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トロンポポエチンの巨核球コロニー形成に与える影響について

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Academic year: 2021

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ミズ タニ リヨウ コ 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員

水 谷

良 子 ( 医学博士 乙第619 号 昭和58 年 7 月 8 日 学 位 規 則 第5条 第2項該当(博士の学位論文提出者〉 ト ロ ン ポ ポ エ チ ン の 巨 核 球 コ ロ ニ ー 形 成 に 与 え る 影 響 に つ い て ( 主 査 〉 教 授 滝 沢 敬 夫 ( 副 査 〉 教 授 鎮 目 和 夫 , 教 授 肥 田 野 信

論 文 内 要 の 要 旨

目的 トロンボポエチンは血小板産生を調節する液性因子 であるがその作用機序,産生部位など未だ明らかでな い点が多い.本研究は巨核球コロニ一法を用いトロボ ポエチンの作用機序を究明することを目的とした. 方法 トロンボポエチン活性の高いとされている血小板減 少 マ ウ ス 血 清teletalp( detleepd mouse serum , PDMS) を作製した.つまり抗マウス血小板ウサギ血 清teletalpitna( serum , APS) を生理食塩水で01倍に 希釈し,その0.2ml をBALB/C マウスの腹腔内に注 射し, 21時間後に採血し,血清を分離して用いた.な おAPS の 作 製 はC3H マ ウ ス の 血 液 を02倍 容 の EDTA 溶液に入れ,二重遠心法にて血小板を採取し, その 2X 019個を週1回計5回ウサギに静注した.最後 の静注後1週目に全採血をし,血清を分離したものを APS とした 巨 核 球 コ ロ ニ ー の 培 養 は 血 奨 凝 塊 法 を 用 い た . BALB/C マウスより骨髄細胞を採取し ,10005 μlにな るようにイーグル培養液で、調製した.この細胞浮遊液 O.lml にウシ胎児血清0.2ml ,NCTC109 培養液O.lml , アスパラギン溶液O.lml ,10% ウシ血清アルブミン1.0 ml , ウ シ 胎 児 抽 出 物O.lml ,コロニー形成刺激因子 ( c o l o n y -s t i m u l a t i n g rotcaf , CSF) mlOl. , PDMS 1.0 ml を加えて,最後にクエン酸ナトリウム加ウシ血奨 O . l m l を加えてすばやく混和後, 0.4ml をとりプラス チック培養血の中央に凝固させた.その後血奨凝塊の 周囲に10% ウシ胎児血清を含むイーグル培養液を6.0 ml 入れ,3TC で5

% CO

2のもとで7 日間培養した. なおCSF はC57 Blマウスの牌細胞を pokeweed o-tim g e n と共に2日間培養した上清を用いた.対照として PDMS のかわりに正常ウサギ血清を01倍希釈して注 射したBALB/C マ ウ ス の 血 清 を 添 加 し て 培 養 を 行 なった. 培養終了後,一部の培養血でアセチルコリンエステ ラーゼ染色を行ない,同染色陽性の細胞を巨核球とし, 4 個以上の巨核球の集塊を巨核球コロニーとしてその 数を算定した. 残りの培養血にフオイルゲン染色を行ない,巨核球 コロニーを構成している細胞のDNA 量を顕微分光光 度計を用いて測定した. 結 果 巨核球コロニー数は,対照を100% とすると PDMS を10% 添加した群で、は260% と増加していた. 巨核球コロニー構成細胞のDNA 量は対照群では4 N50% , 8N34% , 16N16% と4N にピークがあり,一方 PDMS 添 加 群 で は4N24% ,8N30% , 16N32% , 23 N12% , 64N2% と16N にピークがあり,対照、ではみと められなかった32N ,64N の細胞が認められるように なった 考察 こ の よ う な 事 実 よ り PDMS 中 に 巨 核 球 のen d o m i t o s i s を促す因子の存在が考えられ, このPDMS 作用は主にトロボポエチンによるものと考えられる. 一方,巨核球コロニー形成にはCSF の存在が必要で ある_ CSF とトロンボポエチンは共に血小板産生調節

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因子と考えられるが,両者の主な働きは異なる可能性 がある.

CSF

はコロニー形成に不可欠で,単独でコロ ニーを形成する.一方, トロンボポエチンのみでは十 分なコロニー形成はみず,

CSF

と共に加えてコロニー の増加をみる.このことより,

CSF

2N

の細胞をその まま分裂させるのが主な働きで, トロンボポエチンは 一番成熟した

2N

の細胞に働いて

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や成熟 を促進するのが主な働きであると考えられた.今後, 両者の異同,作用機序などは,それぞれの純化によっ て一層明らかにされていくであろう.

論 文 審 査 の 要 旨

本 論 文 は ト ロ ン ボ ポ エ チ ン の 巨 核 球 コ ロ ニ ー 形 成 に 与 え る 影 響 を み た も の で , 生 体 内 で の 血 小 板 産 生 機 構 お よ び ト ロ ン ボ ポ エ チ ン の 生 理 学 的 働 き を 解 明 し て し 、 く 上 で , 学 術 上 価 値 あ る 論 文 と 認 め る . 主論文公表誌 トロンボポエチンの巨核球コロニー形成に与える影 響について. 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第

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巻 第

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頁(昭和

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日発行〉 副論文公表誌 1)血小板減少マウス血清の巨核球コロニーに及ぼ す影響について. 医学のあゆみ

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2 ) トロンボポエチンの巨核球コロニー形成に与え る影響について 血 液 幹 細 胞 そ の 動 態 と 分 化 一 一

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3 ) 急性前骨髄球性白血病に関する研究 t 1(

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7)例の頻度および病像について 臨床血液

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ー 4 ) 急性白血病の寛解率および生存期間に影響する 諸因子について. 臨床血液

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5 ) 思春期貧血. 産婦人科の実際

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6 ) 急性骨髄性白血病患者の白血病性コロニー形成 細胞に関する研究. 医学のあゆみ

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7)皮膚光線過敏症と赤血球プロトポルフィンの増 加を認めた鉄芽球性貧血の 1 例. 臨床血液

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8 ) 経過中に脳内腫療を認め,治療により完全寛解 した急性骨髄性白血病の 1 例. 臨床血液

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参照

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