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平成29年度専門部研修
報告書(概要)
1 研修の目的
ラグビーワールドカップ2019、その翌年の東京オリンピック・パラリンピックが開催
される今、国籍・文化・習慣・性別・年齢に関わらず認め合い、対等な関係を築きながら地
域で共に生きていく視点はますます重要になる。今回は、多文化共生のまちづくりを推進し
ている、磐田市及び磐田市自治会連合会の取組を伺い、今後の自治会活動の課題解決の一助
とすることを目的とする。
2 研修のテーマ
『磐田市・磐田市自治会連合会の多文化共生の取組について』
3 研修概要
①視察日時 平成30年1月17日(水)13:45~15:20 ②参加人数 48人
③会 場 磐田市役所本庁舎4階大会議室(静岡県磐田市)
④内 容 磐田市自治市民部地域づくり応援課職員、磐田市自治会連合会会長による
講演及び質疑応答
4 講演及び質疑応答の概要
Ⅰ 多文化共生社会への取組について(磐田市自治市民部地域づくり応援課 主任 杉田雅英 様 )
平成29年12月現在、磐田市には7180人の外国人が住んでおり、人口比率では4.2%、外 国人の58.7%がブラジル国籍である。市内には、磐田地区・福田地区・竜洋地区・豊田地区・ 豊岡地区の5つの地区があるが、同じ市内でも地区によって状況が異なっており、最も外国 人の比率が高いのは南西部に位置する竜洋地区で 6.6%、市の中心部に位置する磐田地区は
4.4%、最も低いのは北部に位置する豊岡地区で 1.2%となっている。在留資格別人口では、
永住者44.6%、定住者28.7%、その他日本人配偶者を持つ者、技能実習者などがいる。 多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等
な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」と定義されてい る。磐田市では、多文化共生を実現するため「磐田市第3次多文化共生推進プラン」を策定
した。「互いを認め合い、誰もが個性と能力を発揮できる多文化共生のまちづくり」を基本理 念としている。そして、その基本施策として、①情報伝達及び相談体制の充実、②危機管理
意識の啓発、③職場環境の整備、④相互理解の促進、⑤協働の推進、⑥子どもの教育環境の 充実、⑦人材育成と活躍の場の提供という7つの施策を実施している。
具体的な取組として、外国人の情報窓口の設置、多文化交流センターの運営を紹介する。 外国人情報窓口は、市役所1F市民課のすぐ隣の窓口で、転入手続きを行う外国人に対して、
転入オリエンテーションとして防災・交通・教育・税金・自治会など生活に必要な情報を提 供している。また、通訳できる係員が外国人に同行し、同じ建物内の関係課での手続をお手
伝いすることもある。多文化交流センターは、外国人が多く住む磐田地区の東新町1丁目に あり、外国人に対して、教育・子育て情報提供や小中学生への学習サポートを行っている。
子どもの頃に支援を受けた外国人が大人になって支援をする側に回るという好循環がみられ るようになった。
磐田市には、多くの外国人が暮らしている。グローバル化が進む現代では、多文化共生へ の取組は必要不可欠である。そして、重要なのは市民一人ひとりが多文化共生に対する意識
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Ⅱ 磐田市自治会連合会の組織と活動について(磐 田 市 自 治 会 連 合 会 会 長 村 上 勇 夫 様 ) 磐田市自治会連合会は5支部に分かれており、各支部の下に地区自治会、さらにその下に 単位自治会(単位自治会の合計は 305)という組織構成になっている。連合会の運営は地区 自治会長である29名の理事を中心に進められている。連合会副会長は支部長が務め、連合会 長は専従職となっている。
当連合会は、「安心・安全の住みよいまちづくりの取組を推進する」という基本方針のもと、
事業を実施している。主要事業としては、①市政への関心を深め市民の声を市政等へ反映さ せる取組、②安心・安全なまちづくりに向けた取組、③地域の防災・減災力を更に向上させ
る取組が挙げられる。また、事業を円滑に推進するため部制度を採用し、総務部・防災部・ 住民安全部の3つの部が存在している。
・総務部…広報誌・コミュニティハンドブック発行、ポスターコンクールなどに取り組む。
1年で全自治会長の8割が交代するためハンドブックの役割は大きい。
・防災部…年3回の訓練、被災者や有識者を招く防災講演会により自助共助を意識づける。
自治会連合会と自主防災会連合会の統合や自主防災会長専任化という成果も。
・住民安全部…住民の生活安全や地域防犯活動に取り組む。青パト台数:348台、青パト
実施者証保有者数:2781人で全国有数の規模。犯罪件数も半減した。
当連合会では、これまで多文化共生社会の実現に向けて取り組んできた。そして、これか
らも取り組むべき課題であると考えている。外国人が地域に住み始めると、文化や慣習の違 いからゴミの問題や騒音の問題などが発生することがあるが、最も受けるのはその地区の住
民である。また、災害時に外国人だけが無関係という訳にもいかないことから、自治会とし て多文化共生に取り組む必要がある。取組の第一歩として、外国人と顔見知りの関係を構築
するところからスタートした。最初は挨拶だけでコミュニケーションが完結してしまい、踏 み込んだ話ができない状況が続いたが、多文化交流センターでのボランティア活動や日本語
教室での交流など一つひとつの活動が外国人との関係づくりのきっかけになった。
これからの時代、定住できる外国人が増えるとともに、より広域に分散して外国人が住む
ことになるはずである。今、外国人が集中して住んでいる地域だけの問題ではなくなる。そ れぞれの地域で外国人をどのように受け入れるか考える必要があると考えている。
Ⅲ 質疑応答
熊谷市)単位自治会運営交付金について詳しく教えてほしい。
磐田市)市から単位自治会への交付金で、均等割14万円+世帯割1500円×世帯数の額が交 付される。自治会活動の資金に充てられているようだが、使途は指定していない。 熊谷市)多文化共生と自治会の関わりについて、より詳しく教えてほしい。
磐田市)自治会には最初はノウハウがなかったので、まずは地区ごとに取組み、情報交換す ることから始めた。取組の過程で外国人とのつながりづくりの鍵となったのは、各地 区で開催される日本語教室だと思う。日本語教室には自治会役員も参加していたが、
教室に参加する外国人が防災訓練にも参加するようになり、だんだんと地域になじむ ようになった。
熊谷市)多文化共生について、企業はどのように関わっているのか?
磐田市)市の多文化共生推進プランを策定する前段階で、多文化共生協議会が設置されたが
企業の代表も参加していた。企業側も多文化共生には関心があり、国際交流協会が主 催のインターナショナルフォーラム(=外国人が中心となるお祭り)に賛助金を提供
したり、企業内で日本語教室を行う企業もあるそうだ。 熊谷市)磐田市は青パトの数が特別に多いが、どのような青パトか?
磐田市)市内を走る青パトはほとんどが自家用車である。青パトには、車に貼るパネルと回 転灯が必要だが、これらは自治会連合会で用意し、希望者に貸与している。また、連