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カ サ ギ笠 置
医 学 博 士 甲第149 号 ユウ裕
子
昭和59 年 3月
6 日1 氏名〔生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 学 位 規 則 第5
条 第1
項 該 当 ( 医 学 研 究 科 専 攻 , 博 士 課 程 修 了 者 〉 角 膜 疾 患 のecularsp microscope に よ る 臨 床 的 研 究第 1 報 Posterior polymorphous dystrophy の ス ペ キ ュ ラ 一 マ イ ク ロ ス コ ー プ に よ る 観 察 論 文 審 査 委 員 第
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報 角 膜 へ ル ベ ス に お け る 角 膜 内 皮 細 胞 所 見 ( 主 査 〉 教 授 内 田 幸 男 ( 副 査 〉 教 授 鎮 目 和 夫 , 教 授 串 田 つ ゆ 香論 文 内 容 の 要 旨
研究目的 角膜内皮細胞は前房とのバリア機構を有し,角膜の 透明度を保つ上で重要な役目を持つ. 一方,rlacuesp microscope は,従来の細隙燈顕微鏡 における鏡面反射法を原理とした生体顕徴鏡で、あり, この発達に伴って角膜内皮細胞の形態学的観察が臨床 的に可能となった.種々の角膜疾患において,その病 態を詳細に知るために,また手術方法の選択や予後の 推測の手がかりとして,角膜内皮細胞を観察すること は重要である. 著者は,角膜変性症の一つであるtspo 巴roir polymor 凹 phous phyystrod と,角膜へルベスの内皮細胞を, s p e c u l a r microscope で観察した.また特に,角膜へル ベスについては,実質性病変への解明の手がかりとし て,樹枝状角膜炎の角膜内皮細胞を経時的に観察し, 検討を加えた. 対象と方法 P o s t e r i o r polymorphous strophydy の3例(男 3例 6眼〉と,混濁や変性のない角膜に樹枝状角膜炎を生 じた1 例 11 1 眼(男 3 眼,女 8 眼〉を対象とした. 撮影には,輿南カメラ研究所製広視野接触型raluceps m l c r o s c o p e を用いた.撮影したフィルムを約075 倍に 拡大し, コンビューター画像解析装置で角膜内皮細胞 を計測した. 結 果 P o s t e r i o r polymorphous yphtrodys では,加齢変化 を上まわって内皮細胞が拡大し,形の不整,配列の乱 れが認められた.また,正常内皮細胞に比べ,ばらつ きも大きく正規分布を示していなかった.細際燈顕微 鏡所見で小水庖)elcisev( に相当する部分は,正常の 内 皮 細 胞 は 存 在 せ ずretarc の 様 相 を 呈 し て い た . c r a t e r 周囲の内皮細胞は,他に比べ有意に拡大し,形 の不整や配列がより強く認められた.角膜ヘルベスで は, どの症例の内皮細胞層にも,樹枝状病変付近に滴 状角膜 neaorc( )atattug に似た黒くぬける像-non( r e f r a c t i n g eaar = N .R.A.)が観察された.著者は, N. R . A. の出現程度を,全く認められない[ 0J
から角膜 全 体 に 密 に 認 め ら れ る [6J
まで7段階に分類した. また,樹枝状角膜炎消退後の残存角膜混濁を,全く認 め ら れ な い [0J
から,角膜全体に広範囲に認められ る 口JV まで5段階に分類し,判定に用いた. 樹枝状角膜炎発症時にはN.R .A.は存在しないかご く軽度で,数日(平均 7.8 日〉して出現した.経過中最 高段階に至る日数は平均.115 日で,判定基準で[2J
か ら [5J
であった.この判定と,残存角膜混濁の判 定には相関々係が認められ (r=0.6858 ,p<0.005) , N. R . .A が多く出現するほど角膜混濁は広範囲であり,ま たこれらの部位は一致する傾向にあった.残存角膜混 濁と N. R. A. の存在期間には,同じく相関々係が認めら れた (r= 458.60 , p< 0)050. ,角膜内皮細胞はN. R.A.727-9 0 出現前より消退後の方が大となっていたのは7例であ り ,ssolllec としては平均3.7% であった.健眼の角膜 中央部の内皮細胞面積と比較すると,llec ssol のあっ た6例では平均7.7% であった. 考察 P o s t e r i o r polymorphous trophydys は,遺伝性を有 し,胎生期のデスメ膜の発生と内皮細胞の分化の異常 とされる通常非進行性の疾患である.しかし,上皮や 実質に浮腫をきたす症例もあり,内皮細胞の機能を知 る上で, arulecps cepoisorcm による観察は意義のあ ることがわかった. 角膜へルベスにおける N. R. A. は,内皮細胞の一過性 の腫脹と考えられており,単純へルベスでは重篤な虹 彩炎で出現したといわれてきた.今回,ごく軽度の虹 彩炎でも樹枝状角膜炎が出現すると,一過性の内皮細 胞の障害が起こることが明らかとなった.これは単純 へノレベスウィルスの角膜上皮への侵襲によっておこる 炎症が,その部付近の角膜内皮細胞に影響しているも のと考えられた.また, N. R.A.が多数広範囲に長期間 存在するほど,広範囲の角膜混濁を残す傾向があった. よって,角膜内皮細胞を観察することは,予後の推定 ならびに侵襲の程度を知る上で有意義であると考え た