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松橋町豊福一帯に分布する喫層『の問題

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Academic year: 2021

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松橋町豊福一帯に分布する喫層『の問題

熊 大 ・ 教 育 福 岡 一 徳

松橋町豊福一帯の台地に.は大きな安山岩藻 を含む喋層が分布している。これらの基盤岩 として松橋町周辺では,雁回山附近の喋岩,

御船層群の砂岩頁岩,肥後変成岩があり,西

の宇土半島には新第三紀のものとされている 凝灰角喋岩がある。これらを覆って第四紀の

堆祇物が古い方から,下位磯層(豊福園のも の)軽石凝灰岩,上位喋層の順に分布する。

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下位藻屑は南田,豊福園附近に露出する。軽 石凝灰岩は松橋町東部の台地に広く分布し,

上位喋層は立岡附近,松橋町一帯,豊福園附 近,の低い平担面をなしている。

上位喋層は磯の種類や状態から,周囲の山 地から大きく見て西に向って形成されたこと がわかる。

下位喋層は第四紀の地史を考える上で興味 深い問題を含んでいる。本層は軽石凝灰岩の 下にあり,藻として角閃石安山岩及び複輝石 安山岩を主とし15〜20.m最大80 の巨喫を含 み変成岩礁も少し含む。又豊福では50錦の高 さにまで分布し,南田の露頭では上面は西に 傾斜している。又安見西方山地の高さ50 前 後の西斜面にも同様な喋層がある。いずれも 露頭が狭く層理を囲めることはできない。

先ず喫層中の安山岩はどこからきたであろ うか,その分布を周囲から考えると,宇土半 島の凝灰角喋岩,金峰山,阿蘇外輪,船野山 のいづれかから運ばれたものであろう。まわ りの地形,浜戸川流域に安山岩磯が存在しな いこと,宇土半島の凝灰角喋岩中の角閃石安 山岩,複輝石安山岩と共通していることなど

から,宇土半島から運ばれた可能性が強いと 思われる。しかし本層は豊福で50海の高きま であり,現在の宇土半島頚部の高さではこの 磯は運搬が難かしいように思われる。そこで,

本喫層の堆穣当時宇土半島が現在より相当高

〈,安山岩の巨喋が豊福附近まで運ばれたと 想像せざるを得ない。その為の解釈として,

その後松橋町附近の南北性断層により宇土半 島側が低くなったと考えられないだろうか。

このことは金峰山と立田山との間の南北断層 存在の可能性などからうかがわれる。

以上のようなことは資料不充分の為問題を 提起するにとどめるが今後研究して明らかに したい。さらに安見西方山中の磯についても 位湿的に問題が多いのでこれも究明していき たい。

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