Tokyo University of Science
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二
次
方
程
式
と塾
経
営
に つ い て 富田
要
一
郎
塾
経
営
者
1
.(
1
)
研 究 の 目 的 私の約40
年間の教職員時代か ら、 現在の塾 経営まで、経験した問題点 を ま とめて み ました。 皆様にい くらかでも参考になる の では ないか と考え、 また私自
身の歩んで きた道 を発表し反 省材料に したい と考え ました。 会長長野先生 か ら塾経営の立場 か ら原稿の依頼を うけ ました。 こ こに発表の機会 を あ たえて下 さい ました会 長長野先生 に感謝 申し上 げ ます。 あ りが とうご ざい ま した。 (2
) 研 究 方 法東京理科大学数学教
育
研究会(
以下理大数研)
会誌 「数学教育」 を参 考資料 とする 。
私自身の実践記 録 を確認検証 する。
2
, (1
)
理大数研に、入 会 したのは昭和41
年 頃でした。 昭和61
年3
月公 立学
校教職 員を定 年退職、5
年後 都 嘱 託 員退 職 現在に至りまし た。 在職中の 教科 担当 は以 下の通 りです。 昭 和23
年〜31
年 は 数学、理科、職業 〃31
年〜41
年は職
業(
技 術)
、数学 〃41
年〜45
年 は数学 〃
45
年以 降退職まで 数 学、 技術 免許状は 高等 学校 教諭一級普通 免許状数学 〃 二 級 〃 工業
中学校
一級
〃
数学 〃 二級 〃 技術
その間、
考
える とこ ろがあっ て、書道 に打ち 込 み ま した。 退 職後 塾経営の か たわ ら東京都教 育委 員会生涯セ ンター 主催生 涯学習指導者及び 講師と して登録しま した。 “ 書道 と科学技術の 関係につ いて学ぷ姿勢を大 切 に しよ う” をテー マ に設定、 ま とめ る よ う努力 してお ります。数学の研究、 実践は科学技術 を
振
興させ る た めに絶対しなければならない存在
です。数学
的 能 力の思考 ある い は思應は、 すべ て の科学
技術 の振興のために必腰に して不可欠だか らです。 以上の条件をふまえて 「2
次方程式の解の公式 は、 基礎 ・基本か ? 」 につ い て論じます。(
2
)
平成14
年2
月3
日発行の会長長
野東先
生の依頼状(
プリント)
の下の ☆1
:「解の公式は暗記
で よいかVS
是非、理解
しなければならないか ?」私 は是非、理
解
し な けれ ばな らない判断しました。 ☆2
;平方公式(
標準 変形)
は、 必ず習得
すべ きである。 ☆3
:上記の習得 すべ き と思 う場合は、 どの段
階で、 通過率は どの程度か ?実態把握が不十分で
(
デ ータ不足)
で報
告不 能。 ☆4
;基礎 ・基本の考えは、 一応辞典で しらべ ました。基礎とは物事を成 り立たせるおお も と、 もとい、 基礎 理論。 基 本 とは物事がそ れにも と ずいて成 り立つ ような根本、 とあり当然生徒に とっ ては、 基礎 学力の育成であり、 基本方針で あると判断しました。 結果的に は生徒の習得完
成を目ざすことではないか、 そ して ひ とりひと りの基礎 学力が身につ き、定 着するこ とであ る。 それ まで教師は努力することが必腰 で あ る。 ☆5
;カ リキュ ラ ム問題 として、移
行、削減
、 基礎、 関連、 発展教材 をど うするか?移
行、削
減、 関連につ い ては後述 する。 基礎につ い ては、 前述した。 発展教材 (
これを科学技術
分野と置 きかえた)
科学技術の分野か ら考
えてみ る と、 例 えば、 電 気関係では2
次方程式が理解
さ れ な 一147
一 N工 工一Eleotronlo LlbraryTokyo University of Science
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い と、 それ 以上の びない し、 学問 として の電気 工学にお くれを とるこ と必定である。 世界での こ の 面で、 指導的役割は望めない。 機械工学、 建 築、 土木 関係工 学等、 その他必要 とする分野 も同 じ配慮が 要請され る。 科学技術振 興を 目的 にするならば、 国 民ひ と りひ とりが科学技術振 興に対する気持 ちをもつ ことである。 これは科 学技術分 野に将来 を託する人でなくとも、 一般 の人 たちも最 低限の知識 なり科 学技術 的習慣 を もつ こ とであ る。 つ ま り日本国 民であ ればこ の 程度の科学技術をもっ て共存ずる。 そのた めに は