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献辞(桒田幸三教授退官記念論文集)

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Academic year: 2021

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 京都の老舗に生をうけ,育った乗田幸三先生は京都市立第一商業学校卒業 (昭和15年3月)後,大阪商科大学(現大阪市立大学)高等商業部に進まれ, 卒業(昭和17年9月)と同時に蒙古聯合自治政府に終戦まで勤められました。 戦後,京都市立中等学校・高等学校の教員を経験された後,京都大学(旧制) 経済学部に入学(昭和25年4,月),東洋経済思想史を専攻するため,卒業と同 時に同大学院で穂積文雄教授の下研究生活に入られました。  先生はその後,京都市教育委員会教科指導員・指導主事となられ,昭和43年 4月本学経済短期大学部に助教授として赴任の後,同48年8月教授に昇進され ました。中国経済思想史を専門とされる先生は昭和51年3月『中国経済思想史 論』(ミネルヴァ書房)を世に問われました。この分野への先生の情熱と関心 は卒業後間もない青春時代蒙古に勤務された頃培われたものと思われます。本 書は原資料を広範に駆使し,漢文と現代中国語の両面からの読解に苦心を払っ た力作であり,最近中国で評価され中国語への翻訳が企画されていると聞いて います。先生は同時にまた多くの関係論文を主として本学経済学会誌『彦根論 叢』に公刊されました。  短期大学部において先生は長年,経済学,経済史,中国経済論,演習等を担 当され,蔑多の有意な人材を育成されました。昭和56年11月より2年間主事を 勤められ,短期大学部の夜間教育の充実を目指して種々の改革を実行され,ま た本学の管理運営の任にも当られました。先生は温厚篤実な方であり,人と争 われたことを聞きませんし,物静かな話し振りの中にその人柄が滲みでている ように思います。  いま先生が定年のため本学を去られることは大変残念なことであります。こ こに私達の感謝の意を込めて先生の退官を記念し15篇の論文を捧げます。先生 におかれましても,どうか健康に留意され,今後いっそうの御活躍されんこと を念じます。 1987年11月30日

滋賀大学経済学会長片 山 貞 雄

参照

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