学校現場で活用できる認知の誤り尺度作成の試み
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(2) 以上のことから,本研究では学校現場で活かすことの. 中程度の相関(F60,ρ<。O1)がみられた。このことか. できる認知の誤り尺度(α㎜伽n’sCo蝉veEmrSca1e勉r. ら認知の誤りと抑うつ,不安症状には関連があることが. PWchoe雌㎝:Cα三S−ed)の作成を試みることを目的と. 示された。. する。これが作成されることによって,学校現場で簡便. 下心』1.主因子法による因子分析綺果. rF583. に認知の誤りを測定するアセスメントツールとなり,抑. 炉、9胴. 41.どんな柏手でもケンカをすると仲直りできなくなってしまう(ケンカ場面). うつ予防プログラムの介入効果の検討や,児童・青年期 における不安や帥うつの認知的過程を明らかにする一助 となることが示唆される。. 【方法】. <予備調査> 中学生に生じやすい認知の誤りを特定する。. 調査対象:中学1∼3年生111名 調査内容:自由記述にて認知の誤り生じやすい場面にお ける認知の回答を求めた。また,同時にその場面におけ. るポジティブな認知についても回答を求めた場面につ. 因子 一. O.66. 4].二度と仲良くはできないだろう{ケンカ場面). 0,65. ヨ4.私は誰とも仲良くなれない人間だ(ケンカ場面i〕. 0,65. 7.自分は何の取り柄もない人間だ{テスト場面) 39.自分はひとりぽっちだ(ケンカ場面) 28.怒られたのは,私がダメな生徒だからだ{怒られる場面) 27.私はもう二度と決勃を守ることができないんだ(怒られる場面) 一2.自分は努力してもムダなんだ(テスト場面). 0.榊. 20.もう学校には行けない(怒られる場面) 35.もう友だちなんかいらない(ケンカ場面〕 16.もう誰にも信用してもらえない(怒られる場面) 2.次はもっと悪い結果になるだろう(テスト場面〕 lo.どんなテストであっても良い点は取れないだろう(テスト場面〕 30.これから先.きっと他のことでも怒られるだろう(怒られる場面) 18.他のことも厳しく言われるに違いない(怒られる場面) 33.もう仲直りすることはできない(ケンカ場面〕. 0,61. 42.伸直りできなかったのは全部自分のせいだ{ケンカ場面) 5.次も良い点が取れないに違い校い(テスト場面〕 24.大人は信じられない(怒られる場面〕 1.もうダメだ(テスト場面〕. 4.自分の頭が悪いからだ(テスト場面〕 9.その教科の悪い点数のことばかり気になる(テスト場面〕 2I.先生の怒り方だけが気になる(怒られる場面〕 ]7.話し合いはしたが,仲直りできなかったことだけが気になる(ケンカ場面) 26.自分だけが厳しく注意されたことが気になる(怒られる場面〕. O.64 0,6]. O.62. 0,62. 0,60 0,60. 0,59 0.5目 。.58. 0,57 0,56 0,55 0−53 0,52 0,51 0.4緕. 0,44 0,42 0−41 0−41. いては,佐藤ら(2004)などを参考にした。. 予備調査で得られた自由記述に関して,臨床心理学を. また,内的整合性を検討するため,認知の誤りを測定. 専門とする大学教員と,臨床心理学を専攻する大学院生. する25項目についてClmb㏄hのα係数を算出したとこ. (学校勤務歴のある者を含む)によって,項目整理・検. ろ,αrg1となり,高い整合性を有していることが明ら. 討を行った。. かになった。. <本調査>. 以上のことから,本研究で作成されたCCES−edの信頼. 調査対象:中学1∼3年生583名. 性と妥当性が確認された。. 調査材料. 【考察】. .CCES−ed(暫定版). 本研究では,不安と抑うつを取り上げ,相関分析を行. 予備調査を基に推論の誤りを測定する30項目と,教. うことによって妥当性を検討した。また,本研究で作成. 育的配慮項目(ポジティブ項目)15項目の合計45項. された尺度は,先行研究において認知の誤りを測定する. 目で構成された。. 尺度の作成方法とは違う過程を通して開発されたため,. ・子ども用抑うつ自己評価尺度(DSRS). 今後は併存的妥当性などの検討を行い,本研究によって. ・スペンズ児童用不安尺度(SCAS). 作成されたCCES−edがCCES沢と比べてどの程度認知の. 【結果】. 誤りを測定しているのかを明らかにする必腰があると考. 主因子法による因子分析の結果,25項目の認知の誤り. える。また,認知の誤りは多様な変数との関連が予測さ. を測定する項目と,13項目の教育的配慮項目が採択され. れるため,更なる検討が必要であると考える。. た。. さらに,回答者の負担を減らし,教育的観点を考慮す. 構成概念妥当性を検討するため,認知の誤りを測定す. ると,今後は項目反応理論(㎜1)などを用いて,項目数. る25項目の得点と,DSRS得点,SCAS得点の間で,Pea㎜n. を減らす手続きも必要であると考える。. の相関係数を算出したところ,認知の誤りとDSRS間に. 主任指導教員 冨永 良喜. 中程度の相関(F51,ρ<伽),認知の誤りとSCAS間に. 指導教員 冨永 良喜. 109一.
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