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流動蛙適好説と貸付資金説 − チ ャ ン の 綜合説 に つ い て

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(1)

金   森  恒   利  

利子学説ほ従来より極めて議論の多い部門であり︑その概念特に利子率の決定については多くの奥説が存在し︑ ︵ 1︶  今日なお︑利子理論ほ経済学の1ブイープポイントといわれている︒しかしこれを大別すれば︑実物的学説︵real  

ほ貨幣のヴェイルを取除いて実物の睨界に利子の源泉を求あるもので︑利子率の決定腰因を客観的な実物資本の生  

産力と主観的時差とに見出さんとするものである︒これに対して賃魔的学説ほ1信鳳ないし貸付資金︵−Oanab−e  

fund︶紅対する裔給によって決定されると主帳するものであるが︑当初のこの学説はいわば常識的な解明といわれ  

るはどの素朴なものであった︒その後ブィクセル学派によってこの両学説の綜合が試みられたが︑その試みほ必ず       ︵ 2︶  しも成功したとほいわれていない︒かかる時に︑ケインズほその﹁−般理論﹂において従来の利子学説を攻撃する  

とともに︑自らの理論としで利子の泳動性選好説へーiquidi−y▼pr告r2nCe旨20ryOfin−erest︶を主張し︑利子学説  史の上に新分野を開拓した︒   

古典派の利子論︑即ち従来の貸付資金説は所得を与えられたものと仮草した上で︑利子率が投資函数と貯蓄函数  流動性選好説と貸付資金説  ︵五三七︶ 一    流動蛙適好説と貸付資金説  

− チ ャ ン の 綜合説 に つ い て  

(2)

︵五三八︶  二   第二十九巻 欝六号  

との交点において凍ると主張するのであるが︑ケインズほ資本に対すろ需要そのものが動いている限り︑これと密   

接な関係にある所得が仙定であると仮定する事は許されな小として︑貸付資金説へーOan路訂叫u註t訂Ory︶に全面   

的に反対する︒ケインズ紀よれば﹂貯蓄と投資を均等せしめるものほ利子率でほなくしてむしろ所得水準で.ある  

︵3︶   

︵乗数理論︶ノ︒それでは利子率ほ何紅よって決定されるか︑︒彼は利子軒を貯蓄叉ほ待忍それ自体に対する報酬として   

でなく︑特定難問流動性を手離すことに対すか報酬であると理解す蕎従って利子率ほ貯蓄と投資とを均衡せしめ   

る﹁価格﹂ではなく︑富を現金の形態において保有しょうとする欲求を使用可能な現金盈と均衡せしめる﹁価格﹂で       ︵ 4︶   あり︑その高さは貨幣の需給によって決定されるという︒しかもかかる利子率が資本の限界効率との関係を通して   

投資量を決定し︑直に貯蓄性向とあいまって所得並に雇僻巌を決定するというのがケインズのコ般理論﹂の骨子  

である︒︑かくして古典学派において相対価格を絶対価格化する乗数因子としてのみ考えられていた貨幣は︑﹁現在  

と将来を結ぶ姦﹂上して︑即ち将来の不安又ほ危険りため軋保有される価値貯蔵手段として保有され︑利子率を   

決定する根本的要因とんて再び経済妃導入されたのである︒   

このケインズの新し︑い利子学説ほ勿論貨幣的学説の分野に属するものであるが︑しかしそれほ貨幣それ自体の需   

給︑即ち貨幣手持常要五貨幣供給量遍存の貨幣ストック︶との関係から︑利子率が決定されると主張する点にお   

い乍︑従来の貨幣的学説とは区別されねばならない︒従ってここ軋利子の貨幣的学説ほ従来の貸付資金説とケイン   

ズの流動性選好説との二つに細分された︒このケインズの新利子論ほ′︑周知の如く極めて多くの論争を招き起し︑   

三〇年及び四︑○年代を通してそれは活頑に繰り返された︒しかし︑これらの論争ほ夷物的学説か貨幣的学説かとい   

う︑いわば利子論紅おける真に重要な論点に関するものでなく︑いずれも貨幣的学説陣営に属する流動性選好説と   

貸付資金説との間の激しい論争であって︑そこでの主要な論争点は︑闇この二つの学説は本質的にほ同じものであ   

(3)

るかどうか︑㈲もし同じものでないとす⁚るならば︑いずれが正しいかという点であった︒   

特にこれらの論争を通して従来の貸付資金説そのものが著しく修正され︑精密化された専政注目されねばならな  

い︒貸付資金説は利子率が信用又ほ債権︵c−alms︶の価格であり︑それの需給に決定されるものと主張する︒従来  

のこの説ほ信用の需給を投資︑貯蓄のそれと同じものであると考えたの紅反して︑新しい貸付資金説ほ両者の間に  

相互に深い関連のある事を認めながちも︑必ずしも全く同じものとほ考えない︒蓋し︑人々は貯蓄を計画すると同  

時に貨幣の保蔵を計画することができ︑叉信用創造による費幣の供給も可能だからである︒かくして新しい貸付資  

金説によれば︑信用の供給は貯蓄プラス貨幣巌の純増であり\信用の諺要は投資プラス純収蔵であって︑この意味  

における信用の需給を均等ならしめる価格が利子率であるということになる︒ここ蔽われわれほ従来の伝統的貸付  

資金説に対して︑この修正されたものを新貸付資金説として区別しょう︒そして特別に断わらない限り︑これをノ ︵5︶  

ほ貸付資金説とほこの新しい形態のもの︑特にロ⁚ハートソンのものを意味するものとする︒かくの如く︑貸付資金  

説ほ精密化される車にょってケインズの攻撃に対して反撃を行ったのであるが︑脚般理論刊行後間もない時期にお  

けるこれらの反撃は︑主としてケインズ利子論の革命的意義を否定する畢によって︑潜局二つの学説は同じ結果に  

︵6︶  

なるという主張の形で行われたのであった︒   

しかしながらその後に至って︑ケインズが攻撃した所穏二定という貸付資金説の古典的仮定は致命的欠陥である  

事が強く謬識され︑貸付資金説がいか佐相密化されようともその欠陥をまぬがれぬ軍が判明した︒しかも︑この所  

得山定の仮定はハンセンもいえる如く︑ケインズ 

ズほ貨幣に対する需要を取引需要と資産需要との二つに分け︑後者の﹁本来の流動性函数﹂ほ′所得水準から独立し  

ていると考えた︒しかしながら実は所得水準がわからないと資産密要に利用しうる貨幣蔓ほ決まらない︒従?てケ  

︵五三九︶  三   流動性遥好説と貸付票金説  

(4)

︵7︶  

こにケインズの貸付資金説に対すを批判が︑そのまま彼自身に対してもふりむけられねぼならないことになった︒  

かくの如く︑流動性選好説においても所得水準がきまらない限り利子率がきまらず︑叉利子率がきまらないならば  

所得水準ほきまらない︒そこで結局求められた綜合的理論ほ︑利子と所得との同時決定の理論であった︒この利子  

︵9︶   ︵8︶   ︵10︶  

と所得との同時決定の理論は︑ヒックスによってはじめて試みられ︑その後モディリアニー︑ハンセン等によって  

形成されて来た︒しかしヒックス︑モディリアニーの理論と︑ハツセンのそれへケイ 

は果して同じものであろうか︒ヒックス︑モディリアニーほ次に述べるハンセソと同様に︑LM曲線と持曲線の交点  

における利子と所得の同時決定の理論を主張するが︑それは流動性選好説と投資貯蓄均等説の綜合という形で行わ  

れている︒勿論ほ曲線における投資貯蓄の均等について︑伝統的な利子の投資貯蓄均等説即ち伝統的貸付資金説を  

承認するか︑叉ほケインズの乗数理論紅よる所得の投資貯蓄均等説を承認するかについてほ︑色々と問題も多事  

︵11ノ︶  であろう︒しかしいまかり・に︑利子の投資貯蓄均等説を承認する卜しても︑苦﹂ 

は投資と貯蓄であり︑所謂伝統的な貸付資金説にもとづくものであって︑われわれの所謂新貸付資金説の説く所の  

貸付資金の需要と供給でほ 

◇00   しかるに︑﹁ケインズ経済学入門﹂においては︑ハンセンほ流動性選好説と新しい貸付資金説の綜合として︑利  

子と所得の同時決定理論を主張する︒彼はケ十ソズの流動性選好説ほ︑所得水準が既知でなければ利子率を与える  

︵ほ・︶  事ができないが︑それと同じことが貸付資金説についても呉であると述べた後に次の如く小う︒   

新古典派のへ貸付資金説的︶定式化とケインズの定式化とほ︑両者をひとまとめにした場合︑利子率に一ついて十  

分な理解をわれわれに与えることになる︒貸付資金説から種々の所得水準における貸付資金の供給表︵ロバートソ    ︵五四〇︶   四  第二十九巻 第六号  

インズ体系においても所得水準が決まらなければ︑利子率を決定する所の貨幣の需給は決まら  

な   い   こ.  

と   に  な  

る  ︒こ  

(5)

ン的貯蓄即ち︑前期又は可処分所得からの貯蓄プラ︑ス銀行の信用創造および活動化された遊休残高︶が与えられ︑  

ゝ﹂れと投資需要表が合せられてヒックスのほ曲線が得られる︒しかしこれだけでは利子と所得との関係を知りうる  

だけで︑その絶対値ほ確定できない︒こ山方ケインズの流動性選好説からも︑程々の所得水準における山連の流動性  

選好象を得る︒これと貨幣当局賢って固定零れた貨幣供給量と合して川曲線が得られる︒このM曲線ほ由曲線と  

同じく所得と利子との関係を示すのみで瑚曲線からでほ利子率の一いくら軋なるかを知る事ができない︒それゆえに  

指曲線とⅧ曲統との交点賢いてはじめて利子率と所得とが同時に決定される︒そしてこの均衡点覧いてほ所得  ヽヽヽヽヽヽヽヽヽ  と利子率とは相互に︑闇投資と貯蓄ほ均衡し︑︵すなわち現実の貯乱と投資とほ欲せられた貯蓄に等しい︶且つ︑  

︵13︶  

㈲貨幣需要と貨幣供給とは均衡している︑という関係になっているのである︒︵傍点筆者︶   

か富の如く︑ハンセソは流動性選好説も貸付資金説も︑それぞれ所得が既知でなければ利子ほ不確定であるとし  

て︑真の利子理論は両学説の総合によっ七のみ可能であると主張する︒従ってこのハンセンの主張から得られる結  

論は︑流動性選好説と貸付資金説と把よって説明せられる利子率は︑均衡においてのみ等値であるという事軋な  

る︒同じく両学説の折衷説といいながら︑かっての貸付資金説が両学説嘉二物の両面とみて︑いわば同山の事態を  

表現する二つの様式取外ならずとみる事虹よって︑一方流動性選好説を認め︑他方貸付資金説を認めようとした等  

値説とは︑異なるものといわねほならない︒然らば二らの等値説ほいずれが正しいか︒ハソセンの主張か正しいと  

すれほ︑三十年代の貸付資金説の等値の主張は全くすてられねほならない︒更空白菓をかえていえ 

種々の所得水準払おける貸付資金の供給表と投資需要表が合せられて︑ヒックスの椅曲線が得られるというが︑果  

してそうであろうかという疑同が提出される︒  

このようなわれわれの疑問に対して︑最近アメリカン   

流動性選好説と貸付資金説   エコノミック レビューに︑チャン ︵Tsia義︶が貸付蟄  

ゆ   

︵五四こ  五  

(6)

︵五四二︶ 六  警十九巻・第六号  ︵誓  金説と流動性選好説の等値の証明を試みた︒彼は両学説の需給函数が正しく萱削的意味に規定されるならば︑それ  00◇000  はすべての場合において同じ利子率を決定するという︒従ってもしチャン︑の主張が容認されるとするならば︑ある  

意味においてハソセソのほ曲線はヒックスの指曲線よりもむしろM曲線と同;なり︑貸付資金説と流動性選好説  

の綜合貯よる︑利子率の決定琴論ほ無意味といわねぼならないのでなかろうか︒われわれほこのような点からチャン  

の最近の綜合理論をとりあげて︑まずその紹介を試みるのが小論の目的である︒  

︵1︶ 山谷藤山郎︑﹁二つの利子論の対立﹂︑バンキング︑第七十八号︒  

安田充︑﹁利子論における若干の問題﹂︑経済と経賞山口大学経済学部︑昭和一一手年一一方︒  

最近の利子論争の発展が極めて明解に説明されている︒以下の説明は主として右紅よっている︒  

バートリンの貸付資金説を用心うォリーンの定義では璽別の貯蓄と事後の貯蓄とは所得の流れが変化して甚だしく不安   ︵2︶ J.M.只eynesいGeneraIT訂Ory OfEmplOymentJnterestanPMOneyL浩声   ︵3︶岡本好弘訳︑−・Mノ・ケインズの経済学︑昭和二十五年︑ニ〇二−二〇三頁︒勿論ケインズほ所得水準空走と仮定すれ  

ば︑古典派利子論は容認されるという︒しかし︑かかる仮定そのものが問題であるというのが︑ケインズの態度である︒  

︵4︶ 只eyne訪両ibidY p−−笥・ ′  

︵5︶ 修正された貸付督金税についても︑それぞれ論者によって同じでない︒殊に︑オリーンとロバートソソとほその事前的  

貯蓄の概念は同じでない︒オリーンのそれほ期待所得から事前の消琴又出を控除せるものであるに反し︑ロバートソンの  

それはすでに受取られた処分可能となれる所得から︑その時々の消費を差引けるものである︒われわれは︑これからほロ  

な際にも一致するけれども︑賢やトソンの規定ではこのような事ほ起り得ない︒即ら︑所得が均衡している場合艦のみ  

両者ほ〟致し︑叉その逆も成立する︒︵山谷︑前掲苔二十八頁︶  

︵6︺−これらの代表的なものとして︑オリーン︑ロバーーソソ︑ラーデー︑ハーバラー等の主張が挙げられる︒叉表均衡体   

小︑  

(7)

系からこれを試みたものにヒックス︑フエルデーとサマーズがいる︒わが国でほこのヒックスの見解に対して高田博士が   

まっこうから反対され多くの論争が展開された︒尚︑チャンはこの論争が最近ストック分析かフロー分析かの形態でクラ   

イン︑フエルナーとサマーズ︑及びプルソナー等の間に再燃したが︑いまだ完全な意見玖劇致を見出すにいたっていない  

という︒  

︵7︶ A.H.HansenGu叶d?tO Keyne00u pp・︼会−−き・  

︵8︶ J.R.Hicks∵まr.胃eyneモ這c︒nO㌢etrica.ぎltひ﹀Apr:−¢当∴Trad2Cy穿∵pp・−寧⊥∽P  

︵9︶ 警anc?gOdig許nn㌣︵〝LiquidityPr2fere胃eanPt訂RateOこnte琵tandMO完y︒Readingsin MO邑aryT訂Ory・  

︵10︶ Hansenこb乙j.MOnetanyT訂︒ryand句inancia−PO芽yこ澄p 前者と後者とにおいてはほ曲線の説明は異なる︒   

後者ほ乗数鱒諭によって説明している︒  

︵11︶ 高田博士は利子の投資貯蓄学説である伝統的学説を承認することと︑同時に流動性通好説を主韻することとほ相済眉す   

る︒従って後者を承諾するならば︑前者はすてられるぺき運命にあると述べられる︒︵ケインズ論難︑一〇〇頁︶  

︵喝︶ 即ちハンセンほ次の如くいう︒﹁貸付資金分析によれは︑利子率ほ貸付資金に対する需要表と︑その供給表との交点によ   

ってきまる︒ところで貸付肇金の供給表は貯蓄︵ロバートソン的意味における︶プラス新貨幣および遊休残高の非保威か   

ら¢貸付資金に対する沌附加から成り立っている︒しかしその供給表中の﹁貯蓄﹂部分は﹁可処分﹂所得の水準とともに変  

化サるものであるから︑貸付資金の総供給衣もまた所得ととも′に変化すると云うことになる︒かくてこの貸付資金読も吏   

た不確定である︒﹂ハソセンの貸付資金説ほわれわれの新貸付資金であることは︑これによって明かである︒︵ハソセン︶   

大石春彦訳︑﹁ケインズ経済学入門﹂山七八貫︒  

︵13︶ ハンセン︑前掲書︑邦訳山八〇貢−副八四貫︒  

︵14︶ S.C.↓sian閃い︒LiquidityP邑erenceandLOanab訂句undsT訂OriesVMul官許rand宕−OCityA邑y診いASy已F2Sis︒  

︵五四三︶  七   流動性遜好説と貸付資金説  

′  

(8)

  

チャンの論文ほ三部からなる︒常山部において︑彼は両説の等値叉仙致の証明に関するこれまでの試みとして︑  

ラーナー︑ヒックス︑フエルナーとサマーズ︑スワンの説を紹介しその不十分な点を論証する︒第二部において彼  

の積極的な両説の綜合説を展開し︑第三部において自己の理論から乗数理論と速度分析の綜合を試みる︒チャンの  

ラーナー︑ヒ7クス︑フエルナーとサマ﹂ズ及びスワンに対する批判ほ﹁註﹂にゆづり︑われわれほ直ちに第二部の  

彼の綜合説に入ることにしよう︒尚第三部についてほ稿を改めて述べたいと思う︒   

チャンほ貸付資金説と流動性選好説は二組の需給函数︑即ち貸付資金の需要と供給及び貨幣の手持需要と現存の  

貨幣スートックとが︑﹁事前的﹂⊥e舛ante︶意味において正しく規定されるならほ︑すべての場合に同じ利子率を決  

定するであろうと主張する︒従って両説の等伯を十分に証明するためには︑われわれほ企業又ほ家計のいずれにせ  

よ︑経済主体の側における貸付資金の需要と供給の決意が︑必ず何らかの目的に対して貨幣を手持叉ほ手離そうと  

する同じ決意を同時に意味する事を証明しなければならない︒この事はロバートソソの貸付資金説の定式化に厳密  

に従うならば容易になすことができる︒このようにチャンは貸付資金説の代表的形態としてロバトトソソの説をと  

りあげ︑これと流動性選好説との調和を試みるわけである︒まず若干の定義から始めよう︒   

いうまでもなく︑貸付資金はフロー︵f−OW O諾r time︶ の概念である︒従ってこれらのフローの測定される期間  

︵2︶  

をまず規定するのでなければ︑その大きさは測定できない︒我々ほロバトトソンに従って︑時間を﹁日﹂に分けよ  

う︒こ・の﹁日﹂は非常に短い時間であり︑そのために個人︵又は企業︶が与えられた日において受けとる所得︵又    第二十九巻 第六号   

The American EcOnOmic Re51ew﹀ く0︼.舛L≦−Septニー浩声 pp.黒革−緊草   ︵五四四︶  

八  

(9)

は売上高︶は︑その日の進行中軋はいかなる他の用途に対してもふ巧むけられることのセきないものと仮定しょ      ︵ 3︶  う︒更にロバートソソ白身はこの仮定をもうけていないが︑われわれはヒックス軋ならって︑貸付市場におけるす  

べての契約が各日のほじめたけ紅結ばれ︑その日の残りの時間中ほ︑人々ほただ自分自身の貨幣か叉ほ借入れた貨  

幣のいずれかのみで︑彼等の支出へ消費プラス投資︶の計画を遂行するものと仮定しょう︒従って各日にとっては  

その日のほじめに唯一の利子率のみが決定されるあけである︒この定義は極めて重要であって︑このよう/にしてわ  

れわれは︑所得︑利子等の変動の動学的過程を︑短い時間の間膵をもった短期均衡の︑いわば山適切﹁映画面﹂と  

して分析できるのである︒   

次に貯蓄を定義しょぅ︒﹁日﹂のはじめ匿おいて貸付資金市場にとって利用可能な純貯蕃ほ︑前日の純所得から  

その日のための計画された消費支出を差引いた差額として定義される︒同様鞋粗貯蓄も︑前日の粕所得︵純所得プ  

ラス﹁解放された資金﹂︵disentang−ings︶とその日の討画された消費との差凝として定義される︒この﹁解放され  

た資金﹂とは︑すなわち過去に行われた貯蓄であって︑従来固定資本又は経営資本紅すでに体化されたものが前日      ︵ 4︶  

の間に解放せられ︑従来と同じ形態かまたほ異なる形態の資本に再体化するために利用される資金である一︒      ︵ 5︶   さて各日のはじめにほ︵又はむしろ前日の終りに︶粗又は絶の可処分所得ほすべて貨幣に体化されている︒なん  

となれほわれわれの日の定義によって明かな如く︑前日の間に受けとられたこれらの所得は︑翌日まで処分される  

ことができないからである︒従って各日のはじめに各経済主体が手許にもっている貨幣のストックは︑前日に受け  

とった彼の頼所得に︑彼の遊休現金のストック︵即ち前日の問︑支出又は貸出四散券の購入︾のいずれにもふりむ  

けられなかった貨瞥を加えたものに等しいであろう︒同様に社会全体としてむ︑ケの日が開始される時に存在す  

る貨幣ストックは︑前日の社会の粗所得の総額に遊休残高の総観を加えたもの紅ひとしく︑しかもこの貨幣の総ス  

︵五四五︶  九   流動性遜好説と貸付資金説  

(10)

トックは︑必ず前日の終りに存在した貨幣の総額にひとしいであろう︒   

次にわれわれが﹁ファイナンス﹂︵首ance金融︑金繰り︶ と呼ぶ所の貨幣需要の意義を明かにしよう︒われわ  

れの﹁日﹂の定義から︑その日の間に受けとる所得又ほ売上高は︑その間じ日の支出を支払うために用いる事がで  

きない︒それ故に消費又は投資のいずれを問わず︑その日のために計画されるすべて抄支出は︑その計画支出にひ  

としい額だけの資金を︑その日のほじめにあらかじめ別・にとっておく事を必要とするであろう︒かかる意味の貨幣  

諒要をわれわれほ﹁ファイナンス﹂と呼ぼう︒貸付資金説が今期の計画された投資支出は貸付資金に対する需要を  

生ずるという場合も︑実ほかかる意味の資金の必要をさして一いる︒又ケインズが彼の批判への解答として後に認め  

お所の︑投資計画が実際に実現される前に獲得されねばならぬ所の﹁金融的準備﹂︵fina針a言r︒鼓i旦の意味も  

またこれと同義である︒   

さて︑かくの如き﹁金融的準備﹂を必要とする事は︑必ずしも計画された投資支出にのみ限らない︒度々指摘す  

る如くわれわれの日.の特殊な規定から︑すべての支出に対してかかる﹁金融的準備﹂が必要とされる事はいうまで  

もないであろう︒かくの如くすべての支出軋対して︑われわれが﹁ファイナンス﹂を必要とする事ほ︑実ほかかる  

﹁ファイナンス﹂がその日の取引に必要な貨幣裔要即ち﹁取引額要﹂めすべてをふくむことを意味するであろう︒  

それゆえ計画された支出が実行ぜれる時にほ︑取引残高に対してそれ以上の需要ほ存在しないであろう︒何となれ  

ば経済主体が彼仏文出計画を遂行する時にほ︑その日のほじめに蓄積しておいた ﹁fi冨nCⅧfunds﹂ を手離すのみ  

であろうからである︒従って︑彼がその日の後の部分匿おいて財及び用役の販売によって受けとるであろう貨幣ほ  

彼の粗所得の山時的体化にすぎず︑それほ次の日まで処分することのできないものである︒それゆえその日の後の  

部分において受領されるこれらの貨幣は︑決してその日の取引を遂行するための取引残高に対する需要とみなすこ    第二十九巻 第六号  ︵五四六︶  〟○  

(11)

とはできない︒要するに︑究われは貸付資金市場におけ意引井︑その日のはじめ覧いてのみ結ばれると仮定  したのであるから︑利子率に影響を与えるものは︑その日のすべての計画された支出を↓ファイナンス﹂すべきそ  の日のはじ漂おける資金需要のみであるといわねばならほい︒従ってその日の所得とし体化されるが︑次の日ま  で処分されない処の︑をの日の後の部分覧いて要領される貨幣は利子率に対して如何なる影響を及ぼさない︒七  

あ点︑われわれの貨幣東要の定義は︑ワルラスの法則にもとづいて︑いかなる財の売滝すべて白働的に貨幣需要と ︵6︶  定義される所のくかのプチルナーとサマーズの定義とほ全く異なるものということができる︒   

かくの如くわれわれぬも云−トソンの﹁日﹂の概念毒入し︑所得と支出との問に旨e−agの仮声をもうける  

こと誓っ武︑﹁ファイナシス﹂と貨幣の﹁取引需要﹂とほ実は全く同義ものであること轟かにした︒ざて︑ もしわれわれのこの仮定が承認されるならば︑貸付資金警流動性選好慧全く同芸事態の異なる表現賢ぎな /  

い事を示す事は︑極めて容易となるであろう︒われわれはその証明を次節において試みよう︒   

︵1a︶ラーーriに対し⁚A・P・訂22r這−terna−i諾FOrm計−iOnSO=he→−ぎy≡n−e−eSt㌔EcOnJO声J仁ne  

−男声言︶︒チャンほラーナトの両学説の証明は事後的な投資貯蓄恒等の概念にょ元でいる︒しかし︑これほ事前  な意味に定義されねばならない所の貸付資金鋭を無意味にしたと批判する︒  

︵b︶ヒックスに対して︵1・⁝1cks盲−ueandCapi邑︶︒ヒ㌻スの価値と資本における零鋭の等値の証明ほ次の好  くである︒即ちワルラスの法則によれぼ︑貨幣なふくむすべてのものに対する雲ほ︑必ず貨幣をふくむすべて冨の  

の供給賢としい︑否むしろ同二Tある◇従って︑若し財芝用役市場賢いて︑その需給がそれぞれの価格蓋して  均等化見るならば︑その時証券の需給の均等は必ず幕の需給の均等を意味する︒警すれはすべての価格と利子率  の表均衡体系の解においては︑われわれは必ずすべての残余の式から導き出される所の劃つの余分の需給方程式をも  

流動性遥好説と貸付資金説   ︵五四七︶ 仙サ   

(12)

蜃±十九巻 璽ハロラ  孟四八︶一二   

っ︒それゆえ芳しわれわれが︑貨幣に対する需給方程式を消去するならば︑われわれほ貸付資金説をもち︑︑証券︵貸付︶   

に対する需給方程式を消去するならば流動性選好説をもつであろう◇いずれの場合にも同じ利子率が這均衡体系の解   

として決定される︒以上のヒックス証明に対して︑チャンはこの議論ほ論理的に正しい様に思ゎれるけれども︑それほ 

十分人を納得させないという︒蓋し︑ヒックスも自ら注意したように﹁この論旨はn土個の方程式の中から蒜の式   

の消去を可能にするにすぎない︒いずれの式を消去するかほ全くどうでもよいのである﹂︒それゆえに若し︑貨幣方程式   

又は証券方程式でなくピーナツトの方程式を消去すればどうなるという疑問が出されるとチャンほ批判する︒\要するに   

n亡個の方程式の忘的均衡体系において︑何故に貸付資金叉ほ貨幣の需給のいずれかのみが︑利子率の決定と対応   

するために選出されねばならない戯か︑又何故に他の曹mの需給はそのような直接的影響力な認められないか︑という   

点についてほヒックスほ十分説明を与えていないといわねばならない︒両学説が実際に同盲ある事を証明するために   

は︑経済主体払おける貸付資金の需給の決意が︑必ず貨幣手持の同じ決意をふくむ事を証明しなければならないであガ  ぅパこのチャンースのヒックス批判も正当である︒  

︵C︶ 次にフエルナーとサマーズに対して︵W∵句2亡n2rand芦芦SOm2rS\Al−2ma−i完MOnetaryApprOaC訂stO   

Inter2StThe阜這eヂEぎS−a−⁚冨・−筐︶◇  彼等もヒックスと同じくワルラスの法則によって︑商学説の等   

倍を証明する︒即ら︑ワルラスの公理によれば︑ある期間における負幣に対する総﹁需要﹂は︑貨幣に対して交換される   

所の﹁横権﹂︵ヒックスの証券︶をふくめたすべての財及び用役の総供給に︑その人自身の貸警痔需要︵reser邑iOn   

demand︶を加えたものに等しく︑又反対に貨幣の﹁総供給﹂は︑﹁債権﹂空くめたすべての財及び用役に対する総需要   

︵貨幣であらわした︶に︑支出しないで自分自身鱒供給きれるその人白身の靂を加えたものに暦等しい︒さて蟹   

ほ利子率が現金に対する需給を均等せしめるという意味は︑→度靴の価格がすべての他の価格が所与ならば︑この機能   

を営むというのと同じ意味紅使われるという︒従って︑いますべての利子率において︑貨幣に対する総﹁需要﹂の中の二   

(13)

つの項目︑即ち債権以外の則及び用役とr2籍ヨatiOnd2mandが貨幣の総供給の中の同じ項目とそれぞれ均等せしめら  

れているならば︑債権に対する需給を均等せしめる同じ利子率が貨幣に対する需給︵彼等の意味の︶を均等せしめる事  

ほ︑上記のワルラスの法則から容易に証明される︒この場合︑債権虹対する需給の均等が利子率を決定するというのが   

貸付資金説であり︑貨幣に対する総﹁需給﹂の均等が利子率を決定するというのが流動性通好説である︒但し︑後者の場  

合債権以外の財及び用役の価格がそれぞれの需給をすでに均等せしめている場合にの菰︑この事がいわれうる︒このフ   

エルデーとサマーズの主張はヒックスの論旨の精密化にすぎないが︑その欠陥はい吏や二億明かになったとチャンほ次  

の如く批判する︒第.山の欠点はワルラスの法則から導き出される貨幣の需給の定義は流動性遜好説に合意されている定   

′義とは全く異なる事である︒郎ち︑彼等のいう貨幣の総﹁需給﹂ほ﹁フロー﹂の概念であって︑それは流動性選好説が通   

常意味する現存の貨幣の総﹁ストッグ﹂とほ等しぺない︒︵両者が等しくなるように測定される期間が定められる以外  

ほ︶ この点彼等の定義ほ説明が不十分である︒  

しかし︑チャンはこれよりもより根本的な欠陥ほ︑彼等の定義する貨幣の需給は︑事後的な意味の貸幣の需給を意味す  

ると︑極めて興味深い次の批判せ行う?蓋し︑彼等の定義する貨幣の需給はワルラスの法則から導出されているが︑こ  

のワルラスの法則は﹁任意の財に対する有効需要ほそれと交換される他の財の供給を︑逆に任意の財の供給はそれと交  

換される他の財Q需要を意味する﹂という自明の理必外の何ものでも息いからである︒しかも上のワルラスの法則紅も  

とづいて︑フエルナーとサマーズは貨幣の需給を定義した︒従って彼等によれば︑.財及び用役を売った経済主体が︑琴  

しそうする時間が与えられるならば︑その受領した貨幣をどのように配分しょうと欲すであろラかという点に全くかか  

わりなく︑ただ財及び用役のいかなる売も自動的に貨幣の需要として取扱われねばならないように貨幣の需給が定義さ  

れている︒この事ほ丁度財及び用役を売り終ったが︑いまだその売上を特定の用途にふりむける時間を持たない所の供  

給者がその売上を貯蓄したといわれる所の︑例の事後的意味の貯蓄の定義をわれわれノに想起せしめる︒かくして︑いま  

︵五四九︶ 一三   流動性遥好説と貸付資金説  

(14)

︵五五〇︶ 副四   第二十九巻 第六号  

やフエルナーとサマーズによれば︑かかる供給者ほその売上を現金残高として需要したといわれる事になるであろう︒   

かくの如く︑フ;ナーとサマーズほワルランアンの事後的な貨幣の需給の定義︵証券の需給の項目を除くならば貨幣  

の需給は常に等しくせしめられる︶を採用した結果︑丁度ラーナーが両学説の調和の試み紅おいて︑ケインジアンの事   

後的な投資貯蓄の定義を採用して貸付資金説に対してなしたと同様の誤謬を︑流動性遜好説に対してもなしたいといわ   

ねばならない︒チャンはかかる立場よりロバートソン的期間分析を採用する︒   

第三の欠点として︑チャシは財及び用役の売から生ずる貨幣に対する需要が常にそれの貫から生ずる貨幣の供給によっ   

て対応せしめられ︑その結果利子率に対して何らの影響をもたないという主張は︑取引量並に所得水準は取引目的のた   

め貨幣需要の増加を通して︑利子率の上に全く影響を与えないというのとはとんど等しい様に思われると批判する︒そ   

して実際に彼等の定義ぬよれば︑取引日的のための貨幣需要ほ全く考慮されていないといえよう︒このチャンの批判も  

正しいのでないか︒  

高田博士はかかるヒックス形態における貨幣方程式は仙般交換手段としての貨幣が形式的定義に外ならず︑実在的な   

何物も示さない︒従ってかかる方程式匿は流通速度の規定が入っていない︒意味をもつ﹁貨幣方程式﹂はそれ白体の中   

に流通速度叉ほ流動性の規定を含むところの方程式でなくてはならぬ︒しかもかかる方程式によって決定されるものほ   

物価水準であって︑利子でないと主張されている︒︵ケインズ論雉副〇三﹂二五頁︶   

︵d︶ スワンに対して︵T.声Swan㍉SOmeNOteS︒n.th21nterestCOntr彗erSy︒いEcOn・RecOrd∵菅c・L澄−∵ちヱ㌘ /   

pp﹂如㌣1沼︶︒最後にチャンほスワンの説を批判する◇スワンは上掲のラーナーの貸付資金説の図解から出発す生そ   

の図においては︑貸付資金の総需要ほ投資︵Ⅰ線︶rと純﹁保蔵﹂︵L線︶の合計として︑叉その総供給は貯蓄︵S撃と   

貨幣供給の純増加︵M緑︶の合計として示される︒さて︑スワンはラーナーと同じくL線とM線との交点︵㌔︶紅よっ   

て表わされる利子率とH+γとS+Mの両線の交点︵巴によって示される利子率との相異をもって︑流動性遥好説と   

(15)

を超過するであろうことを示すに過ぎない︒そもそもこの図ほ貸付資金説と流動性遥好説と①間の如何なる矛盾をも示  

すものでない︒L曲線が貸付資金説によ?て附加的遊休残高の需要として解されねばならないならば︑この間じL曲線  

が流動性過好説によって解される如き︑貨幣に対する需要即ち活動並に遊休の両残高をふくむところの︑貨幣に対する   

総需要の増加︵即ら流動性選好︶を同時に表わすものと解することほできない︒従ってこの図表はこれらの両理論の等  

倍か否かの証明に用いられないのである︒   

このチバンの批判も極めて興味深い烏若し同じ貸付資金説の主張の中にもこのLを単に附加的遊休残高の増加と解さず  

︵五五こ  山五   流動性遜好説と貸付資金説  

hU ハーノ  

‖Kハ   LO れるであろう︒そして遊休残高の増加はE句=GH だけ貨幣見出の増加   貸付資金説の矛眉を示すものとみなす︒そしてその矛盾を解くために  ﹁imaginary富uid吾﹂ の概念を導入するが︑㌢ヤシの説明ほ簡単な  ため必ずしも明解でなく又問題はそれよりも次のチャンの批判にあを  と思うので省略する︒問題はLとMとの交点に如何なる意義を認める  かにある︒ハーバラーがこの㌔点に何の忠義をも認めなかった事は正  しかったとチャンほいう︒i+Lとは貸付資金の総需要を表わすが︑  こ﹂のLほ附加的遊休残高の純宗要と解されねばならない︒しかる瞥フ  

ふナーやスワンは︑このLを貨幣こ般の保有需要の増加の意味に解す  

る︒これではl+L曲線は全く額意味となり︑貸付資金説によって理  

解される如き貸付資金の総需要を表わすということほできない︒要す  

るに︑この図表は事前的貯蓄は事前的投資を均衡利子率においてGH  

鼠だけ超過する場合︑それだけの貨幣が活動残高から遊休残甘同に移さ  

(16)

第二十九巻 第六号  ︵五五二︶ 一六  

その上に活動殊高あ増加を附加してへ従ってこのLを保蔵セしてでなく︑保有の意味に解する見解が多いからである︒  

例えばE・S・SFOWいMOneyV lncOme and MOnetary P01icy pp.N岩−∽声G.N.Halm⁝腎On㌻㌢岩S Of MOney and   

出anking pp.N篭1g∽  

しからばいずれの貸付資金説が正しいか︑℃を保有と解する見解の多くはワルラスの法則にもとづくものと解される︒  

これに対してLを保蔵とのみ解する見解ほロバートソンの期間分析の上に立つ︒しかし︑この両者の検討は後日の研究  

に待ちたい︒ただチャンがM線とL線との交点㌔に何の怒義も認めないのは正しいのでないか︒第三節のチャンの証明  

は流動性避好説によれば城線とL線との交点Fにおいて利子率が決定されるという︒従ってM繰は全く関係がない︒  

︵戦線ほ第三節の第一図と同じ方法によって描かれるが︑図が複雑になるので説明を略する︶  

︵2︶.RObertsOnEssays in MOnetary TheOせ︸ p.の∽  

︵3︶ Hic舞s⁚くa−焉andCap昔−u pp・−NN−誓但しヒックスはこの期間を﹁週﹂と呼ぶ︒  

︵4︶ ここにいう粗所得とほ国民所得概念におけるG2Pよりもより広い概念である︒  

︵5︶ この説明はすぺての売が︑現金取引によって行われるという仮定な意味しているように思われる︒実際にはある期間の   

売の中には︑信用で取引されるものがある︒しかん︑この種の複雑化ほわれわれの誌論の本貿を変えない︒何となればわ   

れわれは信用で売った場合︑これを実際にほ次の二つの別の取引 まず売手の買手に対する貸付の供与︑次に現金に   

対する売⁝⁝・からなっていると考える串ができるからである︒従って信用による売にふくまれるかかる貸付に対する需   

要供給を貸付資金に対する総需給の中紅ふくめる事ほ︑同じ額が貸付資金方程式の需要供給の両側に加えられるのである  叫   から︑貨幣市場に対する均衡を変えないであろうとチャンはいう︒このチャンの見解軋よると貨幣市場における貨幣の需   

給にほ︑現金通貨と預金通貨以外に家計並に企業の携出した短期の手形をふくむことになるであろう︒∴﹂の事は議論の本   

貿を変えないというが今後の検討を要する問題と思う︒   

(17)

︵6︶ ︵註︺︵1︶の ︵C︶参照︒  

三   

貸付資金説に守れほ︑各﹁日﹂のほじめにおいて貸付資金市場へ供給される貸付資金ほ次のものの総計からな  

る︒   

即 今期の計画貯蓄︑即ち前日の純所得から今期の計画消費を差引いたもの︒   

② 前日中になされた固定資本又は経営資本のいずれかの﹁解放﹂ ︵disenta旦ings︶又は身の投資へdisiロ記号  

ments︶︒   

㈲ ﹁純放出﹂︵netdishOardin巴︒これは支出及び債権の購入のいずれにも向けず︑手持ちしようと計画された   

今期の遊休貨幣の︑前日のかかる遊休貨幣との比較紅おける純減少を蔚味する︒︵但しこれは勿論マイナスの場  

合もある︒︶   

㈲ 純附加的信用創造︒   

これに対して貸付資金市場における貸付資金に対する需要は次のものからなる︒   

闇 絶技資支出の冬めに予定された資金︒   

闇 固定資本又は経営贋本の椎持又は置換の支出のたあに予定された資金︒  

さて以上の貸付資金に対する需要と供給ぬ利子率の機構な通して均等せしめられるが︑次にこの貸付資金め薔給  

方粗式から貨幣需給方程式が如何に導出されるかを明かにしよう︒   

貸付資金の供給の揖と聞及び貸付資金の需要の甜と闇はそれぞれ計画された粗貯蓄︑計画きれた粗投資支出とし  

てまとめられるから︑貸付資金説紅よる利子率決定の方程式ほ次の如く簡単化される︒  

︵五五三︶  山七   流動性選好説と貸付資金説  

(18)

更にわれわれの定義から︑計画粗貯蓄ほ前期の粗所得マイナス今期の計画消芭であり︑叉遊休貨幣の需要の純減  

少ほ︑前期の遊休貨幣マイナス今期の遊休貨幣需要にひとしいのであるから︑上式は次の如く書きかえられる︒  

姦重宝選挙L義勇蓋芸嘩£還垂警蒜函L遍頁璧偏重慧+撃塘肇皇孟宗岬  

●  

.−・.∴ .⁚⁚⁚⁚⁚⁚⁝−㌧   

更に先に説明した如く二削期の粗所得プラス前期の遊休貨幣は前期の終りにおいて存在する貨幣の総ストックで   

為るから︑右式ほ更に次の如く書くことができる︒   

騙剥㊦墟讃ゝ︑γヾふ+聾擁讃皇孟宗=全警笛惑衰鱒工芸冨中空監蒜+ゆ滋㊦轍幕源讃親梱⁝⁝⁝重   

文︑計画消費と計画投洛は等額の﹁金融的準備﹂に対する需要︑即ち貨幣に対する取引需要を生ずるのであるか  

ら︑われわれは更に貸付資金方程式を次の如く書き改めることができる.︒  

∴二二∴\−・・..二−⁝ 二∴ :・一∴ ∴∵∵−・・∴⁚・.・ ㌧∵∵.−.・:⁚∴−  

︵醤声墟東高ふ表芸忘慧一瓢柵︶   

以上をもってわれわれは野付資金の常給方程式闇が貨幣の需給方程式㈲と全く等値である事を示すことができ  

た︒このように貸付資金の需給式を貨幣の需給式軋変換できた根本的理由は︑∵ロバートソソの﹁日﹂の如く非常に  

短い時間においては︑∵﹁ファイナンス﹂のための資金常襲が同じその日の引画支出にひとしくなければならないと  

いう点にあるということができよう︒   

さて︑上記の方程式の各項計は利子率の函数とみなされるが︑次にわれわれは方程式㈲を図示︵第一図︶して︑  

両学説が全く等値である事を証明しよう︒まず図表の説明から始める︒倍刀二凶の水平軸←OAとA申ほ前日の粗    ︵五五四︶ 山八  第二十九巻 仙聖ハ号  ヰ磐㊦半画置項羽+除幕摘讃諷柚8欝熟喘+撃源礪㊦欝望締=ヰ避㊦叩丁回国簿婚  

(19)

新しく創造する﹁新貨幣最﹂を表わサ︒しかしM曲線が垂直線BGの左側軋来る場合は︑それほ新貨幣の創造では  

なく︑むしろ既存の貨幣量がそれだけ銀行組織内に消滅される事を示すであろう︒以上の点より︑われわれほ社会  

全体に対する貸付資金の供給表をC+訂曲線とM曲線との間隔によってあらわすことができる︒︵横線によって示  

される︶勿論利子率がC+H曲線とM曲線との交点︵Q点︶以下に下落するならば︑貸付資金の供給ほマイナスと  

なるであろう︒   

次隼方程式似の右側の盛付資金の需要である︒これはいうまでもなく今期の計画相投資からなっている︒われ  

流動性選好説と貸付資金説  ︵五五五︶ 仙九   

Rnte  

Of■  

いte「est  

所得と遊休貨幣のロ蛍をそれぞれ示す︒従って︑OBは既存の貨幣量を示し︑その  

大きさは今日ではすで紅所与とみなされる︒C曲線は今日の計画消費を示す︒可  

処分所得︵即ち前日の所得︶が与えられれば︑この計画消費は利子率︵垂直軸に  

測られる︶の減少函数やあると仮潰しかう︒このC齢線とC+H曲線と 

横の間隔は︑遊休貨幣の今期︵首︶.の需要を示す︒この需要函数も同じく利子率  

の減少函数と仮定しょう︒∴従って定義により︑C+H曲線とB点における垂直線  

BGとの閥隔ほそれぞれの利子率に対して銀行以外の部門が供給する貸付貸金の  

畠を示す︒蘭︑この貸付資金の供給はC+H曲線が垂線BGの右側に来る場合  

紅ほ︑マイナスとなる︒M曲線は銀行組織が今日供給しょうとする貨幣鼠を示す  

銀行は通常の場合︑利子率が高ければ貸付を増加するであろうから︑銀行組織か  

らの新貨幣の附加的供給は︑M曲線が示すように利子率の増加函数とみなされる  

このM曲線ど垂直線BGとの間隔は銀行組織がそれぞれの利子率に対して今日  

(20)

︵五五六︶ 二〇  第二十九巻 仙聖ハ号  われは前日中に受けとった可処分所得と既存の資本設備のストックが与えられるならば︑租計画投資もまた経常利  

子率の減少画数と仮定しょ㌢︒従ってこの計画投資函数はC十H十l曲線とC十H曲線と間隔貯よって示される︒   

それでほ利子率は︑如何に決定されるであケうか︒今期の利子率はC+甲工曲線とM曲線との交点Pにおいて  

決定されるであろう︒なんとなれぼこの点にノおいてC+H+i・曲線とC+昌曲線との間隔︑一即ち貸付資金の需要  

がc十︸i曲線とM曲線との間隔︑即ち貸付資金の供給と均等せしめられているからである︒   

さて︑われわれは貸付資金説の需給方程式㈲を示すこの同じ図表を用いて︑礼子率が流動性選好説によっても決  

定される事を証明することができる︒なんとなれば︑C十H+Ⅰ曲線と縦軸との間隔ほ貨幣に対する総需要をあら  

プ一㌢スABは前日の終りに存在した貨幣のストックであり︑BDは今期の利子率PDによって誘発された附加的   わすに他ならな・いからである︒即ち︑それは計画消費と計画投資︵貨幣に対する経常的取引需要︶及び遊休貨幣鱒対  する需要︵投機的並紅預備紆目的のための︶からなっており︑方程式㈲︑㈲の右側をあらわしている︒又他方OA   

貨幣鼠である︒従ってODほ方程式㈲︑㈲の左側をあらわしている︒かくして明かに︑均衡利子率PDにおいて  

は︑貨幣の総需要と貨幣の総供給︵貨幣供給への新附加分をふくめて︶とほ相等しい︒以上紅よって︑われわれは  

流動性選好説と貸付資金説はいかなる場合紅おいても同じ墟果に到達するものであり︑いわば同一の事態を表現す  

る異なる様式に他ならないということができる︒然らば︑何放紅かかる両説の完全な仙致を見出すことができたの  

か︒それはすでに述べたように︑われわれの理論においてほ市場への貸付資金の供給の事前的決意は必ずその人自  

身の消蟄及びその人自身の遊休貨幣に対する需要を﹁フ小アイナンス﹂するために必要な資金に関して同様の事前的な  

決意な伴うものであり︑又他方において︑市場から貸付資金を借入れようとする決意は必ず投資支出を﹁ファイナ  

ソス﹂するための資金の必要について同じ決意を伴うものと仮定されているからである︒   

(21)

以上で︑チャンの商学説の等値に関する図表による証明は終るが︑彼は終りにこの韓論を用いて︑節約︵thrift︶  

叉ほ生産力の増加の利子率風対する影響匿ついて︑従来のケインジャンが陥っていた誤謬を拇指することができる  

という︒例えば︑節約の増加︵即ち消費性向の減少︶又ほ投資の限界効率の増加ほ利子率に対して直接影響を与え  

ないというのが︑従来の流動性選好説の提唱者達の共通の主張であった︒そして︑彼等はこれらの変化の利子率に  

及ぼす窮極の効果ほ︑所得水準に対する影響を通して︑間接的にのみあらわれるゐであり︑しかもその場合︑この  

所得水準の変動を生ぜしめる﹁乗数過程﹂は︑金敵市場とほ全く独立に作用するものと理解されていた︒しかしこの  

ケイン汐アンの主張の誤りは︑われわれの図表によって容易に指摘されるであろう︒   

例えば︑節約の増加は消費曲線Cを左側に移動せしめる︒従って遊休貨幣に対する需要表が与えられているなら  

ば︑C+H曲線もまた左側に移執する︒この事ほ貸付資金説転よれば︑貸付資金の供給の増加を意味する︒従って  

若し計画投資表が変らないとすれは︑明らかに利子率は下落するであろう︒この事を流動性選好説紅よって表現す  

れば︑消費性向の減少は計画消費支出に対する﹁ファイナンス﹂.の紆要を減少せしめ︑その結果貨幣に対する総需  

要︵C十H+回︶曲線は左側に移動されるであろう︒従ってやはり利子率は下落するであろう︒貸付資金説によって  

も流動性選好説によっても同じ結果粧なる︒ただここに注意すべき事には︑この利子率の下落は従来のケイン汐ア  

の主張とは異なって︑新しい消費と投資の支出計画が遂行される以前に︑即ち所得が実際に下落してしまう以前に  

生ずる事であろう.︒同様に投資の限界効率も所得の上昇が実際に牲ずる以前に利子率の上に直接的影響をもつこと  

を示すことができる︒かくして︑両学説の調和ほ実際問題に関しては貸付資金説の勝利となったと︑チャンほ結論  

ふぅる○  

へ1︶   

尚チャンほ以上の慧㈹を儀式化して両学説の動学的性格を明かにするが︑われわれほ当初の問題であったハンセ  

流動性選好説と貸付蟄金説  ︵五五七︶ ニー   

(22)

唐   

︵五五八︶ 二二  第二十九巻 第六号  

ソのほ曲線について若干の考察を加えて太稿を結びたいと思う︒チャンによって明かにされた如く︑前期の所得が  

与えられるならば今期に決定されか利子率は︑貸付資金説と流動性選好説とのいずれにょっても同じ結果となる︒  

従って両学説ほ嘩々の所得水準のすべての場合において︑河じ利子率を決定す竜であろう︒このチャンの結論を承  

認するならば︑ハンセソのほ曲線はヒックスの篤曲線か否かのわれわれの疑問に対する解答も白ら明かとなるであ  

ろう︒それほむしろ川曲線でなかろうか︒しからほ何故にハンセソほ貸付資金説によってヒックスの鱒曲線が得  

られるというのであろうか︒それは貸付資金説に屈する解釈の相異によるものでないか︒そもそもわれわれの貸付  

資金説によって決走される利子率は山時的均衡の状態を示すものにすぎない︒即ち︑貸付資金の需給方程式闇払お  

いても明かな如く︑そこにおいて均等せしめられるのは貸付資金の需給であって︑今期の計画投資と今期の討画貯  

蓄の均等でほない︒従って若し今期切計画投資が計画貯蓄より大であるならば︵即ち放出と信用創造が行われる︶  

今期の所得は前期の所得よりも大となる.であろう︒今期の所得ほ今期の消費ど今期の投資の和に等しいのであるか  

ら闇式と㈲式から次の式が得られる︒  

や苧羞還蒜γ肇撃望慧芸丁盛事璽讐芸忘琶+戦場讃8欝望辟  

=や寧£孟還送簸−ふ療石頭由無蜃盛  

かくの如く︑投資が貯蓄より大であるならば今期の所得ほそれだけ前期の所得よりも増大し︑次期にはこの増大  

した所得匪もとずいて構成される新しい資付資金の需給方程式によって次期の利子率が新しく決定される︒しかも  

この次期の利子率と今期の利子率とが一致するという保証はないであろう︒ただ所得の増大によって生ずる貯蓄の  

増加を丁度相殺するように︑貨幣市場において即ち遊休貨幣の純減少と新貨幣の純創造の増加が行われる限りにお  

いてのみ︑利子率の高さは変動しないということができよう︒この凄ほM曲線の弾力性が極めて大なる事を示す   

(23)

ものであろう︒   

かくの如く貸付資金説によって決定される利子率ほ︑心持的均衡の状態を示すものである︒そして︑今期の計画  

投資と計画貯蓄が均等でないならば所得ほ︵叉ほ利子率も共巴変動し︑遂に両者の均等にお・いて所得の変動は止  

み︑長期均衡状態が達せられるであろう︒柑・LM両曲線の交点によって示される利子率は︑まさにかかる長期均簡  

の利子率を京すものに他ならないであろう︒われわれは貸付資金説をかくの如く動学的理論として考えたい︒要す  

るに︑われわれは各所得水準にお小て貸付資金説によって得られる利子率は短期均衡利子であると解するもので  

ある︒   

しかる軋ハンセンは種々の所得水準に☆ける貸付資金説の供給表と投資需要表とが合せられて得られる指曲線は 

利子率と所得水準とのかかる一時的均衡状態でなく長期均衡状態を示すものと考えている︒この事はかかるほ曲線  

1︑ 

▲一 

とLM曲線の交点である均衡点においては投資と貯蓄ほ均衡する︵本文五頁︶と述べてい省点からも明かであろう︒  ヽヽヽヽヽヽヽ  ただわれわれはかかる投資と貯蓄の均衡が︑所得水準の変動を伴う事なくして如何にし︑て達成されるかと疑問をも  

︵2︶  

つものである︒それほチャンも後に述べる如く遊休貨幣に対する寵妾及び新貨幣供給の利子弾力性が全く零である  

という特殊の場合転のみ妥当するのでなかろうか︒しかしかかる場合の貸付資金説はもはや新貸付資金説でなく古 

典的な投資貯蓄の均等を意味する旧い貸付資金説をさするのでなかろうか︒要するにハソサンは貸付資金説と 

ンズの流動性選好説との総合によって利子率についての十分な理論を得られるというが︑そこ監息味する貸付資金  

説は決し.てハソセンのいうが如き新しい貸付資金説でなく︑伝統的な貸付資金説に過ぎないのでなかろうか︒あれ  

われは貸付資金説と流動性選好説の総合よりも︑むしろこれらのいずれかと投資貯蓄の所得均等説の︵乗数理論︶  

︵3︶  

総合こそ︑利子率についての十分な理論を与えるものでないかと思うものである︒  

流動性退好説と貸付資金説  ︵五五九︶ 二手   

(24)

第二十九巻 第六号  ︵五六〇︶ 二四  

︵註︶ 伽 チャンほ貸付資金の需給方程式を数式に表わし︑これまでの両説の等値の証明並にその動学的性格を明かにしている︒  

右の式において今期の消費Gは前期の粗所得Yγ−と今期の利子率叛の函数﹁今期の粗投資もほ前期の粗投資と今期の利子  

率の函数︑遊休残高の今期の需要Mi蒜今期の利子率㍑一の函数︑今期の貨幣供給Mqは今期の銀行準備軋と今期の利子率叛  

の函数としてあらわされる︒添字−とt−−はそれぞれ期間を示す︒従って貸付饗金の需給の均等をあらわす前述の伽式ほ次  

の如く書くことができる︒   

︵Y三・C㌣嘩て縄華埴君Ⅰ印  

︷翌  

但しゝrは︵rlrTし及び︑ゝR阜は︷RrR三︶として定義される︒   

さてわれわれの日の定義によって︑与えられた支出計画が一旦その期のはじめに決定されると︑同じ期間中には改められな  

いと仮定しうるからⅠ︑十C箭⁝Y叫である︵事前的並に事後的の両方の意味で︶︒故に㈲式から次の明式が得られる︒   

含 Y㌔ご=縄学▲埴・摘甘  ︵3   

こ・の式ほ明らかに現在が過去に依存している事を示している︒今期の消費並に投資が前期の所得に依存するのみでなく︑純  

保蔵及び貨幣供給の純増加も前期と比較された今期の利子率の変化並に銀行準備の変化に依存することを示している︒叉こわ    議論の大綱に変りはないが以下説明をしておこう︒  

C笥C︵YTごコ︶  

l︑ド1‖Ⅰ︵Yエーrこ  

Mi笥官i音︶  

Mへ=M︵R叫﹀r叫︶  

〈X〉  −コ  の (Jt  

(25)

右の㈹式は既に説明した方程式㈲︵本文ス頁︶の流動性遥好方程式にはかならない︒かくの如くわれわれは貸付資金方程  

式から流動性選好方程式を容易に導き出す事が出来る︒従って両者は独立でなく︑われわれほM¶一L手−rへ︶の特別の式を   式は所得の変化と利子率並に貨幣供給の変化との間を直接に結びつけている︒  

さて︑商期の所得Y工と︑外生的変数としてここにとりあつかう所のR︻とが与えられるならば︑㈲1㈲までの方程式  

と恒等式C∵エ訂⁝Y;苦って六個の変数Cご訂∵メ㌻監iマPFこ訂を決定することができる︒従って以←の方程式以外紅  

Mm=L︵Y:︶竺般形式をもった独立む流動性函数方程式を別に必要としない︒若しそれを加えれば︑体系ほ過剰決定と  なるであろう◇それ故に両説が正しいならば貸付資金方程式と流動性遺好方程式とは独立ではなく先に説明した如く相互に他  

から導き出されるものでなければならない︒この事はわれわれが︵3式を両辺にMiを加える事によって容易に証明出席  

る︒   

YT−+M㌻十鵜島斗綿貫Y菖iエ+嘩き   

この式は既に説明した如く次の㈹式を意味する︒  

尚㈹式は㈲式より簡単で便利であるが静学的である︒両琴論が良紅等値であるならば︑一方が動学で他方が静学にとどまる  

事は出来ない︒若し︑われわれが︑Y㌣∵の函数であるところの今期の劇画消費と計画投資の合討としてⅥを理解するならほ  

流動性遥好方程式の動学的性質は明かとなる︒なんと鬼れば方程式㈹ほ次の肌式に書き改められ︑それは明かに現在が過去  

紅依存する事を示しているからである︒  

毒   Mn=C︵YTごrし+二Yぎrへ︶十Mi︵r︻︶  

実際︑貨幣一般に対する需要︑即ち㈹式の右側は前期に受け取られた所得と今期の朝子率の函数−L︵Y三−邑としてあ  

︵五六一︶ 二丘 流動性遜好説と貸付資金説   必要としないであろう︒   Mn=Y﹁十Mi︵rむ  ・雪︸  

参照

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