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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2021

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全文

(1)

気管支喘息に対する肺サーファクタント吸入療法に ついての基礎的および臨床的研究

著者 倉島 一喜

著者別名 Kurashima, Kazuyoshi

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成4年7月

ページ 11

発行年 1992‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/14936

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博甲第1014号 平成3年10月31日 倉島一喜

気管支喘息に対する肺サーファクタン卜吸入療法についての基礎的および臨 床的研究

論文審査委員 主査 副査

教授 教授 教授

松田 竹田 村上

保祐-

亮誠

内容の要旨および審査の結果の要旨

サーファクタン卜は肺胞においてその重要性が指摘され,臨床的にも新生児呼吸切迫症侯群などにおい て補充療法がおこなわれているが,サーファクタン卜の気道における役割や気道疾患における治療的可能 性についての研究は少ない。本研究では気管支喘息におけるサーファクタン卜補充療法の有用性について 明らかにするために,モルモットの喘息モデルを用いた基礎的検討と気管支喘息患者における臨床的研究 を行なった。受身感作モルモットのアレルギー性気道収縮に対して,サーファクタン卜吸入投与は,少量 では末梢気道の,大量では末梢および中枢気道の拡張効果を認めた。またサーファクタン卜吸入前処置に より抗原誘発気道収縮反応やヒスタミン,ロイコトリエンC4吸入による気道収縮反応は有意に抑制され た。しかし抗原を静注した場合,またはヒスタミンを静注した場合の気管支収縮反応はサーファクタント の前吸入によって抑制されなかった。喘息患者の発作時にサーファクタントを吸入させた場合,呼吸機能,

血液ガスの有意な改善が認められたが,喘息患者の非発作時に吸入させた場合は明らかな気管支拡張効果

は認められなかった。以上の結果は,サーファクタント吸入は喘息発作時に気管支拡張効果を示すが,そ の作用機序は気道平滑筋に対する直接の拡張作用によるものではなく,喘息発作時に分泌される疾または

airwayliquidによる末梢気道閉塞を表面張力を下げることにより解除する作用や,気道内に存在する抗

原や化学伝達物質の阻害作用によるものと考えられ,サーファクタン卜吸入療法が喘息発作の新しい治療 法となりうる可能性が示唆された。

以上,本研究は呼吸器病学特に気管支喘息の治療上,重要な労作と考えられる。

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参照

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