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僧帽弁閉鎖不全症犬の

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僧帽弁閉鎖不全症犬の

血清中脂肪酸組成に関する基礎的研究

(Basic study on serum fatty acid compositions in dogs with mitral insufficiency)

吉松 宏基

(2)

僧帽弁閉鎖不全症犬の

血清中脂肪酸組成に関する基礎的研究

(Basic study on serum fatty acid compositions in dogs with mitral insufficiency)

吉松 宏基

日本獣医生命科学大学大学院獣医生命科学研究科

(指導教授 小山 秀一)

平成 28 3

(3)

目次

略語一覧 1

1 序論 3

2 犬の血清中脂肪酸の測定法の検討 7

1 材料と方法 7

1) 血清サンプル 7

2) ガスクロマトグラフィー用の標準物質 7

3) 血清中脂肪酸のメチル化と精製 8

4) GC法による脂肪酸濃度の測定 10

5) 内部標準物質の回収率 10

6) 分析法のバリデーション 10

7) 統計学的処理 11

2 結果 12

1) 血清中脂肪酸のメチル化とメチル化脂肪酸の精製 12

2) 脂肪酸の検出と定量 12

3) 用いた血清量の違いによる脂肪酸濃度の直線性 13

4) 内部標準物質の回収率 14

5) 今回の測定法と従来法の測定値の相関 14

6) 血清中脂肪酸濃度の検者内誤差 14

(1) 血清中脂肪酸濃度の同時再現性 14

(2) 血清中脂肪酸濃度の日差再現性 14

7) 血清中脂肪酸濃度の検者間誤差 15

3 考察 16

4 小括 19

(4)

5 図表 21

3 犬の血清中脂肪酸を測定するための採血時間についての検討 45

1 材料と方法 45

1) 供試動物 45

2) 血清検体 45

3) 血清中脂肪酸濃度の測定と重量比の算出 46 4) 血清中トリグリセリド(TG)と総コレステロール(T-Cho)の測定 46 5) フード中の脂肪酸濃度の測定 46 6) 統計学的処理 46

2 結果 47

1) 血清中脂肪酸濃度 47

2) 血清中脂肪酸重量比 48

3) 血清中の TGおよび T-Choの濃度 49

4) フード中の脂肪酸濃度 49

3 考察 51

4 小括 53

5 図表 55

4 健常犬における血清中脂肪酸組成の基準値の検討 61

1 材料と方法 61

1) 供試動物 61

2) 血清検体 62

3) 血清中脂肪酸濃度の測定 62

4) 測定値分布における中央の95%区間の算出 62

(5)

5) 統計学的処理 63

2 結果 64

1) 血清中脂肪酸濃度の群間比較 64 2) 血清中脂肪酸濃度の 95%区間 65 3) 血清中脂肪酸重量比の95%区間 66 4) 血清中脂肪酸比率の 95%区間 67

3 考察 68

4 小括 72

5 図表 73

5 僧帽弁閉鎖不全症犬の血清中脂肪酸組成の検討 79

1 材料と方法 79

1) 供試動物 79

2) 血清検体 80

3) 血清中脂肪酸の測定方法と測定項目 80 4) 心エコー検査 80 5) 参照値との比較 81

6) EPA濃度と EPA/AA のカットオフ値の設定 81

7) 統計学的処理 81

2 結果 82

1) MI I 群とII 群における群内比較 82

(1) 血清中脂肪酸濃度の比較 82 (2) 血清中脂肪酸重量比の比較 82 (3) 脂肪酸比率の比較 82 (4) 心エコーパラメーターの比較 82

(6)

2) MI群の群間比較 83 (1) 血清中脂肪酸濃度の比較 83 (2) 血清中脂肪酸重量比の比較 83 (3) 脂肪酸比率の比較 84 (4) 心エコーパラメーターの比較 84 3) 血清中脂肪酸組成と心エコーパラメーターの関係 84 (1) 血清中脂肪酸濃度と心エコーパラメーターの関係 84 (2) 血清中脂肪酸重量比と心エコーパラメーターの関係 85 (3) 脂肪酸比率と心エコーパラメーターの関係 85

4) 血清中脂肪酸の参照値との比較 85

5) EPA濃度と EPA/AA のカットオフ値 85

3 考察 86

4 小括 90

5 図表 91

6 総括 111

謝辞 115

参考文献 117

Summary of Doctor Thesis 127

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略 語 一 覧

AA: ア ラ キ ド ン 酸 ALA: α-リ ノ レ ン 酸

DGLA: ジ ホ モ-γ-リ ノ レ ン 酸 DHA: ド コ サ ヘ キ サ エ ン 酸 DPA: ド コ サ ペ ン タ エ ン 酸 DTA: ド コ サ テ ト ラ エ ン 酸 EPA: エ イ コ サ ペ ン タ エ ン 酸 FA: 脂 肪 酸

FS: 左 室 内 径 短 縮 率 GC: ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ

IL: イ ン タ ー ロ イ キ ン

LA: リ ノ ー ル 酸

LA/Ao: 左 房 径/大 動 脈 径 比 LT: ロ イ コ ト リ エ ン

LVIDd/Ao: 拡 張 末 期 左 室 内 径 指 数 LVIDs/Ao: 収 縮 末 期 左 室 内 径 指 数 MA: 5, 8, 11-エ イ コ サ ト リ エ ン 酸 MI: 僧 帽 弁 閉 鎖 不 全 症

MUFA: 一 価 不 飽 和 脂 肪 酸 PG: プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン PUFA: 多 価 不 飽 和 脂 肪 酸 SFA: 飽 和 脂 肪 酸

TNF-α: 腫 瘍 壊 死 因 子

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1 序 論

僧 帽 弁 閉 鎖 不 全 症(MI)は 、 僧 帽 弁 自 体 や そ れ を 支 え る 腱 索 の 病 変 に よ り 左 室 か ら 左 房 へ 血 液 の 逆 流 が 生 じ る 場 合 や 、 左 室 が 拡 張 あ る い は 肥 大 す る こ と で 二 次 的 に 僧 帽 弁 逆 流 が お こ る 病 態 で あ る 。 前 者 で は 主 に 僧 帽 弁 の 粘 液 腫 様 変 性 に よ る 弁 の 逸 脱 や 腱 索 の 断 裂 な ど が 主 な 原 因 と な り 1–3、後 者 で は 拡 張 型 あ る い は 肥 大 型 心 筋 症 が 原 因 と し て あ げ ら れ る 。 そ の う ち 、 粘 液 種 様 変 性 に よ る MI は 、 犬 に お け る 最 も 一 般 的 な 慢 性 心 疾 患 で あ る 4。近 年 、犬 の MI の 治 療 に は 、一 般 的 な 心 疾 患 治 療 薬 以 外 に 種 々 の サ プ リ メ ン ト が 使 用 さ れ る よ う に な っ て い る 。 そ し て 、 そ れ ら の 中 に は 脂 肪 酸 を 主 成 分 と す る 製 品 が あ り MI 症 例 に も 使 用 さ れ て い る が 、 病 態 と 血 清 中 脂 肪 酸 組 成 に 関 す る 検 討 は わ ず か で あ る 。

脂 肪 酸 は 、 正 常 な 心 筋 の 主 要 な エ ネ ル ギ ー 源 で あ り 、 そ れ は 心 筋 に お け る ATP 産 生 の 6090% を 占 め る 5,6。し か し 、心 筋 に 負 荷 が 加 わ る と 、そ の エ ネ ル ギ ー は 脂 肪 酸 利 用 か ら ブ ド ウ 糖 利 用 へ と 傾 く switch from fatty acid to glucose oxidation 現 象 が 起 こ る 。 脂 肪 酸 が 代 謝 さ れ て CO2 と な る 方 が 、CO2 当 た り の ATP 産 生 量 は ブ ド ウ 糖 よ り も 多 い 。 し か し 、 脂 肪 酸 は グ ル コ ー ス に 比 べ よ り 多 く の 酵 素 を 必 要 と す る た め 、消 費 す る 酸 素 当 た り の ATP 産 生 量 は 、脂 肪 酸 に 比 べ ブ ド ウ 糖 が 上 回 る た め 、 心 不 全 に お い て は 脂 肪 酸 よ り も ブ ド ウ 糖 を エ ネ ル ギ ー と す る 方 が 有 利 と な る 。 さ ら に 、 心 不 全 で は 交 感 神 経 の 活 性 化 に よ り 血 清 中 の 遊 離 脂 肪 酸 は 増 加 す る 7,8。こ う し た 心 不 全 に お け る 脂 肪 酸 代 謝 の 変 化 は 、 心 筋 中 へ の 脂 肪 蓄 積 を 引 き 起 こ し 、 心 筋 細 胞 膜 の 構 築 の 変 化 と 心 筋 細 胞 内 の カ ル シ ウ ム イ オ ン 調 節 の 破 綻 を 引 き 起 こ す た め 、 心

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不 全 を さ ら に 悪 化 さ せ る と い わ れ て い る 6,9,10

脂 肪 酸 の 中 で も エ イ コ サ ペ ン タ エ ン 酸(EPA)、 ジ ホ モ-γ-リ ノ レ ン 酸 (DGLA)そ し て ア ラ キ ド ン 酸(AA)は 、 プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン(PG)、 プ ロ ス タ サ イ ク リ ン 、 ト ロ ン ボ キ サ ン そ し て ロ イ コ ト リ エ ン(LT)な ど の エ イ コ サ ノ イ ド の 基 質 11で あ り 、EPA か ら は 3 シ リ ー ズ の PG 5 シ リ ー ズ の LT な ど の 炎 症 抑 制 性 エ イ コ サ ノ イ ド が 産 生 さ れ る 。 一 方 、AA か ら は 2 シ リ ー ズ の PG 4 シ リ ー ズ の LT な ど の 炎 症 増 強 性 エ イ コ サ ノ イ ド が 産 生 さ れ る 12EPA の 組 織 親 和 性 は AA よ り も 優 位 な た め 、 EPA AA の 代 謝 を 競 合 的 に 阻 害 す る 12。 そ の た め 、 ヒ ト で は EPA が 不 整 脈 、 高 血 圧 そ し て 動 脈 硬 化 症 な ど の 心 血 管 系 疾 患 に 対 し て 抵 抗 性 を 増 強 す る と 考 え ら れ て お り 11–13、 特 に 冠 動 脈 疾 患 で は 、 血 清 中 EPA濃 度 の 上 昇 は 、そ の 発 症 率 と 反 比 例 す る こ と が 報 告 さ れ て い る 14

無 症 候 性 の 慢 性 弁 膜 疾 患 犬 に 対 し て EPA を 投 与 し た 報 告 で は 、病 態 の 進 行 に よ る 左 房 径 と 左 室 径 の 拡 張 を 抑 制 し て い る 15。 さ ら に 、MI モ デ ル 犬 に 対 す る EPA の 投 与 は 、 心 筋 中 の EPA 濃 度 の 増 加 と 心 拍 数 を 低 下 さ せ る こ と が 報 告 さ れ て い る 16。 ま た 、 う っ 血 性 心 不 全 の 犬 に お け る 血 清 中 の EPA、ド コ サ ヘ キ サ エ ン 酸(DHA)お よ び AA の 濃 度 は 、 健 常 犬 よ り も 低 値 で あ り 、EPA DHA を 経 口 投 与 す る こ と で 心 臓 悪 液 質 は 改 善 し 17、 心 筋 の リ モ デ リ ン グ を 抑 制 す る こ と で 不 整 脈 の 発 現 率 を 低 下 さ せ る こ と が 報 告 さ れ て い る 18,19。 こ の よ う に 、MI を 含 む 心 不 全 犬 に 対 す る EPA 投 与 の 有 用 性 は 報 告 さ れ て い る が 、血 清 中 脂 肪 酸 組 成 と 心 不 全 の 病 態 と の 関 係 は 明 ら か と な っ て い な い 。 そ の た め 、 MI 犬 に 対 す る EPA 投 与 の 根 拠 は 経 験 的 な も の で あ り 、 そ の 投 与 の タ イ ミ ン グ に つ い て は 検 討 さ れ て い な い 。 さ ら に 、 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 方 法 に つ い て も 詳 細 な 検 討 は さ れ て い な い 。

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犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 に は 、 通 常 ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ(GC)法 や 高 速 液 体 ク ロ マ ト グ ラ フ 法 が 用 い ら れ る 20GC 法 は 、 分 離 能 が 高 く 、 少 量 の 試 料 で 測 定 が 可 能 で あ る こ と か ら 多 用 さ れ て い る 。 脂 肪 酸 の 測 定 用 試 料 を GC 法 に 供 す る た め に は 、 試 料 を 気 化 し や す い 状 態 に す る 必 要 が あ る た め 、 血 清 か ら 抽 出 さ れ た 脂 質 は メ チ ル 化 し な け れ ば な ら な い 。 そ の 脂 質 抽 出 方 法 と し て 、Folch 21 Bligh and Dyer 22 な ど が 一 般 的 で あ る が 、 そ れ ら の 方 法 に は 数 mL 単 位 の 試 料 や 還 流 装 置 な ど の 特 殊 な 器 具 を 必 要 と す る 。 ま た 、 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 に は ジ ア ゾ メ タ ン 法 や 三 フ ッ 化 ホ ウ 素 法 が 用 い ら れ て い る 。 三 フ ッ 化 ホ ウ 素 法 に よ る 処 理 過 程 に は 100℃ 程 度 の 加 熱 を 必 要 と す る こ と か ら 、 不 安 定 な 状 態 に あ る PUFA は 熱 分 解 す る 恐 れ が あ る 。 他 方 、 ジ ア ゾ メ タ ン 法 は ジ ア ゾ メ タ ン 自 体 に よ る 皮 膚 や 呼 吸 器 に 対 す る 毒 性 お よ び 衝 撃 や 熱 な ど に よ る 爆 発 の 危 険 性 を と も な う た め 、そ の 扱 い に 注 意 を 要 す る 23

近 年 、 主 に 植 物 や 酵 母 に 含 ま れ る 脂 肪 酸 を 測 定 す る こ と を 目 的 に 、 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 や メ チ ル 化 脂 肪 酸 を 精 製 す る た め の キ ッ ト が 開 発 さ れ た 。 こ の メ チ ル 化 キ ッ ト を 用 い る こ と に よ り 、 従 来 別 々 に 行 っ て い た 脂 肪 酸 の 抽 出 と メ チ ル 化 が 短 時 間 の う ち に 同 時 に 行 う こ と が 可 能 と な る 。 さ ら に 、 メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製 キ ッ ト は 、 メ チ ル 化 処 理 後 の 試 料 中 に 含 ま れ る 不 純 物 に よ る 測 定 器 へ の ダ メ ー ジ を 払 拭 し 、 安 定 し た 測 定 値 を 得 る こ と が 可 能 だ と い わ れ て い る 。 犬 に お い て 、 こ れ ら の キ ッ ト を 用 い た 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 に 関 し て は 、GC-MS 法 で の 重 量 比 を 求 め た 報 告 が 一 報 の み 存 在 す る が 24、 水 素 炎 イ オ ン 化 検 出 器 の GC よ る 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 測 定 に 関 し て は 未 だ 報 告 が な い 。

そ こ で 、 犬 の 心 不 全 の 原 因 と し て 最 も 多 い MI に 注 目 し 、 心 不 全 の 病 態 と 血 清 中 脂 肪 酸 組 成 の 関 係 を 検 討 す る 目 的 の た め に 、本 研 究 で は 、

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2 章 に お い て 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト と メ チ ル 化 脂 肪 酸 精 製 キ ッ ト を 利 用 し た 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 方 法 に つ い て 検 討 し た 。第 3 章 で は 、 脂 肪 酸 測 定 用 の 血 清 を 得 る 目 的 で 適 切 な 採 血 時 点 を 決 定 す る た め に 、 健 常 犬 に お け る 血 清 中 脂 肪 酸 の 日 内 変 動 に つ い て 検 討 し た 。 第 4 章 で は 、 健 常 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 組 成 の 基 準 値 に つ い て 検 討 し た 。 そ し て 、 5 章 で は MI 犬 を 病 期 で 分 類 し 、 血 清 中 脂 肪 酸 組 成 を 比 較 し た 。 さ ら に 、 脂 肪 酸 と 心 エ コ ー パ ラ メ ー タ ー の 関 連 を 確 認 し た 。 ま た 、MI 犬 に 対 す る EPA 投 与 の タ イ ミ ン グ に つ い て 検 討 し た 。

(13)

2 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 法 の 検 討

脂 肪 酸 の メ チ ル 化 と メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製 の た め の キ ッ ト を 用 い た ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ(GC)法 の 獣 医 領 域 で の 実 用 性 を 確 認 す る た め に 、 今 回 の 測 定 法 を 従 来 法 に よ る 測 定 値 と 比 較 し 、 同 時 再 現 性 と 日 差 再 現 性 に よ る 検 者 内 誤 差 、 お よ び 検 者 間 誤 差 を 検 討 し た 。

1 材 料 と 方 法 1) 血 清 サ ン プ ル

血 液 は 、 日 本 獣 医 生 命 科 学 大 学 で 飼 育 管 理 さ れ 身 体 検 査 、 完 全 血 球 算 定(CBC)お よ び 血 液 化 学 検 査 に お い て 明 ら か な 異 常 を 認 め な い 7 齢 の 雌 ビ ー グ ル(8.0kg) 3 歳 齢 の 雄 ビ ー グ ル(11.2kg)の 頚 静 脈 か ら 無 麻 酔 下 で 採 血 し た 。採 血 後 、血 液 は 30 分 間 室 温 で 静 置 し た 後 、3000rpm 15 分 間 遠 心 し て 血 清 を 分 離 し た 。得 ら れ た 血 清 は 、脂 肪 酸 の 測 定 ま -20℃ で 冷 凍 保 存 し た 。

2) ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー 用 の 標 準 物 質

ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー 用 の 標 準 物 質 は 、 脂 肪 酸 の 同 定 用 と 検 量 線 作 成 用 、 定 量 用 そ し て メ チ ル 化 処 理 用 の 3 種 類 を 用 い た 。 同 定 用 と 検 量 線 作 成 用 の 標 準 液 と し て 用 い る 脂 肪 酸 の 種 類 は 、 ヒ ト に お い て 一 般 的 に 測 定 さ れ て い る 24 種 類 の 脂 肪 酸 25を 参 考 に し て 選 択 し た(Table 1)

脂 肪 酸 の 同 定 と 定 量 用 の 検 量 線 を 作 成 す る た め に 、 ヒ ト の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 項 目 で あ る 24 種 類 の 脂 肪 酸 の う ち 21 種 類 を 含 む ス ペ ル コ 37脂 肪 酸 メ チ ル エ ス テ ル(FAME)ミ ッ ク ス(シ グ マ ア ル ド リ ッ チ ジ ャ パ , 東 京)に 加 え て 、ド コ サ テ ト ラ エ ン 酸(DTA)メ チ ル エ ス テ ル(シ グ マ

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ア ル ド リ ッ チ ジ ャ パ ン)、ド コ サ ペ ン タ エ ン 酸(DPA)メ チ ル エ ス テ ル( グ マ ア ル ド リ ッ チ ジ ャ パ ン)お よ び エ イ コ サ ト リ エ ン 酸(MA)メ チ ル エ ス テ ル(シ グ マ ア ル ド リ ッ チ ジ ャ パ ン)を 用 い た 。

定 量 用 の 内 部 標 準 物 質 は 、 同 定 用 と 検 量 線 作 成 用 の 標 準 液 中 に 含 ま れ な い ヘ プ タ ン 酸 メ チ ル(シ グ マ ア ル ド リ ッ チ ジ ャ パ ン)を ヘ キ サ ン で 150 μg/mLに 調 整 し て 用 い た 。メ チ ル 化 処 理 の た め の 内 部 標 準 物 質 は 、 37FAME ミ ッ ク ス に 含 ま れ て お り 、血 清 中 に 含 ま れ な い 炭 素 数 が 奇 数 で あ る ペ ン タ デ カ ン 酸(シ グ マ ア ル ド リ ッ チ ジ ャ パ ン)を 選 択 し 、 ヘ キ サ ン で 150 μg/mL に 調 整 し た 。

検 量 線 の 作 成 用 の ス ペ ル コ 37FAME ミ ッ ク ス は 、 ヘ キ サ ン(和 光 純 薬 工 業, 大 阪) 50mg/mL に 調 整 し た 後 、 さ ら に ヘ キ サ ン で 2.5 倍 か 5000 倍 ま で 6 段 階 に 希 釈 し て 用 い た(Table 2)。 ま た 、DTADPA そ し て MA 3 種 類 の FAME は 、そ れ ぞ れ 10000 μg/mL5000 μg/mL そ し て 500 μg/mL に 調 整 し た 後 に 混 合 し 、 そ の 混 合 液 を ヘ キ サ ン で 10 倍 か ら 10000 倍 ま で の 5 段 階 に 希 釈 し て 用 い た(Table 3)。 こ れ ら 11 種 類 の 溶 液 に 定 量 用 の 内 部 標 準 物 質 で あ る ヘ プ タ ン 酸 メ チ ル を そ れ ぞ れ 30 μg/mL に な る よ う に 添 加 し た 。

3) 血 清 中 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 と メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製

脂 肪 酸 の メ チ ル 化 の た め に 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト(ナ カ ラ イ テ ス ク 株 式 会 社, 京 都)を 用 い た 。 処 理 過 程 で の 血 清 中 脂 肪 酸 の 酸 化 を 防 ぐ た め に 酸 化 防 止 剤 と し て の 2,6-di-tert-butyl-p-cresol(BHT)(ナ カ ラ イ テ ス ク 株 式 会 社)は 、ア セ ト ン で 0.05%の 濃 度 に 調 整 し て 用 い た 。血 清 を 吸 着 さ せ る た め の 濾 紙(定 性 濾 紙 No.2, 東 洋 濾 紙 株 式 会 社, 東 京)は 、 0.05%BHT 溶 液 に 5 分 間 浸 し 、 さ ら に 抗 酸 化 作 用 を 強 固 に す る た め に 別 の 0.05%BHT溶 液 に 再 度 5 分 間 浸 し た 後 に 風 乾 し た 。風 乾 し た BHT

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濾 紙 の サ イ ズ は 1.5×1.5cm を 基 本 と し た が 、 試 料 と し て 用 い る 血 清 の 量 に 応 じ て 1.5×3.0cm 1.5×5.0cm の サ イ ズ も 用 い た 。血 清 量 は 、脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト に 付 属 し て い た 血 液 を 用 い た 際 の 扱 い 方 法 の 説 明 を 参 考 に 、1 回 量 と し て そ れ ぞ れ 25 μL50 μL100 μL そ し て 200 μL を 用 い た 。そ れ ぞ れ の 血 清 と 150 μg/mL の ペ ン タ デ カ ン 酸 溶 液 200 μL は 、同 一 の BHT 処 理 濾 紙 に 吸 着 さ せ 減 圧 デ シ ケ ー タ ー で 少 な く と も 1 時 間 乾 固 し 、 得 ら れ た 乾 燥 濾 紙 を 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 の た め の サ ン プ ル と し た 。 サ ン プ ル を メ チ ル 化 す る 手 順 は 、 三 フ ッ 化 ホ ウ 素 法 と ア ル キ ル エ ス テ ル 化 法 を 基 本 と し た 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト の 使 用 方 法 に 従 っ (Fig. 1)。す な わ ち 、第 1 工 程 は 、有 機 酸 を 含 む 試 料 を 炭 素 数 14 低 級 ア ル コ ー ル お よ び 炭 素 数 14 の ア ル コ キ シ ド と 反 応 さ せ 、エ ス テ ル 結 合 し た 有 機 酸 を ア ル キ ル エ ス テ ル 化 さ せ る 。 第 2 工 程 は 三 フ ッ 化 ホ ウ 素 の 存 在 下 で 前 の 工 程 で 得 ら れ た 反 応 混 合 物 と 炭 素 数 14 の 低 級 ア ル コ ー ル を 37℃ で 反 応 さ せ る こ と に よ る 遊 離 有 機 酸 の ア ル キ ル エ ス テ ル 化 で あ る 26。さ ら に 、メ チ ル 化 脂 肪 酸 は 、精 製 し な い ま ま GC 法 に 用 い る と 、 疎 水 性 溶 媒 や 不 純 物 の た め に カ ラ ム の 劣 化 や ク ロ マ ト グ ラ フ 分 析 に お け る テ ー リ ン グ が 生 じ る た め 、メ チ ル 化 し た 脂 肪 酸 は 、 直 ち に メ チ ル 化 脂 肪 酸 精 製 キ ッ ト(ナ カ ラ イ テ ス ク 株 式 会 社)に 供 し た (Fig. 2)。メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製 は 、試 験 管 に 設 置 し た シ リ カ ゲ ル カ ー ト リ ッ ジ に 前 洗 浄 液 と し て ヘ キ サ ン 3mL を 注 入 し 、自 然 滴 下 に よ り カ ー ト リ ッ ジ を 洗 浄 し た 。 前 洗 浄 液 が 滴 下 し た 後 に 、 メ チ ル 化 し た 試 料 を カ ー ト リ ッ ジ に 注 入 し 、自 然 滴 下 に よ り カ ー ト リ ッ ジ に 吸 着 さ せ た 。 そ の 後 、洗 浄 液 と し て ヘ キ サ ン 3mL を カ ー ト リ ッ ジ に 注 入 し 、自 然 滴 下 に よ る 洗 浄 を 行 っ た 。そ の 後 、カ ー ト リ ッ ジ を 別 の 試 験 管 に 移 設 し 、 1.5%の 酢 酸 メ チ ル を 含 む ヘ キ サ ン 溶 液 3mL を カ ー ト リ ッ ジ に 注 入 し 、

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メ チ ル 化 脂 肪 酸 を 溶 出 さ せ た 。 得 ら れ た 溶 液 は 、 窒 素 ガ ス で 乾 固 し た 後 に 、200 μL の ヘ プ タ ン 酸 メ チ ル 溶 液 と 800 μL の ヘ キ サ ン 溶 液 で 溶 解 し 、GC 法 に よ る 測 定 に 用 い た 。

4) GC 法 に よ る 脂 肪 酸 濃 度 の 測 定

GC 法 に は 水 素 炎 イ オ ン 化 検 出 器 を 備 え た GC 装 置(GC-2010,島 津 製 作 所, 京 都)を 用 い た 。カ ラ ム は 、Rtx-2560(100m×0.25mm× 0.25 μm, RESTEK Corporation, PA, U.S.A.)を 用 い 、 キ ャ リ ア ガ ス で あ る ヘ リ ウ ム ガ ス の 流 速 は 20cm/秒 と し た 。検 出 器 に は 水 素 炎 イ オ ン 化 検 出 器 を 用 い て 、注 入 口 と 検 出 器 の 温 度 は と も に 250℃ と し た 。カ ラ ム オ ー ブ ン の 温 度 は 、140℃ で 2 分 間 保 持 し た 後 、240℃ ま で 毎 分 4℃ ず つ 昇 温 さ せ 、240℃ で 23 分 間 保 持 し 、 ス プ リ ッ ト 比 は 1:25 と し た 。 脂 肪 酸 濃 度 は 、専 用 解 析 ソ フ ト で あ る GCsolution(島 津 製 作 所)を 用 い て 内 部 標 準 法 に よ り 求 め た 。 検 出 限 界 値 は 、 検 量 線 を 基 に GCsolution 用 い て 残 渣 標 準 偏 差 か ら 求 め た 。GCsolution を 用 い て 得 ら れ た 脂 肪 酸 の 濃 度 は 、 ペ ン タ デ カ ン 酸 の 検 出 濃 度 を 基 準 に 補 正 し 、1mL 当 た り の 濃 度 と し て 求 め た 。

5) 内 部 標 準 物 質 の 回 収 率

内 部 標 準 物 質 で あ る ヘ プ タ ン 酸 と ペ ン タ デ カ ン 酸 の 回 収 率 は 、 添 加 し た 標 準 物 質 の 濃 度 を 、 そ れ ぞ れ の 測 定 後 に 求 め ら れ た 濃 度 で 除 す る こ と で 求 め た 。

6) 分 析 法 の バ リ デ ー シ ョ ン

分 析 法 の バ リ デ ー シ ョ ン は 、 今 回 の 測 定 方 法 と 従 来 法 の 測 定 値 の 比 較 、 検 者 内 誤 差 そ し て 検 者 間 誤 差 に よ り 行 っ た 。 ま ず 、3 つ の 血 清 を 今 回 の 測 定 方 法 お よ び 、Folch 法 と 三 フ ッ 化 ホ ウ 素 法 を 原 法 と す る 従 来 法 で そ れ ぞ れ 測 定 し 、 そ れ ら の 測 定 値 の 相 関 係 数 を 求 め た 。 次 に 、

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検 者 内 誤 差 は 、 同 時 再 現 性 と 日 差 再 現 性 に よ り 確 認 し た 。 同 時 再 現 性 は 、 同 一 検 者 が 同 一 検 体 を 同 一 時 間 帯 に 5 回 測 定 し 変 動 係 数(CV)と し て 求 め た 。 そ し て 、 日 差 再 現 性 は 、 同 一 検 者 が 同 一 検 体 を 5 回 測 定 す る こ と を 3 日 間 行 い 、 そ の 平 均 値 の CV を 求 め た 。 さ ら に 、 検 者 間 誤 差 の 確 認 の た め に 、3 人 の 検 者 が 同 一 検 体 を 3 回 ず つ 測 定 し 、 検 者 間 の 測 定 値 を 比 較 し た 。

7) 統 計 学 的 処 理

血 清 中 脂 肪 酸 の 濃 度 は 平 均±標 準 偏 差(SD)で 示 し た 。CV は 、SD 平 均 値 で 除 し て 得 ら れ た 値 を 100 倍 す る こ と に よ り 百 分 比 と し て 求 め た 。統 計 学 的 処 理 は 、統 計 処 理 ソ フ ト SPSS(Ver.15.0J for Windows, International Business Machines Corporation, NY, U.S.A) R コ マ ン ダ ー(ver.1.4-8, http://dl. dropbox.com/u/8 196796/MyProgram.zip) を 用 い て 行 っ た 。 検 者 間 の 比 較 は 、 一 元 配 置 分 散 分 析 を 行 い 統 計 学 的 に 有 意 で あ っ た も の に 対 し て は Tukey 検 定 を 行 っ た 。 危 険 率 は 5% 未 満 を も っ て 有 意 と し た 。

(18)

2 結 果

1) 血 清 中 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 と メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製

脂 肪 酸 の メ チ ル 化 処 理 の 第 1 段 階 で あ る 血 清 を BHT 濾 紙 に 吸 着 さ せ る 操 作 で は 、 定 法 通 り の 1.5×1.5cm BHT 濾 紙 に は 50 μL ま で の 血 清 は 完 全 に 吸 着 可 能 で あ っ た 。 し か し 、 血 清 量 が 100 μL 200 μL の 場 合 は BHT 濾 紙 の サ イ ズ が 1.5×5.0cm で な け れ ば 血 清 の 吸 着 は 不 十 分 で あ っ た 。 そ の た め 、 こ れ 以 後 の 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 処 理 に 用 い る BHT 濾 紙 の サ イ ズ は 、1.5×5.0cm と し た 。ま た 、メ チ ル 化 さ れ た 脂 肪 酸 の 精 製 は 、 い ず れ の 血 清 量 を 用 い て 得 ら れ た メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 場 合 に お い て も メ チ ル 化 脂 肪 酸 精 製 キ ッ ト の 定 法 通 り に 処 理 す る こ と が 可 能 で あ っ た 。 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 と メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製 は 、 そ れ ぞ れ 4 時 間 以 内 と 1 時 間 以 内 に 完 了 し た 。

2) 脂 肪 酸 の 検 出 と 定 量

GC 法 に よ り 得 ら れ た 標 準 液 の ク ロ マ ト グ ラ ム は Fig. 3 に 示 し た 。 同 定 用 標 準 物 質 40 種 類 と 内 部 標 準 物 質 2 種 類 の 合 計 42 種 類 の 脂 肪 酸 は す べ て 検 出 可 能 で あ っ た 。 こ れ ら の 脂 肪 酸 を 用 い て 作 成 し た 各 脂 肪 酸 の う ち 、 血 清 に お い て 定 量 可 能 で あ っ た 脂 肪 酸 の 検 量 線 は 、 い ず れ の 脂 肪 酸 に お い て も 相 関 係 数 0.999 以 上 の 高 い 相 関 を 示 し た (Fig. 4

17)。 血 清 中 脂 肪 酸 の ク ロ マ ト グ ラ ム は Fig. 18 に 示 し た 。 血 清 量 を 25 μL 50 μL と し た 場 合 に 定 量 可 能 で あ っ た 脂 肪 酸 は 、 飽 和 脂 肪 酸 (SFA)で は パ ル ミ チ ン 酸 と ス テ ア リ ン 酸 の 2 種 類 、 一 価 不 飽 和 脂 肪 酸 (MUFA)で は オ レ イ ン 酸 の 1種 類 、多 価 不 飽 和 脂 肪 酸(PUFA)で は DPA ド コ サ ヘ キ サ エ ン 酸(DHA)、リ ノ ー ル 酸(LA)、ア ラ キ ド ン 酸(AA)DTA そ し て MA 6 種 類 で あ り 、 合 計 で 9 種 類 で あ っ た 。 そ れ ぞ れ の 脂 肪 酸 の 濃 度 は Table 4 に 示 し た 。 一 方 、100 μL 200 μL の 血 清 量 を 用

(19)

い た 場 合 に 定 量 可 能 で あ っ た 脂 肪 酸 の 種 類 は 、 前 述 の 9 種 類 に 加 え MUFA の パ ル ミ ト レ イ ン 酸 、PUFA α-リ ノ レ ン 酸(ALA)、 エ イ コ サ ペ ン タ エ ン 酸(EPA)そ し て ジ ホ モ-γ-リ ノ レ ン 酸(DGLA) 4 種 類 の 合 13 種 類 で あ っ た(Table 4)。 パ ル ミ チ ン 酸 や オ レ イ ン 酸 の よ う な 濃 度 の 高 い 脂 肪 酸 の ク ロ マ ト グ ラ ム 上 の ピ ー ク 面 積 は 、 血 清 量 が 25 μL か ら 200 μL ま で の す べ て で 明 確 に 求 め る こ と が で き た 。し か し 、ALA の よ う な 濃 度 の 低 い 脂 肪 酸 の ピ ー ク 面 積 は 、 血 清 量 が 100 μL 未 満 で は 求 め る こ と が で き な か っ た 。そ し て 、血 清 量 が 200 μL の 方 が 100 μL よ り も ピ ー ク 面 積 が 大 き く 明 瞭 で あ っ た(Fig. 19, 20)

3) 用 い た 血 清 量 の 違 い に よ る 脂 肪 酸 濃 度 の 直 線 性

SFA、 総 MUFA そ し て 総 PUFA の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 は 、い ず れ も 高 い 相 関 を 示 し た (Fig. 21)SFA の パ ル ミ チ ン 酸 と ス テ ア リ ン 酸 の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 の 相 関 係 数 は 、 そ れ ぞ れ 0.9998 0.9994 で あ っ た(Fig. 22)MUFA の パ ル ミ ト レ イ ン 酸 は 、 25 μL 50 μL の 血 清 量 で 検 出 で き な か っ た た め 、 そ の 近 似 直 線 は 得 ら れ な か っ た 。オ レ イ ン 酸 の 測 定 値 の 近 似 直 線 は 、相 関 係 数 0.9996 あ っ た(Fig. 23)。 総 n-3 脂 肪 酸 、 総 n-6 脂 肪 酸 そ し て 総 n-9 脂 肪 酸 の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 は 、 い ず れ も 相 関 係 数 が 0.999 以 上 で あ っ た(Fig. 24)n-3 脂 肪 酸 の ALA EPA は 、25 μL 50 μL の 血 清 量 で 検 出 で き な か っ た こ と か ら 、こ れ ら の 近 似 直 線 は 得 ら れ な か っ た 。 DPA そ し て DHA の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 の 相 関 係 数 は 、 そ れ ぞ れ 0.9988 0.9998 で あ っ た(Fig. 25)n-6 脂 肪 酸 の DGLA は 、25 μL 50 μL の 血 清 量 で 検 出 で き な か っ た た め に 、近 似 直 線 は 得 る こ と が で き な か っ た 。LAAA そ し て DTA の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 の 相 関 係 数 は 、そ れ ぞ れ 0.99990.9999 そ し て 0.9992 で あ っ た(Fig.

(20)

26)n-9 脂 肪 酸 の オ レ イ ン 酸 と MA の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 の 相 関 係 数 は そ れ ぞ れ 0.9996 0.9901 で あ り 、MA の 相 関 係 数 は す べ て の 脂 肪 酸 の 中 で 最 低 値 で あ っ た(Fig. 27)

4) 内 部 標 準 物 質 の 回 収 率

内 部 標 準 物 質 で あ る ヘ プ タ ン 酸 と ペ ン タ デ カ ン 酸 は 、そ れ ぞ れ 11.69 分 と 20.56 分 に 検 出 し た 。 そ れ ぞ れ 測 定 前 の 濃 度 を 測 定 後 の 濃 度 で 除 す る こ と で 求 め た 回 収 率 は 、ヘ プ タ ン 酸 が 109±3.1%(n=30)で あ り 、ペ ン タ デ カ ン 酸 は 69.7±3.6%(n=30)で あ っ た 。

5) 今 回 の 測 定 法 と 従 来 法 の 測 定 値 の 相 関

今 回 の 測 定 法 と 従 来 法 に よ る 測 定 値 の 相 関 関 係 を 確 認 し た 結 果 、 定 量 可 能 で あ っ た13 種 類 の 脂 肪 酸 の 相 関 係 数 は 0.875か ら1.000の 範 囲 で あ り 、 高 い 相 関 を 示 し た(Table 5)

6) 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 検 者 内 誤 差 (1) 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 同 時 再 現 性

同 一 検 者 が 同 一 検 体 を 同 一 時 間 帯 に 5 回 測 定 し て 求 め た 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 結 果 は 、Table 6 に 示 し た 。 総 脂 肪 酸 、 総 SFA、 総 MUFA し て 総 PUFA 濃 度 の CV は 、そ れ ぞ れ 2.0%2.3%2.1%そ し て 1.9%

で あ っ た 。総 n-3、総 n-6 そ し て 総 n-9 脂 肪 酸 の 濃 度 の CV は 、そ れ ぞ 1.9%1.9%そ し て 2.2%で あ っ た 。SFA MUFA の 各 脂 肪 酸 濃 度 CV は 、2.03.7%の 範 囲 で あ っ た 。PUFA の 中 で は 、MA EPA の 濃 度 の CV は そ れ ぞ れ 5.4% 7.4%で あ っ た が 、 そ の 他 の PUFA 濃 度 の CV は す べ て 4.8%未 満 で あ っ た 。

(2) 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 日 差 再 現 性

同 一 検 者 が 3 日 連 続 で 同 一 検 体 を 5 回 測 定 し 求 め た 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 結 果 は 、Table 7 に 示 し た 。 総 脂 肪 酸 、 総 SFA、 総 MUFA そ し て

(21)

PUFA の 濃 度 の CV は 、そ れ ぞ れ 1.8%2.6%2.1%そ し て 1.2% あ っ た 。総 n-3、総 n-6 そ し て 総 n-9 脂 肪 酸 の 濃 度 の CV は 、そ れ ぞ れ 0.3%1.4%そ し て 2.1%で あ っ た 。各 種 脂 肪 酸 の 濃 度 の CV は 、MA 2.8%と 最 も 高 値 で あ っ た が 、 い ず れ の 脂 肪 酸 で も CV 0.42.8% 範 囲 で あ っ た 。

7) 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 検 者 間 誤 差

検 者 間 比 較 の 結 果 は 、Table 8 に 示 し た 。総 脂 肪 酸 、総 SFA、総 MUFA そ し て 総 PUFA の 濃 度 は 、検 者 間 で 有 意 な 差 を 認 め な か っ た 。そ し て 、 n-3、 総 n-6 そ し て 総 n-9 脂 肪 酸 の 濃 度 も 検 者 間 に も 有 意 な 差 は 生 じ な か っ た 。 種 類 別 に 比 較 し た 各 脂 肪 酸 の 濃 度 は 、 い ず れ の 種 類 に お い て も 検 者 間 で 有 意 な 差 を 認 め な か っ た 。

(22)

3 考 察

今 回 用 い た 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト に よ る 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 法 の 原 理 は 三 フ ッ 化 ホ ウ 素 法 で あ る 。原 法 で は 、100℃ の 高 温 処 理 に よ り 、PUFA な ど の 不 安 定 な 脂 肪 酸 で は 加 熱 分 解 を 生 じ る 可 能 性 が あ る が 、 本 測 定 系 の 最 高 温 度 は 37℃ で あ り 、原 法 よ り も 低 温 の 環 境 で 処 理 を 行 え た こ と か ら 、 試 料 中 に 含 ま れ る 脂 肪 酸 の 加 熱 分 解 は 生 じ に く か っ た と 考 え ら れ る 。 ま た 、 脂 肪 酸 を メ チ ル 化 す る た め の ジ ア ゾ メ タ ン 法 に 比 べ 、 用 い る 試 薬 の 爆 発 性 や 毒 性 は 低 い こ と に 加 え て 、4 時 間 以 内 に 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 が 可 能 で あ っ た 。 さ ら に 、 こ の 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト は 、 血 清 中 の ア シ ル グ リ セ ロ ー ル 、 リ ン 脂 質 そ し て コ レ ス テ ロ ー ル エ ス テ ル に 含 ま れ る 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 が 可 能 な た め 、Folch 法 の よ う な 試 料 か ら の 脂 肪 酸 の 抽 出 処 理 が 不 要 で あ る 。 ま た 、 今 回 は メ チ ル 化 し た 脂 肪 酸 の 精 製 を 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト で の 作 業 に 引 き 続 き メ チ ル 化 脂 肪 酸 精 製 キ ッ ト に よ り 行 っ た 。 メ チ ル 化 し た 脂 肪 酸 を 精 製 せ ず に GC 置 の カ ラ ム に 通 す と 、 疎 水 性 溶 媒 や 不 純 物 の 影 響 で カ ラ ム の 劣 化 や ク ロ マ ト グ ラ フ 分 析 に お け る テ ー リ ン グ が 生 じ る た め 、 メ チ ル 化 し た 脂 肪 酸 の 精 製 は 必 須 で あ る 。 今 回 の 精 製 工 程 に は 付 属 の カ ー ト リ ッ ジ を 用 い て 精 製 し た が 、 キ ッ ト に 付 属 す る も の 以 外 で 準 備 を 必 要 と し た 用 具 は 、 試 験 管 の み で あ り 、 さ ら に そ の 操 作 は 1 時 間 以 内 で 完 了 し た た め 容 易 に 精 製 が 可 能 で あ っ た 。 そ し て 、 こ の 処 理 に よ り ク ロ マ ト グ ラ フ 分 析 に お け る テ ー リ ン グ は 認 め ら れ な か っ た 。 し た が っ て 、 こ れ ら の キ ッ ト を セ ッ ト で 用 い た GC 法 に よ る 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 は 、 従 来 法 に 比 べ 安 全 か つ 短 時 間 で 完 了 で き る 方 法 で あ る こ と が 確 認 で き た 。

本 来 、 脂 肪 酸 メ チ ル 化 キ ッ ト は 植 物 に 利 用 す る た め に 開 発 さ れ た た

(23)

め 、 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 に 関 す る 情 報 は 少 な い 。 そ の た め 、 試 料 と し て 用 い る 血 清 量 を 決 定 す る た め の 検 討 を 行 っ た 結 果 、 本 測 定 方 法 で は 、25μL 50 μLの 血 清 量 で は 9種 類 の 脂 肪 酸 が 測 定 可 能 で あ り 、 100 μL 以 上 の 血 清 量 で は 13 種 類 の 脂 肪 酸 が 測 定 可 能 で あ る こ と が 明 ら か と な っ た 。 ま た 、 異 な る 血 清 量 か ら 得 ら れ た 脂 肪 酸 濃 度 の 近 似 直 線 の 相 関 係 数 は 、MA 0.9901 が 最 低 値 で あ っ た が 、そ の 他 の 脂 肪 酸 の 測 定 値 か ら 得 ら れ た 近 似 直 線 の 相 関 係 数 は 、 い ず れ も 0.999 以 上 の 値 で あ っ た こ と か ら 、 本 測 定 法 は 血 清 量 の 違 い に よ る 血 清 中 脂 肪 酸 濃 度 の 差 を 高 い 精 度 で 反 映 す る と 考 え ら れ た 。 さ ら に 、 今 回 の 測 定 方 法 で 測 定 可 能 で あ っ た 13 種 類 の 脂 肪 酸 の 測 定 値 を 従 来 法 と 比 較 し た 結 果 、 す べ て の 種 類 が 高 い 相 関 を 認 め た 。 ま た 、GC 法 に よ る ヒ ト 血 清 中 の 脂 肪 酸 濃 度 の 測 定 値 の 精 度 は 、 一 般 に 同 時 再 現 性 お よ び 日 差 再 現 性 で 評 価 さ れ 、 そ れ ら の CV が そ れ ぞ れ 11.3%未 満 と 23.1%未 満 で あ る 場 合 に は 再 現 精 度 は 良 好 と 判 断 さ れ て い る 27。 本 研 究 で は 、 同 時 再 現 性 お よ び 日 差 再 現 性 に 加 え て 検 者 間 誤 差 も 確 認 し た が 、CV の 値 は 過 去 の 報 告 に 比 べ 明 ら か に 低 値 で あ り 、 検 者 間 に は 有 意 な 差 を 認 め な か っ た 。し か し 、検 者 間 の 比 較 に お い て 、ALAの ピ ー ク 面 積 が 小 さ い た め に 、測 定 値 の 誤 差 は 大 き か っ た 。そ の た め 、200 μL よ り 少 な い 血 清 量 を 用 い る こ と は 、 そ れ に と も な い ピ ー ク 面 積 が さ ら に 小 さ く な る こ と か ら 、 測 定 に 適 さ な い と 考 え ら れ る 。 ま た 、 測 定 可 能 な 脂 肪 酸 の 種 類 そ し て 定 量 の 感 度 は 血 清 量 を 200 μL 用 い た 結 果 が 最 良 で あ っ た こ と か ら 、血 清 中 脂 肪 酸 の 測 定 に 供 す る 血 清 の 量 と し て は 、200 μL が 最 も 適 し て い る と 判 断 し た 。 さ ら に 、 そ の 血 清 量 を 用 い る た め の BHT 濾 紙 の サ イ ズ は 従 来 の 1.5×1.5cmで は な く 1.5×5.0cmが 最 適 で あ る こ と を 確 認 し た 。

(24)

こ れ ら の こ と か ら 、 今 回 の 測 定 方 法 は 、 従 来 法 と 比 較 し て 安 全 か つ 簡 便 に 犬 の 血 清 中 脂 肪 酸 の メ チ ル 化 と メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製 が 可 能 で あ り 、 脂 肪 酸 の 検 出 と 測 定 の 精 度 は 高 い 方 法 で あ る こ と が 示 さ れ た 。

(25)

4 小 括

脂 肪 酸 の メ チ ル 化 と メ チ ル 化 脂 肪 酸 の 精 製 の た め の キ ッ ト を 用 い た GC 法 の 実 用 性 を 確 認 す る た め に 、 今 回 の 測 定 法 と 従 来 法 に よ る 測 定 値 の 比 較 、 同 時 再 現 性 と 日 差 再 現 性 に よ る 検 者 内 誤 差 、 お よ び 検 者 間 誤 差 を 検 討 し た 。そ の 結 果 、飽 和 脂 肪 酸(SFA)2 種 類 、一 価 不 飽 和 脂 肪 (MUFA)2 種 類 そ し て 多 価 不 飽 和 脂 肪 酸(PUFA)9種 類 の 合 計 13 種 類 の 脂 肪 酸 が 定 量 可 能 で あ っ た 。 そ し て 、 従 来 法 と の 比 較 で は 、 全 て の 脂 肪 酸 の 種 類 で 高 い 相 関(相 関 係 数: 0.8751.000)を 認 め た 。同 時 再 現 性 に お け る CV の 範 囲 は 、2.0%7.4%で あ っ た 。さ ら に 、日 差 再 現 性 に お け る CV は 、0.4%2.8%の 範 囲 で あ っ た 。ま た 、全 て の 脂 肪 酸 の 種 類 の 測 定 値 は 、 検 者 の 違 い に よ る 有 意 差 を 認 め な か っ た 。 し た が っ て 、 今 回 の 測 定 方 法 は 、 従 来 法 と 比 較 し て 安 全 か つ 簡 便 に 行 う こ と が 可 能 で あ り 、 そ の 精 度 は 高 い こ と が 示 さ れ た 。

(26)
(27)

Soak the filter paper in acetone containing 0.05 % 2,6-di-t-butyl-p-cresol (BHT) for several minutes and then repeat this process

The paper with side 1.5×5.0 cm is suitable for methylation application Apply 200 μL of serum and pentadecanoic acid solution to ⇓

BHT-treated filter paper and dry it in a vacuume desiccator for 1 hour

The filter paper is cut finely

Put dried sample into a stoppered test tube

Add 0.5 mL of methylation reagent of A and B to a test tube

Close the cap tightly and incubate the test tube for 20 min at 37゜C

Add 0.5 mL of methylation reagent C

Close the cap tightly and incubate the test tube for 20 min at 37゜C

Add 1.0 mL of isolation reagent and vortex

After seeing the presence of two layers, transfer supernatant to ⇓ a new lest lube with a pipette, avoid picking up the milky layer

Add 1.0 mL of deionized water to the test tube containing ⇓ the supernatant and mix it up for cleaning

Transfer the supernatant to a new test tube

Further purification with fatty acid methyl ester purification kit is required Fig. 1 Procedure of fatty acid methylation by using the kit*.

Methylation of fatty acids, was applied the described method of fatty acid methylation kit. These procedures were performed for the extraction and methylation in serum fatty acids.

* Fatty acid methylation kit: Nacalai Tesque.

(28)

Add 3.0mL of conditioning solution to a SPE cartridge column

Dropping Nature

Add sample methylated with fatty acid methylation kit ⇓ to the SPE cartridge

Dropping Nature

Add 3.0mL of washing solution to the SPE cartridge column

Transfer the cartridge to another test tube when fully dropped Add 3.0ml of eluting solution to the SPE cartridge column and collect ⇓

eluted liquid containing fatty acid methyl esters

The resulting material is dried using N2 gas Add 800μL hexane and ⇓

200 μL heptanoic acid methyl ester solution (150 μg/mL)

Mix by vortex mixer

The obtained sample it was for analysis

Fig. 2 Procedure of methylated fatty acid purification by using the kit*.

Purification of methylated fatty acids is according to the described method of methylation fatty acid purification kit. These procedures were performed for the purification of methylated fatty acids.

* Purification of methylated fatty acid kit: Nacalai Tesque.

(29)

Fig. 3 The chromatogram was obtained from internal standard fatty acid concentration of 500 μg/mL.

The peak of the fatty acids was observed between 11.7 to 40.67 min.

R = 0.9999722 0

100,000 200,000 300,000

0 200 400 600

peak area

Pentadecanoic acid ( μg/mL ) Fig. 4 The calibration curve of pentadecanoic acid.

(30)

R = 0.9999722 0

200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000

0 400 800 1,200 1,600

peak area

Palmitic acid ( μg/mL ) Fig. 5 The calibration curve of palmitic acid.

R = 0.9999653 0

200,000 400,000 600,000 800,000

0 500 1,000 1,500

peak area

Stearic acid ( μg/mL ) Fig. 6 The calibration curve of stearic acid.

(31)

R = 0.9999622 0

100,000 200,000 300,000

0 200 400 600

peak area

Palmitoleic acid ( μg/mL ) Fig. 7 The calibration curve of palmitoleic acid.

R = 0.9999705 0

200,000 400,000 600,000 800,000

0 500 1,000 1,500

peak area

Oleic acid ( μg/mL ) Fig. 8 The calibration curve of oleic acid.

(32)

R = 0.9998194 0

100,000 200,000 300,000 400,000

0 200 400 600

peak area

Alpha-linolenic acid ( μg/mL ) Fig. 9 The calibration curve of alpha-linolenic acid.

R = 0.9999088 0

50,000 100,000 150,000 200,000 250,000

0 100 200 300 400 500 600

peak area

Eicosapentaenoic acid ( μg/mL ) Fig. 10 The calibration curve of eicosapentaenoic acid.

(33)

R = 0.9999664 0

200,000 400,000 600,000 800,000

0 500 1,000 1,500

peak area

Docosapentaenoic acid ( μg/mL ) Fig. 11 The calibration curve of docosapentaenoic acid.

R = 0.9999036 0

50,000 100,000 150,000 200,000 250,000

0 200 400 600

peak area

Docosahexaenoic acid ( μg/mL ) Fig. 12 The calibration curve of docosahexaenoic acid.

(34)

R = 0.9999388 0

100,000 200,000 300,000

0 200 400 600

peak area

Linoleic acid ( μg/mL ) Fig. 13 The calibration curve of linoleic acid.

R = 0.9998194 0

100,000 200,000 300,000

0 200 400 600

peak area

Dihomo-gamma-linolenic acid ( μg/mL )

Fig. 14 The calibration curve of dihomo-gamma-linolenic acid.

(35)

R = 0.9998194 0

100,000 200,000 300,000

0 200 400 600

peak area

Arachidonic acid ( μg/mL ) Fig. 15 The calibration curve of arachidonic acid.

R = 0.9999831 0

50,000 100,000 150,000 200,000 250,000

0 500 1,000 1,500

peak area

Docosatetraenoic acid ( μg/mL ) Fig. 16 The calibration curve of docosatetraenoic acid.

(36)

R = 0.9999988 0

20,000 40,000 60,000 80,000

0 50 100 150

peak area

5,8,11-Eicosatrienoic acid ( μg/mL )

Fig. 17 The calibration curve of 5, 8, 11-eicosatrienoic acid.

Fig. 18 The chromatogram was obtained from serum fatty acids.

The peak of the fatty acids was observed between 11.7 to 40.67 min.

(37)

Fig. 19 Chromatograph of the α-linolenic acid using serum quantity of 200 μL.

The arrow shows the peak. There is shown a peak in five measurements.

Fig. 20 Chromatograph of the α-linolenic acid using serum quantity of 100 μL.

The arrow shows the peak. There is shown a peak in five measurements.

:1 :2 :3 :4 :5

:1 :2 :3 :4 :5

(38)

-1000 0 1000 2000 3000 4000

50 100 150 200

Total FA Total SFA Total MUFA Total PUFA

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 21 Sum of serum fatty acid concentrations according to the classification in saturation.

Linearity of total FA (y = 18.305x - 51.138, R² = 0.9998), total SFA (y = 10.079x - 15.33, R² = 0.9999),

total MUFA (y = 5.9573x - 17.358,R² = 0.9996) and total PUFA (y = 2.2693x - 18.45, R² = 0.9998).

FA: fatty acid, SFA: saturated fatty acid, MUFA: monounsaturated fatty acid, PUFA: polyunsaturated fatty acid.

-200 0 200 400 600 800

50 100 150 200

Palmitic acid Stearic acid

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 22 Fatty acid concentrations in saturated fatty acid by the difference of quantity of serum.

Linearity of palmitic acid (y = 2.1459x - 12.417, R² = 0.9998) and stearic acid (y = 3.8114x - 4.9408, R² = 0.9994).

(39)

-100 0 100 200 300 400 500

50 100 150 200

Palmitoleic acid Oleic acid

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 23 Fatty acid concentrations in monounsaturated fatty acid by the difference of quantity of serum.

Linearity of and oleic acid (y = 2.1398x - 13.238, R² = 0.9996).

Palmitoleic acid could not be quantified in the serum amount of 25 μL and 50 μL.

-500 0 500 1000 1500 2000

50 100 150 200

Total n-3 fatty acid Total n-6 fatty acid Total n-9 fatty acid

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 24 Fatty acid concentrations in fatty acid of n-3, n-6 and n-9 by the difference of quantity of serum.

Linearity of total n-3 fatty acid (y = 8.3384x - 25.99, R² = 0.9999), total n-6 fatty acid (y = 1.7125x + 10.114, R² = 0.9999) and

total n-9 fatty acid (y = 2.1675x - 12.692, R² = 0.9996).

(40)

-100 0 100 200 300

50 100 150 200

α-linolenate acid Eicosapentaenoic acid Docosapentaenoic acid Docosahexaenoic acid

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 25 Fatty acid concentrations in n-3 fatty acid by the difference of quantity of serum.

Linearity of docosapentaenoic acid (y = 0.3016x + 17.033, R² = 0.9988) and docosahexaenoic acid (y = 1.1213x - 14.705, R² = 0.9998).

Alpha-linolenate acid and eicosapentaenoic acid could not be quantified in the serum amount of 25 μL and 50 μL.

(41)

-250 0 250 500 750 1000

0 50 100 150 200

Linoleic acid DGLA

Arachidonic acid Docosatetraenoic acid

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 26 Fatty acid concentrations in n-6 fatty acid by the difference of quantity of serum.

Linearity of linoleic acid (y = 3.9164x - 12.792, = 0.9999), arachidonic acid (y = 4.1189x - 19.23, = 0.9999) and docosatetraenoic acid (y = 0.1481x + 12.279, = 0.9992). DGLA could not be quantified in the serum amount of 25 μL and 50 μL.

DGLA: Dihomo-gamma-linolenic acid.

-100 0 100 200 300 400 500

50 100 150 200

Oleic acid MA

Fatty acid concentration (μg/mL)

Serum (mL)

Fig. 27 Fatty acid concentrations in n-9 fatty acid concentration by the difference of quantity of serum..

Linearity of oleic acid (y = 2.1398x - 13.238, = 0.9996) and MA (y = 0.0277x + 0.5458, = 0.9901).

MA: 5, 8, 11-eicosatorienoic acid.

(42)

Kind of fatty acid C:D

1 Lauric acid 12:0

2 Myristic acid 14:0

3 Myristoleic acid 14:1

4 Palmitic acid 16:0

5 Palmitoleic acid 16:1

6 Stearic acid 18:0

7 Oleic acid 18:1

8 Linoleic acid 18:2

9 γ-linolenic acid 18:3 10 α-linolenic acid 18:3

11 Arachidic acid 20:0

12 Eicosenoic acid 20:1

13 Eicosadienoic acid 20:2

14 cis-5,8,11-Eicosatrienoic acid 20:3 15 Dihomo-gamma-linolenic acid 20:3

16 Arachidonic acid 20:4

17 Eicosapentaenoic acid 20:5

18 Behenic acid 22:0

19 Erucic acid 22:1

20 Docosatetraenoic acid 22:4

21 Docosapentaenoic acid 22:5

22 Lignoceric acid 24:0

23 Docosahexaenoic acid 22:6

24 Nervonic acid 24:1

Table 1 Kind of fatty acids measured in human

C: the number of carbon atoms in the fatty acid, D: the number of double bonds in the fatty acid

(43)

Kind of fatty acid methyl ester C:D Diluted concentrations of fatty acid standard

1 2.5 5 50 500 5000 Butyric acid 4:0 1000 400 200 20 2 0.2 Caproic acid 6:0 1000 400 200 20 2 0.2 Caprylic acid 8:0 1000 400 200 20 2 0.2 Capric acid 10:0 1000 400 200 20 2 0.2 Undecanoic acid 11:0 500 200 100 10 1 0.1

Lauric acid 12:0 1000 400 200 20 2 0.2

Tridecanoic acid 13:0 500 200 100 10 1 0.1 Myristic acid 14:0 1000 400 200 20 2 0.2 Myristoleic acid 14:1 500 200 100 10 1 0.1 Pentadecanoic acid 15:0 500 200 100 10 1 0.1 cis-10 Pentadecenoic acid 15:1 500 200 100 10 1 0.1 Palmitic acid 16:0 1500 600 300 30 3 0.3 Palmitoleic acid 16:1 500 200 100 10 1 0.1 Heptadecanoic acid 17:0 500 200 100 10 1 0.1 cis-10 Heptadecenoic acid 17:1 500 200 100 10 1 0.1 Stearic acid 18:0 1000 400 200 20 2 0.2 Elaidic acid 18:1 500 200 100 10 1 0.1 Oleic acid 18:1 1000 400 200 20 2 0.2 Linolelaidic acid 18:2 500 200 100 10 1 0.1 Linoleic acid 18:2 500 200 100 10 1 0.1 Arachidic acid 20:0 1000 400 200 20 2 0.2 γ-linolenic acid 18:3 500 200 100 10 1 0.1 Eicosenoic acid 20:1 500 200 100 10 1 0.1 α-linolenic acid 18:3 500 200 100 10 1 0.1 Heneicosanoic acid 21:0 500 200 100 10 1 0.1 cis-11,14-Eicosadienoic acid 20:2 500 200 100 10 1 0.1 Behenic acid 22:0 1000 400 200 20 2 0.2 Dihomo-gamma-linolenic acid 20:3 500 200 100 10 1 0.1 Erucic acid 22:1 500 200 100 10 1 0.1 cis-11,14,17-Eicosatrienoic acid 20:3 500 200 100 10 1 0.1 Tricosanoic acid 23:0 500 200 100 10 1 0.1 Arachidonic acid 20:4 500 200 100 10 1 0.1 cis-13,16-Docosadienoic acid 22:2 500 200 100 10 1 0.1 Lignoceric acid 24:0 1000 400 200 20 2 0.2 Eicosapentaenoic acid 20:5 500 200 100 10 1 0.1 Nervonic acid 24:1 500 200 100 10 1 0.1 Docosahexaenoic acid 22:6 500 200 100 10 1 0.1

C: the number of carbon atoms in the fatty acid, D: the number of double bonds in the fatty acid, FAME: fatty acid methyl ester,

Fatty acid concentrations are expressed as μg/mL

Table 2 Dilute concentration of each fatty acid for making calibration curve by 37 fatty acid methyl mixture

Fig. 3  The chromatogram was obtained from internal standard fatty acid  concentration of 500 μg/mL
Fig. 19  Chromatograph of the α-linolenic acid using serum quantity  of 200 μL.
Fig. 21  Sum of serum fatty acid concentrations according to the  classification in saturation
Fig. 23  Fatty acid concentrations in monounsaturated fatty acid by the  difference of quantity of serum
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参照

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