「教材研究」
熊 本 平 野 に お け る 「 大 地 の つ く り 」 意欲的に追求する学習をめざして
熊 本 市 立 日 吉 小 学 校 小 畑 功
とる児童の育成」を考えてみた。
また、同時に、小学校向きの野外観察コー スの設定および基礎的基本的事項をふまえた 使いやすいワークシートの開発に努めてみたて
その後、野外学習の成果を十分に生かした 問題解決学習の場を設定することを試みた。
全般にわたって熊本大学の田村実教授の指 導を受け、その教材性や他の小学校における 活用度を考えているものである。
一 目 次 一 はじめに…………・………..………‐
野外観察学習の実際…・…………・・………‐
学習指導の実際………・
おわりに.………
参考文献…………・…・…………・…・…………
1上ワ色q︾〃詮虞.︺ ︑一色n乙八×︺n|乙向乙11
1.はじめに
熊本平野における地質教材の取り扱いにつ いては、数多くだされている。それらの資料 をもとに、本校の研究主題である「自ら学び
2.野外観察学習の実際
(1)観察場所と内容(図1参照)
悉 承 承 承 承 恭 承 恐 恐 恐 恐 承 究
野 外 学 習 ブ ー ス
熟 庸 ジ f 三 等
観察地熊 本 市
−
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川脇町
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一 ぼ う ぶ ん
図1熊本平野南側の地層の観察および貝塚の見学を含む野外観察学習コース
ア、甲佐町白旗における地層の様子 の様子と貝の種類
オ、がん回山公園からの熊本平野を見る
− 平 野 と 目 印 に な る 山 や 川 の ス ケッチ・平野周辺の貝塚
− 全 体 の ス ケ ッ チ ・ 厚 さ 調 べ ‐ 岩石の採集・地層の広がり イ、甲佐町坊分における地下水の観察と
化石のみられる層の様子
一 地 下 水 の 出 る わ け と ス ケ ッ チ 化石の見つけ方と採集 ウ、城南町歴史民俗資料館の見学 一 貝 塚 と は ? ・ 貝 の 種 類 エ、御領・阿高貝塚の様子
御領・阿高貝塚とは?・貝塚
(2)「大地のつくり」観察の実際 ア、甲佐町白旗における地層の様子
・しま模様に見えるものの色や厚さを スケッチする。(図2.写真1)
・袋に色の違う石(主にケツ岩)を入 れる。(写真2)
|色 糞I
│番号
し ま も よ う の ス ケ ッ チ 厚さ・粒の大きさ
(m。cm)小石 あ ら い − す な
日吉小6年2組戸上裕一郎スケッチ例
蓮ココ唾 細 か い ね ん ど
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… 蕊 灘
上の方になると近よれないので
※ 厚 さ は
倉 だいたいの目分量でよい
…ニニニニー・ざ‑:
写 真 1 白 旗 で の 観 察 の 様 子 図 2 白 臓 に お け る 露 頭 の 児 童 ス ケ ッ チ 例
写 真 2 色 の 違 う 石 ( ケ ツ 岩 ) の 採 集
※ 調 べ て み て ( 児 童 の 考 え )
◇「なぜ、地層はしま模様に見えるのか?」
・色が分かれているから………72名
・時代によって変わるから(昔の岩石 などが時間がたつごとに積み重なっ ているから)………21名
・白色の部分は雨にうたれて色が落ち たのではないか?……….….…・…3名
、いろんな粘土が積み重なっているか ら…….…….….……...………46名
・太陽の当たり方で雨で色が変わった から……..……….….……..………2名
◇「ふしぎに思ったことはありますか?」
.どうして、それぞれ色が違うのだろうか
.….…….………46名
。なぜ、71があらかったり細かかったり、
色が連ったりするのだろう。(しほり)
. な ぜ 、 い ろ い ろ な も の が 重 な っ た り し て いるのだろうか?………..……・…16名
。 よ く こ ん な に 高 く な っ た な あ / … 8 名
写 真 3 地 隅 の 広 が り を 確 か め て い る 夢
イ、甲佐町坊分における地下水の観察と 化 石 の み ら れ る 層 の 様 子
・地.ド水の観察
ここでは、水のよくしみ通る層(れき膳)
と、水を通しにくい層(御船層群のケツ岩
・砂岩)の境目から水がしみ出しているこ とをおさえる。
日吉小6年3.組井上景子スケッチ例 瞬
図 2 し み 出 て い る 水 の 児 童 ス ケ ッ チ 蝿
鱗
鱗
蕊
写 真 4 さ わ っ て し み 出 し を み て い る 所
・化石の採集
図 3 採 集 し た 化 石 の 児 童 ス ケ ッ チ 例
ここでは、一人ひとりが自分で化石を兇 つけ出すことがねらいで、一人で一つの,侭 石とする。また、化石を見つけたときの喜 びを大切にしたい。今回初めて化石を手に
した子も多い。
写真5一人ひとりが化石をみつけている
ウ、城南町歴史民俗資料館の見学
.「貝塚」についての展示物や説明を読み 自分なりにまとめさせる。
・貝塚で見られる貝の種類を標本を見なが ら書き出させ、現地で貝の名が少しでも 多く分かるように心がけさせる。
・そのころの人々のくらしについても展示 物により理解を図る。(写真6)
エ、御領・阿高貝塚の見学
まわりに落ちている貝の種類を探させ、
これらの貝が現在は、海岸で拾えること を知らせる。
写真6縄文時代のくらしの展示物
・御領貝塚のある所は、まわりより少し高 い台地になっていることを歩くことによ り気づかせたい。
写真7御領貝塚で貝の種類を見る。
オ、がん回山公園から見る熊本平野
・有明海・金峰山・日吉小・立田山・白ノII 緑川・飯田山などの位置を知らせる。
・高橋貝塚・渡鹿貝塚・沼山津貝塚・カキ ワラ貝塚の位置を知らせ、ワークシート
図4有明海・金峰山。日吉小・立田山・緑川などの目印を入れさせた児童スケッチ例
P‑13の海からの高さ5mの線を入れた図 と照らし合わさせる。その後、次のよう な説明を加えた。
「今から、およそ5千年前の縄文時代 は、今見えている平野はほとんどなかで た。海が広がっていたと考えられる。そ のため、人々は今見えている平野のへ#・
の台地のところに住んで生活していた.
そのことは、現在の貝塚の位置を見‑:当 いくことと、貝塚にある貝の種類は現在 の海岸にある貝の種類とほぼ同じことか
らも分かる。
その後、弥生時代になって海が退いて いって、今見えている海岸のようになて た と い う こ と で あ る 。 」
写 真 8 が ん 回 山 か ら 熊 本 平 野 を 見 愚
(3)野外観察を終えて
ア、自分なりに新しくわかったこと
・熊本にこんなにたくさんの貝塚があると は 患わなかった。……..……・……15名
・貝塚に、こんなに貝があるとは、初めて 知 っ た 。 … … … 3 名
・ 石 の 中 に 化 石 が あ っ た こ と 。 … … 8 塩
・貝の種類がいっぱいあったこと・・・12名
・貝塚のある所を線で結ぶと、以前の海岸 線 が 分 か る こ と 。 … … … 3 塩
・昔は、山の近くまで海があったんだ。
・地層があんなに大きいとは,思わなかった=
・化石は想像していたより小さかった。
・ 岩 石 に は 、 色 が 違 う も の が あ る … 1 3 裳
・化石は、石と石との間に入ったままかた まり、それが化石となった。
・化石を見つけるのがたいへんだった。そ して、やっと見つけた。………5名
・昔の人は移動するから貝塚が多い。2名
・地層を見て、色が違ったり、しま模様に な っ て い る こ と を 知 っ て び っ く り し た 。
・熊本平野は、昔、海だったこと……7名
・5千年前は、日吉小も含めて飯田山の近 くまで海だった。…・………・…・……3名
・地層は色とりどりできれいだった。それ は、赤土などが重なったためだろうか?
・地層は一つの層でも少しずつ違っている。
・化石は、かたまってみつかった。
・貝塚が近くに2つも3つもあるので、け つこうあるなあと思った。
・山全体が、地層からできているのが驚い た。
イ、もっと、やってみたかったことや、
こ れ か ら や っ て み た い こ と 。
。もっと化石を取ってみたかったo44名
・地層の様子を近くから見てみたかった。
・他の貝塚も全部見てみたかった。
・貝塚の貝も記念に持ちかえりたかった。
・土の中から、所々、水がしみ出している のはどうしてだろうか?
・アンモナイトや恐竜の化石を探してみた い 。
・ こ れ か ら も 、 い ろ い ろ な 地 層 を 調 べ て み たい。そして、できたわけを知りたい。
・化石の中をわって、中がどうなっている のか調べてみたい。
ウ、分かりにくかったところや、疑問に 残 っ た こ と 。 .
.地脳はなぜ、ぽろぽろになるのか?
、化石とは石にしかできないのか?
、地層は山を切ると見える。どんな山でも そうなのか?………..…….…36名
・化石はどのくらいでできるのか?14名
・渡鹿貝塚は海からすごく離れていた。
…….….….…………(6の3高巣)
・坊分の地層は、分かりにくかった。
、化石のでるところをどうやって見分ける のだろうか?
。どうして、弥生時代になって海が退いて い っ た の か ?
。どのようにして地腫はできるのか?
「興味関心がある」と答える子が増えて おり、逆に、「ない」と答えた子は少な
くなっている。
イ、理科の学習は好きですか?
犬好きやや好き普通ややきらいきらi,
◇野外学習後、理科が「好き」、と答えて いる子が10名ほど増えている。.「普通』
と答えていた子が「好き」に移ったため
で は な い だ ろ う か ?
ウ、植物やこん虫などの生き物や、川の 様子などを調べることは好きですか?
3 3
写真9ワークシートに記録する様さ− 一 、
8
1 −
大好きやや好き普通ややきらいきらし (4)野外学習・事前事後アンケート
(アンケート対象)日吉小6年85名 ア、身のまわりにある山や川、野原、植
物、こん虫などの自然に興味や関心が
あ り ま す か ?
◇こん虫や生き物については気持ち悪い と答える女子も多かったが、わずかに好 きな子が増えている。
エ、地層という言葉を知っていますか
, 懸 膝 卿 35名
地層を見たことはありますか?
3 2
■
■ 呼 屯 叩 r 吋 凹 色 F
■
︺
れたなきみくるいてた
I1 あな見見
きれいな地層を見たいですかを
〃︹︺々病9061
あ る ま あ あ る 普 通 あ ま り な い な し
◇ 野 外 学 習 が 終 え る と 、 わ ず か な が ら 仁
豪函キ、「化石」を見たことのある人は、絵 で 表 し て み て く だ さ い 。
オ、「地層」を見たことのある人は、
のときどのように見えたかを絵で表
て み て く だ さ い 。 │(野雷緬)
鱈
夢鵠炉十
(野外学習蒜型;
鍵
│蝋:謀懸篭※猛題にの傭りやすい恐竜の化石や、
有名なアンモナイトなどの化石を行 前には書いており、実際に化石を採っ たことのある子は貝の化石の桧を恋し てし、た‐
塾
■;・ロと‐
ー ー きさを害いたりしている.
また、府の厚さなどを具体的に:
密き入れている手もみられた.:
(野タ1学習鋤 てし、た
野外学詠恥
第 6 学 年 理 科 学 習 指 導 案 力、「化石」という言葉を知っています
か ?
「一一 (1)単元名「大地のつくり」啓林館下巻
(2)単元について
○本単元は身近に見られる地層を調べ、
地膳の重なり方や地層をつくる物の様子 に関心を持たせるようにする。その過程 で地層の重なり方や層に含まれている物 を手がかりにして、地層に広がりがある ことをとらえさせるとともに、これらの 地 脳 が 水 の は た ら き な ど に よ っ て 長 い 年 月 を か け て で き た こ と を 理 解 さ せ る の が ねらいである。
○ こ の 学 年 の 児 童 は 、 生 活 環 境 も ず い ぶ ん広がり、テレビ・ラジオ・新聞・本な どによる知識や、生活体験の深まりや広 がりも同時に進んできている。その中で も身のまわりの自然に興味関心が強く
(71%)、理科の実験や観察が大好き。
々画々イ.228
{鮭誹
「化石」を見たことは?
i ‑ ‑ 一 5 1 冬
一一一夕︾■■山︾あなI
L ‑ ‑ ‑ ‑ l 3 3 影
自分で化石を採ってみたいですか
■ ■ ■ ■ b 一
」 61 83唖溺 名名夷/
「とってみたい
lとりたくない
3.学習指導の実際
野外観察でワークシートに記入した「も っと調べたいこと・不,恩議なこと」を中心 に問題解決学習を繰り広げていきたい。
また、事前事後アンケートの結果からも 地層のでき方や化石について興味関心が増
し て き て い る こ と が う か が え る 。
やや好きと答える子も多い(53%)。
地層については海水浴の海岸や、学校周 囲のがけ、工事現場、造成地、旅行で見 てはいるのだが、
ほど近く、身のまわりで「地層」が見え る と い う 所 は ほ と ん ど な く 、 本 単 元 に お ける「野外観察」は行なっておらず、教 科書・テレビ・OHP・宿内実験のみで
あった.
そ の た め 、 本 単 元 の 本 質 で あ る 「 巨 大 な時間的空間的広がりをとらえること」
が大変むずかしかった。
そこで、今回は、新たに小学生向けの
「野外観察コース」を設定して、直接自 然 に 触 れ 、 五 感 を 通 し て 事 象 に は た ら き かけることのできるワークシートを作成 してみた。また、野外観察は指導計画の 初めにもってきている。
これらの手だてから、子どもたち一人 ひとりが、理科本来の姿である「自然事}
象の中から」活動を通して、ふしぎに思 ったこと、新しく発見したこと、友達と い っ し ょ に 協 力 し て 調 べ た こ と な ど を 生 み 出 し て ほ し い 。 そ し て 、 子 ど も た ち 一 人ひとりが直接経験を大切にし、自然の 秘密を見つけ出そうとする態度を身につ
けることを願っている。
○ 高 学 年 の 研 究 主 題 で あ る 「 確 か な 考 え を持ち、みがき合い、高め合う子ども」
では、「自分なりの考えをもつ」→「考 えが言える」→「友だちの意見が聞ける」
→「考え直す」ことが大切な点である。
亀
た だ 漠 然 と 見 て い る だ け な の で 気 付 か な い で い る 。
しかし、その中
這漢竺芸 誤急
一一小刀一一一 ●F・詐訳.錘 一一■■|■一一■|︸一一一0
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に 含 ま れ て い る 化
石については興味があり(80%)、図鑑 や標本を見た子も多い(96%)。ところ が、化石を実際に地層に見い出したり、
それをたたいたりして採集した経験のあ る子はほとんどいない(6%)。また、
野外に出ての観察が好きなので(71%)、
より積極的な活動が期待できる。
○ 理 科 学 習 で は 直 接 自 然 に 触 れ 、 自 然 と 対話し、情報を得るということは重要な 活動である。また、その活動において、
問題意識を自ら醸成し解決していく自発 的 な 学 習 に な る こ と が 大 切 で あ る 。
そ の た め 、 自 然 を 調 べ に い く に あ た っ ては、児童一人ひとりに自主的な取り組 み を さ せ る と と も に 、 グ ル ー プ で の 協 力 的活動を行なわせ、相互の意見を交換し 合 え る よ う に し た
い。今回は「野外 学習帳」というワ ー ク シ ー ト を 使 い そ の 後 の 教 室 で の 指 導 に つ な げ て い
きたい。
(4)単元の目標
ア、私たちの住んでいる熊本平野の地面の 下の様子を、がけなどで見られる土地の 断面の様子から想像させ、地層に興味を
もたせるようにする。
イ、地層の様子を観察させ、その重なり方 や広がりなどから、地層ができる過程を 推論させたり、確かめさせたりする。
ウ、大地の変化について、長い時間の経過 や 空 間 の 広 が り と し て 、 と ら え る こ と が できるようにする。
化イ.iの含まれる地嗣
また、学習のまとめごとに「わかった こと」「不 思議に 思ったこと」「次にや ってみたいこと」を自分なりに記録をと り、次の1時間へ連続した 思考を大切にし て い き た い 。
(3)子どもに期待するもの
○ 本 校 の 子 ど も 達 は 、 熊 本 平 野 の 中 心 に
(5)指導計画(9時間収り扱い
吹
1
︵3時間︶
2︵2時間・本時1−2︶
3︵2時階︶
学 習 活 動
○ 野 外 観 察 学 習 会 の 計 画や活動内容につ埼 て説明を聞く
○ 地 膳 の 全 体 の 様 子 を 観 察 し 、 地 臓 の 広 が
りや、それぞれの地 膳 の 特 徴 を と ら え る
こ と が で き る
母語垂
湿っていそ 全体の観察スケッチ例
○ 地 層 の で き 方 を 水 a 働 き と 結 び つ け て 増 えたり、実験した韓 す る こ と が で き る 雪
○化石から地j簡のでき た こ ろ の 様 子 が 分 か り、大地の変化が理 解できる≦
○ 地 下 水 と 地 屑 と の 僕 係 が わ か る 。
学 習 活 動 と そ の 内 溶
○ ワ ー ク シ ー │ 、 を 見 な が ら 、 ど a よ う な 活 動 を す る の か 聞 く
○白旗の地層全休の様・子を見る
。'苗の横への広がりを見る
・それぞれのI櫛の厚さや色を調 べ な が ら 、 ス ケ ッ チ を す る 。
・色の違う岩石を採集する。
・ 粒 の 大 き さ ・ 手 ざ わ り ・ 割 れ 方などの特徴をみる。
○白川の大水の様子を見て、その 中の小石・砂・粘土の積もるj鵬 序を考え、確かめてみる『
○ 白 臓 の 地 層 の よ う に 、 粘 土 だ け の 屑 や 砂 だ け の 層 が で き る わ 肘 を考え、確かめてみる。
・小石・砂・粘土を流して積も る場所を調べる〔
○天草・千巌Illの地購に含まれた カ キ の 化 石 を 見 て 、 昔 、 地 膳 力 できる頃の様子を思い浮かべる
○ 熊 本 平 野 周 辺 の 貝 塚 の 場 所 を 侭 り、昔の海岸線を考える
○下から砂・粘土・小矛i・砂の順 に 重 ね て 、 上 か ら 水 を 入 れ る
指導上の留意ノ;
○ 内 容 を 事 前 に よ く 知 ら せ 、 ワ ー ク シ ー ト を よ
< 読 ん で お か せ る
○ ま ず 、 遠 く か ら 全 体 を 観 察 さ せ る
・ 層 の 厚 さ は 目 測 さ せ る。
・ 層 が ど ん な も の か ら で き て い る の か 調 べ させる&
・スケッチに色や厚さ を記入させる。
・ ス ケ ッ チ の 見 本 も 用 意 し て お く
○積もる順序の予想は大 切 に す る 《
・ 水 と ガ ラ ス を 使 っ た 実験なので安全面;こ 注 意 さ せ る
○なるべく一人ひとりが 実験できるように工夫
し た い
○現在生きている貝とイヒ 石を比べることによセ 昔 の 環 境 が 推 定 で き 2
こ と に 気 付 か せ る
・ 水 が た ま る 層 や 、 そ め 上 下 の 層 に 着 目 さ せ る
(6)本時の学習
ア、本時の目標白川の洪水のときの様子から、川の水の中に含まれている小石・砂・粘土が
どんな順序で積もるのか考えたり、それを実験して確かめたりできる。
イ 、 本 時 の 展 開
学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 ・ 教 材 ・ 教 具
1.5月3日の洪水のときの白 § …
蕊譲
霧蕊
川の様子を見る。その後、晴 天になったときの様子と比へ
て み る 野
5月3日の洪水の様子 その後の晴天の白川
どんな順序で、/;
どんな順序で、小石・砂・粘土は積もるのだろうか石・砂・粘土は積もるのだろうか雪
2積もる順序を予想してみる。
蕊蕊
2.洪水の時くんだ水を入れ灘/土と水を入れ尾 たバケツを見せて、中を溝
霞 層 層 霞
小石・砂・粘土はカードにえ さ せ る しておくとよい缶(ア)(イ)(ウ)
溌鶏
3.いろいろな容器で洪水の状 3 . 一 人 ひ と り が そ れ ぞ れ 実
態をつくり出して積もり方を 験できるようにしたい
調べてみよう豆 自分のができたら、同じ蕊
の人のも観察させたい二
。考えを‑−
とめる時 4 実 験 し て 気 付 い た こ と や 分 間 を 大 切
かつたことを発表し合う‐ にしたい:
5.野外学習で採ったしま模様 5.用意した石の断面(写真16)を見 のある石や先生の用意した子 せ、横もったときの上下を考えさせる を見る壷
6.白旗の地層は、粘土の畷 ばかりだったことを思い量
6.次の時間にやってみたいこ させ、次時の予告をする。
とを話し合う。
(7)学習を終えて
ア、本時に使用した教材教具
F l ‐ " 員" タ ロ ロ ロ マ マ . ‑ . 散 . , ‐ " ̲ r 、 、 P ̲ 、 癖 一 渉 卵 皿 L , 、 F …J ̲ 母 … ・ 由 聖 配 佃 出 睡 捗 . , 認 品 唾 埋 忍 一 野 畢 壷 & 鞠 F 母 酢 弱 . 空 、
撫蕊鵜灘鰯痴漉撒
①洪水と晴天の白川………校区内の白川の 写真プリントを拡大カラーコピーした季:
の o
②カード………小石・砂・粘土の3種類
③実験器具と小石・砂・粘土を混ぜたもの
…・・…・試験管・シリンダー・フラスコ
④しま模様の石………坊分で採集。
⑤級化層理の分かる石………オコシキ海岸 で採集し、市教育センターの岩石カッタ ーで約2cmの厚さに切ったもの。
⑥白旗での野外学習風景………写真を拡大 カ ラ ー コ ピ ー し た も の 。
イ、子どもたちの感想
○ ぼ く は 、 ね ん 土 、 砂 、 小 石 を 水 で ま ぜ ると、ごちやごちやになると思ったが、
きれいに小石・砂・ねん土にならんだ垂 が 印 象 的 だ っ た ( 哲 郎 )
○ 予 想 は 下 か ら ね ん 土 ・ 砂 ・ 小 石 で 、 砂 やねん土は小石のすき間を通って下へぞ くと思っていたのだけれど、実験をや‑ご ていくうちに、自分の考えが間違って、‐
ることが分かりました。けれど、地層も こ ん な ふ う に な っ て い る な ん て び っ く ぢ し た 。 ( 千 香 子 )
○おもしろかった事は、実験したとき;こ いろいろな道具を使った事です。鯖佳>
○ 重 く て 大 き い 順 に 下 か ら 小 石 ・ 砂 ・ 裳 ん土と決めていました。実験でそうな‐:
ていくのを見て、わあつすごいなあ、膝
の中でもこうなるのだなあと,思いました
㈲'II絵) ウ 、 考 察
以外に、予想で、下から小石・砂・粘土 としていた子は45人中13人と少なく、17人 の子は逆に、下から粘土・砂・小石と考え て い た 。
そのわけは、子どもの感想にもあるよう に小さくて軽いものは大きいものの間に入
っていくと思うためらしい。
普段の生活の中でも、土などを集めてト ントンとすると、下に粘土、上に小石がく ることからの予想である。間違った予想を したm6の子どもたちは、水の存在、水の 働きをあらためて考え直したことであろう。
4.おわりに
今回まとめたものは、日の浅い実践記録 だが、他の小学校で活用していただけると 幸である。また、実践されている先生方の
ご指導ご助言を承りたいと思っている。
授業の実践にあたっては、懇切丁寧なご 指導ご助言をいただいた熊本大学教育学部 の田村実教授に感謝申し上げる。野外学習 コースの設定にあたって、東町中学校堀ノII 治城教諭ならびに出水中学校村上浩二教諭
に多くの助言をいただいた。また、熊本市 地学教育サークルの先生方に教材研究を進 め る 上 で 助 言 を い た だ き 感 謝 申 し 上 げ る 。
5.参考文献
田村実・堀川治城・池遥利昭(1981):海進 海退の学習指導一貝塚と海食洞を教材とし
て熊本地学会誌No.67
大塚雅勇・堀川治城ほか4名(1985):熊本 周辺の地質と教材.(その1)御船層群の教 材化熊本地学会誌No.78
大塚雅勇・堀川治城ほか8名(1988):熊本 周辺の地質と教材.(その3)熊本平野を嘩 心として熊本地学会誌No.87