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守護国家論に見る「日蓮が法門」の其本的信心と思想について : 課題としての生と死 その二 (第四十六回 日蓮宗教学研究発表大会要旨)

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Academic year: 2021

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運動を提唱している大村英昭氏のアプローチも参考にな る。﹁実際は立派な荘厳をつけているわけですよ。︵略︶ 教団というものは、そういうものを堂々と持ってるくせ に、教学になると、聞法道場、サンガに徹しろ、ご本尊 はただお名号でええんだ、というわけです﹂と語ってい る。宗教の現実を考慮せよということである。 御本尊の実体は何であろうか。多くの人は大曼茶羅に は釈迦仏のリァリティ︵実在・現実・真実︶を感じられ ないと言う。それに対し、逆説的に、実はおマンダラこ そが﹁実二親シイ﹂︵三四六頁︶すなわち釈迦仏の真の リアリティを示したもQと和上は考えた。﹁当今ノ機 縁、実二釈迦二依テ得道ス。而二却テ釈迦ノ実身ヲ識ズ。 迩二迷テ本ヲ亡ズ﹂︵三四○頁︶﹁滅後ノ有縁ハ曼茶羅 ノ図像二依テ本師ノ本形ヲ拝シ己心ノ妙法ヲ知ル﹂︵三 三○頁︶と述べている。では、その釈迦仏とはいかなる ものか。﹁本有常住ノ浄土、久遠無始ノ実報国界ハ其形 ケダシ大宝蓮華広大妙台ノ如シ。其中央二無始無終常住 不滅ノ仏有テ住在ス。是ノ仏ノー身一念能ク大宝蓮華広 大法界ヲ成就シ、一身一念円二散テ広大法界二周偏シテ 無量ノ国界ヲ成就シ荘厳セリ。即チ名ケテ実報無磯ノ浄 土ト為ス﹂︵三三○頁︶と述べている。 日蓮聖人の宗教を宗祖御自称の﹁日蓮が法門﹂︵九三 三頁、一五九○頁、一九二頁昭定︶と呼び、宗教の最 ●●● 大課題である生と死の問いと答えを﹁守謹国家論﹂に聞 かんとしたものである。 1、﹁守護国家論﹂は五大部と共に極めて重要なる遺文 このような考えはこれまで原始的な宗教観念としての アニミズムと見られた。しかし﹁科学が神秘を解明して きてるというか、逆に保証してきている﹂︵大村氏︶今、 私は大曼茶羅を①世界は一つの生命体Iエコロジー的世 界観l、②﹁宇宙の大いなる実体﹂l現代物理学と法華 経l、③臨死体験l死後の霊山往詣は本当にあるのかl 等の視点から再把握していくべきであると思う。

守護国家論に見る﹁日蓮が法門﹂の

其本的信心と思想について

l課題としての生と死lその二1

米田淳雄

(I")

(2)

として位置づける。国家論を基本として、以後の宗祖の 宗教の弘通は展開してゆくのであって、その現代的意義 と発見は現代の宗学の最重要課題である。 2、国家論を﹁序﹂・﹁本論﹂・﹁結﹂の三段に分け、 そこに宗祖の宗教の根本的構成要素を見ることができる。 3、﹁序﹂lここに宗祖の宗教的自覚者としての初意 ●●●●●●●●●●●●● 識﹁夫れ以わば⋮希に閻浮日本爪上の生を受く。﹂と同 ●● 時に国家論の主題﹁選択集誇法の縁起﹂と目的﹁永劫の ●●● 善苗を種えよ。﹂︵九○頁︶を発見できる。 ●● 4、﹁本論﹂の一段∼五段は宗祖の宗教の理論︵義︶と 誓願l祈りlがこめられていて、宗祖の願いとするもの ●● は﹁此の生を空しくすること莫れ。﹂であり、此の人生 を生き抜けとするにあると把握でき、ここに日蓮の法門 の主義主張を見る。 ●●● 5、﹁本論﹂の六段は、実践論である。﹁但法華経の題 目計りを唱えて三悪道を離るべき﹂ことが誇法救済の唯 ●● 一の道であるとされて、﹁願わくは日本国の今世の道俗、 選択集の久習を捨て、法華・浬藥の現文に依りて肇公・ 恵心の現文︵﹁成仏を期す﹂︶に依りて、法華修行の安 ●●● 心を企てよ。﹂︵一二九頁︶と但題目計りを唱える人と なり︵行者︶、生死を離れ︵解脱︶成仏︵毎自作是念⋮⋮ 速成就仏身﹂︵一三一頁︶する安心を得よと祈られてい z︾◎ 6、﹁結﹂に於ては、宗祖は﹁若し末代の愚人、上の六 ●●● ●● 段に於て万が一も法華経を信ぜば⋮⋮万が一も実経︵成 ●●●●● 仏︶を信ずる者有るべからず﹂と﹁絶望﹂の立場を告白 されている。しかし宗祖は﹁日蓮が法門﹂の基本的信心 については﹁亦法華経を信ぜん愚者の為に二種の信心を 立つ。一には仏に就きて信を立て、二には経に就きて信 ●●●●●●●●●● を立つ。今の法華浬梁は、久遠実成の円仏の実説なり。 ●●●●●●● 十界互具の実言なり。亦多宝・十方の諸仏来りて之を証 ●●●● 明したまう。故に之を信ずべし。﹂と末法の一切衆生に ●●●●● 門戸を開会し、﹁今権教の情執を捨て偏に実経を信ず。﹂ と釈迦仏法華経の信心を立て、﹁題目成仏︵住生︶﹂の 法門を開顕される基本的信心︵思想︶を国家論に吐露さ れていると見るものである。︵以上︶ (I9I)

参照

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