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ここがポイント!!「ネット社会を知る」

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Academic year: 2021

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 し が だ い (12)



●インターネットは第三者の不正なアクセスによる盗聴の  危険性が高く、例えばウェブブラウザや電子メールによ  るメッセージ転送は比較的容易に盗聴されてしまう場合  がある。 ●直接相手が見えないネット社会では、なりすまし行動が  脅威になる。例えば電子メールの送信者あるいは受信者  になりすましての詐欺行為や、システム管理者になりす  ましてパスワードを奪取したり、にせのホームページを  公開して不正に情報発信・情報収集するなどの危険性が  ある。 ●不正アクセスにより、ホームページを改ざんされ、社会  的信用の失墜や損害賠償に至るケースが考えられる。 企業経営上のリスク ●自然災害により企業システムの機能が部分的に停止し  たときに情報流出などのセキュリティ問題や、利用サー  ビスの停止に伴う顧客への補償などの問題が発生する。 ●システムの導入によって、事業拡大や利便性が改善でき  る反面、安易なIT化では情報セキュリティの弱点が増大  することを理解した上で、ビジネス展開を推進しなけれ  ばならない。 ●セキュリティホール(セキュリティ上の弱点)や過失お  よび社内不正などにより、個人・顧客情報や社内秘情報  が社外へ流出し、企業の信用問題につながる。 ●メール爆弾によってメールサーバなどのシステムが停止  し、その日のさまざまな業務や取引に影響が出る。 ●大規模な情報ネットワークシステムの場合、企業資産で  あるパソコンやネットワークの私的利用までは管理が行  き届かず、私的利用増大により、利益を損失する可能性  がある。 ●ネットワーク経由での電気的な侵入だけでなく、直接企  業内へ侵入し、情報略取や盗聴ツールをセットされるだ  けでなく、偽りの情報発信をして不正取引をされる場合  がある。 ■ すべてのリスクは人が招く  IT化により高度な情報セキュリティシステムを導 入しても、リスクは、そのユーザである人に起因する ことがほとんどです。従来、会社の総務部や人事部が 行ってきた社内規則の作成や安全対策、警備など、人 や組織の管理に関する仕事を、IT化の流れで情報シス テム管理部門が中心となって、人(ユーザ)や組織の 管理を行うケースが増えています。情報システムにお いて人(ユーザ)を管理しなければならない場合には、 情報管理に関する事項を規定などにルール化して社 員に周知徹底し、その規定には不正アクセスに対して 罰則規定などの牽制手段を盛り込む必要もあるで しょう。  人(ユーザ)をヒューマンリソース(人資源)とと らえ、人(ユーザ)というシステムが情報システムの 中にあると考えるのです。つまり、ネット社会のリス クを知るためには、IT化の情報システムを利用する人 (ユーザ)や組織の管理を理解することが最も重要な ポイントなのです。

第1回 ネット社会のリスクを知る

中易,坪野:情報科学,共立出版,(1997) 力武:プロフェッショナルインターネット,オーム社,   (1998) 田中:情報セキュリティ・マネジメント入門,日本経済新   聞社,(1999) 週刊東洋経済,(1999.11.20) 向日:人間と情報システム,税務経理協会,(2000) 山口,鈴木:bit別冊情報セキュリティ,共立出版,(2000) Computer Today,No.97,(2000.5) セキュリティ研究会:まるごと図解最新インターネットセキュリティがわかる,   技術評論社,(2000) 太田,好永:ITによる情報・知識の共有と蓄積―技術情報   基盤(テクノインフラ)の構築―,日本機会学会誌,   Vol.103,No.977,pp.44-47,(2000) 【参考文献】

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し が だ い (13)

連載について

 最近は、情報技術(IT: Information Technology)という言葉 をよく耳にします。そもそも「情報」とは何でしょうか。 「情報」が存在する前提になるものには、「情報源」、「情 報を保持する媒体」、「情報を伝達する手段」の3つが必要 です。この前提条件に、それぞれ人間とコンピュータ技術 とネットワーク社会が当てはまることによってITが成り 立っているのです。この「情報」をいかに駆使するかがポ イントとなる「ネット社会」という形で、私たちは21世紀 を迎えるでしょう。  現代社会において、このITを有効な手段として活用 することは、もう当然の常識となりつつあります。特 に経済活動にはITが必要不可欠であり、私たちはITに よって多様化するネット社会を知る必要があります。  この連載は、ネット社会を知るためのポイントとな る分野について、主に事例を中心に解説していきたい と思います。 第1回:ネット社会のリスクを知る    ネット社会におけるリスクの例を挙げ,人・組    織の管理の重要性について解説 第2回:情報セキュリティを知る    ウイルスやハッキング等のネット攻撃から身を    守るための情報セキュリティについて解説 第3回:プライバシーと知的財産を知る    著作権・商標権・肖像権・個人情報の管理等お    よび不正アクセス禁止法を解説 第4回:情報技術(IT)教育を知る    情報技術(IT)教育の現状とこれからの情報技術    (IT)教育システムについて解説 第5回:ネット社会の将来を知る    ネットビジネスや電子商取引(EC)とネット社    会の将来ビジョンについて解説

第1回 ネット社会のリスクを知る

■ コンピュータネットワークの普及  近年の技術革新により、コンピュータネットワークは家 庭やオフィスへ急速な普及を遂げました。1950年代にコン ピュータが作られた当時は、部屋いっぱいの巨大な機械 だったものが、1990年代後半には、大学や企業だけでなく 各家庭にまで置かれるようになり、コンピュータをネット ワーク接続して利用されるようになりました。現在では仕 事や生活の中でコンピュータネットワークを必ず利用し なければならない社会になっています。これがいわゆる ネット社会です。 ■ 急速な進展によるリスク  ここ1、2年の間にネット社会は急速に進展し、新しい 技術や新しい概念が次々と生まれました。その新しい情報 が生まれるスピードについていけないことによってリス クを被ることがあります。新しい情報を知らないことがリ スクにつながるケースは非常に多く見受けられます。リス クといっても、その意味するところは非常に広いので、具 体的な例を取り上げることにします。 【事例】 一般に起こりうるリスク ●コンピュータウイルスに感染したことに気づかないまま、  ファイルの配布や電子メールを送信したことで、ウイ  ルス感染による被害が拡大する。 ●インターネットでのショッピングに利用するクレジッ  ト番号を不正に盗聴され、その番号を元に本人の知らな  いうちに貯金残高などの個人情報が流出する。 ●デマ情報の電子メールなどは、短い時間で多くの人間に  伝達しやすく、社会的なパニックとなる危険性がある。





  





  

滋賀大学情報処理センター助手 中川 雅央

参照

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