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式と計算

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Academic year: 2021

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第2学年数学科学習指導案 指導者 ○○ ○○ 1 単元 式の計算 2 指導観 ○ 文字のよさは、文字を用いることによって、いろいろな数量の関係や法則を簡潔、明瞭にしかも 一般的に表現できることである。さらに、文字式に表現することで形式的に処理でき、新たな数量 の関係を見いだすことができる。生徒は、第1学年で、数量を文字式で表したり、簡単な1次式を 計算したりできるようになっている。第2学年では、第1学年で習得した1次式の四則計算の技能 をさらに高め、目的に応じて式を変形することができるようにする。また、事象の中に数量の関係 を見出し、文字を使って説明できることを理解する。さらにそれらの学習を通して、文字を用いて 数量の関係を式に表したり、式の意味を読み取ったりする能力を養う。文字を使った説明は、後に 学習する図形の証明で演繹的な推論の仕方を身につけていくことにつながる。さらに、ここではあ る事柄が成り立つことを一般的に説明できる文字式のよさを実感させることができる。このように、 本単元は、文字を用いて数量の関係を捉え説明できることを理解し、文字を用いて式に表現したり、 式の意味を読み取ったりする能力を養うために重要であると考える。 ○ 本学級の生徒は、事前のアンケートからは、8割程度の生徒が文字式に関して自分なりに理解で きていると感じており、文字に対する苦手意識はないと思われる。しかし、レディネステストでは、 第1学年の計算問題の正答率は高くなく、(6x-9)÷(-3)の正答率は33.3%であった。ま た、「1本 a円のジュースと、1個80円のパンをいくつか買うときに、3(a+80)がどんな数 量を表しているのか」を記述する問題で、「ジュースとパン1つづつをセットにした3セット分 の代金」と解答できた生徒は、4.8%しかいなかった。また、碁石の数を表した式から、どの ような考え方でつくられた式かを読み取る問題で、具体的な数字で表された式については、6 割程度の正答率があったのに対し、文字式で表された式については、正答率が2割程度に下が った。これらのことから、文字式の意味を十分に読み取ることができない実態が明らかになっ た。 ○ 指導に当たっては、まず、1次式の四則計算では、計算技能の確実な定着を図る。そのために、 学び直しの機会を設定する。例えば、1次式の加法・減法の計算の場面では、まず第1学年で学習 した(3x-2)-(2x+5)の計算を振り返えらせる。そして、(3x-2y)-(2x+5 y)の計算が、第1学年の加法・減法と同じように「xとyは一つにまとめられない」という同類 項についての理解が深まるようにする。また、毎時間評価テストを行い到達度を把握し、できない 生徒に対しては繰り返し学習により定着を図る。さらに、多項式の加減と単項式の乗除の後に習熟 の程度に応じた学習の時間を設け、理解の遅れた生徒の補充をする。その際、多項式の加減につい ては、連立二元一次方程式を解くのに必要な程度の式が計算できるように配慮する。次に、文字式 を使った説明では、文字を用いた式を使って一般的に説明することの必要性や意味を理解させたい。 そのために、具体的な事象の中から成り立つ関係を帰納的・類推的に予想させる。その関係が、い つでも成り立つことを一般的に説明するにはどうしたらよいかを生徒が考えるような揺さぶりの発 問を行う。またここでは、数量の関係を文字式を使って表したり、式の意味を読み取ったりする能 力を養う。そこで、これまでの文字式を使って説明する活動に重きを置いた指導から、表された式 からその式の意味を読み取る活動に重点を変えて授業づくりをする。具体的には、数量の関係を説 明する問題の扱い方を少し変え、文字式の意味を読み取り説明する活動を位置づけた授業を単元末 に設定する。最後に、目的に応じた式の変形では、関係を表す式を変形することの意味やよさを実 感させたい。そのために、式を変形して数量を求める場面で、まず、式を変形せずに数量を求めさ せ、その後に、求める文字について変形し数量を求めさせる。その2つの方法を比較させることで、 変形して数量を求めることの意味やよさを理解させる。また、変形する等式も、三角形の面積の公 式など意味のある式を扱い、いたずらに複雑な式で無目的に変形の技術を向上させるような問題は さける。

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3 単元の目標 ○ 文字式を用いた一般的な説明に関心を持ち、数量の関係を文字を使って表したり式の意味を読 み取ったりしようとする。 ○ 文字式を用いた式で数量の関係をとらえ説明できることを理解できる。 ○ 多項式の加法・減法、単項式の乗法・除法、及び1次式の四則計算ができる。 ○ 単項式、多項式、次数、同類項の意味と1次式の計算の仕方を理解できる。 4 評価規準 関心・態度 見方・考え方 表現・処理 知識・理解 ①事象の中にある数量の ①文字式を用いた式で数 ① 同 類 項 を ま と め こ と ① 単 項 式 と 多 項 式 、 次 関係を見出し、文字を用 量の関係をとらえ説明で ができる。 数の意味を理解できる。 いた式で表そうとする。 きることを理解できる。 ② 簡 単 な 多 項 式 の 加 法 ② 同 類 項 の 意 味 と ま と ②事象の中にある数量の ②数量の関係を予測し、 や減法ができる。 め方を理解できる。 関係を表した式の意味を 文字を用いて一般的に説 ③ 単 項 式 ど う し の 乗 法 読み取ろうとする。 明しようとする。 や除法ができる。 ③式を変形することで処 ④ 多 項 式 に 数 を か け る 理が簡単になることを理 計算ができる 解できる。 ⑤ 文 字 に 数 値 を 代 入 し ④事象の中にある数量の 式 の 値 を 求 め る こ と が 関係を表した式の意味を できる。 読み取る事ができる。 ⑥ 目 的 に 応 じ て 、 簡 単 な 式 を 変 形 す る こ と が できる。 5 指導と評価の計画 (14時間) 節 学習活動・内容 指導上の留意点 評価 方法 1 1具体的な事象の中の数量を文字 ○生 徒の表 した文 字式を 多項式 と単項 知① 小テスト 式で表す。 式に分けて比較させ、多項式、単項式、 次数の意味を理解させる。 2同類項の意味を理解し、分配法 ○第 1学年 で学習 した文 字の項 と定数 知② 小テスト 則を使って同類項をまとめる。 項を 別々に まとめ ること と比較 しなが 表① ら、同類項のまとめ方を理解させる。 3 多 項 式 の 加 法 と 減 法 を 計 算 す ○第 1学年 の1次 式の加 法と減 法と比 表② る。 較し ながら 、多項 式の加 法、減 法の計 小テスト 算の仕方を理解させる。 4自分で課題を持って加法減法の ○習 熟の程 度に応 じて課 題を設 定し、 表② 計算をする。 連立 方程式 を解く のに必 要な程 度の数 小テスト 式の計算に習熟させる。 5単項式の乗法を計算する。 ○具 体的な 事象を 例に挙 げ、文 字式の 表③ 乗法の仕方を説明する。 小テスト 6単項式の除法を計算する。 ○第 1学年 で学習 した逆 数をか けるこ 表③ とを 提示し てそれ をお手 本に計 算する 小テスト ことを徹底する。 8整式に数をかけるなどの四則の ○第 1学年 で学習 した分 配法則 を提示 表③ 混じった計算ができる。 し計算の仕方を理解させる。 小テスト 7自分で課題を持って四則の混じ ○い たずら に複雑 な計算 練習に ならな 表④ った計算をする。 いように留意する。 小テスト 9文字の値を代入し式の値を求め ○式 を簡単 にして から代 入する と簡単 表⑤ ることができる。 に計算できることを実感させる。 小テスト

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2 1いろいろな数量の関係を文字を ○あ る命題 を説明 する場 面で、 数量の 関① ノート記述 用いて説明する。 関係 を帰納 や類推 によっ て発見 的に捉 見② 小テスト え、 一般的 に説明 するこ との必 要性と 意味を理解させる。 2等式を目的に応じて変形する。 ○目 的意識 がもて るよう に具体 的な事 表⑥ 小テスト 象の中で式の変形をする。 見③ 3 1カレンダーに含まれる数の法則 ○式 の意味 を読み 取る方 法とそ の手順 関② 学習プリン を式から読み取る。 を理 解する ために 、読み 取りモ デルを ト 作成する。 2真ん中の数をxとして、xを対 ○式 の意味 を読み 取るて だてと して、 見④ 学習プリン 称の中心に並ぶ数がxの個数倍に 構造に着目したヒントの提示をする。 ト なることを説明したり、真ん中の 【本時】 数をxとして説明した式の意味を 読み取ったりする。 3対称性をともに、新たにカレン ○読 み取る 意欲を 向上さ せるた めに問 見④ 学習プリン ダーの数の法則を証明したり読み 題づ くりに よる友 達の表 した文 字式を ト 取ったりする。 提示する。 6 本時 (1) 指導観 前時は、時間の始めに既習の「連続する3つの数の和が、3の倍数になる」ことを説明させた。 その後、x+(x+1)+(x+2)+(x+3)+(x+4)=5(x+2)の説明の式だけ を見て、「カレンダーの横に5つ並んだ数の和が、5の倍数になる」ことを読み取る活動をさせ た。その際、カレンダーのある数をxとして、x+1、x+2、x+3、x+4がカレンダーの どの数になるのかを生徒とのやりとりをしなが らカレンダーに示していき、5つの数の並びを 明らかにした。こうして、文字式で表された事 象を明らかにしたものを以降文字式の意味を読 み取るときのお手本とするために「読み取りモ デル」として教師がまとめている。また、最初 の式と最後の式に「何は-どうなる」という命 題の意味が含まれることを押さえた。最後に「読 み取り モデ ル」( 図1)にな らって、他の式を 教師が見つけた法則として提示し、式の意味を 読み取らせる活動を行っている。 本時は、同じカレンダーの問題を使って、真ん中の数をxとした説明の式から、「何は-どう なる」ことを説明した式かを読み取る活動をする。まん中の数をxとして、xを対称の中心とし て点対称に並ぶ数がxの個数倍になっていることを見つけ出す活動をする。初めに横に並んだ3 つ数の和が3の倍数になることをまん中の数をxとして説明を考えさせる。次に、「縦に並ぶ3 つの数の和は、3の倍数になる」ことを説明した式だけを提示し、前時と同じように「読み取り モデル」にならって、命題を読み取らせる活動を行う。その際に、読み取りができない生徒に対 して、「xを9とすると、x+1はどの数になりますか」と構造に着目したヒントを出しながら、 図の中に印を入れさせ式の意味を読み取りらせる。このとき、それでも読み取りがすすまない生 徒に対しては、xを9としたり、xを12としたりしてxの数を変えていくつかの場合の具体的 な数を考えさせることで、生徒自身にその構造に気づかせるように留意する。最後に、3つ並ぶ いろいろな数の和が、全てまん中の3倍になっていることを明らかにした後、それらを1つに図 示し、xを中心に点対称になっていることに気づかせていきたい。 (2) 主眼 真ん中の数をxとしてカレンダーの中に潜む法則を説明したり、読み取ったりできる。 図1 読み取りモデル

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(3) 展開 学習活動 指導上の留意点 1 前時の横に3つ並んだ数の和の説明のほかの解 き方を考える。 ○前時の横に並んだ3つの数の和の説明の式を (1) 前時を想起する。 見せ、ほかに説明の仕方はないかを問い、真ん (2) 真ん中の数をxとしたときの説明を考える。 中をxとして説明はできないか問いかけ、説明 (x-1)+x+(x+1) をノートにさせる。 =x-1+x+x+1 ○真ん中の数をxとしたときの証明を、簡単に =3x 説明しまとめる。 2 めあてを知る。 めあて xにするものを変えて、カレンダーの法則を見つけよう! 3 問題1を解く。 【問題1】 右の式は、図のカレンダーのある事柄を説明 (x-7)+x+(x+7) した式です。「何が」「どうなる」ことを説明した =x-7+x+x+7 式かを読み取り答えましょう。 =3x (1) 自分で、問題1を解く。 ○まず、生徒に3分ほど考えさせ、その後全体 ア)「何が」の式を読み取る。 で読み取りを進める。 ・「縦に並んだ3つの数の和」 ○教師がカレンダーの中に仮のxを示して、そ イ)「どうなる」の式を読み取る。 れを基準にx-7、x+7がどれになるかを問 ・「真ん中の数の3倍になる」 いかけ、文字で表された3つの式が、縦に並ぶ (2) 読み取った意味をモデルに習ってまとめる。 3つの数であることをカレンダーに表された図 4 問題2を解く。 で確認する。 【問題2】 右の式は、図のカレンダーのある事柄を説明 (x-6)+x+(x+6) した式です。「何が」「どうなる」ことを説明した =x-6+x+x+6 式かを読み取り答えましょう。 =3x (1) 問題を解く。 ○問題1と同じようにすすめる。 ア)「何が」の式を書きだし、式を読み取る。 ○カレンダーの中に式を示しながら、式の関係 ・「斜めに並んだ3つの数の和」 を読み取らせる。 イ)「どうする」の式を書きだし、式を読み取る。 ・「真ん中の数の3倍になる」 (2) 読み取った意味をモデルに習ってまとめる。 ○<法則>の表現として、「斜めに並んだ…」 の表現が、的確であるかどうかを活動5のよう な並びとの区別をさせるために、図で確認する。 5 問題3を解く。 ○同じ斜めでも、右下がりの斜めでも同じこと がいえるかを問い、生徒にその説明をさせる。 【問題3】 1 2 3 4 5 6 7 右の図の○で示したような斜めに並んだカレンダーの 8 9 10 11 12 13 14 3つの数の和は、真ん中の数の3倍になります。このこ 15 16 17 18 19 20 21 とを文字式を使って説明しましょう。 22 23 24 25 26 27 28 29 30

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(1) 問題を解く。 ○問題1、問題2が解けなかった生徒は、問題 斜めに並んだ3つの数をx-8、x、x+8と 3の説明の式、 おくと、 (x-8)+x+(x+8) 3つの数の和は、 =x-8+x+x+8 (x-8)+x+(x+8) =3x =x-8+x+x+8 から、「何は-どうなる」ことを説明した式な =3x のか式の意味を読み取る問題に換え、問題を解 xは整数なので、3xはxの3倍となる。 く。 よって、斜めに並んだ3つの数の和は、真ん中 の数の3倍になる。 6 今日のまとめをする。 (1) 3つの数の和のきまりを考える。 ○3つの数に関する規則をカレンダーの中にか ・問題1・2と3つの数の規則をカレンダーの中 き込ませ、気づいたことをまとめさせる。 に書き入れる。 1 2 3 4 5 6 7 ①横に並ぶ3つの数の和は、真ん中の数の3倍。 8 9 10 11 12 13 14 ②縦に並ぶ3つの数の和は、真ん中の数の3倍。 15 16 17 18 19 20 21 ③斜めに並ぶ3つの数の和は、真ん中の数の3倍。 22 23 24 25 26 27 28 <法則> 29 30 31 点対称に並ぶ3つの数の和は、真ん中の3倍 (2) どうしてそうなるのかを考える。 ○教師が、考えた法則が式のどこから分かるか ・必ずx以外の2つの数の和は、符号を変えた数 を問いかけ、説明の式の第1式を見るとxの両 の2つの数の和になるのでちょうど定数項が打ち 脇の数の定数項が、符号を変えた数になってい 消しあう。 ることに気づかせる。

参照

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