• 検索結果がありません。

円形スパイラル筋を有するプレストレスト鉄筋コンクリート円形柱の力学性質 : その1 破壊性状および荷重-変形関係

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "円形スパイラル筋を有するプレストレスト鉄筋コンクリート円形柱の力学性質 : その1 破壊性状および荷重-変形関係"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

【論  文】 UDC :624

075

2

012 :624

012

46 ;624

04 日本 建 築学 会構 造 系 論文 報告 集 第 383 号

昭 和 63 年 1 月

円 形

      

形柱

学性 質

その

1

 破

壊性

お よ び

荷重

変形 関係

正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員

* *

* * *

* * **

* * ** *  

1.

まえ がき  現 在の コ ンクリ

ト構 造物の耐 震 設 計で は

構 造 物の 塑 性 域に おけるエ ネル ギ

吸収 能力 を考 慮に 入 れ た設 計 が 不 十 分で はある が可能と なっ て いる。 し か し

同 構 造 物で は もろい破 壊を起こすコ ン クリ

トをそ の まま 主構 成 材 料とし てい る ため

耐 震 性に必要に し て十 分な 変 形 能 力 を 確 保す る点で今

つ十分 な信 頼 性が得ら れて い ない。 そ れ故

特に最 近の コ ン ク リ

ト構造 物の高 層 化の傾 向お よびコ ン ク リ

トの高 強 度 化 と相まっ て

必 要 十 分な靱 性 を確 保するた めの造技術と設 計 法の確 立 の重 要 性は

層 増 大 している

 コ ン ク リ

ト柱の変 形 能 力にす る研 究は

主と し て 鉄 筋コ ン ク リ

ト (以 下

RC

と略 記 )柱の せ ん断 破 壊 に注 目し た形で

す な わ ち, 柱の せ ん断破 壊を防止 し

変 形 能 力を確 保する ための せん 断 補 強 とい う観 点か ら の 研 究が多 く行 われ て き てい るIL2) 。 そ れ故

近 年 注 目 さ れて き た

極めてすぐれ た靱 性な ら びに繰り返し荷 重に 対する安 定 性 (繰 り 返 し荷 重に対する耐力の低 下が小さ い性 状 )な ど を特 徴と す る , コ ン ファイン ドコ ンク リ

ト を有 効に利 用 する方 法によっ て

コ ンク リ

ト曲げ部 材 の形能力を改 善し

そ れ によっ て コ ンク リ

ト構 造 物 に大 変 形 能 力 を付 与する ことを, さ ら に は構造 特 性 係 数 と実際 部 材 断 面

したがって

実 構 造物の変形 能 力の正 確な評 価を可 能と する こ と など を目的と し た研 究は極め て少ない3

7}。 R

 Park らの研 究に おい て も

横 補 強 筋 量 の範囲 が せ ま く限 定さ れて お り

ま た繰り返し載 荷 回  本 論 文の概 要は日本 建 築 学 会近畿 支 部 研 究 報 告 集 〔S60

 S 61 お よ び 日 本 建 築学会 大会 学 術 講 演 梗概 集 (S60

 S 61に発表 済

    準 大 阪 大 学  教授

工博    # 大 阪 大 学   助 手

工 修   * * * 大 阪 大 学 大 学 院生

工修  

奥村 組 建 築 設 計 部  *# # 大 阪 大 学 大 学 院 生       〔昭和62年3月 10 日 原稿 受 理1 数 も 少な く さらに象が

RC

部 材に限ら れて い る な どの点に不十 分 さ を 有 しいる

 

地 震 後の構 造物変形の復 元 性

省 資 源 的な面 か ら

今 後 より

層 重 要な課題 に な る と考え ら れる

す な わ ち

地 震 後におい て も 建物を再 使 用で き る ために は RC 構 造 物の ように大き な残 留 変 形を生じ るこ は望 ま し く ない

これに対し

プレ ス トレス トコ ン ク リ

ト(以 下

PC

と 略記 ) 構 造 技 術を用いれ ば こ の 復 元 性を計 画 的に与え るこ とも容 易である

す な わ ち

中程 度の地 震に対し て は

地震 終 了 後に架 構はほ ぼ完 全に も との状 態 (位 置 )に復元 し

大 地 震にして は

地 震 後の わず かな補修工事によっ て再 使 用で き る よ う な高復 元 性を構 造物に付与す ること が可 能にな る5

fi)

 本 研 究 は

円 形ス パ イラ ル筋 を 用い たコ ン フ ァイン ド コ ン ク リ

トによっ て高 靱 性 を ま たプレ ス トレ ス の利 用に よっ て高復元性を付 与しよ うとす るプレ ス トレ ス ト 鉄 筋コ ン ク リ

ト (以 下PRC と略 記)円 形 柱 部 材に関 する もの で

以 下に述べ る点 を基本方針と して い る。 す な わ ち

 

1) 少ない補 強量で大き な効 果が期待でき る円 形ス パ イラ ルを用い たコ ンフ ァ イン ドコ ク リ

トを利 用 る こと に よっ て

大き な靱 性 を容 易に確保す る。

 

2) コ ンフ ァ イン ド補 強に よっ て得ら れ る大 変 形 塑 性 域で の繰 り返 し荷重 に対 する安 定 性 をよ り所と して

地 震 荷 重にし て 塑性 域を積 極 的に利 用す る

そ れ

本 実 験に おい て は

強 震時の主 要 動の少な く と も数 十 波な い し百 波 程 度の地 震 波をこ の 塑性 域で安 全に処理で き る か ど う か を明らか にす る た め に

変位 角1/100か ら 1/10までの軟 化 域も含む範囲 を 6段階に分け

各 変 位 角で 10回ずつ

合 計 数 十回か ら百 余回の正負 交 番 繰り 返し載 荷 を行う とい う, これ まで に見ら れ な いき び しい 載荷 条 件で試 験を行っ て いる

69

(2)

 

3

) プレス ト レス の程 度を変え得る

PRC

柱と す るこ とによっ て柱材の復 元性 状 を 明ら かに し

架構に計画 的 な復元 性を与え る元性設計法の立を計る

 な お, 柱 材にプレス ト レス を導入 す ること は, コ ン ク リ

トの許 容 圧 縮 応 力 度 を割り引くことに なっ て

面 不 利にな る と考え ら れ る。 し か し, コ ンフ ァ イン ドコ ン ク リ

トの強 度は, わずか な補 強 量で もプレ

コ ン ク リ

トの それ の 1

5倍 程 度に な るの で

こ の強 度 増に よ る許 容応力度の割 り増しが見 込め るな ら ば

経済 的 な

PRC

柱の設 計 も可 能と な るであ ろう。 ち なみ に, こ の 割り増しは かつ て の日本 建 築 学会の

RC

規準8)に おいて はめ られ て お り また米 国に おい ては The 

State

 of

the 

Art

 

Report9

こ の強 度 増 加 を与え る式が示さ れて

い る

し たがっ て将 来は

何ら か の形で この許容応 力度 のり増し分 を考慮に い れ て プレ ス トレス を 与 え る とい う考え方が可 能 とな ろ う

 

本 論 報 (その

1

で は

,PRC

円形 柱に関 する研 究結 果の

その破壊性 状

変 形 関 係に及ぼ す繰り 返 し載荷回 数, 横補 強 筋 量, 軸 力お よび終 局 プレ ス トレ スなどの 影 響に関する実 験 結 果の要 約を報告す る

(そ の

2

以 下では こ れ らの結 果に対 し

解 析 的な考 察と 各種耐 力等の定 式の誘 導 を 行 う。  2

実験概要  2

1  試 験 体お よ び使 用 材 料   本研究で は

十分な横 補 強 筋を有する円形 柱が柱 脚 部 で曲 げ破 壊する場 合の力 学 的 性 質を明ら か にする こと を 目 的 として い る。 それ故

試 験 体は

シア ス パ ン比 LID (L :円 柱の せ ん断ス パ ン

  D :円 柱の 直 径 )を 2

57とし た試 験 円 柱 部に は り部を付 加し た T 形試験 体 とした。 これによっ て柱 脚 部で曲 げ破 壊 する柱 部 材の破 壊 性 状を

応 反 映でき

ま た取り扱い も簡 単にな る と判 断し た た め である

な お

はり部 と はり柱 接 合 部には そ れ らの部 分が先 行 破 壊を起こさ ないよ うに十 分な補強を 施し て い る

】 に験体の寸法お よ び配筋を示す。   表

1に

試 験 体の断 面 概 要を示す

実験にお け る 主 な要 因は横 補 強 筋 量

軸 力 比

全 断 面につ い て の終 局 ブ レ ス トレ ス率 λ

(表

1脚 注 参 照

添字 c は柱の意 味) およ び各 載 荷 変 位 階で の繰り返 し載 荷 回 数な どであ る

横補 強 筋は 円形ス パ イラル 筋 とし

,D10

@100(p。

0

46%)

,D10

@50 (同 0

92%}お よび 1)13@50 (同 1

 64)の 3種 を用い た

計 画 軸 力 比 (ηd

1参 照)とし て は

0,

0

25

0

35

0

50の 4種

終 局ブレ ス トレス 率 λc と して は 0(RC )

  O

 43

0

 69

0

85の 4 種をそ れ ぞ れ採 用し た

繰り返し載 荷 回 数は

原 則とし 表

1  試 験 体の断 面 概 要寧1 350 一

OnH OO  

OON0

n 一           PC 鋼 棒 頓 力 導入用 T=正

                PC ロ ッド

      

o

 

 

 

 

 

 

 

 

o 試 験 体 D 〔e■) dg (c皿) 主 筋 Pr   スノ イ ラ ル筋 Ps   PC 鋼 棒 λc σ9!Fbndes ηpe 柱 断 面

制o

135318

飢aLO6D10 ◎1000

464

φ15o

69D

100

250

28a 凹o

235318

D13LO6DIO 憩50o

924

φ15o

690 認OO

25O

28a

留o

3353 鼠 8

D131

06D130501

644

φ150

69oJoO

250

27a

断o

435318

D131

06D10 ◎500

924

φ15o

69OJ80

25O

35a

閥o

535318

D192

39D10 ◎500

92

0

25

O

24C

国o

635318

D192

39D13 ◎501

64

D

25O

24C

Ho

735318

D161

65D10 ◎500

924

φ1亘 o

430

IOo

250

32a 肘o

& 35314

D13O

53D10 ◎50o

924

φ173

850

10O

25O

30b 阿o

935314

D13o

53D13 ◎5D1

644

φ170

850

10O

250

30b 閥o

1035314

Dl91

19D10 蔔100O

464

φ150

690

艮80

25o

40d No

1135314

D191

正9D10 ◎50o

924

φ150

690

180250

40d 四〇

1235314

D191

19D13 ◎50L64 牛φ150

690

180

250

40d Ho

1335314

Dl91

19DlO ◎500

924

φ15o

69O

13O

000

!2e 醐o

1435314

D191

19DIO ◎500

924

φ150

69O

130

35o

45e 四〇

1535314

0191

19DIO ◎50o

924

φ150

690

130

20o

3ie No

1635314

D191

19DIO

 

O50o

924

φ150

69O

130

35O

45e No

亘735314

D191

19D13 ◎501

644

φ15O

690

130

35O

45e

No

1& 35318

Dl92

39D10 ◎500

92

 

0

350 β4f

No

1935318

D童92

39D10050O

92

O

000

00f

四〇

2035315

D正92

39D10 ◎50O

92

O

500

50f

四〇

2135314

DI91

19013 @50L644

φ15o

690

18O

250

35d

四〇

2235314

Dl91

19DI3 ◎501

644

φ 艮5o

69O

18O

250

34d

厨o

2335314

D19

1

19D13 @501

644

φ150

69O

18O

250

34d

繰 返し載荷回数: 試 験 体 揮o

1

No

量5

四〇

17

No

20:各定 変位載 荷 階

で10 回ずつ 備考

試験 体 試 験 体 肘o

16; No

21: 番 定 変位 載荷 階で 各定 変位載 荷 階 で30回 ずつ 1回ずっ 試 験 体 No

22:R

1〆20 で の み5Q回 他の 定 変 位 載 荷 階 で10回 ず

つ 試 験 体 四〇

23:R

1!30で の み80回 他 の 定 変 位 載 荷 階 で10回 ずっ ・

・ 、

COO1 均 等さ れ た普通鉄筋 図

1  試 験 体 配 筋 図

1:柱 断面 の配筋に っ い ては図1を 参 照し .2:変 位角 R

1!leo

1!50

1!30

1!ZO

1114

1/10を 原 則 とした

apg  : PC 鋼材の全 断面積 a

g ; 主 筋の全 断 面積 as : スパイ ラ ル筋の断 面 積 D : 柱 直径 ds ; スパイラル筋の巻 径 Fも : コ ンクリ

ト強度の計 画値 Fo : コン ク リ

ト圧 縮 強度 N : 軸 力 Po ; 導 入 プ レス ト レスカ Pe : 有効 プレス トレス 力 恥 : 主筋比 ←4ag/ rc  D

)  Ps ; ス パ イ ラ ル筋の面積比 (

2asXs

dis)   S : スパ イ ラ ル筋の ピッチ ndes : 計 画軸 力 比 (

4N!πD

Fb) npe : 有 効 プ レ ス ト レスカ を含め た 総 実 軸 力 比       (

4 (Pe

N )!

π

D

Fo )  λc : 断 面の全銅 材 量に つ いて の終局プ レ ス トレ

      ←ap9 σpy/(ag σry+ap9 σpy))  σg : 導入〔平 均}プレ ス トレス 〔

4Po !πDi)

σpy : PC 鋼 材の降 伏強 度

σ ry : 主 筋 の 降 伏彊 度

(3)

一2

 コ ンク リ

トの調 合 お よ び力 学 性 質 試 験体 調 合 Fo εo

EoXlO3Ft W/C 〔瓢〕 C   S   G (k‘〆c皿つ (箔) (kg 〆cm3 ) (匿9!cロつ No

1

No

354 ユ56 7呂3 9623210

27864

530

8 No

4 57335  801  962 訓4O

22555

630

1 No

5

門o

956357  760 962275O

24249

324

8 NoJO

閥o

1252371  768 962267O

21056

224

7 閥o

13

No

1748406  735 962384o

22994

029

0 No

18

閥o

2057335  799 9652770

22456

028

O No

21

閥o

2352371  768 962318020795 謹 28   W / C  : 水セ メ ン ト比 C

S

G :セ メン ト

紐 骨 材

粗 骨 材の単 位 量 (  /  ) OOOF ε EFt ; コ ンク リ

ト圧儲強 度 (10φX20hcm コ ン トロ

ル シ リンダ

強 度 ) : コン ク リ

ト圧縮 強 度時の ひずみ度 : コク リ

トの 応 力 度

ひ ず み度 〔S

S)曲線にお け るε。

2ε。の区 間  で求め た 平均下降 勾 配 : コ ンク リ

トの 引 張 強 度 表

一3

  鋼 材の力 学 性 質 種類 直径 (ロ薗} E8XlO6 (kg!c皿つ   σy (kgん皿つ  σ田a翼 〔k区〆c田つ 採用 試 験 体 D置32

0837005380No

1

四〇

4 L9336705580 閃o

8

No

9 D16L7836705530No

7   主 筋 (異 形 鉄 筋) 1L70352052goNo

88352053BONo

IO5

NoNo

126 D監92

2937205560 閥oJ3

閥o

17 2

1537005460NQ

18

四〇

20 且

9038605860No

21

闘o

23 φ112

041410014600No

7 2

021200012900Noj

四〇

4 PC 綱棒 φ152

061220013000NoJO

潤o

17 2

031200013200No21

NQ

23 φ172

0711900129DONo

6

驛o

9 D鼠o2

1037405440 スノ イ ラル D131

9136205630 表 1 参照 EG :弾 性 係 数 σy (σry

σpy

σsy)  主 筋

 PC 鋼 棒

形 ス パ イ ラ ル筋の降 伏強 度 Umax : 引張 強 度位 角R

1/100, 1/50

,1

30,

1/20, 1/14, 1/loの い ずれの載 荷 変 位 階で も各

10

回ずつ し たが, 1回ず つ (試 験 体

No .

16)お よび30回 ずつ

No21

, あ る い はある設 定 載 荷 階でのみ特に多数 回の繰り返し載荷 を行っ た試 験 体 (同

No .

22

 

No ,

23

) も含 め

 試 験 体の製 作に は

2 に示す配 合お よ び力 学 的性 質をもつ

実 験 時で の267

384kg cm2 あっ た レ デ ィ

ミ クス トコ ンク リ

トを用い た

使 用し た主 筋お よ び横 補 強 筋の品質は

SD

 30で

 PC 鋼 棒の種 類は

C

種 1号で ある

そ れ らの 力性 質を表

3に 示す

試験体へ の プレス トレス入 お よ び グラウ ト注 入 は ク リ

打 設 後

7− 9

。  3

2 実 験 方 法  載 荷は図

2に示す載荷 装置を用い て行っ た。 試 験 体 は

PC

鋼棒を用い て反 力 壁に横

T

字型に固 定し

載 荷 点 位 置に取 付け た載 荷 用 冶 具とロ

ドセル を兼ね た

PC

ロ ッ ドを介し て 50t ジャッ キで, 柱 頭 部を 上下 (y)方 向に交 互に引っ 張ること に よ り加 力し た。 軸 力の載 荷は 柱の断 面 中心 を通る付 着の な い

PC

鋼 棒 を用い て行い

載 荷 中の軸 力 は 常に

一一

it

とな る よ う に油圧 ポンプ を手 動 制 御し た

 柱 部分の た わ みの測 定は

は り面か ら

0.

6D (

D

:柱 直 径 )

1

2D

お よ び 2

 57 D 載 荷 点 }の各位 置で巻 き込み式 大 変 位 計を用い て行っ た

柱 脚 部の塑性ヒ ン ジ 図

2 載荷お よ び測 定 装 置 領 域内外に お け る曲 率 分 布は は り面か ら測 定検長を 10cm と し た4測 定 区 間 (g,

ep4区 間と名 付け る)に おいて

柱 部に固定した測 定 冶 具に取り付け ら れ た ダ イ ヤル ゲ

ジ式 変位 変 換 器 を 用い て測 定し た (図

一2

参 照)

ま た, 柱の主 筋お よ び PC 鋼 棒の材 軸 方 向の ひず み度 分 布お よび 塑性ヒ ンジ領 域 内 外の 円 形ス パ イ ラル の ひずみ

2mm の ワイ ヤ

ス トレンゲ

ジ に よっ て測 定 した

 

3.

実験 結 果お よび 考 察  3

1  破 壊 過 程お よ び破 壊 性 状   本項では

十 分な円形スパイラル筋でコ ンファイン ド 補強さ れ た PRC 円 形 柱が どの よ う な 過程を 経て破 壊 し てい く か を示 すと同 時に 破 壊 域にお け る顕著な特性点 であ る か ぶ りコ ンク リ

ト剥 落 時 点や主 筋 座屈時 点など につ い て の考 察を行 う

  (1 ) 破 壊 過 程

 

本実 験にお け る円 形ス パイラル筋は 曲げ 圧縮 部コン ク リ

トの拘 束 補 強 筋と し て

せ ん断 設 計で必 要 と な る 以

1

二に用い ら れて い る の で

各 試 験 体のせ ん断耐力は

既往のいずれのせ ん断 耐 力 算 定 式10Lll) を用い た場 合にお いて も

曲げ耐 力の 1

1倍 以

ヒとなっ ている

し た がっ て

各 試 験 体の破 壊モ

ドは いずれ も その脚 部で の曲 げ破壊で あっ た。  表

4は

試 験体において観 察さ れた破 壊 特 性 を 変 位 角の大き さ の順に ま とめたもの であ る。 同 表および後 述 の荷 重

変 形 関 係 (

6によ れ ば

試 験 体の破 壊 過程の概 要は次の ようで あっ た

 

i

) 変位角R

1/looまで の処 女 載荷 時に お い て は 曲げひ び われの発 生

最 外 縁圧縮 主 筋の 降伏, 曲 げ

71

(4)

一4

 破 壊週 程

覧表 変  覽  角   〔R〕 試験体 円 形スハ

イ ラル筋 npe 〜 11°°

   

1/5G

   

1/3°

 

 

1/2°

   

1/14

   

1/1° 四〇

1DlO 齷ioひ D

28 ●       ■ 十十 +5       

_

2        +2 〜〜 〜〜

No

2DI ∩50O

28 ● ▼ ■ワ +10   +1

5       +1  +2 No

3Dl3 ◎500

27 ▽ ■ +    +    

3  

_

口o

4DIO @50O

35 ○▼ +1 +10     

卜 +3    

1 +4 四〇

5D10 @50D

24 ● c▽眠7 +5     +1 十2 +5

8 No

6Dl3 愈50O

24 ● +10 十3 +1

5       

1 No

? DIO腫50o

32 ● ▼ O  +lo +5 +3 +8

9 No

 aD10 ◎500

30 ○ ▼        +⊥0 +ユ +6     +ユ0 四〇

9D13 鱈500

30 ■ ▼■ 十ユ     

1

2     

 

 

 」

No

10DlO 餌匸00D

40 ●  ▼O  ▽    +       自 

2

5          

5 No

11DlO @500

40 ●         +IO    

1  

5 lo        

8 No

!2D13 郵50o

40 ●      +1

1 +2     

3 ND

13DIG 昌500

12 ● 

o

▽ +5       +

10 5   

1 No

ll1DIO @50D

45 【) +     +  

5

4

9 No

15Dio 鱈50o

31 ● ▼ +L       

_

1

2      +9 ND

16D10 @50D

45 ●  

o

  1        +1

一_

No

17D13a  50O

45 鴨 +10    +1  +2 +1

6 NoJ8DlO @500

34 ●   ▼ o

1  +1 +3 +1 8 No

19D 】0鱈500 ●  ▽▼ +1 +lo +1     +2

10 四〇

20D10050O

50 +耳1   +5 +1

3 No

2LD13 @ 50D

35 ● +30   

1 +8 +20

1 酎o

22DI3 @50o

34 ● 鬮 ÷lu 5                  

50

3 悶o

23D 】3  5α D

34 ● o  ▽ +工

8   

_

   ÷59

1 注;表 中の数字 (±i〕は 破壊特 性点発 生時の繰返 し載 荷回数 ● 曲げ ひ びわれ の発 生 ▽ 引張 普 通 圭 筋 降 伏 口 かぶ りコ ンクリ

トめ小 片剥落 ◆ 圧縮普 通 主 筋 座 屈 ▼ 圧 縮 普 通 主筋 降伏 自 かぶ りコク リ

ト圧壊 開始 D スパ イラ ル筋 露出 ◇ 最終破 壊(耄筋破 断)

O

 斜め ひび わ れの発生 ▽ ヌ

パ イラ ル筋 降伏 (コ アコンク リ

ト圧縮最 外縁位 置) ▽ 引張PC 鋼 棒降伏

◇ 最終破壊 (コアコン クリ

ト の著し い剥落 ) ひびわ れ に連 続する斜めひびわ れ (曲 げせ ん断ひびわ れ ) の発 生, 最外縁引 張 主 筋の降 伏お よびか ぶ りコ ンクリ

トの圧 壊 開 始など がほぼ この順に従っ て生じ てい る

 

qi

) 変 位 角が 1/loo お よび 1/50の載 荷階に おける 繰り返し載 荷 中に, 圧 縮 縁 付 近での圧 壊の進展 に よ る か ぶ りコ ンク リ

ト表 面での 小 片の 浮 き 上 りや剥 落が 起 こっ て い る

ま た 円形スパ イラル筋の ひずみ性 状お よ びその補 強 機 能な ど につ いては続 報で評述 す る予 定であ る が

ん どの試 験体で は 変 位 角 1/50の載 荷 階まで に コ アコ ン ク リ

ト (円形スパ ラル筋で囲ま れ たコ ンクリ

ト部 分)の圧縮最 外縁位置に おいて円 形ス パ イ ラル 筋の降 伏 が 生 じてい た

これ らの 現 象は横 補 強 筋量 のない験 体

総 実 軸 力 比きい試 験 体および繰り 返し載荷回数の多い試 験体な ど に おい て早 期に起こる傾 向が見ら れ た (図

3の写 真

1参 照 〉   (

iii

) 変 位 角が 150および 130の 載 荷 変 位 階に おい て は

3の写 真

2で示す よ うに か ぶ り部分の 曲 げひびわれや柱 材 軸 方 向の ひびわ れ などに よっ て小 塊に 分 割 さ れ た か ぶ りコ ンク リ

トの剥 落

は り面から柱 径の

0.

4倍 位範 囲に おい て顕 著に生 じ

ス パイラ ル 筋が露 出し た

ま た変 位角 1/30の載荷 階で は

ほ と ん どの 試 験 体で PC 鋼 棒の 引 張 降 伏が生 じ

耐力は最大 値を示し た

 (

iv

) 変 位 角が

1

20

以 上の大 変 形 載 荷 階に な る と

コ ア コ ン クリ

トの圧壊が生じ は じ め

コ ア内か ら の コ ンク リ

トの剥 落が起き る よ うにな る

ま た横 補 強 筋の 少ない試 験体 (

No .1

, 

No .10

)と繰 り返 し回 数の多い 試 験 体 (

No .

23 )で はこれ以 前の 変形 域

E

縮 主 筋の座 屈がす で に生 じ て い るが

それら以外の 試験 体で はこ の 1/20以上の大 変 形 域で圧縮 主 筋の座屈が初めて生じ

繰り返 し載 荷に よる大き な耐 力 低 下が観察さ れ た

な お

こ のよ うな載 荷 階で の破 壊の進 展は

横 補 強 筋 量の な い試 験 体, 総 実 軸 力 比の大きい試 験体お よ び繰り返し載 荷 回数の 多い試 験 体ほど 急 速で あっ た

試 験体の終破 壊は

主 筋 座 屈 後の繰り返 し載 荷に よ る 同 鉄 筋の引 張 破 断, も し く は繰り 返 し載荷に よ るコ アコンク リ

トの著 しい剥 落によっ て起こっ た (図

3の 写真

3

4 参照)。  (2) か ぶ りコ ン ク リ

トの限界ひずみ度お よ び主 筋 座 屈 時ひずみ度  試 験 体の破 壊 過 程にお け る破壊特性点は

4に示 し たよ うに種々ある が

こ こで はそ れ らの う ち 破 壊 域に お け る顕 著な特 性 点で あり

また破 壊 性 状 と密 接に関 係 す る か ぶ りコ ンク リ

トの剥 落ならびに主 筋 座 屈につ い て の実 験 結果を参考まで に示し てお く

前 者は大地震後 に補 修 を 施し て再 使用 する限 界にす る指 標点であ り

ま た後 者は部 材の最 終 破 壊に対 応す る点と も考え ら れ る もの であ る

 破 壊過 程に おい て

各 試 験 体の かぶ りコ ン ク リ

トの 外 周圧縮 部 位 置で材 軸 方 向ひびわ れ が急 激に進展 し か ぶ りコ ン ク リ

トの コアコ ンク リ

ト部から の顕 著な浮

72

−.

(5)

3   破 壊 過 程 (試験 体NQ

12

λ。

O

69

0pe

0

40

 D 13@50) 03 02

− 。

・ IO     O       O       IO      20       30                 ε 。 。fXIO

1

4

 

か ぶりコ ンク リ

トの限 界ひずみ度 金   ● ● スパ イ ラ ル筋 φ DloelOO ● ● DIO @50 昏 Dl3 @5D き 上 が り あ るい は剥落が観察さ れ る時点が あ る (図

一3

の写真

一1

参照)。 図

4はこの時 点にお け るコ アコ ンク リ

ト部の 圧 縮 縁 ひずみ度 ε,! と

同コ ア部コ ン フ ァイ ン ドコ ク リ

トの既往算 定 式12) による圧 縮 強 度 時ひず み度 ε。Cf (推 定 値)と を比較し たもの で ある

な お

ε、∫ は ql区 間に お い て測 定 し た 曲率から算 出さ れ る コ ア コ ン ク リ

ト圧 縮 縁 位置で の ひずみ度である

肉眼によ る 判 定 結 果であるた めばらつ き は大きいが

同 図か らか ぶ りコ ンク リ

トの顕 著な剥 落は

ε、rがほ ぼコ ン ファ イ ン ドコ ンク リ

トの 圧縮 強 度 時ひずみ ε。Cf 程 度か そ れ以 上と なっ た段 階で起こ ると考え て よいと思わ れ る

 

5は

主筋の座屈 発 見 時に おける主筋位 置圧縮ひ ずみ度 εBU につ て の実 験結 果を示し た もの である

主 筋の座 屈に は

横 補 強 筋の断 面 積と降 伏 強 度

ピッチお 9

− Od

6 3       O       O       25       50       75       P5σsy kq  z ) 図

5 圧縮主筋座屈 時ひずみ度 (ε

V)

横補強 筋 量 (ρ

σ

s) よび主筋径な ど が影 響 すると考え ら れ る が

こ こで は

横 補 強 筋に関す る要 因 を

括してり扱える横 補 強 筋 量 (p

σ

y

1脚注参 照 )を横軸に とっ て整 理し た (詳 細は別 報と す る)。 同 図によれ ば, εRuは横 補 強 筋 量の増 加に よっ て増大す る傾 向が見ら れ

十 分な横補 強 を施せ ば

主 筋の座屈は プレ

ンコ ン クリ

トの 曲 げ破 壊 時の 限 界ひずみ度で ある約0

3%の

10〜20

倍 程 度まで 防 止 で き るこ と が示 されて い る

な お

本 実 験結果か ら は EfiV に及ぼ す主 筋 径の影 響が明 確 化で き な かっ た。 ま た 同 図中に は 単 調 単 軸 圧 縮 力 を 受る軸 筋の座 屈性状を 調べ

gelS

) か ら得た 座屈 時ひずみ度の推 定 直 線 を併 記 し て いる が 同直線 は本実 験結 果に対す る下 限 値と なっ て い る。  3

2  荷 重

変 形 関 係に及ぼ す諸 要 因の 影 響

73

(6)

NO

16 Pω 1 234  56  7    μ iδ〆δ=y B     O λ

¢軍

0

6日 np

o

胴 2B 論 養

一 一

1   L 30    コ0 亠L4 由R幗 ス パイ ラ ル筋:DLO 50 上 筋r4

D 円 PC 躙 棒;4

φ15y 隅 : 24Bo7

20 B

 【

  / 第あ苴蘓ル 偲     16

 

oo crl 竕      工 y   聊

O  o 8 δ 〔πm)

LOO 

D   

60

40   D o 600     上OO

P

−幽

1

一 三

 

N {i

Ll

i−.

L・

= 5     「 ,D囗

P

24 (a) 繰 リ返 し載 荷 回 散(各 1回ずつ}        

 

              (o } 螺準 載 荷 (各m回 ずつ)

DL3@5の   〔e}繰 り返し戯荷回数 CR

1〆20で50回

合 計附回以 上 〕 {S ) 標 準 載荷 〔各 IO回 ずつ〕 点 れ 発 生 点 ト圧鰻 開 姑点 圧蟆 開 蛤 点

横 補 強 箇【DlO◎10 の 1     3    5 義島妻 盍 NO

14      P{ヒレ

。、DI_

晝貅 丁  φ 15

 

α  }

・。        B

v

                         16   00         y

  oo      口 幽 ⊃丿

 

 

o

 

                    /    

1一

 

 

11

        〆        ’        ”

δ/δエy        R〔rad }

試験 体閇

i6の包 轄 醸    

 

 

 

 

 

     男 Lサ イ ク ル      の包絡 線          

       

写卿 サ イ クル 舮 の包鵜               δ 〔  )

10D  

80   

60  

40  

2        鉱 瓢

包帖

    \ 〔」

41         

         

            

       

1

2     40     60    80    100        

P       し

 

 

 

_ 冖

 一

−_

     

24        

己       「  goo

P

(b} 抓準 載 荷 〔各且D 目 ず

高鮪力{npe

o

45 } 〔d ) 繰り返し載荷回數〔各 30 同ず

)   (f 〕鍛り返 し戦 荷 回倣 〔R

t!30で呂O回

合 :tlOO回 以 上,        μ

d/6

y 〔h ) 標準 蛭 荷 (alo回ずつ) ル

低 軸 力 〔npe

oJ2) ル 図

6  荷 重

変 形 関 係 例 (そ の1}

74 一

(7)

NO

〔1 P(し11Z345678910 μ

δ〆δ

τ

y         上 λ

c

o po

0

24 28L  1

_一

二〇〇 50 三 30 亠 ZO よ H110

パイ ラル筋:DI3 50 24 主 筋;a

D19 Y 曲 5

 20 ・

_ 丶

6 α ◎

B

σ

恥    Rこra  〔i

9〕       剛 1サ イ

o

y   q印P

工2cr (M }       丶 〆 の包 脇 第】0サ /の包

δ〔  )

100    0   

60   

40     夢

2 2040    60olOO 6 E

〔i

5 ⊃

20

24 yta

.:

引 張主 齲 伏点 yomv

 t 圧姻主 筋降 伏点 er 〔M):曲 げひびbれ生 cr :q♪

曲げせ ん断ひび わ Bmv

: かぶリ

ン ク リ

Beet

 : コアコ ンクt

ト m    

主鉦座 屈 Btetrt

:圭筋破断 〔i)

 

a”e「e(各1°回ずつ,

鯛 プレ ストレ λ率 Cλ

0 ・RC 醐 〕        エO

 

epteR 〔各 1。回わ ,

−n

rレ ストレx ¥ CX

e51regPCSt 材 }       図

6 荷重

変形 関 係 例 (その21   図

6は試 験 体の載 荷 点 位 置に お け る荷 重

変 形 (以 下 P

δ と略 記 ) 関 係 を 示 した例で ある

こ こ で は

P

δ関 係 特に大 変 形 塑 性 域で の P

δ関 係に及 ぼ す

本 研 究で取上 げた諸 要 因, すな わち, 繰り返し載 荷 回 数, 横 補 強 筋 量

軸 力および終 局 プレ ス トレ ス率などの影 響 につ い て考 察す る

 なお, 大 変 形 領 域で は図

7す よ う , 柱の変 形 に伴っ て軸 力の作 用 方 向が変化 するた め 柱に作 用 する せ ん断 力の 中に

こ の軸 力の y方 向の せ ん断 力の成分 (Ny) を 考 慮する必 要がある

し た が っ て こ こ で は 柱に作 用す るせん 断 力 (

P

) と して は

式 (1>で計 算 され る値を用い た

。一

柱 脚の ク リテ ィカル断 面に作 用す る曲げモ

メ ン ト (M )は

軸 力が断 面 中心位 置 に 配 置さ れ た

PC

鋼 棒に よっ て加え ら れて いる た め

柱の変 形に よる軸 力の影 響を受け な い

し たがっ て

M は (2)式で算 出して いる

   

P −

P・

垢 恥

一 一 ・

一 一 一

(・)    

M =

PL

L

…一 ………・

…・

……・

(2) こ こに 

P

, :

PC

ロ ッ ドに よっ て柱に加え ら れ た荷 重

       

(y方 向に作 用)         N :軸 力         L :は り面か ら加 力点までの柱長さ         δ :加 力点にお け る柱の た わ み変形 量 YL

lP

・ N 一 噸ミ 語 NyN 図

7 柱のせ ん断 力の算 定   1

OH 更 o

9d   O

8O

70

6O

5   (1) 繰り返 し載 荷 回 数の影 響  まず

各 定 変 位 載 荷 階で の繰り返 し載 荷回数 (n)が

P 一

δ関係に及ぼす影 響につ い て述べ る

6(a)

b

) に は n のみ が異な る試 験 体 No

16(n

1 )と

No

」4 (n

=10

)の ま た図

6(c

d

に は n が 10回お よび 30回 と異な る試 験 体

NQ .

12とNo

21 の P

δ関係の結 果を 示 して いる。 同 図 (a)と (b), な ら びに (c)と (

d

) の比較か ら次のこと が分か る。   (

i

)繰り返し載 荷に よっ て大き な耐 力低下 を起こ し 破 壊して い く以 前の載 荷 階まで は 各 載荷 階の第 1サイ クル に対 する包 絡 P

δ関 係に及ぼ すn の影 響は余り明 確で は ない

し か し

そ れ以 上の範囲 では

n の違に よ る 耐 力低 下の差

す な わ ち靱 性 劣 化の差がに認 め ら れ る。 具 体 的に いえ ば

試 験 体

No .

16で は変 位 角

R

il 20 大 変 形 域に お い て , 耐 力 低下 が 小 さい

P 一

δ 包絡 関 係と なっ て い るが 試 験体

No .

14で は n

1

  のり返し載 荷 履 歴の た めに

大き な耐 力低 下 を伴っ て破 壊し

,No .

16ほ どの大き な変 形 能 力は見 ら れ ない

こ の ような靱 性の劣 化は n が 10 および30回 と多い 合 (試 験 体 No

12と

No .

21)の比 較に おい て も示さ れ ている。  (

ii

) 各 繰り返 し載 荷 階の第1サイクル にす る包 絡 線に比べ

た と え ば 10る い は30な ど

サイクル数が大きい場 合の包 絡 線は耐 力

変 形 能 力の面 24681020304050607080        繰返し 回数 (i} 図

8 耐 力低下性状

一 75 一

(8)

で劣る

 以 上は 各 載 荷 階での繰り返 し載荷回 数 が

定で あ る 変 位 漸 増 繰り返し載 荷 試 験につ い て の 結 果であ る が

次 に

ある設 定 変 位 階で多 数回繰り返し荷 重を受け た 試験 体につ い て の実 験 結 果 を考 察す る

一6

(e

f

ある設 定 変 位 階 以 前の各 載 荷 階にお け る各

10

回の り 返し荷 重 を1頂 次受け た後, 試験 体

No .

22で は

R =

1/20

試 験 体

No .

23

で は

R =1

30

の設 定変位階でそ れ ぞ れ 50 回 お よび

80

回の り 返 し荷重を受け た時の P

δ関 係 を 示 し た もので ある ま た図

一8

これ ら試 験 体の 数回繰り返し載荷設 定階に お け る耐力 低 下 性 状を よ り分 か り 易 く す る た め

繰 り返 し載荷 回 数に よ る 低 下 耐 力 比 (P,

IPl

,  Pr,  P‘:各載荷 階で の第 1お よ び第

i

サ イク ルでの最 大 荷 重 )の変 化を示し た もので あ る

な お

同 図中に は比較の た め, 各載荷 階での繰 り返 し載 荷 回 数 が 30回で あっ た試 験体

No .

21の結果も併 記 してい る

こ れ らの図か ら次の よ う な事項が要 約で き る。  (

1

)十 分 な 横 補 強 筋 を 配 し た PRC 円形 柱は

大 変 形塑性域で の繰り 返 し荷 重に対して非 常にす ぐ れ た安 定 性 を 示す

具体的に は

,Dl3

50

(ρs

=1.64

%)の十 分 な横 補強 筋 を有す る 試 験体 (No

22 と23)で は

変 位角

R ;

1/20の大 変 形 域で n

50回とい う多 数 回 繰り 返 し載 荷 を行っ た 場合

,20

サ イ クル付近 か ら耐 力 低 下 が 徐々 に増 加 して繰 り返 し破 壊 を している

(図

6

(e 参照)

しか し, R

1/30で の 80回の繰り返 し荷重に 対して はt 低 下 耐 力 比 (

P

‘/

P

,)が収 束す る よ う な安 定 性を示し (図

8参照)

この 変形 階に至る までの 塑性 域に おける繰 り返し 回数 を加え た総計 100サイクルの り返 し荷重に対し て も破壊し てい ない。 さ ら に

R ;

1/14の載 荷 階の第 1サ イ クル時に は

,R

・=]

30

で の最 大耐力の約 9 割力も保持す る (図

6 (

f

)参照), という繰り 返 し荷 重に対す る極め て良 好な安定し た特性 を示し た

  (

ii

> 試 験体

No .

22の R

1/20お よび試験 体

No .

23 の 1/30 にお け る多 数回繰 り返 し載 荷 時で の低 下 耐 力 比

P

‘/

P1

)は図

8に併 記し た試 験 体

No ,

21の対 応す る 載 荷階で の耐 力 低 下 性 状と ほ ぼ

致し て いる

こ の こと は 破 壊が起こ る載 荷 階 以 前の載 荷 階で受け た載 荷 履 歴 は耐 力低下性 状に余 り大き な影 響を及ぼ さ ない こと を示 して い る と考えられ る。   以上述べ き た 載 荷 回 数 P

δ関 係な ら に低下耐 力比 な どに及 ぼ す 影響に関する結 果は

耐震性 を 目的と してコ ン ク リ

ト部材の靱性 を考え る 場 合

あ る い は さ らに積 極 的に塑 性 域 を耐 震 設 計に安 全かつ効 に利 用 し よ う と す る 場 合

繰 り返 し載 荷によ る靱 性お よ び安 定 性の劣 化 性 状 を的 確に把 握して お くこと がいか に 重要であ る か を 強 く 示唆し て い る5]

14)

  (2) 横 補 強 筋量お よ び軸 力の影 響

一 76 一

 

6 (cす試 験 体No

12〔D13 @50

 p

1

64 %)は同図(g )の

No ,10

験 体 (D10 100

p

0

46% ) の横 補 強 筋量 を 増 加 させ た もの であ る

こ れら の図に よ れば

変 位 角が 1/100程 度まで の小変形 領 域の P

δ関 係には

横 補 強 筋 量による余り大き な差は見ら れ ないが

大 変形 域に達すると 明確な違い が生 じて いる

す な わ ち 横 補 強 筋量の大によっ て 圧縮 側コア コ ン クリ

トは よ り有 効に拘 束さ れ る た め

部材の変形 能 力な ら びに繰 り返 し荷 重に対す る安 定 性は画 期 的に改 善さ れる

 図

6 (

h

)と 〔

b

)に は

軸 力の み が異な る試 験 体

No .

13(ηd

s

0

ηpe

=0.

12 )と試 験体

No .14

{磁,3

=O,35,

η

e

0

45}の

P 一

δ 関係を 示 してい る

これら の図よ り

軸 力が大き い場合は小さいに比べ

各 載 荷 階 り返し載 荷による耐 力の低 下は大き く

ま た変 形 能 力は 小さ く な るこ と が分か る

 図

9は 柱 部 材の変 形 能 力にぼ す横補 強 筋量 お よ び軸 力の影 響 を ま とめ て示し た もの で あ る

主筋と して

D19

の異 形 鉄 筋 を 用い た 試 験体の み か けの安 定 限 界 変 形 (δ 付 録1参照)の性 率 (μe

δ

k

/δ.

) を

総 実 軸 力 比 (ηpe :表

一1

脚 注参照)を横軸に とっ て

横 補 強 筋量 をパ

と して示 し た もの である

なお

同図で は引張主 筋降伏時 変位 (δ,y)を基 準と して靱 性 率 を表して い る

同 図によ れば

変位靱性率は総 実 軸 力 比の増 大に よっ て減 少す る が

横 補強 筋 量の増 大によっ て増 加する こと が分か る

た とえば 6程 度の変位靱性 率 を得る ために は

 F。

270 

kg

/cm2 の場 合, 

D

 10@50 (ps

O

 92お よ び

D13

@50 (ps

1

64 %)の補強に対 し

総 実 軸 力 比をそ れ ぞ れ約0

4お よ び0

5以下に ま た

F

380 

kg

/cm2 の 場 合

D10

@50の補 強に対 し て は 約 0

3以下にする必 要が ある と思わ れ る

な お, 同 図に 主 筋 径が

Dl3

の試 験 体の結 果も併記して い る が, 主筋 径が細い場 合

主 筋の座 屈 が先 行し て部 材の破 壊が起こ る た め

横 補 強 筋を太く し て も変 位 靱 性 率は ほ と ん ど 改 △ 10

8 6 あ H

 

\ ρ

覧 ユ 4 2 0 △    

_

丶 丶 ▲ △ 

\ \

\ \ △\ \

\ \

\ kF D19Dl3 10100 0  

 

07 」 22  

 

310 ◎ 50B @50 39010e  50 0     0

1   0

2      0

3   D

4    0

5        

npe =

4{N十Pe }/TD2Fo

9 変 位 靱 性 率

総 実 軸 力比 関 係

(9)

善さ れ ていない

ま た主 筋径か太い場合に 比べ 変 率は小と な る傾 向が み ら れ た。  (

3

) 終 局 プレス レス影 響  図

6 (i)

j

)に は

終 局 プレ ス トレ ス率

h

が異な る 試 験体 No

6(養

0

す な わ ちRC )と試 験 体

No .

9(λc

=0.85

)の

P 一

δ関 係 を 示して い る。 λc

Oの RC 試 験 体

No .6

で は

残 留 変 形が大き く

その履 歴ル

プ形 状 がほ ぼ 紡 錘 形 を 示 すの に対 し

λ。

0

85の PC に近い

PRC

試 験 体

No .

9

で は

残 留 変 形が小さい ため

試 験 体

NQ .6

に比べせ た形状を 呈 し

復 元 性にはす ぐれて い る がエ

吸 収 性 能と を て い る 。  図

10は 残留 変形が終 局 プレス トレス

h

に よっ て具 体 的にどの程 度の も の に な る か を調ぺ る た め

復 元 性の

指 標で あ る各繰 り 返 し載 荷 階で の載 荷 変 位 (δ) に対する重零 時にお ける残 留 変 位 (δ。)の 比 (δr/δ) の実 験 結 果 を

横 軸に変位 角を とっ て示し た もの であ る

同 図に よ れば

変位 角 が1/100で は 残留 変 形 率は λ

の ℃ \ 臼

g

‘ 0

8 0

6 o

4 0

2 0 0

3 O

2 0

1 Spiヱa工D⊥O侵501D工3@50 0O   I  ■ λ・

1

ム ロ ■ 0

85 ◇  1  ◆     !   ノ !

 ’

7   ノ   ! !            ’         ’       ’  ’         ノ   ,!

 

  

 

 

 

” !

一 ,

r6 01 /IOO l501 30  ⊥/20   ]エ4 R 」

一一

_

___

_

_

 δ 0  9  18  30    45    64  ( 

10 残 留 変形 率

変 位 角 関 係 0   01 /IOO I/501 /301 /20   1/14  R  」

一一

δ  0   9   18   30    45      64  {rm ) 図

11 等価 粘 性 減衰 定 数

変位 角関 係 値にか か わ らずほ ぼ同 じ値を示す。 し か し

いずれの

h

で も変形が増 大 する と残 留 変 形 率は増 加 し, そ の増加 率は 趣が大 き く

PC

に近い部 材ほど 小さ く な る

し たがっ て

た とえ ば

,R =

1/30(δ= 30 mm の時

λ,= 0の RC 部 材な ら ば

 

R =

1/60(δ,

=15

皿 m )程度の 変形が残 留す るの に対し

,PC

に近い 々

O

 85の部 材 では

,R

1

150

δ

6mm )程 度の残 留変形し か 生じ な い な ど の よ うに

M

き さに よっ て変 形の復 元 性 を変化さ せ ること がで きる。 こ の ことは地 震 後の残 留変 形を 亙 に よっ て設 計で き る可 能 性を示 し て い る

1

部 材の エ ル ギ

吸 収 能 力 を表す

指 標で あ る 等価 粘 性 減 衰 定 数 (

h

。g}に及 ぼ す λ。の影 響 を調べ た も の で あ る。 残 留変形 率の場 合と同様

,h。

。は変位 角 が

1

100

に おい て は5% 前 後で

h

の影 響はほ と ん ど み ら れ ないが

変形の増 加に伴っ て

heq

は増 加す る

その増 加率は

,RC

に近い (λ

:小 )部 材の方が

PC

に近い λ。 :大 )部 材 よも大き く なっ てい る

 ま た

10

11に は λ

が同

で横 補 強 筋量のな る場 合の結 果 も併せ て示している

横 補強 筋 量 は残 留 変 形 率

等 価 粘 性 減 衰 定 数などに大き く は影響 し ない。  

4.

ま と め  円形スパ イラ ル筋に よっ て高 靱 性を

プレス トレ ス の 利 用に よっ て 高 復元 性を付 与 する こ と を 目 的 とし た PRC 円形 柱部 材の に大 変 形 塑 性 域におけ る数 十 回 か ら百回程 度にお よ ぶ 正負交番 繰 り返し荷 重下で の力学 性 状のを試み た。 本 研 究で得られ た結 果の う ち, 本 報 告で は, 同部材の破 壊過 程と破 壊 性 状

な らびに荷 重

変 形 関 係及 ぼ す 要 因の影 響な どの実 験 結果につ い て考察し た。 得ら れ た主な知 見 を 以下に示す。

 

(1 )本 実 験に お け る ほ と ん どの

PRC

円 形柱で は

変位角

R =

1/100まで の処女載荷 過 程に おい て

曲げひ びわ れの 発 生

圧縮と引張 主 筋降伏 , 斜め ひ び わ れの 発 生お よ び か ぶ りコ ン クリ

トの圧 壊が生じ た

最大耐 力はほとんどの試験体におい て

,PC

鋼 棒の降 伏 が生 ず る近傍の載荷階 (

R

 

130こっ た

ま た最終破壊 は

R ≡1

20

か ら1/10の載 荷 階に おい て

主 筋が座 屈 し た後, 繰り 返 し載荷に よっ て起こ る主筋の 引 張 破 断

あるい はコ アコ ン ク リ

トの激し い剥 落の た めに生じ た (表

4参 照)

 (2) かぶ りコ ン ク リ

トの顕 著な浮き上り や小 片の 剥 落が観察さ れ た時の コ ア コ ン クリ

トの圧縮縁ひずみ 度は

ほ ぼコ ン フ

圧 縮 強 度 時ひずみ度 程 度かそれ以 上の 値であっ た。 また

圧 縮 主 筋の 座屈は

十 分な横 補強 筋の使 用に よっ て数% の ひずみ度まで抑止 さ れ る (図

4

5参照)

 (3)

PRC

円 形柱の靱 性

各 載 荷 階で の繰 り返 し 載 荷回数の 多い ほ ど明 確に小 と なっ て い る

こ の こ と は コ ン ク リ

ト系 部 材の耐震性を論ず る場 合

ある い は さ

一 77 − ・

(10)

ら に積 極 的に塑 性 域を耐 震 設 計に合理的に利 用しよ う と す る場 合

繰 り返し荷重によ る靱 性の劣 化を考慮 す る 必 要の あるこ と を強 く示 唆 して い る。 これ は

般の

RC

柱に お い てもまっ た く同 様であ ろう

また

同柱の靱性 は 横 補 強 筋量 が多い程

プレス トレスを含め た総実 軸 力比が小さい程

な ら びに主 筋 径が太い程 大で あっ た (図

6

9参 照)

  (4) 十 分な横 補 強 筋を配し たPRC 円 形 柱は

高 軸 力 を 受 ける場 合で も

変 位 角1/30まで の大変形 塑性域 に お け る総 計 100回の繰り返 し荷重に対して破 壊せず

非 常にすぐれた安 定 性を示 し た (図

6

8参 照 )

 (5)

PRC

円 形 柱で は

復 元 性を終 局 プレ ス トレ ス 率 λ

の 変 化に よっ て変え る こと がで き

地震 後の架構 の残 留 変 形 設 計に対する可 能 性を示 し て い る (図

6

10

参 照 〉

 な お, 本 論 文の表 題で は

PRC

と し て い るが

本 研 究 でら れ た結 果は プレ ス トレ スカ

0

す な わ ち

RC

の場 合に も勿 論あて は ま る。  謝 辞 本 報 告で の実 験

タ整理等に多大な労を わずら わ し た大 阪 大 学 :中川 隆 夫 技 官

卒 業生 :野 俊 雄 君 (阪 急 電 鉄 )に深 甚なる謝 意を表し ま す。 付録

1

:安 定 限 界変形の定 義 :

本 研 究で は

耐 力劣化性状に基 づく既 往の評 価方法 を15 )を参 考にして

得ら れ た実 験 デ

タか ら繰 り返し荷重

ドで の安 定 限 界を 次よ うに定 義し た

す な わ ち

付図

1の代 表 例で示さ れ る よ うに

繰り返し回 数n が 10 で あ る試 験 体では

繰 り返 し載 荷 回 数 iの増加に対し て低 下 耐 力 比 PMP 匸の値 が 収 束 傾 向 を 示し

かつ 第10サ イクル時の P‘/P,が 0

8以 上 と なる載 荷 階で は試 験 体の破 壊は 生 じ な かっ た

従っ て本 報 告では

こ の条 件 を満 足す る最大の載荷 階 を 便宜的に安 定限界 階

を の時の変 位を 安 定 限 界変 形 (δ

∂とし

安定 限 界階に続く次の載 荷 階を破 壊 階と呼ぶ

ま た み か けの安 定限界 変 形 碍

は安 定 限界 階お よび破 壊 階での変 形δ畆 δ。を用 2主LOPl0

B0

60

4 付図

1 耐 力低下 性状 繰 逗し載 荷 同 數  (i 〕 い て

δ

9

, 

 S3,十 (δF

δ.t)

i/10〔i:破 壊 階に おい て P,/P,が 0

8を超える時のり返し 回数

IO:n

10を 示す〉で算 定さ れ るもの とし た

参 考 文 献 ) 1 > 2 ) 3 ) 4 ) 5 > 6 ) 7 冫 8 ) 9 10> 11) 12) 13〕 14) 15> たと え ば

吉 岡 研三

岡 田恒 男

武 田寿

:鉄筋コ ンク リ

ト柱の変形性 能 向 上に関 す る 研究

日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集

(第1報 )

第279号

昭 和54年4月

(第2報 )

第282号

昭 和54年8月

(第3報 )t 第324号

昭和 58年2月

日本 建 築セ ンタ

:鉄 筋コ ン ク リ

ト柱の崩 壊 防 止に関 する総 合 研 究の現 状につ い て

コ ン ク リ

ト工学

VoL 13

 No

1

昭和50年1月

M

N

 Priestley

 R

 Park and R

 T

 Potangaroa; Ductility of SpiTally

Confined  Concrete Columns

ASCE

 Vol

107

 No

ST 1

 

Jan,

1981

R

Park

 M

 

J.

 N

 Priestley

 and W

 D

 Gill:Ductility

of Square

Confined Concfete Columns

  ASCE

Vol

108

 No

ST 4

 Apr

1982

鈴 木計夫

中塚 佶

蔡  健:コ ン ファインドコ ンクリ

トを利 用する高 靱 性 曲げ部 材の基 礎 力学 性 状

フ レ ス ト レ ス トコ ク リ

Vo1

28

 No

6

 Nov

1986

鈴木 計夫 :建築 に お け るコ ン ク リ

ト技 術 <5つ の提 案 〉

セ メ ン ト

コ ン クリ

NQ

472

 

Jun.

1986

鈴 木 計 夫 : コ ンクリ

ト住 宅へ の新しい試みくコ ファ イン ドコ ン ク リ

ト とPC 工法の応用〉

セ メ ント

コ ンク リ

No

488

 

Jun.

1984

日本 建 築 学 会 :コ ン クリ

ト及 鉄 筋コ ン ク

ト標 準 仕 様 書

鉄 筋コ ンク リ

ト構造 計算規準

解 説書

1935

ACI Commitee 363:State of

the Art Report on High

Strength Concerte ACI 

Journal

 

July−

Aug

1984

ACI  Committe  318;Building Code Requireme皿ts foI

Reinforced Concrete

ACI 318

83

日本 建 築 学 会 :建 築 耐 震 設 計に おける保 有 耐 力と変 形 性 肯旨

 1980

鈴 木計夫

中塚 佶

吉田晴 彦 :円 形 補 強 筋 を 用い たコ ンファ イン ドコ ンクリ

トの強 度および変 形 特 性

材 料

1

 1985

鈴 木 計夫

中塚 佶

長田省 作

峯 勝 彦:コ ン クリ

ト系 部 材にお ける圧 縮 軸 鉄 筋の座 屈に関す る基礎研究

日本 建 築 学 会 近 畿 支 部 研究報告 集

1986

鈴木計夫

中塚 佶

島 崎 敦 志

平 松

夫 ;高靱 性PRC 梁部 材に関 する基 礎 的 研究

セメ ン ト技 術 年 報

Vol

38

昭 和59

山 本 浩二 :鉄 筋コ ン ク リ

ト短柱の崩 壊 防 止に関する総 合研究

(そ の 4二各 実 験シ リ

ズの共 通 事 項 〉

日本建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集

1973

一 78 一

表 一2   コ ン ク リ ー ト の 調 合 お よ び力 学 性 質 試 験体 調 合 Fo ε o EoXlO3Ft一W/C 〔 瓢 〕 C     S     G ( k ‘ 〆 c 皿 つ ( 箔) ( kg 〆 cm3 ) (匿 9 !c ロ つ No . 1 〜 No . 354 ユ 56   7 呂 3   9623210 , 27864 , 530 .8 No .4 57335  801   962 訓 4O 。 22555 . 630 .1 No . 5 叩 門 o . 956357
表 一4  破 壊週 程 一 覧表 変   覽   角   〔 R 〕 試験体 円 形 ス ハ . イ ラ ル 筋 npe 1 / 1 °° 〜     1 / 5G     1 / 3 °   〜   1 / 2 °     1 / 14     1 / 1 ° 四 〇 . 1DlO 齷 io ひ D , 28 ●       ■ 十 十 + 5         _2         + 2 〜 〜 〜 〜 . No . 2DI ∩ 呵 50O . 28 ● ▼ ■ ワ + 10     + 1 一5  
図 一 3  破 壊 過 程 (試験 体NQ.12 , λ。 = O . 69 , 0pe = 0 .40 , D   13 @ 50 ) 03 02。−。戛。・ IO     O       O        IO        20         30                  ε 。 。 fXIO ’1 図 一 4   か ぶ り コ ン ク リ ー ト の 限 界 ひ ず み 度金 ●●スパ イ ラ ル筋φDloelOO●●DIO@50昏Dl3@5D き 上 が り あ る い は 剥 落

参照

関連したドキュメント

[形態コード P117~] [性状 P110~] [分化度 P112~]. 形態コード

そこでこの薬物によるラット骨格筋の速筋(長指伸筋:EDL)と遅筋(ヒラメ筋:SOL)における特異

振動流中および一様 流中に没水 した小口径の直立 円柱周辺の3次 元流体場 に関する数値解析 を行った.円 柱高 さの違いに よる流況および底面せん断力

 1)血管周囲外套状細胞集籏:類円形核の単球を

Max-flow min-cut theorem and faster algorithms in a circular disk failure model, INFOCOM 2014...

Wach 加群のモジュライを考えることでクリスタリン表現の局所普遍変形環を構 成し, 最後に一章の計算結果を用いて, 中間重みクリスタリン表現の局所普遍変形

タービンブレード側ファツリー部 は、運転時の熱応力及び過給機の 回転による遠心力により経年的な

中学生水泳選 手 の形 態,筋 力,及 び柔 軟性 の性差 ・学年差 の検討 Table... 低学年 ではま 上