様な行動パターンについて,アンケートデータに基づい
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(2) 表-1 個人属性とトリップ特性. 400. 400 400. 350. 350 350. 300. 300 300. 250. 250 250. 200 150. 40 販売サービス 3621 280 3914.13 5125.60. TC038 女性. (0,0) TC052 男性. 30 40 事務職 管理職・会社役員 4143 3427 426 489 7581.36 11823.93 10378.62 22888.18. TC025. TC025 TC025. TC038. TC038 TC038. TC052. TC052 TC052 10km. トリッ プ数 トリッ プ数. トリッ プ数. 性別 年代 職業 トリップ数[回] 到着地施設数[ヶ所] トリップ距離(平均)[m] トリップ距離(標準偏差)[m]. TC025 女性. 200 200. 図-2 分析対象エリア. 150 150. 100. 100 100. 50. 50 50. 0. 0 0. (3)空間利用の季節変動 時間の経過に伴って,空間利用に変化はあるのだろう か.仕事場や引っ越しを行った際に空間の利用パターン トリトリ ッ プ長(m) トリ ッ プ長(m) ッ プ長(m). 図-1 トリップ距離. は変化すると考えられる.新しい環境に移った際に,ど のような過程を経て,どういった行動パターンを取るよ うになるのか.時系列で空間利用分布を比較し,縄張り. 到着地の位置座標が取得できていない場合は,各々の時 刻に一番近いGPS位置情報をそれぞれの地点として登録 し,ダイアリーデータの補完を行った.. 空間を把握する. 対象エリアをメッシュに分割し,トリップの到着地の 位置座標が,どのメッシュに含まれるかをカウントし, データを作成した.個人内での時系列変化をみるため,. (2)基礎集計. モニターごとに対象エリアは異なる.また,到着地の空. 分析対象となる3名のモニターの個人属性を表-1に示. 間的広がりも考慮して,分解能やエリア面積も各々異な. す.3名とも有職者であり,比較的移動の多いモニター. るものを設定した.自宅や勤務地など,日々繰り返し行. である.次に,トリップの特性について考察する.. われるような行動は,同メッシュ内での観測数が跳ね上. 表-1では期間中のトリップ数,個人が到着地として登. がり,たまにしか訪れない地点の評価が難しくなる.そ. 録し実際に訪れた施設数,トリップ距離の平均・標準偏. こで,集計されたメッシュでの観測数を対数で表現した.. 差を示している.一日平均2~3トリップ行っていること. TC025のモニターについて,以下に示す.図-2は対象. になり,主に出勤・帰宅とそれに付随する行動が行われ. エリアであり,一辺が0.5kmのメッシュを100×100個作. ていると考えられる.TC025とTC052のトリップ回数は. 成し,50km×50kmのエリアを設定した.以下,分析結. 同程度であるが,TC025の方が到着地施設数は少ない.. 果について考察を述べる.. これは,TC052に比べTC025の方が決まった場所に訪れ. 次頁に示すのは,3ヶ月ごとの空間利用の変化である.. やすいということを示している.TC052は,距離のばら. それぞれの原点は,図-2中の▼に対応しており,Z方向. つきも大きい.そこで,次にトリップ距離について詳細. の座標は対数軸で表示している.. に見てみることとした.. どの時期でも常に突出した値が見られるが,これは自. 図-1にトリップ距離とトリップ数を示す.TC025とTC. 宅を含むメッシュであり,ほぼ毎日観測される帰宅トリ. 038は,0~1300mで全トリップの50%を占めているが,. ップによるものと考えられる.①~⑨の期間に現れる南. TC052に関してはおよそ3600mまでで50%となる.電車. 方向の突出した値は実家を示しており,およそ月に1回. などを交通手段とする通勤・通学を示す30kmを超える. のペースで訪れていることがわかる.時間の経過ととも. 長距離トリップがあったため,距離のばらつきが大きく. に,利用している空間が南北から東西へ広がりを見せて. なったのだと考えられる.TC025のピークは5kmと10km. いる.先にも述べたように,TC025は勤務先の場所が大. に存在するが,そのうち,ほとんどが頻度の高い通勤・. きく変化しており,それに伴い行動範囲が推移している. 通学トリップである.2か所のピークが確認されている. のであろう.自宅の位置には変化は見られないことから,. 原因としては,調査継続期間中に勤務地が変わっている. 勤務先などのよく訪れる場所が大きく変化することによ. ためである.. って,縄張り空間の分布・広がりに変化が見られるとい うことがわかる..
(3) 5.00. ①. ②. 4.00 3.00. COUNT(e Z). 2.00 1.00. SOUTH. EAST. 0.00. ③. ④. ⑤. ⑥. ⑦. ⑧. ⑨. ⑩. ⑪. ⑫. ⑬. ⑭. 図-3 空間利用の変動.
(4) TC025 year 3month. 100. All. log(DistanceCount). log(meshCount). 1000. 10. 10 log(RANK) TC038. 3month 10. log(meshCount). log(meshCount). 3month. 10 1 1. 10. 100. 10. 1000. 3month. 100. TC038. 1000. year. 10. 100. 1. log(RANK). 10. 100. TC052. 1000. All year. 100. 3month 10. All year. 100. 3month 10. 1. 1. 1. 1000. log(RANK). All. year. 100. 1. TC052. 10000. All 1000. 1. 100. log(DistanceCount). 10000. year. 100. 1. 1. TC025. 1000. All. log(DistanceCount). 10000. 1. 10. 100. 1000. 1. 10. 100. 1000. log(RANK). log(RANK). log(RANK). 図-4 メッシュの頻度ランク(対数). 図-5 移動距離の頻度とランク(対数). (4)頻度と距離のスケールフリー性 どの程度メッシュの空間利用に偏りがあるのかをみる. 謝辞:なお本研究を実施するにあたって文部科学省科研. ために,メッシュの利用される頻度に着目した.図-4は,. 費基盤A「プローブ技術を援用したデータフュージョン. 縦軸にメッシュごとの利用頻度,つまりそのメッシュが. 理論による総合的交通行動調査の高度化(代表:羽藤英. 到着地となった回数と,横軸には利用頻度の高い順にラ. 二)」の協力を受けた.ここに感謝の意を表す.. ンク付けした値をプロットした.全期間の利用頻度を 「All」,1年ごとの利用頻度を「year」,3か月ごとの利 用頻度が「3month」となっている.それぞれの値を両. 参考文献 1)羽藤英二,寺谷寛紀:移動体通信システムによる位. 対数グラフで示した時に,マイナスの傾きをもつことが. 置データを用いた行動パターンマッチング,ITS. わかる.これは,それぞれのメッシュとその利用頻度が. シンポジウム論文集,2003.. べき乗の分布を示しているということである.利用頻度. 2)Marta C. González, César A. Hidalgo, Albert-László B. の高いメッシュは少数で,頻度の少ないメッシュは多く. arabási: Understanding individual human mobility patter. 存在しており,べき法則に従うと考えられる.また,ど. ns, Nature, Vol.453, No.7196, pp.779-782, 2008.. の分割でも,同様の分布を示しており,部分的なデータ が全体とも一致している,スケールフリー性をもってい ることがわかる. 次に,距離のスケールフリー性について検証した. (図-5)距離も同様にマイナスの傾きをもつことがわか る.間隔を変えても同じ傾向がみられ,トリップ距離に ついても,スケールフリー性を確認することができた. 4.まとめ 本稿では,超長期のプローブパーソンによるデータか ら行動パターンの分析を行った.長期データであるため 職場の移動等の環境の変化に伴う行動の変化が観測され ており,空間利用の変動を観測できた.また,利用され る空間や,移動距離に関してスケールフリー性が観測さ れ,同一個人の時間経過において,行動パターンの法則 性を確認できた.今後は,メッシュ間の推移確率の安定 性や,統計的性質について分析を進めていく.. 3)寺谷寛紀,羽藤英二:サンプリング手法に着目した行 動の多様性評価,愛媛大学修士論文,2005. 4)Albert-László Barabási(著),青木薫(訳):新ネットワー ク思考-世界のしくみを読み解く,NHK出版,2002..
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