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Academic year: 2021

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縦引配管固定金具『パイプロック』技術資料

作成:2003年 7月 1日 改訂:2012年 12月10日

因幡電機産業株式会社

技術開発センター

(2)

最下階エルボに負荷→座屈 ■従来工法では 銅管自重,熱伸縮によりずり落ちる 支持 支持 支持 支持 支持 支持 最上階 最下階 最下階 最上階 経年 固定点で銅管自重を受ける 経年 最上階 最下階 支持 支持 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 固定 負荷を半減 最下階エルボへの 固定点を支点に、熱伸縮を上下に逃がす 支持 固定 支持 最下階 最上階 1.縦引配管固定金具『パイプロック』とは・・・ ●従来の縦引配管の施工方法では・・・ (1)塩ビコーティング立バンドで施工する場合 塩ビコーティング立バンドで銅管を直接支持すると、 ガス側銅管の温度上昇により、塩ビコーティングが 溶け、銅管がずり落ち、又、銅管の熱伸縮によって、 最下階エルボ部に負荷がかかるため、最下階エルボ 部の座屈を引き起こす恐れがあります。 (2)Uボルト等で施工する場合 Uボルト等で保温材の上から銅管を押さえつけて支 持すると、経年変化による保温材の潰れやへたりが 発生し、銅管がずり落ち、又、銅管の熱伸縮によっ て、最下階エルボ部に負荷がかかるため、最下階エ ルボ部の座屈を引き起こす恐れがあります。 ●『パイプロック』は、縦引配管における最下階エルボ 部の座屈を防止するために、座屈を引き起こす原因で ある「配管自重による負荷」を解消し、「銅管の熱伸縮 による負荷」を半減させるための固定金具です。 2.特 長 ● 配管自重による負荷を解消 『パイプロック』は、従来工法のような支持では なく、銅管そのものをロウ付けによって固定する ことにより、配管自重による負荷を解消します。 (注) 『パイプロック』は、縦引配管長(高低差) 50m以下でご使用下さい。 (50m を超える縦引き配管長でご使用の場合は当社営業所へお問い合わせください。) ● 銅管の熱伸縮による負荷を半減 従来工法では、暖房運転時の銅管の熱伸縮により、 熱伸縮量だけ最下階エルボ部に負荷がかかります。 『パイプロック』を配管長の中央部分に取り付け、 取付位置を支点に熱伸縮を上下両方向に逃がすこと により、銅管の熱伸縮による負荷を半減させます。 このため、立上がり部・立下り部に対する銅管の熱 伸縮の処理方法(伸縮曲管(エキスパンションループ,エキ スパンションオフセット))の施工スペースを縮小できます。 ● 後付け可能 パイプサポートは「筒型形状」ではなく「分割型形 状」ですので、縦引配管施工後の後付けが可能です。 このため、取付位置の調整が簡単にできます。 ● 仮止め可能 パイプサポートにはツメを設けており、銅管への仮 止めが可能です。このため、銅管へのロウ付け作業 が容易にできます。

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3.部材構成 『パイプロック』は、「パイプサポート」,「固定バンド」,「ベース金具」,「保温カバー」により構 成されます。 (1)パイプサポート及び固定バンド (mm) 型番 適合銅管 A B C D E F TK-4K φ12.70 φ12.81 64.8 32.8 TK-5K φ15.88 φ16.00 66.4 34.4 TK-6K φ19.05 φ19.19 68.0 36.0 TK-7K φ22.22 φ22.36 69.6 37.6 TK-8K φ25.40 φ25.56 71.4 39.4 TK-9K φ28.58 φ28.75 73.0 41.0 TK-10K φ31.75 φ31.93 35 74.6 42.6 35 1.6 TK-11K φ34.92 φ35.11 76.5 44.5 TK-12K φ38.10 φ38.31 78.1 46.1 TK-13K φ41.28 φ41.50 79.6 47.6 TK-14K φ44.45 φ44.68 81.2 49.2 TK-16K φ50.80 φ51.03 84.4 52.4 TK-17K φ53.98 φ54.22 50 86.0 54.0 50 2.0 (注1)パイプサポート・固定バンドには、M6 ボルト・ナットが 2 個ずつ付属します。 (注2)銅管 3 分以下(φ9.52 以下)については、配管自在バンド(弊社型番:HBR)を用いて 配管支持して下さい。 B A 本体 接続帯 E C 10 22 φ7 D F

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7 50 5 17 5 17 A 50 20 20 10.5 33.6 3.2 10 18.4 L ベース金具 固定バンド 銅管 架台 パイプサポート (2)ベース金具 (mm) 型番 A TK-B60 60 TK-B70 70 TK-B80 80 TK-B90 90 TK-B100 100 ●ベース金具の選定 下表を目安にして、銅管中心位置から架台までの距離 L を確認してベース金具を選定して下 さい。(銅管中心位置から架台までの距離 L が表中数値で収まれば、ベース金具の長穴で取付 位置の調整ができます。) 【参考】銅管中心位置から架台までの距離 L (mm) TK-B60 TK-B70 TK-B80 TK-B90 TK-B100 TK- 4K 74.3~ 84.3 ~ 94.3 ~104.3 ~114.3 ~124.3 TK- 5K 75.9~ 85.9 ~ 95.9 ~105.9 ~115.9 ~125.9 TK- 6K 77.5~ 87.5 ~ 97.5 ~107.5 ~117.5 ~127.5 TK- 7K 79.1~ 89.1 ~ 99.1 ~109.1 ~119.1 ~129.1 TK- 8K 80.9~ 90.9 ~100.9 ~110.9 ~120.9 ~130.9 TK- 9K 82.5~ 92.5 ~102.5 ~112.5 ~122.5 ~132.5 TK-10K 84.1~ 94.1 ~104.1 ~114.1 ~124.1 ~134.1 TK-11K 86.0~ 96.0 ~106.0 ~116.0 ~126.0 ~136.0 TK-12K 87.6~ 97.6 ~107.6 ~117.6 ~127.6 ~137.6 TK-13K 89.1~ 99.1 ~109.1 ~119.1 ~129.1 ~139.1 TK-14K 90.7~100.7 ~110.7 ~120.7 ~130.7 ~140.7 TK-16K 93.9~103.9 ~113.9 ~123.9 ~133.9 ~143.9 TK-17K 95.5~105.5 ~115.5 ~125.5 ~135.5 ~145.5

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t 150 50 (3)保温カバー ●保温材厚さ 10mm(15mm) (mm) ●保温材厚さ 20mm (mm) 型番 適合銅管 t 型番 適合銅管 t TK-4SH φ12.70 TK-4DH φ12.70 TK-5SH φ15.88 TK-5DH φ15.88 TK-6SH φ19.05 TK-6DH φ19.05 TK-7SH φ22.22 TK-7DH φ22.22 TK-8SH φ25.40 TK-8DH φ25.40 TK-9SH φ28.58 TK-9DH φ28.58 TK-10SH φ31.75 TK-10DH φ31.75 TK-11SH φ34.92 TK-11DH φ34.92 TK-12SH φ38.10 TK-12DH φ38.10 TK-13SH φ41.28 TK-13DH φ41.28 TK-14SH φ44.45 10 TK-14DH φ44.45 TK-16SH φ50.80 TK-16DH φ50.80 TK-17SH φ53.98 15 TK-17DH φ53.98 20

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架台 M10ボルト・ナット 銅管 ベース金具 最大開口寸法 銅管 取付位置 熱伸縮 支持 支持 支持 支持 支持 支持 支持 支持 支持 最上階 最下階 最下階 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 熱伸縮 最下階 各系統の縦引配管長(高低差)に 応じて、パイプロックの取付位置を 決定して下さい。 取付位置を支点に熱伸縮を 上下両方向に逃がし、熱伸縮 による負荷を半減させます。 L/2 取付位置 支持 最上階 最下階 L/ 2 全長 L (5 0m 以下) L/2 L/ 2 全長 L( 50 m 以 下) 4.施工手順 (1)取付位置の決定 縦引配管の配管長に対して中央部になるように『パイプロック』の取付位置を決定して下さい。 (各系統の縦引配管長(高低差)に応じて、『パイプロック』の取付位置を決定して下さい。) 『パイプロック』を配管長の中央部に取り付け、取付位置を支点に熱伸縮を上下両方向に逃が すことにより、銅管の熱伸縮による負荷を半減させます。 (注) 『パイプロック』は、縦引配管長(高低差)50m以下でご使用下さい。 (2)取り付け準備 パイプサポートを銅管にロウ付けできるように、取付位置付近の保温材を剥いで下さい。 (3)ベース金具の取り付け ベース金具を架台に取り付けて下さい。 (M10 ボルト・ナット使用のこと。) ベース金具を取り付けるための架台は、縦引 配管の重量を十分考慮して設計して下さい。 (4)パイプサポートの取り付け(仮止め) パイプサポートを銅管に仮固定して下さい。 パイプサポートを銅管に取り付ける際は、パイプサポートの開口部を広げ過ぎないように最大開 口寸法以下として下さい。(最大開口寸法:銅管外径+3mm) 開口部を広げ過ぎますと、パイプサポートの接続帯に負荷がかかりますので、パイプサポートの 開口部が閉まらなくなり、銅管への取り付けができなくなります。

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(5)パイプサポートの位置決め 仮固定したパイプサポートの上から固定バンドをあてがい、パイプサポートの取り付け位置を 決定して下さい。固定バンドとベース金具の穴位置が合うかどうか必ず確認して下さい。 (6)パイプサポートの取り付け(ロウ付け) 固定バンドをはずした後、銅管に仮固定したパイプサポートを硬ロウを用いてロウ付け下さい。 (弊社型番 BP-0-24,2-24,5-24) 点付けにてロウ付けすると、接合強度不足により、パイプサポートが脱落する恐れがあります。 パイプサポート内側全面にロウ材が行きわたるように、必ず上下全周、鍵型カン合部、半割れ 部にロウ付けし、隙間を塞いでください。 ※ 鍵型カン合部をロウ付けする際、加熱により接続帯が溶断されることがありますが、強度上 問題ありません。 (7)固定バンドの取り付け ロウ付けしたパイプサポートが十分に冷めたことを確認した後、固定バンドを取り付けて下さ い。ロウ付けの余熱で固定バンドの塗装が溶ける恐れがありますので、必ずパイプサポートが 十分に冷めたことを確認してから、固定バンドを取り付けて下さい。 パイプサポートの 内側全面にロウ材 が行きわたるように、 全周にロウ付けする。 銅管 パイプサポート ロウ材 上 全周にロウ付け 反対側 下 全周にロウ付け 鍵型カン合部 にロウ付け 半割れ部 にロウ付け (接続帯裏面も) 断面図 固定バンドを取り付けする。 ロウ付け後、銅管サポートが 十分に冷めたことを確認! 付属のM6ボルト・ナット で固定する。 取り付け位置に 仮固定する。 固定バンドとベース金具 の穴位置が合うかどうか 確認すること! 固定バンド パイプサポート 架台 ベース金具

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(8)保温カバーの取り付け(保温材の補修) 『パイプロック』の取付部分は、別売りの保温カバー(TK-SH,TK-DH)を取り付けて防露処理を行 って下さい。 保温カバーと縦引配管の保温材との突合せ部は、表面のホコリ・汚れ等をきれいに拭き取り、突 合わせ部に対して、保温材接続テープ(弊社型番 : JTA-100-I)のガラスクロス部が来るように 円周方向に 10mm 以上オーバーラップするように巻き付けて下さい。その際、保温材接続テープ が、固定バンドに被さる部分の保温材と干渉する箇所は、テープを保温材に押しつけながら巻き 付け、その後にテープに生じたシワも手で押さえながらテープ全体をよくなじませて下さい。 次に、ベース金具に被さる箇所の保温材合わせ部に対して、開き防止のために粘着テープ(弊社 型番 : HF-50)を巻き付けて下さい。 保温カバーの端部は、隙間からの空気の流入を防ぐ為に、必ずシリコ-ンコーキング等で隙間を 塞いで下さい。 (注) ベース金具及び架台については、使用環境条件に応じて防露処理を行ってください。 空気の流入を防ぐ為、 隙間にシリコンコーキ ングすること。 突合せ部・端末部の処理 ベース金具 ベース金具 HF JTA JTA 架台 JTA HF JTA 注)保温材の突合せ部は、   保温材接続テープJTA   を巻き、処理すること。 保温カバーの取り付け 保温カバー 保温材 銅管 ベース金具 固定バンド 【施工上の注意】 ・ 『パイプロック』は空調配管用です。冷蔵・冷凍配管には使用しないで下さい。 ・ 各階層には、配管支持が必要です。配管自在バンド(弊社型番:HBR)を用いて配管支持して 下さい。 ・ 『パイプロック』取り付けの際は、必ずベース金具を用いて取り付けて下さい。羽子板ボル ト等は、強度不足のため絶対に使用しないで下さい。 ・ 『パイプロック』取り付け後に、上下の銅管をロウ付け接続する際は、ロウ付けの余熱で、 固定バンドの塗装が溶けないように、必ず濡れタオル等を銅管に巻き付け断熱処理して下さい。 ・ 縦引配管の立上がり部・立下り部について、エルボの損傷が考えられる場合は、銅管の熱伸縮 を考慮して伸縮曲管(エキスパンションループ,エキスパンションオフセット)等を用いて施工して下さい。

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銅管 ブラケット ベース金具 パイプサポート 固定バンド アングル アングル 圧縮板 保温材 配管自在バンド 荷重 HBR,HBIB ブラケット 5.参考資料(耐荷重) 下図のように『パイプロック』を設置し、圧縮板を介して銅管に荷重をかけ、『パイプロック』 の耐荷重を求めました。 『パイプロック』の耐荷重を下表に示します。 (単位:kgf{N}) 型番 耐荷重 TK-4K TK-5K TK-6K TK-7K TK-8K TK-9K TK-10K 230 {2254} TK-11K TK-12K TK-13K TK-14K TK-16K TK-17K 330 {3234} (注)耐荷重とは、供試体に荷重をかけ、 パイプロックの変形が認められた 時の荷重とする。 【参考】縦引配管の重量 銅管外径 銅管肉厚 (mm) 保温材厚 (mm) 被覆銅管重量 (kg/10m) 銅管肉厚 (mm) 保温材厚 (mm) 被覆銅管重量 (kg/10m) φ12.70 0.80 10 3.9 0.80 20 4.4 φ15.88 1.00 10 5.5 1.00 20 6.0 φ19.09 1.00 10 6.4 1.05 20 7.2 φ22.22 1.00 10 7.4 1.20 20 9.0 φ25.40 1.00 10 8.3 1.35 20 11.2 φ28.58 1.00 10 9.3 1.55 20 13.9 φ31.75 1.10 10 11.1 1.70 20 16.6 φ34.92 1.10 10 12.1 1.85 20 19.5 φ38.10 1.15 10 13.7 2.00 20 22.7 φ41.28 1.20 10 15.3 2.15 20 26.2 φ44.45 1.25 10 17.1 2.30 20 29.9 φ50.80 1.40 15 21.9 2.65 20 38.7 φ53.98 1.50 15 24.7 2.80 20 43.3 (注1)上記被覆銅管重量は、理論値による計算値であり実測値ではありません。 (注2)上記被覆銅管重量は、銅管,保温材,冷媒,制御用ケーブル(CVV1.25mm2×2C) の総重量を示します。

参照

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