正 確 に 把 握 す る こ と

は 問 題 解 決 に と っ て 重 要 で あ る が 、 相 談 者 が 外 国 人 の 場 合

に 、 日 本 語 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 り に く い ケ ー ス が

見 ら れ る 。

相 談 支 援 セ ン タ ー で は 、 岡 山 市 国 際 課 と の 連 携 に よ り 、

英 語 、 韓 国 語 、 中 国 語 に つ い て は 通 訳 を 介 し た 相 談 が 可 能

で あ る も の の 、 こ れ ら 以 外 の 言 語 及 び 市 庁 の 閉 庁 日 ( 相 談

支 援 セ ン タ ー は 、 土 日 ・ 祝 日 も 開 館 ) に つ い て は 対 応 で き

な い 状 況 に あ る 。

ま た 、 日 本 人 と 外 国 人 の 間 の 婚 姻 ・ 離 婚 、 在 留 資 格 に 関

す る 相 談 に つ い て は 、 そ れ 特 有 の 法 律 問 題 が 存 在 す る が 、

(11)

7

-◆ 必 要 と さ れ る 市 の 制 度 等 の 改 善

相 談 者 が 外 国 人 で あ っ て も 、 日 本 人 と 同 様 の 相 談 が 受 け

ら れ る よ う 配 慮 す る こ と が 必 要 で あ る 。

特 に 相 談 者 が 日 本 語 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 り に

く い 場 合 に は 、 こ れ ま で の 国 際 課 と の 連 携 に 加 え て 、 ボ ラ

ン テ ィ ア 通 訳 を 活 用 す る な ど 、 で き る だ け 相 談 者 の 話 す 言

語 に 応 じ た 通 訳 を 市 が 用 意 す る と と も に 、 相 談 支 援 セ ン タ

ー の 開 館 日 に は 対 応 で き る よ う 、 電 子 メ ー ル で の 対 応 を 含

め 特 別 に 配 慮 さ れ た い 。

ま た 、 相 談 支 援 セ ン タ ー だ け で は 解 決 が 困 難 な 問 題 を 含

む ケ ー ス も 予 想 さ れ る こ と か ら 、 外 国 語 に よ る 相 談 業 務 や

対 応 を 行 っ て い る 機 関 を 把 握 す る な ど 、 問 題 解 決 に 向 け て

適 切 な 情 報 提 供 が 行 わ れ る よ う 努 め ら れ た い 。

さ ら に 、 日 本 人 と 外 国 人 の 間 の 婚 姻 ・ 離 婚 、 在 留 資 格 に

関 す る 相 談 に つ い て は 、 そ れ 特 有 の 法 律 問 題 等 に つ い て 相

談 員 の 研 修 を 行 う な ど 対 応 能 力 の 向 上 を 図 る と と も に 、 弁

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8

-3 相 談 者 ( 外 国 人 を 含 む ) の ニ ー ズ に 応 じ た 社 会 的 リ

ソ ー ス へ 円 滑 に 接 続 す る た め に 相 談 員 用 の 手 順 書 や 支

援 プ ロ セ ス の 流 れ 図 を 整 備 さ れ た い 。

◆ 相 談 事 例 か ら 明 ら か に な っ た 問 題 点

、 、

相 談 者 が 外 国 人 の 場 合 に 日 本 語 で の 相 談 が 行 い に く く

当 該 相 談 者 が 必 要 と し て い る 社 会 的 リ ソ ー ス に つ な が り に

く い ケ ー ス が 見 ら れ た 。

ま た 、 本 専 門 委 員 会 に お い て 、 こ の 事 例 に つ い て 審 議 を

し て い く 中 で 、 日 本 人 の 相 談 者 へ の 支 援 に 関 す る 対 応 の 手

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9

-◆ 必 要 と さ れ る 市 の 制 度 等 の 改 善

相 談 に 当 た っ て は 、 相 談 員 が 相 談 者 の ニ ー ズ を 十 分 に 把

握 す る と と も に 、 相 談 支 援 セ ン タ ー の み で 解 決 が 困 難 な 場

合 に は 、 適 切 な 社 会 的 リ ソ ー ス に 円 滑 に 接 続 す る こ と が 問

題 の 早 期 解 決 に つ な が る と 考 え ら れ る 。

日 本 人 で あ る か 外 国 人 で あ る か に 関 わ ら ず 、 相 談 者 は 多

様 な 背 景 を 抱 え た 中 で 相 談 を し て お り 、 そ の 内 容 に つ い て

相 談 員 が 事 案 を 整 理 し 、 迅 速 に 問 題 を 解 決 す る た め に 、 相

談 者 の 状 況 に 応 じ た 支 援 を 行 う た め の 相 談 員 用 の 手 順 書 や

支 援 プ ロ セ ス の 流 れ 図 を 整 備 さ れ た い 。

そ れ ら の 整 備 に 当 た っ て は 、 県 や 国 等 の 機 関 を 含 め た 既

存 の 社 会 的 リ ソ ー ス に つ い て 整 理 を 行 う と と も に 、 日 本 人

の 相 談 者 の み な ら ず、「 2 相 談 者 が 外 国 人 の 場 合 で も 、

相 談 員 が 適 切 に 対 応 で き る た め の 体 制 を 整 備 さ れ た い 」 で

述 べ た 、 外 国 人 の 相 談 者 へ の 対 応 に も 配 慮 す る こ と が 必 要

で あ る 。

そ し て 、 整 備 し た 支 援 プ ロ セ ス の 流 れ 図 に つ い て は 、 概

略 図 を イ ン タ ー ネ ッ ト 上 で 公 開 す る な ど 、 相 談 者 が 相 談 す

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10

-4 誰 を も 加 害 者 ・ 被 害 者 に さ せ な い た め に 、 暴 力 は 人

権 侵 害 で あ る と い う 視 点 に 立 っ た 、 デ ー ト D V を 含 む *

D V 予 防 の た め の リ ー フ レ ッ ト の 作 成 と と も に 、 D V

予 防 の た め の 学 校 教 育 の 充 実 を 図 ら れ た い 。

* デ ー ト D V = 親 密 な 関 係 に あ る 交 際 相 手 か ら の 暴 力

◆ 相 談 事 例 か ら 明 ら か に な っ た 問 題 点

D V 加 害 者 本 人 が 、 配 偶 者 へ の 身 体 的 暴 力 や 精 神 的 暴 力

等 の 行 為 を D V と は 認 識 し て い な い 実 態 が 見 ら れ る 。

こ の た め 、 D V 防 止 に 向 け た 施 策 の 1 つ と し て 、 加 害 者

を 対 象 と し た 更 生 の た め の 施 策 は 重 要 で あ る 。 し か し 、 国

の 「 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 加 害 者 更 生 に 関 す る 検 討 委 員 会 報

告 書 ( 平 成 1 8 年 6 月)」 を 見 る と 、 加 害 者 更 生 プ ロ グ ラ

ム は 調 査 研 究 の 段 階 に あ り 、 そ の 効 果 に つ い て も 十 分 と は

言 え な い 状 況 に あ る 。

、 、 、

ま た 岡 山 市 で は さ ん か く 条 例 第 7 条 第 1 項 に お い て

学 校 教 育 そ の 他 の あ ら ゆ る 教 育 に 携 わ る 者 は 、 男 女 共 同 参

画 の 理 念 に 配 慮 し た 教 育 を 行 う よ う 努 め な け れ ば な ら な い

と さ れ て い る 。

岡 山 市 教 育 委 員 会 は 、 平 成 1 5 年 度 に 「 小 学 校 男 女 平 等

教 育 指 導 の 手 引」、 平 成 1 6 年 度 に 「 中 学 校 男 女 平 等 教 育

指 導 の 手 引 」 を 作 成 し 、 小 中 学 校 で 男 女 平 等 教 育 に 取 り 組

ん で い る 。 D V に 関 し て は 、 中 学 校 に お い て 「 D V 防 止 」

を 男 女 平 等 教 育 の 学 習 主 題 の 一 つ と し て 位 置 付 け て い る 。

し か し な が ら 、 平 成 1 8 年 度 中 に D V 防 止 に 関 す る 授 業

を 行 っ た 中 学 校 は 3 7 校 中 8 校 ( 2 1 . 6 % ) と 、 不 十 分

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-◆ 必 要 と さ れ る 市 の 制 度 等 の 改 善

平 成 1 7 年 の 「 男 女 共 同 参 画 に 関 す る 市 民 意 識 ・ 実 態 調

査 」 で は 、 約 5 人 に 1 人 の 女 性 が 配 偶 者 ・ パ ー ト ナ ー か ら

身 体 的 暴 力 を 受 け た こ と が あ る と 回 答 し て お り 、 精 神 的 暴

力 、 性 的 暴 力 や そ れ ら の 目 撃 を 含 め た D V 被 害 を 、 見 過 ご

す こ と は で き な い 。

こ れ ま で D V に 関 す る パ ン フ レ ッ ト や リ ー フ レ ッ ト 等 の

啓 発 資 料 は 、 多 く の 場 合 、 D V 被 害 に 焦 点 を 当 て て 書 か れ

て い る が 、 今 後 は D V 加 害 に つ い て も 焦 点 を 当 て 、 デ ー ト

D V を 含 む D V 予 防 の 観 点 か ら も 作 成 し 、 啓 発 を し て い く

必 要 が あ る 。

こ れ ら の 啓 発 を 通 じ て 、 D V 加 害 者 本 人 や D V 加 害 者 に

な る 恐 れ の あ る 人 が 直 接 そ れ ら の 資 料 を 手 に し な く て も 、

D V 加 害 に 関 し て 、 加 害 者 の 周 囲 の 人 や 社 会 全 体 の 認 識 の

、 。

向 上 に つ な が り ひ い て は D V 防 止 に つ な が る こ と に な る

ま た 、 加 害 者 更 生 プ ロ グ ラ ム が 確 立 さ れ て い な い 現 状 に

、 、

お い て は D V 予 防 の た め の 教 育 に 力 を 注 ぐ 必 要 が あ る が

中 学 校 に お け る D V 防 止 に 関 す る 授 業 の 実 施 が 不 十 分 で あ

。 、 、

る し か し な が ら デ ー ト D V を 含 む D V を 防 止 す る に は

中 学 生 の 段 階 か ら 生 徒 の 状 況 に 応 じ た D V 予 防 の 取 り 組 み

を 行 う こ と が 重 要 で あ る た め 、 例 え ば デ ー ト D V や コ ミ ュ

ニ ケ ー シ ョ ン 技 術 を 中 心 に 据 え る な ど 、 授 業 と し て 取 り 組

(16)

12

-5 性 別 に 起 因 す る 問 題 を 含 む さ ま ざ ま な 心 の 悩 み に つ

い て 、 男 性 が 相 談 し や す い 窓 口 の 設 置 及 び 周 知 を 図 ら

れ た い 。

◆ 相 談 事 例 か ら 明 ら か に な っ た 問 題 点

相 談 支 援 セ ン タ ー は 、 D V を は じ め と す る 性 別 に 起 因 す

る 問 題 に つ い て 、 女 性 の 専 門 相 談 員 が 相 談 を 受 け て い る 。

ま た 、 女 性 ・ 男 性 の 性 別 を 問 わ ず 相 談 を 受 け て い る が 、

相 談 者 の ほ と ん ど を 女 性 が 占 め て い る 。

そ う し た 中 、 少 数 で は あ る も の の 、 D V 被 害 者 の 探 索 が

目 的 と も 思 わ れ る D V 加 害 者 の 男 性 が 相 談 支 援 セ ン タ ー に

相 談 に 訪 れ る こ と は 、 D V 被 害 者 等 が 安 心 し て 相 談 を 受 け

る 環 境 を 乱 す 一 因 と な っ て い る 。

一 方 、 男 性 が D V に 関 し て 相 談 す る こ と が で き る 旨 を 積

、 、

極 的 に 広 報 し そ の 周 知 を 図 っ て い る 市 の 窓 口 が な い た め

悩 み を 抱 え た 男 性 が 相 談 を し や す い 環 境 に な い の が 現 状 で

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-◆ 必 要 と さ れ る 市 の 制 度 等 の 改 善

D V 被 害 者 の 女 性 の 心 情 を 考 慮 す れ ば 、 相 談 支 援 セ ン タ

ー で 男 性 の 相 談 者 と 遭 遇 す る こ と は 、 そ の 男 性 が D V 加 害

者 で は な い 場 合 で も 、 不 安 を 抱 く 要 素 に な る こ と は 想 像 に

難 く な い 。 ま た 、 D V 被 害 者 の 安 全 面 を 考 え て も 、 配 偶 者

で あ る D V 加 害 者 と 遭 遇 す る 可 能 性 を 極 力 低 減 す る こ と が

望 ま し い 。

一 方 、 D V 加 害 者 に つ い て は 、 現 状 で は 加 害 者 更 生 プ ロ

グ ラ ム が 確 立 さ れ て い な い が 、 加 害 者 を 放 置 し て お く だ け

で は 本 来 的 な 解 決 に な ら な い 。

し た が っ て 、 D V 加 害 も 含 め た D V に 関 す る 相 談 や 、 性

別 に 起 因 す る さ ま ざ ま な 心 の 悩 み に つ い て 男 性 が 相 談 で き

、 る 窓 口 を 相 談 支 援 セ ン タ ー 以 外 の 場 所 に 設 置 す る と と も に

そ の 周 知 を 図 ら れ た い 。 相 談 に 当 た っ て は 、 D V に 関 し て

男 性 は 誰 に も 相 談 し て い な い 人 が 多 い 実 情 を 踏 ま え 、 電 話

・ 面 接 の み で な く 、 電 子 メ ー ル 等 に よ る 相 談 に つ い て も 検

討 さ れ た い 。

さ ら に 、 当 該 男 性 相 談 窓 口 で 受 け た 相 談 に 関 す る デ ー タ

の 蓄 積 を 図 り 、 そ の 解 決 方 法 等 に つ い て マ ニ ュ ア ル を 作 成

さ れ た い 。 な お 、 D V 加 害 に 関 す る 相 談 に つ い て は 、 外 部

の 専 門 家 を 定 期 的 に 招 き 相 談 に 応 じ る な ど 、 適 切 な 対 応 を

行 う と と も に 、 相 談 員 の 養 成 、 資 質 の 向 上 も 併 せ て 図 ら れ

(18)

14

-Ⅱ

附 帯 意 見

こ の 附 帯 意 見 は 、 市 の 制 度 や そ の 運 用 の 改 善 で は 解 決 が

困 難 で あ る た め 、 国 や 関 係 団 体 等 へ の 要 望 を 行 う な ど に よ

り 問 題 解 決 へ 向 け た 取 組 を 求 め る も の と し て 、 特 に 申 し 添

え る も の で あ る 。

相 談 員 が 問 題 解 決 に あ た っ て 参 考 に で き る 相 談

事 例 に つ い て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 上 で 閲 覧 及 び デ ー

タ 蓄 積 す る た め の 仕 組 み を 構 築 さ れ た い 。

D V を は じ め と す る 性 別 に 起 因 す る 問 題 に つ い て は 、 近

年 社 会 問 題 化 し て い る が 、 相 談 員 が 対 応 に 苦 慮 す る こ と も

多 い 。

、 、

特 に D V 被 害 者 に つ い て は 複 雑 な 事 情 を 抱 え て い る 上

そ の 解 決 方 法 も 一 定 で は な い 。 そ の た め 、 解 決 方 法 に つ い

て 相 談 員 が 多 様 な 助 言 の バ リ エ ー シ ョ ン を 持 っ て い る こ と

は 、 非 常 に 重 要 で あ る 。

し か し 、 岡 山 市 の 相 談 事 例 や 相 談 員 の 研 修 だ け か ら 、 相

談 員 が 助 言 の バ リ エ ー シ ョ ン を 増 や す に は 自 ず と 限 界 が あ

る 。

つ い て は 、 相 談 員 が 相 談 者 へ 適 切 な 助 言 を 行 う た め 、 全

国 の 相 談 事 例 の 中 か ら 解 決 し た 好 事 例 に つ い て 、 イ ン タ ー

ネ ッ ト 上 で 個 人 が 特 定 さ れ な い よ う な 配 慮 の も と で の 閲 覧

及 び デ ー タ 蓄 積 を す る た め の 仕 組 み を 国 に お い て 構 築 さ れ

(19)

- 15

-Ⅲ

① 諮 問 書 ( 写 ) P 1 7

② 岡 山 市 に お け る 性 別 に 起 因 す る 人 権 侵 害 に 関 す る 相 談 事 例

( 概 略 ) P 1 8

③ 岡 山 市 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 で の 検 討 経 過 P 1 9

(20)
(21)

-- 17

-諮

岡 男 女 第 1 2 3 号

平 成 1 9 年 6 月 5 日

岡 山 市 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会

委 員 長 正 保 正 惠 様

岡 山 市 長 髙 谷 茂 男

個 別 の 相 談 事 例 の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に 対 す る

市 民 ニ ー ズ に つ い て ( 諮 問 )

個 別 の 相 談 事 例 の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に 対 す る 市 民 ニ ー ズ に つ い て 、 貴

会 の ご 意 見 を 伺 い ま す 。

参 考 資 料 ①

(22)

- 18

-岡 山 市 に お け る 性 別 に 起 因 す る 人 権 侵 害 に 関 す る 相 談 事 例 ( 概 略 )

【 事 例 A 】

母 国 の 結 婚 斡 旋 で 夫 と 知 り 合 い 、 結 婚 を 機 に 来 日 し た 。 日 本 語 も 習 慣 も よ

く わ か ら な い た め 、 ぶ つ か る こ と も 多 か っ た 。

夫 の 言 葉 の 暴 力 が 次 第 に エ ス カ レ ー ト し て い っ た が 、 近 く に 知 り 合 い も な

く 、 相 談 で き る 人 も 全 く い な い 中 で 、 耐 え 切 れ ず 、 同 じ 国 籍 の 知 り 合 い を 頼

り 家 を 出 た 。

離 婚 に 向 け て 動 い て い る が 、 離 婚 の 調 停 に 当 た っ て は 、 通 訳 者 を 申 立 人 自

ら が 確 保 し な く て は な ら な か っ た り 、 弁 護 士 と の 相 談 や 依 頼 後 の や り と り に

も 支 障 が 生 じ た り し て い る 。

【 事 例 B 】

仕 事 の こ と で 妻 に 口 を 挟 ま れ る と 、 殴 る 蹴 る の 暴 力 を ふ る っ て き た 。

妻 が 家 を 出 て 行 き 、 と て も 心 配 で 仕 事 も 手 に つ か な い 状 態 に な っ て い る 。

警 察 に 行 っ て 捜 索 願 を 出 そ う と し た ら、「 安 全 な 場 所 で 保 護 を さ れ て い る 」

と 言 わ れ た 。 妻 に 帰 っ て き て ほ し い が 、 ど う し た ら 帰 っ て き て く れ る だ ろ う

か と の 相 談 を 受 け た 。

頻 繁 に 来 館 し 、 妻 が 相 談 に 来 た の で は な い か と 探 っ て い る 様 子 等 が 見 ら れ

た た め 、 面 接 相 談 の 回 数 を 制 限 し た と こ ろ 、 来 館 さ れ な く な っ た 。

(23)

- 19

-岡 山 市 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 で の 検 討 経 過

開 催 日 会 議 の 内 容 等

平 成 19年 H 19年 度 ○ 個 別 の 相 談 事 例の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に対 す る 市 民 6月 5日 第 2 回 ニ ーズ に つ いて

* 諮問

8月 7日 H 19年 度 ○ 個 別 の 相 談 事 例の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に対 す る 市 民 第 3 回 ニ ーズ に つ いて

* 市民 ニ ー ズの 抽 出

10月 1日 H 19年 度 ○ 個 別 の 相 談 事 例の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に対 す る 市 民 第 4 回 ニ ーズ に つ いて

* 答申 の 柱 に関 す る 協議

11月 26日 H 19年 度 ○ 個 別 の 相 談 事 例の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に対 す る 市 民 第 5 回 ニ ーズ に つ いて

* 答申 案 に 関す る 協 議

平 成 20年 H 19年 度 ○ 個 別 の 相 談事 例 の 中 に 潜 在し て い る 行政 に 対 す る市 民 2月 4日 第 6 回 ニ ーズ に つ いて

* 答申 内 容 の決 定

◎ 岡 山市 長 へ 答申 書 を 提出

(24)

- 20

-苦 情 や 相 談 を 通 じ て 市 政 を 見 直 す

1 「 さ ん か く 条 例 」 に 基 づ く 苦 情 処 理

市 民 及 び 事 業 者 は 、 市 が 実 施 す る 施 策 で あ っ て 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 影 響 を 及 ぼ す と 認 め ら れ る 施 策 に 関 し て 苦 情 が あ る と き は、「 さ ん か く 条 例 」 の 規 定 に 基 づ き 、 一 定 の 手 続 に よ り 、 そ の 苦 情 を 市 へ 申 し 出 る こ と が で き ま す 。

こ の 苦 情 の 申 出 が あ っ た 場 合 は 、 民 意 を 反 映 し た 的 確 か つ 効 果 的 な 苦 情 の 解 決 に 向 け 、 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 か ら の 答 申 を 踏 ま え て 、 市 の 制 度

( 図 Ⅵ - 1を 参 照 ) や 運 営 の 改 善 を 図 り ま す 。

2 個 別 の 相 談 も 市 政 の 改 善 に つ な げ ま す

男 女 共 同 参 画 相 談 支 援 セ ン タ ー ( 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー ) と 福 祉 事 務 所 等 の 女 性 相 談 員 は 、 個 別 ・ 具 体 的 な 相 談 に 対 し 、 現 状 の 制 度 の 中 で 最 善 の 解 決 を 図 り ま す が 、 そ の 根 本 的 な 解 決 の た め に は 、 相 談 事 例 の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に 対 す る 市 民 ニ ー ズ の 掘 り 起 こ し が 必 要 で す 。

そ こ で 、 個 別 ・ 具 体 的 な 相 談 事 例 の 中 か ら 的 確 に 市 民 ニ ー ズ を 把 握 す る た め 、 苦 情 の 処 理 と 同 様 に 、 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 へ の 諮 問 ・ 答 申 を 経 ( 図 Ⅵ - 2を て 把 握 し 、 市 の 制 度 や 運 営 の 改 善 に 反 映 さ せ る よ う 努 め ま す 。

参 照 )

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参照

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