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学 位 論 文 審 査 要 旨 公開審査日 2014 年 2 月 26 日(水) 報告番号: 甲 第

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      学  位  論  文  審  査  要  旨    公開審査日 2014 年 2 月 26 日(水) 

報告番号:  甲  第  1617  号  氏名:  森  倫範 

論文審査 

担当者  主査    教授    林  由起子    印 

副査    教授      石    龍徳    印 

副査    教授      羽生  春夫    印  審査論文の題目: アセチルコリン放出を担う培養交感神経終末 Ca2+ チャネルの解析

著  者:森倫範、谷藤章太、小西真人、持田澄子 掲載誌:東京医科大学雑誌  71(3) : 268-275、201 論文要旨: 

シナプス小胞開口に関与する電位依存性 Ca2+ チャネルは L-、N-、P/Q-、R-、T-型に分類されるが、その発 現割合や使い分けについては未だ不明な点が多い。そこで、長期培養ラット上頸交感神経節細胞を用いて、

隣接する 2 つの細胞にガラス管微小電極を刺入し、アセチルコリンを放出させる速いシナプス小胞開口サイ トに発現する N-、P/Q-、R-型各サブタイプの発現について特異的阻害剤を用いて検討した。その結果、シナ プス前終末シナプス小胞開口サイトに発現する Ca2+ チャネルは、N-型が 70-100%であること、P/Q-型は 0-30%

と細胞によって発現量が異なるが、発現していれば機能すること、R-型 Ca2+ チャネルは発現していないこと を明らかにした。上頸交感神経節細胞は培養下で神経伝達物質がノルアドレナリンからアセチルコリンへと 変化するが、神経終末シナプス小胞開口サイトに発現する Ca2+ チャネルは、ノルアドレナリンを伝達物質と して放出する N-型 Ca2+ チャネルが長期培養後も機能することを確認した。 

審査過程: 

1. 薬物濃度、刺激間隔、培養期間や解析対象細胞の選択などの具体的な実験条件の設定の意味について 適切な説明がなされた。 

2. 培養交感神経節後ニューロンを使う意義について適切な説明がなされた.

3. 各 Ca2+チャネルサブタイプの特性、機能の違いについて適切な説明がなされた. 

4. 培養条件下でのCa2+チャネルのサブタイプの変化の意味について適切な説明がなされた. 

5. Ca2+チャネルサブタイプの動物種による違い、生体における具体的な意義について適切な説明がなさ れた. 

6. 汗腺を支配する交感神経終末のCa2+チャネルのサブタイプに関する過去の研究に関して適切な説明が なされた 

7. 過去に発表された免疫組織化学の結果と本研究の電気生理学的な結果の違いについて適切な説明が なされた. 

価値判定: 

  本研究は、ラット上頸交感神経節細胞の長期培養によって、神経伝達物質が変化するにもかかわらず、

神経終末シナプス小胞開口部に発現する Ca2+チャネルのサブタイプに変化が認められないことを生理学 的に証明した研究であり、学位論文としての価値を認める。 

参照

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