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Academic year: 2021

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氏 名

題 目近紫外発光ダイオードと蛍光体麿を組み合わせた発光型液晶ディスプレイに関する研究

近年、アナログ放送から地上波デジタノレ放送に移行し、またスマートフォンの普及が急速に進んで いることなどから、電子ディスプレイの薄型化や高画質化(高精細、広色再現域、広視野角)が強く 求められている。また地球環境への負荷低減や、東北大震災による電力不足の問題により、社会要請

として低消費電力化が強く望まれている。現在市販されている液晶ディスプレイ(LCD )の多くは、

バックライトである白色発光ダイオード(LED )からの出射光を液晶素子にて光変調し、各面素に対 応して設けられたカラーフィルタを通すことによりカラー画像を得ている。このようなカラーフィル 夕方式によるLCD 素子では、カラーフィルターによって目的色以外の光が吸収されるため、 LCD パネル全 体の発光効率は低い。その他にも既存のLCD パネルには、輝度や色域の視野角依存性や階調表示時の 色シフト等の問題が依然として残っているD

そこで本研究では、高画質化と省電力化の両方を実現すべく、近紫外LED と蛍光体層とを組み合わ せた発光型LCD (e-LCD )を考案した。液晶パネルの構成部材の透過率や劣化を考慮し、パックライト 光源として400 ~410nm のピーク波長を有する近紫外LED を採用した。また蛍光体層の両端にUV カッ トフィルタとバンドパスフィルタを設けることで、蛍光体層における近紫外光から可視光への光変換 効率が蛍光体のみの場合に比べて140 - 150% まで大幅に改善された。この効果により、パネル全体の 発光効率も従来型LCD に対し約2倍に改善された。またe-LCD 試作パネノレの表示特性を評価した結果、

各画素の輝度や発光色度の視野角依存性は非常に少なく、中間階調表示時の色シフトや階諒反転も抑 えられていることを確認した。更に、高温・高湿度下で、の加速劣化試験を行ったところ、近紫外光に よる液品パネルの劣化は全くなく、実用レベノレの寿命を存することも確認した。

更なる発光効率の改善を自指すべく、蛍光体層における光吸収・発光・散乱現象を、全光束追跡モ ンテカルロ法によりシミュレーションし、光変換効率の計算を試みた。シミュレーション結果から、

近紫外光を平行光で、e-LCD パネルに入射させることで、先に述べた蛍光体層の効率が200% まで改善さ れることが予測され、実測でその効果を確認した。また、蛍光体層の外部量子効率(ここ吸収率×内部 量子効率)が同程度であれば、吸収率よりも内部量子効率を優先することで、高い光変換効率を得ら れることも見出した。今後、本シミュレーションを用いLCD パネルの構成部材や光学フィルタの特性 も考慮して詳細に蛍光体層の最適設計を進めることで、更なる光変換効率の改善が期待できる。

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