• 検索結果がありません。

【08】「特別の教育課程」の実施と、「外国人児童生徒支援会議」の可能性

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "【08】「特別の教育課程」の実施と、「外国人児童生徒支援会議」の可能性"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

9 HANDSnext 小中学校での「外国人児童生徒等に対する日 本語指導」を、正規教育課程として位置づける 「特別の教育課程」が平成 26 年度から実施され るという情報は、これまでも折に触れてお伝え しました。これについて、文部科学省は 1 月 14 日付けで省令および告示を正式に公布し、いよ いよ実施が秒読み段階となりました(文部科学 省 HP http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ clarinet/003/1341903.htm)。 一方、このような大改革にも関わらず、教育 委員会や学校現場に具体的な動きは見られませ ん。「4 月から本当に実施できるのだろうか」と、 不安になってしまうのも事実です。発表内容に は、学校長責任で子どもの日本語能力を判定す ることや、指導計画作成や評価の仕方に関する ことまで、様々な要件が明記されています。実 施には相当の準備が必要なこと、効果が表れる までには一定の年数がかかるであろうことが想 像できます。 HANDSnext 読者の中には、未だ「外国人児 童生徒に対する日本語指導は、在籍の多い一部 の学校での課題」と考えている方がいらっしゃ るかも知れません。しかし、今回の「特別の教 育課程」は、厳密に言えば「日本語指導を必要 とする児童生徒が一人でも在籍していたら実施 する」ことを示しています。「日本語指導が必要 な児童生徒の受入れ状況等に関する調査」(平成 24 年 5 月 1 日現在、文部科学省)によれば、栃 木県内 120 の公立小中学校に、計 557 人の日本 語指導が必要な児童生徒が在籍しています。こ の数字をそのまま「特別の教育課程」の導入が 必要な学校と考えれば、学校現場への周知と教 員研修計画等を急いで進めるべきだと考えます。 宇都宮大学 HANDS プロジェクトは、県内 40 小中学校の「外国人児童生徒教育拠点校」にお ける担当教員をメンバーとする「外国人児童生 徒支援会議」を運営しています。実際の支援に 関わるスキルの共有や情報交換など、年 3 回こ れまで計 11 回の会議の他、実践内容や意識に関 するアンケート調査を実施してきました。それ らの成果は、教員向け手引き書『教員必携、外 国につながる子どもの教育』全 3 刊の内容に反 映されました。これは、ネットワークを通して 結びついた担当教員の思いが形になったものと 言え、その活用の輪が県外にも広がっています。 前述の「特別の教育課程」の効果的な導入に ついては、先ず拠点校 40 校がどのように取り組 むかがポイントになると私は考えています。そ のためには、これまで各校に一任されていた日 本語指導や適応指導の内容を、根本的に再検証 する必要があります。また、校内での外国人児 童生徒教育の在り方についても、原点に帰って の議論が必要となるでしょう。新制度がもたら す多くの課題を乗り越えるためには、共通の課 題意識を育み築きあげたネットワークの力を活 用することが有効であり、それが「外国人児童 生徒支援会議」ではないかと考えるのです。そ して一日でも早く、その成果を 80 校以上ある「非 拠点校」(日本語指導が必要な児童生徒がいるが 日本語指導教室は無い)と共有し、新制度のス タートを支えなければならないと思っています。 外国人児童生徒教育という未開の分野で苦闘す る教員による「ヤル気集団」が、新しい教育の 扉を開けてゆく。このような流れが栃木から発 信できれば、どんなに素晴らしいことだろうと 思っています。 国際学部特任准教授

若 林 秀 樹

「特別の教育課程」

の実施と、

「外国人児童生徒支援会議」

の可能性

参照

関連したドキュメント

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名だったのに対して、2012 年度は 61 名となり約 1.5

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名、2012 年度は 61 名、2013 年度は 79 名、そして 2014 年度は 84

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名、2012 年度は 61 名、そして 2013 年度は 79

2011

今年度は 2015

今回のアンケート結果では、本学の教育の根幹をなす事柄として、