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目次 1 より良い 連携, 協力 を図った理科学習指導へ 1 2 科学館理科学習における指導目標 の観点一覧 3 3 科学館理科学習における指導内容 の系統一覧 4 4 小学校学習指導案 6 中学校学習指導案 22

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(1)

平成 30 年度(2018)

理科学習指導案

【小学校】

【中学校】

出雲市教育委員会 出雲科学館

〒693-0001 島根県出雲市今市町 1900-2 TEL 0853 (25) 1500 FAX 0853 (24) 8383 E-mail kagakukan@izumo.ed.jp URL http://www.izumo.ed.jp/kagaku/

(2)

目 次

1 より良い「連携,協力」を図った理科学習指導へ ··· 1

2 「科学館理科学習における指導目標」の観点一覧 ··· 3

3 「科学館理科学習における指導内容」の系統一覧 ··· 4

4 小学校学習指導案 ··· 6

5 中学校学習指導案 ··· 22

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- 1 - 平成20 年 3 月に新しい学習指導要領が告示され,平成 23 年度から小学校で,平成 24 年度から中学校で全面実施と なりました。その学習指導要領「指導計画の作成と内容の取り扱い」の中では,指導計画作成の配慮事項として,次の ことが示されています。 【小】(3)博物館や科学学習センターなどと連携,協力を図りながら,それらを積極的に活用するよう配慮すること。 【中】(5)博物館や科学学習センターなどと積極的に連携,協力を図るよう配慮すること。 科学館理科学習は,まさにこの「連携,協力」を図ったものといえます。出雲科学館では,平成14 年度より「小・ 中学校との連携,協力」を図った理科学習指導に努めてきました。その「連携,協力」を図る取り組みは,科学館理科 学習カリキュラムの準備段階,理科学習指導の事前段階・事後段階において,表 1~3 に示すように行ってきました。 さらに,科学館スタッフはティーム・ティーチング(T T)指導における役割分担を明確にし,表 4 のような学習支援 を行っています。 ※なお,小学校・中学校ともに教科書改訂が実施され,小学校は平成27 年度より,中学校は平成 28 年度より新し い教科書が使われています。学習指導案の単元名や内容は新しい教科書に準じています。 表 1 科学館理科学習カリキュラムの準備段階 理科学習内容検討委員会 小・中学校の科学館理科学習カリキュラムや学校利用全般について協議し,より効率的で効果 的な理科学習の実施体制を検討している。 教務主任者会 次年度の理科学習年間計画と学校行事との調整などを行い,科学館理科学習が確実に実施でき るよう協議している。 表 2 理科学習指導の事前段階 理科主任者会 各学校における科学館理科学習の推進役をお願いし,全単元における指導内容やTT 指導のよ り良い方法等,情報交流を図り,改善へ向けた協議をしている。(必要に応じて実施) 単元別事前打合せ会 理科を指導する教員が単元ごとの観察や実験を実際に体験し,観察・実験上の技術指導や安全 指導のポイント,またTT 指導における役割分担など,細やかな部分まで協議する。 表 3 理科学習指導の事後段階 児童生徒の自己評価 学習プリントに「学習を終えて」と設問し,児童生徒は自分の取り組む状況を「四択評価と自 由記述」により記入する。 教員アンケート 理科を指導する教員は,「サイエンスホールの学習」と「実験室・実習室の学習」についてそ の有効性を「四択評価と自由記述」により記入する。 データ集計表 児童生徒の自己評価および教員アンケートのデータ集計を行い,単元ごとの学習プログラムの 成果と課題を導き出し,指導方法の改善に向けてフィードバックを行っている。

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- 2 - 導入(T1) 観察・実験(T1,T2,T3) 考察(T1,T2,T3) まとめ(T1) まとめ補足(T2,T3) 学校での学習内容及びサイエンスホールでの演示実験との関連付けを図る 観察や実験の方法を児童生徒が理解しやすいように説明する ・安全上の注意を促す ・観察器具や実験装置などをビデオカメラで拡大して示す ・観察や実験の手順を順序立てて簡潔に説明する ・観察や実験の要点を明確にする ・児童生徒一人一人の役割分担を明示する 児童生徒一人一人が行う観察や実験へ助言する ・器具や装置の誤った使用方法の訂正をする ・記録の取り方の個別指導をする 観察や実験結果から,共通性や法則を児童生徒が導く過程の助言をする ・観察や実験結果をグラフ化する ・言語(文章)やイラストを用いた分かりやすい整理をする 観察や実験結果から明らかになった事象をまとめて説明する 理科と実生活との関連付けを説明する 観察や実験の様子(技能や表現などを含む)で良かった点を積極的に認めて褒める 大学や研究所などの研究事例と学習内容との関連付けを説明する 以上のような学校と科学館とが「連携,協力」して実施する理科学習は,これまでの児童生徒の自己評価や引率の教 員アンケートの結果などから良好な状況であると判断しています。 (*資料参照 科学館理科学習プログラムの評価資料) 今後は,学習指導要領の趣旨を生かしてさらに深い連携を図った理科学習を進めていくことが大切であると考えます。 科学館のスタッフが児童生徒と対面する時間は各学校の先生方と比べると一瞬に過ぎません。観察や実験時の児童生徒 の「関心・意欲・態度」や「観察・実験の技能・表現」の良好な状況を科学館側では具体的に評価するように心がけて います。しかし,これまで実験への取組に消極的であった児童生徒が科学館では主体的に参加するようになった場合な ど,一人一人の「成長」の部分まで把握することは難しい状況です。各学校の先生方で一人一人の学習プリントを十分 ご覧いただき,児童生徒個人の「成長」の部分を認め,日々の学習へつなげていただければと思います。さらに,各学 校で当該学習内容との連続性を考慮した科学的体験の場を設定したり,科学概念について補充学習をしたりなど科学館 では十分指導できない事後の学習を行っていただければと思います。 学校と科学館で役割を分担し合い,それぞれの良さを生かして今後も理科学習を推進して行くよう考えています。次 の2 つの視点を共にもち,児童生徒も教員も「理科が楽しい」と感じられるような理科学習を創り,児童生徒の『科学 する心』として知的好奇心・探究心・創造性を育むことができればと願っています。 1 学校と科学館での理科学習の内容との連続性に配慮して指導をする 2 児童生徒の良さや成長を積極的に認め,お互いに前向きに伝え合う

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観点(1) 観点(2) 観点(3) 観点(4) 主な観察・実験 主な機器・装置など 個別化対応 関心・意欲・態度 科学的 思考・表現 観察・実験  技能 知識・理解 □風の強さと車が走る距離の関係を調べる。 送風機 2~3人/1セット ●   □風の強さと車が走る距離の関係をまとめる。 ● □夏の星座や星の観察を行う。 プラネタリウム ● ● ■ガリレオ式簡易望遠鏡づくり・月の模擬観察行う。 ● □水を冷やしたときの水の様子を観察する。 ● ● □水を冷やした時の温度変化を調べ,グラフに表わす。 ● ● □ヒメダカの受精卵の変化を調べる 双眼顕微鏡 1人/1台 ●   □水槽や池の水を観察して,魚の食べ物を調べる 双眼顕微鏡 1人/1台 ● 〼電熱線の太さや長さによる発熱の違いについて調べる。 電熱線実験装置 3~4人/1台 ● ● ■電流計を使って電流の強さを調べる。 電源装置・電流計 3~4人/1台   ● □光合成が葉緑体で行われていることを確かめる。  双眼顕微鏡  1人/1台  ●   ● ● □水中の小さな生物を観察する。 双眼顕微鏡  1人/1台 ● ● 電流計・電圧計 電源装置  ■選択A:キャッチロボットの制御を行う。 レゴマインドストームNXT 2人/1台 ■選択B:ホッケーロボットの制御を行う。 レゴマインドストームNXT 2人/1台 ■選択C:車型ロボットの制御を行う。 イーガジェット 2人/1台 ■選択D:虫型ロボットの制御を行う。 イーガジェット 2人/1台 ■印は発展的学習内容を,〼は発展的学習を一部含んだ内容を示している。 ●印について: 理科学習指導案において,評価項目としている観点を示している。   学年 科学館理科学習 評価項目 テーマ 第2・3時:実験室・実習室の学習 小3 風やゴムで動かそう 小4 月や星の動き 水のすがたと温度 小5 魚のたんじょう 流れる水のはたらき □流水のはたらきを調べる。 流水実験装置 4~7人/1台 ● ● ふりこのきまり □ふりこの1往復する時間は何によってかわるか調べる。 ふりこ実験器 2人/1台 ● ● 小6 物の燃え方と空気 〼酸素発生装置による酸素の捕集と燃焼実験を行う。 ● ● -3 -電気と私たちのくらし 中1 植物の世界 物質の姿と状態変化  □水とエタノールの混合物の蒸留実験を行う。  リービッヒ冷却器  3~4人/1台  ● ●    中2 物質どうしの化学変化 □マグネシウムの燃焼実験(定比例の法則)を行う。 電子天秤 (秤量0.01g) 3~4人/1台 ● ● 電気の世界 □電熱線の発熱量を決める条件を調べる。  3~4人/1台    ● ● 科学技術の発展 ●

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エネルギーの見方 エネルギーの変換と保存 エネルギー資源の有効利用 粒子の存在 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のもつエネルギー

エネルギー 粒     子

-4

-中

てこの規則性 ・てこのつり合いと重さ ・てこのつり合いの規則性 ・てこの利用 (身の回りにあるてこを利用した道具) 電流と磁界 ・電流がつくる磁界 ・磁界中の電流が受ける力 ・電磁誘導と発電(含:交流) 力と圧力 ・力の働き(含:力とばねの伸び,質量 と重さの違い) ・圧力(含:水圧) 磁石の性質 ・磁石に引きつけられる物 ・異極と同極 電気の通り道 ・電気を通すつなぎ方 ・電気を通す物 電流の働き ・鉄心の磁化,極の変化 ・電磁石の強さ 科学技術の発展(10月) ・科学技術の発展 運動の規則性 ・力のつり合い(含:力の合成・分解) ・運動の速さと向き ・力と運動 力学的エネルギー ・仕事とエネルギー (衝突,含:仕事率) ・力学的エネルギーの保存 エネルギー ・様々なエネルギーとその変換(含:熱の伝わり方,エネルギー変換の効率) ・エネルギー資源(含:放射線) 燃焼の仕組み(4月) ・燃焼の仕組み 水溶液の性質 ・酸性,アルカリ性,中性 ・気体が溶けている水溶液 ・金属を変化させる水溶液 物質の成り立ち ・物質の分解 ・原子・分子 化学変化 ・化合 ・酸化と還元 ・化学変化と熱 化学変化と物質の質量(5月) ・化学変化と質量の保存 ・質量変化の規則性 水溶液 ・物質の溶解 ・溶解度と再結晶 物と重さ ・形と重さ ・体積と重さ 物の溶け方 ・物が水に溶ける量の限度 ・物が水に溶ける量の変化 ・重さの保存 空気と水の性質 ・空気の圧縮 ・水の圧縮 状態変化(10月) ・状態変化と熱 ・物質の沸点と融点 光の性質 ・光の反射・集光 ・光の当て方と明るさや暖 かさ 風やゴムの働き(11 月) ・風の働き ・ゴムの働き 電気の利用(1月) ・発電・蓄電 ・電気の変換(光,音,熱などへの変換) ・電気による発熱 ・電気の利用(身の回りにある電気を利用した道具) 物質のすがた ・身の回りの物質とその 性質(含:プラスチック) ・気体の発生と性質 自然環境の保全と科学技術の利用 ・自然環境の保全と科学技術の利用 電気の働き ・乾電池の数とつなぎ方 ・光電池の働き 金属,水,空気と温度 ・温度と体積の変化 ・温まり方の違い ・水の三態変化(12月) 振り子の運動(2月) ・振り子の運動 光と音 ・光の反射・屈折 ・凸レンズの働き ・音の性質 電流(2月) ・回路と電流・電圧 ・電流・電圧と抵抗 ・電気とエネルギー(含:電力量,熱量) ・静電気と電流(含:交流) 水溶液とイオン ・水溶液の電気伝導性 ・原子の成り立ちとイオン(含:電子,原子核) ・化学変化と電池 酸・アルカリとイオン ・酸・アルカリ ・中和と塩

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生物の構造と機能 生命の多様性と共通性 生命の連続性 生物と環境のかかわり 地球の内部 地球の表面 地球の周辺 -5 -中 学 1 年 中 学 2 年 中 学 3 年 年 小 学 3 年 小 学 4 年 小 学 5 年 小 学 6 年 生命と細胞 ・生物と細胞 季節と生物 ・動物の活動と季節 ・植物の成長と季節 動物の体のつくりと働き ・生命を維持する働き ・刺激と反応 昆虫と植物 ・昆虫の成長と体のつくり ・植物の成長と体のつくり 人の体のつくりと運動 ・骨と筋肉 ・骨と筋肉の働き(含:関節の働き) 動物の誕生 ・卵の中の成長 (6月) ・水中の小さな 生物(6月) ・母体内の成長 植物の養分と 水の通り道 ・でんぷんのでき方 ・水の通り道 植物の仲間 ・種子植物の仲間 ・種子をつくらない植物の仲間 動物の仲間 ・脊椎動物の仲間 ・無脊椎動物の仲間 自然の恵みと災害 ・自然の恵みと災害 身近な自然の観察 ・身の回りの生物の様子 ・身の回りの生物と環境とのかかわり 植物の発芽,成長, 結実 ・種子の中の養分 ・発芽の条件 ・成長の条件 ・植物の受粉, 結実 生物と環境 ・生物と水,空気とのかかわり ・食べ物による生物の関係(食物連鎖) 生物の観察 ・生物の観察 生物と環境 ・自然界のつり合い ・自然環境の調査と環境保全(含:地球温暖化,外来種) 生物の変遷と進化 ・生物の変遷と進化 生物の成長と殖え方 ・細胞分裂と生物の成長 ・生物の殖え方 遺伝の規則性と遺伝子 ・遺伝の規則性と遺伝子(含:DNA) 流水の働き(9月) ・流れる水の働き(侵食・運搬・堆積) ・川の上流・下流と川原の石 ・雨の降り方と増水 土地のつくりと変化 ・土地の構成物と地層の広がり ・地層のでき方と化石 ・火山の噴火や地震による 土地の変化 火山と地震 ・火山活動と火成岩 ・地震の伝わり方と地球内部の働き 地層の重なりと過去の様子 ・地層の重なりと過去の様子 太陽と地面の様子 ・日陰の位置と太陽の動き ・地面の暖かさや湿り気の違い 天気の様子 ・天気による1日の気温 の変化 ・水の自然蒸発と結露 月と星(7月) ・月の形と動き ・星の明るさ,色 ・星の動き 天気の変化 ・雲と天気の変化 ・天気の変化の予想 月と太陽 ・月の位置や形と太陽の位置 ・月の表面の様子 気象観測 ・気象観測 天体の動きと地球の自転・公転 ・日周運動と自転 ・年周運動と公転 太陽系と恒星 ・太陽の様子 ・月の運動と見え方(含:日食, 月食) ・惑星と恒星(含:銀河系の存 在) 人の体のつくりと 働き ・呼吸 ・消化・吸収 ・血液循環 ・主な臓器の存在 (肺,胃,小腸, 大腸,肝臓, 腎臓,心臓) 自然環境の保全と科学技術の利用 ・自然環境の保全と科学技術の利用 植物の体のつくりと働き(5月) ・花のつくりと働き ・葉・茎・根のつくりと働き 天気の変化 ・霧や雲の発生 ・前線の通過と天気変化 日本の気象 ・日本の天気の特徴 ・大気の動きと海洋の影響

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- 6 -

小3 風やゴムで動かそう(第1時 サイエンスホール)

1 本時の目標 ・風やゴムが物を動かす現象を見て,風やゴムの働きについて興味や関心をもつことができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○科学館学習の流れの説明を聞く。 ○本時の学習内容を知る。 ・初めての科学館理科学習のため,科学館での学習についての説明をする。 ・風やゴムの働きについて学習することを伝える。 3 ○ゴムの働きについて知る。 ・輪ゴムを使ってゴムの伸縮を観察する。 ・輪ゴムセットを使って,児童一人一人にゴムの伸縮する様子を観察するように伝える。 10 ・輪ゴムセット ・バンジージャンプ用ゴム ・大型ゴム動力車 ・スカイスクリュー ・保護眼鏡 ・三角コーン ・強力なゴムの使用例を知る。 ・強力なゴムの例として,バンジージャンプに使われているゴムの紹介をする。 ・伸びたゴムが元に戻ろうとする力で物が動 く様子を観察する。 ・ねじれたゴムが元に戻ろうとする力で物が 動く様子を観察する。 ★代表児童を指名する。(大型ゴム動力車に乗る) ・ゴムの力で大型ゴム動力車が走る様子を演示する。 ・輪ゴムセットを使って,児童一人一人にゴムのねじれる様子を観察するように伝える。 ★代表児童を指名する。(スカイスクリューを飛ばす) ・ゴムの力でプロペラが回り,真上に飛ぶおもちゃ(スカイスクリュー)を飛ばす。 ○風の働きについて知る。 ・空気砲で空気が動く様子を観察する。 ・大型バケツ製空気砲から出る空気のかたまりがよく分かるように,スモークを入れ,演示 する。 ・バケツ製空気砲から出てくる空気の勢いを,児童が体感できるようにする。 15 ・うちわ ・吹き流し ・空気砲 (大型バケツ製,バケツ製) ・スモークマシーン ・ドライヤー ・ブロワ ・発泡ポリスチレンカップ ・スチロール球 ・連結風船 ・大型送風機 ・ヘルメット ・ライフジャケット ・新聞紙 ・大型風動力車 ・ミニ風力発電装置 ・風力発電所写真 ・風の力で物が浮かぶ現象を観察する。 ・ドライヤーやブロワを使って発泡ポリスチレンカップや球,風船を浮かす様子を演示する。 ・強風によって起こる現象を観察する。 ★代表児童を指名する。(大型送風機の風を体感する) ・大型送風機を使って風速 20m/秒の風を発生させ,強風によって物が飛ばされる様子や,人 が歩きにくくなる様子を演示する。 (参考) 平均風速 10~15m/秒,瞬間風速 20m/秒 (風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。) 平均風速 20~25m/秒,瞬間風速 30m/秒 (何かにつかまっていないと立っていられない。) 気象庁 予報用語「風の強さと吹き方」より ・風の力で物が動く様子を観察する。 ★代表児童を指名する。(大型風動力車に乗る) ・帆に受けた風の力で大型風動力車が走る様子を演示する。 ・風の利用例を知る。 ・ミニ風力発電装置で発電の様子を演示する。 ・風が物を動かすことを利用して,風力発電装置の羽根を回転させ,電気エネルギーを得て いることを伝える。 ・強い風は災害にもつながるが,上手に使えば便利なものであることを伝える。 ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,風で動く車を作り,風の強さと車の動く距離について調べていくことを伝え る。 2 新編 新しい理科3年(東京書籍) pp.94~103

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- 7 - 1 本時の目標 ・風の力で物が動く現象に興味をもち,進んで風で動く車を作製することができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 ・風の強さによる走行距離の違いを調べ,その結果を記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・風が物を動かす働きは,風の強さと関係することを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習課題を知る。 ・風で動く車を見せ,車を作製することを 伝える。 3 ・見本の車 ○風で動く車を作製する。 ・作製方法について説明する。 ・竹ひごの折り方について説明する。※1 15 ・プラスチック段ボー ル板 ・竹ひご ・ストロー ・ゴムタイヤ ・発泡ポリスチレント レー ・面ファスナー ・はさみ ○作製した車を試走させる。 ・帆に風を当てて車を走らせながら,車輪のゆがみなど を直すことを伝える。 5 ・風で動く車 ○風の強さを変えると車の動く様子はどのよ うに変化するか予想する。 ・車の動く距離に注目し,距離がどのように 変化するか予想する。 ○実験方法について知る。 ・送風機を使って実験することを伝え,風 の強さを変えると車の動く様子はどの ように変化するか問いかける。 車の動く速さが速くなる 車の動く距離が長くなる 車の動く時間が長くなる など ・車の動く距離について調べることを伝え,課題を確認 する。 ・実験の方法について説明する。 ・3 人組で係を交代しながら行うことを伝える。 (スタート係・送風機係・記録係) ・3 人の車それぞれについて,風の強さが弱・中・強のとき に車が到達した距離を 50cm 単位で記録することなどを 説明する。 ・より正確な実験データを得るために,同じ条件で繰り 返し実験することの必要性と,実験データには誤差が あることを伝える。 17 ・送風機 ○風の強さを変えると,車の動く距離がどのよ うに変化するかを調べる実験を行う。 ・車が風を受けて動く距離について,風の強 さを変えて調べる。 ・実験結果を記録する。 ・早く終わった班には課題例を提示し,実験するように 促す。 25 ・ストッパー ・距離テープ ・送風機 ・記録用バインダー 移動 休憩 5 ○風の強さと動いた距離の関係についてまと める。 ・実験結果から分かったことを記入し,発表 する。 ・児童の指名を行う。 ・それぞれの風の強さごとに測定結果の最高記録に赤鉛 筆で印をつけることを伝える。※1 ・学級全員の結果をホワイトボードにまとめ,風の強さ と走行距離の関係を視覚的に分かりやすく示す。 ・風の強さが強くなれば,車の動く距離が長くなること を確認する。 15 ・マグネット ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習を 終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 各自,13 ㎝を測ることができる定規と赤鉛筆が必要です。 ※2 実験を行う班は,できるだけ 1 班 3 人になるようにしてください。

小3 風やゴムで動かそう(第2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科3年(東京書籍) pp.94~98 ◆風の強さによる走行距離の違いを調べ,その結果を記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ・作製に困っている児童への支援,安全面の指導を行う。 ・走行させることに困っている児童への支援を行う。 ◆風が物を動かす働きは,風の強さと関係することを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解 】〈行動・記録分析〉 ・実験に困っている班への支援,安全面の指導を行う。 ※2 できるだけ 3 人 構成の班で実験 を行う。4人以上 不可。12 班まで 対応可能。 ◆進んで風で動く車を作製することができる。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動・記録分析〉

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- 8 - 1 本時の目標 ・三日月や半月(上弦の月)の動きの画像の観察を通して,「月の動き方」や「月の形が変わる順序」について興味や関心をもつことができる。 ・太陽系の惑星の特徴を知るとともに,月面の映像の観察を通して,月や星(太陽系の惑星)についての興味や関心をもつことができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 35 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・太陽の動きの復習をする。 ・月や星の動き方や太陽系の惑星について学習することを伝える。 ・小 3 で学習した太陽の動きについて,東の方から南の空を通って西の方に動いているよう に見えることを復習する。 3 ・スポットライト ○月の動きを考える。 ・30 分ごとに観察した三日月の観察画像から 考える。 ・1 日ごとに観察した三日月の観察画像から 考える。 ・三日月を同じ場所から 30 分毎に観察した写真を示し,三日月の位置を確認する。 ・「位置」を「方位(方角)」と「高さ(角度)」により表していることを伝える。 ・観察から月の見える位置は,時間によって変化することが意識できるよう助言し,次の点 を導く。 「月は,時間の経過とともに,西の空の低い所に向かって動いているように見える」 ・太陽の動きを提示することにより,月の動きと関連付けできるようにする。 ・月を同じ場所から同時刻で 1 日毎に数日間観察した連続画像を使い,三日月から上弦の月 までを提示する。 ・観察から月の見える位置は,時間によって変化することを意識付け,次の点を導く。 「同じ時刻の月を観察すると,1 日ごとに見える位置は変化する」 ・時間(日)によって月の見える位置が変化するだけでなく,月の形が変わって見えること (月の満ち欠け)にも気付けるように言葉がけをする。 8 ・30 分毎の三日月の観察画像 (定点観察) ・午後 10 時頃撮影した三日月 ~上弦の月(定点・定時観察) ○月の見え方がなぜ変わるのかを知る。 ・月の写真を見る。 ・月の満ち欠け実験器で見え方を確認する。 ※1 ・三日月,上弦の月,満月,下弦の月,新月の画像を提示することにより,月はいろいろな 形で見えることを示す。 ・月が約 1 か月で地球の周囲を 1 回転することが,月の形が変わって見えることに関係して いると知らせる。 ★代表児童を指名する。(月の満ち欠け実験器を回転させる) ・太陽はスポットライト,月は白球で例えていることを説明する。また,地球模型には小型 カメラを設置して,地球から月を観察していることを伝える。 ・月が地球の周囲を 1 回転するとき,月の見える形が新月から下弦の月へと変化する様子を 連続的に示す。 ・太陽と地球と月の位置関係によって,月の形の見え方が変化することを説明する。 5 ・月の画像(三瓶自然館提供) ・スポットライト ・月の満ち欠け実験器 ・太陽の表示 ○太陽系の惑星について知る。 ・毛利宇宙飛行士のメッセージを聞く。 ・太陽系の主な惑星を知る。 ・惑星や月への旅行を擬似探検する。 木星 土星 月 ・惑星や月について興味や関心が広げられるように,毛利宇宙飛行士の「宇宙は不思議がい っぱい」というメッセージを流す。 ・実際に撮影した映像を示しながら惑星の名前を紹介する。 ・惑星の特徴(大きさ,色)や地球から惑星までの距離を知らせる。 ・Mitaka を使い,太陽系の惑星への旅を疑似体験することを伝える。※2 ・惑星の特徴を説明する。 ・月に着陸し,地表の様子が観察できるよう操作する。 ・月周回衛星「かぐや」が捉えた実際の月表面の映像を流す。※3 ・科学館スタッフが宇宙服で登場し,服の特徴などについて伝える。 ・太陽系の惑星で発見された水,生命の存在について伝える。 12 ・毛利衛宇宙飛行士によるメッ セージ映像 (JAXA・日本科学未来館提供) ・惑星の画像(国立天文台他) ・太陽,惑星の模型 ・Mitaka ・宇宙服(JAXA より借用) ・スポットライト ・衛星かぐや撮影の映像 (JAXA より提供) ○山崎宇宙飛行士のメッセージを聞く。 ○水素-酸素ロケットの実験を見る。 ・山崎直子宇宙飛行士の国際宇宙ステーションでの活動の様子やメッセージの映像を流す。 ★代表児童を指名する。(水素-酸素ロケットの発射実験をする) ・ロケットの推進力を得る方法と同じように,水素と酸素の混合気体を用いて実験する。 ・保護眼鏡と防音用イヤーマフを着用させ,安全上の配慮をする。 6 ・山崎直子宇宙飛行士のメッセ ージ映像 ・水素-酸素ロケット装置 ・保護眼鏡 ・防音用イヤーマフ ・国際宇宙ステーション (模型) ・ロケットの模型 (H-Ⅱロケット) ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では望遠鏡作りをし,プラネタリウム学習では夏に見られる星座や星座早見の使い 方について学ぶことを伝える。 1 備考 ※1 太陽と月の位置や月の見え方との関係については,小 6「B(5)月と太陽」で詳細に扱う内容です。出雲科学館では,スポットライトや月の満ち欠け実験器を用いて効果的に 演示できることから,本時の学習に含めています。なお,地球の外から月や太陽をみる見方については,中学校第 2 分野「(6)地球と宇宙」で扱います。 ※2 Mitaka は,国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発している, 天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのフリーソフトウェアです。 ※3 月の表面の様子については,小 6「B(5)月と太陽」で扱う内容です。そのため,月を調査するために日本が打ち上げた人工衛星「かぐや」の撮影した月の表面の様子が、新 編 新しい理科 6(東京書籍)で紹介されています。出雲科学館では「かぐや」で撮影された映像資料を所有していることから,本時の学習に含めています。 ※4 第 3 時にサイエンスホール学習を行う場合,「学習を終えて」の記入は,望遠鏡作りの部屋に戻ってから実施します。

小4 月や星の動き(サイエンスホール)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.60~63, 68~73 新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.84~85, 88~90, 91~96

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- 9 - 1 本時の目標 ・月や星を観察することに関心をもち,進んで簡易望遠鏡を作製することができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 45 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2 ○本時の学習課題を知る。 ・月や星を観察するための望遠鏡を作製す ることを知らせる。 2 ○ガリレオ式望遠鏡を作製する。 ・凸レンズと凹レンズの特徴を知る。 ・望遠鏡を組み立てる。 ・各レンズの形や見え方などの特徴を紹介する。 ・凸レンズと凹レンズを組み合わせると望遠鏡を作製す ることができることを伝える。 ・作業を演示しながら,手順を説明する。 ・レンズに接着剤が付かないよう注意を促す。 20 ・凸レンズ ・凹レンズ ・紙筒(大・中・小) ・ドーナツ型厚紙 ・接着剤 ・名前シール,台紙 ○月を観察する方法を知る。 ・月の表面の模擬観察をする。 ・月の位置を調べる。 ・望遠鏡の基本的な操作について説明する。 (持ち方・使い方) ・月や星の位置は「方位と高さ」で表すことができるこ とを伝え,にぎりこぶし法で月などの高さを調べるこ とができることを説明する。 ・実際の月の動きを調べられるように,模擬月を使って 観察の仕方を説明する。 10 ・模擬月 ・方位磁針シート 移動 ※1 5 ○望遠鏡の使い方の注意を聞く。 ・望遠鏡の使い方の諸注意をする。特に,太陽を見ては いけないこととその理由を確認する。 ・望遠鏡の保管について説明する。特に,直射日光の当 たらない場所に保管することとその理由を確認する。 3 ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 第 3 時にプラネタリウム学習を行う場合,注意事項の説明や「学習を終えて」の記入は,望遠鏡作りの部屋に戻ってから実施します。

小4 月や星の動き(実験室・実習室)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.70~72 ・今日の学習について,肯定的な評価をする。 ◆進んで簡易望遠鏡を作製することができる。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動・記録分析〉 ・工作について支援をする。 ・望遠鏡の操作について説明する。 ・観察方法について説明する。

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- 10 - 1 本時の目標 ・夏に見られる星座(夏の大三角,さそり座など)についてプラネタリウムを利用して調べ,空に見られる月や星に興味や関心をもつことができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 ・星にはいろいろな明るさや色があること,星の位置は時間とともに変わるが,星の並び方は変わらないことを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 40 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2 ○本時の学習課題を知る。 ・プラネタリウムを使って星について学習することを伝 える。 ・視聴上のマナーを伝える。 2 ・プラネタリウム ○今夜の星空を観察する。 ○星座早見を利用して調べる。 ・授業実施日の現在時刻の空をプラネタリウムで映し, 時間経過とともに,太陽が西にしずんでいくことを確 認する。 ・おおぐま座の星座線を映し出し,星々をつないだもの を星座とよぶことを伝える。 ・星座早見によって星や星座の位置が確認できることを 伝え,使い方を説明する。 月日や時刻,方位の合わせ方 見方(さそり座,カシオペヤ座など) 10 ・プラネタリウム ・レーザーポインター ・星座早見 (1 人 1 枚)※1 ○夏に見られる星や星座について知る。 ・さそり座について知る。 ・夏の大三角について知る。 ○星の動きを見る。 ・北極星について知る。 ○冬に見られる星や星座について知る。 ・さそり座は,南の空に見られることを確認する。 ・S 字に結べる星の並びから星座の形を説明する。 ・赤い星(アンタレス)が,さそりの胸付近にあること を説明する。※2 ・夏の大三角は,天の川に見られることを確認する。 ・こと座のベガ,わし座のアルタイル,はくちょう座の デネブを結び夏の大三角ができることを説明する。 ・夏の大三角を構成する星座を例に,一等星のほかに明 るさの違う星があることを説明する。 ・星は時間がたつと見える位置は変化するが,星の並び 方は変わらないことを,実際より時間を速く進めるこ とで気付くことができるよう支援する。 ・光跡を残して星の動きを映し出し,東の空,南の空, 西の空について星の動きの特徴を確認する。 ・北の空についても同様に星の動きを映し出し,星は北 極星を中心に反時計回りに動いているように見える ことを確認する。 ・おおぐま座の北斗七星やカシオペヤ座を手がかりにし て北極星を見つける方法を説明する。 ・冬の星座などについて簡単に紹介し,季節によって見 える星座が異なることなどを伝える。 18 ・プラネタリウム ・レーザーポインター ○本時のまとめをする。 ・野外観察(夜間)時の注意を聞く。 ・隕石標本を観察する。 ・安全上の留意点とともに,大人と観察するよう伝える。 5 ・隕石標本 移動 ※3 5 備考 ※1 学校で児童に配布された星座早見を携行されることを推奨します。携行されない場合は,出雲科学館で所有している星座早見を用います。 ※2 プラネタリウムでの星の色や見え方には個人差があります。 ※3 第 3 校時にプラネタリウム学習を行う場合,「学習を終えて」の記入は望遠鏡作りの部屋に戻ってから実施します。

小4 月や星の動き(プラネタリウム)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.60~64, 74~79 ◆月や星に興味や関心をもち,進んで探したり,観察したりしようとする。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動分析〉 ・児童の様子に応じて,視聴上のマナーに関する説明をする。 ◆星にはいろいろな明るさや色があること,星の位置は時間とともに変わるが,星の並び方は 変わらないことを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】〈行動分析〉

(13)

- 11 - 1 本時の目標 ・水を熱したときや冷やしたときの現象を見て,水の状態変化について進んで調べていこうとする意欲を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・物を熱したときに,その様子や温度がどのように変化していくのか学習することを伝える。 1 ○水を熱したときの温度変化や様子を調べる。 ・蒸気機関車が走る様子を観察する。 ・水が沸騰しているときの様子を観察する。 ・水が沸騰しているときの温度を測る。 ★代表児童を指名する。(蒸気機関車を走らせる) ・児童が火を付けた固形燃料を蒸気機関車に挿入する。 ・蒸気機関車が走る仕組みに,水の沸騰や水蒸気の力が関係していることを伝える。 ・日常生活の中で,水蒸気の力を感じられる場面を確認する。 ・水が沸騰しているときは,水の中から盛んに泡が出ていることを確認する。 ・白く見えているものは「湯気」で,「水蒸気」は見えないことを伝える。 ・沸騰石は,素焼きの植木鉢のかけらでもよいことを伝える。 ・突沸の映像を見て,沸騰石の役割を確認する。 ・棒温度計の正しい読み方を問い,温度計と目を直角にして読むことを確認する。 ★代表児童を指名する。(温度を測る) ・水が沸騰しているときの温度を測定する。 ・沸騰中は,温度が一定になることを確認する。 ・棒温度計には,±1℃の誤差があることを,画像を使って確認する。 12 ・蒸気機関車 ・蒸気機関車用レール ・固形燃料 ・ガスライター ・プラスドライバー ・シリンジ ・るつぼばさみ ・電気ポット ・丸底フラスコ ・沸騰石 ・ガラス管つきゴム栓 ・ガスバーナー ・セラミック付金網 ・素焼きの植木鉢 ・突沸の映像 ・ガスコンロ ・セラミック付金網 ・沸騰石 ・棒温度計 ・丸底フラスコ ○いろいろな物の 3 つの姿(固体・液体・気体) を知る。 ・水の 3 つの姿を知る。 ・水を例に固体・液体・気体の定義を知る。 ・ろうの 3 つの姿を観察する。 ・固体の金属が液体になる様子を観察する。 ・水は,熱せられると「水蒸気」になり,冷やされると「氷」になることを確認する。 ・水のような状態を「液体」,水蒸気のような状態を「気体」,氷のような状態を「固体」と いうことを伝え,それぞれの特徴を粒子モデルで確認する。 ・湯気は,固体・液体・気体のどれであるか問う。 ・湯気は,水の小さいつぶ(液体)であることを伝える。 ・ろうが熱せられると,固体から液体に状態変化することを確認する。 ・ろうそくは気体のろうが燃えていることを確認し,ろうも固体・液体・気体と変化するこ とを伝える。 ・鉄は 1500℃ぐらいの高温で固体から液体に変化することを伝える。 (参考)鉄の融点 1536℃,沸点 2863℃ ・水以外の物質も固体・液体・気体と変化することを伝える。 ★代表児童を指名する。(低融点金属にお湯をかける)※2 ・低融点金属の全体にお湯をかけるように促し,固体から液体に変化する様子がよく分かる ようにする。 13 ・湯気をマクロ撮影した映像 ・ろうそく ・ガスコンロ ・セラミック付金網 ・ビーカー ・沸騰石 ・試験管 ・ガスライター ・ろうそくの炎消し ・金属トレー ・鉄が溶解している映像 ※1 ・低融点金属(ウッド合金) ・やかん ・ガスコンロ ・ほうろうトレー ・ガラス棒 ・軍手 ○水が液体から固体に変化する様子を観察す る。 ・水が一瞬で凍る様子を観察する。 ★代表児童を指名する。(ペットボトルから水を注ぐ) ・過冷却水をゆっくり注ぐよう促し,液体から固体へ変化する様子がよく分かるようにする。 3 ・冷蔵庫 ・ペットボトル ・プラスチックトレー ・ゴムマット ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,水を冷やしたときの様子や温度変化を調べることを伝える。 1 備考 ※1 渡部製鋼所(出雲市大津町)の協力により,鉄を熱している映像を使い,鉄の状態変化や融点について説明します。 ※2 低融点金属(ウッド合金:ビスマス,錫,鉛,カドミウムの合金)の融点は 70℃です。

小4 水のすがたと温度(第1時 サイエンスホール)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.108~121

(14)

- 12 - 1 本時の目標 ・実験器具を正しく扱い,水が氷になるときの体積や温度の変化を調べ,その結果を記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・水が冷やされて氷になると体積が増えることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解 】 ・水は,冷やされると 0℃で凍り始め,全て凍るまで 0℃のままであることを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○前時の学習内容を復習する。 ・水を例に物の 3 つの姿を復習する。 ・水を熱したときの温度変化や様子を復習す る。 ・第 1 時の学習等から,水を例に固体・液 体・気体のそれぞれの状態を確認する。 ・水を熱したときの温度変化や様子を確認 する。 5 ○本時の学習課題を知る。 ・水を冷やす実験を行い,水が氷になると きの様子や温度を調べることを伝える。 1 ○水を冷やし,氷になるときの様子や体積変化 を予想する。 ・氷と食塩水を使って冷やすことを知る。 ・凍るときの様子や温度変化を予想する。 ・予想を確認する。 ・水を冷やすために寒剤として氷と食塩水を使うことを説 明する。 ・寒剤の温度を測定し,温度が下がっていることやマイナ ス(零下)の読み方を確認する。 ・試験管に入った水を冷やし,氷になるときの様子や体積 変化の予想を確認する。 12 ・ビーカー ・断熱材 ・氷 ・食塩 ・スプーン ・デジタル温度計 ○水を冷やし,氷になるときの様子と体積変化 を観察する。【実験 1】 ・寒剤を使って試験管に入った水を冷やし, 様子を観察する。※1 ・観察結果を記録する。 ・観察結果を確認する。 ・試験管内の水を冷やし,水の様子を調べる方法を説明す る。 ・実験結果から,「水は氷になると体積が大きくなる」こと を確認する。 ・水の体積は,冷やすと小さくなるが,氷になると大きく なることを伝える。 ・この実験では試験管が割れる場合があることを伝え,そ の理由について,実験結果をふまえて考えるよう伝える。 29 ・ビーカー ・断熱材 ・ゴムマット ・プラスチック板 ・印付き試験管 ・氷 ・食塩 ・スプーン ○身近な現象と実験結果が関係していること を知る。 ・ペットボトル飲料の「凍らせないでください」の注意書 きの意味について,実験結果をふまえて考えるよう伝え る。 3 休憩 5 ○水を冷やし,氷になるときの温度変化を調べ る。【実験 2】 ・水を冷やしたときの温度変化を予想する。 ・予想を発表する。 ・寒剤を使って試験管に入った水を冷やし, 温度を測る。※1 ・実験結果を記録する。 ・実験結果を折れ線グラフにする。 ・実験結果を確認する。 ・実験 1 の結果をふまえ,水を冷やし,氷になるときの温 度変化の予想を確認する。 ・試験管内の水を冷やし,温度を測る方法を説明する。 ・グラフの書き方を説明する。 ・各班の実験データをグラフで示し,確認する。 ・実験結果から,「水を冷やすと 0℃で凍り始め,全て凍る まで 0℃のままである」ことや「全て凍ると 0℃よりも温 度が下がる」ことを確認する。 ・「氷の温度が,零下から 0℃になると氷が溶け始め,全て 溶け終わるまで 0℃のままである」ことを確認する。 30 ・ビーカー ・断熱材 ・ゴムマット ・プラスチック板 ・試験管 ・棒温度計 ・氷 ・食塩 ・スプーン ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習を終 えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 水は凍ると体積が大きくなるため,試験管が割れる場合があります。

小4 水のすがたと温度(第2・3時 実験室・実習室)

・実験に困っている班の支援,安全面の指導等,個別の指導をする。 ・実験に困っている班の支援,安全面の指導等,個別の指導をする。 ◆実験器具を正しく扱い,水が氷になるときの温度を調べ,その結果を記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ◆実験結果から,水が氷になると体積が増えることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解】〈行動・記録分析〉 新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.118~120 ◆実験結果から,水が氷になるときの温度変化を理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解】〈行動・記録分析〉 ・グラフの作成に困っている児童を支援する。 ◆実験器具を正しく扱い,水が氷になるときの体積の変化を調べ,その結果を記録することが できる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・今日の学習について肯定的な評価をする。

(15)

- 13 - 1 本時の目標 ・ヒメダカの卵を観察し,日が経つにつれて卵の中が変化する様子をとらえて,絵や文で記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・水中の小さな生き物を進んで顕微鏡で観察し,それらに興味や関心をもつことができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 135 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習課題を知る。 ・メダカの卵について学習することを伝え る。 ・受精について復習し,メダカの卵の変化 について予想を聞く。 ・小さな卵一つ一つに命があることを伝える。 5 ・教科書 p.41 図 ○ヒメダカの卵の変化を調べる。 ・顕微鏡の使い方について知る。 ・4 種類の卵の様子を観察し,受精してから の日数を予想する。 ・観察した卵の様子を発表する。 ・判断理由とともに,各卵の受精してからの 日数の予想を発表する。 ・各段階の卵の特徴を観察し,確認する。 ・1 つの卵の中の様子をスケッチする。 ・児童を指名する。 ・顕微鏡の使い方について説明する。 ・受精してから 1 日目,2 日目,3 日目,6 日目の卵を各 班に配付していることを伝える。 ・メダカの卵の観察の仕方を説明する。 ・卵の様子を観察し,記録するとともに,各卵の受精し てからの日数を予想するように伝える。 ・児童の発表を板書し,観察の着眼点を整理する。 ・観察記録や発表をもとに,観察した卵の受精してから の日数を考えるように伝える。 ・各段階の卵の受精してからの日数と特徴を知らせる。 ・発生の各段階による卵の様子の違いを顕微鏡で観察す るように伝える。 ・スケッチの仕方を説明する。 60 ・双眼顕微鏡 ・スライドガラス ・メダカの受精卵 (受精 1 日目・2 日目・ 3 日目・6 日目) ・チャック付ビニル袋 ・デジタル生物顕微鏡 休憩 10 ○水中の小さな生き物について調べる。 ・プレパラートを作る。 ・顕微鏡で観察する。 ・使用した器具を片付ける。 ・水中の小さな生き物がえさとなる様子を観 察する。 ・水槽や池の水を観察して,メダカの食べ 物を調べることを伝える。 ・水中の小さな生き物を観察するためのプレパラートの 作り方を説明する。 ・代表的な水中の小さな生き物を紹介する。 ・見つけた生き物についてプリントに記録するように伝 える。 ・使用した器具の片付け方を説明する。 ・メダカが水中の小さな生き物を捕食する様子を観察す るように伝える。 ・生き物の間には,食べる・食べられるという関係があ ることを伝える。※2 ・食物連鎖や世代交代を例に,生命の連続性について伝 える。 55 ・双眼顕微鏡 ・水槽や池などの水 ・スライドガラス ・カバーガラス ・ピンセット ・スポイト ・ガーゼ ・水生生物資料 ・デジタル生物顕微鏡 ・水槽 ・メダカ ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 1 つの実験机に 4 段階の受精卵を配付するため,できるだけ 4 人の班で観察を行うようにしてください。 ※2 生き物どうしの「食べる」「食べられる」という関係については,小 6「B(3)生物と環境」で詳細に扱う内容です。出雲科学館では,メダカと水中の小さな生き物を用いて 効果的に演示できることから,本時の学習に含めています。

小5 魚のたんじょう(第1・2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科5年(東京書籍) pp.41~49 新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.68~71 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ◆4 種類の卵の成長の目立った変化を,受精してからの経過時間に着目して記録することがで きる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ◆水中の小さな生き物に興味をもち,進んでいろいろな生き物の観察に取り組むことができる。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動・記録分析〉 ◆1 つの卵の中の様子を観察し,絵や文で記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・ピント調節など観察に困っている児童を支援する。また,目的のものが顕微鏡ではっきりと 見えているか確認する。 ・ピント調節など観察に困っている児童を支援する。また,目的のものが顕微鏡ではっきりと 見えているか確認する。 ※1 できるだけ 4 人 構成の班で観察 を行う。

(16)

出雲科学館理科学習指導案 - 14 - 1 本時の目標 ・斐伊川の様子を観察したり,流れる水の力の大きさを実験により体感したりすることを通して,流れる水の働きについて調べようとする意欲を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 35 分 教材・教具など ○本時の学習内容について知る。 ・斐伊川の様子を上流・中流・下流の順に Google Earth を利用した上空写真やビデオ映像を 用いて提示し,川幅や川の形,石の大きさ,流れる水の速さや量が異なることに着目する ように伝える。 ・観察した上流・中流・下流地点の高度を知らせ,各地点の土地の傾きについて確認する。 ・本時は,「土地の傾き(流れる水の速さ)に関すること」「水の量(重さ)に関すること」 の 2 つに視点をあてて学習を進めていくことを確認する。 7 ・Google Earth(斐伊川源流か ら下流・中海までの上空写 真) ・源流,上流,中流,下流の写 真とビデオ映像※1 ○土地の傾きの違いと流れる水の力の関係を 調べる。 ・土地の傾きの違いによる流れる水の速さの 違いを調べる。 ・水の速さが変わると,流れる水の力の大き さが変わることを実験で確かめる。 ★代表児童を指名する。(アクリル筒の傾きを変え,水を流す) ・1 つの条件について調べるときには,調べる条件だけを変えて,それ以外の条件はすべて 同じにすることを確認する。 ・傾きの異なるアクリル筒の中に同量の水を流し,羽根車の動く様子から,アクリル筒の傾 きを大きくすることによって流れる水の速さが速くなることを実感できるようにする。 ・水の流れる速さのエネルギーを水力発電に生かしていることを説明する。 ★代表児童を指名する。(高圧洗浄機の操作) ・高圧洗浄機の水を板や植木鉢に当てたときに,板が割れたり植木鉢に穴があいたりする様 子を観察し,水の流れが速くなることによって力が大きくなることを実感できるようにす る。 8 ・アクリル筒 ・羽根車 ・水力発電所(写真) ・高圧洗浄機 ・保護眼鏡 ・バルサ板 ・植木鉢 ○水の量(重さ)と流れる水の力の関係を調べる。 ・水が入ったウォーターマットを,児童数名 で持ち上げる。 ・水の量が変わると,流れる水の力の大きさ が変わることを実験で確かめる。 ★代表児童を指名する。(ウォーターマットを持ち上げる) ・水の量(重さ)を実感するために,ウォーターマット(水 200L 入り)を 4~12 人の児童で 持ち上げる。 ・200L の水は,200kg の重さがあることを知らせ,水をたくさん集めるとかなりの重さにな ることを説明する。 ・0.2 ㎏と 2.0 ㎏の水をおもりを設置したアクリル筒に流したときに,おもりの動く様子を 観察し,水の量を増やすことによって力が大きくなることを実感できるようにする。 8 ・ウォーターマット ・斐伊川(写真) ・円柱形大型容器 ・水槽 ・アクリル筒 ・おもり ・2L ビーカー ・牛乳パック ○水の速さと量が両方増したときに,流れる水 の力の大きさがどうなるのか洪水の映像を 見る。※2 ・これまでの実験の結果をもとに,速いスピードで大量の水が流れている様子を想像するよ うに促す。 ・雨が短時間に多量に降ったり,長時間降り続いたりしたときは水の量や速さが増し,建造 物さえも押し流すほどの大きな力が生まれることを確認する。 ・濁流の色に着目するように伝え,流れる水の働きによって土砂が上流から運ばれることや 下流には大量の土砂が堆積することに気付けるように説明する。 ・流れる水の働きによって土地や地面の様子が,短時間で大きく変化する場合があることを 説明する。 ・水による災害から生命を守るために,学んだ内容を活用するように伝える。 8 ・洪水の映像 ・大水の後に運ばれて積もった 土砂(写真) ○流れる水の「けずる」「運ぶ」「積もらせる」 の 3 つの働きを観察する。 ・大型流水実験装置に水を流し,流れる水には地面を削ったり,土砂を運んだり,積もらせ たりする働きがあることを確認する。 ・「けずる:侵食」「運ぶ:運搬」「積もらせる:堆積」という用語について説明する。 3 ・大型流水実験装置 ・表示板 (けずる・運ぶ・積もらせる) ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,流れる水の働きについて詳しく調べていくことを伝える。 1 ※1 サイエンスホールでは,宍道湖へ注ぐ河口の部分を便宜上斐伊川の下流と表現しています。斐伊川は,宍道湖・大橋川・中海・境水道を経て日本海までつながっています。 ※2 防災教育の一環として,川の増水によって起きた災害の写真や映像を扱います。配慮の必要な児童が在籍している場合には,事前打合せ会のときにお知らせください。

小5 流れる水のはたらき(第1時 サイエンスホール)

新編pp.70~87 新しい理科5年(東京書籍)

(17)

出雲科学館理科学習指導案 - 15 - 1 本時の目標 ・土地の傾きや流れる水の量の条件を変え,水の流れが速くなると,流れる水の侵食する働きが大きくなることを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 ・流れの曲がっている川の外側と内側で水の流れの速さの違いを観察し,記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・流れの曲がっている川の外側と内側では水の流れの速さが異なり,水の侵食する働きに違いが生じることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習内容を知る。 ・流れる水の 3 つの働き(けずる:侵食, 運ぶ:運搬,積もらせる:堆積)につい て第 1 時の学習を振り返る。 2 ○流れる水の侵食する働きが大きくなるのは どのような条件のときかを調べる。(実験 1) ・自分の予想をプリントに記入する。 ・変える(調べる)条件とそろえる条件を整 理する。 ・変える(調べる)条件とそろえる条件を意 識してまっすぐな川を 2 本作り,実験を行 う。※2 ≪前側・後側の班で実験≫ ・実験結果を発表する。 ・わかったことをプリントに記入する。 ・児童を指名し,予想を発表するように伝 える。 ・児童を指名し,実験結果を発表するよう に伝える。 ・流れる水の 3 つの働きのうち,侵食する働きに注目し て考えることを伝える。 ・発表したことをホワイトボードに記録する。 ・変える条件として,土地の傾きと水の量に限定するこ とを確認する。 ・発芽の実験を参考に,条件制御について確認する。 ・比較実験を行うため,1 つの装置の中に川を 2 つ作っ て確かめることを伝える。 ・「土地の傾きが大きくなったり流れる水の量が多くなっ たりとすると,水の流れが速くなる。さらに,水の流 れが速くなると,流れる水の侵食する働きが大きくな る」ことを導き出す。 ・必要に応じて,映像を用いて水の量の違いによる水の 流れる速さの違いを説明する。 40 ・流水実験装置※1 (傾き可変式) ・バケツ ・川作り用具 (川の型,プラスチッ ク容器) ・調べる条件を示す カード ・水量調節用ペットボ トル ・タイマー ・水量の違いによる流 れの速さの映像 休憩 ○流れの曲がっている川では,流れる水の速さ や侵食のされ方はどうなるか調べる。(実験 2) ・流れの曲がっている川を作る。 ・流れの曲がっている川で,水の流れが速い ところやゆるやかなところはどこかを予 想してプリントに記入する。 ・予想したことを発表する。 ・流水実験装置に水を流して実験する。 ≪前側の班で実験≫ ・実験結果をプリントに記録する。 ・すべての班の実験結果を発表する。 ・流れの速さと侵食の関係について実験す る。 ≪後側の班で実験≫ ・実際の川の写真と実験の結果を比べ,自然 の中でも同じ結果になることを知る。 ・児童を指名し,予想を発表するように伝 える。 ・児童を指名し,結果を発表するように伝 える。 ・川の形や作り方を示し,川を作るように伝える。 ・水の流れが速いところ(長い矢印),ゆるやかなところ(短 い矢印)の記入の仕方を伝え,自分の予想をプリントに記 入するよう伝える。 ・児童が記入したプリントを書画カメラで提示し,予想 をホワイトボードに記録する。 ・実験方法について説明する。 ・カーブの外側と内側に注目して観察するように助言し,結 果を記号や言葉で記入するよう伝える。 ・カーブの外側は流れが速く,内側は流れがゆるやかな ことに気付くことができるよう支援する。 ・記録の仕方を伝え,プリントに記入するよう伝える。 ・必要に応じて,映像を用いて外側と内側の流れの速さ の違いを説明する。 ・実験方法について説明する。 ・「流れの速いところは,侵食する働きがより大きい」「流 れのゆるやかなところは,土や砂が堆積する」ことを 導き出す。※3 ・実験で得られた知識をもとに,実際の川の流れの曲がっ ているところの外側や内側の様子を観察することによっ て,流れる水の速さや川の深さなどを推測できることを説 明する。 40 ・流水実験装置 (傾き可変式) ・川作り用具 (川の型,プラスチッ ク容器) ・水量調節用ペットボ トル ・外側と内側の流れの 速さの映像 ・斐伊川中流(写真) ○川と人とのかかわりについて考える。 ・水害を防ぐための工夫について知る。 ・河川の増水や氾濫等の災害を防ぐ目的で,川の周辺に は様々な防災設備が備えてあることに気付くことがで きるように写真資料を提示する。 3 ・防災設備(写真) ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するよう伝える。 5 備考 ※1 流水実験装置は,各教室に 6 台設置してあります。1 班の人数は 3~7 人とし,最大 6 班までの偶数班を編成してください。(実験 1・2 ともに,2 班がペアになり行います。) ※2 川の形は,削られる様子の観察しやすいまっすぐな川を基本案としています。 ※3 出雲科学館所有の流水実験装置を使うと,流れの曲がっているところの様子を効果的に観察できるため,侵食・堆積の違いに着目した学習活動を取り入れています。

小5 流れる水のはたらき(第2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科5年(東京書籍) pp.77~87 ◆流れの曲がっている川の内側と外側で水の流れの速さの違いを観察し,記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・実験方法や記録の取り方について支援する。 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ◆流れの曲がっている川の内側と外側では水の流れの速さが異なり,水の侵食する働きに違い が生じることを理解する。 【 自然事象についての知識・理解 】〈発言・記録分析〉 ※1 3~7 人の班で 6 班 まで実験できる。 ・目的に沿った実験ができるよう,T1,T2,T3 で分担して支援する。 ・役割を分担したり協力したりしながら,川作りや実験ができるよう支援する。 ◆水の流れが速くなると,流れる水の侵食する働きが大きくなることを理解する。 【 自然事象についての知識・理解 】〈発言・記録分析〉

(18)

- 16 - 1 本時の目標 ・振り子の動きに興味や関心をもち,振り子の 1 往復する時間を変える条件について進んで調べていこうとする意欲を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・振り子や振り子を利用したものを紹介し,振り子について調べていくことを伝える。 ★代表児童を指名する。(共振ブランコに乗る) 5 ・共振ブランコ ○振り子とはどのようなものなのか知る。 ・振り子とはどのようなものか知る。 ・振り子の動きに関わる 3 つの条件を知る。 ・振り子にもいろいろな種類や振れ方がある ことを知る。 ・振り子は「糸や棒などにおもりがつけてあり,左右にふれるようにしたもの」であること を知らせる。 ・振り子の動きに関わる条件として,おもりの重さ,振れ幅(振り出す時の角度の 2 倍),振 り子の長さ(ひもや棒がついている支点から,おもりの中心まで)を知らせる。 ・振り子に対する興味や関心が高まるように,物理振り子(実体振り子),二重振り子,ブラ ックバーン振り子を紹介する。 ★代表児童を指名する。(ブラックバーン振り子により砂絵のリサージュ図形を描く) 10 ・振り子(単振り子) ・物理振り子(実体振り子) ・二重振り子 ・ブラックバーン振り子 ○身の回りにある振り子を知る。 ・身の回りに振り子があることを知らせるために,振り子時計やメトロノームなど,振り子 が利用されている道具を紹介する。 ・ビルのモデルを示し,振り子を使った制振装置が実用化されていることを紹介する。 5 ・振り子時計 ・メトロノーム ・制振実験装置 ○同じ振り子であれば,振り子の 1 往復する時 間がいつも同じであることを知る。 ・リズム振り子の音を聞く。 ・おもりが真下に来た時に音が鳴る仕組みの振り子を使い,振り子の等時性を体感的にとら えられるようにする。 2 ・リズム振り子 ○振り子によって1 往復する時間が異なること を知る。 ・異なるブランコの 1 往復する時間を計り,振り子によって,1 往復する時間が異なることを 確認する。 ★代表児童を指名する。(長いブランコに乗る) 5 ・ブランコ ・共振ブランコ ○振り子の1 往復する時間を長くするには何を どうしたらよいか予想する。 ・予想を発表する。 ・「ブランコに長く乗りたい」という願いを提示し,「振り子の 1 往復する時間を長くするに は何をどうしたらよいか」という課題について予想できるようにする。 ・いろいろな種類の振り子の 1 往復する時間を調べる。 ・何人かの児童に予想を聞く。 2 ・ターザンロープ ・分度器付き振り子 ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,振り子の 1 往復する時間を長くするには何をどうしたらよいか調べることを 伝える。 1

小5 ふりこのきまり(第1時 サイエンスホール)

新編pp.140~150 新しい理科5年(東京書籍)

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「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名だったのに対して、2012 年度は 61 名となり約 1.5

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名、2012 年度は 61 名、2013 年度は 79 名、そして 2014 年度は 84

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名、2012 年度は 61 名、そして 2013 年度は 79

2011

今年度は 2015

今回のアンケート結果では、本学の教育の根幹をなす事柄として、