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遺伝子改変マウスを用いた椎間板変性におけるcaspase 3遺伝子の果たす機能解析

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 大西 貴士

主査 教授 山 本 有 平

審査担当者 副査 教授 畠 山 鎮 次

副査 教授 生 駒 一 憲

副査 教授 有 賀 正

学 位 論 文 題 名

遺伝子改変マウスを用いた椎間板変性におけるcaspase 3遺伝子の果たす機能解析

(Functional analysis of caspase 3 gene regarding intervertebral disc degeneration using genetically

modified mouse)

椎間板細胞に内在するアポトーシス関連遺伝子caspase 3の発現を制御することで,椎間板組織

の変性制御が可能であることが示唆されてきた.本研究では,caspase 3 knock out (KO)マウスを用

いて椎間板組織の恒常性維持の障害や,組織腫瘍化,悪性化等の問題がないか調査した.また,

caspase 3抑制が加齢性自然発症椎間板変性に対しても有効か調査した.In vitro試験において,若

年髄核細胞コロニーでは,Wild type (WT)群に比較してKO群の血清除去に対するアポトーシス率

が有意に低かった.一方,高齢髄核細胞コロニーでは,WT群に比較して,KO群でMMP-3発現

が有意に高かった.In vivo外傷性椎間板変性モデルにおいて,35G針穿刺2週後,WTに比較し

caspase 3 KOマウスの穿刺椎間板は変性所見が有意に軽度であった.しかし4週では,有意差は

なかった.In vivo加齢性自然発症椎間板変性モデルにおいて,1歳2ヵ月齢で,WTマウスと比較

し,caspase 3 KOマウスの椎間板変性所見は有意に高度であった.また,若年caspase 3 KOマウ

ス椎間板の腫瘍化,悪性化所見はなかった.

審査に当たり主査,副査の先生方より研究に関する質問があり,申請者はこれらの質問に適切

に回答した.この論文は,外傷性椎間板変性と加齢性自然発症椎間板変性の病態における違いを

明らかにし,外傷性椎間板変性に対して一過性にcaspase 3抑制治療を行うことで進行の遅延効果

が期待できることを示した.安全性を支持する結果もあり,今後,本病態に対して有用な治療手

段となりうることと期待される.審査員一同はこれらの成果を評価し,大学院課程における研鑽

参照

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