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東洋大学研究ブランディング事業について 利用統計を見る

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東洋大学研究ブランディング事業について

著者

加藤 和則

著者別名

KATO Kazunori

雑誌名

工業技術

42

ページ

15-18

発行年

2020-02

URL

http://doi.org/10.34428/00011445

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

度の指標で、熱中症の危険度を判断する数値であ る。日本生気象学会では、日常生活における熱中症 予防指針として、危険度を示している(表 1)。 また、一般には「暑さ指数」として、天気予報な どでも報道されているので、参考にして欲しい。 表1 日常生活における熱中症予防指針 5.おわりに 以上の要約として以下の箇条書きをまとめとする。 1) 日よけの工夫が特に重要! 2) 雨戸も活かそう! 3) 日よけは、南だけでなく、東、西、北面も注意! 4) 太陽高度が低い西日・朝日に、特に注意が必要! 5) エアコンは、我慢せずに使用しよう! 6) 扇風機も上手に併用をしよう! 7) 室内の温湿度を確認しよう! 8) 天井断熱、壁面断熱も効果(アルミホイル等) 9) 換気・通風では、温度差換気の活用を 10) 外気温が高い日中は窓を開けず、熱を室内に入れな い 11) 打ち水は夕方がベスト 最初にも述べたが、2020 年の東京オリンピックで は、観戦者、住宅内でテレビ観戦をする人も、暑熱環 境による熱中症リスクがある。是非、住まいと住まい 方の工夫で熱中症対策をしての観戦をお薦めする。 謝辞:これまでの調査に回答いただいた方々、講演に関する図表 に記して感謝いたします。 参考文献 1) 星秋夫, 稲葉裕(2002): 人口動態統計を利用した発生場所か らみた暑熱障害の死亡率. 日生気誌, 39: 37-46. 2) 梅干野晃:日射の遮蔽、(浦野良美編(1991):住宅のパッシ ブクーリング、41-56、 森北出版) 3) 柴田祥江, 北村恵理奈, 松原斎樹:高齢者の夏期室内温熱環 境の実態と熱中症対策意識―体感温度の認知(見える化)に よる行動変容の可能性―, 日本生気象学会雑誌, 55(1) , 33-50, 2018 4) 日本生気象学会:日常生活における熱中症予防指針 ver.3 http://seikishou.jp/pdf/news/shishin.pdf 参考HP 1) 厚生労働省熱中症関連情報 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou _iryou/kenkou/nettyuu/ 2) 環境省熱中症予防サイト http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/prev/index.htm 3) 総務庁消防庁熱中症情報 http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html 4) 防ごう!!守ろ う!! 高齢者の 脱水 日本訪 問看護 振興財 団 http://www.jvnf.or.jp/top/dassui.pdf 5) 住まいと住まい方の工夫で熱中症対策 京都府立大学建築環 境工学(環境心理行動学)研究室 http://mat-lab5.com/?cat=18

東洋大学研究ブランディング事業について

Toyo University Research Branding Project

加藤 和則* 1.はじめに 東洋大学では、「諸学の基礎は哲学にあり」という建 学の精神を教育の基本とし、異なる学問分野同士の融 合、連携を図ることにより、知的イノベーション拠点 の確立を骨子とする将来ビジョン「東洋大学ビジョン Beyond 2020」を策定している。これは、「グローバリ ゼーション」「イノベーション」「創造力」「人間価値」 というキー・コンセプトによる大学改革を目指したも ので、「創造力」の項目では「研究者×イノベーター で、産学連携を創造」を約束している。 東洋大学生体医工学研究センター(Research Center of Biomedical Engineering, Toyo University)は、 2011 年度採択の文部科学省「私立大学戦略的研究基盤 形成支援事業」をきっかけに設立されたキャンパス・ 学部横断型の研究センターで、これまでに多くの学内 教員・研究補助員および学外共同研究機関とともに研 究活動を行い多くの研究業績と産学連携活動を実施 し、高い評価を得てきた。この研究組織を更に発展さ せ、かつ東洋大学のブランディング力を高める目的 で、文部科学省の「私立大学研究ブランディング事 業」に採択された研究課題「多階層的研究によるアス リートサポートから高齢者ヘルスサポート技術への展 開」を2017年度から実施している。現在、東京オ リンピック・パラリンピック 2020 への貢献を中間目標 として、バイオミメティクス・運動生理学・神経生理 学・機能栄養学的観点からアスリートのコンディショ ニング支援、分子生物学・細胞生物学・動物生物学な どの観点から猛暑による競技関係者・観客の熱中症対 策等の研究を多階層的に実施している。同時にこれら の研究成果を、Beyond 2020 として高齢者の健康福祉 増進に向けて発信する持続的な研究として発展させ、 以下の 3 つの柱で研究事業を実施している。 図1,東洋大学研究ブランディング事業概要 ① メンタルヘルス不調の可視化、生体ストレスによる 運動循環機能の調節機構、国産カヌー等を通じた、 アスリートサポート技術の開発 ② 細胞・遺伝子・動物個体を用いた総合的な暑熱スト レス応答解析、熱中症予防成分の発見、暑熱負荷評 価モデルの作製などのヘルスサポート技術の開発 ③ 高齢者の機能障害を可視化できるウェアラブル端 末等の開発、運動・栄養学的研究成果による、高齢 者の健康維持・増進、予防への貢献 東洋大学は様々なスポーツ分野で活躍するトップア スリートの育成を積極的に行っているが、そこには科 学的な研究の知見の裏づけがあることや、文系のみな らず理系も含めた高度な研究・教育が行われている総 合大学であることのイメージを浸透させることを、本 研究センターの活動を通じて図りたいと考えている。 2.ブランディング事業の3つの柱 2.1 アスリートサポート技術の開発 アスリートが国際舞台で日々の練習成果を 100%発揮 して、結果を残すには、メンタル面、フィジカル面、 〗。はじめに

東翠大學婿覧ブ予ンディング事睾について

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双方のサポートが必要で、特に競技を含めた日常生活 における様々なストレスにどう対処するかは大きな課 題である。本学では平成22年度から、私立大学戦略 的研究基盤形成支援事業「脳科学を基盤としたストレ スの可視化とヘルスサポートシステムの開発研究」に おいて、ストレスの可視化機器の開発や、ストレス生 体応答の測定方法の開発研究を実施し、その成果を産 学連携で実用化してきた。本研究グループは、この研 究基盤をアスリートサポート技術として更に発展させ て、アスリートのメンタルおよびフィジカルストレス を神経・循環生理学的および運動生理学的な立場から 可視化するプロジェクトで、小河繁彦、望月修、窪田 佳寛(理工学部)、川口英夫(生命科学部)、大上安奈 (食環境科学部)で主に構成されている。既に望月・ 窪田らは国産カヌー開発に成功しており、オリンピッ ク競技に向けての活動を継続している。また小河、大 上は運動生理学的解析を通じて、低酸素状態、持久運 動における生体の調節反応の変化を測定している実績 を持つ。また川口は、デジタルペンによるメンタルヘ ルス不調の測定に成功しており、より簡便な測定法の 開発を目指している(図2)。 図2、アスリートサポート技術開発の研究成果 2.2 熱中症サポート技術の開発 アスリートサポートに加えて、2020 年オリンピッ ク・パラリンピック東京大会は、酷暑の中での開催と なるため、国内外の競技関係者および観戦者を熱中症 から守る対策も必須である。熱中症は生体に過度な暑 熱ストレスが負荷されることが原因とされ、ヒートア イランド現象や地球規模の温暖化の影響により日本全 土およびアジア諸国でも深刻な社会問題となってい る。現在、酷暑からアスリートおよび観戦者の健康を 守るために、都心の緑化計画や飲料水・冷却グッズ提 供、緊急医療体制の整備といった対処療法的施策が講 じられているが、根本的な問題解決には至っていな い。本研究事業では、この緊急性を有する熱中症問題 に対して、遺伝子レベルから個体レベルに至るまで多 階層的に暑熱ストレスを可視化し、根本的な熱中症対 策の実用化を目的としている。 本研究グループは、加藤和則、寺田信幸、合田達郎 (理工学部)、金子律子、根建拓、小柴和子(生命科学 部)で主に構成する。暑熱ストレスに対する生体の応 答システムを、金子は血管で、根建は骨格筋で、小柴 は心臓でそれぞれ細胞系と動物モデルで解析している (図3)。この研究成果は、熱中症バイオマーカーへの 応用などに有用である。また加藤は熱耐性機構を獲得 できる植物由来機能成分を発見し(特許取得)、産学連 携で 2020 年度の実用化に向けて熱中症予防飲料・食品 の開発研究を実施している(詳細は後述)。寺田は熱中 症予防効果を評価できる、ミストサウナを用いた測定 系の開発に成功している。また本学の「オリンピッ ク・パラリンピック支援事業」において、暑熱ストレ ス予防成分を含むサプリメントを作製し、ヒト介入試 験を実施した。安全性に問題がないことを確認できた ので、猛暑環境下におけるアスリートのトレーニング 効果を検討するための倫理試験の承認をとり、来夏に 実施する予定である。 図3、熱中症サポート技術開発の研究成果 東洋大学研究ブランディング事業について

Toyo University Research Branding Project 加藤 和則

アスリートサポート研究

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熱中症対策研究

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双方のサポートが必要で、特に競技を含めた日常生活 における様々なストレスにどう対処するかは大きな課 題である。本学では平成22年度から、私立大学戦略 的研究基盤形成支援事業「脳科学を基盤としたストレ スの可視化とヘルスサポートシステムの開発研究」に おいて、ストレスの可視化機器の開発や、ストレス生 体応答の測定方法の開発研究を実施し、その成果を産 学連携で実用化してきた。本研究グループは、この研 究基盤をアスリートサポート技術として更に発展させ て、アスリートのメンタルおよびフィジカルストレス を神経・循環生理学的および運動生理学的な立場から 可視化するプロジェクトで、小河繁彦、望月修、窪田 佳寛(理工学部)、川口英夫(生命科学部)、大上安奈 (食環境科学部)で主に構成されている。既に望月・ 窪田らは国産カヌー開発に成功しており、オリンピッ ク競技に向けての活動を継続している。また小河、大 上は運動生理学的解析を通じて、低酸素状態、持久運 動における生体の調節反応の変化を測定している実績 を持つ。また川口は、デジタルペンによるメンタルヘ ルス不調の測定に成功しており、より簡便な測定法の 開発を目指している(図2)。 図2、アスリートサポート技術開発の研究成果 2.2 熱中症サポート技術の開発 アスリートサポートに加えて、2020 年オリンピッ ク・パラリンピック東京大会は、酷暑の中での開催と なるため、国内外の競技関係者および観戦者を熱中症 から守る対策も必須である。熱中症は生体に過度な暑 熱ストレスが負荷されることが原因とされ、ヒートア イランド現象や地球規模の温暖化の影響により日本全 土およびアジア諸国でも深刻な社会問題となってい る。現在、酷暑からアスリートおよび観戦者の健康を 守るために、都心の緑化計画や飲料水・冷却グッズ提 供、緊急医療体制の整備といった対処療法的施策が講 じられているが、根本的な問題解決には至っていな い。本研究事業では、この緊急性を有する熱中症問題 に対して、遺伝子レベルから個体レベルに至るまで多 階層的に暑熱ストレスを可視化し、根本的な熱中症対 策の実用化を目的としている。 本研究グループは、加藤和則、寺田信幸、合田達郎 (理工学部)、金子律子、根建拓、小柴和子(生命科学 部)で主に構成する。暑熱ストレスに対する生体の応 答システムを、金子は血管で、根建は骨格筋で、小柴 は心臓でそれぞれ細胞系と動物モデルで解析している (図3)。この研究成果は、熱中症バイオマーカーへの 応用などに有用である。また加藤は熱耐性機構を獲得 できる植物由来機能成分を発見し(特許取得)、産学連 携で 2020 年度の実用化に向けて熱中症予防飲料・食品 の開発研究を実施している(詳細は後述)。寺田は熱中 症予防効果を評価できる、ミストサウナを用いた測定 系の開発に成功している。また本学の「オリンピッ ク・パラリンピック支援事業」において、暑熱ストレ ス予防成分を含むサプリメントを作製し、ヒト介入試 験を実施した。安全性に問題がないことを確認できた ので、猛暑環境下におけるアスリートのトレーニング 効果を検討するための倫理試験の承認をとり、来夏に 実施する予定である。 図3、熱中症サポート技術開発の研究成果 2.3 高齢者ヘルスサポート技術の開発 東洋大学では、「東洋大学ビジョン Beyond 2020」を 提唱し、日本や世界が抱える課題を創造的に解決する事 を宣言している。特に、少子高齢化社会を迎える我が国 では、国民の健康の維持・増進、予防医学的な見地に立 ったスポーツの理解と振興は危急の課題である。スポー ツは、体力の増進や維持に加え、ストレスマネージメン トなどの効果を持っていることが知られている。そこ で、これまで培ってきたアスリートサポート技術の研究 を基に、一般国民、特に高齢者の体力レベルや嗜好に沿 った正しいスポーツの知識とトレーニング方法および、 医学的・生理学的・栄養学的なサポートに加えて、心 理・精神的サポートを総合的に構築したヘルスサポート 法の確立を目指す研究プロジェクトである。 高齢者のストレスコーピング技術を開発するグループは、 寺田信幸、堀内城司、田中尚樹、吉田崇将(理工学部)、児 島伸彦(生命科学部)に加えて加藤、川口、大上で構成して いる。堀内、児島、吉田は既に様々な精神ストレス症状(抑 うつ状態、社会的敗北ストレス等)を有するモデル動物の研 究を行い、関連因子・遺伝子の探索を開始している。田中 は、運動後のヒト脳波および脳血流量の変動を解析してい る。また寺田はウェアラブルな高齢者機能障害(嚥下)等の 機器の開発に成功した(図4)。さらに川口・大上は、板倉 キャンパス近隣自治体と共同で、高齢者健康プログラムを実 施し、食事・運動などのデータ解析を進めている。 図4、高齢者ヘルスサポート技術開発の研究成果 3.暑熱ストレス研究による熱中症予防対策 地球規模の温暖化やヒートアイランド現象等による高温 化が原因で発症する熱中症は日本では2010年頃から急 激に増加し、昨年は6月からの酷暑の影響で、9万人を超 える救急搬送患者が発生した。マスメディア・企業を中心と した熱中症に対する広報活動により、死亡者こそ今年は減 少したが(死亡者数160名)、入院加療を要する患者は未 だに3万人(救急搬送者の3割)を超えており、日本国内各 地で深刻な社会問題+医療問題となっている。さらに202 0年の夏に開催される東京オリンピック/パラリンピックは、 最も暑く湿度も高い時期に開催されることから、選手・関係 者および観戦客の猛暑対策も重要な国家課題として位置 されている(図5)。しかしながら未だに、道路の緑化計画や 熱中症の周知、冷却グッズ、飲料水の提供といった対処療 法的施策が講じられているだけで、具体的な解決策・予防 策には至っていない。そこでこの重大かつ緊急の酷暑問題 に対して、新たな熱中症対策案を分子生物・細胞生物・代 謝分析科学の基礎的な研究成果、科学的な根拠に基づく 予防法(熱中症予防飲食料)を、本研究プロジェクトで検討 している。 図5、酷暑の中のオリンピック・パラリンピック2020東京 これまでの研究の結果、生体が受ける暑熱ストレスは脳神 経系のみならず、循環器・内分泌系にも多大な影響を及ぼ すことが、遺伝子・機能性蛋白質・細胞・個体レベルで明ら かになりつつある。特に全身に張り巡らされた血管を構成 する血管内皮細胞が熱に弱い細胞であることを本研究では 突き止めた(図6)。実際に、ヒト血管内皮細胞を38〜40℃ の環境下で培養することにより、多くの血管細胞は形状が 変化し、死滅することを確認している。つまり、過度な脱水 症状や、血圧・循環系制御の破綻による熱中症の重症化 は、暑熱ストレスによる末梢血管の障害が原因であると考え

◆ 酷暑の中の東京オリ ン ピ ッ ク

平成29年: 救急搬送者数:約5万3千人 死者数:1,000人 うち、65歳以上が800人 競技者・大会関係者 そして観戦者(国内外) に対する熱中症対策は 必須! 東京 オリン ピック 2口 3 頁齢者へ』レスサ噌ート技術の関曼

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(5)

られ、この障害された血管に水分や塩分を補給しただけで は、細胞障害の回復は難しいと考えられる。 図6、暑熱ストレスに弱い生体内の組織と細胞 そこで我々は、熱中症を根本的に予防することを目標に、 40℃での環境下でも形状変化・死滅しない血管内皮細胞 を誘導できる化合物の探索研究を実施し、その結果、熱に よる血管内皮細胞の細胞死を防ぐ事ができる、化合物を2 種類発見した(日本国内特許が成立)。いずれの化合物も 柑橘系果皮由来の成分で、食品としての適応性・安全性も 確認されている成分であることから、これら成分を配合した 飲料、食品またはサプリメントなどへの製品化応用が期待さ れる、産官学連携事業を推進している(図7)。 図7、熱中症予防成分候補の広報活動と産学連携研究 これら研究は学術的な特徴を持つだけではなく、その成 果が日本酷暑の中で開催される東京オリンピックの観戦者 に対するより効果的な暑熱対策案として提案することがで き、社会的にも非常に大きな意義を有している研究プロジ ェクトと考えている。またそれが実現された場合の経済効果 は多大なものであると予想され、さらに東洋大学では、「東 洋大学 Beyond 2020」を策定し、サスティナブルに社会に 貢献できる研究を推進している。今回発見した熱中症予防 候補の化合物は、酸化ストレスによる血管保護効果や脂肪 酸代謝亢進なども期待されていることから、熱中症という一時 的または季節的なターゲットのみならず、「健康寿命延長を 目指した超高齢者社会」への貢献も期待できると考えている 4.研究ブランディング事業の広報活動 2019年2月に東洋大学工業技術研究所と生体医 工学研究センターの合同でシンポジウムを開催し、京 都府立大学大学院生命環境科学研究科の松原斎樹教授 に環境建築学的立場からの熱中症予防対策について講 演をいらした結果、学内研究者のみならず、企業・自 治体からなどから多くの参加者が集った。 また同年3月に開催された、東洋大学オリンピック・ パラリンピック連携事業研究成果メディア報告会にて、 熱中症予防サプリメントの開発と、臨床試験の概要を報 告し、学内 HP のみならず、複数の新聞記事(産経新聞、 日経産業新聞)に取り上げられた。さらに本研究プロジ ェクトを学内外に発信する目的で、本学公式 HP に本ブ ラ ン デ ィ ン グ 研 究 事 業 の 記 事 を 掲 載 す る と と も に Facebook を開設し、情報発信を行っている。 URL: https://www.facebook.com/toyoresearchbranding.1/ 5.おわりに 生体医工学研究センターでは、得られた研究成果を 活用し、社会実装することで、Society5.0 が提唱する 社会的課題である健康な長寿社会の実現や小子高齢化 に伴って増加する社会コストの削減を目指している。 さらに、持続可能な開発目標 SDGs の一つである全ての 人に健康と福祉を届けることを目標に、産官学連携活 動を通じて社会が抱える課題の解決に向けて、研究開 発活動を継続していきたいと考えている。

Strictly Confidential. Copyright: Toyo Univ. All rights reserved.

暑熱スト レス 血管 肝臓 骨格筋 (赤筋) 特 に熱に弱い組織 エネルギー蓄積 栄養素の代謝 老廃物の解毒 酸素・ 栄養素運搬 血圧、 体液量調節 持久力運動 血管、肝臓、骨格筋を、熱の障害から守る 機能成分を探索研究し、アスリートサポート 製品、高齢者・オリンピック観戦者の熱中 対策製品を開発する。

◆ 熱に弱い私たち の臓器

八朔・ 夏みかん シークワーサー ラム肉 ココナッ ツ ① 柑橘果皮成分 ② カルニチン ③ 中鎖脂肪酸 細胞代謝学と暑熱ストレス感受性遺伝子に基づく、熱中症予防成分の探索研究

Strictly Confidential. Copyright: Toyo Univ. All right reserved.

熱中 症 対策研究(熱中 症 予防成分の探索と実 用 化) 熱中症予防食品・ 飲料の開発に着手 特 許成立: 「熱中症の予防、軽減及び/又は治療の ための組成物」 出願者:東洋大学 プレス発表: ①毎日新聞WEB(3/18/2018) ②日刊ゲンダイ紙面(3/30/2018) ③産経新聞紙面(7/17/2019) ④日経産業新聞紙面(9/10/2019) 商品開発予定企業: 1)冷菓会社・・アスリート 2)製薬会社・・建設業者 3)印刷会社・・高齢者 4)東洋大オリジナル商品 東洋大学研究ブランディング事業について Toyo University Research Branding Project

加藤 和則

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