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Development of poly (ethylene glycol) stationary phases in ion chromatography and its application to seawater samples

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Academic year: 2021

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Title

Development of poly (ethylene glycol) stationary phases in ion

chromatography and its application to seawater samples( 内容の

要旨(Summary) )

Author(s)

栄, 麗

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第314号

Issue Date

2007-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/21454

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 専 攻 学位論文題目 学位論文審査委員 栄 麗(中 国) 博 士(工学) 甲第 314 号 平成19 年 3 月 25 日 物質工学専攻

Development of poly(ethylene glycol)stationary phasesinion Chromatographyanditsapplicationtoseawatersamples (イオンクロマトグラフィーにおけるポリエチレングリコール固定相の 開発と海水試料への応用) 樹 正 居 松 授 教 英 弘 之 豊義知 内 村 竹杉炉 授授授 教教教 ) ) 査査 主 副 ( (

論文内容の要旨

ヨウ素は多くの生命体に不可欠な微量栄養素の一つであり,海水中には主にヨウ化物イ

オンおよびヨウ素酸イオンならびにわずかな有機ヨウ素化合物として存在している。海水 中ヨウ化物イオンの定量方法を開発することは海洋環境に重要であるが,マトリックスイ オンの妨害や低濃度のために困難であった。本研究では海水中ヨウ化物イオンの定量のた めの新規イオンクロマトグラフィー用固定相の開発を行っている。 ポリエチレングリコール(PEG)が,硫酸ナトリウムの共存下で水と相分離を起こすこと に注目し,イオンクロマトグラフィーにおけるPEG固定相の利用を図っている。本研究 では疎水性充填剤にPEGを物理的にコーティングすることにより,海水と同程度の濃度 の溶離系を用いてもヨウ化物イオンの保持に成功し,海水中ヨウ化物イオンおよびチオシ アン酸イオンの定量に成功している。本研究で開発した固定相は溶離液の濃度が高いぽど イオンの保持が増大し,従来とは全く異なる保持機構で分離が達成されることを示してい る。 PEGよりも疎水性が大きく,疎水性固定相への吸着性が改善されることを期待し,ポリ オキシエチレンオレイルエーテル(POEOE)をコーティングしたカラムを調製し,海水 中ヨウ化物イオンの定量について検討している。PEG固定相と同様,POEOEでコーティ ングしたカラムについても,海水と同程度のイオン濃度の溶離液を用いてヨウ化物イオン の保持を達成することに成功し,前処理なしで海水サンプル中ヨウ化物イオンの迅速かつ 直接定量に成功している。 物理的にコーティングしたカラムは長期安定性に欠けるため,化学結合型ポリエチレング リコール固定相の開発を検討している。PEGは二塩化オキサリルを介してシリカに化学し, 調製した固定相についてヨウ化物イオンの保持特性について検討している。その結果,海 水中ヨウ化物イオンの定量のために疎水性部位の共存が必要であることを明らかにし,疎

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-44-水性化学結合型充填剤にPEGを導入した固定相により海水中ヨウ化物イオンの定量に成 功している。これにより,カラムの寿命を大幅に改善することに成功している。

論文審査結果の要旨

ヨウ素は多くの生命体に不可欠な微量栄養素の一つであり,海水中には主にヨウ化物イ オンおよびヨウ素酸イオンならびにわずかな有機ヨウ素化合物として存在している。海水 中ヨウ化物イオンの定量方法を開発することは海洋環境に重要であるが,マトリックスイ オンの妨害や低濃度のために困難であった。本研究では海水中ヨウ化物イオンの定量のた めの新規イオンクロマトグラフィー用固定相の開発を行っている。 ポリエチレングリコール(PEG)が,硫酸ナトリウムの共存下で水と相分離を起こすこと に注目し,イオンクロマトグラフィーにおけるPEG固定相の利用を図っている。本研究 では疎水性充填剤にPEGを物理的にコーティングすることにより,海水と同程度の濃度 の溶離系を用いてもヨウ化物イオンの保持に成功し,海水中ヨウ化物イオンおよびチオシ アン酸イオンの定量に成功している。本研究で開発した固定相は溶離液の濃度が高いほど イオンの保持が増大し,従来とは全く異なる保持機構で分離が達成されることを示してい る。 PEGよりも疎水性が大きく,疎水性固定相への吸着性が改善されることを期待し,ポリ オキシエチレンオレイルエーテル(POEOE)をコーティングしたカラムを調製し,海水 中ヨウ化物イオンの定量について検討している。PEG固定相と同様,POEOEでコーティ ングしたカラムについても,海水と同程度のイオン濃度の溶離液を用いてヨウ化物イオン の保持を達成することに成功し,前処理なしで海水サンプル中ヨウ化物イオンの迅速かつ 直接定量に成功している。 物理的にコーティングしたカラムは長期安定性に欠けるため,化学結合型ポリエチレン グリコール固定相の開発を検討している。PEGは二塩化オキサリルを介してシリカに化学 し,調製した固定相についてヨウ化物イオンの保持特性について検討している。その結果, 海水中ヨウ化物イオンの定量のために疎水性部位の共存が必要であることを明らかにし, 疎水性化学結合型充填剤にPEGを導入した固定相により海水中ヨウ化物イオンの定量に 成功している。これにより,カラムの寿命を大幅に改善することに成功している。

最終試験結果の要旨

4名で構成する審査委員会は,本論文および論文別刷り等を慎重に検討した結見提出 された論文別刷り3編はすべて国外の英文誌に投稿されており,3編とも申請者が各論文 の主要な部分に携わっている。また,本論文は学位論文として充分に完成された内容を有 していることを確認した上で,最終試験(公聴会)を開催し審査した結果,合格と判定し た。 なお,審査委員会は,各既発表論文を申請者の学位論文の主論文とすることについて, 各論文共著者の承諾があることも併せて確認している。

参照

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